二次創作小説(新・総合)
- Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.263 )
- 日時: 2022/07/03 11:34
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第143話「逃げ出したピカチュウ 中編」
【女ヶ島 アマゾン・リリー 九蛇城の医務室】
???「…………」
???「ソニア。この者の様子はどうじゃ?」
サンダーソニア「姉様。この子の容体を見ると、かなり魘されているような気がします!」
ハンコック「…………」
その両頬についている赤い電気袋を見る限り、わらわは一目で見破ったぞ。
以前護国の戦士の1人・マーガレットから、この者の主人についての話を少しだけ聞いた事があるぞ。
確か17と言う若い年齢の頃に、かつて闇の戦士の1人であったかけがえのない父親を病で失ったらしいな。
その者の負担を大きく減らす為に、この可愛らしい生き物はずっと支えていたようだ。
???「うっ……」
サンダーソニア「姉様。目を覚ましましたよ」
ハンコック「良かった。そなた……3日間も眠っていたから、心配したぞ!」
???「あなたは……、バッツさん……じゃない……」
サンダーソニア「大丈夫よ。あなたの言うその''彼''も、この島に流れ着いてるわ!」
ハンコック「そなた…。確か名はピカチュウ……と申しておったな?」
ピカチュウ「……ッ!!! 誰に聞いたかは知らないけど、僕に近付かないで!」
サンダーソニア「………」
無理もないわ、この子は姉様が悪い人じゃないかと威嚇しているんだ。
今すぐモデル・アナコンダになってこの子を落ち着かせたいけど、それだと更に威嚇が増してしまうわ。
……? よく見るとこの可愛いポケモンの首元に、チョコボの羽根の飾りが付いているわ。
確かマリーが言ってたけど、人に慣れやすく……あまり痛ぶるような事をするとお得意の電気攻撃を仕掛けることもあるみたいね。
がちゃっ(誰かが医務室の部屋の戸を開ける音)
???「おい。あまり俺の大切な相棒を傷付けないでくれないか?」
2人「「………ッ!!!」」
ピカチュウ「あっ、バッツさん♪(そう言いながら、嬉しそうにバッツに飛び付く)」
バッツ「あはは。元気にしてたか? ピカチュウ♪」
ピカチュウ「うん♪」
ハンコック「…………(呆然としている)」
サンダーソニア「ええっ?! じゃあこのピカチュウの主人って、あなたの事だったの?」
バッツ「ああ。俺はバッツ・クラウザー、宜しくな!」
ハンコック「わらわも申し訳ない事をした。名はボア・ハンコックだ、こちらこそ宜しく頼むぞ異国の戦士・バッツよ!」
サンダーソニア「私はゴルゴン三姉妹の次女、ボア・サンダーソニアよ! 言いにくいなら''ソニア''で構わないわ」
バッツ「おう。……なあソニア、聞きたい事があったんだけどさ」
サンダーソニア「何っ? バッツ」
バッツ「最初に俺たちを助けてくれた、黒いショートヘアの女の子を見かけなかったかい?」
サンダーソニア「……? それってランの事かしら? う〜ん……。少し前だったかしら、確かあなたたちと一緒に来た黒い髪をした何でも知ってる''物知りの女性''と一緒に姉様のお部屋に向かう所を妹のマリーが目撃したそうよ!」
バッツ・ピカチュウ「「えぇっ?!」」
ハンコック「バッツにピカチュウよ。わらわの勘違いかも知れぬが、そなたらとその''情報屋''の女性とは何か繋がりがあるのか?」
バッツ「……。まあ……、な……(汗)」
ピカチュウ「…………(汗)」
あると言えば、確かにない訳じゃないけど。
だからって、あの悲劇だけは嫌でも話したくないなぁ。
その悲劇までの経緯を全て話さないときっと、彼女たちは全く信じてくれない気がする。
特に片方の女性はこのアマゾン・リリーと言う国を治める現皇帝であり、元王下七武海の1人だったからなぁ。
う〜ん、こう言う時はどう説明した方が効率的にいいのかなぁ。
144話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪