二次創作小説(新・総合)

Re: ベリー創作物「裏の陰謀」「最期の足掻き」「神学」スピンオフ ( No.3 )
日時: 2022/05/07 18:37
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: ET0e/DSO)

【女剣士さんとのコラボ企画】
「戦士達の愉快な日々2」×「最期の足掻き」
『バレンタインに異性など関係ない』
一日目。奇跡の出会い。

ーーーーーーーーーー

「やあやあ諸君。お集まり頂き光栄だよ。」

とある広場。そこは昭和のようなこじんまりとした小さな広場で、灰色のドカン三本が積み重なった以外に何も無い所だった。そんな中、どす黒く低く、それでも辺りに強く響く声が響いた。白髪に赤黒いターバンをつけている男性。
その横にスケさんカクさんかのように控えている双子。その3人が土管の上に堂々とすわっている。
そして、その3人を前に正座で鎮座している1人と2匹。

「なんで、俺ら正座させられてんの?」

思い沈黙を破ったのはどこまでも澄んだ青髪に、長いターバンを巻いている男性。蒼炎アイクだった。

「わっ、分からぬ……」

朱色の硬い肌と鎧に身を包まれた、一見ワニがそのまま立ったような姿の明らかに人外の男声が呟くように、声を絞り出した。彼の名はクロコダイン。
一言一言発言していると、白髪と双子の圧が重くなってきて、中々に長文を話せないでいた。

「ぼっ、僕もう帰りたいんだけど……」

女剣士さんから来た3人だが、その中で1番怯えているのはピカチュウであった。彼は大の怖いもの嫌いで、目の前にいる3人への恐怖とはまた、ベクトルが違うが、それでも1番恐れていた。

「えーっと、右からアイク、クロコダイン、と…ピカチュウ…?だね。急に呼び出してすまないね。俺の名前はレイ。よろしく。」

「俺はタツナだ。覚えろ愚物共。」

「私はミソウだ。覚えろゴミカス共。」

するとアイク、クロコダイン、ピカチュウに圧を与えに与えまくっていた謎の3人が口を開き始めた。
白髪に赤のターバンを巻いている男性はレイ。
双子の片割れ、桃色髪のサイドテールにした幼子はタツナ。
もう片割れの青髪サイドテールの幼子はミソウというらしい。
アイクとクロコダインは歴戦を生き抜いてきた猛者である。そのため、この3人が只者ではないと勘が囁いていた。そして、レイ、タツナ、ミソウ3人の圧に耐えられなかった。
しかし、ピカチュウはそれが格別であった。基本的には温厚で人懐っこい性格のピカチュウだが、この3人は危ない。命の危機が迫っていると本能がアラームを鳴らしていた。そのためすぐにでも皆に知らせて助けてもらいたかった。
しかし、それは出来ない。なぜなら……

「で、君達を集めた理由だけど、この世界についてだ。」

この世界。一見現代の街並みに見える住宅街だが、アイク達以外に人っ子1人いないのである。まるで自分達だけが隔離された不思議な空間……

「あ、あぁ。俺達は唐突にこの世界に飛ばされたんだ。」

クロコダインは勇敢だ。圧をかけられながらも自分の意見を言った。レイはふむと言いながら顎に手を当てた。この不思議な世界について考えているようである。

「ここ…現代…だよな?俺たちの服装も制服だ。」

アイクもクロコダインに続きそう言った。そう。ここの6人全員学ランを来ていたのだ。ミソウは女なのかミソウだけセーラー服だった。

「ゲンダイ…?セイフク?なんだそれ。」

タツナは黒い学ランのボタンを開けてワイシャツの首元のボタンを開けて来ていた。パッと見ガラ悪い不良である。

「げっ、げげげっ……」

ミニサイズの学ランを来ているピカチュウも続こうと発言をするが、恐怖が勝ってしまい、何を言いたいか分からなくなってしまった。

「げ、現代は、この街並みのことを言い、制服は学生が着る服だ。」

クロコダインは今にも弾けだしそうな学ランを着ている。一同はそれを見てこう思っていた。

一同『前のボタン開けないのか?』

しかし、それでレイ側の圧が変わることがなかったため、シリアスな雰囲気は続いてった。

ミソウ「ゲッ、ゲンダイ?ってことはここは、表世界?」
レイ「表世界ではあるようだけど、俺達の世界とは少し違うようだね。」
タツナ「えっ、じゃあここ何処なんだよ。」

レイ側がグダリ始めた。すると自然と圧も小さくなりクロコダインとアイクは少し肩の荷を下ろしていた。しかし、ピカチュウはまだ固まったままであった。

ーーーーーーーーーー

「「ほんっっとうに申し訳ございませんでした!」」

一方、アイク達と同じ街で謝っている黒髪の中性的な人と紫髪に琥珀の瞳の女性がいた。相手は…

「とりあえず落ち着いて!ゆっくり自分のペースで話してくれたら良いから!」

「そうですわ。慌てないでください。」

相手は日本人なら誰でも知っている赤い帽子に雲のような黒ひげを生やしている小さなおじさん。マリオ。何故か学ランを来ている。そしてもう一人、金髪にロングヘアーで、美しい顔立ちの女性。ゼルダがセーラー服を着ていた。

「えっと、まず自己紹介。僕は捧擲ホウチャク 寿シュウ あっ、シュウでいいよ。そしてこちらが…」

「リゼです。よろしくお願いします。」

最期の足掻き側の2人の自己紹介が終わる。マリオとゼルダは礼儀正しく振舞った。

「僕の名前はマリオ。しがない配管工員さ。」

マリオは帽子を取り、うやうやしくお辞儀をする。

わたくしはゼルダ。とある国の女王をやっています。よろしくお願いします。」

ゼルダはセーラー服のスカートの両端を上げ、こちらもうやうやしくお辞儀をする。
それを見たシュウとリゼはあまりにも礼儀正しい2人だったためアタフタしてしまう。最期の足掻きでは比較的常識人な2人だが、戦闘狂に囲まれた環境に居すぎてしまったため、こういう時どうすればいいか分からなくなってしまっていた。

「取り敢えず落ち着いて。この世界について詳しいことを知ってそうですし、詳しくお聞きしてもよろしい?」

ゼルダは背が高い。そのため胸に手を当てしゃがみ、シュウの顔を覗いた。シュウは罰が悪そうに事の経緯を話し始めた。

ーーーーーーーーーー
《シュウ》

僕達、リゼ、ダミ、僕は脱走のため、ダミの秘密の部屋で会議を行っていた。

「ふむ…やはり脱走するためには3柱かリーダー、どちらかの強い権力を持つ人物の助けが必要か…」

すると僕達は黙りこくってしまった。この施設の権力者の力を借りるだなんて、宝くじを当てるぐらい難しいことである。その事について僕達は頭を捻っていた。

「あっ、そうだ。僕こんなものが出来たんだよね。」

するとベルが目の前に出された。ベル。あのひょうたんのような金属の中に小さな玉があり、それを叩くことにより綺麗な音色を奏でる。あのベルであった。

「え、ベル…何?」

勿論リゼは困惑した。僕もだ。急にただのベルを出されてはこちらも困る…し、何故今ベルを出したのか分からなかった。

「これは時空転送…ベル!一定時間ここではない別の所へ行くことができるんだ!」

……僕とリゼは顔を合わせた。ダミは天才だ。紛れもない。研究熱心でたまに変な機会や薬品を作ったりしている。その、1つであろう。
変な機会や薬を作ってることは知っていたが、実際に出されることはなかったため、戸惑ってしまった。

「時空転送…ってどういうこと?」

僕はダミに聞く。

「良くぞ聞いてくれました!この時空転送ベル!1度チリンと鳴らすとここでは無い別の場所に行くことが出来るんだ!一時的にだけだけどね。でも、一瞬でも表世界に居れれば貴重な情報が手に入るかもしれないだろう?」

…もうそんなの作れるならば表世界にワープ出来る機械でも作れば万事解決じゃないか?

「そんなもの作れるなら表世界にワープとか出来ないんですか。」

リゼも僕と同じことを思ってたらしくダミに問いかけた。

「やだなーこれはあくまで副産物。脱走のため二開発してたら偶然作れちゃった代物なんだよ。偶然の物だから仕組みとか全く理解してない。」

ダミはニッコニコしながらそう言った。え。仕組みとか全く理解してない…?え、どういうこと?

「それ…安全なの?」

僕が問いかけた。ダミは顔が曇るどころか余計ニコニコし始めて不気味に感じ始めた。

「しーらない!僕興味無いことには本当に無頓着だから!……オリジナルなら出来てたかもね((ボソッ」

そんな無責任な…どうしたものか。それより、僕は聞き逃さなかった。ダミの呟きを。「オリジナルなら出来てた」…ていうのはどういうことだ?

「…シュウ。これ、鳴らす?鳴らさない?」

リゼがベルを指さしながら嫌そうに言った。安否確認が出来てない代物を使うなんてやりたくないけれど…脱走自体大きなリスクが伴ってるんだ。今更安否確認が出来てない機会がなんだ!

「鳴らそう!それで脱走出来るなら!」

僕がいうとリゼは首を縦に振り肯定の意を示す。

「サーナイト。ムーンフォース!」

シュウ、ダミ「「ちょ、待って待って待って!」」

ベル鳴らすだけだろ?!何故わざわざポケモンの技を繰り出す必要がある?!それに、そんな技をぶつけたらベルが壊れちゃうよ!

「ちょ、これあまりにも大きい衝撃を与えると思わぬ場所に飛んでしま……」

『ゴーンゴーン』

ダミの嫌な予感がする発言を最後に、僕らはその鐘の音を聞いた。すると足元がおぼ着いてしまい、何か暗闇に飲まれて…

気づいたらマリオとゼルダを目の前にして棒立ちにしていた。その時僕とリゼは察してしまった。『これやっちゃったな』と。

ーーーーーーーーーー

「なるほど、そっちの世界のマッドサイエンティストの機械でこの空間が生まれたと…」

マリオはうーんと苦笑いしながら唸り始めた。シュウとリゼは罪悪感に押しつぶされそうになった。しかし、ゼルダは以外にも冷静であった。

「一定時間の時空転送…ベル?なら、一定時間過ぎれば元の場所に戻れるのでしょう?なら大丈夫じゃないかしら?」

ゼルダはふふふと笑いながら言った。あぁ、確かに、一定時間ってことは時間経過で元に戻れるんだ。帰路に付けないという不安は杞憂に終わったのだった。

「なら、僕らなりにこの世界を楽しもうじゃないか!」

マリオはポジティブで僕らをネガティブな思考から引っ張ってくれる。僕達はそれに頷いてつかの間の奇跡とも言えるような時間を楽しむことにした。

「というか、一定時間ってどれぐらいのことなのでしょうね?」

「あ、確かに」

ゼルダの疑問に僕は同調した。数時間ならいいけど、数日等の長時間なら仕事に空きができてリーダーに怪しまれるかもしれない。

「…ベルの側面に。3日って書いてあった。」

「「「?!」」」

リゼの思わぬ言葉に僕らは驚きを隠せざるおえなかった。

一同『なっが……』

こんな状況で3日間も過ごすだなんて…先行き不安だ。

Re: ベリー創作物「裏の陰謀」「最期の足掻き」「神学」スピンオフ ( No.4 )
日時: 2022/05/07 19:37
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

wwwwww
た、確かに呼ばれて早々正座だなんて可哀想…。
これは後に登場するポップが見たら、3人の圧以上にピカチュウの鳥肌が倍以上に凄くなりそうです。
あ、良ければポップのサンプルボイス描きますか?

続きを楽しみにしています。

Re: ベリー創作物「裏の陰謀」「最期の足掻き」「神学」スピンオフ ( No.5 )
日時: 2022/05/07 22:11
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: ET0e/DSO)

>>4
だんだんと、クロスオーバーのコツを掴めた気がします……
あの、質問なのですが、女剣士さんのゼルダはアレ、戦闘狂…なんですか?
戦闘狂だった場合どういう時にスイッチが入るかなど教えて欲しいです。今のところ今のゼルダはただの育ちがいいお嬢様になってしまってるので……


最期の足掻きメンバーはポケモンを殺す仕事をしてるので殺される側のポケモンであるピカチュウは他の人より怖がりである+狩られる側であるため、恐怖倍増となりました。

ーーーーーーーーーー
ポップ…?
いやっ、女剣士さんの作品をみてそのキャラは見たことがありますが、やはり他のキャラとの関係性や性格は分かりません。目安は5.6人ですのでサンプルボイスを書いていただけるならばこれ程嬉しいことはありません。ポップも出したいので良ければキャラ紹介よろしくお願いします……

あと、個人的にピーチ姫とゼルダが仲良しで戦闘狂に見えました。違ってたらすみません。戦闘狂を入れてもっとカオスにしたいため、ピーチ姫も追加して大丈夫でしょうか?女剣士さんの作品を初期から見てないためどんな性格が分からず、またキャラ紹介を書いていただくことになってしまいますが…

御検討のほどよろしくお願いします。

Re: ベリー創作物「裏の陰謀」「最期の足掻き」「神学」スピンオフ ( No.6 )
日時: 2022/05/07 23:16
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

そうですね。
スイッチが入るとしますと、紹介のサンプルボイスにも描いてある通りアイクの身に異変が起きている時です!
普段の私側のゼルダさんは優しいですが、恋人の身に何かあれば静かな苛立ちを見せますよ。

ピーチちゃんも追加して下さるなら、時リンクもお願いしたい所です。
あ、そうなるとこちら側から7人になってしまいますね。
リンピチ編のお話ネタ、こちらの方で考えて置きましょうか?w

その前に私側の推しキャラ・ポップくんの紹介文、描いておきますね。

ポップ
デルムリン島でかつては勇者ダイと過ごして来た魔法使いの青年。
普段から身に付けているバンダナは、幼少時の時に父から貰った大切な宝物でもある。
いつもはピカチュウ以上の鳥肌感を出すが、仲間たちの身に何か起こればゼルダとタッグを組むこともある。

「おい、お前ら!!」
「俺のいない間によぉ、大事な連れたちが随分とそちらさんの世話になったみてーだな?(ギロリと睨みつつ)」
「見逃せだって…? そんな事でよ、俺の怒りが収まると思ったら大間違いなんだよ馬鹿野郎!!💢💢💢💢」
「止めるなおっさん。こいつらには倍以上のお仕置きをしなきゃ、俺自身が気が済まねぇんだよ!!」
「……。えっ……、えっと〜……ピカチュウ……さん……?」
「……ッ!!! ほ……、本物のカミナリは止めろ!! 悪かった、俺が悪かったからいい加減に機嫌治せよピカチュウ!!」

1人称は、俺(時々は、『おれ』を使います)

まずは、ポップ編です。
ピーチちゃんの紹介は、明日になるかも知れないので宜しくお願いします。

Re: ベリー創作物「裏の陰謀」「最期の足掻き」「神学」スピンオフ ( No.7 )
日時: 2022/05/08 15:29
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: ET0e/DSO)

>>6
女剣士さんありがとうございます!
正直バレンタインにしては規模ちいせぇなぁとか思ってたのでキャラ追加はありがたいです……
というか、ポップは女剣士さんの推し……キャラ?うわぁぁキャラ崩壊したらダメなやつだ?!
心臓どっくんどっくんしてます。

今回のスピンオフはダミとかいうマッドサイエンティストのせいで異次元に飛ばされたとかいう無理ある理屈をつけていますが、女剣士さんのように理屈付けづにサラッと出せばいい話でしたね( ・∇・)
スピンオフ余計に長くなりそう…(自分の悪い癖)

ちょっと他の創作に力を入れなきゃ行けないので、更新遅くなりそうですが、何卒よろしくお願いします……

Re: ベリー創作物「裏の陰謀」「最期の足掻き」「神学」スピンオフ ( No.8 )
日時: 2022/05/09 14:48
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: ET0e/DSO)

一日目。理解と順応。

取り敢えず、シュウ、タツナ、ミソウ、アイク、クロコダイン、ピカチュウのチームと、マリオ、ゼルダ、シュウ、リゼの常人チームはそれぞれ自分たち以外が居ないこの空間を疑問に思い、街を探索することになった。
すると偶然かはたまた運命ごつごうしゅぎか、2組のチームはすぐに合流することが出来た。

「アイクにクロコダインにピカチュウ!無事だったんだね!」

「…どうも無事そうには見えませんわ…」

戦士達の愉快な日々2チームはお互い再会を喜び会うと共に状況説明をしていた。まずレイ側の戦士達の愉快な日々メンバーはレイ達の圧にさらされげっそりとしていた。特にピカチュウは青色をしていた。

「あぁ、ゼルダ!無事だったんだな!」

「アイクさん泣かないで。」

アイクはゼルダとの再開に涙を流していた。

マリオ「一体。何があったんだい?」
アイク「逆に何も無かった。」
クロコダイン「何か起きた方がよっぽど楽だったな。」
ピカチュウ「怖い…怖いよぉ…」

マリオの想像以上にピカチュウが怯えていたため、マリオとゼルダはピカチュウを宥めることに尽力を尽くした。

「えっ、レイにタツナ、ミソウ?!3人も…来てたの?!」

シュウは驚きレイ達に近寄る。シュウは自分とリゼだけが巻き込まれたと思っていたがそう出なかったことに驚きを隠せなかった。もしかしから他にもダミの機械の被害者が出ているかもしれない。そう思うと罪悪感でどうかなりそうだった。

「取り敢えず…レイ…みんな。今回は僕が原因なんだ。本当にごめんっ」

シュウは誠心誠意謝る。基本的に何かをやらかすのはレイとタツナ、ミソウのため僕から謝ることは無いため新鮮であった。それより、レイ達と一緒に居た人々がげっそりしていたのを見るに、レイ達の暴力に当てられたか、圧に押し負けて居たかだろう。『そこに関しては身内が本当に申し訳ありません…』シュウ自身は原因では何のに、大きな責任感を背負って居た。

「それより。聞きたいことがいっぱいあるんだけど。」

ミソウがたっぷりと含んだような発言をする。理由はレイ達はこの状況が理解出来ていないからだろうとレイ、タツナ、ミソウ以外の誰もが思っていた。が、それとは全く違うことであった。

「シュウ。そこの女。誰?」

レイは爽やかな微笑みを更に深くし、一周まわって怖くなった。ピカチュウは人の言葉を喋っていたのに、急に「ピカァッ……」と言って気絶してしまった。
シュウとリゼは『デジャブ…』と感じてしまった。何故なら、リゼがレイ達と同行する際に同じことを言われたからである。今回はその被害がゼルダになってしまった。
怖くなったのはレイだけでは無い。タツナとミソウもそう出あった。普段の3人に恐怖を感じないシュウとリゼでさえ、悪寒を覚えるほどだ。
しかし、ゼルダは女王である。常人との器が大きく違った。

わたくしはハイラル王国を束ねる姫。ゼルダです。そちらのお名前を聞いても宜しくて?」

ゼルダは退かなかった。それは、他のメンバーを守ろうと、ヘイトを向けないようにしているようにも見えた。マリオは人のことをよく見ており、それにいち早く気づいた。レイ、タツナ、ミソウはマリオからみても常人でないことが明らかである上、ゼルダも高い戦闘力を誇るが、ここはゼルダVSレイ、タツナ、ミソウの構図だ。明らかに数的に戦力が違った。
しかし、それに気づいても何かいい案が浮かぶ訳もなくマリオは様子を黙ってみることしか出来なかった。

「おい、そこのクソビッチ。シュウに手を出したりしてねぇよな?」

タツナが口を悪くしてゼルダに聞く。客観的に見たら完全に不良と、不良に絡まれる哀れなお嬢様である。そして、タツナの発言には圧が溢れ出ていた。日々死線を潜り抜けているため、無意識に周りの生物を圧で差し押さえ用としてるのか、わざとなのかは誰も分からない。
それでもゼルダは退かなかった。

「何もやってません…!私とシュウさんがそんな関係に見えますか!」

ゼルダは必死に抵抗する。しかし、レイ、タツナ、ミソウは微動だにしない。ゼルダの言葉を信用してないようだ。そこで、あの男が動き出した。

「おい。ちょっと待てよ。そこの桃髪のガキ。今の言葉取り消せよ。」

紛れもないアイクであった。アイクはゼルダを庇うように前に出た。するとクロコダインも続いて前に出てきた。マリオは後ろでピカチュウの看病をしている。

「なら何回だって言ってあげるよ。人の男に手を出すド淫乱クソビッチ。」

「取り消せぇぇぇ!!!!!!」

ミソウがアイクを煽るかのように笑いながら言うと、レイに相応する叫びと圧を出し、剣を取った。するとその後は一瞬。アイクの移動が早すぎて、他の皆からはアイクがミソウの側へと瞬間移動したように見えた。

「アイクさん!ダメェッ!」

いくら煽ってきたとはいえ相手は幼女である。そんな相手に手を上げるアイクなんて見たくなかったゼルダが叫ぶ。

「辞めるんだアイク!」

「シャレにならねぇって!」

それに続きマリオとクロコダインも必死で彼の理性に問いかけた。しかし、もう遅かった。剣は、ミソウに振りおりて居た。

「あ…そんな……」

ゼルダは顔を真っ青にし、その光景を見ていた。自分が不甲斐なかったから、威厳がなかったから舐められてしまい、アイクに人を殺させてしまった。そんな気持ちでいっぱいになってしまった。

「あのさ。俺の妹勝手に殺さないでくれる?」

するとアイクの背後から確実にその声は聞こえた。そこにはタツナがミソウを抱えて居た。アイクは別に本気ではなかった。しかし、一時の感情に任せて剣を振るってしまったのは事実である。それに、幼女には到底かわしきれないような速さと強さを誇っている。それがなぜかわされたのか、アイク含むメンバーは現実を受け止めきれなかった。

「…私1人でもかわせた。」

「嘘つけ。お前俺が急いで抱えてかわしてなきゃ腕1本持ってかれてたぞ」

双子がそんな話をする。ここで、マリオ、アイク、ゼルダ、クロコダインは察してしまった。勘ではただものでは無いとうっすらと思っていたが、今強者という認識に塗り変わった。
するとワナワナとしていたシュウがようやく動き出した。

「……コラっ!タツナ!ミソウ!」

それはあまりにも可愛らしい声で威圧なんて言うものじゃない。鳥のさえずりのような声だった。そんな声でも、タツナとミソウは条件反射でシュウの前に正座した。

「まず、ゼルダさんは悪い人じゃないの!そんな悪口言わない!というか口悪すぎだよ!
それに、ビッビビビ…ビッチやいっ、淫乱……なんて言葉、どこで覚えてきたの!」

「「ごめんなさい……」」

さっきのガラが悪いタツナ、ミソウとは思えないほど萎れていた。そして、あの圧も消えていた。明らかにシュウという人物はタツナ、ミソウより格下の存在と理解出来る。しかし、その双子よりシュウの方が立場が上であることに、皆は驚きを隠せなかった。

「謝るなら僕じゃなくてゼルダさんとアイクさんでしょ! 御二方共にマリオさんもクロコダインさんも、身内が誠に申し訳ございませんでした。どうかこの御無礼お許しください…」

「い、いや、俺もついカッとなって…大人気なかった。すまん。」

わたくしも、申し訳ございませんでした…」

ゼルダとアイクは見た限り恋人だろうかとレイとリゼはそこでピンと来た。そうでなくてはあんなにお互いのことで怒れないだろう。

「「ごめんなさい」」

タツナとミソウは未だ気に入らないという表情をしているが、シュウが居る手前文句などいえなかった。素直に謝る。

「ここで状況整理をしないかい?今回の出来事はお互い慣れない場所で不安があるから起こった出来事かもしれない。丁度シュウとリゼが詳しく知ってるようだから聞いて上げてよ。」

こういう時に人をまとめられるマリオの才が光る。その言葉を聞き、落ち着けた一同は今一度状況整理をした。流石にシュウとリゼは『脱走の一環で機械を使った』だなんて言えない。何故なら、3柱の中で最強、施設ではNo.2の強さを誇るレイが目の前に居るからである。目の前で脱走を図ったと言えば、生死に関わるだろう。

「えっと…しっ、知り合いのマッドサイエンティストが作った異次元を作り出す機械がありまして。」

「僕達はそれを起動してしまったんだ。こっ、好奇心で!だから、今回の事件は僕達が原因なんだ……ごめんなさい!」

リゼとシュウはレイに悟られないように、1部をぼかし、改変した内容を伝えた。

「マッドサイエンティストか…お前らも大変なんだな。」

クロコダインは同情に似た声をかける。

「まあ、何となく分かった。俺らはここから帰れるのか?」

アイクは不安を織り交ぜた言葉を発した。

「3日経てば自然と元に戻れるようですわ」

ゼルダが口に手を当て微笑む。マリオ、シュウ、リゼは肯定するように頷く。皆、納得したようだ。

「で、シュウ。そのマッドサイエンティストは女か?」

「女なら殺す。」

否、納得してない者が2名。タツナ、ミソウである。2人はシュウの人間関係に敏感であるようだった。特に女友達に関しては。レイも同様だが、今回は何故か動いていない。

「いやっ!男だよ!同性同性…!」

「あの人に性別とかあるの?」

シュウが勢いで否定するが、リゼはシュウにとって訳が分からないと言ったような態度をとる。しかし、タツナ、ミソウはシュウのことを信頼する。

「男…危険はあるが女よりはマシだ。」

「命拾いしたわね。その…まっどさいえんてすと」

毎回シュウが女関連で双子に問い詰められてるとなると戦士達の愉快な日々メンバーは同情した。

「あと、もう1つ聞きたいことがあるんだけど……このセイフク?何?」

ミソウが聞いた。シュウとリゼは分からないと首を横に振った。マリオとゼルダは思い当たる節があるようだ。

「もしかしてですが、リゼさん。その機械に強い
衝撃を与えたのですよね。」

「は、はい。」

ゼルダは念押しをするようにリゼに聞く。マリオはそれで確信したようだ。

「なら、それが原因じゃないかな?機械は繊細だ。強い衝撃に弱い。それで機械か、時空に影響を及ぼして…学ラン、セーラー服を着るはめになったのかも。本当に意味不明だけど。」

マリオの言葉は強い説得力があり、その場にいた皆が納得した。

「うむ。細かいことはよく分からないが、3日経てば元に戻れるのだろう?なら今の状況を楽しもうではないか!」

クロコダインは明るいことを言う。それに慣れている他の戦士達の愉快な日々メンバーは苦笑いをした。

「まあ、ここも実質表世界……だもんね?」

リゼ、タツナ、ミソウ
『そうなの?!』

最期の足掻きメンバーである3人は裏世界の住民である。そのため表世界…普通の世界のことを知らない。そして、憧れでもある。少し形は違うも、表世界に居るという事実に嬉しさとワクワクがあった。

「楽しみましょう……この世界!」

「じゃねぇと損だもんな!」

「表世界……表世界……!」

皆は誰よりも楽しみにし、その世界を満喫しようとしていた。

「あらあら、タツナさんとミソウさんははしゃぐと子供のようで可愛らしいですわね。」

「……そうか?俺は気に食わないぜ。」

「あらアイクさん。さっきのことまだ根に持ってらっしゃるの?」

「……」

アイクは肯定も否定もせず、そっぽを向いた。

「あれ…ここは…僕は…」

「あ、ピカチュウ起きた?大丈夫だったかい?」

ピカチュウはゆっくりと起き上がるとはしゃいで圧が抑えられたタツナ、ミソウ、リゼと、何か考え事をしてるレイ。そして最期の足掻きメンバーで唯一圧が無いシュウを見て、訳が分からなくなった。

「えっ、え、どういう状況?」

「ピカチュウ。まあ混乱するのも無理はありませんわ。ゆっくり説明します。」

ゼルダはそう言うとピカチュウに事の経緯を説明した。

「おーい!なんか知らねぇけどこの世界楽しみなんだろ?折角こんな服装してるんだし、学校行こうぜ!あるかは分からないがな!」

ゼルダがピカチュウに説明してる間にクロコダインがそう提案した。

タツナ「ガッコウ?なんだそれ」
ミソウ「食べ物?」
シュウ「学校は色んなことを教えてくれる場所だよ。」
タツナ「ってことは、身体強化とか教えてくれるかもしれねぇのか!」
クロコダイン「そ、そういうのでは無いがな。きっと気に入ると思うぞ!」
タツナ、ミソウ「行く!」
アイク「お前達は…一体どんな環境で育ってるんだ?」
リゼ「別に。普通の場所ですが…」
シュウ「僕から見たらミソウの腕を切り落とせる程の速さを持つアイクさんの方が何者かと思うんですけど…」
マリオ「じゃあ、それを含め話しながら学校に行こうか!」

ピカチュウ「ぼっ、僕も…混ぜて…?」
最期の足掻き一同『ポケモンが…喋ってる?!』
ゼルダ「そこ突っ込むと訳分からなくなるので控えましょう。」
シュウ「急にメタイこと言いますねゼルダさん」
クロコダイン「おい!そこの白髪のアンタも行くぞ!」
レイ「あ……あぁ。行く。」
ピカチュウ「ひぇっ……」
ゼルダ「だっ、大丈夫ですよピカチュウさん。悪い人じゃないと思います。」
シュウ「うん。レイは悪いやつじゃないからさ。仲良くしてくれないかな?」
ピカチュウ「僕…シュウぐらいしか仲良くなれないかも…」

唯一表世界の住民であったシュウからは悪意を感じなかったピカチュウは、そう言った。

マリオ「まあまあ、そう言わずに。ほら、アイクもね?」
アイク「俺もあの双子とは仲良くなれん。」
タツナ「何話してんだよ!」
ミソウ「早く行きましょう。」
リゼ「そうです!」
マリオ「そうだね。そろそろ行こうか!ほら、レイも!」
レイ「あっ、分かった。」

そう言って一同は来ている服が制服と言うこともあり、学校へと向かうことになった。

レイ「ダ…ミ?」

レイのその呟きは誰の耳にも入らなかった。

Re: ベリー創作物「裏の陰謀」「最期の足掻き」「神学」スピンオフ ( No.9 )
日時: 2022/05/12 16:57
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: 7hcYnd26)

1日目。ようこそ!我らが学校へ!

「さてと……ようこそ!我らが学校へ!」

皆は教室の机に座っている。しかし、後から入ってきた謎の人物は緑の奇妙な服に、黄色いマント、バンダナをつけている。

「お前誰だよ。」

「誰だ誰だ」

タツナとミソウがブスッとした顔をして、その少年に問いかける。少年は終始『ガーン』といった態度を取るが、『おっほん』と咳払いをし、雰囲気をリセットする。

「俺はポップ!こいつらと同じ世界から来た魔法使いさ!」

「ポップー!」

すると、ピカチュウがポップに抱きつく。

「ちょ、ここではやめろって!」

「えへへ、ごめんね。」

ポップは満更でも無さそうだったが、ピカチュウを引き離し机に座らせた。そして、ポップは教壇へ上がり直す。

「この世界のことは皆知ってるな。 」

ポップがそう言うと皆うなづいた。

「シュウ達の世界のマッドサイエンティストがこの空間を作り出したんだよね。確か期限は3日」

マリオが今までの事柄を縮めて分かりやすく説明する。ポップはうんうんと頷くと、何かのモニターを飛りだした。

「これを見てくれ。 」

言われなくとも、皆そのモニターに集中した。そこには…

『あれ、これちゃんと撮れてる?まいっか。やっほー、別世界の皆様こんにちは。ダミでーす。』

と、ひょうひょうな声が聞こえた。戦士の愉快な日々メンバー、タツナ、ミソウは誰だかさっぱりだった。

『驚いてるかもだけど、この元凶は僕が作り出した機械なんだよね。いやぁ申し訳ない。本当にごめんね?でも、折角面白そうな世界に来たんだ。あと何故か制服来てるし。だから皆にはこの3日間。学校生活をしてもらうことにしたよー。』

ダミは心底面白そうな顔でそう言った。全員は『はぁ?』という顔をしているが、ダミは続けた。

『あ、これ録画だからねー。文句は聞こえないよー。そんで、教師役はこのポップ君となりましたー!』

ダミは皆が話に追いつけない中、どんどん話を進めていく。ポップは苦笑いしがらも満更でも無い様子で肩をすくめる。

「まあ、俺も皆と同じようにこの世界に飛ばされて…そしたらこのダミがモニター越しから話しかけて来てさ。色々教えて貰って……教師になっちまった。」

「いや、なんでそうなるんだよ!」

ポップがえへへと頭の後ろをかく。それにクロコダインはツッこんだ。

「まあ、そういうことで俺はここの教師になった。みんな。よろしくなっ!」


ポップは手を上げてニカッと笑う。皆は顔を見合わせ、数秒各自で考え込んでいた。

「まあ、学校生活ってのも楽しそうだしな!」

沈黙を破ったのはアイクだった。その言葉に、戦士達の愉快な日々メンバーは安心したようで。

「そうですわね。3日ですぐ戻るようですし」

ゼルダはふふふと口に手を添えて言う。その言葉で最期の足掻きメンバーの緊張も溶けたようだ。

「そうだね。このメンツで学校生活なんて後にも先にも無いわけだし」

シュウはそう言うと、皆は微笑む。一同意思は合致したようだ。それを見たポップは

「それでは、授業を始める。俺のことはポップ先生と呼ぶように!」

と、ノリノリで先生を演じ始めた。皆はそのポップ先生の授業を受け始めた。

ーーーーーーーーーー

「となって、この√は…」

ポップは意外にも真面目に授業を行っており、早速数学の授業をしている。しかし、ここは2つの世界が混じりあった世界だ。成人も居れば高校生ぐらいの人も居れば幼女、幼男もいる。すると、もちろん分からない人も出てくるわけで…

「るーと?ってなんだよ…」

「なんで2×6は14になるの?え?え?」

タツナとミソウは8歳。小学二年生である。掛け算を習う歳だが、2人は『施設』出身である、そんな知識を持ち合わせてる訳もなく…

「??????」

もちろんリゼも勉強等したことないため黒板をみてボゥッとしていた。しかし、外の世界の事柄のため、やる気は誰よりもあった。

「わ、わかんねぇよ…!」

そして、アイクとクロコダイン、ピカチュウも分からずにいた。冒険に出ていたり、世界観が違っていたり……勉強になんて無縁だったからである。

それに対し、シュウ、ゼルダ、マリオは黙々とノートを取っている。シュウは元々表世界育ちである。教育も少々施されていたため授業は理解出来た。ゼルダはハイラル王国のトップである。これぐらいの嗜みはあるようだ。マリオは何度もピーチ姫を救っているのだ。これぐらいは分かる。

しかし、問題児は…

「…おい、レイ?なんで寝てるんだ!💢」

ポップ先生はご立腹のようで、授業の途中でレイに怒鳴った。レイは目を半分開けながらも頬に手を着いた。

「つまんねぇ。」

レイが不良のようにそう言った。その時シュウは、もしレイが表世界の学校に通っていたら確実にその地域1の不良リーダーになってそうだと思った。

「ちゃんと授業は、う け ろ!」

と、ポップは手元にあったチョークをレイに投げる。そのチョークは恐ろしいほど綺麗な直線起動を描いてレイに向かっていった。物凄いスピードで、皆の横を通る時は『ヒュンッ』と風を斬る音がした。

しかし、レイはそのチョークを軽々と片手で受け止めた。そして、レイはそのチョークを投げ返した。レイのチョークはポップと同じように綺麗な軌道とスピードでポップの額を狙って向かっていった。

「あっっぶねぇ?!」

ポップはギリギリ避ける。すると、そのチョークは黒板にぶつかり、黒板を割った。そうして、黒板に数本のヒビがはいり、ゴロゴロと黒板が倒れてしまった。チョークは無事な訳もなく、そこで散り散りになった。

「やっ、やっべぇ…」

ポップはハハハ…と笑いながらもかなり引いていた。それは、生徒も同じである。

シュウ「ちょ、レイ…や、やりすぎじゃ…ない?」
クロコダイン「ガハハっ!強ぇやつだな!気に入ったぞ!」
ゼルダ「さすがにこれはあんまりですわ…」

大体の生徒は引いていた。レイはその視線が気に入らなかったのか、顔を歪ませてまたうつ伏せになる。

「おい!レイ!」

するとタツナがレイの前の机に立ってレイを威圧していた。隣でミソウも同じく机の上に立って、タツナの横に威圧を出しながら立っていた。

「なんだい?」

レイはニコニコしながら双子を見つめる。

「確かに分からなかったけどよぉ!面白かったんだ!それを途中でぶっ壊されて黙ってるとでも思ったのかよ!」

「レイ…今日こそはぶっ殺す。」

その言葉を初めに双子の蹴りがレイに向かう。すると、そこにはレイはいなかった。双子はその事がわかっていたのか、体勢を直ぐに整える。

「意見の相違…だね。」

レイは天井にある大型テレビを置く用の鉄をもって宙に浮いていた。

「ミソウ行くぞ」

「行くよタツナ」

するとタツナ、ミソウVSレイの大乱闘が教室内で始まってしまったのだ。

「ちょっと…!ここは教室ですよ!やめてくださいまし!」

ゼルダがそう叫ぶも、3人には聞こえなかった。

「おい!シュウ、リゼ!何とか出来ねぇのかよ!」

クロコダインがシュウとリゼに問いかける。リゼとシュウは難しそうな顔をしながらお互いを見た。

「こうなったら止められない...んだよね...」

シュウが眉間に皺を寄せ、眉間に手を添えて困り果てていた。リゼも同じくである。

「気絶させたら...たとか?」

「ちょ、リゼ!」

リゼがそうボソッと呟くとシュウは慌ててリゼを呼ぶ。リゼは『なんか悪いこと言った?』と、悪びれもない顔でシュウを見る。シュウは涙目になりながらあたふたする。

「とりあえず3人を気絶させればいいんだね!」

するとマリオも大乱闘に参戦した。ゼルダもである。するとどうなるだろうか?A.余計教室がめちゃくちゃになる。
余計激しくなった教室で、止められるものは誰もいなかった。

「...ねぇ、邪魔なんだけ...ど!」

ミソウがゼルダに蹴りを入れる。ゼルダは剣の持ち手でミソウの脳天に叩きつける。

「ガッ...」

「キャッ...」

そうしてゼルダは気絶してしまったが、ミソウはケラケラと笑いながら立っていた。

「力は強かったけどポケモンに比べたら全然だね。このまま殺してもいいかな?」

ミソウはケラケラと笑いながら拳をゼルダに向ける。シュウはさすがにやばいと思ったのかミソウを止めようとするが、遅い。

「ゼルダ!! よくも…、よくも俺のいる目の前で守るべき人を…ゼルダを傷付けてくれたな…? その結果を招いたお前たちを…俺は絶対に許さないぞ! 覚悟しろ!!」

そこには剣を構えたアイクが居た。油断していたミソウは流石に交わすことが出来る訳もなく、特攻覚悟で蹴りをいれた。

「ミソウッ!」

タツナが叫ぶが止まらない。ミソウが初めに蹴りをいれた。するとアイクの剣の方向もおかしくなり...

『がんっ
 どんっ』

その苦い音と同時に2人は倒れてしまった。アイクは剣の鋭い部分でミソウを一刀両断にしようとしていたものの、ミソウの蹴りで方向性が変わってしまい、平たい部分でミソウの脳天を叩いたようだ。
2人は気絶してるだけと知ると、タツナは安心した。

「よそ見とはいい気だなっ!」

クロコダインは悪役のようなセリフを吐いてタツナを攻撃しようとする。タツナもニヤリと笑う。こっちもまるで悪役である。どっちもどっちだ。
すると、クロコダインが攻撃をするまでに、身軽なタツナが肘打ちを食らわせる。クロコダインはなすすべもなく倒れてしまった。

「こいつも奴等ポケモンと同じだな。攻撃性が同じだ。」

タツナはケラケラと甲高い悪役声を上げると後ろから何かを感じる。

「やっていい事と悪いことがあるだろ!」

マリオは高いジャンプをしてタツナを踏み潰す。

「かハッ...」

そうして、タツナは気絶してしまった。これで後はレイ、マリオ、ピカチュウ、ポップが残った。シュウとリゼは入ってもタツナ、ミソウは倒せてもレイは倒せないと分かっているため罪悪感を覚えながらもその様子を見守っていた。ポップとピカチュウは真剣な顔でその様子を見ていた。

「後はレイだけだね!もうこんなことはやめよう...」

マリオはそうレイに語りかける。しかし、レイはコキッコキと首を回す。

「無理かな。だって、面白いじゃん(ニコッ)」

『施設』育ちの人々は常日頃から死と隣合わせである。そのため戦闘基質が精神肉体に染み付いてしまっていたのだ。特に施設No.2を誇る強さの人物はそこらの施設出身者と違った。

「じゃあ、ちょっと眠ってもらうよ!」

マリオはもう一度ジャンプしてレイを踏み潰そうとする。レイは涼しい顔をしてマリオの足を掴むと軽々と窓にぶつけた。すると窓ガラスは砕け、マリオは学校の3階から落ちてしまった。

「ちょ、レイ!やりすぎです!」

リゼは大きな声でレイに言うが、何も感じなかったようでヘラヘラしている。

「あの赤いおっさん。只者じゃないよ。3階から落ちても多分気絶だけなんじゃないのかな?」

レイはポップとピカチュウを見ながら言う。レイは強い。それ故に相手の強さも手に取るように分かったのだ。

「ピカチュウ...行けるか?」

「...怖いけど、ポップがいるなら僕はいけるよ...!」

ポップとピカチュウはそんな会話をすると、ポップも構えた。

「ピカチュウ頼む!ワイルドボルトだ!」

ポップがそう言うと、ピカチュウが周りに電気を纏わせレイに突っ込む。それと同時にポップも剣を構え突っ込む。
するとレイは真顔でピカチュウを片手で掴んだ。

「チャァッ?!」

ピカチュウはワイルドボルトを無効にされた上にレイの殺気に当てられ、ピカチュウは人語ならざる言葉を放ってしまった。そうして、気絶してしまった。

「俺、電気技効かないんだよね。」

レイはふぅと、一息着くとポップの方向を見る。ポップは剣を構えている。

「シュウ...電気技が効かないってどういうことなんでしょう...」

「まさか...ね?」

リゼとシュウは顔を見合わせ冷や汗をかいている。

「うおおおぉおぉ!」

するとポップは剣を構えレイに突っ込む。ポップは一応この世界では教師である。そのため本気で殺そうとはしていないが、レイは懲らしめてやらなければならないと、教師として感じた。レイはその剣を横に交わして手で掴む。
その手からは鮮血がサラサラとたれ流されている。

「これ以上お前を傷つけたくない。大人しくしてくれ。」

ポップは剣を引こうとするが、レイの手は頑丈で、『ギリギリ』という金属音をして抜けない。

「せんせぇー。近距離専門じゃないでしょ?」

レイはニッコリと笑いながらそう言った。ポップは図星だったのか驚く。

「何故?」

「だってさっき魔法使いって言ってたじゃん」

そう言うと、レイは剣をボキッと折ってポップに蹴りをいれた。するとポップは黒板があったであろう壁にめり込む。そうしてレイは折った剣を『パラッ』と落とすとポップの顔面を掴んだ。

「ちょっとは楽しかったよ。」

レイはそう言いながらニコッと笑いもう片方の手でポップを潰そうと...

「レイ!辞めて!」

シュウの声が響いた。しかし、スイッチが入ったレイの耳には届かなかった。
そうして、ポップの生死が危ぶまれた...所で。

「何をしている。レイ。」

するとどこからともなく出てきた青年がレイの拳を軽々と止めた。濁っているも、キラキラとした白髪に濁った紫紺の目。それにシュウ、リゼ、レイは見覚えがあった。

「「「リーダー...?!」」」

Re: ベリー創作物「裏の陰謀」「最期の足掻き」「神学」スピンオフ ( No.10 )
日時: 2022/05/12 17:53
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

女剣士で…ひゃっほーーー!!

ポップ登場しました、嬉しいです♪
あ、こちらの本編でも学バロやろうと思いますよ。
やっぱり、アイクとクロコダインは勉強苦手でしたねww
それに対し、ゼルダちゃんとマリオはしっかり聞いています。
も〜、ポップ&ピカチュウは最高ですよ♪
本当に可愛いなぁ、ウチのとこのピカチュウは。

後2名、キャラ追加していいですか?
勿論、ベリーさんが良ければですがw

Re: ベリー創作物「裏の陰謀」「最期の足掻き」「神学」スピンオフ ( No.11 )
日時: 2022/05/12 18:17
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: ZFblzpHM)

>>10
わああぁぁあぁあぁぁぁあああぁぁあ!
すみませんんんん!女剣士さん達のキャラを全員フルボッコにしてしまった...特に戦犯がレイ...
いや、本当に申し訳ありません...

おっふキャラの追加ですか。
出せるかはわかりませんが、キャラのプロフィールをリク依頼に書いていただけませんか?
いや、皆がいる時間は3日間だけなので、時間的に出せないかもしれませんが...
すみません。

Re: ベリー創作物「裏の陰謀」「最期の足掻き」「神学」スピンオフ ( No.12 )
日時: 2022/05/12 21:33
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

はい、ご要望通りリク依頼に追記キャラ書いて来ました。
しかしそのウチの1人が、少々天然でいましてね。
のちに登場する時リンクに怒られてしまうんですよ。
だから、彼の怒りには私の描いた子たちは誰も逆らえませんw

それでは。

Re: ベリー創作物「裏の陰謀」「最期の足掻き」「神学」スピンオフ ( No.13 )
日時: 2022/05/12 22:46
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: ZFblzpHM)

>>12

天然キャラ!いいですねぇ癒されますもん。
怒ったら手をつけられ無い...ですか。
家の最期の足掻きメンバーもそうかも知れません...

女剣士さんの作品は沢山のキャラが出ているのですね...(絶句
よくこんなキャラ数を管理できますね...尊敬します。
最新話なんてルイージしか分かりませんでしたよ()

無理なさらないでください。多分最期の足掻きメンバーを出すのはキツいと思うので...
別に本編に出さなくても大丈夫ですよ...!少し寂しいですが。

Re: ベリー創作物「裏の陰謀」「最期の足掻き」「神学」スピンオフ ( No.14 )
日時: 2022/05/12 23:49
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

それが……、戦闘編ではあの双子を出す予定なんですw
タツナとミソウの場合、仲間に手を出した連中を見てかなり怒るかも知れませんからねw

多分ミソウだと、私なりにですが。

「お前。シュウが知り合ったりんごって女に手を出したよな? ぶっ殺す!!」

タツナ版でも、私なりに解釈しますと。

「てめぇ。エスとか言ったな、よくは分からねぇけど……俺たちのとこのシュウとリゼがお世話になってる奴らに手を出すとはいい度胸だな…? ぶっ潰してやる!!」

……こんな感じですかね、違ってたらごめんなさい。

Re: ベリー創作物「裏の陰謀」「最期の足掻き」「神学」スピンオフ ( No.15 )
日時: 2022/05/13 15:15
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: 7qD3vIK8)

>>14

そうなんですか?!
めちゃくちゃ合ってます!
双子がシュウ達以外に仲間ができるなんて...うう...(´;ω;`)(感動)
ありがとうございます!!

最期の足掻きでは双子が笑い合える日々なんて訪れませんから...おっとこれ以上は口をつむぎます( ・×・)

Re: ベリー創作物「裏の陰謀」「最期の足掻き」「神学」スピンオフ ( No.16 )
日時: 2022/05/13 15:15
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: 7qD3vIK8)

一日目。皆仲良く。

「「「リーダー?!」」」

シュウ、リゼ、レイはそう驚く。リーダーはレイの拳を軽々と受け止め、両手でレイの片腕を...

バキッ

折った。
レイは特にこれといった声もあげなかったが、リーダーを目の前にして冷や汗が止まらなかった。

「校長...先...生?」

ポップが朦朧とした意識の中そう呟く。

「校長先生?!」

シュウが驚いてリーダーの方をみる。リーダーはいつもは薄黄色のフードコートをたなびかせているが、今はスーツをきっちり着こなしている。涼しい顔でレイのことを見つめる。

「という訳だ。俺はこの学校の校長だ。そのため、生徒同士の争い事には黙ってられない。」

レイは数歩下がりながら片腕をブラーンとさせながらリーダーのことを見る。
どうやら腕を折った際は力を入れずブラーンとさせるのが正しいようだ。

「だから、大人しくしてくれれば課題増量だけで済ましてやr...」

すると、リーダーがレイの蹴りをかわした。

「罰を受ける前にリーダーを殺せば問題ないだろう?」

レイはさっきより余裕は無いものの、ケタケタと笑いながら左右にジャンプして言った。
いや、無理だろ。
シュウは即そう思った。リーダーは『施設』No.1でピラミッドにまで上り詰めた絶対的存在だ。勝てるはずがない。

「校長...先生...。ダメだ。コイツは強すぎる...逃げ...」

「大事な部下がこんな目にあってるのに放って置けるわけないだろ。ポップ。」

「校長先生...」

ポップは涙脆いのか一時的でも上司の優しさに触れて涙を流している。しかし、リーダーは当然というように涼しい顔をしている。

「いい雰囲気の所悪いんだけどさ。俺もリーダーの部下なんだけど?3柱だし。ぐふっ」

リーダーは数回転して、勢いに任せて上回し蹴りを何発か食らわせる。

「今はお前と俺は教師と生徒だ。部を弁えろ。」

「...そのキョーシだかセンセーたがは知らないけど、要はリーダーを殺せば元の世界に戻ったら俺はリーダー。ピラミッドにもなれる。ここで決着付けようじゃないか。」

そう言うとレイは折った方の片腕を背中にやり、足技を主としてリーダーに攻撃をする。リーダーはその攻撃を何回も何回もかわして...

「なっ...」

レイの折れてない手の方を掴むとまた、腕を折った。

「がぁっ?!」

レイはさっきは腕を折られても何も言わなかったのに、今回は声を上げる。

「...校長先生。何やったんだ?」

「何。1番痛いやり方で折っただけだ。」

リーダーはずっと涼しい顔である。ポップは『おぉ』と感心した様子でリーダーのことを見る。
レイの表情から余裕は無くなってきたようで、もう完全に殺気は隠さずに両手をブラーンとさせ、足技を重点的に使う。
しかし、リーダーは顔色変えずにかわし続け、レイに近づく。そして、レイのみぞおちに1発拳を入れると...

「ぐはっ...!」

レイが唾液と同時に乾いた声を口から出す。すると、レイは吹っ飛び、壁を貫いて、隣のクラスまで壁を空け、隣のクラスの壁に頭からめり込んでいた。

「...校長先生...やりすぎじゃ?」

ポップが半笑いしながらリーダーに言うが...

「あいつには丁度いい」

と言って手をパンパンと払い始めた。

「り、リーダー...!」

リゼはそう言ってリーダーに近づく。リーダーは冷めた顔をしてリゼのことを見る。

「ここでは校長と呼べ。」

「リーダー...じゃなかった。校長先生!」

シュウがそう言って校長に近づく。
シュウはニパッとした明るい笑顔を校長に向ける。校長はその時だけ顔を歪ませた。

「...今日はもう帰れ。こんな惨状になったんだから。校舎の整備は俺の方で何とかしておく。見た限りピカチュウ、ゼルダ、アイク、クロコダイン、マリオ、双子が気絶。ポップ、レイが重症のようだな。気絶組は大丈夫だろうが重症組は俺の方で世話する。ポップ、レイ。来い。」

「あ、はい校長先生。」

そう言うとポップはよろけながらも立ち上がり、校長先生の、肩を借りてゆらゆらと歩き始めた。

「早く来い。レイ。」

ポップ「いや、校長先生...さっきレイのことボロボロにしてたじゃないですか...せめて壁から出すぐらい手伝って...」

「俺も甘く見られたものだな。」

するとレイが頭から壁に突っ込んだ状態でそう言った。

「...ぷっ」

リゼはその滑稽さが耐えられなくなり吹いてしまった。シュウは慌ててリゼを止めるが...
レイは両手が折れているため体の勢いだけで壁から脱出し、1歩前に出た...かと思うとリゼの目の前にいた。

「リゼ!」

ポップが叫ぶ。リゼも殺気を隠していないレイにビビってしまい足が竦んでしまっている。

「早く行くぞ」

校長先生はそう言うとポップを支えながら頭の脳天からチョップをする。

「さっき生徒同士の争い事は辞めろと言っただろ。」

そう言うと校長先生は骨が折れているのにも関わらずレイの手を強引に引っ張った。

「痛いっ!痛い痛いよリーダー!」

レイとは思えないようなシュウのような口調でそう言った。

「へっ。レイ素が出てるぜ。」

ポップがそう鼻で笑うと、レイは毛を逆立てる。

「お前。ぶっ殺すぞ。」

「俺がいる目の前で殺せると思うのか?」

レイが暴言を吐くと校長先生が威圧をかける。レイはそこでようやく大人しくなった。

「人手が足りないんだ。気絶組はお前らに頼む。」

そう言ってポップを支えながらレイの足を蹴りながら廊下を去っていった。
確実にレイの方が重体なのに歩かせるなんて...校長先生、施設組には当たりが強いんだ...

「とりあえず皆様を教室に移動させて安静にさせましょうか。」

「そうだね。僕はマリオさんを連れてくるよ。」

そう言って2人は気絶してる人々を運び始めた。

ーーーーーーーーーーーーーー
《ドク》

俺はドク。施設のてっぺんに立っている存在であり、一応、リーダーとなっている。今はとある原因でこの世界に一時的に飛ばされてしまった。そこでいまは『校長先生』をやっている。
カツカツと廊下を歩いてく。レイとポップさんは保健室に寝かせている。レイは自然と勝手に回復するだろうし、ポップさんの治療を任せよう。あいつは戦闘狂だが、中身は大人しいだろうし。多分。

『やあやあ、上手く行った?』

すると、モニターが浮いて俺に話しかけてきた。そこにはダミが映っている。

「まあな。」

『フジの骨を2本折っておいてまあなって...まあ自然回復するだろうけどさ。』

ダミは呆れながら校長のことを見る。

「それより...お前は死んだ筈だろ。」

校長は核心を着くようにダミに言った。ダミは聞かれているのを分かっていたと言うように答える。

『そうだよ。僕は死んでる。』

ダミは、そう模範解答のように答えた。校長ははぁと、額に手を当てて

「まあ、探りを入れてもはぐらかされるんだろうな。」

そう諦めた様子で校長は歩く。

『そうだ。これから色々イベントがあるだろうけど手出しはしないでよね』

ダミはまるで世間話をするようにサラッと言った。その話に校長は足を止めてモニターをまじまじと見る。

「イベントって...お前?!」

『だって、こんな面白い状況で何もしないわけないじゃんwww
それに、ドクが手を出したら確実に全部解決しちゃうからね!』

「このっ...愉快犯がっ!」

校長は逆らうことは出来ないと悟ったのか悔しがりながらも校長室に入っていった。

ーーーーーーーーーーーーー

「ここ...は...」

ピカチュウが目をさする。すると、そこには元気になったメンバーが居た。

「あら、ピカチュウ。起きたのね」

するとゼルダがピカチュウが起きたことにいち早く気づいた。

「ピカチュウが起きた。」

「起きた起きた。」

双子が机の上に座ってそう言った。

「あれ...どうなったの?」

ピカチュウが言うとシュウが近づいて頭を撫でる。

「校長先生が全部収めてくれたよ。」

「そっか...校長先生いるんだね。」

ピカチュウは『チャー』と気持ちよくなりながらそう言った。

リゼ「校長先生から、今日はもう帰れだそうです。」
アイク「帰れって...どこにだよ。」
レイ「外に人はいなかったから、そこら辺の家を使っていいらしいよ。」
一同「レイ...!」
シュウ「レ、レイ!大丈夫なの?!リーダー...じゃなくて校長先生に両手折られてたよね?!」
レイ「あぁ。もう治った。」

そういうとレイは両手をブラブラさせる。

ゼルダ「レイさん...病み上がりなので無理をなさらないで...」
レイ「あ?俺はシュウ以外の慰めは要らないんだけど。」

そう言うとゼルダは少し傷ついた様子をする。それにアイクは黙っておらずレイに向かって殺気だてる。

アイク「お前ら...これ以上言うと本当に痛い目に合わせるぞ。」
レイ「それはどんなの?」

レイがアイクに向かってそう言った。アイクは一瞬たじろぐと

アイク「えっと、ずっと殴り続けるとか...」
タツナ「甘いな。」
ミソウ「激甘激甘、胃もたれする。」
アイク「なんだとこの野郎!」
ゼルダ「ちょっと、私は良いですがアイクさんを侮辱するのはやめてください!」
シュウ「そうだよ。辞めなよ。」

シュウは真剣な顔で3人にそう言った。3人は先程痛い目に合ったばかりのため、直ぐに黙った。

「火に炙れたことはあるかい?」

レイがそう言うと一同がシンとした。

「何回も針や剣で刺されたことは?骨を何本もおられたことは?内蔵を何回も潰されたことは?両目を抉られたことは?」

そのレイの怒涛の進撃にアイクとゼルダは何も言えずにいた。それ所か、マリオ、ピカチュウ、クロコダイン。双子でさえ、その言葉には絶句していた。

「そ、そんなことしたら苦しむ前に死んじまうだろ...」

クロコダインはそう、ボソッと言った。

「...俺はねそんなことをされても殺されない体なんだよ。」

レイがそう言い放ってから、全員はお通夜モードに入っていた。
レイは昔、施設での大罪を犯し酷い拷問を受けたことがある。詳しくは『最期の足掻き』を見て欲しい

そうして皆は帰りの準備を始めた。一同は自分たちの家を探しながら帰路に着いていた。

ミソウ「それよりお前。只者じゃないな。何者だ。」
ゼルダ「わたくしの事ですか?そうですね、お恥ずかしながら、剣術や魔法、弓に少々心得がありまして...知識のトライフォースを持ってるのです。」

ゼルダは少し恥ずかしがりながら、謙虚にそう言った。タツナとミソウは意味がわからないといった顔をする。

タツナ「とらいふぉーす?」
アイク「ああ!そうだ!ゼルダ姫は凄いんだぞ!」
ミソウ「へー」

アイクの熱意ある言葉をミソウは軽く流した。

マリオ「タツナ...ミソウ、レイ。シュウとリゼも只者では無いよ...ね?」

最期の足掻きメンバーが顔を見合わせた。

シュウ「えっと、僕達は普通の人間で...」
リゼ「私達は。ポケモンと人間のキメラです。」
シュウ「ちょっ、リゼ?!しーっ!」

すると皆は思ってもいなかったことを言われ、先程まで緩かった雰囲気がまたお通夜モードになってしまう。それをわかっていたのだろう。シュウは慌てて口に人差し指をあてて黙ってと言った。
しかし、リゼには伝わったが、双子には伝わっていたかった。

「毎日ポケモンを殺している」

「それが、私たちの仕事」

「あー!あー!!ちょっと、タツナ!ミソウ!良い子だから黙ってて!」

そこまで行くともう手遅れである。それでも必死で隠そうとするシュウは滑稽に見えた。

「ポケモンを...殺してる?」

ポケモンであるピカチュウ。ピカチュウは他人事ではない事が分かったのか、涙目になっていた。

シュウ「えっと、何と言うか...言葉の綾というか...」
ゼルダ「えっと、それは罪を犯したポケモンを泣く泣く処刑してる...とか?」

ゼルダはシュウの意志を汲み取り必死に繕う。しかし、それも無駄となってしまった。

「いや、罪のないポケモン達だよ。俺らはそれを処理するのが仕事。」

レイが微笑みながらそう言った。何を考えているのか全くわからなかった。それに余計皆は恐怖を覚える。

「なんで...そんなことするんだよ...」

クロコダインが絶句しながらそう言った。

「別世界の人...だもんね。全部...話すよ。」

シュウは諦め、罰の悪い様子でポツポツと話し始めた。それは戦士たちの愉快な日々メンバーにとっては、信じられない環境だった。

「だからって…生きる為に出会って来た多くのポケモンや罪のない奴らまでを殺さないと行けないのか…? ふざけるなよ……、ふざけるな!!」

アイクの逆鱗に触れたのか、アイクが最期の足掻きメンバーに向かって怒鳴る。表世界の常識を知っているシュウは何も言えず黙っていた。
しかし、その様子をレイ、タツナ、ミソウは黙っていなかった。

「なら、俺らに死ねと言うのか。」

タツナがアイクを睨みつけた。

「そういう訳じゃねぇが...共存とか出来ねぇのかよ!」

アイクは少し怯むが、調子を取り戻して叫んだ。しかし、威圧は先程よりも弱くなっている。

「共存?笑えるね。私達が殺さなかったら表世界はポケモンで溢れかえって生態系が崩れる。そうなったら共存所じゃないよ。」

ミソウはアイクを馬鹿にしながらそう言った。アイクは馬鹿にされた怒りがあったが、何も言い返せなく居た。

「それでも...どうにか出来ないのかい?」

マリオはそう言うとシュウ、レイ以外の最期の足掻きメンバーは嘲笑った。

「これだから表世界育ちは」

「裏がなければ表はない。裏のおかげで表がある。」

タツナとミソウはそう言った。一同は何も言えなかった。しかし、戦いと女王の2つの面を備え合わせていたゼルダにはその言葉が刺さっていた。

「それでもさぁ...なんとか...」

「うるさい。」

クロコダインが何とか言おうとするが、レイがその言葉を防いだ。レイは先程とは洒落にならないほどの殺気を出していた。大変ご立腹のようである。

「何も思いつかない癖に。よく軽々しくそんなことが言えるな。」

レイがそう言った。その言葉は説得力があり、同時にとても重い言葉であった。15歳が放てるような言葉ではない。

「そういう世界もあるのですわ。コインのように、表があれば裏は必ず現れる。綺麗な部分しかない世界なんて無いですもの。」

戦士たちの愉快な日々メンバー
『ゼルダ...』

戦士たちの愉快な日々メンバー、そして、最期の足掻きメンバーもそのゼルダの言葉には関心を覚えた。

「そろそろ帰ろうか。夜も老けてきてるし。ごめんね。こんな空気にしちゃって」

シュウのその一言で、皆は解散した。

      〜一日目 終了〜

Re: ベリー創作物「裏の陰謀」「最期の足掻き」「神学」スピンオフ ( No.17 )
日時: 2022/05/13 16:34
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

どうもです。

ま、まあ…多少のトラブルはありましたが。
校長先生…ドクでしたね、彼の応戦で何とかなりましたね。
は〜、リンク&ピーチの登場が楽しみです。
まあ、リクに描きましたけど…レオナさんは保健室の先生という設定です。
回復魔法なら負けず嫌いなので、闘いになると本来の姿になって闘うんですよ。

あ、リク依頼・相談のとこでリンクたちの追加ボイス足しましょうか?
こちらの双子とレイ、私の作品の最新話で登場しているので1度評価をお願いします♪

Re: ベリー創作物「裏の陰謀」「最期の足掻き」「神学」スピンオフ ( No.18 )
日時: 2022/05/13 18:18
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: fr2jnXWa)

>>17
はい、多少トラブル...皆気絶してる中『多少...?』

はい!いせかるで校長先生が、出てきたので私も出そうかなと... 校長先生にしては若すぎるか...?(18歳)

あ、追加ボイスお願いします...!
おぉ!双子が!見に行きますね!

Re: ベリー創作物「裏の陰謀」「最期の足掻き」「神学」スピンオフ ( No.19 )
日時: 2022/05/13 19:58
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: 0rBrxZqP)

校長先生がポップを助けてレイを壁にめり込ませる場面を描きました。

校長先生とポップ、小さくシュウとリゼを描きました。レイは壁にめり込んでます()

ポップは描くの初めてだし模写上手くないので上手くかけたかは分かりませんが...

お暇があれば小説イラスト掲示板を覗いて見てください。

Re: ベリー創作物「裏の陰謀」「最期の足掻き」「神学」スピンオフ ( No.20 )
日時: 2022/05/13 20:08
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

見ました。
本編通りでしたねw
そして悪気はなくとも、リゼちゃんコラw

おっ? 私が応募したポップくんまでいますね!
ありがとうございます。
凄く嬉しかったです♪

Re: ベリー創作物「裏の陰謀」「最期の足掻き」「神学」スピンオフ ( No.21 )
日時: 2022/05/13 20:57
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: 0rBrxZqP)

>>20

良かったです!ポップ君上手くかけてるか心配だったので...
というか構図ムズカシカッタ

Re: ベリー創作物「裏の陰謀」「最期の足掻き」「神学」スピンオフ ( No.22 )
日時: 2022/05/14 15:15
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: 7dCZkirZ)

2日目。ちなみに明日はバレンタインだ。

『キーンコーンカーンコーン』

どこからともなく学校のベルの音が聞こえる。教壇にはポップ先生が立っており、一同は机に座っている。

「さて、今日も元気に授業を初めて行くぞ!」

「早くしろ!」

「早く早く」

双子はワクワクしながらポップ先生に熱い眼差しを向ける。2人は勉強は全く出来ないが意識は誰よりも強いようだ。

「まあ、急かさないでくれ。まずは朝の会だ。今日は転校生を紹介する!」

ポップ先生が言うと一同はザワザワとする。

シュウ「転校生って...急だね」
クロコダイン「というか、転校生ってどこから来るんだ?」
マリオ「まさか...」
レイ「4人。」
タツナ「かなりの手練。」
ミソウ「殺せるかな?」
レイ「いや...1人は...」
ポップ「こら!そこ!物騒なこと言わない!」

ポップ先生はいつものお騒がせ3人を指さして言った。いつもなら反抗する所だが、昨日痛い目に会ってるため、3人は何も言わない。

「じゃあ、入ってきてくれ!」

ポップのその言葉を初めに、レイ達の言う通り、4人が教室に入ってきた。
そこには金髪にピンクをベースとしたセーラー服の女性。これまた同じく金髪で緑の三角帽子を被っている男性。茶髪にボサボサの髪に碧眼の、明らかに成人の男性。黒髪に濁ったアイズブルーの少女。
皆はその人物に見覚えがあった。

「じゃあ自己紹介を頼むよ。」

ポップがそう言うと、最初に金髪の女性が前に出た。

「キノコ王国にある城の城主。ピーチです。どうぞよろしく。」

そう言うとピーチはセーラー服の裾をちょいっと上げて恭しく礼をした。

「僕はピーチのボディガードをしてる。時オカリンクだよ。よろしくね。」

時オカはそう言うとニコッと笑った。

「俺はバッツ・クラウザー。まあ、よろしくな!」

バッツはニカッと輝かしい笑顔を浮かべた。

「私はユウ。よろしくね~」

ユウは舌をべーっと出したながらニヤリと笑った。

ゼルダ「ピーチ!貴方もここに来たのね!」
ピーチ「ええ!事情は知ってるわ!事故とはいえ楽しそうね!」

ゼルダとピーチはとても仲が良いらしく満面の笑みでお互い両手を繋ぐ。

「...俺らの女性陣もこうであったら...な...」

タツナがその様子を見ながらリゼとミソウのことを見る。リゼとミソウはそんな視線に気づかないはずがなかった。

リゼ・ミソウ「何」

タツナ「んにゃ。なんにもない...」

タツナは呆れながら諦めた。もしも、タツナとミソウが、シュウ達と同じ歳であったら。もっと鮮やかなメンバーだったかもしれない。

「ピーチに時リンにバッツ!3人も来てたのか!」

マリオが両手を広げて言った。ピーチは少し困った顔をし、時オカはそのピーチに見とれ、バッツはえへへと鼻をかいた。

「レオナも来てるぜ!でも...」

「レオナは保健室の先生になってもらってる。」

バッツが得意げに言うと、いい所をポップ先生に取られる。マリオ一同はレオナの回復術の強さを知ってか、『あぁ~』と納得している。

「...なんでお前がいる。」

「え~私が居ると何か不都合でもあるのかい?フジ君っ」

「その名前で呼ぶな。リウ。」

「その名前で呼ばないでくれる?弱虫フジくぅ~ん。」

レイとユウは昔からの知り合いであるため、お互い知りたくないことも知っている。それが負をそうしてお互いの煽り合いになっているのだ。

「ユウさんも来てたんですね...」

リゼは手を口に当てて驚く。

「3柱が2人になった。」

「頼れる頼れる。」

タツナとミソウがユウに言う。ユウは「やだなぁ~」という顔をしながらも満更ではないようだ。

「ユウ...さん?も...巻き揉まれたの?」

シュウが恐る恐る聞く。ユウは別に癪に触ってないといった態度をとる。

「あー、あのダミのせいでね。あいつは...死んでも人に迷惑かけるんだから...」

ユウはケラケラと笑いながら言った。この次元を作ったダミという人物はユウにとっては故人のようだ。

「...あいつ。やっぱり死んでたよな。あの、すかぽんたん...」

レイは前半部分はいつもの棘がある冷静な声だったが、後半の「すかぽんたん」はゆったりとした。幼児のような声であった。その今日日聞かない1部を見たユウ以外の人物は...もちろん驚いたが

「...ぷっ」

リゼが吹いてしまった。それに続いてタツナ、ミソウが馬鹿にし始め、ユウもケタケタと笑い始めた。レイはいつものように微かに微笑むと...

「 殺 す よ ? 」

殺気前回で皆に威圧を仕掛けた。間近に居たシュウ達は園殺気に犯され何も言えなくなってしまった。3柱のユウもである。
遠くで盛り上がっていたマリオ達でさえ、黙ってしまった。

「さて、落ち着いた所で朝の会、再開するぞー」

ポップ先生が生徒表を肩に担ぎそう言った。レイ以外はそれがいいと思いすぐさま席に着いた。
そうして、授業が開始されたー

ーーーーーーーーーーーーー
~休み時間~

タツナ「そういえば、あの数字なんだ?」
ミソウ「なんだなんだ」
シュウ「あぁ、あれは日付って言ってね。今日は2月13日みたいだね。ん?2月13日...?」

シュウが何か引っかかったようでうーんと唸る。すると、向こうで集まっていた戦士達の愉快な日々メンバーの中から一人、ゼルダが出てきた。

「ん?どうしたの?ゼルダ。」

シュウがまるで普通の学生のようにゼルダに聞く。そうだ。ここでは皆は普通の『学生』なのだ。

「ちょっと、ミソウ、リゼに話があって...あ、そこにいるユウも!」

「ん?私もかい?」

ゼルダは遠くで1人で小さなメモ帳を見ていたユウにも声をかける。ゼルダはうんうんと頷いて3人を廊下に出るように促す。

「おい。クソ。ミソウに何か手を出すつもりじゃねぇだろうな?」

タツナがどす黒い声を聞かせながらゼルダにメンチを切る。しかし、ゼルダは何もたじろかない。
暫しお互いの睨み合いが続く。

「タツナ大丈夫だよ。この人たちは悪い人じゃないし、3柱のユウもいるしね。」

そう言ってしシュウはタツナを抱えて椅子に座らせる。タツナは不服そうだが昨日のことがあってか頬を膨らませながら不貞腐れている。

「でも...まあ、もしミソウに何かあったら...」

シュウへいつものように人懐っこい笑顔を浮かばせる。ゼルダは何か頼み事を言われるのだろうかと思い、無防備で笑顔で向かえるが、レイとユウは嫌な予感がしていた。
シュウではない、かつて昔行動を共にしていたシュウの双子。「チャーフル・ジーニア」通称2代目レイと似たような行動、雰囲気、笑顔であった。

「シュウ、やめっ...」

ユウがそう言った。けれど、シュウはまるで世間話をするかのようにただ、自然に口を開いた。

「 た だ で は 済 ま な い よ ね ?」

それはレイをも、校長先生をも仰ぐような、鋭い殺気を放った。これはいくら器が大きいゼルダでも殺気に晒されてしまい、足をガタつかせそのまま気絶してしまった。
シュウは弱い。確かに施設で生き残れるほどの力はあり、確実に人離れしてはいるが、このメンツの中では霞んでしまう。がしかし、シュウはかつて世界の裏を牛耳っていたチャーフル・ジーニアの片割れである。その潜在能力は、世界一と言っても過言ではなかった。
それを読んでいたレイはすぐさま行動に移し、ゼルダが倒れる前に支える。まるでそれは淑女をエスコートする紳士のようであった。

「なっ、何があったんだ!ゼルダ?!お前ら...また何かしたなっ?!」

そして、いつものようにアイクが血相変えてやってきた。しかし、今回タツナとミソウは事実無根である。逆にシュウの殺気にやられてしまい、気を失いそうな狭間であった。
アイクも鈍感ではない。タツナとミソウが原因でないことは分かった。ならばリゼか?リゼは机に突っ伏している。でなければ、新しく入ってきた怪しいユウか?ユウはさっきから殺気を放っているも、それはどちらかと言うと恐怖に近いものであった。それをアイクが感じ取る。ならばシュウとレイかのどちらかだ。この2択は明らかにレイである。

「レイ...テメェ...このっ!」

アイクは剣を抜いてレイに切りかかる。レイは思わぬ冤罪を受けるが、ゼルダを支えながら片手の二本指で件を止める。

「残念だけど、今回は俺じゃ無いんだよね。」

レイはこの状況でもヘラヘラしながら言った。アイクは驚いた顔をしながら剣をしまう。ならば選択肢は残り一つしかない。

「シュウ...?お前が?」

「え?!僕?!何もしてない...筈だけど...」

シュウは先程鋭い殺気を放っていたとは思えない表情を浮かべていた。本人は無自覚のようであった。

「「うん。確実にシュウだね。」」

するとユウとレイの声がハモる。お互いニコニコと笑いながらも邪険にしているように見えた。

「え、えっと、ごっ、ごめんなさい!」

シュウは思ってもないことを言われたため、素直に謝る。アイクは態度の悪いレイ、タツナ、ミソウのようではなく、誠心誠意謝られたため少し慌ててしまった。

「あ、あぁ。わざとじゃないなら仕方ないな。けど、次はないと思え。」

「はい...本当にすみません...」

シュウが涙を流しながら土下座をしていた。本来ならばシュウにこんなことをさせるなんてレイ、タツナ、ミソウが許さないが、今回はシュウが原因のため何も言わなかった。

「ゼルダー!誘えたー?って?!ゼルダ?!大丈夫?!取り敢えず保健室へ!」

ピーチが廊下から顔をチョロっと出すと大惨事に気づいたようで、廊下から女子陣営がゾロゾロとやってきた。シュウはとてもいたたまれない気持ちになった。

そうして、ゼルダは保健室へ運ばれ、授業が始められた。

ーーーーーーーーーーーーー
〜次の休み時間〜

「レイの殺し方は気に入らねぇんだよ。ほら、もっと痛ぶって殺したいじゃねぇか?」

タツナは拳をふるって、さも世間話のように言う、ミソウもうんうんと頷く。

「ポケモンのあの断末魔。あれがないとやってけない。」

ミソウはまるでアル中のように言った。それにリゼとレイ、ユウは「あー分かるー」と微妙な顔をした。

「でもな…俺はやっぱり苦しませずに殺したいんだよ。」

「ほぅ、それは2代目の美学かな?」

レイが苦笑いをすると、そこをユウが突いた。レイは頭に怒りの文字が浮かんでいるが、抑えた。

「それもあるが…」

レイはシュウの事をチラッチラと見ている。シュウは視線に気づきながらもキョトンとしている。まず表育ちのシュウは話にすら追いつけないのだ。

「へぇ、シュウ君に嫌われないよう必死っと…」

ユウは笑いながら手帳に書き記していく。レイは微笑みを深くするとユウに拳を突き出した。が、やはり3柱、ユウはかわす。

「おっとっとぉ。暴力反対ー!www」

ユウは心の底からケラケラと笑いながらもレイは爽やかな笑みを絶やさずにパンチを辞めない。

「お楽しみ中悪いけれど、少し良いかしら?」

その空気を破ったのはピーチだった。ピーチは両手を重ねながら礼儀正しくそう言った。その言葉にレイとユウはピタッと止まる。

「あぁ。リゼとミソウとユウに用事があったんだっけ 」

シュウが思い出したように言う。

「そうそう!3人とも来て頂戴!」

ゼルダは頬をぷくーっと膨らませながらそういう。3人は「?」と思ったが、取り敢えずついて行った。

「あ、あとシュウちゃんも!」

「え?え?!ちょっとま…!」

するとシュウは半強制的に廊下に連れ出され、女子陣営が話し始めた。

『僕は男だ!』

そんな声が微かに聞こえた気がするが、皆は見て見ぬふりをした。

「何だよ。俺らは仲間はずれかよ。」

タツナは自分の片割れを取られたことに不満を全面に出す。レイはからかってくるユウがいなくなり、せいせいしたように感じたが、シュウを取られて複雑な心境であった。

「察し悪ぃなぁ!」

すると絡んできたのはクロコダインであった。2人はお気に入りを取られたこともあり、少し機嫌が悪かった。

「何。」

タツナは不満そうにそう言った。クロコダインは「こりゃだめだ」と汗をかきながら頭をかいた。そこにアイク、マリオ、ピカチュウ、時オカ、バッツがやってくる。

バッツ「これはバレンタインデーだな。」
時オカ「間違いなくそうだね。」

レイ・タツナ「ばれんたいんでー?」

施設育ちの2人はもちろんそのような行事は知らない。それを察したのか、5人はバレンタインデーについて話し始めた。女性が好意をもつ男性にチョコを渡す日であること。男子にとって、チョコの数はステータスであること。
まず2人はチョコというものすら知らなかったため、5人は説明をしなければならない羽目になった。

レイ「へぇ…好意の人からチョコを貰える…か。」
タツナ「表らしい甘ったらしい行事だな。」
バッツ「なにおう!これでもれっきとした行事なんだぞ!」
クロコダイン「バッツはいいよな。貰える相手が居て。」
バッツ「ま、まあ、そりゃ元の世界に戻ったら…多分。貰える…かも…」
時オカ「僕もピーチ姫からチョコ貰いたいなぁ」
アイク「俺もゼルダからチョコを貰いたい…」
クロコダイン「まあ、俺達には関係のない話だがな!ガハハ!」
ピカチュウ「ちょっとクロコダイン?!なんで僕のことを見るの!僕だって…貰える…といいな……」

各々が照れながら自分の心境を語っていく。タツナは理解出来ないと言ったように呆れた。しかし、レイはなにか関心を覚えたのか、真剣に聞いている。

「じゃあさ…」

レイが低く、澄んだ声でそう言った。それは、余りにも美しく、異様で思わず注目せざるおえなかった。

「俺達もチョコ作ったらいいじゃん」

一同『はぁ?』

Re: ベリー創作物「裏の陰謀」「最期の足掻き」「神学」スピンオフ ( No.23 )
日時: 2022/05/14 16:45
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

どもです〜、やっぱり3人来ましたね。
後リンクの方ですけど…「時オカ」より「時リン」で構いません。
マリオもそう呼んでいたので、お願いします!
確かに甘ったらしいかも知れないけど、表世界…私の描く世界では当たり前なんですよ♪

まぁ、女子組がシュウを女性だって勘違いするのも無理ないですけどw

それでは。

Re: ベリー創作物「裏の陰謀」「最期の足掻き」「神学」スピンオフ ( No.24 )
日時: 2022/05/14 20:30
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: ShMn62up)

>>23
あっ、分かりました次から変えときますね。

>>確かに甘ったらしいかも知れないけど、表世界…私の描く世界では当たり前なんですよ♪

タツナ「まず日付というものが無い。」
ミソウ「ランキングぐらいしかイベントはない」
リゼ「まず自分がいくつかなんて分かりませんもんね…」
レイ「ランキングって2代目レイが考えた企画だから元々施設にイベントなんて無かったんだよ。」
シュウ「そうなの?!さすがチャーフル!(シスコン)」

>>まぁ、女子組がシュウを女性だって勘違いするのも無理ないですけどw

そうですねwww
シュウは15歳ですがまだ第二次成長期は来ていないという設定ですから、体はまんま小学生のようです。身長も150cmと低めですが、それでも施設で生き残れるのはやはりキメラの子だからかもしれません。シュウがキメラの子ではなかったら、最初にシュウと運ばれたモブ奴隷達のようにすぐ死んでたかもしれません。
おっと…最期の足掻き関連になると話が物騒になってしまう……

いつも感想ありがとうございます!

Re: ベリー創作物「裏の陰謀」「最期の足掻き」「神学」スピンオフ ( No.25 )
日時: 2022/05/16 23:27
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: ShMn62up)

2日目。チョコレートを作りましょう。

「じゃあ、チョコレート!作るわよー!」

ピーチが掛け声を上げる。ここは学校の家庭科室。そこでリゼ、ユウ、ミソウ、シュウ、ピーチ、ゼルダはエプロンを装備し家庭科室にあったチョコレートの材料でチョコレートを作ろうとしていた。

「「おーっ!」」

ゼルダとユウ、ミソウはノリノリであった。しかし、同意してない者が2名。

「……バレンタインデーというものは分かりましたが、生憎私には渡す相手が……」

「いいのよっ!取り敢えず作っとけば!」

リゼが顔を歪ませるとゼルダがリゼの肩に手を置き、そう言った。リゼは逆らうのがめんどくさくなったのかもう流すことにした。

シュウ「ちょ、ちょっとまって?!僕男!男なんだけど!ボーイだよボーイ!」
ピーチ「ごめんなさいね。女の子の見た目してるからてっきり……」
シュウ「僕は男だ?!」

そんな鉄板な流れがあるも皆シュウを受け入れていた。シュウは1人だけ男という重みと、思春期特有のキャピキャピした女子と余り関わりたくない感で全く受け入れられなかった。
しかし、そんな気持ちにさせてくれるのはこの環境である。施設だと毎日生きるか死ぬかの死地で「思春期」なんて言葉も一切出ない環境だ。
シュウはこの時間が一生続けばいいのにと言う気持ちもあり、複雑であった。

「で、チョコレートはどうやって作るんだ。」

ミソウはどうやら食べたいだけのようだが、皆は気づかず、一見恋する乙女に見えてしまった。ピーチは調理用の小さいチョコが入ってる袋を取り出す。

「まずは何を作るかね。バレンタインデーのチョコは、ハート型のチョコが鉄板だけど、マフィン、生チョコ、トリュフとかいっぱいあるのよ?」

ゼルダは鼻を伸ばしながらそう言う。チョコレートに興味津々なミソウと、情報に興味津々なユウは「おぉ~!」と目を輝かせた。

ピーチ「今回皆はチョコレートってものを知らないみたいだし、シンプルなチョコにしましょう!」
ゼルダ「そうね。溶かして型に入れるだけで簡単だし!」

そしてピーチとゼルダはチョコの準備に取り掛かった。他メンバーは料理等全くしたことがない上に、まずまともなご飯は夕ご飯だけ。その夕ご飯も生ゴミのような不味さのため、料理とは全くの無縁であった。取り敢えず焼いときゃ食えるだろ精神ばかりである。

そうして女性陣(?)のチョコレート作りが始まった。

ーーーーーーーーーーーーー
〜シュウ、レイ宅〜

「っと言うわけで、チョコレートってどうやって作るんだい?」

一同『ズコーっ』

こちらは男性陣。女性陣のように1人男性が入っている等ない純粋な男性陣。
そこでレイ指揮の元、漢のバレンタインデーが始まった訳なのだが……もちろんレイも施設育ちでバレンタインデーの前にチョコレートすら食べたことない状態である。

時リン「チョコレートは…色々あるんだけど……」
マリオ「マフィンとか、生チョコとか色々あるよね。」
ピカチュウ「僕マフィン食べたい!」
レイ「じゃあそれにしよう。」

チョコレートは何にするか議論でまさかのピカチュウが食べたいものに決まってしまった。ピカチュウは「ヤッター!」とジャンプをしている。

「で、マフィンってどうやって作るんだい?」

一同『……』

もう一同はレイの無知っぷりに驚き通り越して呆れてしまっていた。レイは確かに優秀だ。戦闘面だけでは。しかし、施設という戦闘面だけ評価される環境での頂点に立ったが故に、いつも自分が周りを引っ張っていたため、今回もその役に自然と降り立った……というか皆を引きずり回しているが、彼は元々マイペースな性格だ。このままでは進行が続かない。

「…レイ。お前じゃ話にならない。その座を今すぐ他メンに譲れ。」

タツナがそれにいち早く気づき言った。しかし、レイのプライドだろうか、頑なに渡そうとしない。それもタツナは嫌ほど思い知らされている。ではどうするか。

「この中で料理。得意なやついるか?特にチョコレート作れるヤツ。」

タツナがそう勝手でた。一同は見合わすとマリオの手を取り、勝手に手を挙げさせた。

タツナ「おっ、マリオ料理うめぇの?」
マリオ「いや、まあ、ちょっと…は?」
クロコダイン「マリオ意外と料理美味いぜ!」
時リン「そうだね、僕達も少しは料理できるけど、マリオは格別だね。」
バッツ「俺もマリオに1票」
マリオ「そ、そんな……(照)」

どうやらマリオの料理はこのメンバーでひとつ頭抜けているようである。レイは居心地が悪くなったのか、皆の上に立っている所を降りる。というか、机の上に立ってるのは行儀が悪い。

「その話!聞かせてもらったっ!」

すると玄関の扉が開かれる。ここは学校の近くにあるちょっとしたアパート。そのため玄関からキッチンまでは筒抜けである。
そこにはチョコレートの材料を持ったポップが居た。

「ポップ先生?!」

アイクが驚きながら言う。一同も同じ気持ちである。ポップ先生はその視線が突き刺されながらも無視してアパートの中に入る。

「ポップ先生……不法侵入ですよw」

「いいじゃないかバッツ。チョコレート作りだろう?ならこのポップ先生が教えてやろうっ!」

そう言ってポップは材料を机にドンッと置いた。そこにはマフィンの材料が大量に置かれてあった。

「おぉ!ポップ先生ナイスだよ!」

時リンが親指を立ててグーを出す。ポップはへへへと照れながらサラッとマリオと同じ席、リーダーのように前へ出る。

「というか、ここ俺とシュウの家なのになんでセンセーがいるの?」

レイが不機嫌気味に言うとポップは少したじろぐが、その後ふふんと鼻を伸ばす。

「まあ、先生だからな。生徒の住んでる所ぐらい把握してるんだって。」

クロコダイン「おぉ!マフィンの材料が盛りだくさん!」
ピカチュウ「これで沢山作れるねっ!」
ポップ「俺の話を聞けいっ!」

ーーーーーーーーーーーーー
女性陣

「まずはチョコレートを粉々にするの。ほらこうやって」

するとゼルダが包丁で細かくチョコレートを刻み始める。ピーチも続く。リゼもシュウもそれに習って板チョコを刻み始める。

「これ…欲しい。」

「へぇ、このナイフ先、鋭いね……この技術を是非教えて欲しい…」

否、ミソウとユウだけはチョコレート作りに徹していなかった。それどころか包丁に興味津々であった。

「ちょっと!ミソウ!リウ!ちゃんとチョコレートきざんで!」

「きざめば良いんだな。」

そしてミソウが包丁をブンブンと降り始める。

「きざむって、人をきざむ訳じゃないよ?!」

シュウは慌ててミソウの包丁を止める。ミソウはつまんなさそうな顔をするとチョコレートをきざみはじめた。ユウもきざみはじめる……が

「あっ…」

ーーーーーーーーーーーーー
〜男性陣〜

「あっ……」

「どしたのレイ…ってえ?!」

時リンがレイが何か言ったのを聞き取るとレイの様子を見る…と、レイはチョコレートをきざむと言っておきながらチョコレートを一刀両断、そしてまな板をも一刀両断にしていた。

クロコダイン「ガハハハ!お前はどこまでも面白いやつだな!」
バッツ「笑いどころじゃないだろっ!」

「……この先が不安だ…」

ポップとマリオは顔を見合わせると苦い顔をした。今回はこの2人が苦労しそうである。

ーーーーーーーーーーーーー
〜女性陣〜

「次は湯煎でチョコレートを溶かすわよ……」

ゼルダはもうこの時点で疲れ切ってしまっていた。まずユウはまな板を一刀両断するわ、ミソウはチョコレートを細かく刻みすぎてチョコレートが見えなくなるわリゼは素手でチョコレートを小さくしていき体温でチョコレートがドロドロになり手がドロドロになってしまうわ。
散々だったのである。シュウ、ゼルダ、ピーチはもううんざりしていた。これがまだ料理の序の序だと思うと気が遠くなる。

「まず、お湯の上にチョコレートが入ったボールをセットするわ。あとはゴムベラでゆっくり溶かす!」

今回はやらかさないだろうと希望を宿わせながらピーチがチョコレートを溶かしていく。シュウとゼルダもそれに続いて溶かしていく。流石のミソウもリゼもユウもその工程は分かったようで皆の真似をした。

ーーーーーーーーーーーーー
〜男性陣〜

「タツナ?!何やってるんだい?!」

「えっ、チョコレート溶かすんだろ?」

時リンが驚くとタツナはキョトンとしながら手を止める。タツナはチョコレートを溶かすからとお湯に直接チョコレートを入れ始めたのだ。

「それじゃあチョコレートとお湯が混ざってしまうだろう?こうやるんだよ。」

ポップはタツナのボールを取り上げるとゆっくりとチョコレートを溶かし始めた。タツナ達は「おぉ〜」と関心の目で見ながらその様子を見る。
ここで1つ注意をしよう。【まだ湯煎の段階である】湯煎をするまでここまで濃いものだとは誰も思うまい。

「……んっ、えっしょ。」

レイは不器用ながらもチョコレートを溶かしていく。レイの顔はチョコレートまみれで、チョコレートも少しお湯が入ってしまっている。
まな板を一刀両断するような凄い迷惑より、こういうシンプルに料理が下手な方が教えるのは大変である。

マリオ、ポップ「「(まだ湯煎の段階なのか……)」」

そう2人は今更ながら絶望した。

ーーーーーーーーーーーーー
〜女性陣〜

「何とか型に流せたわね…」

ピーチがふぅと一息つきながら壁に寄りかかる。ゼルダもである。ようやくチョコレートを各々好きな型に溶かし入れ、冷蔵庫に入れたところである。ミソウとリゼは笑いはしない物の楽しそうにジャンプしている。ユウは今までの事をメモっている。流石情報屋である。

『ガラッ』

すると家庭科室の教室があいた。そこには保険教員と聞かされていたレオナが立っていた。

「レオナ…!あっ、今はレオナ先生だったわね。えっと、それ…は?」

ゼルダは戸惑いつつレオナに聞く。レオナは「ああ」と困りながらも「ソレ」を差し出した。レオナは肩にイノシシ、シカを背負い、袋の中にはニワトリが入っていた。

「レオナが仕留めた訳じゃないわよね…?」

「当たり前じゃない。こんな野蛮なことしないわ……」

レオナは頬に手を当てる。最期の足掻き一同はレオナ先生とは初対面だったため、何も言わない。強いて言えば保健教員が動物の死骸を持ってきたクレイジーな先生という印象に残ってしまった。

「これは校長先生が仕留めたものよ。校長先生が『散歩してたらなんか捕まえてた』って言って分けてもらったのだけれど…私には手に負えなくて……」

レオナ先生も苦労してるんだと皆は思った。しかし、ゼルダもピーチも料理の基礎は叩き込まれているが、獣の捌き方等知らない。ミソウ、リゼ、ユウに関しては毛を剥いで骨以外生で喰らい尽くすためそれをしようとしたがレオナとシュウに止められた。

「なんとか処理できる人が居ればいいんだけど……」

「あっ、僕出来ますよ。」

ピーチがうーんと唸ると、シュウが手を挙げた。思わぬ人物に皆はシュウに注目を集める。

「あっ、僕酪農家育ちだから…ポケモンとこの動物の違いは分からないけど、大体構造は同じだと思う。」

そう言うとシュウは慣れた手つきで動物の皮を剥ぎ始めた。リゼ、ユウ、ミソウはそれぐらいはできるため、羽を剥いだり皮を剥いだりし始めた。

ーーーーーーーーーーーーー

「「やっと終わった……」」

マリオとポップがそう言って背中を合わせながらヘロヘロと座り込む。ようやくマフィンを焼くことが出来たのだ。料理の「り」の字も知らないタツナとレイの世話の上に、他にも料理なんて知らないメンバーがいたため苦労したのだ。

アイク「お疲れ。大丈夫か?」
バッツ「今日はありがとな。2人共。」

そう皆は労いの言葉をかける。2人はそれを見てこの役割を引き受けて良かったと心の底から思った。

「ところで皆これは誰に渡すんだい?」

レイがマフィンのラッピングをしながら皆に聞く。それよりレイのラッピング量が異常である。

タツナ「俺はシュウとミソウ」
バッツ「俺は…元の世界に帰って渡そうかと…」
アイク「俺はゼルダ…かな。」
時リン「僕は…ピーチ姫……」
クロコダイン、ピカチュウ、ポップ
「居ない(死んだ目)」

「フッ。滑稽だね。」

レイはこれぞとばかしに渡す相手が居ない3人をバカにし出す。3人はその言葉にイラついた。

ピカチュウ「ならレイは相手いるの!」
クロコダイン「そうだそうだ!お前も俺らの仲間だろうがっ!」
ポップ「レイだけリア充とか許せんぞ!」

そういうとレイはラッピングの中でいちばん豪華なのを選び…

「俺の相手はシュウでぇーす。」

と煽り顔をしながら言った。するとその場がシーンと静まり返った。

クロコダイン「ガハハハハ!結局男じゃねぇか!」
ポップ「レイ。君も俺たちの仲間だ。」
ピカチュウ「そーだそーだぁ!」

その皆の体温にレイはキョトンとする。

「え、シュウに渡すんだよ?別におかしくないじゃないか?」

その言葉を聞いて4人はお互いの話が噛み違っていると分かった。そして1度冷静になる。

「?あぁ。レイはシュウの事恋愛対象として見てるんだよ。」

一同『…?!』

タツナが当たり前だと言うように言うとレイ以外一同は驚く。
同性愛。最近世間が認めるようになってきたもの。同性での結婚も認められてきたぐらいだ。デリケートな話題であるため一同は何も言えなかった。
そして、施設では女は弱い。それは体の構造上仕方がない。そのため同性で群れることが多いため、施設内では同性愛など当たり前なのだ。

「ま、まあ、良いんじゃないか!お前の恋が実ることを願うぜ!」

飲み込みが1番早かったのはクロコダインだ。そう言ってレイに肩組みをする。レイは嫌そうな、照れてそうな微妙な顔をする。
クロコダインのその言葉で一同も雰囲気が柔らかくなった。

アイク「まあ、頑張ればいいんじゃないか?」
マリオ「レイも可愛いところあるんだね……ふふっ」
バッツ「彼女がいる身として、全力でアドバイスしてやるぜ!」

その怒涛のレイの恋愛応援ラッシュにレイは巻き込まれてしまい、顔を真っ赤にして動くことが出来なかった。

「俺もシュウのこと好きなんだけどな。」

「言うのが遅いよタツナ君。」

その騒ぎの中タツナはボソッと呟くが、時リンは呆れ笑いながらタツナの頭を撫でた。

こうして男子陣営のチョコレート作りは幕を閉じたのである。

ーーーーーーーーーーーーー

「ーっとこうして、内臓を取って……」

シュウが手際よく獣を処理していく。皮を剥いだ後はシュウ以外全員管轄外のため、シュウが教える側に回った。

「あ、この内蔵は食べれるからね。あと、この鳥達は丸焼きと照り焼きと……できた!」

シュウが処理を終わるとそこにはさっきまで死骸とは思えなかった新鮮な料理の材料が揃っていた。

「ここからならゼルダとピーチも料理出来るんじゃない?」

「完璧だわ…!ありがとうシュウ!」

ゼルダが手を合わせると早速調理に動いた。しかし、それをシュウが止める。

「あっ。待って。僕にいい案が…」

そう言ってシュウは明日の予定を話し始めた。それはとてもいい案で、皆の最後にピッタリであった。

「それいいわね!私校長先生に許可もらってくるわ!」

そう言ってレオナは早々に家庭科室を出ていった。そしてゼルダとピーチ、シュウは肉の下処理を始めた。

「えっと……私たちは……」

「「「3人は手を出さないで。」」」

ユウが言うと3人は揃ってそう言った。3人は不満ながらも、料理が下手なことを痛感したため、大人しく帰って行った。

シュウ「まず、ローズマリーを入れて……」
ピーチ「タイムも入れたらどうかしら?」
シュウ「あ!それいいね!」
ゼルダ「じゃああとはニンニクとパセリを入れて……」

そうして、女性陣のチョコレート作りは幕を閉じた(?)

    〜二日目。終了〜

Re: ベリー創作物「裏の陰謀」「最期の足掻き」「神学」スピンオフ ( No.26 )
日時: 2022/05/17 14:30
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: ShMn62up)

2日目のオマケ

「やー楽しかった楽しかった…!ただいまー!」

シュウは肉の下処理を終えた後、自分の家へと戻った。そこにはゲームをしているレイが居た。

「あっ、シュウ遅かったね。夕飯とかある?無くてもいいけど。」

「大丈夫だよ。鳥の照り焼きがあるから一緒に食べよっ」

シュウがニパッと笑うと、レイは心が洗われる。その笑顔はかつてのレイの初恋の人。2代目レイを彷彿とさせる笑顔であった。
そうしてシュウが夕飯を準備する。レイはずっとアクションゲームに夢中である。

「できたよ。レイ」

「ん?あぁ。美味しそうだね。」

そう言って男2人は小さなアパートで食事を始めた。施設育ちの2人にとってはこの時間はとても有意義で幸せであった。

ーーーーーーーーーーーーー
~学校の図書室~
《ドク》

「明日で終わり…か。良いのか悪いのか。」

ドクは『チャーフル・ジーニア』と書かれた日記を片手に何かの資料を読んでいる。

「……そういえば。レオナセンセーから明日について要求があったんじゃないの?」

何故か校長先生の後ろに立っていたユウが言う。校長先生は手帳をパタンと閉じる。

「あれは許可した。この世界でぐらい自由にしてなりたいからな。」

「……本当に私とシュウとレイに関しては甘いねぇ」

「ユウに優しくした覚えはない。」

そんなことを言っているが、ドクの耳は真っ赤になっている。ユウも鈍感ではないドクが照れていることぐらいすぐ分かった。

「そういう所も可愛いですよねっ。校長先生っ。」

「なんだっ!…て?」

校長先生が振り向くとそこにはユウはもう居なく、何かのハート型の箱があった。
校長先生はすぐバレンタインデーということが分かった。箱を開けるとそこには不格好な大きいハートの形のチョコレートがあった。
置き手紙も何も無い。
校長先生はそのチョコレートを1口つまんだ。

「……しょっぱい。」

校長先生はそう呟いた。それでも平和な日常の1ページである。校長先生は少し頬を緩めた。
明日、『ダミが何か起こす。』何を起こすのか分からないが、できるだけ情報を集めようと図書館を探るが何も無かった。そして俺も『元情報屋』である。街中で情報を調べたが、何も無かった。ユウも同じであった。


ダミは……一体何をやらかすつもりなんだ……?

        終

Re: ベリー創作物「裏の陰謀」「最期の足掻き」「神学」スピンオフ ( No.27 )
日時: 2022/05/17 16:32
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

どもです〜。
今回のオマケはきっと、レイたちサイドですね。
ウチの子たちのオマケと言えば、時リンは間違いなくピーチ ポップはレオナさんからきっと貰えますね。
バッツが涙目にならないか心配ですけど、ピカとマリオに慰めて欲しいです。

後ですが、此処だけのお話なんですけど。
アイクの笑顔は、恋人であるゼルダちゃんの前でしか滅多に見せられません。
本当に好きな人の前じゃないと、ウチのアイクは笑わないんですw
まあ、いい歳したクロコダインがからかったりしてw

私のリクはいよいよ終盤ですね、続きを楽しみにしてます。

P.S:こちらの最新話でタツナと艦長のほのぼの回を描いたので、評価をお願いします。

Re: ベリー創作物「裏の陰謀」「最期の足掻き」「神学」スピンオフ ( No.28 )
日時: 2022/05/17 17:03
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: ShMn62up)

>>27

そうですね。オマケは最期の足掻きサイドです。というのも戦日々2メンのオマケはどう書けばいいか分からない…というか原作知らないので下手に書けないので……

おお、アイクは意外と鉄仮面だったんですね。一応wikiで勉強したつもりでしたが知りませんでした…それとも女剣士さん家のアイク限定かな?
把握しました!

そうですね。そろそろ終盤です。まあ他のリクエストが溜まってるので足早に終わらせたいですw

Re: ベリー創作物「裏の陰謀」「最期の足掻き」「神学」スピンオフ ( No.29 )
日時: 2022/05/19 16:02
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: DT92EPoE)

3日目。最後は盛り上がっていこうぜ!

「はい。今日も授業を始める……が。」

3日目。今日が皆と和気あいあいとできる最終日。皆は少し寂しいと思いながらも1時限目の授業を受けようとしていた…が。

「今日は最終日だ!皆でパーティしようぜ!」

ポップ先生が出席簿を宙になげる。すると出席簿のなかから白紙の紙が何枚もパラパラと降ってくる。

クロコダイン「おぉ!パーティって何するんだ!」
タツナ「ポケモンバラシ放題とか?!」
バッツ「ドッジボールとかサッカーとかだろ!」
アイク「小学生か!」

ポップ「まあまあ落ち着いてくれ。」

ポップ先生が丁寧に演出としてばらまいた白紙の紙を拾っていく。いい子の他生徒はポップ先生を手伝って紙を拾ってく。

「取り敢えず皆。校庭に来てくれ。」

そういうとポップは教室を去ってしまった。皆はザワザワと騒ぎ出す。

時リン「どういうことだろ?」
ユウ「何かの罠だったりしてね。」
バッツ「そんなわけないだろ…」
レイ「まあ有り得そうではあるが…ユウ絶対何か知ってるだろ。」
ユウ「まあねぇ。情報屋の名は伊達じゃないよ?」
アイク「一体何をするんだ?」
ユウ「まあ、命に別状は無いかなぁ」
ピカチュウ「ちょっと怖いんだけど……」

各々の気持ちがあり、校庭に出ることに抵抗がある人が居た。そのため教室を出ない人が少なからずいた。

「大丈夫。楽しいから!」

シュウが両手を広げ満面の笑みで皆の方を見る。全員その笑顔に見とれ、不安など吹っ切れてしまった。

「ほぅ。流石2代目レイの片割れ…じゃっ。私は先に行くねー」

そう言ってユウはいたずらっ子のような笑みを浮かべながら教室を出ていく。レイもそれに続く。一同はユウとレイにからかわれていたと分かると怒りと恥ずかしさで真っ赤になりながら教室を出ていった。

ーーーーーーーーーーーーー
〜施設〜

「いやぁ、面白い3日間だったねぇ。」

紫がかった白髪を上ポニーテールで結んでいる少年。彼の名前はダミ。とある理由で施設で隠居しているマッドサイエンティストである。この次元を作り出した張本人であり、ベリーも引くぐらいの天才であるがその技術力によってクロスオーバー出来ているためありがたい存在である。

「へぇ、パーティかぁ。流石シュウだね。」

そんな独り言を言いながら少年はモニターを見ている。そこにはシュウ、マリオ一行と学校の景色が映っていた。ダミはそれを見ながらクツクツと笑っていた。彼は何をするつもりなのだろうか。

『3柱の2人とリーダーが居ないってどういうことだ!』
『申し訳ありません…しかし、脱走された痕跡は無いためどこかに潜んでいるかと……』
『うるさい!』
『うわぁぁぁぁぉ!!!』

「こっちは何だか騒がしいねぇ。」

ダミは椅子をくるりと回すと別のモニターを見始めた。そこには施設の職員と思われる人と緑髪におかっぱの男性がいた。

「あー、シュウ、リゼ、タツナ、ミソウ、ドク、ユウ、レイの総勢7名が行方不明だからポケモン処理に手間がかかってしまってるのか…
リョクもそりゃ焦るだろうね。」

そう立ち上がるとダミは新しいシャツとナイフを持った。そして髪を結うと窓を開けた。

「録画もしたし、僕も参戦しようかな。7人が脱出できるかは…まあ、お手並み拝見だね。」

そういうとダミは窓から飛び出て、仕事場であるガラスドームの中に入っていった。
7人がいない代わりにダミがポケモンを処理するようだ。

ーーーーーーーーーーーーー

アイク「おぉ。凄いな。」
時リン「美味しそうだね!」
ゼルダ「お茶会のように見えますわ。」
ピーチ「でも、こんな豪華とは思ってなかったわ。」
クロコダイン「なんだなんだ?ゼルダとピーチはこのこと知ってたのかよ?」

クロコダインに聞かれ、2人は「まあね」とでも言うように鼻を鳴らす。校庭には様々な豪華な机が用意されており、その上には主に肉料理が置かれている。もちろんデザートも置かれており、校庭全体が立食パーティーのようになっている。

ユウ「パーティはすると聞いていたけど、ここまで豪華とはね……」
レオナ「そうでしょう?」

保健教員であるレオナは先に校庭に来ており、皆のそばに来た。皆はレオナに注目して、何か発言をしないか待っている。

「このパーティはね、そこの森で動物を狩った校長先生から始まったのよ。」

レオナは1からパーティの出来事を説明しようとした。

ピカチュウ「いや、校長先生が動物狩るって?!」
バッツ「原始人かよw」
レイ・リゼ・タツナ・ミソウ・ユウ
「…………(死んだ目)」
シュウ「あっ、あははは……」

戦士達の愉快な日々メンバーは校長先生の行動に呆れながら笑っているが、シュウ以外の最期の足掻き一同は笑えなかった。なぜなら自分たちも動物を狩ろうとしていたし、実際レイとユウは狩ってシュウに押し付けていたのである。他人事ではなく笑えなかった。

「校長先生が狩った動物をシュウとゼルダとピーチが料理してくれたんだけど、多くてね。シュウがパーティを開こうって提案してくれたのよ。そこからは滑り台のように上手く行ったわ!教師陣3人で学校の資材を使って校庭にこの場を設けたのよ!いやぁ、教師って大変ね……」

レオナ先生は肩を自分で叩きながら言う。しかし、満更でもなさそうである。

「それにしても……このデザートや机や装飾は……」

「結構頑張ったんだぞ?」

ピーチが疑問を持つと、校舎からポップ先生がやってきた。

「校庭にパーティの場を設けたは良いものの少ししょぼくてな。レオナが『もっと豪華にしましょう!』って言うから本当に大変だったよ……」

ポップもレオナと同じように肩をぐるぐると回して疲れているアピールをするが満更でもなさそうであった。

「ちょっと、私が悪いみたいに言わないでよ」

レオナが頬を膨らませる。しかし、少なからず自覚はあるようで少し汗をかく。

「ま、まあ、私とポップ先生は料理担当しただけで、材料集めやパーティの設営は全部校長先生がやったんだけどね…」

「しかも材料は全部天然物。凄いよな…さすが校長だぜ…」

レオナとポップは遠い目で校長室の方を見る。

「もしかして、校長先生もポケモンのキメラだったり?」

「ハハハッ。そうだったら良かったよ。」

時リンが最期の足掻きメンバーに尋ねるとレイが死んだ目をしながら表情筋1つも動かさずに笑った。どうやら校長先生は純粋な人間のようだ。

ピカチュウ「そういえば校長先生は……?」
ポップ「なんか用事があるとかでずっと図書室にこもりっぱなしだぞ。」
バッツ「校長先生はアウトドアなのかインドアなのか……」

校長先生の人外っぷりを皆が痛感したところで……

「そろそろパーティを始めましょう!」

一同『おぉっ~!』

こうして、奇跡の出会いを果たしたメンバーの最後の宴が開かれた。

Re: ベリー創作物「裏の陰謀」「最期の足掻き」「神学」スピンオフ ( No.30 )
日時: 2022/05/19 16:44
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

こんにちは。

ぷぷ〜wwwww
前半が面白かったです。
そりゃあウチのアイクがツッコみたくなりますよね!
何か漫才してるみたいで面白かったです!

パーティ中はバッツたちもだけど、シュウたちもほのぼのしていますかね。
後ポップとレオナの場面も、キュンキュンして来ます。
これからどんなパーティになるか、楽しみにしてます。

それでは。

Re: ベリー創作物「裏の陰謀」「最期の足掻き」「神学」スピンオフ ( No.31 )
日時: 2022/05/19 19:10
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: DT92EPoE)

>>30

そうですね…「小学生かよ!」って所ですねw
正直この場面はもう少し伸ばしても良かったですがなんせ自分のコメディセンスが無いもので…w

これからのパーティはどうなるのでしょう…
楽しみです(・∀・)ニヤニヤ

Re: ベリー創作物「裏の陰謀」「最期の足掻き」「神学」スピンオフ ( No.32 )
日時: 2022/05/22 06:41
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: FLOPlHzm)

3日目。最後のパーティ

一同は豪華なパーティを目の前にして、各々様々な心情の元皆と話していた。

「今日で終わりかぁ…」

シュウはしみじみとした一言を放ちながら、自分の小皿に肉料理を1つ持ってくる。それを全力で噛み締めた。あまじょっぱいタレに焼いた肉の香りが身体中に漂い、気分は最高潮であった。教師陣の料理が上手い…という事もあるが、普段から生ゴミしか食べれてないシュウにとっては最高の味だった。

「お、シュウ。楽しんでるかい?」

「時リンー!待って!あ、シュウ!」

すると反対側の机から時リンとピカチュウがやって来た。基本学校では最期の足掻きメンバーでしか集まっていなかった為、何気に2人と対面するのは初めてである。

「うん。時リンさんとピカチュウは?」

「うん。楽しいよ。」

「僕も!」

時リンは微笑み、ピカチュウはデザートを頬張りながら両手を上げる。施設メンバーだと、『退屈だ』とか『血が足りない』等頭おかしいんじゃないかとしか思えない非常にグロテスクな事を言ってくるため、常識人との対話はシュウにとっては至福だった。

「あと、呼び捨てでいいよ。ちょっと僕達似た者同士かなって思って。」

「僕は時リンについてきた!」

時リンが微笑むと、ピカチュウもそれに便乗する。『似たもの同士』シュウにとっては今は亡きであろう自分の片割れ、チャーフル・ジーニアを連想させ、少し表情筋が固くなる。
自然と微笑みを出すが、心の中は何かどす黒い物が渦巻いていた。

「…口調は似てるけど、微笑みは似てないと思うなぁ」

ピカチュウが時リンのお皿からデザートだけをジャンプして取り、頬張る。それに時リンは呆れながらも僕に笑顔を向けた。
その笑顔は心の底から楽しんで、呆れているようで。シュウもその顔を"模した"

ーーーーーーーーーーーーー

レイは『何か』の肉に怪しみながらも、それを口に入れた。広がる肉汁に油、肉なのにサラサラとした食感。そしてから甘い照り焼きソースが口に広がり今までに経験したことない感覚に驚いていた。

「こんにちは。戦士さん。」

そんな中話しかけて来たのは茶髪の女性、ゼルダだった。小柄でレイとの身長差は30cmほどあり、見下げないとその顔を確認できない。しかし、レイは顔を見なくても気配さえ分かれば顔なんて見なくていいため適当に頭を見ていた。

「やあ。お姫様。」

レイはいつものように微笑む。正直レイにとってはシュウ以外興味は無いため、他を行こうとする。

「ちょっと、お話ぐらいしましょうよ!」

するとゼルダが止めてきた。ゼルダは眉を逆8の字にして頬を膨らましてレイを見た。レイはめんどくさいと思いながらも微笑みを絶やさずに迎える。

「話って、何だい?俺より、あの青い戦士様の方がお似合いだと俺は思うけど?」

レイは相変わらずゼルダの頭しか見ない。しかし、『青い戦士』という言葉だけで心当たりがあったのかゼルダは頬を赤らめた。

「もう、貴方結構良い顔してるのに、乙女心には疎いのね!」

「レイの顔が良い?笑わせてくれね。」

ゼルダはまたレイの発言で拗ねると、レイの後ろから黒髪の少女が近づいてきた。青系統をベースにしたセーラー服に、レイのように戦闘重視の歩き方だ。ユウである。

「情報屋がなんの用だい?」

「可憐なお姫様を引っ掛けてるから助けに来ようかと。」

「ユウに可憐なお姫様の横に立つに相応しくないと思うけど?」

「あのメッソンのように『レイー!こわいよぉ!』とか言ってたフジ君はどこのどいつでしたっけぇ?」

「校長先生に『大好きー!』とか言ってたあざとい気色悪いこと連呼していたリウちゃんはどこのどいつでしたっけ?」

「「は?」」

ユウはそう言うとゼルダの背中に周り守るように立った。ユウとレイはお互い幼い頃を知る仲、所謂幼馴染に近いものであり、それをお互い嫌っていた。小さい頃の情報で弱みを握られるのを1番に恐れていたが、その前にお互いの黒歴史や、触れてほしくない過去で煽り散らかしてるため単純に嫌いだった。

「まあ。2人共私を取り合って下さってるのですね。ふふふ。」

ゼルダはその様子を楽しみながら言った。勿論、取り合われてるなんてゼルダ自身思っていない。けれど、客観視ゼルダを取り合ってる様にしか見えないため、誰か誤解してくれないかと悪戯心が働いていた。

「ちょっと待て!ゼルダの近くで何やってる!」

するとゼルダの思惑通りアイクが颯爽と駆けつけた。さて、ここからどう3人は発展してくれるのだろうか。そんな小さな楽しみを秘めつつ、その様子を見守っていた。

「おやおや、本物の騎士様がいらっしゃったようだ。」

「これは私達はお役御免だね。せいぜい2人で惚気合うといいよ。」

そう、2人はいつもの微笑みと違う…ニヤニヤに近い表情を浮かべながら去っていった。去り際、レイとユウはお互い拳をコツンとぶつけていたため、2人はグルだったと分かってしまった。
レイはゼルダに絡まれるのが面倒くさく、アイクの傍に寄せたかったため、自分がナンパしてるように見せかけてセコム…もといアイクを連れてこようとしたが、ユウがからかいに参戦した事によりいつものいがみ合いが起きた。しかし、腐っても2人は幼馴染のようなもの。アイクとゼルダを引っつけたいレイと誰かをからかいたいユウ、お互いの目的が何も言わずに分かったため、標的をゼルダにしたのだ。ゼルダとアイクのCPが好きな方ならレイ、ユウ、ナイスと思うかも知れないが、これは唯のお互いの利害の一致だった。

それが分かるとゼルダは頬が真っ赤になってしまった。ガタイがいいアイクは、ゼルダが倒れないように気をつけながら顔色を伺った。

「だ、大丈夫か?ゼルダ…?」

「あんのっ〜!バカっ!」

ゼルダはからかわれた恥ずかしさと怒りをぶつける矛先が無く、レイとユウがいる方向へ向かって拗ねてしまった。アイクはその発言を聞いて、自分かなにか仕出かしてしまったのではないかと慌ててゼルダの好きな食べ物を取ってきて機嫌取りをしていた。ゼルダはアイクは悪くないと思いながらも、今更素直になれなかったため、アイクに対し拗ねた態度をとってしまった。

「へぇ、面白いもの見れた。たまにユウと手を組むのもありだね。モグモグ」

「まあ、私1人では出来なかったしね。たまにはね?モグモグ ゴックン ま、"そんな日はもう来ないけどね"」

ユウとレイはその様子を面白がりながら見ていた。しかし、ユウの言葉に違和感を覚えたレイだったが、今は気にしないことにした。

ーーーーーーーーーー

別の場所では、シュウと話し終わった時リンと、バッツ、ポップ、リゼが立ちながら話をしていた。

バッツ「ってティナが言ってたんだよ。俺一応彼氏だってのに…」

ポップ「俺もさ、少し振り向いてもらおうと思っただけなのに結構ズブズブ行っちゃってさぁ」

時リン「俺も。まず振り向いてもらえるかどうか何だよなぁ…」

そして、リゼ以外は全員惚気話なんじゃないかと思うほどの恋バナだった。男子たちの恋バナに放り込まれた女子のリゼは聞き流しながら今までに食べたことの無い肉を頬張っていた。

バッツ、ポップ、時リン
「「「リゼ。どう思う?」」」

「なぜ私なのですか…」

リゼは食べ物をゴックンと飲み込むと、そう返事した。3人は同時に深いため息を吐く。とまたこぼし始めた。

バッツ「男だけだと女心分からないだろ?だから女子に聞いて欲しかったんだけど…」

時リン「こっちのメンバーで女性の3人は他の人に確保されてるし、相手が相手だからまず話せないし」

ポップ「で、そっちのメンバーである女性に聞きたかったって訳。ユウはなんかレイと似たような香りするし」

リゼ「ミソウが居るじゃないですか。」

時リン、バッツ、ポップ
「「「幼すぎる。」」」

確かにミソウは幼いが、こんなどうでもいい3人の相手等軽く出来るからミソウにして欲しかったとリゼは嘆くが、生憎、『大切な人』というものを持ったことがないため、正直こんな話どうでもよかった。強いて言うなれば、そんな悩むなら切り捨てて1人になってしまえば良いのになんて思っていた。しかし、流石にそれを言うとダメな気がしたリゼは考えた。

「御三方のお話を聞いて。とてもイラつきを覚えました。」

リゼは、『誰かに好かれる』『誰かを好いている』ということに憧れを持っていたが、それよりも、現代人がリア充カップル見てるとイラつくあの謎の衝動に目覚めていた。

「なんだ、なんだ?俺が羨ましいのか?」

この中で最たるリア充とも言えるバッツがニヤニヤとしながらリゼを見る。しかし、煽られたことで余計リゼはイラついてしまった。

「リゼは…ほら、レイとか似合うんじゃないかな?」

時リンはリゼのイラつきを察知して、すぐさまフォローを入れた。リゼはキョトンとした。考えたことが無かったのだろう。そうして少し黙りこくってレイを見つめると。

「確かに、施設No.2を好いて好かれるならば、自分の身の安全は保証されますし、相手もそう簡単に倒れないので理想的でしょう。実際、施設の女性からは1目置かれているようですし。」

「結構考えてるねリゼ。お似合いじゃん!」

ポップは他の人の恋愛ごとになると水を得た魚のようにウキウキとしはじめた。その場の空気も甘い空気で満たされていた。しかし、

「お似合い…かどうかは分かりませんが。私はレイとつがいになるのは断じて嫌ですね。」

その甘い空間はすぐリゼの発言によって壊されてしまった。バッツは驚いた顔をする。

「その『施設』?で1目置かれてるんだろ?ならリゼも狙えばいいじゃん。」

バッツも他の人の恋愛話になると積極的になる。

「あの人の。性格が分からないんですよ…」

「あぁ。なんか飄々としてるし、俺らを見下してる感じするから嫌だな。何か。」

ポップはレイの方向を見る。レイは何があったのかいつものようにユウと殴り合いを行っており、シュウが2人の中心でアワアワしていた。

「いえ、別にそれは気にしてません。施設に居ればレイのようなウジは1000の数ほどいます。」

リゼは何も戸惑うことなく手元の肉を口に運んでいく。レイの飄々とした表面的な性格は、施設…いや、裏世界でも多かった。それは、自分の弱みを悟られないように仮面を被り、相手のペースに持ち込まないようにするための裏世界の武器でもあった。それをリゼは知っている。

「問題なのは、レイの本性が分からないということです。その未知の部分から恐怖が溢れ出てきます。そんな人とつがいになるなんて悪寒がさします。実質その人の支配下に置かれることとなるため、身の安全が保証出来ません。」

リゼはどこまでも施設思考だった。施設の人々は自分の身の安全が保証出来るかどうか、これが最優先事項であった。リゼの常識とはズレた思考に3人は戸惑いながらも分からなくはないといった表情を浮かべる。

「んー、あー。あれか?『彼の本性は私も知りたい』みたいな…?」

「レイの本性を知った上で自身の身の安全に関わったら殺すか、一生関わらないように立ち回ります。」

バッツが頑張って現代の恋愛に型をはめやうとするも、リゼはその型を外す。どうやら施設の人々の『恋愛』は『自分に利益はあるのか』という考え方のようで情など入っていなかった。

バッツ「…恋愛って、難しいな」

時リン、ポップ
「うん…(遠い目)」

リゼの常識とは離れた施設の恋愛事情を聞かされ、3人は半ば悟りかけていた。

ーーーーーーーーーー

「これ、美味いぞ。美味いぞ!」

「ミソウ。余り食べすぎんなよー。」

そんな会話をする双子がいた。ミソウは辺りの食べ物を食い漁り、タツナはそれを諌める。といっても、タツナの更にも体力の食べ物が置かれていたため、人のことは言えなかった。

「ミソウ。そんなに食べるなら、僕のもいるかい?」

「俺のもやるぞ!」

双子にマリオとクロコダインが近づいてきた。いつもなら身内以外に話しかけられると機嫌を損ねるミソウだが、今回ばかりは食べ物に釣られた。タツナはミソウよりしっかりしているが、ベースはミソウと同じであるため、タツナも釣られてしまった。

「よーし、取ってこい!」

食べ物に釣られやすい双子の性質を見抜いたクロコダインは肉を宙に投げた。するとミソウが8歳児とは思えない身のこなしでジャンプし、地上数メートルもある距離を諸共せず、宙で肉をキャッチした。そして、2回転ほど体を翻すと見事に着地した。

「美味いぞ。美味い!お前良い奴!」

ミソウはまるで飼い慣らされた獣のようにクロコダインに懐いた。クロコダインも今まで噛み付いていた子犬を飼い慣らしたような感覚に陥った。

「クロコダイン。ミソウは人間だ。そういうのはあまり良くないと思うよ。」

「いや、出来心で…すまない」

クロコダインはマリオに注意されるとビクッとするが、苦笑いをしながら謝った。マリオは「反省してるならよし」という態度をとる。クロコダインはマリオに頭が上がらないようだ。

「私人間じゃないぞ。」

「そこは言葉の綾だろ。」

ミソウはキョトンとした顔を浮かべるとタツナがツッコむ。タツナは比較的常識人側におり、現代の適応も早かった。

「食べる子はよく育ちますからね。」

ふふふと笑いながら近づいてくる白衣を着た女性。レオナだ。双子はその言葉に目を輝かせる。

タツナ「本当か!食べる分だけ強くなるのか!」

レオナ「えぇ。そうよ。だから、沢山寝て沢山食べて、沢山動きましょう!」

レオナは保健教員らしく両手でガッツポーズをとる。その言葉に余計双子は目を輝かせる。

タツナ「ってことは、レイを食べれば倍強くなるのか!」
ミソウ「シュウを食べればずっと一緒に居られるな!」
マリオ「チョトマテチョトマテ💦」
クロコダイン「流石に倫理のネジぶっ飛びすぎだろ…!」
レオナ「お、お友達は食べてはいけませんよ!」

マリオとクロコダインとレオナは双子のサイコパスな発言を聞き急いで思考を倫理的にしようと促す。

タツナ「シュウは友達じゃねぇ。恩人だ。」
ミソウ「レイは友達じゃない。敵。」
双子「「だから食べても問題ない」」

マリオ「そうじゃなくて…倫理的にアウト何だよ…」
ミソウ「私達の世界は倫理なんて無い。」
タツナ「倫理概念はあるが、倫理なんて無い。」
双子「「倫理に囚われてたら殺される」」

裏世界。それは表世界のエゴの結集と言ってもいい場所だった。そのため倫理なんてなければ秩序もルールも無かった。自分が生きてどれだけ人の上に立てるか。それだけが大切であった。まるで自然界のように。
マリオとクロコダインは予め双子が居る環境を知っていたため、それ以上口出しは出来なかった。レオナも、詳しくは分からなかったが、双子の世界がある程度予測できたため、止めることも出来なかった。

ーーーーーーーーーー

レイ「大体ユウは情報屋の癖して先代情報屋のリーダーすら超えられてないじゃないか?」
シュウ「レイ。今は校長先生だよ…」
ユウ「あんな化け物超えられる訳ないじゃないか。それに、レイだってずっとNo.2じゃないか。『レイ』の名が廃るよ今すぐ改名した方が2代目の為だろう?」
レイ「俺はリーダーになりたくないから"わざと"No.2に居るんだよ。これだから繰り上がりの3柱は…」
ユウ「『外の世界いきゅたぁーい♡』とか可愛いフジ君が言ってたよぉ?」
レイ「『いつかドクの隣に立てるつがいになるのぉ!』とかいってたリウちゃんはどこ行ったかなぁ?」
バッツ「へぇ、2人共涼しい顔して可愛いところおるんじゃん」
レイ、ユウ「は?」
バッツ「ナンデモナイデス」

そして第何回かも分からないレイVSユウの殴り合いが始まった。殴り合いといっても、お互い攻撃は読めているため全ての拳は空を切る。
それを必死で仲介しようとするシュウとバッツ。しかし、2人は止まる気配が無く半ば諦めかけていた。
その時、レイに何かの気配が走る。気配と言うよりかは、嫌な予感。勘だった。しかし、生きるか死ぬかの境地で研ぎ澄まされたレイの勘は伊達でなく、今回の『嫌な予感』はいつも以上に大きかった。現代に来て平和ボケしてるせいもあるかもしれない。それでもシュウの危機になる事は避けたいレイは先程より動きを早くして一瞬でユウの顔面を地面に叩きつけた。

「おいレイ!辞めろって!」

ずっと交し合いが続くと思ってたシュウとバッツはものすごく慌ててユウを守る。レイはそれどころでは無いようで、バッツに注意されても心ここに在らずだった。
予感の元凶は何処であろうか?この校庭?いや、学校全体に嫌な予感がする。しかし、ユウは気づいていないようだ。所詮俺より弱い繰り上がりだ。なら、リーダーなら…校長先生なら分かるかもしれない。
そう思い、レイはその場から立ち去り、校長室へと全速力で走っていった。

「レイ…どうしたんだ?それより、ユウ!大丈夫か!」

「大丈夫大丈夫…いてて、あいつは手加減ってやつを知らないんだから…」

ユウはバッツに心配されるも頭の後ろをかきながら呆れていた。それ程の元気があるのなら大丈夫と、シュウとバッツは安心できた。

「…嫌な予感がする。」

ふとシュウが向かい風に向かって呟いた。

バッツ「それはどういうことだ?」
シュウ「分から…ない。ふと思った。けど、僕の勘違いかもしれない。気にしないで」

そして、パーティはまた再開された。
レイとピーチを除いて。

Re: ベリー創作物「裏の陰謀」「最期の足掻き」「神学」スピンオフ ( No.33 )
日時: 2022/05/22 10:24
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

どうもです。

いつものほのぼのもですが、ついにウチのバッツの彼女が判明しました。
勿論ポップと時リンもそんな彼を羨ましながらも聞いていますけど、強制的にリゼちゃんを巻き込んで欲しくはなかったですね。
大丈夫です、あの3人(バッツ 時リン ポップ)はこちらの方で厳しくしときますから★

しかし、シュウが言う嫌な予感とは一体何の事でしょう…?
続きが気になります。

P.S:済みませんけど。タツナとリゼちゃんの評価、お願い出来ますか?

Re: ベリー創作物「裏の陰謀」「最期の足掻き」「神学」スピンオフ ( No.34 )
日時: 2022/05/24 15:42
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: FLOPlHzm)

>>33

あっ、よろしくお願いします☆(?)

所で、女剣士さん側のメンバーの攻撃方法や強さを表して欲しいんですが、出来ますかね。

あ、戦日々の方行きますね!

Re: ベリー創作物「裏の陰謀」「最期の足掻き」「神学」スピンオフ ( No.35 )
日時: 2022/05/24 20:09
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

いいですよ。

ピカチュウ
回復系:ハートの器 ケアルガ アレイズ リジェネ
攻撃系:電光石火 雷 10万ボルト (ポップかバッツとタッグ時のみ)Wライデイン

時リンク
回復・補助系:ベホマズン ケアルガ レイズ リレイズ
攻撃系:回転斬り 爆弾 フレア アルテマ

掛け声時:「そこだよ! 逃げられないよ! 荒れ狂って、弾けて! 究極の光よ!」

クロコダイン
攻撃系:真空の斧 ヒートブレス

マリオ
攻撃系:ファイアーボール Wジャンプ ファイガ メガフレア(※実はバッツから前もって幻獣神を呼ぶ許可を得ています)

掛け声時:「炎の球よ! はあっ!! 燃えちゃって!! 助けて、幻獣神様!」

ゼルダ
回復系:マキシムトマト ケアルラ ベホマズン
攻撃系:ファントムアタック 催眠音波 サンダガ メラガイアー

掛け声時:「お願い、私を守って! さあ、眠りなさい! 強き稲妻よ! 倍以上に燃えなさい!」

レオナ
回復系:大いなる複音 ベホマラー
攻撃系:ヒャド ブリザガ ダイヤモンドダスト(※一国の姫君なので、召喚獣シヴァを使用します)

掛け声時:「ヒャド! 氷付きなさい! お願い、女王様!」

アイク
攻撃系:グラビガ 噴火 天空 地獄の火炎(レオナと同じくゼルダのボディガードの為、イフリートを呼び出します)

掛け声時:「重力の闇だ! ふんっ! 天! 空! 頼むぞ、炎の魔人!」

バッツ
攻撃系:ダークフレイム ライトスラスター 地獄の火炎 フラッド

掛け声時:「波動を! 燦然さんぜんと輝け! 燃えたぎる思いよ! 頼むっ、はあっ!!」

ピーチ
攻撃系:ピーチボンバー 野菜引っこ抜き 風のささやき(召喚獣シルフを発動し、味方全体を小回復します)

ポップ
攻撃系:フレア ベギラマ イオナズン 聖なる審判(召喚獣・アレクサンダーを使用します)

掛け声時:「荒れ狂えやがれ、弾けろ! 程走るいかずちだ!うなれ、炎よ! 頼む、俺たちを守ってくれよ聖王さんよ!」

以上です。
こんな感じでどうですか?

Re: ベリー創作物「裏の陰謀」「最期の足掻き」「神学」スピンオフ ( No.36 )
日時: 2022/05/24 23:11
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: RaUA8Tgo)

>>35
ありがとうございます!
皆各々攻撃あるけどどうやって描写すればいいかとか、その人の攻撃(大空天?)とかどんな攻撃か分からないためしっかりとした描写はできないかもしれません…ご了承ください…本当にスミマセン

Re: ベリー創作物「裏の陰謀」「最期の足掻き」「神学」スピンオフ ( No.37 )
日時: 2022/05/24 23:34
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

例えば、ピカチュウの場合はこんな感じです。

ピカチュウ:ボルテッカー

「これが僕の全力だよ、ボルテッカー!!」

マリオ:マリオファイナル

「みんなを守る為の力よ、マリオ……ファイナルーーーーー!」

ゼルダ:知恵のトライフォース

「私に力を、はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーー!」

レオナ:ダイヤモンドダスト

「辺り周辺を氷漬けにしなさい、ダイヤモンドダスト!」

アイク:大天空

「行くぞっ、大・天・空・ーーーーー!」

バッツ:地獄の火炎

「行くぞっ、イフリート!」

クロコダイン:獣王快進撃

「グオオオォォォォ。唸れ、獣王……快進撃ーーーーー!!」

ピーチ:ピーチブラッサム

「私の華麗な舞で眠りなさい、ピーチブラッサム!」

ポップ:メラゾーマ

「燃えろっ! メラゾーマ!!」

時リンク:トライフォースラッシュ

「これが僕の渾身の技だ、トライフォースラッシュ!!」

描写としては、ピカチュウはかなりの速さで超高速回転をし…アイクとゼルダたちもそれに合わせて最強の技を1人ずつ唱えていく。

↑のように伝えると、分かりやすくなるんじゃないでしょうか?

Re: ベリー創作物「裏の陰謀」「最期の足掻き」「神学」スピンオフ ( No.38 )
日時: 2022/05/25 00:34
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: h4V7lSlN)

うーん…それだと描写が分からないんですよね…

>>37
ボルテッカーなら分かるのですが、(ポケモンやってるので)メラゾーマとかトライフォースフラッシュとか、描写の仕方が分からないんですよ。
メラゾーマは炎系の魔法だと言うことは分かるのですが、どのような炎なのか?1つの目的に向かって炎がうねりながら攻撃するのか、レーザービームのように早い速度でする攻撃技なのか。トライフォースフラッシュは光なのは分かるのですがどのような攻撃なのか。マジカルシャインみたいに敵を刺すように攻撃するのか、それとも只の目くらましなのか。
とか、攻撃一つ一つにも描写があるんです。いちいち調べても霧がありませんし…

あと、ボルテッカーって超速回転しましたっけ?普通に電気を全身にまとまらせて突進のように攻撃する筈なのですが…あと、ボルテッカーの醍醐味は自傷たダメージを受けることだと思いますので、そうポンポンと出せるんですかね… いや、女剣士さんの世界線ではボルテッカーって公式とは違う場合がありますもんね。ってことは私が公式の攻撃を調べても女剣士さん独自の技があるから忠実的になれないのかも…

まあ頑張ります(((((

Re: ベリー創作物「裏の陰謀」「最期の足掻き」「神学」スピンオフ ( No.39 )
日時: 2022/05/25 06:25
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

それがですね、ベリーさん。
今私はスマブラSPやっているんですよ。
確かに今までピカチュウの切り札でもあるボルテッカーは回転しなかったんですが、SPになってから回転するようになりました。
ダメージを与えてしまうのはピカチュウではなく、ピチューなんです。

じゃあ、ポップと時リンクたちの切り札を少し変えます。
光の技なのは理解してくれて嬉しいです。
やっぱり描写自体難しいならば、こちらとしては技を変えるしかないですね。
バッツの使う地獄の火炎は名前の通り、メラゾーマよりかなり上の業火な炎を纏っています。
レオナのダイヤモンドダストも同じように、氷の女王・シヴァが彼女の背後に来て、レオナの指示に従ってくれます。
それなら、本編で1度ポップがピカチュウに指示を出した事がありますよね?
それでしたら、再度使えるかも知れません。

ポップ&ピカチュウ:Wライディン

「行くぞピカチュウ、今の俺たちなら!」
「うんっポップ、君と一緒なら!」
絶対ぜってー勝てる! いっけぇーーーーー!!』

時リンク:斬鉄剣

「邪悪な悪に厳しき罰を、オーディン!」

これでいいですか?
まだまだ変更したい点があったら、行って下さいね。

Re: ベリー創作物「裏の陰謀」「最期の足掻き」「神学」スピンオフ ( No.40 )
日時: 2022/05/25 16:42
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: h4V7lSlN)

>>39

ス-ッ…全然分かりません…すみません、
シヴァは…召喚獣的な立ち位置なんですか?ダイヤモンドダストはどのような効果があるんですか?
など、基本的にその技の効果が気になりますが自分で頑張って調べます…

戦い方が違う場合があるかもしれませんがご了承ください。努力はします。

Re: ベリー創作物「裏の陰謀」「最期の足掻き」「神学」スピンオフ ( No.41 )
日時: 2022/05/25 17:29
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

はい、バッツのイフリートと同じく味方側の召喚獣的な立ち位置です。
ダイヤモンドダストは名前の通り、氷を纏った最強の技です。
本当はゼルダでも良かったですが、此処は会えてレオナにします!!

Re: ベリー創作物「裏の陰謀」「最期の足掻き」「神学」スピンオフ ( No.42 )
日時: 2022/05/25 17:49
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: h4V7lSlN)

三日目。さて、ゲームを始めようか。

周りの景色が一瞬にして変わっていく。いつもの違う綺麗な切り風を感じながらレイは歩を大きく進めていた。まず、階段の手すりを掴んで2回ジャンプで上へ登っていく。最上階。そこに図書室がある。リーダー、校長先生は校長室より、図書室によく入り浸ってるだろうとレイは踏んだのだ。

『バンッ』

「おい!校長!」

勢いよく図書室の扉を開けてレイは叫んだ。レイの思惑通り校長は椅子に座って誰かの日記を見ていた。校長先生はレイが来るのを分かっていたかのように涼しい目でレイを見つめる。

「なんだ。」

校長先生はそう一言呟くようにレイに言った。

「……何か、嫌な予感がする。」

「気のせいじゃないのか。」

レイの…いや、施設組の勘が外れる事など無い。特に施設No.2のレイである。外れるわけが無いのだ。それをレイ自身も自覚していた。そして、校長先生もそれをよく知っていることも知っていた。

「……校長。何か知ってるんじゃ無いのかい?」

「先生をつけろ先生を。」

校長先生はレイの核心をつくことを聞いても、のらりくらりとかわしていく。校長先生とレイは小さい頃からの仲である。お互い何をしたいか等手に取るように分かっていた。
レイは校長先生に近づき、汗を1粒落としながら校長先生を見つめていた。校長先生は何も言わずに手帳を見つめる。何分…何十分続いただろう。唐突だった。

『ドォォン!』

外でそう聞こえた。レイの『嫌な予感』が当たったのだ。レイはシュウの元へ行こうとするも、何かを知っている校長先生から何かを聞き出した方がいいかも知れない。そうレイは自分の中で葛藤していると、ふと校長先生がと1つしかない図書室の入口に立った。
図書室は窓1つも無く、蛍光灯がピカピカと光り薄暗い。
そしてレイは察した。これは自分を皆の元へ向かわせないための罠だと言うことを。校長先生も今回の『嫌な予感』を起こした側なのかと。
レイは手のひらの指をバキバキと鳴らして構える。

「こーちょーせんせぇー!


   どけ。       」

そう言って前へ踏み込んだ。すると嘘のように早いスピードで校長先生の間合いに入り込む。しかし、校長先生はその拳を掴み投げ技で出口から遠ざける。

「すまないな。俺もどく訳にはいかない。」

校長先生は手をパンパンと叩くとレイを見つめる。レイも戦闘のスイッチが入り、目を見開く。
校長先生もそれを察して本気で構えた。

「死んでもここから出ていってやる。」

「俺に勝ったことがないくせにな。」

レイと校長先生はお互い牽制し合いながら、静かな図書室でぶつかりあったのだ。

ーーーーーーーーーーー

「そろそろ料理も減ってきたね。」

時リンがシュウに言う。周りも料理が少なくなってきたため、お開きモードになっていた。

「そうだね。そろそろ片付けようかな。」

シュウが自分の皿を近くの机に置くと、シュウは背中を舌で舐められた感覚を覚えた。殺気でもなく気配でもなく、パーティ中に感じたあの嫌な予感であった。

「皆っ!伏せて!」

シュウが鋭く叫ぶ。何事かと皆はシュウに注目するがシュウの唯ならぬ雰囲気でシュウの言葉に従い、皆は地面に伏せた。すると、地面が『ゴゴゴゴ』と揺れ始めた。地震か?地鳴りか?皆は各々疑問を抱きながらもその揺れが収まるまで待っていた。ただの揺れだが、何かが近づいてくる感覚が皆を襲う。シュウは頑張って周囲の探知をする。揺れなんて気にせずに目をつぶり暗闇の中、皆の息、心音、風の音などを聞き探りながら揺れの原因を探る。すると、何かの違和感を感じる。いつもなら感じない、自分たちより下の何かに。

ー地面の下だ!ー

「ゼルダ!レオナ先生っ!危ない!」

シュウがゼルダとレオナがいる場所に向かって叫ぶ。すると、ゼルダとレオナがお互い体を合わせながら、目の前に大きな鉄の手が地面から出てくる。ゼルダは剣を抜いて大きな手に向かって構えているが、足は震えている。
シュウはレイに近い探査能力があるも、生憎戦闘は出来ない。
ーどうする?ー
シュウの頭の中がグルグルと回っている。しかし、何も行動に移せない。

「はぁぁぁっ!」

ゼルダは鉄の手に切りかかるが、『キンッ』と金属音と共にゼルダは弾かれてしまう。その手はゼルダとレオナへ手のひらを落としてくその手はどんどんレオナとゼルダへ近づいてゆき…

クロコダイン「ゼルダっ!レオナッ!」
ピカチュウ「危ないっ!」
タツナ「行くか?!」
ミソウ「無理。間に合わないから見殺しにしよう。」

ミソウの無慈悲な言葉にその場にいた皆は絶望した。施設組にとって大切な人や仲間、赤の他人でもすぐ殺されてしまう。そのためこんなことには慣れっこであった。
しかし、戦士たちの愉快な日々メンバーは違う。レオナとゼルダは大切な仲間である。見殺しにするなんてできるわけが無い。
そんな事を考えていた時、ついにゼルダとレオナは鉄の手に押しつぶされてしまった。

ピカチュウ「ゼッゼルダァァァ!レオナァァァ!」
時リン「嘘…だよね?」

戦士たちの愉快な日々メンバーはその様子に絶望し、嘆いた。けれど、歴戦を戦い抜いた人々は違った。その様子を涼しい目で見ていた。

バッツ「なに落ち着いてるんだよ!シュウ!リゼ…双子!マリオも!」
マリオ「いや、バッツよく見て!」
リゼ「血の匂いはしませんね。」
ミソウ「つまんない。つまんない。」

鉄の手が地面を叩いた瞬間、砂埃が舞いゼルダとレオナが居た所が見えなくなっていた。しかし、よく見ると2人の人影が…

ポップ「落ち着け!皆大丈夫だ…!」
アイク「ゼルダとレオナは無事だ。」

いや、4人であった。ポップとアイクはそれぞれ、ゼルダとピーチをお姫様だっこして助けていたのだ。戦士たちの愉快な日々メンバーはほっとすると同時に、怪しい鉄の手を警戒した。ゼルダとレオナも頬を染めるが惚気けている場合では無いことも十の承知だったため、その鉄の手を見た。
鉄の手は野太く、手首に針が着いた腕輪が着いており、筋肉質。あまりにもよく見た事ある腕であった。そこから校庭の半分が盛り上がり、頭、胴体、足、体全てが出てきた。
その鉄はいや、ロボは家から炎を空に吐きながら両足をダンダンと踏み始める。それはまるで…いや、まんまアレだった。

戦士たちの愉快な日々メンバー
『クッパ?!』

そうだ。巨大なクッパの鉄ロボであった。そしてクッパの額はガラス張りになっておりその中でピーチが狼狽えていた。

時リン「ピーチ姫…?!」
リゼ「どういうことですか…?!」
ポップ「待って、皆!まず落ち着こう!」

皆が狼狽えている中、空飛ぶモニターが皆の前に出てきた。そこには序盤に出てきた白髪に紫の髪先。それを赤いタオルでポニーテールにした紫根の瞳の人物が写っていた。

皆『ダミ…?!』

ダミ、またの名をプラタナス・ナーヴァ。今回の奇跡ごつごうを招いた元凶である。巨大クッパロボが出てきた瞬間にモニターが出てきたということはダミが原因である。そんなことは皆容易に考えられた。

「ダミ…君が元凶かい?」

『That's Right!』

マリオが聞くとダミは楽しそうに親指を立てた。そんな楽しそうにしている場合じゃないのである。アイク、ポップは想い人が殺されかけた上に、時リンに関してはピーチが閉じ込められていることに怒りを覚えていた。

「どういうことだ白髪しらが!」

『ちょっとアイク君怖い怖いw』

アイクは怒りのあまりモニターを掴んでブンブン振るう。ポップも時リンもそれ以上の事…モニターを破壊してやりたかったが何とか理性を保っている。バッツは黙ってアイクの両手を塞いで皆にモニターが見えるようにする。

『ふぅ。バッツ君ありがとう。助かったよ』

ダミは悪びれもなくケラケラと笑っている。バッツとて許したわけじゃない。ただ、ダミの話を聞かなければ進まないためモニターを睨みつける。ダミは『こほん』と1つ咳払いをすると。

『さて、ゲームをしようか。』

そう、ダミは心底楽しそうに言った。

Re: ベリー創作物「裏の陰謀」「最期の足掻き」「神学」スピンオフ ( No.43 )
日時: 2022/05/25 20:31
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

ども、女剣士です。

まさに、嫌な予感的中でしたね。
だけど私のとこの戦士たち内でも、アイクとポップが物凄く怖いです。
やっぱり大切な人がピンチになると、完全にキレ掛かるのが主にアイクと時リン ポップの3人なんですよねぇ。

これは、あくまで闘いの予兆という事でしょうけど。
これから、どうなるんでしょうか。

引き続き、応援しています。

Re: 最期の陰謀が導く学園生活【只今、戦士たちの愉快な日々コラボ】 ( No.44 )
日時: 2022/05/25 20:32
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: h4V7lSlN)

スレタイを変更致しました。
その名も、『最期の陰謀が導く学園生活』です!
なんか変換ミスしたら「あれ、この名前いんじゃね?」と思い変更致しました。
裏の陰謀が最期の足掻きの外伝のため正直裏の陰謀を先に出したかったですが、最期の陰謀の方がしっくり来たためこれにしました。 今後作品数が増えたらタイトル変更を考えるかもしれません。

そろそろ『戦士たちの愉快な日々2』様とのコラボも大詰めです。その次はいくつか単発を挟んだ後、野良様と『疾風の神威』とコラボ予定です。楽しみにしてくださると嬉しいです…!

Re: 最期の陰謀が導く学園生活【只今、戦士たちの愉快な日々コラボ】 ( No.45 )
日時: 2022/05/25 20:37
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: h4V7lSlN)

>>43

はい!的中しない嫌な予感なんて書きません!(メタイ)
そうですね、今回はポップ先生とアイクは格好よかったかもしれません。
がしかぁし!私に恋愛など無理なので中途半端な所できります!((((((

"あくま"で戦いの予兆ですね。
レイ視点、シュウ、マリオ視点それぞれどう展開していくのでしょうか…!
ロボクッパに捕まるピーチはベタすぎたかなと少々後悔してます…でもそれ以外思いつかなかった…

ロボクッパは強いですが純粋な力だとメンバーの平均…強くてレイレベルです。
けど防御力が高いですからね。マリオという力強い仲間がいますが中々倒れないかもしれません…
レイとリーダーが居れば…
2人が居ないのもダミの思惑?

楽しんでくだされば何よりです。

Re: 最期の陰謀が導く学園生活【只今、戦士たちの愉快な日々コラボ】 ( No.46 )
日時: 2022/06/02 22:21
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: zh8UTKy1)

3日目。ぶち壊し。

『さて、ゲームをしようか。』

マリオ「ゲームって、どういうことだい!」
ミソウ「なにを企んでいる。」
バッツ「良い事とは思えないな。」
アイク「ゼルダの身を危機に晒したことも許されたことじゃない…」

ダミが満面の笑みで言うと各々からバッシングが飛んでくる。ダミはそんなバッシングを涼しい顔で受け止め、どちらかと言うと楽しんでいるようだった。

『良いのかい?僕の話を聞かないとこの世界から一生出れないよ?』

ダミが頬ずえをついて皆をねっとりとした目で見る。それが不快で仕方なく、皆は一気に黙った。

「出れないってどういうこと。」

皆が疑問に思っていたことをシュウが先に聞いた。良くぞ聞いてくれましたと言わんばかりにふふんと鼻を鳴らす。

『説明しよう!君達の目の前で暴れているおどろおどろしい巨大亀ロボ!えっと、クッパだっけ?君達の世界を調べて作らせてもらったよ。
君たちはどこかに隠されているベルを鳴らしてもらう。そうすることで、元の世界に戻れるよ。鳴らせなかったら一生元に戻れないけどね』 

ダミはケタケタと笑いながら説明をした。その様子を誰もが不快な思いで見つめていた。
 要するにクッパロボに隠されているベルを鳴らさなければ元の世界に戻れない。皆がそう思った。

「あのクッパロボをどうにかしなければならないのかい」

『うーん。まあその通りだね。日が落ちるまでに…ね。』

時リンが聞くとダミから思わぬ言葉が出てきた。日が落ちるまでは太陽を見るともう沈みかけている。
 皆は今の自体の深刻さを知り、各々慌てる。

リゼ「えっと…まず何を殺せば…」
バッツ「ゼルダの剣を弾いたあのロボクッパを倒せと…?!」
シュウ「日が…落ちるまで?!」

リゼ「ダミ!話が違います!ベルの側面には3日と書いてあって…」

『誰も3日以内に戻れるなんて言ってないよ?』

全員「?!っ」

言われてみればまそうである。リゼは『…ベルの側面に。3日って書いてあった。』と言い、側面に3日と書いてあるだけで帰れる等書いてなかったのだ。

『いやぁ、確かに3日経ったら自然に帰れるけどさ?それじゃぁ面白くないじゃん。僕はリゼがベルの側面に「3日」と書いてるところを見た。そして、皆は3日で自然に帰れると勘違いしてる。これ以上ない玩具なんてないよ…!
だから、一日で次元をいじって、もう一日でこの亀ロボを完成させた。流石に一日じゃ高性能なのを作れなくてね、レイや校長先生、マリオが居たら危ないけど、この中で2人は戦闘に参加出来ないよう仕向けさせて貰った。これでフェアなゲームが出来る。僕って天才でしょ?』

 ダミがこれ以上ないほど頬を染めて、顔をとろけさせて言った。冗談じゃない。ダミにとってはただのゲームでも、皆にとっては 元の世界に戻れるか戻れないかの瀬戸際を歩いているのだ。誰もが気が気でなかった。


『あれぇ?皆威勢が良くないねぇ?何かもっとデスゲーム主催者みたいなこと言った方がいい?w』

「もう、お前は黙ってろ。」

 ダミが更に皆を煽ろうと動くとタツナがゆらりと動き出し、ダミが写ってるモニターを壊した。一撃でモニターは線が散り散りになり、モニターのガラスが飛び散っていた。
 タツナは拳を数回振り、皆を見た。

「話はこれだけだろ。もう十分だ。あの亀野郎に隠されてるベルを探すぞ。あとピーチも救わなきゃ行けねぇ。」

 一同がポカーンとしている所を、最年少であるタツナが整理した。タツナの親分肌がここで発揮された瞬間であった。タツナの言葉に各々も自分を保つ。

「そうだね。なら、役割分担をしよう。ピーチを助ける係、ベルを探す係、クッパロボのヘイトを買う係。異論は無いかい?」

 マリオも持ち前のカリスマを披露してまとめる。もう刻一刻と時は迫ってきている。皆は焦りながら、マリオの意見に同意をした。しかし、異論が1名。

「待って。」

 ゼルダである。異論…というよりは付け足しのような雰囲気である。

「さっき、その、ダミって子は『レイや校長先生、マリオが居たら危ない』と言っていたわ。ということは、どこかで足止めを食らっているレイと校長先生を助けて、戦力に加えたら効率は著しく上がるんじゃないかしら?」

 これほどない名案であった。このメンバーの中で頭1つ抜けた戦闘能力を持つマリオ、レイ、校長先生。その3人が揃えば敵なしである。
 それに気づかなかったのも、『時間制限』を付けられ、皆が焦っているからであろう。これもダミの策なのかもしれない。

「ということは、『ピーチ姫を助ける』『ベルを探す』『クッパロボのヘイトを買う』『レイと校長先生を助ける』の4つのチームに分かれたら言い訳だな。」

 アイクがまとめる。今度こそ誰も異論など無い。皆頷いた。チーム分けが決まったところで次は役割の振り分けである。

「僕はクッパロボのヘイトを買う役割をしよう。この中では少し戦闘能力は高い自身はある。」

わたくしもマリオさんと同じ役割を担います。」

 マリオとゼルダが戦闘の役割を買ってでた。ゼルダにそんな危ないことはさせたくないアイクであったが、緊急事態で、更にアイクよりもゼルダの方が強いため、言葉を出せない。

「私も、参加します。少しの戦力しかありませんが。」

 次にリゼが名乗り出る。最期の足掻き組の殆どはロリース等しなければ近距離、物理戦である。そのため、クッパロボには相性が悪い。しかし、クッパロボは強い。そのため少なからず最期の足掻き側からも戦力を振らなければならない。そこで名が上がるのは弱いシュウとリゼである。どちらかが手を上げるか否かである中、リゼが先に手を挙げたのだ。

「私も、戦闘係になるわ。戦闘力はさほどないけど、回復能力にたけてる。」

 レオナが我先にと名乗り出た。レオナの回復能力は高く、バッツといい勝負であるため、ここはでは良い役割と言えるだろう。
 ポップもアイクと同じく、レオナを危機に晒せたくなかったが、マリオとゼルダがいるため安心する事にした。

「俺はレイと校長先生探しに尽力しよう。」

「俺もアイクと同じ役割になる。レイと校長先生が足止めを食らってるとなると助けるのに結構骨が折れるだろ。回復と魔法は任せてくれ。」

 アイクが名乗り出ると同時にバッツも名乗り出た。アイクは真剣な顔つきでいるが、バッツは内心ひやひやしていた。時間制限付きの戦いは常に『もし失敗したら』という恐怖が襲ってくる。そんな状況で安心も平穏も保てるわけが無い。しかし、バッツも成長した身である。こんな所で弱音を吐いてる場合では無い。

「なら僕も…」

「シュウ。あくまで最終目的はベル探しだ。シュウは探索能力に、長けているためベル探しを、して欲しい。」

バッツとアイクに続き、シュウもレイ探しに尽力しようとするが、ポップに止められた。ポップは一時的でも教師の身である。同じ次元から来たメンバーは勿論、別次元のメンバーも、この短時間で各々の能力を理解していた。
 シュウは反論をしたかった。レイが好きなのは2代目レイに似ている自分シュウである。レイを助けられるなら助けていい所を見せつけたい。
 レイにかなり執着はしていたが、そんな状況でないことは十の承知であったため、黙って頷いた。

「といっても、レイは難儀な性格だ。シュウのチームからも1人出てきて欲しい。」

 ポップが言うと残りのメンバー。ユウ、タツナ、ミソウが顔を見合わせた。レイと校長先生が足止めさせられているということはそれだけの実力者が居る、あるいは"ある"ということである。しかし、レイと校長先生は必ずしも連れてこなければならないという訳では無い。『居たらいいな、楽に、早くできるな』程度である。そんなことに無駄な戦力を削りたくもない。
 その2つが皆をせめぎあう。  

「私が行こうか。双子は2人で力を発揮する。リゼは頼りないしね。それに、レイが足止めされる程の敵って聞いただけで情報屋としてうずうずするよ。」

 ユウがニヤニヤと言いながら名乗り出た。現時点で居る最期の足掻きメンバーの中で1番強いユウ。その戦力を離すのが惜しかったが、正直このメンバー分けに正解などない。そのため、一同は迷いながらもうなづいた。

「おい。それは私達が頼りないと言うことか?」

「ミソウ待てって、今は争ってる場合じゃねぇぞ。」

沸点が低い代表とも言えるミソウがリゼを睨みつけた。しかし、それをクロコダインが咎める。ミソウはギリッと歯ぎしりをするが、それ以降何も言わなかった。

「じゃあ、僕はピーチ姫を助ける役割を担うよ」

 ピーチのガードマンである時リンが名乗り出た。これは戦士たちの愉快な日々メンバーなら納得であった。最期の足掻きメンバーも時リンとピーチの関係性を知るものは少なかったが、それでも違和感なく承諾した。

「なら、俺とミソウもピーチを助ける。」

 タツナが名乗り出た。ミソウは何も言わないがそれに同意だというように立っていた。

「俺もピーチ姫を助けよう。ピーチ姫には色々と恩があるからな!」

クロコダインも名乗り出た。ガハハハ!と笑うが、その瞳には闘志が宿っている。本気ということだ。
 
「なら、あとは人数的に俺とピカチュウとシュウはベル探しだな。」

「僕、ポップと一緒なら頑張れるよ!」

 元々ベル探しに決まっていたシュウは特に異論は無く、大事な相棒同士のタッグにポップとピカチュウはワクワクしていた。

「まとめると、『ピーチ姫を助ける』チームは時リン、タツナ、ミソウ、クロコダイン
『ベルを探す』チームはシュウ、ポップ、ピカチュウ
『クッパロボのヘイトを買う』チームは僕、レオナ、ゼルダ、リゼ
『レイと校長先生を助ける』チームはアイク、バッツ、ユウ
 合計14人。間違いないね!」

『うん!
 はい!』

 マリオがその場をまとめると皆は頷いた。

「なら、各々の健闘を祈るよ!散会っ!」

 ポップがその場を制し、叫ぶように言うと、各々役割を持ってその場を去っていった。
 マリオとシュウ達はこの複雑な次元から脱することが出来るのか?
 ピーチ姫の行方は?
 レイと校長先生の行方は?

 ーさぁ、ここからが面白い所だよ。ー

 ダミこと、B.プラタナスは画面を見ながらニヤニヤと笑っていた。その顔は、作り物であるのに。

ーーーーーーーーーーー
《レイ》

はぁ…はぁ…はぁ?!
 顔横にグーパンが飛んでくる所をギリギリでよける。耳横で「ヒュンッ」という風きり音が聞こえ、校長リーダーのパンチの重さが分かる。コイツ本当に人間かよ…一瞬ポケモンのキメラかと疑いたくなる。
 カウンターで蹴りを食らわせようと膝を曲げるが1歩先に校長に膝を蹴られる。
 一挙一動の動きが早い上に、一撃の重みが重すぎる。格上と戦うのは数年ぶりとなるが、これほど絶望するものだとは思わなかった。というか、校長がここまで強くなってるなんて思いもしなかった。
 そんなことを思ってる中次々と突きが繰り出され、反撃が出来ない。というか、反撃の隙を与えてくれない。すると、不意にみぞおち辺りに数トンの重りがぶつかってきたのではないかと疑うほどの膝蹴りが飛んでくる。校長の肩に注目が偏っていたせいもあり、俺はそれをモロに食らってしまった。

「かはっ…!」

 そんな乾いた声が意図せずに出て、本棚に背中をぶつけ、その本棚は倒れてしまった。
 格が違いすぎる。No.2と、No.1。1つしか数字は違わないのにその1つの高さが計り知れない。
 体がミシミシする。体の動きが鈍ってきている。別にそれはいい。逆に久しぶりの感覚でゾクゾクしてるぐらいだ。問題は体の骨を合計5本持っていかれてる事だ。俺の体は再生能力が高い。と言っても、すぐ回復するわけでなく、骨が折れた部分が腫れ、その腫れがひいたら治ってると、順序を踏まなければならない。今の俺は合計5本の骨が折れている。ということは5つの箇所が酷く腫れている。となると動かすだけでも苦痛だがそれでも戦わなければたまを取られる。
 ここで気絶した振りをしてやり過ごすのも良いが、嫌なことに校長とは幼い頃中の仲だ。俺の事を知り尽くしている。そのため気絶した振りなんて、すぐ気づかれる。
 俺は体がミシミシ言いながらも立ち上がり、校長を存分に睨みつける。
 ー俺の事を知られているー  
 裏を返せば俺も校長のことを知り尽くしているということだ。勝機はある。ロリースが出来ればいいが、ロリースの薬はとっくの昔に使い果たした。
 俺は正々堂々と戦う決意をして校長に間合いを詰めた。校長も息を激しく切らしながら、構えていた。
このままだと持久戦になって俺が負ける。

 ー頼む。シュウ。無事でいてくれー

Re: 最期の陰謀が導く学園生活【只今、戦士たちの愉快な日々コラボ】 ( No.47 )
日時: 2022/06/03 15:08
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

こんにちは。

いよいよ戦闘編ですね。
まあ、あれだけビクビクしてたピカチュウがポップの為に本領発揮を見せるとは意外ですw
特に、ポップが登場した時……1番に動いたのはピカチュウですからね。
何でか知りませんが、今回のチーム編成内で1番怖いのアイクとバッツチームかも。
またまたバッツが戦闘中に鳥肌立たないか心配だけど、アイクなら彼を支えてくれる気がします。

多分、こんな感じで。

アイク「バッツ。時間制限内で落ち着きがないのは分かるが、それでもあんたには俺たちと同じ世界で帰りを待ってる奴がいるだろ? しっかりしろよ、俺だってあんたと同じ位不安だが……それでもやらなきゃ行けないんだよ!!」

↑の台詞、良かったら次のお話の時に使って下さい。

それでは、続きを楽しみにしています。

Re: 最期の陰謀が導く学園生活【只今、戦士たちの愉快な日々コラボ】 ( No.48 )
日時: 2022/06/03 19:36
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: zh8UTKy1)

>>47

毎度毎度感想ありがとうございます!
是非そのセリフを使わせて頂きます!他にも言って欲しいセリフ等あれば言ってください!

いつもありがとうございます!

Re: 最期の陰謀が導く学園生活【只今、戦士たちの愉快な日々コラボ】 ( No.49 )
日時: 2022/06/03 21:17
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

実は、あるんですよ。

多分残りの制限時間が徐々に迫られて、ウチのアイクかなりキレますからねw
一緒に行動するバッツもまた、今まで以上に呆れる可能性があります。

それが、↓の通りです。

アイク「おいレイ。騒ぎがあったからこうして駆け付けたから良かったが、何も1対1(サシ)で此処まで長引く必要はなかっただろ。」
「…。人が親切に心配して来てやれば、何だったらそのふざけた性根を俺の切り札で叩き直してやろうか? あぁ?!💢💢💢💢💢」

逆に、バッツの場合はこんな感じです。

バッツ「お〜いアイク、言いたいことはよく分かるけど。返ってお前の血圧自体がかなり上がるだけだぞ?(汗)」

はい、以上が2人の新ボイスなのでこちらも宜しくお願いしますね。
それでは。

Re: 最期の陰謀が導く学園生活【只今、戦士たちの愉快な日々コラボ】 ( No.50 )
日時: 2022/06/03 22:43
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: zh8UTKy1)

>>49

ありがとうございます!
アイクとバッツだけで大丈夫でしたか?他にもあれば是非言ってください!(最期の足掻きばっか注目してたから戦日々達を活躍させたい)

今後ともよろしくお願いします!

Re: 最期の陰謀が導く学園生活【只今、戦士たちの愉快な日々コラボ】 ( No.51 )
日時: 2022/06/03 23:55
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

こんばんは。
確かに私も同じ意見です。

特にウチのゼルダちゃんはアイクたちを心配しますが、マリオとレオナちゃんで咎めてくれます。

特に、こんな感じです。
多少レオナちゃんの天然が入りますけど、大目に見て上げて下さい(汗)

マリオ「ゼルダ。確かに自分が危険な目にあった経験からしてアイクを心配するのは分かる、でもね。アイクの側にはバッツがいるんだ! あの2人なら何も心配はないよ。」
レオナ「そうよゼルダ。私だってベル探し担当のポップくんが心配なんだけど、彼には私の分まで活躍してくれるピカチュウがいるんですもの。ふふっ、特にバッツくんなら元の世界にいる彼女・ティナの為に燃えてくれるわ♪」
マリオ「…。え……、え〜っとレオナ先生?」
ゼルダ「…。わたくしの気の所為かも知れないけどレオナ先生、今頃当の本人…くしゃみしてるかも知れないんじゃないでしょうか?(汗)」
マリオ「うんうん。あの子なら、間違いないかな?(汗)」

はい、またまた追記ボイス入れましたよ。
引き続き、宜しくお願いします。

Re: 最期の陰謀が導く学園生活【只今、戦士たちの愉快な日々コラボ】 ( No.52 )
日時: 2022/06/04 17:28
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: SqYHSRj5)

>>51

ありがとうございます!

Re: 最期の陰謀が導く学園生活【只今、戦士たちの愉快な日々コラボ】 ( No.53 )
日時: 2022/06/11 07:24
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: vzo8adFf)

最終日。姫を助けるナイト達。

「ピーチ姫を助ける…と言ってもどうしたら良いのだ。」

 ポップ先生の『散開』という合図で戦闘のマリオ達はクッパロボと戦い初め、ベル探しのシュウ達はクッパロボの表面を登ったり探したりし始め、レイと校長先生を呼ぶチームは校舎へ走ってしまった。
『ピーチを助け出す』チームはクッパロボの額からみえる額のピーチを助け出さなければならない。しかし、具体的にどうすればいいかは思いつかなかった。
 するとミソウがそこら辺の石を持った。

「まさか…それでピーチ姫がいる所の窓を割るつもりじゃないだろうね?」

 時リンが顔を青くしてミソウに言った。ミソウは元々時リンにもピーチにも興味なんて無いため無視して石を選び始めた。

「ガハハ! こんな小さい体であの高い位置にいるピーチ姫に届くはずがないだろう! 届いたとしても割れないであろうな! 」

「けどなクロコダイン……ミソウ達の世界の人達の人外っぷりは見ただろう……」

「う、うーむ……」

時リンとクロコダインが、そんな話をしていた間にミソウは丁度いい石を見つけ、全力で投げてしまった。
 
「ちょっ!ピーチ姫に当たったらどうす……」

 時リンが青超えてもう顔が真っ白になり、クロコダインも冷や汗をかきはじめた。ミソウの石は放物線のような綺麗な弧とは正反対の綺麗な一直線を目に負えぬスピードでピーチの顔面に直撃する……ように見えた。ピーチの顔に当たる前に、何か透明の壁がその石を守ったのだ。

「っ?! どういうことだ! 」

 今まで静観していた、タツナが声を上げて驚く。ミソウも同じ気持ちであった。双子は普段守ったことなど微塵もない。救うこともあるわけがない。そのため通常攻撃が防がれると別の方法を考えるのだが今回は『救う』である。双子は何をしていいか分からなく、思考が停止していた。

「あれ、もしかしてポケモンの『守る』じゃないか? 」

「『守る』って技のことか?! 」

 時リンは思考を巡らせており、ポケモンの技という思考に辿り着いたようだ。クロコダインは驚いた。タツナとミソウも食い入るように時リンを見ている。

「ロボが何故ポケモンの技を使えるかは分からないけど……ほら、マリオ達を見てみて。」

 時リンが指を指した方向には炎に包まれながらもロボクッパを攻撃している。しかし、小さな『守る』を連発発動をしながら攻撃を防いでいる。炎が包まれる中、物理攻撃のリゼが危ないと時リンとクロコダインは思ったが案外そうでもなく、リゼは華麗に炎を掻い潜りながら微かな守るの隙間を狙い攻撃をしている。

「守る何回も連発できるのか……」

 クロコダインは苦笑いしながらその様子を見た。守るは通常、何回も発動すると発動できる確率が下がるもので、一回目は100%、2回目は20%と下がる仕組みになっている。そのはずなのにあのロボは守るを連発しているのだ。

「どうするんだ。」

 タツナが状況をようやく把握出来たようで深刻な顔で時リンとクロコダインを見つめる。

「どうするって、うーん……」

「八方塞がりだな……」

 クロコダインと時リンが悩む。その間も刻一刻と時は迫っている。その焦りもあり中々名案が浮かばない。

「中から入れれば良いんだが……」

 クロコダインがボソッと呟いた。その言葉にタツナがピクッと反応をした。
 
「『守る』は使えば使う程使える確率が下がるんだよな。さっきから守るが連発出来るのは別の場所で発動してるからじゃないか? 『一回目の発動率は100%』だろ? 」

 そのタツナ言葉に頭が更に回った時リンが反応した。その小さな気づきでも何かに利用出来るかもしれない。そんなことを思う前に思いついた。

「1箇所に連続攻撃をしたら中に入れるんじゃないか? 」

「「「それだ! 」」」

 時リンがハッとして言うとタツナとミソウが顔を上げて言った。クロコダインはパチンと指を鳴らし、時リンの肩に腕を組んでいる。

時リン「となると、戦闘チームと協力する必要があるね。」
ミソウ「シュウ達にも伝えないと」
クロコダイン「善は急げだ! 」

 そうして4人は戦闘チームとベル探しチームに話し始めた。

ーーーーーーーーーーー

 戦闘チームとベル探しチームに時リン達の考えを説明すると、戦闘チームは時リン達が1箇所に攻撃しやすいように動いてくれるようになった。ベル探しチームはクッパロボ内にベルがあるかもしれないと思い、時リン達と同行することになった。
『1箇所に攻撃する』それは一見簡単そうで難しかった。
 しかし、戦闘チームが優秀で、リゼが前線で動き回りクッパロボの動きを止める。中衛のマリオが攻撃をしながらリゼをサポートする。ゼルダが後衛で2人をサポートするという形でクッパロボの動きを止められていた。しかし、クッパロボも馬鹿でなく、少しづつ動くようになってきたためクッパロボを止められる時間は多くないだろう。ベル探しチームも時リン達もそれを理解していた。
 そのため、攻撃する場所はクッパロボの足の踵になった。踵だとジャンプして攻撃することで生まれる無駄な時間が無い。
 ベル探しチームとピーチ救出チームはクッパロボの左足踵に集まっていた。

「よし、行くぞ!」

 タツナが合図した。クッパロボ内に入る際に問題となること。『誰が攻撃をするか』である。攻撃をする箇所を数ミリでも外れれば守るが確実に発動されてしまう。そして、攻撃の時間が空きすぎてもいけない。直ぐに守るが展開されてしまうからである。
 では誰が攻撃するのか? 皆で順番に攻撃しては時間が空きすぎて守るが展開されてしまう。そこで双子の、タツナとミソウであった。2人は生まれた時からタッグで施設に居続けていたため息は誰よりもピッタリであった。

そういうことになり、タツナとミソウが交互に素早く、1箇所に蹴りをクッパロボに喰らわしていく。
 一回目のミソウの攻撃は守るで防がれてしまうが、2回目のタツナの攻撃は見事鋼のボディに足型をつけられた。そしてクッパロボに休む隙を与えずすぐさま3回目ミソウが蹴りを入れる。ここで攻撃箇所が1ミリでもズレていれば守るを展開されてしまう。しかし、そこは流石双子。タツナが付けた足型にピッタリの形で蹴りを入れた。そこで20cm程の穴が空く。そこ目掛けてスタンバイしていたタツナが勢いよく膝蹴りを食らわした。すると人2人が通れる程の穴が空いたのだ。

「おっしゃ! やったぜ! 」

「私達だから。当たり前。」

 タツナとミソウは汗はかかなかったが、『失敗しては行けない』という緊張感の中でやったため、そこで糸が切れたように脱力し、お互い拳をぶつけた。

「やったな! タツナ! ミソウ! よし、入るぞ! 」

 ポップが双子の頭をガシガシっと掻きむしると先頭になってクッパロボの中に入っていった。
 穴は少しづつだが小さくなっている。それに気づいた一同は急いでクッパロボの中に入ったのだが……

「何やってるんだいシュウ! 早く入って! 」

 時リンが外に居るシュウに手を伸ばす。シュウは戸惑いながらクッパロボ内にいる一同の事を見ている。入ろうとするが、躊躇う。
 そんな時も刻一刻と穴は小さくなってきている。

「シュウ……!早く入らないと穴がっ! 」

「分かってる……分かってるんだけど! クッパロボ内に……何も感じない。この中に入ったら……いけない気がするんだ……っ! 」

 ピカチュウが焦りながらシュウに呼びかけるもシュウが両手で顔を覆いながらそう言った。
 クッパロボ内に何かあるのは確実と、一同は思っていた。クッパロボの額にはピーチが居るのは見えるし、クッパロボのどこかにあるベルは外から見てもなかったらため、中しかない。
 シュウもそれをよく理解していた。しかし、勘が『ここじゃない』と囁くのだ。自分の意思と勘が正反対な事を言っているためシュウ自身も混乱していた。
 そんな中、穴はもうほとんど空いてなかった。

「……分かった! シュウ、お前の意志を尊重しよう! 可能性は出来る限り潰したいからな!! 」

「でもっ、クロコダイン……! 」

「別に問題は無いだろう? 」

 こういう時思い切った判断ができるのがクロコダインのいい所である。ポップは焦りながらクロコダインの事を見たが、クロコダインは『ガハハ』と笑いながら意志を曲げない。
 そして穴はもう人は通れない大きさになってしまった。

「……シュウ! くれぐれも気をつけるんだよ! 」

 もうシュウが入ることは無理だと思った時リンがシュウに向かってそう叫んだ。

タツナ「……死ぬなよ!」
ミソウ「危ない時は叫んで。桃女なんて放ってスグ行く。」
ポップ「無理はするなよ! 」
ピカチュウ「本当に……気をつけてね! 」
クロコダイン「自分自身を信じろ! 」

 それに続いて皆もシュウに声をかけた。シュウは自分に囁かれる勘に恐怖を感じていたが、皆の言葉で吹っ切れたのか、顔を前に向けて『うん!』と言い、走り去ってしまった。

 そして、穴は完全に閉じてしまった。一同はすぐさま切り替えてピーチが居る額部分へと目指す。ご丁寧にクッパの足部分には110°という登りやすい角度の縄ばしごがかけてあった。

「……俺達がここから入るのもあのダミってやつの計算だったりね。」

 ポップが呟く。クッパロボに入った瞬間ご丁寧に上へ上がるための縄ばしごがかけられている。それはもう故意としか考えられなかった。ポップ以外のメンバーも同じことを思っていたが、もう引き返すことは出来ないため縄ばしごを登り始めた。
 縄ばしごが終わると今度は巨大な螺旋階段らせんかいだんが皆を出迎えた。螺旋階段の中央には様々な歯車や電力が回っており、このカラクリでクッパロボが動いているようだった。

「おいおい……この歯車の中にベルが隠されてるつったら洒落にならないぜ……」

 ポップは螺旋階段を登り、中央のカラクリを見ながら冷や汗をかいた。外から見る分には良いが、ほんの小さな隙間もあるためそこを通ろうとすると難しい。そして、通る前に歯車にペシャンコにされたらおしまいである。足場が無いも同然である複雑なカラクリを目の前に全ての箇所にベルが無いか探す術は無かった。

タツナ「この鉄の塊全部ぶっ壊したら良いんじゃねぇか?」
クロコダイン「それで壊れてピーチ姫が救えなくなったらダメだろう」
タツナ「ちっ。頭の硬ぇヒューマンアリゲーターだな。」

 そんな会話をしながら皆はゆっくり着実に螺旋階段を登っていく。その間ベル探しチームのポップとピカチュウはベルがどこかにないかキョロキョロしている。時リンは今の状況をよく考えていた。
 クッパロボの足から縄ばしごがかけられた上今いるであろうクッパロボの腹部にある螺旋階段。まるで自分たちが足から侵入するのを予測しているようであった。もしかしたら罠かもしれない。そんな不安を時リンは拭えずにいた。
 そんな中螺旋階段も終わりが見えてきた。そしてそこには大きな扉があり、クッパの額部分であった。

「随分すんなりと着いたね。」

ピカチュウが怪しいと感じながら扉を見つめる。

「ベルも見た限り見つからなかったな……」

 ポップがうーんと唸りながら言う。しかし、この先にピーチが居ると皆は確信していた。何故ならクッパロボの額にはいつものピンクのドレスを着ていたピーチが居たのだから。

「ん?」

 ポップは少し引っかかった。ピーチについて、"何かが"引っかかったのだ。

「早く開けようよ。」

 皆警戒して扉を睨みつけていたが特に何も思ってなかったミソウがトビラを開けた。『ギギギッ』と金属音がなるとゆっくりと扉が空いた。ミソウが扉を開けたことにより皆も入ることにした。
 しかし、中は真っ黒で周りは何も見えなかった。そして扉もひとりでに閉まってしまったのだ。

「ちょっと待て!閉じ込められてしまったじゃねえか!」

 クロコダインが焦りが混じった叫びを放つ。その言葉に他の皆の焦りと不安も煽られる。
 しかし、周りが焦っていたため一周まわって冷静になっていたポップは頭を働かせていた。さっきの"違和感"について。

『クッパロボの額に居たピーチはいつものピンクのドレスを着ていた』

 "いつものピンクのドレスを着ていた"

 この次元に迷い込んできた者たちは皆学ラン、セーラー服を着ていたのだ。教師であっても、普段着とは違うものを着させられていた。
 ということは、クッパロボのピーチは偽物だったということだ。

「皆ッ! これは罠だっ! 」

 その考えに至ったポップは叫んだ。その瞬間周りが白く光った。
 皆は暗闇に目が慣れてしまっていたため、急なフラッシュに怯んでしまった。

「なっ、何だ!」

「気配は…何も感じない。」

 タツナが慌てるが、冷静なミソウは目を閉じながら周りの事に神経を集中させていた。その結果、皆の周りに生物は居ないと判断した。
 何気に3日間一緒にいてミソウを信頼していたポップ、ピカチュウ、クロコダインは警戒を緩める。そして薄らと目を開けると……入ってきた鉄の扉が無くなり、辺りがモニターだらけになっていた。そこに映っていたのはダミであった。

「ダッダミ?! これは……どういうこと! 」

『まあまあ、落ち着いて』

 ピカチュウがいうとダミは笑いながら皆を沈めるように促した。しかし半ば笑っているため皆の警戒を強める結果になってしまった。

「ピーチ姫はどこだ。」

 本気で怒った時リンがどす黒い声で睨みつけてダミに言う。ダミは『おー怖い怖い』なんて余裕がある笑い方をしており、それが余計時リンの癪に触った。

「ピーチ姫はどこいったんだ!! 」

 ついに時リンが叫んだ。その威圧にその場に居た誰もが押し黙ってしまった。しかし、それを興味深そうに見るマッドサイエンティストが1名。

『へぇ、君そんな風に怒れるんだ。参考にしておくよ。』

 ダミは心底楽しそうに時リンに言う。その言葉でまた余計時リンの怒りを煽ってしまう。その負の連鎖が続いてしまいそうと思ったポップは前に出た。

「クッパロボの額に居たピーチ姫は偽物だね。」

『ピンポーン! 大正解! あのピーチ姫は僕の最新型モニターで再現した"映像"だよ』

「なんだってて……?! 」

 その言葉を聞いたクロコダインは思わず声を漏らした。ということは、ここに来たのは無駄足だと言うことだ。

「じゃあ、なんでクッパロボの額にピーチ姫の映像を映したの……! 」

 ピカチュウが警戒し、辺りに電流を走らせながらダミに聞いた。

『まあ、足止めって所かな。』

 するとダミがパチンと指をならすと、上から数十体もの白色の人形が出てきた。人型をしているが表面に凹凸が無く、まるでマネキン人形のようであった。

「これは……なんだよっ……!」

 タツナが叫ぶとダミがフフフと不敵な笑みを浮かべる。

『"ある者"を再現した戦闘用ロボさ。さあ、日没まで後少しだよ。君達はこのロボ達をくぐり抜けて見事姫を救い、ベルを探すことは出来るかな?』

 そう言うとダミの映像は消えてしまい、戦闘用ロボだけが残ってしまった。

「なるほど、俺達はまんまと罠にかかったわけだ。」

 ポップが真剣な顔で剣を抜く。それを合図としたようにクロコダインは斧を構え、ピカチュウはビリビリと電流をはしらせ、双子はお互い構えをとり、時リンも剣を抜いた。

タツナ「思い存分暴れてやろうじゃねぇか! 」
クロコダイン「ガハハ!面白くなりそうだな! 」
ピカチュウ「時間はかけられない! スグ退いてもらうよ! 」
ミソウ「少しは楽しませてくれるんだろうな 」
時リン「あまり時間はかけられないよ!」
ポップ「さぁ!みんな行くぞ!」

『うん!
 おう!』

 そうして姫を助けるナイト達の戦いが始まった。

Re: 最期の陰謀が導く学園生活【只今、戦士たちの愉快な日々コラボ】 ( No.54 )
日時: 2022/06/11 10:41
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

どうも、女剣士です。

ひえ〜……、普段は優しい時リンがカンカンだ。
そりゃあ、大切で守るべき主君に何かあるとウチの時リンのオーラは更に上昇しますからね。
それを宥めるポップ、ナイスです!
セリフ的には多分、こんな感じですかね。

ポップ「お〜い時リン、あまり負の感情を連鎖すると俺やピカチュウたちにまで影響を受けるから……その辺にしときな?」
時リン「ごっ………、ごめんなさい先生……」

時リンもまたクロコダイント同じく、目上の方には頭が上がらないんですよ。
いよいよ、戦闘シーンですね。
あ、時リンとポップの追加ボイス用意して来たので次から使って下さい。

〜サンプルボイス 時リン編〜
「…。先生、さっきはありがとうございました!」
「そう言う先生こそ、レオナ先生の前だと僕と同じように頭が上がらないんじゃないですか?」
「ギャーーー、何も僕やピカチュウたちがいる目の前でそこまでムキにならなくてもいいじゃないですかーーー!!」(流石のポップが怒りMAXになった為、思わず泣きながら叫ぶ時)
「ふぅ〜……。バッツくんやマリオさんが止めてくれなかったら、元の世界にいる弟の子リンに申し訳がないよ……」

〜サンプルボイス ポップ編〜
「ったく、怒りたい気持ちは分かるけどよ時リン……次からは程々にしとけよな?」
「おいっ、それはどういう意味だ?!」
「………ッ!! てんめぇ時リン、黙って聞いてりゃあ痛いとこを付きやがって!! 何だったらピカチュウたちがいる目の前で俺のメラゾーマを今すぐ受けてやるか? あぁ?(激怒)」
「ひぃぃぃぃ……、だっ……だってよぉバッツ………」
「ヒエェェェェーーーーー!!!」(本気でバッツに怒られる時)

はい、以上が時リンとポップの新しいボイスです。
引き続き私とのコラボ、宜しくお願いしますね。

Re: 最期の陰謀が導く学園生活【只今、戦士たちの愉快な日々コラボ】 ( No.55 )
日時: 2022/06/12 02:33
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: YAHQda9A)

>>54

セリフありがとうございます!
使うことはあるかな…すみませんプロット組んでないのでちょっと分からないかもです…((((オイコラ

Re: 最期の陰謀が導く学園生活【只今、戦士たちの愉快な日々コラボ】 ( No.56 )
日時: 2022/06/12 06:11
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

いいですよ。
特徴とサンプルボイスを入れて置きます。

名前:子供リンク
性別:男
年齢:7〜10くらい
特徴:時リンクと同じ金の髪に、背中に自分専用のコキリの剣と盾を納めている。
性格:仲間想いの優しい一面はあるが、兄である時リンクを対象にマリオたちに何かあるとかなり機嫌が悪く言葉を乱すこともある。

〜サンプルボイス〜
「皆、待たせたね!」
「ねぇ、マッドサイエンティストさん! あまりボクの兄ちゃんの恋人を悪く言わない方が身の為だよ?」
「…。ずっと待ってたよ、でもね…此処にいる皆が頑張っているのにボクだけじっとしている訳には行かないからね」
「それってつまりさ。要するにボクがその役目を果たせばいいのかな?」
「これでも、避けられないって言うのか? おりゃあ!!」←(爆弾を使用する時)
「…。凄いね皆、この場所で色々学んだんだね…?」
「……。バッツさん、いい歳こいてる人が何を今更弱音を吐いてるの?」
「駄目だよ。それでこそさ、此処まで頑張って来たのが水の泡になっちゃうんだよ?」
「ある人の名言だけどね。彼なら此処にいる皆の為にこう言うんじゃないかな、「諦めたら、そこで試合終了だよ!」って…」
「……。ボクは兄ちゃんやピカチュウたちを助けに行く、アイクたちはバッツさんをお願いね!」

はい、サンプルボイスは以上です。
後は、何か攻撃対処法とかありましたら言って下さいね。
それでは。

Re: 最期の陰謀が導く学園生活【只今、戦士たちの愉快な日々コラボ】 ( No.57 )
日時: 2022/06/13 02:40
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: YAHQda9A)

>>56

えぇ、クライマックスなのにまた新キャラ出さないと行けないんですか…
一応コラボはキリが良いところで終わらせていただく上にポップ一行の戦闘描写は書くか分かりません。
次の視点は戦闘チームとレイ救出チームですので…あと、シュウの『勘』や、校長先生が邪魔する理由など回収しないと行けない伏線も多いので…
子供リンクさんは出さないで頂きます。

あと、リク板から沢山のスピンオフテーマを頂いているので早くコラボを終わらせないと回らないんですよ…そのためここからはスムーズに進めていこうと思ってます。申し訳ございません

Re: 最期の陰謀が導く学園生活【只今、戦士たちの愉快な日々コラボ】 ( No.58 )
日時: 2022/06/18 08:38
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: KqRHiSU0)

最終日。立ちはだかるリーダー。

 一方その頃、アイク、バッツ、ユウはレイと校長先生を助けるべく図書室に向かっていた。校長先生なら校長室にいるだろうと言うアイクとバッツだが、ユウが図書室に居ると頑なに譲ろうとしないため図書室に向かうことになった。

『ドォン!ガラガラドドドド!』

 すると図書室のドア越しから聞こえるほどの激しい衝撃音が鳴り響いている。

「なっ、レイ達が苦戦してそうだ。早く中へ……」

「ちょっと待って」

 中に入ろうとするバッツとアイクをユウは止める。そしてゆっくりとドアに耳を傾ける。

「一体どうしたんだよ…」

 バッツは疑問に思いながらもその様子を見る。ユウは数秒ドアに耳を当てた後ゆっくりと振り返った。

「間違いない。レイと校長先生がドンパチやってる。」

「「なっ?!」」

 ユウは確信したようにコクリとうなづいた。
ユウもレイと校長先生との付き合いは長い。このような事など何回も見てきた。だからこそ、分かる、ユウにしか出来ない判断である。

「校長先生と、レイが?一体全体どうしたって言うんだ」

 アイクが冷や汗をかきながら言う。バッツもユウもうーんと唸る。
『明日で終わり…か。良いのか悪いのか。』
 バレンタインの日。校長先生にチョコを渡した時に言っていた校長先生の言葉に引っかかりを覚えた。当初はこの日々が終わり、また奴隷のように働かされるが、元の世界に戻れるから良いのか悪いのか分からない。そうユウは解釈していた。
 しかし、今の出来事を考えると『最終日に亀ロボが大暴れするが、帰れるので良いのか悪いのか分からない』とも解釈を取れる。ということは、だ。仮にこの解釈を正とするなら"校長先生はこの事態になることを知っていた"という訳になる。
 ダミは『レイや校長先生、マリオが居たら危ないけど、この中で2人は戦闘に参加出来ないよう仕向けさせて貰った。』と言っていた。ということは、だ。

「元々ダミと校長先生は繋がっていて、レイが戦闘に参戦するのを校長先生が防いでいる?」

 ユウがボソリと言った。その言葉を2人が聞き逃すはずもなかった。

「何故そういうことになるんだ。」

「というか、なんで校長先生はダミに加担してるんだ?」

 何にも分からない状況で急に結論を聞かされたアイクとバッツは同時にユウに疑問を投げかける。ユウは涼しい顔をしてこの結果になった考察を話した。

「……ということ。それと、校長先生がダミに協力してるのは脅されているから。校長先生がダミに協力してるのは……話すと長くなる。」

「なるべく手短に頼む」

 アイクは真剣な顔でユウに言う。ユウはどう説明するか数秒考えた後にこういった。

「まず、ダミ……本名プラタナス・ナーヴァは死んでいる。」

「は?!えっ、じゃあ俺たちが見てきたダミは?! 」

 ユウが衝撃の言葉を発するとバッツが混乱したようにユウに疑問をぶつける。バッツは極度の怖がり。今まで見てきたダミは幽霊なのではないかと気が気出なかった。そして、その幽霊によって作られたこの次元自体を恐怖の対象にするようになった。
 
「B.プラタナス。まあ、簡単に言えばダミの性格を丸コピしたアンドロイドだ。そのアンドロイドはコソコソとある計画を企てているんだが、今は関係ない。そして、重要なのはここからだ」

「"ある計画"が恐ろしく聞こえるんだが」

「大丈夫。ダミにしては珍しいまともな計画だから。それにこれは私たちの問題だから今は関係ない。」

 今までダミがまともな事などしたことがなかったため、アイクは冷たい顔でユウに言ったがユウは軽く流した。

「で、重要なのは、故人であるダミと校長先生は兄弟だったんだ。」

「「えっ?!」」

「そして、校長先生はダミがアンドロイドとして活動していることを知らない。だからこそ、死んだはずの弟が急に現れて驚きと同時に、弟に味方したいと思ったんじゃないかな?」

 ユウが長々と話す。バッツとアイクは情報量が多く頭がギャパオーバー寸前であった。その様子を見たユウはケラケラと面白そうに笑った。

「まあ、校長先生はダミに対して味方している。とだけ覚えてくれればいいよ。」

「あの冷徹な校長先生がそんな感情に振り回されるようには見えない。」

 ユウの一言で複雑だったダミとの関係性等は飲み込み、アイクはまたユウに疑問をぶつける。

「まあ、確かにね。けどあの人。私達の中で1番感情に振り回されるタイプだから……それより、作戦会議だ。」

 ユウは遠くを見つめるような虚ろな目で図書室のドアを見た。しかし、途中で切り替える。

「レイと校長先生が戦って、レイに勝って貰って、その後協力してもらうのはどう?」

 バッツは早速案を出す。アイクも『それはいいな』と頷くがユウは首を横にふるう。

「校長先生は言わば化け物だ。人間だけどね。レイが数発のパンチであの亀ロボの片腕をちぎれるなら、校長先生は1発のパンチで片腕をちぎる。
それぐらいの戦力差でレイが勝てるかは絶望的だね。というか、レイはもう満身創痍なのかもしれない。」

 その例えはレイと校長先生の戦力差をバッツとアイクに印象づけ、絶望させた。ならどうすればいいのだろうか。その前にレイと校長先生を連れていくべきなのか。

「どうすりゃいいんだっ」

 バッツは髪をクシャッと握るとそう声を搾った。アイクも同じ意見であった。そんな中、軽く早い、人とは思えない速さの人物が近づいてきた。

「ユウ、バッツ、アイク! 」

「「「シュウ?!」」」

 その人物はシュウであった。『何故ここにいるのか』『ベル探しはどうなった』様々な疑問が浮かんでいたがユウにとってはチャンスでもあった。

「なんでここにいるんだシュウ! ベル探しはどうした! 」

「それが色々あって……」
 
「分かった。後でそれは聞こう。それより、名案があるよ。」

 しどろもどろなシュウに怒りに近い感情でアイクは怒鳴りつける。しかし、ユウはこれを好機と受け取ったようだ。

「名案って?」

 バッツがユウに聞く。よくぞ聴いてくれましたと言わんばかりにたっぷり含んだ口調で言った。

「さっき校長先生は『私達のなかで1番感情に振り回されるタイプ』と言ったろう? それを利用するんだ。」
 
ーーーーーーーーーーーー

 右、左、下、左、次は上だろうか?いや違う腹だ!
 そう思った刹那にみぞおちにパンチが繰り出される。レイは乾いた声にならない声を出すと吹っ飛んだ。
 これで吹っ飛ばされるのは何回目だろうか。最初は校長1人ならばどうにかなると思った。思っていた。相棒であるポケモンZが参戦してきたのだ。中盤。俺は若干優位をとっていた。『いける!』そう思った瞬間。はかいこうせんが飛んできたのだ。そこには校長の相棒。ポリゴンZがいた。並のポケモンなら相棒ゲッコウガが居れば対処出来るのだが、生憎ゲッコウガはこの世界に来られていない。その上、校長のポケモンZは並のポケモンじゃない。例をあげるのならはかいこうせんを反動なしで連発出来るところだ。
 そのおかげでレイは移動場所が限られるようになりジワジワと追い詰められている。これは、負けるどころかここで土に還る事になる。さぁ、どうするか。
 そうレイは頭をフル回転させていた。しかしどの方法をとっても負ける。万事休すか…その瞬間、図書室唯一のドアが開いた。

シュウ「えっ、僕がっ?!」
アイク「いいから。行け。」
シュウ「おわっ!」

 シュウが図書室に入るとバタンと扉が閉まる。そこでシーンと沈黙が続いた。しかし、三つ巴状態でなく、レイも校長もシュウに意識を持っていかれている。どちらかと言うと心配していた。
 取り敢えずレイはシュウが無事で胸を撫で下ろしたが、何故ここにいるのか。疑問であった。

「きっ、聞いてっ! 」

 するとシュウが突発的に口を開く。レイと校長はもちろん聞きます。と言うように体をシュウに向けた。

「マリオ、ゼルダ、リゼ、レオナ先生が死力を尽くしてクッパロボから皆を守ってる!」

 シュウがそう言うと、不思議と2人の脳内に汗水、血を流しながらも必死でみんなの為に戦う4人の姿が見えた。

「タツナ、ミソウ、クロコダイン、時リン、ピカチュウ、ポップ先生が、ベルを探してる!必死でピーチ姫を救おうとしてる!」

 次は7人が白いマネキンのような謎の物体と戦っている様子が見えた。これはどういうことだろうか、2人は自然と脳内に皆の勇士が頭に流れてくる。

『その調子だよバッツ君』
『無理言うなよ今ユウが考えた魔法を使うって……こんな無茶な事ねぇぜ。』

 バッツとユウの話し声がドア越しから聞こえてくる。あぁ、そういうことか。これは校長に情で訴える作戦をしているのだ。そう校長もレイも分かった。しかし、リーダーもピラミッドの一角、施設のリーダーである。こんな程度では1ミリもなびかない。

「お願い……2人共。助……けて」

 するとシュウが膝から崩れ落ちて組み合わせた手を頭の上に掲げる。ただ、それだけの事だった。単なるお願いだ。ただの願いだ。所詮祈りだ。しかし、そのシュウの姿があの『2代目レイ』にそっくりであった。あの1人で皆を救い、1人で指揮をとり、1人で戦い続けて、キラキラの笑顔をしていたあの、2代目レイにそっくりだったのだ。例え2代目レイでなくとも、そっくり過ぎて本人でないのかと疑うほどのシュウのお願いは、校長の心を揺さぶるのに十分であった。

「……ポリゴンZ戻れ。」

「ジジジッ?! 」

 しかし、ポケモンZは校長のようにチョロくはなく、必死で校長のことを止めていた。レイとドア越しから聞いていたユウはポケモンZだけでも殺してしまおうか。そう思っていた。しかし、校長が口を開いた。

「……もう一生。レイの願いなんて聞けないからな。」

 校長のどこか寂しそうな顔にポケモンZはただそれを見つめることしか出来なかった。数秒たった後、自分からポケモンZはモンスターボールへ戻った。

「校長……」

 レイは協力してくれると分かると名前をボソッと読んだ。

「先生をつけろ先生を。さあ、まずはピーチの居場所を教える。ベルの場所は知らないがな。おい。コソコソしてないで出てこい。」

 いつもの流れのような会話をレイとした後、校長先生は図書室のドアに向かって呼びかけた。そこにはバツが悪そうなユウ、バッツ、アイクが居た。

「……バレてたんですか」

「最初から分かっていた。」

 アイクがボソリと呟くと校長は当たり前だとでも言うように言った。バッツとアイクは顔を見合わせる。

「やっぱり私たちの会話聞いてたんですね。けど、相変わらず私とシュウとレイには甘いですよねっ」

 ユウはニヤニヤしながら校長にいうが、校長は表情筋ピクリとも動かさずに図書室を出る。ユウの発言にはノーコメントのようだ。シュウ、レイ、バッツ、アイクもそれに続いた。
 その間にシュウは何故ここにいるのかの経緯を話していた。シュウの『嫌な予感』を正しいのかと疑問に思うアイクとバッツ、レイであったが、シュウは2代目レイの双子で潜在能力は世界一を誇るということを知っているユウと校長先生は完全にそれを信用した。

 すると、屋上へ向かう階段の踊り場で校長先生は止まった。

「校長先生。ここに何があるんですか」

 アイクが冷たく校長先生に言う。しかし校長先生は微動だにせず、踊り場に設置されていた掃除用ロッカーを開けた。

『ッ?! 』

「ムー!ンムー!」

 そこには手足を縛られ、喋れないようにタオルで口を塞がれていたセーラー服のピーチ姫がいた。それをバッツとアイクは優しく解いていく。

「亀ロボの額にいたピーチ姫は時間稼ぎのための罠だ。本物はここに押し込んだ……という訳だ。」

「うっわぁダミらしく性格わるぅー」

 校長先生が静かにいうとユウが苦い顔をした。どうやら『ダミ』という人物は相当性格が悪いようだ。2人の会話を聞いてバッツ、アイク、ピーチはそう思った。
 アイクとバッツがピーチの口の縄を解いた後……

「どういうつもりですの校長先生! 私をここに閉じ込めておいてっ! 」

 どうやらピーチ姫を閉じ込めたのは校長先生であったようだ。ここに時リンがいたら憤激するだろう。アイクとバッツはここに時リンが居ないことに胸をなでおろした。

「すまん。話すと長くなるのだが……」

 校長先生は事の顛末を説明した。ピーチ姫は賢く、途中の話に突っ込んだり意見せず、静かに聞いていた。

「……事情は分かりました。それより校長先生チョロすぎではありません?」

「また閉じ込められたいのか」

「いえなんでもありませんわオホホホホ」

 ピーチ姫は校長先生の圧にかけられ、話を流してしまった。そして仕切り直しのようにピーチが口を開く。

「では、次はベル探し……という訳ですね。」

 ピーチ姫がそう言うと皆はどこにあるのか、と考え始めた。

レイ「まず鉄の亀の中が有力候補だよね。もしかしたら既に見つけてるかもしれないね。」
バッツ「いや、さっき校長先生とレイに映像を見せたが、あの通りベルは見つけられずに何か白いものと戦闘をしてるから見つけてはないと思う。」
校長先生「キメラ正規品を模したアンドロイドか……ダミはおっかないことをするな。」
ユウ「正規品を模した?!」
ピーチ「な、なんですの?急に緊迫した雰囲気になって」
シュウ「話すと長くなるから端折るけど、簡単に言うと校長先生と同じぐらい強い物をダミが模して作ったものだよ。」
アイク「模した……って所が気になるが、校長先生と同等の強さだったらポップ先生達が危ないんじゃないのか」
バッツ「そうだね……ベル探しも兼ねて参戦した方がいいかも。」
校長先生「よし、決まったな次は亀ロボ内に入ってベル探しとポップ達の手助けだ。」

 話がまとまり始めた頃、シュウは途中で違和感を覚えた。まるでベルがクッパロボの中にある前提で話が進んでいく。いや、ダミが言っていたのだからベルはクッパロボ内にあるのだろう。そう自己完結をしようとした時だった。シュウの頭が突然フラッシュバックする。
『君たちは"どこか"に隠されているベルを鳴らしてもらう。そうすることで、元の世界に戻れるよ。』
『どこか』に隠されているベル……

そうだ。元々クッパロボ内にベルがあるなんて言ってなかった。ただ、皆は流れを読んでクッパロボ内にベルがあると勘違いしてしまったのである。そして、それもダミの計算内だとしたら……

「皆ッ! ベルはクッパロボ内には無い!! 」

 皆が歩を進めようとしたとき、槍のように鋭いシュウの声が響いた。それに一同は足を止める。

「……どういうことだい。シュウ」

 レイが神妙な顔つきでシュウに問う。シュウは今まで思っていたことをそのまま口にした。皆は驚き、そして一周まわって冷静になった。

「ということは……だ。クッパロボ内と絞られていたのがこの次元のどこかと難易度が上がったわけか。」

 アイクがいうとその場がシーンとする。この次元はどこまで広がっているか分からない。もしかしたら地球ぐらい広いかもしれない。そこら辺にある家の中にちょこんとあるかもしれない。どちらにせよ、もうすぐ日が落ちるのに見つけられるはずがない。

「……ベルは校長室にある」

 校長先生がふと口を開いた。一同は振り返る。どういうことだと、皆はその疑問を瞳に乗せていた。

「推測の域を出ないが……まあ、ダミは見た通り愉快犯だ。完全な無理ゲー等用意しない。必ずどこかに引っ掛けがあり、改善策が用意されている。俺とレイを戦わせたのは図書室だ。それも俺が図書室にずっといるという俺の性格を見抜いた結果仕組んだ事だ。なら、校長室は必要とされない。そこを突いたて……と思う。」

 校長先生が歯切れが悪く言う。しかし、この話は十分有り得る話であった。ダミは愉快犯であり、絶望するような無理のような問題は投げかけて来なかった。逆に発言の節々にヒントがあったほどだ。

「分かった。校長室に行こう。かと言ってポップ先生達もほっとけねぇ。正規品……?って初日に皆を気絶させたレイを圧倒するほど強い校長先生と同等の強さ何だろ?そいつが複数体も居た。心配でしかたねぇ。」

 バッツが俯きながら言う。皆も同じ気持ちであった。どちらを優先するか、ベルか、仲間か。そんな問題は簡単であった。

「なら分かれましょう。校長室へ行くチームと仲間の援助チーム。」

 ピーチ姫が両手をグーにして腕を振るう。丁度校長先生も同じことを考えていたようだ。

「そうだな。校長室までの道のりで何か妨害があればそこにベルがある証拠だ。妨害がない場合は他の道を探してくれ。
 そしてチーム分けだが、俺とピーチで援軍に行く。残りは校長室に向かってくれ。」

「待って校長先生! 正規品って校長先生と同等の強さなんだよね?! 校長先生とピーチ姫で大丈夫……なの?! 」

「安心しろ正規品といっても失敗作ギリギリの奴らを"模した"ものだ。それに、俺1人じゃないからな。」

 その時、校長先生はかつてユウが恋した『ドク』のように優しい表情を浮かべた。いつもと雰囲気の違う校長先生に皆は戸惑いつつ、信頼が厚くなった。

「分かった。俺らで校長室のベルを取りに行く!ピーチ姫をよろしく頼みます校長先生!」

「あぁ。バッツ。任せろ。」

 その会話を最後に、2チームはわかれた。

ーーーーーーーーーーー
《ダミ》

 あー気づかれちゃったかぁ。やっぱりドクの目は誤魔化せないか。それに、ユウも結構頭が回る。シュウはこれぐらい分かって当然だね。
 さあ、クライマックスだ

Re: 最期の陰謀が導く学園生活【只今、戦士たちの愉快な日々コラボ】 ( No.59 )
日時: 2022/06/18 11:08
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

こんにちは、女剣士ですよ!

良かった〜、シュウの一声で校長先生たちは止まりましたね。
一瞬怒り出したウチのアイクには、流石の私もヒヤヒヤしましたけど……。
またまた2手に分かれましたね、確かに圧倒的に有利なのはマリオ&ゼルダサイドですけど……大ピンチなのは時リン、クロコダインサイドですよね!!
あ、ピカチュウとピーチの新ボイスを用意して来たので次から使って下さい。

〜サンプルボイス ピカチュウ編〜
「……。ポップ先生ったら、そのビクビク感は相変わらずなんだから〜(溜息+汗)」
「うん。今みたいにバッツさんと似たように怒る人を、僕は何度も見た事があるからね♪」
「……。はう〜、1度でいいからレオナ先生に僕をふかふかして欲しい……いっ……いえ、ナンデモナイデス……(がたがたブルブル)」←(一瞬だけレオナに撫でて貰おうと嬉しそうに考えていたが、その間近で静かに怒るポップの殺意を感じてしまったせいで……倍以上に震え出してしまう時)」
「クロコダイン……。うん、ありがとう!」
「あっ! ピーチ姫、良かった〜。無事だったんだね♪」←(ピーチ姫が無事だと察したのか、ポップから離れてピーチ姫に飛び付く時)
「えへへっ、ポップ先生やシュウ レオナ先生の撫で撫でも僕は大好きだけど! やっぱり1番安心するのは、ピーチ姫だね♪」←(ピーチ姫に優しく撫で撫でして貰っている為、とろ〜んとしている時)
「………ッ!!! だっ……。駄目だって時リン、今は抑えて!!」
「……。うん、もうあんな目に遭うのは嫌だなぁ〜……」

〜サンプルボイス ピーチ編〜
「は〜。そう言うあなたこそ大人気ないわよバッツ、もしも……もしもよ? もし仮に私たちの世界にいるティナが今のあなただったら同じ事が言えるのかしら?!」
「ふふっ。ガードとは常に大切な人を思いやる事が大事なのよ、……って言ってもマリオやクロコダイン ピカチュウには全く理解出来ない事かも知れないけどね(汗)」
「……? どうして堂々としているかって? そうねぇ、時リンや皆の為に分かりやすく言うと私……何度もクッパには攫われてる事が多いからかしら!」
「ちょっ……。ちょっと待ちなさいよ時リン! 別にクッパは悪気があってそうしたんじゃないんだから!!」←(クッパの名を口にした途端、時リンが静かに怒っていると察して咎めようとしている時)
「何だか故郷にいるキノピオたちに会いたくなってしまったわ。元の世界に帰ったら、これまでの出来事を纏めてお話しましょう!」
「……。勿論時リン、あなたも一緒に!」
「あぁ〜っ!! 肝心な事を言うの忘れてたわ!」
「特に……。ポップ先生 アイク バッツ レオナ先生にゼルダ! 時にはしっかりとお互いの事や大切な人の事を大事にしないと後で後悔する事になるから肝に銘じて置きなさいよね?!」
「心配ないわ。何て言ったって私には時リン、あなたと言う頼もしいガードマンが付いているんですもの♪」
「ふふっ。もぅ〜、ピカチュウったら大胆なんだから! そこもまた可愛いらしいわ❤️」←(飛び付いて来たピカチュウを受け止め、優しく頭を撫でる時)」

以上です。

ちなみに私のとこのピカチュウは、仲のいい人や顔馴染みのあるバッツやポップたちに頭とかふかふかしてくれる人が大好きなんです。
それだと返って私の所の男性軍に怒られると察する能力を、自慢の頬袋で感知するので(汗)
私の所でしかない意外な几帳面かも知れませんが、引き続き宜しくお願いしますね。

それでは、また来ますね。

Re: 最期の陰謀が導く学園生活【只今、戦士たちの愉快な日々コラボ】 ( No.60 )
日時: 2022/06/18 17:50
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: DfPuoRMU)

>>59

追加ボイスありがとうございます!
ちょっとシリアスに走ってるので急にほのぼのをぶっ込んだらストーリー性ぶっ壊れそうなので壊れない程度に頑張ってほのぼのを入れてみます…!

Re: 最期の陰謀が導く学園生活【只今、戦士たちの愉快な日々コラボ】 ( No.61 )
日時: 2022/06/26 23:25
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: /ReVjAdg)

最終日。最終局面

 校長室に向かうレイ、シュウ、アイク、バッツ、ユウ。校長室は屋上階段の踊り場から遠く離れており移動するだけでも一苦労出会った。
 しかし、3柱であるレイとユウは早い。シュウも2人ほどではないが早かった。その規格外の速さにバッツとアイクは頑張って食いついていた。
 そして、渡り廊下へ差し掛かると、シュバッという効果音付きで何かがやってきた。正規品2体である。

「おっと、こんな所に正規品」

 ユウがニヤニヤしながら言う。しかし、シュウ、バッツ、アイクは真剣な表情である。

「正規品が居ると言えことはこの先にベルがあるということだな。」

「まあ、間違いないだろうね。」

 アイクが低い声で言うとレイは飄々とそう答えた。するとレイとユウが前へ出る。

「俺らは接近戦しか出来ない。だから、後ろは頼んだよ。アイク、バッツ。」

 レイは少し言葉に詰まりながらそう言った。初日は見下してフルボッコにした相手を今は頼っている。それは、どういうことを指すのか。それを、バッツもアイクも理解していた。

「ああ。任せろ。」

 アイクもバッツも魔法の準備に取り掛かる。シュウは完全に蚊帳の外で、とりあえず中衛にいた。
すると正規品が仕掛けてくる。正規品の片方はハッサムのような赤い口の手を持ってレイに襲いかかる。レイは紙一重でそれを交わし、バッツの方向へと投げた。

「頼んだよ。」

「おう!任せろっ!」

 レイの言葉を受け取りバッツは魔法を唱える。

「ダークフレイムっ!」

 そうバッツが言うとどこからともなく赤黒い炎が回転しながら正規品に当たる。

『縺ゅj縺後→縺……』

 そんな弱々しい悲鳴をあげ1体目の正規品は消え去った。そしてバッツは「よしっ!」とガッツポーズをする。

「ダークフレイムって……もっとマシな名前は無かったのかい?厨二病が付ける名前じゃないかwww」

 そうユウが煽りながら2体目の正規品の攻撃をいなしていく。バッツは顔を赤らめ、俯く。

「元々名前がこんなんだから仕方ねぇーだろ……」

「か、かっこいいと、思うよ!僕は!」

 バッツがボソッと呟くとシュウは頑張ってフォローを入れる。しかし、フォローされるとわかるとバッツは余計凹んでしまった。

「おっとっと、アイク君。頼んだよ」

 すると、ユウが2体目の正規品の攻撃をかわしてアイクへ持っていく。するとアイクは大きく域を吸う。

「噴火っ!!」

 そういうとアイクの口から炎が吹き出てきた。それを喰らい正規品は燃え尽きる。これで正規品2体は撃破である。

「凄いよアイク!口から炎が出せるなんて……! 」

「別に大した魔法では無い」

 シュウが目を輝かせてアイクを見る。しかし、アイクは冷たくそれをあしらつ。それでも満更でも無いようだ。その光景に少しイラッとしたのかレイが、乱入する。

レイ「この青いヤツの噴火とか言うやつより凄い技なんて俺も使える。」
アイク「ふん。物理攻撃しか出来ないだろう。」
レイ「へぇ、初日に俺にやられててそんなこと言えるんだ。ここで、ロリースしても良いんだよ?」
バッツ「ストップ!ストーップ!どっちもすげぇから、な?今は時間がねぇんだよ!早く行こうぜ!」
ユウ「そうだね。バッツの言う通りだ。無駄なことしてないで行くよ」
アイク、レイ「……(不服)」

ーーーーーーーーーーー

 いつもと違う空気を肌で感じる。自然の空気に無臭だが爽やかに感じる匂い……に少し桃の香水の匂いがする。

「ピーチ。お前臭いぞ」
「まあ?! 淑女に臭いは禁物ですよ! 」
「桃臭い」
「もうっデレカシーがありませんね校長先生!」
「ここから突き落としても良いんだぞ」
「むっ……」

 今校長先生は猛スピードで窓から飛び降りている途中である。ピーチをお姫様抱っこしながら。自分は運ばれているという状況のためイマイチ反応がピーチは出来なかった。

「貴女方の中で1番まともなのはシュウですわ…」

 ピーチははぁとため息をつきながらいう。常識人から見れば、最期の足掻きメンバーで1番まともなのはシュウに見えていた。しかし……

「シュウがまとも……ねぇ。」

 校長先生は意味深なことを言う。どこからどう見てもシュウしか常識人は居ないだろう。リゼも常識人になるかも知れないが。

「俺はタツナが1番まともだとは思うがな。」

「あの横暴な幼児が……?信じられませんわ。」

「まあ、そう思うのも仕方ないと思うぞ。」

 すると校長先生はクッパロボの頭上の上に立った。そして、ピーチ姫をゆっくりと紳士のように下ろした。ピーチ姫も淑女のようにゆっくりと身だしなみを整える。

「で、校長先生。ここからどうなさりますの?」

「それは……ポリゴンZ」

 すると校長先生はモンスターボールの中からポリゴンZを繰り出した。ポリゴンZは周りの様子を伺いながらもピクピクと動いていた。

「ピーチ怪我するなよ。」

「えっ?」

「ポリゴンZはかいこうせん」

『ジジジッジジギギ』

 するとポリゴンZがはかいこうせんを乱射し始めた。クッパの頭上に当たるものもあれば空へとはかいこうせんが飛んでいく。ピーチ姫はそれを避けるので精一杯であったが、早すぎて、はかいこうせんに当たりそうになった。
 すると校長先生がピーチ姫を抱える。そして校長先生は華麗にはかいこうせんをかわしていく。

「校長先生。貴方本当に人間ですの?」

「純血な人間だ。」

 そんな会話をした後クッパの頭が吹き飛んでいく。そこには数十体の正規品と戦っていた、時リン タツナ ミソウ クロコダイン、ポップ、ピカチュウが居た。

『校長先生?! 』

 すると勿論一同は驚く。校長先生は丁寧にピーチ姫を下ろすと、校長先生の背後に周り鎌で切りつけようとした正規品の一体の溝落ちにパンチをする。すると白いボディが砕け散り、中からネジや歯車、電線が溢れ出した。

ポップ「おっふ……」
時リン「ピーチ姫! 無事だったんだね! 本当に……本当に……」
ピーチ姫「泣かないで時リン。私は無事だから大丈夫よ。ありがとう。」

 ピーチ姫は優しく時リンを撫でる。他一同は校長先生がいることに唖然としていたが、校長先生はそんな目線を気にせずどんどん正規品を蹴散らしていく。

「どういう状況なんだ。」

 校長先生は正規品をバラしながら皆に聞いた。皆は唖然としながらお互いのことを見る。

ピカチュウ「えっと、僕達の台詞なんだけど……校長先生は大丈夫何ですか?」
校長先生「あぁ。こっちは大丈夫だ。取り敢えずここにベルがないのは分かるな」
ミソウ「分かる分かる」
タツナ「無駄足無駄足」
校長先生「そうでも無いんだよな」

 校長先生のその言葉に一同は首を傾げた。校長先生は戦いながら説明するのは難しいと踏んだのか、手を動かすのを辞めない。

「取り敢えずこの正規品を全員蹴散らしたらいい。」

「お、おう!分かったぞ!」

 クロコダインがよしと、士気を高めた。その様子を見て他のみんなのやる気も上がる。

「皆!行くよ!」

『ああ。
 おう!
 うん!
 ええ!』

 時リンがそう叫ぶと皆はその声に応えた。

 ーーーーーーーーーーー

「暇だ……」

 バッツがそう呟いた。シュウはあははと苦笑いしながらアイクを見ると、アイクも不服そうであった。何故ならば。

「へぇ、意外と手応えあるね。」
「だが、本物とはやはり性能は桁違いだな。」
「フジ君が本物の正規品と戦ったら瞬殺だもんねーwww」
「うるさいリウ」

 前線で戦っているレイとユウが敵をほとんどなぎ倒してしまうからである。最初の方はアイクもバッツも戦えていたのだが、戦闘が激しくなるにつれレイとユウはアイクとバッツに敵を譲れるほど余裕が無くなっていた。そして、お互いシュウには指1本触れさせたくないという思いで前線に立っていた。
 すると天井の一部が唐突にパカッと開く。そこから素早くアサシンの正規品が出てきたのだ。

「なっ、シュウ!」

 レイが今までの声とは思えない鋭く焦りじみた声を出す。アイクとバッツはここぞとばかりに攻撃しようとするが正規品が早すぎてシュウにまで攻撃が当たりそうで躊躇ってしまった。
 シュウは正規品を見た瞬間、目が輝き、笑いを堪えた顔をする。そして、正規品の顔面を掴み取ると壁に思いっきり叩きつけた。すると正規品は全身がバラバラになって散ってしまった。

「おぉ……シュウも強いな。」

「お世辞はやめてよアイク。レイと比べたらまだまだだよ」

 シュウはさっきのギラギラとした顔と打って代わりいつもの青年のような顔をしてアイクを見た。するとシュウの腕の一部ががぱっくりと割れてしまった。

「あ、怪我は俺が治す……よ」

 バッツが回復していると、異常な速さでシュウの腕は回復した。

バッツ「おいおい、どういうことだよ……」
シュウ「あっ、僕傷が治りやすい体質なんだよね」
バッツ「俺は魔法使い損って訳かよ……」
シュウ「いや、バッツが魔法を使ってくれなかったら回復は遅かったよ。ありがとう! 」

 シュウは好青年のように、ニパッと明るい顔をする。バッツはそう言われると照れながら鼻をかいた。シュウの人たらしは異次元でも通じるようである。

「……」

「どうしたんだいレイ。不服そうな顔をして」

「うるさい。もう着くぞ」

 レイとユウは小さな声でそう会話していた。アイクとバッツには聞こえなかったがシュウにはしっかりと聞こえており、シュウの口は三日月のような形になった。

「シュウ。どうしたんだ、怖いぞ」

「ううん! なんでもないよ! 」

 シュウは口を拭うと笑顔でアイクにそう言った。アイクもその笑顔に当てられ照れた。勿論、恋愛感情では無いが、家族に褒められたような、居心地の良さを感じた。
 そして、ようやく校長室に着いた一行は校長室へ入った。扉は他の教室とは違い焦げ茶の厚い扉に所々に金箔が使われ豪華であった。中は生徒が居ないはずなのに飾られてるトロフィーに歴代の校長先生の顔写真まであった。そこにはユウの顔写真まであった。

「ユウの写真もあるぞ……どういうことだ? 」

「これは多分。歴代の情報屋の顔写真だろうね。」

 バッツが驚きながらユウを見るとユウは冷静にそう言った。アイクはゆっくりと校長が座る机へ歩を歩めた。そこにはベルと思わしきものがあった。

「これが、ベルか?」

「うん! これで間違いないよ! 」

 ベルを鳴らした場所にいた張本人のシュウが言うのであれば、これは帰れるベルで間違いないだろう。しかし、問題が1つあった。

「鍵がかかってるな……」

 バッツがベルを持ち上げ360°ベルを見て言った。降ってもベルの音など鳴らなかった。

「弱ったね……日暮れまでもう数十分しかないよ。」

 レイがそれを見てうーんと唸る。皆も参っていた。そこでユウがふと思い出したように言う。

「校長先生なら何か知ってるんじゃないかい?」

「なら校長先生の所に行くか」

 アイクはそう言うと他のみんなも首を縦に動かした。そしてレイとユウ、シュウ、アイクは校長室の窓から下を見下げた。

「待て待て待て! ここ5階だぞ! 降りるつもりか! 」

 バッツが慌ててそう言うと皆は何がおかしいのだと言わんばかりに頷いた。レイとユウとシュウは別世界の人だが、アイクまで窓から飛び降りようなんて思わかなったバッツは慌てる。

「あ、なら俺がするよ。バッツちょっと我慢してね。」

「え? は? え?! 」

 するとレイは慣れた手つきでバッツをお姫様抱っこする。そして、皆は一斉に飛び降りた。

「うわぁぁぉぁ! 」

 バッツが絶叫系マシンに乗ってるような感覚を覚えながらそう叫んでいた。それもそうである。レイ達は地面からの衝撃を防ぐべく、何回か回転してスピードを落としているのだから。
 そして、無事着地する。バッツはもう吐きそうな勢いであったが、シュウと目が合う。シュウはいつものように笑っていたが、その笑いがいつもの自然体でなく、レイたちのように不気味な笑みであった。
『本来そこは僕の場所だ』と言わんばかりのオーラをバッツは突きつけられ恐怖した。

「とっ、取り敢えず早くみんなの場所へ行こうぜ! 」

 バッツは身の危機を案じ必死で話を逸らした。皆も同意見だったのか、全力でクッパロボの所へ走った。

 ーーーーーーーーーーー

『ガキィンッ!』

「くっ、このロボ、段々と固くなってきていますわ! 」

 ゼルダが剣で必死にクッパロボから伸びてきた手を弾く。段々と相手側の力が強くなってきてゼルダには手に負えなかった。

「そう……だね。僕もそろそろ限界そうだよ」

 マリオが苦しそうに下がる。それをすかさずレオナが回復させるが、精神の疲れまでは癒せないためジワジワと削られていた。

「そうですね。私も退けるのでていいっぱいです。」

 リゼが涼しい顔でそう言った。この中で1番弱いのはリゼである。しかし、一日中生死を彷徨っていたお陰で体力だけはあり、この中で1番元気であった。そして、元々精神はぶっ壊れていたため、余計に元気であった。
 しかし、だからといって戦況は変わらない。ジワジワと追い詰められる戦闘組一行はクッパロボを前に半ば絶望していた。
 するとクッパロボのパンチがゆっくりと回復ばかりしていて攻撃ができないレオナに近づく。

「レオナっ!」

 マリオが叫ぶがもう動けない。ゼルダも動けなかった。リゼは動けたが自分では止められないと踏んで見殺しにしようとしていた。

「『ロリース』」

 その澱んでいるが周りに木霊する声が聞こえた。すると半分は黒髪の少女。半分はインテレオンの"化け物"が片手でレオナを守っていた。すると片手でクッパロボの手を潰した。

「貴方は……」

 レオナが化け物の方を見る。化け物はレオナを抱え、後衛へ運ぶ。クッパロボは腕を潰されたじろいでいた。その隙にレオナの所へ皆集まる。

「もしかして、ユウ?! 」

「そうだよ~皆大好きユウちゃんでーす。」

 マリオが言うとユウと思わしきインテレオンの化け物は飄々とし、下をべーっと出しながら言った。どうやらユウ本人のようだ。

「その姿は……ロリースですか! 」

 リゼがユウの方を見るとユウは何を考えているのか分からない。『ロリース』という言葉にゼルダ、レオナ、マリオは首をかしげる。

「ドーピングみたいなものだよ。」

「その代わり寿命が縮みむんです……」

 ユウが面倒くさそうに説明すると、リゼが付け足した。ユウは余計な事を言ったリゼをギロリと睨んだがリゼは相変わらず無表情であった。

「寿命が縮むって……ダメじゃないかユウ!」

「私の寿命なんてあってないようなものだがら。さて、皆に説明しなければならないことがある。アイク」

 ユウがそういうと遅れてアイクがやってきた。アイクは鍵のかかったベルを抱えてやってきた。そこで、ピーチ姫は無事なこと、ベルに鍵がかかっていること、校長先生がその事を知ってそうなため、レイとシュウ、バッツは校長先生の元へ向かったこと等、諸々話した。

「なるほど、分かりましたわ。どちらにしろわたくしたちの仕事は変わらないってことですわね。」

「まっ、そういうことだよ。さぁ、行こうかあのマッドサイエンティストに一泡吹かせてやろうじゃないか」

 ユウがフフフと不敵な笑みを浮かべると、皆は体制を整えてクッパロボに対面した。ゼルダ、レオナ、マリオは満身創痍だが、ロリースしたユウとアイクが参戦したことにより負担がかなり減った上に心強かった。
 そして、クッパロボに一斉に攻撃を始めた。

Re: 最期の陰謀が導く学園生活【只今、戦士たちの愉快な日々コラボ】 ( No.62 )
日時: 2022/06/27 16:25
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: /ReVjAdg)

最終日。お別れ

 一方校長先生達は……
 流石に数が多い。あと数分すれば全滅させられるだろうが、日が暮れるまでに全滅させられるかと言うとそうでもなかった。なら、このまま逃げるか? いや、逃がしてくれないだろう。偽物の正規品でも一応正規品のため、校長先生も手を焼くほど強い。それが多くなると時間がかかってしまうのだ。そして、ポップ、ピカチュウ、時リン、クロコダインも体力が限界を迎えていた。
 校長先生はどうしようか、考えていた。ポリゴンZで一掃すれば一瞬で片付くが、その代わり皆が犠牲になってしまう。
 そんなことを考えてると少しの隙が校長先生に出来てしまい、正規品が校長先生に猛威を振るう。流石の校長先生でも避けられない状況であった。
 そこで……

「波動を! 燦然さんぜんと輝け! 燃えたぎる思いよ! 頼むっ、はあっ!!」

 そんな透き通った声が響いた。校長先生がぶっ壊し再生出来ないままでいたクッパロボの頭からバッツが魔法で正規品達を数体焼き尽くした。それに続いてレイ、シュウもやってきた。

「ベルの方は見つかったのか」

「それよりありがとうだろ校長先生! 」

 バッツがむすーっとした顔で校長先生に言う。校長先生はすまんと1つ頭を下げると、バッツは満足そうにした。

「シュウ! 無事だったのか」

ミソウがシュウに言うとシュウは元気だと言うようにくるりと回ってみせる。それよりも説明しなければならない。

「皆! 手を緩めずに聞いて欲しい! 」

 シュウはそういうとベルは見つかったが鍵がかかっていたこと、鍵の在処を校長先生が知ってる事を話した。すると自然と校長先生の方に視線が集まる。その視線を察知したのか校長先生は口を開く。

「鍵はこのクッパロボを倒す……再起不能にしたら自動で出てくる仕組みだ。だから、まずはこの正規品を何とかしなければ"ならなかったな"」

 そう過去形で言って校長先生は倒れた正規品の頭をガシガシと足で踏む。レイの方も正規品の頭で蹴鞠をして遊んでいる。皆の周りにはもう動いてる正規品などいなかった。
 レイが来た瞬間に校長先生の動きも良くなり瞬殺してしまったのだ。

「レイ。意外と腕を上げたな。 」

「それはこっちのセリフだ校長。」

 レイと校長先生はお互い背を向け会いながら言った。その様子に唖然とした一同はハッと我にかえる。

「この白い奴らを全員倒したってことは、あとはクッパロボを倒すだけか! 」

「そういうことになるね。さぁ、あとひと踏ん張りだ。」

 クロコダインが言うとレイは静かにそう答えた。ようやくゴールが見えてきたのだ。そして、日暮れももう近い。皆は急いでクッパロボから出て、戦闘チームと合流しようと動き始めた。

 ーーーーーーーーーーー

「はぁ、はぁ、はぁ、ガハッ!」

 一方その頃戦闘チームは満身創痍であった。ユウとアイクが来てから戦況は一気に変わったが、ユウのロリースが限界を迎え、今ではユウは倒れて口から血を吐いていた。これがロリースの代償である。
 ─強大な力を手にする代わりに寿命が縮む─
 ユウだって承知の上でロリースを発動させた。しかし、過去何回もロリースを発動させ、余命4年のユウはもうロリースを発動できる時間が少なくなっていたのだ。ユウが戦闘不能になってからはまた一気に戦況は変わり、どんどんマリオ側が不利になってしまっていた。

「ユウ!今回復するわ……! 」

「いいから、レオナ先生が何とかして治るものじゃない。ゼルダ達に集中してくれ。」

 ユウは後衛のレオナの庇護下の元転がっていた。レオナはそんなユウを見ていられなかったが、今の状況ではマリオ達の援護が最優先だ。致し方なくレオナはマリオ達の回復に務めた。
 しかし、ついにマリオとゼルダは体力がそこをつき、指1本動かせない状況にいた。
 そこでクッパロボが2人を踏み潰そうとする。またもやリゼは諦めた顔で見ているが、ユウはそうはいかず必死で這いつくばっているが中々進めない。
 ─ここで終わりか─
 誰もがそう思っていた時、大きな衝撃音と共に、クッパの腕が砕け散った。

「一体……校長先生! それに皆! 」

 腕を砕いたのは校長先生であった。そして、ようやく全員合流出来たのである。

ピカチュウ「ゼルダーッ!」
ゼルダ「きゃっ! ピカチュウ、無事でよかった……」
ポップ「レオナ先生! 大丈夫か! 」
レオナ「大丈夫……とは言えないわ。もう満身創痍でリゼ以外は誰も動けない。」
シュウ「リゼ! 無事だったんだね! 」
リゼ「はい。他の方々は無事とは言い難いようです。」
クロコダイン「マリオ! 大丈夫かよ! 」
マリオ「ごめん……ちょっと動けそうにないや……」
バッツ「レオナとゼルダとマリオとユウは俺が回復する。」
ゼルダ「お願いします……」
校長先生「ロリースのしすぎだ。もう寿命は無いんだろ」
ユウ「何何? 私を心配してくれたりー? 」
校長先生「……当たり前だろう」
レイ「それにしても、ロリースした癖にその状態なんて笑えるね」
ユウ「私はロリースしすぎて力が弱くなってるんだ! 」
レイ「はいはい。」

 各々再開と現状説明を終えた後、バッツはレオナ、ゼルダ、マリオ、ユウの回復に。残りはクッパロボとの戦闘状態になった。
 クッパロボは片手を失っても躊躇することなくもう片方の腕で時リン目掛けて飛んでくる。そこに赤い影と青い影が1つづつ現れた。
 タツナとミソウである。2人はクッパロボの拳を受け止める。

タツナ「今のうちに登れ!時リン!」
ミソウ「グズグズしてたらこのままお前をペシャンコにするぞ」

 時リンは深く頷き、剣を構え、クッパロボの腕をかけはしった。それにアイク、ポップ、ピカチュウも続く。

「ピカチュウ頼んだ!wライデン!」

 ポップがそう叫ぶとピカチュウから強力な電圧が流れ、クッパロボをしびれさせる。アイクと時リンは必死で攻撃しているが『守る』で防がれてしまう。

「右目を壊せ!そしたら『守る』は無効化される! 」

 校長先生が地上から大声で叫ぶと時リンとアイクはお互いに頷き、クッパの右目目掛けて剣を突き立てる。もちろんそれをクッパロボは妨害しようと片腕を動かしてアイクと時リンを掴もうとする。

「「させません
    ねぇよ! 」」

 するとそこへリゼとクロコダインがやってきて、リゼは蹴り、クロコダインは斧で片腕を退ける。もちろん守るで攻撃は出来なかったが、退けられることは出来た。

リゼ「今です! 」
時リン「ありがとう! いくよアイク! 」
アイク「あぁ」

 そして時リンとアイクはクッパロボの右目に剣を指した。するとガラス状だったクッパロボの右目は砕け散り、クッパロボは大きく緩いだ。時リンとアイクはそのまま12mもの高さがあるクッパロボから宙に放り出されてしまった。しかし……

「大丈夫ですか。」
「大丈夫?! 」

 直ぐにリゼとシュウが援護に回った。リゼはアイク、シュウは時リンを抱えて地上に降り立つ。時リンとアイクはシュウとリゼに感謝の言葉を述べたあとクッパロボの方を見る。

「これで守るは無効化された! レイ! 思いっきり潰せ! 」

「言われなくとも、そのつもりだっよ! 」

 校長先生がレイに指示を出すとレイは身軽にクッパロボに上り片方の腕を数発パンチして肩から切断させた。切断されたクッパロボの片腕は『ドーン』と周りに響く音をして無気力に倒れた。切断部分からはからは荒荒しい太い動線が見える。

「今だ! トドメをさせ! 」

 レイが宙に放り出されながらそう言った。すると残っていたシュウが脅威のジャンプ力でクッパロボの腹部まで飛ぶ。

「シュウ! 鉄亀の弱点はみぞおちだ! 」

 校長先生のその言葉を聞いてシュウは数回転して体制を整える。シュウはもうみぞおち附近に居た。そして、クッパロボは両腕を切断され身動きが取れない。

「楽しかった。ありがとう」

 シュウのその言葉は誰にも届くことなく、拳がクッパロボのボディに触れた。
 その瞬間シュウがパンチした所から段々とクッパロボのボディが砕け散り中身の大中小の歯車や、壊れた螺旋階段等が出てくる。
 レイはすかさずシュウを抱きとめ、皆のいる場所に行く。
 クッパロボは、跡形もなく砕け散り、面影など無かった。強いていうなれば、金箔が貼られていた目立った箱があり、その中に鍵があった。

 ーーーーーーーーーーー

「もう終わりかー……先生も案外悪くなかったな! 」

 ポップがニカッと笑いながらそういう。戦士たちの日々2メンバーと最期の足掻きメンバーは綺麗に分かれ、真ん中には解錠されたベルが置いてあった。最後の、お別れの挨拶の時間である。

ユウ「表世界に来たみたいで、楽しかったよ。」
ゼルダ「何時でも私達の世界に来ていいのよ!」
ユウ「考えておくよ。けど、もう私には時間が無いから、行けるかは分からないけどね。」
 
クロコダイン「お前は最後の最後でいい所を持っていくな!ガハハハ!」
シュウ「いやっ、条件反射で……僕が行かなきゃって思って……」
時リン「それでもクッパロボを倒してベルも手に入れられたから良かったじゃないか! ありがとうシュウ! 」
シュウ「えへへ……」

タツナ「もうお別れか」
ミソウ「嬉しいような、寂しいような」
アイク「そっちの世界は過酷なんだろう。もし良ければ俺達の世界に来ないか?」
ピーチ姫「あら、優しいのねアイク」
アイク「そんなん……じゃないが……」
リゼ「同情に近いものでしょうね。しかし、余計なお世話です。」
タツナ「俺達はもう堕ちちまった。表世界へは行けないんだ。」
ミソウ「私達の世界でやらなければならないこともある」
アイク「そうか……頑張ってくれ。」
リゼ「えぇ。仮にあの世があるのならば、そこで待っています。」
ピーチ姫、アイク「?」

バッツ「楽しかったな! この3日間! 」
マリオ「そうだね、世界は広い……って知らしめられたよ。」
シュウ「あはは……あれはレイと校長先生が異常なだけだと思うけどね……」
バッツ「それより本当に元の世界に戻っていいのか? 俺たちの世界で楽しくやろうぜ! 」
シュウ「うん。素敵なお誘いだけど断っとくよ。」
マリオ「それは、何故だい? 」
シュウ「きっと、レイなら自分の世界を捨てないから。僕はずっとレイと一緒に居たいんだ。」
マリオ「そっか……」
バッツ「レイも病的にシュウの事が好きだと思ってたが、シュウも大概だな。 」
シュウ「……うん。そうだね。叶わない恋でも、たのしいものだよ。」
バッツ、マリオ「?」

校長先生「皆、ご苦労だった。」
ポップ「いやぁ、校長先生の指導のお陰ですよ!  最初誰かに教えるなんて難しかったのに、それを教えてくれたのは校長先生何ですから! 」
レオナ「はい。私達も校長先生に深く感謝しています。」
校長先生「ありがとう。」

「あっ、そうだっ!」

 するとシュウが持っていた紙袋からビニールで包んどものを取り出す。

「ここにいる全員の分。作ったんだ!バレンタイン…昨日だけど。感謝の印として。」

 そういうとシュウは皆に配り始めた。それはレオナ、ユウ、ミソウ、リゼ、ピーチ、ゼルダと一緒に作ったチョコであった。男性陣もチョコを作っていたため、シュウにお返しとして渡す。

「あっ、ポップ先生……私も。」

 レオナ先生はこの流れに乗ってポップにチョコを渡した。ポップは照れくさそうに、それでも嬉しそうにそのチョコを貰い、お返しにマフィンを渡した。ピーチと時リン、ゼルダとアイクもそんな感じであった。

ピーチ「ふふっ。殿方からチョコを貰うなんて不思議な気分ね♪」
時リン「そう……だね。上手くできたか分からないけど……」
ピーチ「何言ってるの?時リンが作ったものなら何でも美味しいわよ! 」
時リン「あっ、ありがとう……(照)」

ゼルダ「このマフィン……アイクさんが作ったの?」
アイク「……ま、まあそうだな」
ゼルダ「お上手!美味しく食べますからね! 」
アイク「勝手にしてもらって構わない(照)」
ゼルダ「……ふふっ」

 ゼルダは大切そうにアイクから貰ったチョコレートを胸に当てた。

タツナ・ミソウ「シュウ! これやる!」
シュウ「あ、ありがとう!マフィンもチョコも貰えるだなんて、僕は幸せものだよ。」
リゼ「私のもあげます。」
シュウ「えっ、いいの?! 」
リゼ「さっきチョコ貰いましたし、私はあげる相手は居ないので」
シュウ「それでも嬉しいよ! ありがとうリゼ! 」
リゼ「はい。」
タツナ「リゼだけずりぃ。」
ミソウ「私達にも! 」
シュウ「うん! 2人ともありがとう! 」

 そう言ってシュウは双子の頭を撫でた。双子は照れくさそうにお互いの顔を見つめると、"満面の笑み"を浮かべた。

レイ「シュウ。これあげるよ」
シュウ「レっレイもくれるの?! 」
レイ「当たり前だろう? 借りは返さないとね」

 そう言ってシュウはレイのチョコマフィンを受け取る。すこし型くずれしていて所々焦げているが、シュウはニヤけが止まらなかった。

レイ「それと、皆より俺のチョコの方が豪華なの分かるからね。」
シュウ「えっ、ええ?! 」

 シュウ一気に顔を赤面させる。図星のようであった。レイはその赤面したシュウの顔を見て満足したようだ。

リゼ「あそこでシュウとレイがイチャコラしてますが良いんですか?」
タツナ「何がだ?」
リゼ「……言わずともがな分かるでしょう。」
ミソウ「シュウへの気持ちは……もう踏ん切りはついてる。」
リゼ「…………そうですか。」

 リゼはそういうと、目を細め赤面するシュウとそれをからかうレイを見ていた。

「そろそろ時間だベルを鳴らすぞ。」

 校長先生がそういうとベルの前に立った。どうやら校長先生がベルを鳴らすようだ。

マリオ「楽しかったよ! そっちの世界でも頑張ってね! 」
クロコダイン「ガハハ! そのマッドサイエンティストやらに頼んでこっちに来ても構わんのだぞ! 」
ゼルダ「体に気をつけて……! 」
アイク「まあ、楽しかった。ありがとう」
時リン「そっちの世界でも頑張れよ! 人生楽しいことは必ずあるんだから! 」
ピーチ姫「ありがとうございました。また会った時はゆっくりお茶でもしましょ♪」
レオナ「皆様、傷の治りが早いからって無理は禁物ですよ! 」
ポップ「楽しかったよ! そっちの世界でも暴れるなよ! 」
ピカチュウ「ありがとう……皆ありがとうっ! 」
バッツ「元気でな! 」

ユウ「まあ、施設に居た時よりは楽しかったよ。それじゃ、またいつかえる会えるなら良い土産話を持ってきてくれ」
リゼ「ありがとうございました」
タツナ「まあ、楽しかったよな! 命は大切にな! 」
ミソウ「……ありがとう」
レイ「まあ、楽しかったよ。次はもうないかも知れないけどね」
校長先生「皆。こんなアホどもに付き合ってくれてありがとう。」
シュウ「えっと、皆! 本当に、本当にありがとうー!!! 」

『ゴーンゴーン』

 シュウの言葉を最後に校長先生がベルを鳴らした。すると辺り一面白い霧で包まれ戦士たちの日々メンバーが見えなくなっていく。シュウは戦士たちの日々メンバーに手を伸ばす……しかし、どんどん意識は薄れていった。

 ーーーーーーーーーーー
 《シュウ》

 んん……ここは、どこだろう?いつもの古びた木材の床に、僕は倒れ込んでいた。横にはリゼ、タツナ、ミソウ、ユウが居た。上を見ると机の上にフラスコが置いてあり、ここはダミの部屋のようであった。

「ああ、お帰りー」

 ダミがまるで友達に接するかのように軽くいった。シュウはニコニコしながらゆっくりと立つ。ユウもニコニコと深い微笑みを浮かべている。双子に関しては完全に殺気ビンビンである。

双子・シュウ・ユウ
 「「「「こっのマッドサイエンティストォォ!!」」」」

「あはは、それは褒め言葉だよ……って待って待ってその攻撃洒落にならないって、うわぁぁぁー!! ごめんってぇー!!! 」

 すると双子とユウ、シュウは一気にダミに襲いかかった。リゼはやれやれと思いながら相棒のサーナイトとその様子を見ていた。

 かくして、シュウ達は奇跡的にであった戦士たちの日々メンバーとの思い出を胸に、『計画』を進めるのであった─
              ─fin─

 ーーーーーーーーーーーーーー
~あとがき~

 7000文字まで後700文字残っていたので書こうと思います。この度はこのような貴重なコラボをさせて頂きありがとうございます!謎の女剣士さんはもちろん、マリオやゼルダ達もありがとうございました!
 とても楽しい2ヶ月間で、楽しすぎて他のスピンオフリクエストすっ飛ばしちゃいました(笑)
 本当にすみませんて……
この度をもって、謎の女剣士さんとのコラボは終わりとなります。波乱万丈でギャグなんて書けませんでしたが、楽しんでくださったなら何よりです。

 今後は皆様から頂いた沢山のリクエストの消化となります。ゆっくり待ってくだされば光栄です。
 それでは、今後とも私の創作をご贔屓にさせて頂ければ幸いです!ありがとうございました!