二次創作小説(新・総合)
- Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.290 )
- 日時: 2022/07/12 06:07
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第159話「2組の幸せな結婚式 後編】
【サヴェッラ大聖堂】
『パチパチパチパチパチパチ…』
おれや皆の綺麗な拍手に合わせて、1歩……また1歩とこちらに顔を出す2組。
新郎側がかなり緊張しているみたいだけど、それでも支えようとするレオナとエアリスは互いの想い人を、しっかり見ていたんだ。
本当におめでとうロックに、ポップたち。
こうして幸せになって行く2組の姿を、マァムにも見せて上げたかったなぁ。
ぽんぽんっ
???「ダイよ。先程からその彼女の気配がこの場所の外から感じるんだ」
ダイ「えぇっ?!」
タツナ「俺にも感じたぜ。後は俺たちが見てるから、ダイは行って来い!」
ダイ「でっ……、でもっ……」
ユウ「何を迷っているんだいダイ。このまま好きな人に会えなくていいのかい?」
シュウ「大丈夫。後の事は僕たちに任せて、君は自分自身の心に従った方がいいよ。」
デデデ(ネルさん次元)「さあ行くのだ、ダイよ」
マリオ(ネルさん次元)「行って来い。そして自分の気持ちをぶつけて来るんだ!!」
ルイージ(ネルさん次元)「うん。さあ突き進むんだ、勇者ダイよ!」
ダイ「ありがとう。俺、行って来るよ!」
ダイ以外の7人たち『行け〜ダイ、しっかり自分の想いを伝えて帰って来い(て/るんだ)よ〜』
ダイ「うん。行って来るよ、皆!」
そうだ、このチャンスは二度と来ないんだ。
七夕の時も結局マァムと再会出来なかったし、俺はずっと考えていたんだ。
きっと彼女は、おれの事を忘れてしまっているよ。
そう言い聞かせていたけど、違っていたんだ。
おれが彼女を忘れていなかったように、魂だけになっても彼女はこの大聖堂内の何処かにいるんだ。
【大聖堂 大広場】
ダイ「マァム……。マァムは何処から呼んでるんだ?」
???「おい、ダイ!!」
ダイ「ククール、それにリュウとネルさんの所のトゥーン!」
トゥーン(ネルさん次元)「話は後だよ。こっちはボクたちに任せてダイ兄、こんな神聖な場所に誰にも邪魔はさせないから!!」
ククール「ああ。マァムの強い魂の気配なら此処じゃないぞ、法皇の館から強く感じていたのをオレは感知したからな!」
ダイ「なっ、何だって?!」
ククール「……ッ!!!」
トゥーン(ネルさん次元)「危ない。伏せて、ダイ兄!!」
ダイ「…………ッ!!!」
バコンっ パラパラパラパラ………(迫って来た敵をリュウが倒して行く音)
???「少年よ。此処は俺たちに任せ、君はククールが言っていた場所に向かうといい」
ダイ「リュウ!!」
ククール「さあ行くんだ、小さな勇者ダイ!」
トゥーン(ネルさん次元)「お願い。ボクたちに構わず先に行って!!」
リュウ「安心しろ。君の行手を邪魔する奴らがいようとも、俺たちが妨害して置くさ!」
ダイ「うん。ありがとう、皆!」
ククール「よし行くぞ。ダイが辿り着ける間だけでいい、此処は残ったオレたち全員でアイツを守りながら闘うぞ!」
リュウ「ああ!!」
トゥーン(ネルさん次元)「うんっ!!」
ダイ「…………ッ! うっ……、う う う……」
レイ「ダイ。泣くのは後回しだ。今は目的地に向かって迷わずに進むんだ。」
ダイ「………ッ!!! うん…そうだね。レイ、今度こそ本気でククールたちの事を頼んだぞ!」
レイ「ああ。勿論だダイ。」
ありがとう皆、こんなおれの為に力を貸してくれて本当にありがとう。
それにこの光景を、以前何処かで見た事がある。
そうだ。バーンパレス内にあるホワイトガーデンにいた頃、ミストバーンがポップとマァムを手にかけようとしていた時だ。
あの時はもう駄目だと確信していたけど、タイミングよくラーハルトがおれたちのピンチを助けに来てくれなかったら本当に危なかったよ。
その時にマァムはこう言っていた、助けに来てくれたラーハルトは頼もしい救援者だって。
どうやって復活したのか分からなかったけど、あの時は本当に助かったよラーハルト。
【法皇の館 初代法皇の墓前】
ダイ「……………」
???「………。まさか、こんな所であなたに会えるなんてね」
ダイ「ねえ。その前に確認して置きたい事があるんだ」
???「うん。私も同じ事を考えていたわ」
ダイ「おれの……。おれの目の前にいる人は……」
???「私の……。私の背後にいる顔馴染みの人は……」
ダイ・???「「本当に……、本当にマァム(ダイ)なんだよね(でしょうね)?!」」
バラン『そうだ我が息子よ。そしてマァムよ、今お前たち2人の目の前にいるのは本物の姿だ!』
ダイ・マァム「「………ッ!!!」」
ガラフ『さあ。急ぐのじゃマァムよ、ダイと会える時間はあまり残されておらんぞ!』
バラン『その間は我々2人がしっかり押さえている。しかし、あまりゆっくりしている時間はないぞ!』
ガラフ『有効期間は明け方までじゃ。今は2人の時間を有利に使うんじゃぞ、マァムよ!』
マァム「ええ。分かっているわ、ガラフ王」
バラン『ではマァムよ、その間はしっかりと私の息子との時間を楽しみなさい!』
マァム「ええ。分かったわ、バラン」
ダイ「…………」
そうか、あの騒ぎの事も幾度かあったからこうしてゆっくり出来る暇はなかったんだよね。
裸族になってしまったワリオはともかく、ネルさん側の泥棒2人組や腐った女子リーダー・ピーチ姫に追いかけられた事も沢山あった。
さっきガラフ王は言っていたね、目の前にいるマァムが実体としていられるのは日が上るまでだと。
七夕の代わりだから、この日の為にガラフ王率いる暁の戦士たちは母なる大樹・命の大樹に願ったかも知れないんだ。
滅多に来ないこの日の為に、恋人と限られた時間内で過ごせれるようにと。
本当に……本当にありがとうガラフ王たち、後の事はおれに全部任せて欲しいんだ。
160話に続きます。
次はいよいよダイマメインの回になりますので、感想は少しだけ待っていて下さい。
それでは、次の更新でお会いしましょう。