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二次創作小説(新・総合)
- Re: とある旅の記録 【メイドウィン小説外伝】 ( No.3 )
- 日時: 2022/04/18 17:46
- 名前: 月詠 (ID: 86FuzJA.)
【プロローグ】
世界と世界の狭間、境界と呼ばれる場所。
そこから一人の女が飛び出す。
黒の衣服と、右が黄で左が茶というオッドアイなこと、左手の甲な奇妙な入れ墨を除けばどこにでもいそうな容姿をしている。
【それで、どうするんだ?】
頭の中に響くのは、男の声。
突然のことに驚きもせず、当然のように言葉を返す。
「それなんですが、どこに向かうかは決めてないんですよね」
【……は?】
「怒らないでくださいよ!いいじゃないですか、あてがなくても」
【それはそうだがなぁ】
呆れたような声が頭に響いてから。
「それにこの旅は行き当たりばったりのがいいと思いますし」
【確かに完全には明確な目的とかはないが…】
「ただ、強くなった方がいいだろうなと思っただけで始めたんです。明確なのは今のところいらないかと」
【ぼんやりし過ぎな強化のための旅だな。わりと準備したのに】
「準備と言っても本体と話し合って旅に出ることの許可もらって、なんかあった時の報告書書きにたまに帰ってくることも伝えたり、あの人通してあそこにもしかしたらばったり会うかもねーと伝えただけですがね」
【………こう考えるとあまり準備はしていないな】
「……確かに。ま、まぁ、旅を楽しみましょう!ね、永久」
【そうするか、月詠】
これは、一人のメイドウィンにしてマガイモノの女と、その副人格の旅の物語。
end
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