二次創作小説(新・総合)

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.283 )
日時: 2022/07/09 08:53
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第154話「ダイとレイン、初の練習試合 前編」

【ハナダシティ ハナダジム ジムリーダーの間】

スッ……

???「カスミ、このポケモンたちは?」
カスミ「うん。ダイってバッツさんやサトシと同じくらい旅をする事が多いでしょ? あなたの練習相手に丁度いい人を呼んだから、まずは実践してみるといいわ!」
ダイ「分かった。俺、やってみるよ!」

確かに俺は、ポケモン勝負自体初めてなんだよね。
かつての俺は伝説の勇者に憧れた事がきっかけで、俺自体が強くなりたいって思うようになったんだよね。
そして魔の森でマァムと出会い、ポップの暴走を止めながらも色んな苦楽を乗り越えて来た。
バーンパレスの何処かに先に行った時でも、気が付いたら俺……マァムの膝の上にいたんだよね。
いつまでも悲しいことばかり気にしたら駄目だ、今は新しい趣味に生かさなきゃ行けない。

バァァン……

???「カスミ、言われた通りに来てやったぜ!」
カスミ「ありがとうレイン。あたしが頼んだの、きっと…いい練習試合にもなると思ってね」
ラーハルト「ならば。このラーハルトがその練習試合の審判を務めよう!」
カスミ「分かったわ。此処からは挑戦者同士の闘いになるわ、他のみんなはあたしについて来て!」
シュウ「うん、分かった!」
タツナ「ダイ。レイン。2人のバトルを楽しみにしているぞ。」
レイ「ダイ。絶対に負けるなよ。」
ダイ「ありがとうレイ。応援宜しくね!」
レイ「ああ。」
ミソウ「別に。どっちが倒れようと私には関係ない。」
タツナ「おいミソウ。それだとこれから始まるダイとレインに申し訳ないだろ?」
ミソウ「別に。」
ユウ「さあ。2人の初バトルを最後まで観戦しないとね。」

不味いな……、審判はラーハルトが望んで希望を出してくれたけど。
基本的なルールはゴウから何度か聞いたけど、俺…頭に叩き込むのって苦手なんだよね。
確かどちらかのポケモン全てが戦闘不能になったら、残っている人の勝ちになる。
あの時カスミは言ってた、今の俺なら上手くポケモンたちを導く事が出来ると。
だから彼女は自分が愛用したポケモンたちを、俺に従えてくれる事を信じて託してくれたんだ。

ラーハルト「それでは、練習試合開始!」
レイン「行くぜダイ。俺の1番手はコイツだ!」
ダイ「まっ……、まさかそのポケモンって?!」
レイン「そうだ。俺の為にいいとこを見せてくれ、イワーク」
イワーク「グオオオォォォォ……」
ダイ「……………ッ!!!」

うっそっ!!! いっ………、いきなりイワークで挑み始めて来てしまったよ。
前にタケシから聞いた話によると、イワークやイシツブテのような岩・地面には草・水タイプの方が相性がいいんだったよね。
迷うな……。いや! 今この場で迷い始めたら駄目なんだ、折角カスミが俺を信じて自分が愛用して来た2体のポケモンを貸してくれたんだから期待に応えるように頑張らないと。
だったら俺もその気持ちに、全力で応えないといけない。

ダイ「よし。最初は君からの出番だよ、頼むぞフシギダネ!」
フシギダネ「ダネダネ!」
シュウ「(観客席側)成程。ダイらしい決断だね。」
ユウ「(観客席側)ああ。対する相手のレインの1番手は岩・地面タイプのイワーク。それに迎え入れようとするダイはそれらに有効な種ポケモン・フシギダネで対抗するみたいだね。」
レイ「(観客席側)俺の気のせいかも知れないけど。この練習試合…両者の使用ポケモンは4体だと思うぞ。」
シュウ「(観客席側)本当だ。どちらもお互いにエースポケモンを出していないからね。」
ゴウ「(観客席側)ああ。ダイの最後の手持ちに俺のエースポケモンを事前に渡したからな!」
シュウ・レイ・ユウ「「「(観客席側)ゴウ。いつの間に?!」」」
ゴウ「(観客席側)あははははは。実はアイリスから昨夜連絡を貰ってな、今日は記念すべきダイのポケモンバトル開幕だから絶対に観にいかなきゃ駄目だって言われたんだよ」
ダイ「来るぞ。フシギダネ、鶴の鞭!!」
フシギダネ「ダネフシェ!!」
イワーク「グォォォォォーーー!!」
レイン「なっ……?! イワーク!!!」

プシュウゥゥゥゥ……

イワーク「…………」
ラーハルト「イワーク、戦闘不能! フシギダネの勝ち!」
タツナ「(観客席側)よし。まずはダイが1勝だ。」
ミソウ「(観客席側)凄い凄い。」
レイン「ありがとうな。ゆっくり休んでくれ、イワーク」
ラーハルト「挑戦者レインよ、2体のポケモンを呼び出すか?」
レイン「ああ。本当は最後にしたかったけど、今使わせて貰うぜ! 頼むぞリザードン」
リザードン「ブオォォォォ〜………」
ダイ「駄目だ。俺のフシギダネだと相性が悪い、戻れフシギダネ!」
ユウ「(観客席側)確かに。相手のレインが持っているリザードンは炎・飛行タイプだ。これだと草タイプのフシギダネにとっては相性は最悪だね。」
シュウ「(観客席側)炎や飛行が相手の時、それらに効果があるポケモンを出せばいいんじゃないかな?」
ゴウ「(観客席側)例えば……、地面や電気タイプとか?」
シュウ「うん。でもレインのエースポケモン・リザードンは炎の力も加わってるからそれらに対抗出来るとしたら地面の他にいないかな。」
ゴウ「いや。氷タイプでも炎タイプのリザードンに効果抜群はあるっしょ、例えば……別姿のロコンとかさ!」
レイ・ユウ「「それだ。」」
ダイ「…………」

さっきは必死でフシギダネをモンスターボールの中に戻したのはいいけど、おれの練習相手でもあるレイン殿下の2番手のポケモンは炎・飛行タイプだ。
以前エリカさんから彼に勝つ為のアドバイスを貰った事があるんだけど、その炎・飛行タイプに対抗するならピカチュウやアローラキュウコンが適任じゃないかと言っていたね。
逆に考えると、確かにピカチュウは飛行・水タイプには有利だけど…炎相手だと通常の威力じゃないかな。
この日を凄く楽しみにしているかのように……おれはロコンとかなりハードな修行に耐えながら強くなっていき、ロコン自身が進化を望んでくれたんだ。
例え進化しても、あの子は俺と共にいる事を望んだんだ。
分かったよアローラキュウコン、君との新たな絆を深める為に…今この場に呼び出すよ。
行くぞアローラキュウコン、今こそ俺たちの強い絆を信じてレイン殿下のリザードンを倒して見せるぞ。

155話に続きます。

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