二次創作小説(新・総合)
- Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.287 )
- 日時: 2022/07/10 09:49
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第158話「2組の幸せな結婚式 中編」
【FFBEの世界 ラピス地方 グランシェルト城 玉座の間】
???「…………。あいつら、ついにゴールインか」
フィーナ「そうだね。でも、折角の結婚式なのに欠席してよかったの?」
レイン「まあな。つい最近までダイと練習試合やってたから、それで余計に疲れてしまったよ」
フィーナ「………。………って来なよ、レイン」
レイン「えっ……?」
フィーナ「私に構わずロックとポップたちの結婚式に行って来ていいよ。私だってレインにこれ以上心配掛けなくて済むように、ちゃんと養生してるから」
レイン「……。分かった、俺が戻るまで大人しくしているんだぞフィーナ!」
フィーナ「うんっ!」
あの頃とは、まるで逆の立場になった気がする。
するとお城の出入り口辺りで懐かしい顔触れと再開し、俺の顔を見ただけですぐに見破ったんだ。
そうだな、フィーナもああ言うんだからたまにはご好意に甘えようじゃないか。
今でも俺は光の彼女を好いている事に変わりはなく、そんな事を考えているとファリスのいる海賊船に乗車していたんだ。
ザザーン……… ザザザザザザーン………(波の音が静かに鳴り響く音)
【シェルヴィッツ号 甲板】
レイン「…………」
???「ようレイン。初めて乗る俺の船の居心地は?」
レイン「…。いつかの港町で旅をした頃を思い出すよ」
ファリス「おれもそうさ。こんな風にまた旅に出るのは久し振りだからよ…」
船戸イカダ「ファリス船長。進路はこのまま変更無しですか?」
ファリス「いや。一旦リーザスに立ち寄ろうと思う、ゼシカと赤いバンダナの野郎がちゃんと仲良く生活をしているのか気になってな」
船戸イカダ「分かりました。お前たち、リーザス村に向けて全速前進だ!!」
数名の海賊たち『アイアイサー!!』
レイン「………」
イカダの野郎、暫く見ないうちにシェルヴィッツ海賊団の司令官にまで上り詰めているよ。
一時は一族と水の国との長期戦争があったらしいが、時々はカジキ親方の元に顔を出しているみたいだ。
今のイカダは一族を率いるリーダーとしての器ではなく、正真正銘のシェルヴィッツ海賊団の最高司令官として今の海賊たちを引っ張っている。
道中海周辺のモンスターに遭遇する事もあったが、海賊たちの放った援護によって突破出来た。
その遠くから、顔見知りの2人が出迎えてくれたんだ。
ゼシカ「ファリス、久し振り! 元気だった?」
ファリス「ああ。たまにお城の方に帰ってるけどな」
ゼシカ「ふふっ。あなたってお姫様と言う立場よりも、こっちの方が性に合ってるかも知れないわね」
ファリス「おっ、分かってるじゃねぇかゼシカ!」
ゼシカ「ねえねえ。あなたたちは此処から先にあるサヴェッラ大聖堂に行くんでしょ? 私たちも一緒に行くわ」
船戸イカダ「いいんですか? いくらアルバート家のお嬢様とはいえ、かなりの旅になりますが……」
8主人公「大丈夫。僕たちは今までだってドルマゲスを倒す為に色んな地方を旅して回っていたからね」
ゼシカ「うん。それにお母さんからも事前に許可は降りてるのよ、素敵なお友達の結婚式に参列しなさいって!」
レイン「…。本当はたった1人の娘とその娘の婿であるエイトが心配なんじゃないか?」
ゼシカ「確かにそんな時もあったわ。何だかんだで私……、村を何度か飛び出している事が多いからね」
レイン「…………(汗)」
故郷の村を何度か飛び出すって、そんな事情で家出すんなよ。
確かにゼシカはリーザス村の令嬢である事に変わりはないが、旅に出た理由は最愛の兄だったサーベルトの仇を討つ為。
最初の護衛隊長だった兄が何らかの理由でドルマゲスに殺されてしまい、その兄の生き写しでもあるエイトを殺した元凶だと誤解を招いた。
どんな諸事情があるにせよ、別の奴を敵討ちであるソイツと誤解を招かない方がいいと俺は思うんだけどな〜。
159話に続きます。
最新話、更新です。
今回の回は、久々にDQ8から2人の主要キャラ登場です。
徐々に結婚式の開始が迫る中、あの闘い後生まれ育ったグランシェルトで王にまで上り詰めた現在の騎士・レイン。
そんな彼の1番の悩みは、王妃になったばかりの少女・フィーナの事だった。
かつて彼女は常闇のヴェリアスとして姿を隠していた父・レーゲンを探す為、一国の騎士の1人として幼馴染のラスウェルと共に旅を続ける途中で知り合うレイン。
フィーナの旅の目的も、自分たちと同じだと悟ったレインは彼女の同行を許そうとしたが…幼馴染のラスウェルに猛反対されてしまう。
これまでの闘いを兼ねて、夫婦となった2人は今も仲良くしている。
そんな彼の背中を押すように、フィーナから意外な言葉を口にするレインは渋々了承する事に。
果たして現グランシェルト城の騎士・レインとシェルヴィッツ海賊団を率いる女船長・ファリスたちは無事に、目的地であるサヴェッラ大聖堂に辿り着く事が出来るのか?!
ごめんなさい、もう少しだけ続きますので……最後までお付き合い下さい。
あ、感想・アドバイスなどありましたら遠慮なくどうぞ。