二次創作小説(新・総合)

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.254 )
日時: 2022/07/01 09:03
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第136話「マァムの災難②」

【王国暦1000年 メディーナ村の宿屋】

ふぁさっ………(ダイが優しくマァムに布団を掛ける音)

???「…………。マァム………」

良かった…、まさかとは思っていたけど。
クロノたちの時代に来ていたのは、想定外だったなぁ。
今回のマァム自身にとっても、おれにとってもあの光景を一生忘れる事が出来ないからね。
彼女を寝かせた後…この村の宿屋の主人に事情を話し、おれとユウは宿屋を後にする。
もしマァムが目を覚ましてしまったりしたら、おれの名を呟きながら追いかけて来る気がするからね。

【メディーナ村付近】

シュタッ………(ラーハルトたちが着陸する音)

???「勇者ダイ様。ご無事で何よりです」
ダイ「ありがとうラーハルト。また………、あの頃みたいにおれからの最初の命令を出していいかな?」
ラーハルト「はっ。ダイ様ご自身のご命令ならば、このラーハルトに何なりとお申し付け下さい!」
ダイ「…。じゃあ……最初の命令を出すね、まずラーハルト 船戸イサリ フナムシ タツナの4人はこの時代全域の警備強化を担当して欲しいんだ!」
タツナ「えぇ?! 俺たち4人でそんな面倒な事をするのか?」
ダイ「タツナ。君自身だってシュウ以外の仲間に命令を下されるのが嫌だっていうのはよく分かるよ、でもね…もしもだよ? もしシュウ本人が此処にいたら同じような事を彼の前で言えるかい?」
タツナ「そっ、それは。」
ダイ「時リンクから君たちの事は聞いてるよ。シュウには数え切れない程の恩が沢山あるんだって?」
タツナ「あぁ、まあな。」
ダイ「…。分かるよ、俺にもその気持ちが…」
???「ほらダイくん。それ以前に私たちは別の場所に移動しないかい? 此処で立ち止まっていたりしてると、先程休ませて来た君の想い人でもある彼女が目を覚ましてしまうだろ。」
ダイ「それもそうだね。じゃあラーハルト、後の事は本気で頼んだからね!!」
ラーハルト「はっ!! 勇者ダイ様たちこそ、道中お気を付け下さい!」
ダイ「うん。君やフナムシたちに何かあった時だけおれに知らせてくれるだけでいいから、彼らの事は任せたよ!」
ラーハルト「はい、お任せ下さい!」

陸戦綺・ラーハルト、確かヒュンケルから聞いた事がある。
確かラーハルトを始め、他の2人は父さんがいた軍団の配下に置かれていた事があったって。
父さんがまだ現役の頃に、ラーハルトを此処まで育てて来た自体驚いていたけど。
あの頃初めて会った時、本名で呼ばれると…どうしても切ない気持ちがあったんだよな。
マァムやクロコダインたちがバーンパレスに来る数分前の時、おれをハドラーから守ってくれたのが…父さんだったなんて今でも信じられないけどね。

【トルース村付近】

ヒュウゥゥン……… シュタッ(ダイが移動呪文・ルーラを使って、トルース村に到着する音)

ダイ「……。よしっ、此処なら誰もいないね」
ユウ「そうだね。私にとっては初めて来る場所だけど。私の''情報屋'’としての頭の回転が芽生えて来るよ。」
ダイ「……。ねぇ、ユウ」
ユウ「うん? どうかしたのかい、ダイくん?」
ダイ「改めて君に聞きたかった事があったんだけど。どうして……、どうして俺が行方不明になったマァムを探してるって分かったの?」
ユウ「うん。その前に君からの大事な質問に答える前に、私からの質問に答えて貰う必要があるかな?」
ダイ「えっ……?」
ユウ「まずはそうだね。君とマァム、時リンクたちの関係を知りたいかな」
ダイ「分かった。まずは近くに仲間がいるから、歩きながらで話そうか?」
ユウ「うん。それが1番良さそうだね。」

やった、まずは俺の仲間に付いて話すべきが来たよ。
多分ユウは気付いていないと思うんだけど、俺の周りには小さな友達でもあり、島にいた時からの相棒のゴールデンメタルスライム・ゴメちゃんがいるんだ。
まずは彼との関係から話した方が手っ取り早いと判断し、これまでの経緯をユウに分かりやすく説明する。
おれの出生時からデルムリン島で暮らしていた日々、そして大切な親友・ポップと3人で育った村から旅立った事までの経緯いきさつを彼女に話したんだ。

BGM設定:FF8よりMy Mind〜リノアのテーマ〜

ザッザッザッザッザッザッ……(ダイとユウが歩き出す音)

ユウ「成程ね。その後に向かった魔の森と呼ばれる場所で後に君の想い人になったとマァムと言う心強い女性にあったのか。」
ダイ「うん。あの時はポップも一緒にいたんだけど、アバン先生が健在だった頃はかなりのハードコースとかを真剣に学ぼうとしなかったんだよねぇ…」
ユウ「あはははは。まるで私がよく知ってる双子たちみたいだよ。」
ダイ「えっ?! タツナとミソウが?」
ユウ「そう。その前に君にはあの混ざり合った世界の事を詳しく話さないと行けないんだけど。最期まで聞いてくれるかい?」
ダイ「うん。……そうしたいのは山々なんだけどユウ、先に会わせたい人がこの先のお城にいるんだ」
ユウ「何なんだい? 見るからにモンスターの気配がするね。」
ダイ「君から見たらそうなるね。でも、油断はしない方がいいよ…」

ダッダッダッダッダッダッ……(フナムシが猛ダッシュで駆け付けて来る音)

???「た……、大変です! 勇者ダイ様」
ダイ「新生船戸軍の一員・フナムシじゃないか。一体どうかしたの、そんな息を切らして……」
フナムシ「はっ。ラーハルト様より勇者ダイ様に言伝を授かっています!」
ダイ「………。でも、今はなぁ〜……」
フナムシ「駄目……、でしょうか?」
ダイ「いや。''駄目''って訳じゃないけど…(汗)」
ユウ「私は別に構わないよ。詳しく話してくれないかい?」
ダイ「ちょっ……、ちょっとユウ?!」
フナムシ「はい。我々が警備を強化している時に、例の変態一味とかなりの魔力クラスを持つ道化師がメディーナ村の方に現れました!!」
ダイ・ユウ「「なっ、何だって?!」」

少し前にマァムを寝かせた場所だ、きっと俺たちが離れている間に何かあったんだ。
俺1人でマァムの元に行くにしても、ユウを1人にする訳には行かないし……どうしたらいいかなぁ。
するとこの先の森の奥から、モンスターたちの断末魔だんまつまが聞こえて来たんだ。
いや、この気配は敵じゃない……味方の気配だ。
まるで全く聞いてないかのようにしながら堂々と俺たちの前に現れたのは、顔見知りの1人と2匹だったのは言うまでもなかったかな。

137話に続きます。

はい、最新話更新です。
ベリーさん、いかがでしたか?
今回のお話で「何か、ユウらしくもない!」て所とかありましたら遠慮なく指摘して下さいね。
台詞にもありましたが、「ダイの大冒険」の主人公・ダイがベリーさん側のキャラ・ユウちゃんにこれまでの経緯を少しずつ語っている様子を頑張って描かせて頂きました。

あ、ベリーさんに嬉しい速報です。
今作の小説が終わったラスト枠で更新する予定の作者とキャラたちの雑談会編で、シュウとレイ タツナ ユウを出して見ようと思いますので…宜しくお願いしますね。

それでは、次の更新まで暫くお待ち下さい。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.255 )
日時: 2022/07/01 10:46
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第137話「マァムの災難③」

【王国歴1000年 メディーナ村の宿屋】

ゾロゾロゾロゾロ…(裸族らがマァムに迫って来る音)

???「ぐへへへ、探したぞ? マァムちゃんwwwww」
マァム「きゃーーーーーー!!!」

なっ………、何でよりにも寄って''この時代''にアイツらがいるのよ。
そうだ、ダイは?! ダイは何処に行ったのかしら?!
慌ててベッドから出ようにも、目の前には裸族軍団がいて包囲されているわ。
その他にも、この静かに感じる殺気…これっていつぞやの道化師かしら。
私が動くと初めから見切っていたのか、近くにいたラーハルトとイサリが私を守る体勢に入り始めたの。

スッ………

???「残念だが。この者は勇者ダイ様の次期夫婦じきめおとになる素晴らしい女性だ、そんな彼女に手を出す者はこの陸戦綺りくせんき・ラーハルトがいる限り…お前たち裸族を許さんぞ!」
ワリオ「ぐへへへへへ、これでも避けられるかな? ''究極のワリオっぺ''」
ラーハルト「………」
タブー(ネルさん次元)「何なんだこいつ、明らかにワリオのオナラを食らった筈だろ?wwwww」
???「まだ分からないのか?!」
ワリオ「何を〜?!」
ラーハルト「そうだ。よく見破ったな、イサリよ!」
船戸イサリ「はい。お褒めの言葉を、ありがとうございます!」
ワリオ「なっ……、何だと?!」

そうか、確かホワイトガーデンにいた頃も同じ技を出していたわ。
あの頃は魔王軍の最後の大幹部・ミストバーンがいて、本当なら私もダイと一緒にバーンを倒したかった頃があったけど。
あの時は……、回復能力の少ない私が行ってもダイの足枷あしかせにしかならないと判断したの。
だから私の友達でもあるレオナに、私の代わりとしてお願いしたの!!

バァァン………(何者かが勢いよく扉を開ける音)

???「やっぱり、懲りずにまた現れましたわね? このど三流が!!」
???「残念だったな。これ以上俺たちの大切な仲間に手を出そうってんなら、俺たち2人でその腐った性根しょうねを叩き直してやる!!」
マァム「こっ、この声は?!」
ワリオ「ギョギョっ!! おっ……、お前たちはまさか……?!」
タツナ「はぁ〜。危うく万事休すになる寸前だったけど。タイミングバッチリだったぜアイク、ゼルダ姫」
???「残念だったわね。いいタイミングだったのは、そちらの私だけじゃないわ!」
ゼルダ「ねっ……、ネルさん次元の私?!」
ゼルダ(ネルさん次元)「さあ。そちらのアイクさん、彼女を返して欲しかったら此処まで付いて来れるかしら?wwwwwwwww」
ゼルダ「きっ……、きゃあぁぁぁぁぁぁーーーーー!!!」

バシューン………(ネルさん次元のゼルダがこちらのゼルダを攫って走り出す音)

アイク「ぜっ……、ゼルダーーーーー!!」
ワリオ「おっと。行かせはしないぜぇ〜? アイクよ!」
アイク「いい度胸だ。此処から離れた先にある''勇者の墓''で1対1の大乱闘だ!!」
タツナ「(裸族化したワリオを見て)うわ〜っ、コイツは俺が知ってるレイ以上の執着心しゅうちゃくしんがあるぞこいつ(汗)」
ラーハルト「不味い事になった。イサリよ、急遽ダイ様の元へ行き…今の状況をお伝えしろ!」
船戸イサリ「はいっ!!」
アイク「……。ゼルダ……、俺が行くまで待っていろよ……」
ワリオ「さあアイクよ。まずは勇者の墓とやらに移動するか?」
アイク「……。そうだな……(静かにながら、理性を失いかけ始める)」
マァム「………ッ!!!」

何かしら、今まで勇敢だったアイクじゃないこの闘気オーラは。
え〜っと、今までのやり取りをまとめてみるとこんな感じだわ。
少し前にダイは私をこの村の宿屋に連れて来て、しっかりと英気を養う為に気を遣ってくれた。
所がダイたちが離れているほんの数分前に、今の状況になってしまっているんだわ。
一時いっときは私やラーハルトたちが知ってるアイクとゼルダが駆け付けて来たからと思って一安心したその時、ネルさん側のゼルダ姫が現れて私たちの知っているゼルダを攫って行ってしまう。
それ以前にアイクの方が心配だから一緒に行きたいけど、それでもラーハルトはダイの為を思って……私を一生懸命に守ろうとしてくれているんだわ。

138話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪