二次創作小説(新・総合)
- Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.226 )
- 日時: 2022/06/27 22:25
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第129話「マァムとダイ 前編」
【ユライシャ号 医務室】
ガチャっ
???「マァムお姉さん、ご飯の時間です…よ……?」
???「どうかしたのかい、ネネちゃん?」
ネネ「……ッ!! いないの……、マァムお姉さんが……何処にもいないのよ!」
風間トオル「えぇーーーーー!!」
やっぱり、あの人たちの最期が辛かったのかな…。
先にボク達の所に戻って来たのは、新たに生まれ変わった船戸一族の1人・ゴカイさん。
彼の背中には、泣き疲れて寝ているティナお姉さんがいたんだ。
その彼女は今もご自分の部屋で休まれていて、未だに目を覚ます気配がないみたい。
???「おいお前たち、何をそんなに慌てているんだ?」
ネネ「………ッ!!!」
風間トオル「あっ! イカダお兄さん」
船戸イカダ「…。どうしたんだよトオル、そんなに息切らして……」
風間トオル「……。お食事の時間だと思ってボクとネネちゃんはマァムお姉さんを呼びに行ったんだ、でも…ボクらが入った頃には……マァムお姉さんの姿が何処にもなかったんです!」
船戸イカダ「…。そう言えばダイ様もここ数日、行方が分からないんだ!」
風間トオル「えぇーーー。ダイ様は何処に行ったんですか?」
船戸イカダ「落ち着け。来る途中コブナにあったんだけど、彼女の描き残したメモを見つけたらしいんだ!」
風間トオル「……。つまり、それって……」
船戸イカダ「ああ。今はダイ様に任せるしかない、残った俺たちはボルトとティナ様の介抱を続けるぞ!!」
2人『はいっ!!』
そうだったんですね、流石はダイ様だ。
マァムお姉さんの描き残したメモを最初に見つけたコブナくんは、その場であったダイ様に渡す。
そして一部始終読んでいる内に表示が変わって、彼女が行きそうな場所を徹底的に探し始めている。
ボクはネネちゃんと途中の道なりで分かれ、ボルトお兄さんの様子を見に行ったんだ。
代わりにイカダ様がノックすると、部屋の中から誰かの声が聞こえて来て…要件を言うと部屋の中に入れて貰ったんだ。
【カール王国】
???「マァムさん? こっちには全く来てないねぇ」
ダイ「そうか……」
チウ「……………」
ダイ「……? どうかしたのかい? チウ……」
チウ「ダイくん。ボクの気のせいかも知れないけど、1つだけ確認したい事があるんだ!」
ダイ「???」
チウ「……。この所、最近のマァムさんに何かあったのかい?」
ダイ「…。チウには話していなかったんだけど、少し前に…あのハルバードの大爆発から2人の遺体が見つかったらしいんだ!」
チウ「えっ……?!」
ダイ「………。その例の現場を目暮警部たちに詳しく調べて見て貰った結果、俺たちの大切な仲間…スコールとリノア本人だった事が明らかになったんだって!」
チウ「…。そうか……、死の寸前まで大量に発生した例の触手らを彼らが諦めずに最後まで倒して行ったんだね…」
ダイ「…………」
チウ「ダイくん。今日はもう遅いからさ、こ今夜はこのお城に泊まって行くといいぞ! きっとフローラ様なら、道中の長旅で疲れている君を歓迎してくれる筈だ!」
ダイ「うん…。ありがとうチウ、折角だから…お言葉に甘えようかな!」
チウ「うむ。その方がいいぞ、ダイくん!」
確かに、目の前で大事な仲間を失うのは辛いかも知れないな。
ボクはマァムさんとは同じ流派で経験を積んでいるけど、彼女は元僧侶戦士だった。
そんなマァムさんをよく知っているのは、今までも苦楽を共にして来たダイくんたちだけだ。
それに今のボクはクロコダインさんが率いる獣王遊撃隊の団長で、現在はこのカール王国の護衛を任されている身なんだ。
一時は勘違いの恋とかもしていたけど、あのマァムさんを幸せに出来るのは…このボクが認めた小さな勇者・ダイくんを置いて他にいないからね!
130話に続きます。
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