二次創作小説(新・総合)

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.284 )
日時: 2022/07/09 12:09
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第155話「ダイとレイン、初の練習試合 中編」

【ハナダシティ ハナダジム ジムリーダーの間】

???「…………」

確かにレイン殿下のリザードンは強い、俺と同じようにこの日に向けて特訓をして来たに決まっている。
普通の炎ならおれのアローラ姿のキュウコンとは効果は今ひとつだけど、飛行タイプの力を持っているから効果は抜群だ。
カスミからこの企画をして貰う1週間と少し前、おれはあの人に会いにマサラタウンのオーキド研究所に行ったんだ。

【回想:カントー地方 マサラタウン オーキド研究所 ポケモン研究室】

???『いいかいダイくん。世界中には僕たちがこれから学ぶべき色んなポケモンたちが数え切れない程に沢山いるんだ』
ダイ『つまり……。つまり普段からいる全151匹以上のポケモンたちが色んな場所・地方にいるって事なの?』
シゲル『その通り。例えばこのポケモン、見た目は普通のロコンに見えるけど…何処か違うのか君には分かるかい?』
ダイ『………ッ!!! 色、しかも氷のように冷たい』
シゲル『大体は合ってる。でもね、それだけじゃないんだよ!』
ダイ『えっ……?』
シゲル『このロコンはアローラの姿のロコンなんだ。僕や君が知ってるロコンは炎タイプ、要するに火は水で消えてしまう事があるだろ?』
ダイ『うんうん。』
シゲル『それとは違ってアローラ姿のロコンは氷タイプなんだ。……だけど、それ自体をダイくん。君が持っている事が奴らに知られたら大変な事になってしまうんだ…』
ダイ『どっ……、どう言う事……?』
シゲル『……。その奴らとは、ロケット団の事なんだ!』
ダイ『えぇぇぇぇぇーーーーー……。そっ……、そそそそそそんなに悪い奴らなのかい?』
シゲル『まあね。僕の昔からの知り合いでもあるサトシから何度か聞いた事のある話なんだけど。かつて……ロケット団と呼ばれる悪の組織がいてね、そいつらは珍しいポケモンを捕まえて悪儲わるもうけする悪い連中だったんだ!』
ダイ『それって、ピカチュウも?』
シゲル『ああ。ダイ、君のいた世界で例えるなら大魔王バーン辺りが的確じゃないかな?』
ダイ『………ッ!!!』

そうだ、あの頃のバーンもかなり強かった。
ホワイトガーデンにラーハルトが来てくれなかったら、おれは先に進めないままでいたよ。
それにあの頃からおれはレオナじゃなくて、マァムの事を好いていたかも知れない。
バルジ島にいた時も、レオナをこのままにして置けないと駄々を捏ねた時……そんなおれを止めてくれたのがマァムだった。
もう一度マァムに会う為にも、おれはこの練習試合に勝たなければ行けないんだ。

【現在:ハナダシティ ハナダジム ジムリーダーの間】

ダイ「逆転の隙を見せ付けはしない。キュウコン、リザードンに吹雪だ!!」
アローラキュウコン「コーーーーーーン!!!」
リザードン「グオオオ……ッ!!! グオオオォォォォーーーーー!!!」
レイン「リザードン!!!」
リザードン「グ………、グオオオォォォォ………」
ラーハルト「…。リザードン戦闘不能、アローラキュウコンの勝ち!!」
ダイ「やった!!」
アローラキュウコン「コーン♪(勝って嬉しいのか、ダイにスリスリし始める)」
ダイ「あはは。君がおれを信じてくれたからだよ、ありがとうアローラキュウコン!」
レイン「…。ゆっくり休んでくれ、リザードン……」
シュウ「(観客席側)嘘でしょ。ダイの方は未だに1体も倒れていないよ。」
ゴウ「(観客席側)ダイはこのまま隙を見せないと言っていたけど、あの殿下は何かを隠している気がする」
レイ「(観客席側)ふん。あの生意気なレイン殿下がどう足掻こうとも。ダイの勝利は確実に近い。」
ゴウ「(観客席側)あれ? ダイの奴キュウコンを仕舞ったぞ、どうする気だ?」
ラーハルト「恐らく。ダイ様は既に相手の次なる一手を見切っているからだ!」
シュウ・レイ「「(観客席側)えぇっ?!」」
ダイ「……。やはりね、必ずそれで来ると分かっていたよレイン殿下!」
レイン「まさか。此処までレベルを上げていたとは流石だ、しかし……コイツが相手なら手も足も出ないだろ? ダイ」
ダイ「……ッ!!確かこのポケモンは………、伝説ポケモン・ウィンディだ!」
ゴウ・シュウ・レイ・ユウ「「「「(観客席側)なっ、何だって?!」」」」

まさか君が、その伝説ポケモンを持っていた事自体が意外だったよ。
エリカさんから聞いた話を振り返ってみると、伝説ポケモン・ウィンディは炎タイプ。
つまりアニポケのEDで言ってた歌詞の通りなら、上手く行けるかも知れないね。
それを初めから察していたように、今対戦画面に表示されているおれの所持ポケモンは5体なんだよ。
本来なら4体同士で闘いたかったけど、カスミのお姉さん・ボタンさんとアヤメさんに前もって事情話して貰った結果……おれのポケモンバトルデビューを記念として特別に6体全てを所持する事を許して貰ったんだ。
行くぞレイン殿下、コイツが俺の3体目のポケモンでエースポケモン・雌のピカチュウだ。

156話に続きます。

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