二次創作小説(新・総合)

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.74 )
日時: 2022/05/10 08:36
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第42話「捜索組と待機組①」

【古代の時代 北の岬】

ザザァーン……… ザザザザーン………

「………」
「フィーナ。大事な話って何だ?」
「…。ねえラスウェル、レインの事なんだけど……」
「レインがどうかしたのか?」
「うん。少し前かな…? 文談ぶんたんから私の方に通信が送られて来てね、『フィーナ。誰をどの担当にするかは、アンタ自身だよ』って嬉しい事を言ってくれたんだ!」
「当たり前だろ。どんな姿形になろうと、フィーナはフィーナだ!!」
「…。そうだね、ありがとうラスウェル!!」

何か、ラスウェルにこんな無理難題な事を引き受消させてしまった気がする。
ヘスの王様として、王としての責務を全うしないといけないこの時期に誘ってしまったからね。
それ以前にラスウェルは、私にこう言ったの。
「最近のラスウェル殿下は働き過ぎです、時にはしっかり休んで下さい」てマノロに散々言われっぱなしだったから、従うしかなかった見たい。
……ねぇ、もう1人の私。
今もそこで私を見ているかな? もし見ていなかったら私……寂しいよ。

『何を言ってるの?』
「……ッ!! えっ…? も……もう1人の私!?」
『ふふっ。シュウとレイ、それにリゼたち……だったわね、多分彼らが見たら私を凄い目線で警戒しそうな雰囲気だわ!!』
「………」
『でも。私は満足してるのよ、あの時光のあなたに過去のレインを託す事が出来たんだから!!』
「馬鹿。もう1人の私がいなくなって、あれからどんだけ寂しかったか知らないで!!」
『フィーナ。「この世界」の未来を変えるのは他ならぬあなたしかいないわ、そして…蒼炎アイクを救えるのもあなたにしか出来ない事よ!』
「……? 私が……、アイクを救う……?」
『ええ。ウラドを倒し、本来のアルドールに取り戻したのもあなたとレイン達がいたから出来た事なのよ!』
「……。そうだね、自分たちの世界を救った英雄が今度はクロノとルッカのいるこの世界の未来を変えなきゃ行けないんだもんね!!」
『ふふっ。その意気よフィーナ、あまり帰りが遅いと広場の方でレインがあなたの名を呼びながら探し回っている頃かも知れないわよ?』
「……ッ!! た……、大変だ!! 急いで戻らなきゃ!!」
『……。ありがとう光の私、あなたたちが来る『その時』まで蒼炎の勇者は私たちが守っていくから安心しなさい!!』

……。アイク、私たちが必ず助けに行くから。
確かその前に敵陣のアジトっぽい場所・黒烏号くろからすごうに捕まって、私たちの身に付けてる装備やアイテム ギルまで強奪される展開になる筈だから。
此処は3人で行った方がいいと思う、きっと私が行くと言ったらレインは付いてくる気満々の気がするからなぁ。
出来ればゼルダにも同行して欲しいけど、あの衝撃的な場面を目にしてからかなりダメージが大きくなってたからなぁ。

【村の広場】

「フィーナさん!」
「どうしたの? シュウ」
「……。頼むフィーナ、俺たちに代わってシュウを同行して欲しい!」
「えっ…?」
「私には分かるんだ。アンタなら……フィーナなら私たちのリーダー、守り切れる筈だから…」
「ミソウ………」
「フィーナさん。私からもお願いします、どうか私たちのリーダーを……シュウを同行させて下さい!!」
「頼む。頼む、フィーナ!!」
「……。ラスウェル、マズルカ! レインと私が不在の間レイとゼルダたちをお願い!」
「ああ、勿論だ!!」
「当然よ。もしミソウが好き勝手な事をしたら、私の力で止めて見せるわ!!」
「おいピンク髪の女。俺の妹に手を出すな!!」
「ハァ!? アンタたちの方こそ双子なんでしょ? そっちの方が紛らわしいって言ってんのよ!!💢💢💢💢💢」
「なっ……、何だと〜!!💢💢💢💢💢」
「だっ……駄目だってタツヤ! ごめんねマズルカさん、僕に免じてタツヤを許して上げて欲しい!!」
「…。シュウがそこまで言うならいいわ、その代わり…アタシたちの大切なフィーナに何かあったら許さないから!!」
「うっ……うん、肝に銘じて置くよ(汗)」

こ……、これはこれで大丈夫かなぁ。
今のはシュウがいたから、何とか騒動に巻き込まれずに済んだけど。
結局ミソウたちの強い意志に、私は逆らえなかったなぁ。
後1人だけど、此処はどうしたらいいかな。
ニコルやゲルダとよく相談してから、最終的な判断を下した方がいいと私は悟ったんだ!

43話に続きます。感想OKですよ♪