二次創作小説(新・総合)
- Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.261 )
- 日時: 2022/07/02 20:57
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
※今回は涙腺全開で行きます、ハンカチを持参しながら閲覧して下さい。
第141話「皆を守る光に、元僧侶戦士・マァムの決意④」
【王国歴1000年 ガルディア城 王と王妃の部屋】
ナデナデ…… ナデナデ……(マァムがダイの頭を優しく撫で撫でする音)
???「……。マァム……、俺……」
マァム「…。ごめんね…、ダイ……。もう……駄目かも知れない……」
ダイ「止めろ、簡単に諦めるな!!」
マァム「………ダイ………」
ダイ「…。覚えてる? 俺……、あの頃レオナが心配で身動き取れなかった事があったんだ…」
マァム「……そうね…。あの時は私が……、あなたに勇気を与えたのを……覚えているわ……」
ダイ「もういい。これ以上喋らないで……、今回復を………」
マァム「ダイ!!!」
ダイ「………ッ!!!」
チュ………(マァムがダイの口元にキスを落とす音)
マァム「…………ごめんね……。これが……、今の私の……気持ち……だから……」
ダイ「……。えっ………?!」
マァム「…。ありがとう……、今まで私の……、私たちの為に……戦ってくれて……」
ダイ「……。待って、待ってよマァム!!」
マァム「さようなら……。ずっと、あなたのことが……大好き………よ……」
ダイ「………? マァム………?」
マァム「…………」
ダイ「……。馬鹿……、演技だったら目を覚ましてよ……」
???「ダイさん!!」
ダイ「えっ……。ピ……、ピカチュウ?!」
ピカチュウ「……。何だか胸騒ぎがしたから、それで僕……心配になってヒュンケルたちに何も言わずに黙って来ちゃったの!」
ダイ「……。もう遅いよ、ピカチュウ……」
ピカチュウ「………ッ!!!」
じゃあ……、本当にマァムさんは逝ってしまったの。
ねぇ……、嘘なんだよね? もし嘘なら、僕の声が聞こえているんだよね?!
そう言いながら、僕は何度もマァムさんの名を呼び続けたけど。
どれだけ頑張っても、彼女の意識が戻る事はなかった。
それなら……。それならどうしてあの時、ダイさんと2人きりになんかさせたりしたの? ヒュンケル……。
【FFBeの世界 光の中】
ザッザッザッザッザッザッ………
マァム「あっ……、2人共! 待っててくれたんだ…」
???「おハロー。君なら来るって信じてたよ、マァム」
マァム「もう。今頃は多分だけど、''おはよう''って時間帯じゃないんだけどね…」
???「悪く思わないでくれ。これはリノアなりの挨拶だからな」
マァム「ふふっ。あのね2人共、私……今まで頑張ってこれたのよ? そこはあなたたちに誉めて欲しいな。スコール、リノア」
スコール「ああ……」
リノア「うん……」
マァム「こうしてね。またあなたたちに会えるって信じてたから私…、消えてもおかしくなかったよ……」
スコール「…。済まなかったな、マァム」
マァム「……? えっ……?!」
私……、何か変な事を言ったのかしら。
そう思いながら戸惑っていると、突然スコールに抱き締められたの。
ええっ?! 何なのよ、この意外な展開は!?
突然仲間からそんな大胆な事をされると、私……ドキドキしてしまうじゃない……。
勿論リノアも少し遅れながら、彼と同じように私を優しく抱き締めてくれる。
あ〜あ、本当なら私があなたたち2人を労ってあげたかったんだけどなぁ。
BGM設定:クロノ・トリガーよりクロノとマール 〜遠い約束〜(別名:スコールとリノアとマァム、〜かけがえのない3人の固い絆〜)
スコール「………」
マァム「すっ……、スコール……?」
スコール「見ていたよ。これまでの戦いを……、この場所で……」
マァム「私だって。あなたがリノアを守る為に命を掛けたみたいに、私もダイを守る為に全力を尽くしたのよ…?」
リノア「うんうん。あの''うひょうひょ野郎''を誰1人の力を借りず……君1人の力で倒しちゃうなんて、このリノアちゃんは少しだけマァムちゃんを見直したぞ〜♪」
マァム「見直したって…、大袈裟よ」
リノア「あはは。マァムちゃん、そこは照れない照れない!」
スコール「ああ。時間はたっぷりあるんだ、これまでの経緯もだが…今後ダイやセリスたちがどう受け止めて行くのかを……。俺たちと一緒にこの場所から見届けよう……」
マァム「スコール……。ええっ、そうね……」
これこそが本当の、私の物語の最終幕かも知れない。
これに似た光景を以前、私がこうなる前にコンチェに頼んで……かつての追憶を見せて貰った事があったの。
あの時は土のクリスタルから目覚めた光の少女・フィーナが1番大好きな金髪の男性・レインの為に、今の私と同じように強い強敵に挑んだ事があったみたい。
それはもしかすると、あの時必死に芽生えた力はそれ自体が影響していたのかも知れないわね。
だからダイ、もしあなたが私のせいでネガティブに陥ろうとした時は……この光の中であなたの心に話しかけるからね。
私たちはこうして離れてしまったけど、私の大切な小さな勇者ダイ……あなたに対する私の気持ちは今もこれからもずっと……変わらないで見ているからね!!
142話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪