二次創作小説(新・総合)
- Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.286 )
- 日時: 2022/07/10 06:22
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第157話「2組の幸せな結婚式 前編」
【DQ8の世界 サヴェッラ大聖堂 婿の部屋】
???「………….…」
???「ロック。こういう機会は中々滅多にないんだぜ、もっと堂々としろよ?」
ロック「……。分かってるよ、でもやっぱり……広い式場で執り行うって聞くとさ」
ポップ「それでも。仲間からの配慮には応えてやらなきゃいけないと俺は思うぞ」
ロック「………。ポップ………」
そうだよな、そうなんだよな。
俺たち2組の新たな門出を、他の皆が祝ってくれる大切な日に緊張してたら駄目だよな。
招待客リストに関しても、警備と護衛で残るメンバーも決めてあるんだ。
この1番大切なイベントの後に、俺はある姫さんに頼んだんだ。
それは、前日の夜の出来事だった。
各自がこの日の為に忙しかったあの夜、俺は前もってあの姫様に俺からの事情を話したんだ。
【回想:FF6の世界 モブリズの村】
フローラ『分かりました。無事に成功するかは分かりませんが、その時は任せて』
ロック『ありがとうございます。こんな事頼めるの、カール王国を束ねるお姫様・フローラ様しかいなかったので』
フローラ『…。いいえ、よく話して下さいました!』
ロック『………。あの、もう1つ頼みたい事があるんです』
フローラ『………?』
ロック『…。今度なんですけど、『アイツ』の命日があるんですよ。その日は…その……』
???『水臭いじゃないですか、ロックさん!』
ロック『シトロン、それにアラン!』
アラン『大丈夫だ。その命日なら俺たちもそれぞれに分担して、アンタのかつての恋人に今の現状を報告して置くから心配するな』
シトロン『はい。幸せなお2組に万が一の事がありましても、僕たち仲間総動員が付いていますからご心配は無用です』
ロック『2人共……。………ッ!! こ、このリングは?!』
フローラ『そのリングはスーパーコーリングリングと呼ばれるとても貴重な物です。今私自らロックさん、あなたの片腕に''お守り用''として身に付けたのは青い色のスーパーコーリングリングなんですよ!』
シトロン『………ッ!!! 要するに、それはつまり……?!』
ロック『…。要は給仕の際には''あの男''を呼び出せって事になるんですよね?』
フローラ『ええっ!』
アラン『そうだ。それにそのお守りとやらなら俺たちやアイク 息吹リンクを始めとする他の奴らにも身に付けられているようだぞ!』
シトロン『あははは。僕の発明した機械はほとんど失敗しますからねぇ、それを考慮した上でのフローラ様なりの判断でしょうか……』
アラン『シトロン。今度こそ完璧な発明品を完成させなきゃ駄目だぞ、それか上達するコツをルッカからしっかり聞いて学ぶべきかだ!!』
シトロン『そうですね。それは名案ですよアランさん、早速聞いて来ます!!』
アラン『……。全くあいつと来たら……』
ロック『………(汗)』
何となく分かって来たよ、アラン。
それ自体を考慮したからこそ、今日という素晴らしい日を迎え入れる事が無事に出来たんだ。
昨夜フローラ様から託されたお守りは今、後に合流するゴウとタツナたちに俺たち2人分のお守りを預けて来たぜ。
他の仲間に預ける事自体猛反対だったのは、サトシの方だったけどな。
まるでアイツの苦情を聞いてると、リカたちの世界にいる高林ダイに叱られてるような感じがするんだよなぁ。
【現在:サヴェッラ大聖堂 新郎の部屋】
コンコンっ
???「失礼します。新郎のロック様に大賢者の見習い・ポップ様、そろそろスタンバイをお願いします!」
ポップ「ああ、分かったぜ! もう少ししたら行くと伝えて置いてくれるか?」
サザンビークの兵士「はっ!」
タタタタタタタタ………(サザンビークの兵士が走っていく音)
ロック「ポップ。今日のあんたは光って見えるよ」
ポップ「へへっ。それにこれから俺たち2人はよ、それぞれの別々の道に進んで行くんだ!」
ロック「…………」
ポップ「…。俺の親友・ダイの事なら心配すんな、この結婚式が成功してもレオナとよく話し合ってアイツの様子を時々は見に行こうと考えているからな」
ロック「そうか。それじゃあこんな風に、気軽に会うことは出来ないんだろうな……」
ポップ「……………」
ロック「ポップ……?」
ポップ「確かに会う機会は少なくなっちまうかも知れねぇが。これだけはハッキリ言わせて貰うぜ、ロック!!」
ロック「えっ………?」
ポップ「俺は今後パプニカの国王として王妃である彼女を支えながら新たなパプニカ王国を発展させなきゃ行けなくなるけどよ。もしかしたら俺たち2人の判断でお前らにも頼るかも知れない……、その時が来たらさ!!」
ロック「………???」
ポップ「ロック。お前や他の皆にその大事な役目を任せて見てはくれないか?」
ロック「………ッ!!!」
ポップ「忘れたとは言わせないぞロック。俺たちは今まで色々な奴らと闘い、此処まで成長して来たんだからな! 多少大きな犠牲とかもあったけどよ……、あれは俺たちを守る為に取った行動かも知れないんだぞ!!」
ロック「なっ…?!」
ポップ「俺だってあの頃はすげー悲しかったよ。おれやダイにとって1番尊敬するあの人を失った時はかなりショックだったけどよ……その闘いがあってこそ。今の俺たちを此処まで強くしてくれた気がするんだわ」
ロック「……。これまでの闘いが、俺たちを此処まで強くしてくれたのか……」
ポップ「そうだ。暫くは闘いそのものが起きる事はないかもしんねーけど、だからと言って油断は禁物なんだぜ♪」
ロック「ポップ……。ああ、そうだな」
きっと奴らの事だ、大半がこっちに移動して来た事を予測した瞬間に何かをやらかす気がする。
その無礼な奴らを指揮しているのが、マリオの自称ライバル・ワリオ。
アイツが裸族に加担する前の頃は、大きな戦力として頼もしかった時期が幾つかあった。
でもワリオは立派に、裸族化してしまった。
お前がして来た度々の無礼を、俺たちは一生忘れる事は出来ないんだからな!!
158話に続きます。
※ごめんなさい、次は新婦編になるので……感想やアドバイスは次の新婦編更新まで控えて頂きますよう宜しくお願いします。