二次創作小説(新・総合)

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.273 )
日時: 2022/07/06 08:36
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第148話「意外な援護」

【王国歴600年 巨人の爪 最深部】

カキィン…… カキィン……(クラウドの持つバスターソードがブラックティラノザウルスにはじかれてしまう音)

???「くそっ。中々手強い中ボスだ」

やはりこのダンジョンも、かなり強度の作りになっているな。
しかし今の状況の中、まともに闘えるのは俺しかいない。
ヒットは何度もゼルダを守りながら、炎属性の魔法・フレアを何度か繰り出したが……奴のカウントゼロに来る反撃のヒートブレスで瀕死になってしまった。
そんなゼルダは自分を守ってくれたヒットを回復しつつも、このままでは彼女自身に隙を見せてしまう。

ジュルルルルル……… ギュッ(何処からか現れ、再び何かがゼルダを捕えてしまう音)

ゼルダ「………ッ!!! きゃあっ!」
クラウド「ゼルダ!」
ヒット「……ッ!!! この触手は、見覚えがあるぞ!」
クラウド「…………ッ!!!」

確かに、ヒットの言う通りだ。
この全身紫をした固いボディ、そして8本足の内の1体がゼルダを捕らえている。
以前レェンやラァンのいた世界でも、こいつは神出鬼没だったな。
しかしヒットがあの状態だ、どうしたらいい!
だからと言って俺も今は、ブラックティラノザウルスを倒す事で精一杯だ!!
くそっ、このままでは万事休すか……。

バァァン……(誰かがドアを思いっきり開ける音)

???「見付けましたよ、皆!」
???「良かった。何とか無事見たいね、あなたたち!」
ヒット「お前たち、無事だったのか!」
クラウド「…。待ちくたびれたぞ時リンク、そしてピーチ姫!」
ピーチ「いいえクラウド。此処まで来れたのは私たち2人だけじゃないのよ!」
クラウド「何っ?!」
ヒット「………ッ!!! ま、まさか?!」
???「そう。例えば、この僕とかもね!」
???「ガハハハハハハ。俺たちと一緒にいるシュウが一足先に気付いておってな、お前たち3人の救出に向かおうと提案してくれたのだ!」
クラウド「シュウ、クロコダイン!」
ヒット「俺たちの救援に感謝する。だが、今の状況は分かるだろ? クロコダインよ」
クロコダイン「……。どうやらこいつが今、ゼルダを捕らえているようだな」
ピーチ「これってマズい状況よね。ねぇシュウ、私たちはこの時はどうしたらいいの?」
リンク「……。シュウ………」
シュウ「落ち着いて皆。まず時リンとクロコダインは目の前で戦っているクラウドの援護、僕とピーチ姫は背後で囚われているゼルダさんの救出に全力を尽くそうか。」
クロコダイン「うむっ!」
リンク「はいっ!」
ピーチ「ええっ!」
シュウ「よし。此処からは僕たちの本気モードに入るよ。」
3人『了解っ!!』

もう駄目だと思っていたそこに、頼もしい4人が駆け付けてくれた。
彼らは早速シュウの言われた配置に移動し、各自戦闘態勢を取る。
まず深手を負っている俺の側に来た時リンクはそんな俺の状態をよく見た上での判断で、全回復魔法・フルケアを唱えたんだ。
このフルケアと言う高度な回復魔法と言うのは、後の物語につながる茶色の髪形をしたお転婆少女・セルフィの必殺技にも使われるんだったよな。
いくらダメージを完治したとは言え、此処まで持ち堪えていた体力の消耗しょうもうが激しい為…クロコダインの肩を借りるしかなかったからな。
済まないクロコダイン、あんたたちが来るまでに俺はこんなみじめな姿になってしまったな。

149話に続きます。

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