二次創作小説(新・総合)
- Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.91 )
- 日時: 2022/05/14 06:15
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第48話「駆け付けて来る頼もしい助っ人たち②」
【クリミア王国 お花畑】
タタタタタっ
ダイ「……ッ!! ティファ、あそこ!!」
ティファ「……ッ! あれは、ルイージ。それに男カムイたち!!」
この綺麗な足音は、味方だったわ。
アルルとは違う魔力の気配だけど、彼女もまたかつての世界を救った戦士の1人。
確か名前は……、ティファ・ロックハート。
エスたちの知ってるマリオと同じ拳使いの女性だけど、冒険者たちが集う酒場・セブンスヘブンで看板娘をしているの。
ルイージ「…。ティファさん…、ダイ……」
ダイ「……。酷い……、誰が俺たちの知ってるルイージにこんな酷い事をするんだよ?!」
バラン『その声は、ダイなのか?』
ダイ「……ッ!! と……、父さん……?!」
バラン『いいだろう。遅れて来たお前たちに私から今起きている事を話そう!!』
エス「…。事情聴取ならエスたちにとってはありがたいけど、今はエスが真剣に治療してる最中だから長く話したら…あまり長過ぎるのは駄目だからね…?」
バラン『安心しなさいお嬢さん。そこまで掛かる訳ではないから、心配は無用だ!』
エスはあまり長く話すと困惑するから、おれの為に言ってくれた気がするんだ。
おれとティファが何も知らなかった事についても、父さんは俺たちの為に分かりやすく話してくれたんだ。
別の世界から来ているマリオに取って守るべきだったルイージを痛めつけられた本人、それは此処にいる彼女とは全く別の存在。
それならおれも行きたいけど、遅れて帰って来たポップとティナに静止されたんだ。
ぽんぽんっ
ポップ「まっ。一大事って事に変わりはねぇけどよ、別にお前とティファが行く必要はねーんじゃねぇか?」
ダイ「……? それって、どういう事?」
レイ「…。俺と同じ世界から来たタツナとミソウたちが加勢に行ってくれたんだ、例の現場にね!!」
男カムイ「そう。だから僕たちは此処で、彼らの無事を祈るしかないんだ!」
ダイ「………」
そんなんじゃ、駄目なんだよ!
またあの時みたいにおれは、俺は頼りない勇者だって思われてしまうよ!!
バーンパレスの近くにいた時、父さんは命を懸けておれを守ってくれた事がある。
それなのに今回も、今回も出番は無しだっていうのか!?
ピリピリピリ……ガチャッ
クラウド『俺たちだ。誰か応答を頼む!』
ポップ「クラウドにクロムか。そちらさんの方で一体何が起きてんだよ?」
クロム『その声はポップか? ……。急にこんな事を言うのは凄く申し訳ないんだが……、ポップとティナ。君たちにも俺たちの救援を頼みたい!! アイツに……、今戦っているクロノ自身に異変が起こっているみたいなんだ!!』
ポップ ティナ「「……ッ!!!」」」
レイ「それで…? それでそっちの状況はどうなってるんだい?」
クラウド『レイか。今の所はヒュンケルとマルスが必死でクロノを抑えているんだが、分かりやすく纏めると……現時点で覚醒しているクロノ自体が上手くコントロール出来ていないそうだ!!』
レイ「そっ……、そんなぁ……」
クロム『済まないなレイ。俺が指名した仲間以外のメンバーは引き続き待機を頼む、それとこっちにアルルやタツナたちが無事に合流して来たからもう少しだけ待っていてくれ!!』
ダイ「分かった。クロムさん、皆!! 必ず無事に帰って来てね?」
クロム『ああ。そっちも俺たちの生存帰還を祈っていてくれ、これにて通信を終了する!!』
話を聞く限り、闘いはまだ続いているんだね。
やっぱりあの覚醒は、普通の人間のクロノには駄目だったんだ…。
特別な血を持つ民族……サイヤ人なら、その覚醒に耐える事はあると思うけど。
生まれも育ちも地上界のクロノにとっては、ティナみたいにコントロールをする事自体が難しいんだろうね……。
【王国近くの近隣の森】
クロノ「……。たす……けて……、誰か僕を助けて!!」
マルス「良かった…。彼自身の意識はまだ残っているみたいだね!」
ヒュンケル「ああっ。だが……、例の奴は不老不死のように簡単には死ねないみたいだな…」
マルス「……うん、そうだね…」
エス(ネルさん次元)「へっ……。生身の餓鬼の分際でこの俺を随分と痛め付けたみたいだな……?」
マルス「なっ……。彼……、あれだけクロノから沢山攻撃を受けても、まだ立ち上がるつもりか!」
エス(ネルさん次元)「分かったか。これが俺たち不良軍団とお前たち光の戦士の違いなんだよ!!」
ヒュンケル「……ッ!!! き、貴様ーーー!!💢💢💢💢💢」
マルス「全く…!! 本当に君と言う人は、僕たちを見た目で判断しないで欲しいね!💢」
ベレス「ヒュンケルさん、そしてマルスさん! 今のクロノさんからは正気その物を感じますが……このままでは完全に正気を失ってしまいます!!」
マルス「……ッ!!!」
ヒュンケル「くそっ…。此処までか……」
俺とマルスだけでも、クロノを完璧に取り抑える事自体が出来ないと諦めかけていたその時だったんだ。
俺たちやベレスがいる位置よりかなり遠く離れた距離から、ネルのいる世界から来たと言うエス張本人に向けて攻撃が的中した瞬間だったのを俺とマルスたちは見過ごさなかった。
先程繰り出して来た大技はもしや、ブレインダムドと言うかなり威力の高い切り札のような技だな!!
その技その物を扱える所有者がいるとしたら、魔導士の卵・アルルを置いて他にいないだろう!
49話に続きます。感想OKですよ♪