二次創作小説(新・総合)
- Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.270 )
- 日時: 2022/07/05 06:47
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第145話「気が付いたら、ニビシティ」
ヒュウゥゥン…… ズドォォォォン……(ダイがルーラを使って不時着する音)
???「い………。イタタタタタ……! ………? 此処………、何処だ……?」
あれから俺、どうしてたんだっけ。
今まではマァムが側にいてくれたから、おれは諦めずに頑張れる気がしたんだ。
でも、いくら最強の剣でもある''ダイの剣''があっても…おれの側には君がいてくれなきゃ困るんだよ。
なのに……。それなのに他のみんなはまた、俺を無理にでも戦わせようとしている。
こんなの……、こんなんじゃあの時と全く一緒じゃないか!!
【王国歴1000年 ガルディア城 地下の食堂】
タッタッタッタッタ…… バァァン……(コブナが息を切らしながら食堂に入って来る音)
???「たっ………大変です、ヒュンケル様!」
ヒュンケル「どうしたコブナ、そんなに息切らして!」
???「おいコブナ、俺たちが食事してる時は静かにしろよ!」
コブナ「済みませんイカダ様。でも……、一大事だったので………」
船戸イカダ「………」
ヒュンケル「いいだろう。詳しく話を聞かせてくれないか、コブナ」
コブナ「はっ……。はい………、ですが……」
ヒュンケル「…………???」
船戸イカダ「…。他ならぬヒュンケル様のご好意に免じて今回は特別に許してやる、遠慮なく話してくれないか!」
ヒュンケル「………。済まない、イカダ」
コブナ「…。俺、ダイ様の負担を和らげようと思ってお食事を持って行ったんだけど…。何処にもいないんです!!」
ヒュンケル「何っ?!」
船戸イカダ「……ッ!!!」
コブナ「……。やっぱりショックだったんでしょうか、マァム様が逝ってしまったから…。それならどうして、どうして俺たちに打ち明けてくれなかったの…? ダイ様……」
船戸イカダ「………。ヒュンケル……」
ヒュンケル「…………」
お前の言いたい気持ちは大体分かるぞ、コブナ。
アイツなら多分、こう語るつもりだ。
かつてのあの頃、ダイは最愛の父親でもある真のドラゴンの騎士・バランを目の前で失った事があった。
あの頃はまだオレとポップ クロコダイン マァムの4人PTで行動していて、オレたちはお互いの相手と闘って勝ち進んでいたんだ。
そしてマァムの決意……、その意味の本当はダイ…お前を全力で守り通す為に彼女が命をかけて行った結果だったのだ!!
【ポケモンの世界 ニビシティ タケシの家】
???「はい。」
ダイ「ありがとう。急に来ちゃってごめんね、タケシ!」
タケシ「気にしないでくれ。勇者様が俺の所に来たと言う事は、何かあったと言う感じだな?」
ダイ「………。タケシは凄いね、おれが考えている事をあっさり当てちゃうなんてさ!」
タケシ「俺もさ。かつての時期はこのニビジムのジムリーダーだったんだよ…」
ダイ「あ〜。ゴウやユウから話は聞いてるよ、相性抜群の電気や飛行タイプには効果があるんだよね?」
タケシ「ああ。だが…、いくらじめん・岩タイプにも有利な相手がいたとしても…向こうの相手がこちらと相性の悪いポケモンで来る事があるんだ…」
ダイ「それって、初心者タイプで言うなら…草と水タイプこそタケシが持ってる固いポケモンたちでも相性は最悪って事になるんだよね…?」
タケシ「そうだ。こうして話しているとダイ、君は他の仲間たちとは違うようだ」
ダイ「………」
タケシ「そうだダイ。食事を終えたら君に見せたい場所があるんだが、一緒に行かないか?」
ダイ「うん。行く行く、絶対に行くよ!」
ごめんねヒュンケル、皆。
俺は暫くこのニビシティで英気を養いたいから、心配はしないで。
………とは言っても、皆は知らない筈だよね。
少しでも俺自身がマァムと再び会う為にも、何かを決意しなきゃ行けないって事に。
そういえばあの時、マァムが逝ってしまう少し前に俺の片腕に何かを残していった気がするんだよね。
………もう1度だけマァムに会いたい、今はそれしか俺に出来る事は何もないんだ!!
146話に続きます。
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