二次創作小説(新・総合)
- Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.258 )
- 日時: 2022/07/02 05:54
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第138話「皆を守る光に、元僧侶戦士・マァムの決意①」
【メディーナ村の宿屋】
バタンっ
???「くっ………」
???「ふふん。まあ、いいでしょう!」
ラーハルトだけじゃなく、イサリまで倒されてしまったわ。
このままじゃ、私は……。
そう諦めていたその敵だったの、アバン先生から託して貰った愛の印が光になって…私自身を包み込み始めたわ。
長く武闘家をやっていた筈の私に、今度は物真似士と言う新しい職業に目覚めてしまったの。
???「ギョッ!! 何を?!」
マァム「ケフカ。あなたがこれまでしでかして来た数々の無礼、私が絶対に許さないわ!」
まずは手始めに溜めるで、次の攻撃に備える。
すると火・氷・雷の3属性で、私に向かって来たわ。
ごめんねダイ、あなたを1人にさせたくなかったけど…やっぱり私には耐えられないわ。
だけど……、この命に懸けて私はあなたを守ると違うわ!!
ケフカ「ビリビリーーー!!」
マァム「光の雨よ、降り注ぎなさい!!」
ケフカ「くっ……。中々やるなぁ、小娘よ!」
でも……、最後まで貫いて見せるの。
これが新たに生まれ変わった私は、少しずつぶつけ始めた。
このままでは、ダイが来てしまうわ。
だったら彼の負担を減らす為に、私の命と引き替えにダイを守るしかないわね。
以前ダイやイカダと、この話をしていた事があったのを思い出したわ。
【回想:アルバーナ宮殿 キッチン】
ジャーーーーー キュッキュッキュ……
ダイ『ねえイカダ、マァム!』
マァム『………?』
船戸イカダ『どうしたんだよ、ダイ』
ダイ『もしさ……。もしマァムが危ない目にあったら俺…、ちゃんと守り切れるのかなぁ?』
船戸イカダ『なあダイ。それに関してなら、俺から言わせて貰うよ!』
ダイ『…………』
船戸イカダ『本当にマァム姉ちゃんが危ないって思った時は、迷わずに動き出せばいいんだ!』
ダイ『えっ………』
船戸イカダ『それこそ出来る出来ないの話じゃない。本当にやり切れるって気持ちがあるならダイ、それをお前がとことんやればいいんだよ!』
ダイ『イカダ……。ありがとう! おれ、やってみるよ!!』
船戸イカダ『ああ。その意気だぜ、ダイ!!』
思い……出したわ……、これも私が決めた事なら……とことんやるしか……ないんだもの。
私だってアバン先生の使徒……、大好きな私の恋人……ダイの前で、こんな恥晒しなんて出来ないわ……。
例え私自身が……ダイのお父さんのような……超人的な力が……なくても、これが私にしか出来ない……最後の闘い……だから……。
【現在:王国歴1000年 メディーナ村付近】
ググググググ………(マァムが瀕死になりながらも、立ち上がる音)
ケフカ「ふんっ。まだボクちんと闘うつもりですかぁ?!」
マァム「ええ……。今の私には疲労すら感じないわ、それにケフカ……あなたには私自身が見えていないのも明白よ!!」
ケフカ「何っ?!」
マァム「この一撃こそが……、私にとっての最高の力その物よ!!」
ケフカ「そっ………、その構えはまさか?!」
マァム「この技を受けてみなさい!! この力こそ私が新たに生み出した最高の技……。ギガ………ストラーシューーーーー!!!」
ケフカ「うっ………、うっそ〜〜〜〜〜ん!!!」
マァム「……………。勝った……、わ………」
そうよ……、まだ敵だったバランにダイのあの技が繰り出せたのなら……私にだって試してみる価値はあったわ。
ふふふっ………、これまでにない力を一気に使い果たしたから……疲れてしまったわ……。
だけど………、これで私にとっては……思い残す事は何も無くていいの……。
ダイ……あなたが来るまでに大人しく待っていなくて……、ごめんなさい……。
これで心置きなく………、スコールとリノアがいるあの空間に私も旅立つ事が出来る……から……。
せめてまだ………、私に限られている時間があるとしたらね……。
それはダイ……、あなたに私が言いたかった1番大切な想いその物……だから……。
139話に続きます。
はい、最新話更新です。
これまでマァムを守りながら戦っていた陸戦騎・ラーハルトと新生船戸一族の1人、イサリが倒され……マァムは窮地に追いやってしまった。
しかしマァムは、イカダとダイが話していたあの出来事を思い出す。
あの言葉その物を受け入れた彼女はかつてダイが使っていた最高の技・ギガストラッシュを、ケフカに向けて繰り出した。
何とかダイを守り切る事に成功したマァムだったが、一気に力を使い果たした為……その場で倒れてしまう。
果たして、彼女の運命はいかに?!
※次のお話はハンカチ持参になりますので、ご了承下さい。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪