二次創作小説(新・総合)
- Re: ベリー創作物「裏の陰謀」「最期の足掻き」「神学」スピンオフ ( No.29 )
- 日時: 2022/05/19 16:02
- 名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: DT92EPoE)
3日目。最後は盛り上がっていこうぜ!
「はい。今日も授業を始める……が。」
3日目。今日が皆と和気あいあいとできる最終日。皆は少し寂しいと思いながらも1時限目の授業を受けようとしていた…が。
「今日は最終日だ!皆でパーティしようぜ!」
ポップ先生が出席簿を宙になげる。すると出席簿のなかから白紙の紙が何枚もパラパラと降ってくる。
クロコダイン「おぉ!パーティって何するんだ!」
タツナ「ポケモンバラシ放題とか?!」
バッツ「ドッジボールとかサッカーとかだろ!」
アイク「小学生か!」
ポップ「まあまあ落ち着いてくれ。」
ポップ先生が丁寧に演出としてばらまいた白紙の紙を拾っていく。いい子の他生徒はポップ先生を手伝って紙を拾ってく。
「取り敢えず皆。校庭に来てくれ。」
そういうとポップは教室を去ってしまった。皆はザワザワと騒ぎ出す。
時リン「どういうことだろ?」
ユウ「何かの罠だったりしてね。」
バッツ「そんなわけないだろ…」
レイ「まあ有り得そうではあるが…ユウ絶対何か知ってるだろ。」
ユウ「まあねぇ。情報屋の名は伊達じゃないよ?」
アイク「一体何をするんだ?」
ユウ「まあ、命に別状は無いかなぁ」
ピカチュウ「ちょっと怖いんだけど……」
各々の気持ちがあり、校庭に出ることに抵抗がある人が居た。そのため教室を出ない人が少なからずいた。
「大丈夫。楽しいから!」
シュウが両手を広げ満面の笑みで皆の方を見る。全員その笑顔に見とれ、不安など吹っ切れてしまった。
「ほぅ。流石2代目レイの片割れ…じゃっ。私は先に行くねー」
そう言ってユウはいたずらっ子のような笑みを浮かべながら教室を出ていく。レイもそれに続く。一同はユウとレイにからかわれていたと分かると怒りと恥ずかしさで真っ赤になりながら教室を出ていった。
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〜施設〜
「いやぁ、面白い3日間だったねぇ。」
紫がかった白髪を上ポニーテールで結んでいる少年。彼の名前はダミ。とある理由で施設で隠居しているマッドサイエンティストである。この次元を作り出した張本人であり、私も引くぐらいの天才であるがその技術力によってクロスオーバー出来ているためありがたい存在である。
「へぇ、パーティかぁ。流石シュウだね。」
そんな独り言を言いながら少年はモニターを見ている。そこにはシュウ、マリオ一行と学校の景色が映っていた。ダミはそれを見ながらクツクツと笑っていた。彼は何をするつもりなのだろうか。
『3柱の2人とリーダーが居ないってどういうことだ!』
『申し訳ありません…しかし、脱走された痕跡は無いためどこかに潜んでいるかと……』
『うるさい!』
『うわぁぁぁぁぉ!!!』
「こっちは何だか騒がしいねぇ。」
ダミは椅子をくるりと回すと別のモニターを見始めた。そこには施設の職員と思われる人と緑髪におかっぱの男性がいた。
「あー、シュウ、リゼ、タツナ、ミソウ、ドク、ユウ、レイの総勢7名が行方不明だからポケモン処理に手間がかかってしまってるのか…
リョクもそりゃ焦るだろうね。」
そう立ち上がるとダミは新しいシャツとナイフを持った。そして髪を結うと窓を開けた。
「録画もしたし、僕も参戦しようかな。7人が脱出できるかは…まあ、お手並み拝見だね。」
そういうとダミは窓から飛び出て、仕事場であるガラスドームの中に入っていった。
7人がいない代わりにダミがポケモンを処理するようだ。
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アイク「おぉ。凄いな。」
時リン「美味しそうだね!」
ゼルダ「お茶会のように見えますわ。」
ピーチ「でも、こんな豪華とは思ってなかったわ。」
クロコダイン「なんだなんだ?ゼルダとピーチはこのこと知ってたのかよ?」
クロコダインに聞かれ、2人は「まあね」とでも言うように鼻を鳴らす。校庭には様々な豪華な机が用意されており、その上には主に肉料理が置かれている。もちろんデザートも置かれており、校庭全体が立食パーティーのようになっている。
ユウ「パーティはすると聞いていたけど、ここまで豪華とはね……」
レオナ「そうでしょう?」
保健教員であるレオナは先に校庭に来ており、皆のそばに来た。皆はレオナに注目して、何か発言をしないか待っている。
「このパーティはね、そこの森で動物を狩った校長先生から始まったのよ。」
レオナは1からパーティの出来事を説明しようとした。
ピカチュウ「いや、校長先生が動物狩るって?!」
バッツ「原始人かよw」
レイ・リゼ・タツナ・ミソウ・ユウ
「…………(死んだ目)」
シュウ「あっ、あははは……」
戦士達の愉快な日々メンバーは校長先生の行動に呆れながら笑っているが、シュウ以外の最期の足掻き一同は笑えなかった。なぜなら自分たちも動物を狩ろうとしていたし、実際レイとユウは狩ってシュウに押し付けていたのである。他人事ではなく笑えなかった。
「校長先生が狩った動物をシュウとゼルダとピーチが料理してくれたんだけど、多くてね。シュウがパーティを開こうって提案してくれたのよ。そこからは滑り台のように上手く行ったわ!教師陣3人で学校の資材を使って校庭にこの場を設けたのよ!いやぁ、教師って大変ね……」
レオナ先生は肩を自分で叩きながら言う。しかし、満更でもなさそうである。
「それにしても……このデザートや机や装飾は……」
「結構頑張ったんだぞ?」
ピーチが疑問を持つと、校舎からポップ先生がやってきた。
「校庭にパーティの場を設けたは良いものの少ししょぼくてな。レオナが『もっと豪華にしましょう!』って言うから本当に大変だったよ……」
ポップもレオナと同じように肩をぐるぐると回して疲れているアピールをするが満更でもなさそうであった。
「ちょっと、私が悪いみたいに言わないでよ」
レオナが頬を膨らませる。しかし、少なからず自覚はあるようで少し汗をかく。
「ま、まあ、私とポップ先生は料理担当しただけで、材料集めやパーティの設営は全部校長先生がやったんだけどね…」
「しかも材料は全部天然物。凄いよな…さすが校長だぜ…」
レオナとポップは遠い目で校長室の方を見る。
「もしかして、校長先生もポケモンのキメラだったり?」
「ハハハッ。そうだったら良かったよ。」
時リンが最期の足掻きメンバーに尋ねるとレイが死んだ目をしながら表情筋1つも動かさずに笑った。どうやら校長先生は純粋な人間のようだ。
ピカチュウ「そういえば校長先生は……?」
ポップ「なんか用事があるとかでずっと図書室にこもりっぱなしだぞ。」
バッツ「校長先生はアウトドアなのかインドアなのか……」
校長先生の人外っぷりを皆が痛感したところで……
「そろそろパーティを始めましょう!」
一同『おぉっ~!』
こうして、奇跡の出会いを果たしたメンバーの最後の宴が開かれた。