二次創作小説(新・総合)
- Re: 最期の陰謀が導く学園生活【只今、戦士たちの愉快な日々コラボ】 ( No.61 )
- 日時: 2022/06/26 23:25
- 名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: /ReVjAdg)
最終日。最終局面
校長室に向かうレイ、シュウ、アイク、バッツ、ユウ。校長室は屋上階段の踊り場から遠く離れており移動するだけでも一苦労出会った。
しかし、3柱であるレイとユウは早い。シュウも2人ほどではないが早かった。その規格外の速さにバッツとアイクは頑張って食いついていた。
そして、渡り廊下へ差し掛かると、シュバッという効果音付きで何かがやってきた。正規品2体である。
「おっと、こんな所に正規品」
ユウがニヤニヤしながら言う。しかし、シュウ、バッツ、アイクは真剣な表情である。
「正規品が居ると言えことはこの先にベルがあるということだな。」
「まあ、間違いないだろうね。」
アイクが低い声で言うとレイは飄々とそう答えた。するとレイとユウが前へ出る。
「俺らは接近戦しか出来ない。だから、後ろは頼んだよ。アイク、バッツ。」
レイは少し言葉に詰まりながらそう言った。初日は見下してフルボッコにした相手を今は頼っている。それは、どういうことを指すのか。それを、バッツもアイクも理解していた。
「ああ。任せろ。」
アイクもバッツも魔法の準備に取り掛かる。シュウは完全に蚊帳の外で、とりあえず中衛にいた。
すると正規品が仕掛けてくる。正規品の片方はハッサムのような赤い口の手を持ってレイに襲いかかる。レイは紙一重でそれを交わし、バッツの方向へと投げた。
「頼んだよ。」
「おう!任せろっ!」
レイの言葉を受け取りバッツは魔法を唱える。
「ダークフレイムっ!」
そうバッツが言うとどこからともなく赤黒い炎が回転しながら正規品に当たる。
『縺ゅj縺後→縺……』
そんな弱々しい悲鳴をあげ1体目の正規品は消え去った。そしてバッツは「よしっ!」とガッツポーズをする。
「ダークフレイムって……もっとマシな名前は無かったのかい?厨二病が付ける名前じゃないかwww」
そうユウが煽りながら2体目の正規品の攻撃をいなしていく。バッツは顔を赤らめ、俯く。
「元々名前がこんなんだから仕方ねぇーだろ……」
「か、かっこいいと、思うよ!僕は!」
バッツがボソッと呟くとシュウは頑張ってフォローを入れる。しかし、フォローされるとわかるとバッツは余計凹んでしまった。
「おっとっと、アイク君。頼んだよ」
すると、ユウが2体目の正規品の攻撃をかわしてアイクへ持っていく。するとアイクは大きく域を吸う。
「噴火っ!!」
そういうとアイクの口から炎が吹き出てきた。それを喰らい正規品は燃え尽きる。これで正規品2体は撃破である。
「凄いよアイク!口から炎が出せるなんて……! 」
「別に大した魔法では無い」
シュウが目を輝かせてアイクを見る。しかし、アイクは冷たくそれをあしらつ。それでも満更でも無いようだ。その光景に少しイラッとしたのかレイが、乱入する。
レイ「この青いヤツの噴火とか言うやつより凄い技なんて俺も使える。」
アイク「ふん。物理攻撃しか出来ないだろう。」
レイ「へぇ、初日に俺にやられててそんなこと言えるんだ。ここで、ロリースしても良いんだよ?」
バッツ「ストップ!ストーップ!どっちもすげぇから、な?今は時間がねぇんだよ!早く行こうぜ!」
ユウ「そうだね。バッツの言う通りだ。無駄なことしてないで行くよ」
アイク、レイ「……(不服)」
ーーーーーーーーーーー
いつもと違う空気を肌で感じる。自然の空気に無臭だが爽やかに感じる匂い……に少し桃の香水の匂いがする。
「ピーチ。お前臭いぞ」
「まあ?! 淑女に臭いは禁物ですよ! 」
「桃臭い」
「もうっデレカシーがありませんね校長先生!」
「ここから突き落としても良いんだぞ」
「むっ……」
今校長先生は猛スピードで窓から飛び降りている途中である。ピーチをお姫様抱っこしながら。自分は運ばれているという状況のためイマイチ反応がピーチは出来なかった。
「貴女方の中で1番まともなのはシュウですわ…」
ピーチははぁとため息をつきながらいう。常識人から見れば、最期の足掻きメンバーで1番まともなのはシュウに見えていた。しかし……
「シュウがまとも……ねぇ。」
校長先生は意味深なことを言う。どこからどう見てもシュウしか常識人は居ないだろう。リゼも常識人になるかも知れないが。
「俺はタツナが1番まともだとは思うがな。」
「あの横暴な幼児が……?信じられませんわ。」
「まあ、そう思うのも仕方ないと思うぞ。」
すると校長先生はクッパロボの頭上の上に立った。そして、ピーチ姫をゆっくりと紳士のように下ろした。ピーチ姫も淑女のようにゆっくりと身だしなみを整える。
「で、校長先生。ここからどうなさりますの?」
「それは……ポリゴンZ」
すると校長先生はモンスターボールの中からポリゴンZを繰り出した。ポリゴンZは周りの様子を伺いながらもピクピクと動いていた。
「ピーチ怪我するなよ。」
「えっ?」
「ポリゴンZはかいこうせん」
『ジジジッジジギギ』
するとポリゴンZがはかいこうせんを乱射し始めた。クッパの頭上に当たるものもあれば空へとはかいこうせんが飛んでいく。ピーチ姫はそれを避けるので精一杯であったが、早すぎて、はかいこうせんに当たりそうになった。
すると校長先生がピーチ姫を抱える。そして校長先生は華麗にはかいこうせんをかわしていく。
「校長先生。貴方本当に人間ですの?」
「純血な人間だ。」
そんな会話をした後クッパの頭が吹き飛んでいく。そこには数十体の正規品と戦っていた、時リン タツナ ミソウ クロコダイン、ポップ、ピカチュウが居た。
『校長先生?! 』
すると勿論一同は驚く。校長先生は丁寧にピーチ姫を下ろすと、校長先生の背後に周り鎌で切りつけようとした正規品の一体の溝落ちにパンチをする。すると白いボディが砕け散り、中からネジや歯車、電線が溢れ出した。
ポップ「おっふ……」
時リン「ピーチ姫! 無事だったんだね! 本当に……本当に……」
ピーチ姫「泣かないで時リン。私は無事だから大丈夫よ。ありがとう。」
ピーチ姫は優しく時リンを撫でる。他一同は校長先生がいることに唖然としていたが、校長先生はそんな目線を気にせずどんどん正規品を蹴散らしていく。
「どういう状況なんだ。」
校長先生は正規品をバラしながら皆に聞いた。皆は唖然としながらお互いのことを見る。
ピカチュウ「えっと、僕達の台詞なんだけど……校長先生は大丈夫何ですか?」
校長先生「あぁ。こっちは大丈夫だ。取り敢えずここにベルがないのは分かるな」
ミソウ「分かる分かる」
タツナ「無駄足無駄足」
校長先生「そうでも無いんだよな」
校長先生のその言葉に一同は首を傾げた。校長先生は戦いながら説明するのは難しいと踏んだのか、手を動かすのを辞めない。
「取り敢えずこの正規品を全員蹴散らしたらいい。」
「お、おう!分かったぞ!」
クロコダインがよしと、士気を高めた。その様子を見て他のみんなのやる気も上がる。
「皆!行くよ!」
『ああ。
おう!
うん!
ええ!』
時リンがそう叫ぶと皆はその声に応えた。
ーーーーーーーーーーー
「暇だ……」
バッツがそう呟いた。シュウはあははと苦笑いしながらアイクを見ると、アイクも不服そうであった。何故ならば。
「へぇ、意外と手応えあるね。」
「だが、本物とはやはり性能は桁違いだな。」
「フジ君が本物の正規品と戦ったら瞬殺だもんねーwww」
「うるさいリウ」
前線で戦っているレイとユウが敵をほとんどなぎ倒してしまうからである。最初の方はアイクもバッツも戦えていたのだが、戦闘が激しくなるにつれレイとユウはアイクとバッツに敵を譲れるほど余裕が無くなっていた。そして、お互いシュウには指1本触れさせたくないという思いで前線に立っていた。
すると天井の一部が唐突にパカッと開く。そこから素早くアサシンの正規品が出てきたのだ。
「なっ、シュウ!」
レイが今までの声とは思えない鋭く焦りじみた声を出す。アイクとバッツはここぞとばかりに攻撃しようとするが正規品が早すぎてシュウにまで攻撃が当たりそうで躊躇ってしまった。
シュウは正規品を見た瞬間、目が輝き、笑いを堪えた顔をする。そして、正規品の顔面を掴み取ると壁に思いっきり叩きつけた。すると正規品は全身がバラバラになって散ってしまった。
「おぉ……シュウも強いな。」
「お世辞はやめてよアイク。レイと比べたらまだまだだよ」
シュウはさっきのギラギラとした顔と打って代わりいつもの青年のような顔をしてアイクを見た。するとシュウの腕の一部ががぱっくりと割れてしまった。
「あ、怪我は俺が治す……よ」
バッツが回復していると、異常な速さでシュウの腕は回復した。
バッツ「おいおい、どういうことだよ……」
シュウ「あっ、僕傷が治りやすい体質なんだよね」
バッツ「俺は魔法使い損って訳かよ……」
シュウ「いや、バッツが魔法を使ってくれなかったら回復は遅かったよ。ありがとう! 」
シュウは好青年のように、ニパッと明るい顔をする。バッツはそう言われると照れながら鼻をかいた。シュウの人たらしは異次元でも通じるようである。
「……」
「どうしたんだいレイ。不服そうな顔をして」
「うるさい。もう着くぞ」
レイとユウは小さな声でそう会話していた。アイクとバッツには聞こえなかったがシュウにはしっかりと聞こえており、シュウの口は三日月のような形になった。
「シュウ。どうしたんだ、怖いぞ」
「ううん! なんでもないよ! 」
シュウは口を拭うと笑顔でアイクにそう言った。アイクもその笑顔に当てられ照れた。勿論、恋愛感情では無いが、家族に褒められたような、居心地の良さを感じた。
そして、ようやく校長室に着いた一行は校長室へ入った。扉は他の教室とは違い焦げ茶の厚い扉に所々に金箔が使われ豪華であった。中は生徒が居ないはずなのに飾られてるトロフィーに歴代の校長先生の顔写真まであった。そこにはユウの顔写真まであった。
「ユウの写真もあるぞ……どういうことだ? 」
「これは多分。歴代の情報屋の顔写真だろうね。」
バッツが驚きながらユウを見るとユウは冷静にそう言った。アイクはゆっくりと校長が座る机へ歩を歩めた。そこにはベルと思わしきものがあった。
「これが、ベルか?」
「うん! これで間違いないよ! 」
ベルを鳴らした場所にいた張本人のシュウが言うのであれば、これは帰れるベルで間違いないだろう。しかし、問題が1つあった。
「鍵がかかってるな……」
バッツがベルを持ち上げ360°ベルを見て言った。降ってもベルの音など鳴らなかった。
「弱ったね……日暮れまでもう数十分しかないよ。」
レイがそれを見てうーんと唸る。皆も参っていた。そこでユウがふと思い出したように言う。
「校長先生なら何か知ってるんじゃないかい?」
「なら校長先生の所に行くか」
アイクはそう言うと他のみんなも首を縦に動かした。そしてレイとユウ、シュウ、アイクは校長室の窓から下を見下げた。
「待て待て待て! ここ5階だぞ! 降りるつもりか! 」
バッツが慌ててそう言うと皆は何がおかしいのだと言わんばかりに頷いた。レイとユウとシュウは別世界の人だが、アイクまで窓から飛び降りようなんて思わかなったバッツは慌てる。
「あ、なら俺がするよ。バッツちょっと我慢してね。」
「え? は? え?! 」
するとレイは慣れた手つきでバッツをお姫様抱っこする。そして、皆は一斉に飛び降りた。
「うわぁぁぉぁ! 」
バッツが絶叫系マシンに乗ってるような感覚を覚えながらそう叫んでいた。それもそうである。レイ達は地面からの衝撃を防ぐべく、何回か回転してスピードを落としているのだから。
そして、無事着地する。バッツはもう吐きそうな勢いであったが、シュウと目が合う。シュウはいつものように笑っていたが、その笑いがいつもの自然体でなく、レイたちのように不気味な笑みであった。
『本来そこは僕の場所だ』と言わんばかりのオーラをバッツは突きつけられ恐怖した。
「とっ、取り敢えず早くみんなの場所へ行こうぜ! 」
バッツは身の危機を案じ必死で話を逸らした。皆も同意見だったのか、全力でクッパロボの所へ走った。
ーーーーーーーーーーー
『ガキィンッ!』
「くっ、このロボ、段々と固くなってきていますわ! 」
ゼルダが剣で必死にクッパロボから伸びてきた手を弾く。段々と相手側の力が強くなってきてゼルダには手に負えなかった。
「そう……だね。僕もそろそろ限界そうだよ」
マリオが苦しそうに下がる。それをすかさずレオナが回復させるが、精神の疲れまでは癒せないためジワジワと削られていた。
「そうですね。私も退けるのでていいっぱいです。」
リゼが涼しい顔でそう言った。この中で1番弱いのはリゼである。しかし、一日中生死を彷徨っていたお陰で体力だけはあり、この中で1番元気であった。そして、元々精神はぶっ壊れていたため、余計に元気であった。
しかし、だからといって戦況は変わらない。ジワジワと追い詰められる戦闘組一行はクッパロボを前に半ば絶望していた。
するとクッパロボのパンチがゆっくりと回復ばかりしていて攻撃ができないレオナに近づく。
「レオナっ!」
マリオが叫ぶがもう動けない。ゼルダも動けなかった。リゼは動けたが自分では止められないと踏んで見殺しにしようとしていた。
「『ロリース』」
その澱んでいるが周りに木霊する声が聞こえた。すると半分は黒髪の少女。半分はインテレオンの"化け物"が片手でレオナを守っていた。すると片手でクッパロボの手を潰した。
「貴方は……」
レオナが化け物の方を見る。化け物はレオナを抱え、後衛へ運ぶ。クッパロボは腕を潰されたじろいでいた。その隙にレオナの所へ皆集まる。
「もしかして、ユウ?! 」
「そうだよ~皆大好きユウちゃんでーす。」
マリオが言うとユウと思わしきインテレオンの化け物は飄々とし、下をべーっと出しながら言った。どうやらユウ本人のようだ。
「その姿は……ロリースですか! 」
リゼがユウの方を見るとユウは何を考えているのか分からない。『ロリース』という言葉にゼルダ、レオナ、マリオは首をかしげる。
「ドーピングみたいなものだよ。」
「その代わり寿命が縮みむんです……」
ユウが面倒くさそうに説明すると、リゼが付け足した。ユウは余計な事を言ったリゼをギロリと睨んだがリゼは相変わらず無表情であった。
「寿命が縮むって……ダメじゃないかユウ!」
「私の寿命なんてあってないようなものだがら。さて、皆に説明しなければならないことがある。アイク」
ユウがそういうと遅れてアイクがやってきた。アイクは鍵のかかったベルを抱えてやってきた。そこで、ピーチ姫は無事なこと、ベルに鍵がかかっていること、校長先生がその事を知ってそうなため、レイとシュウ、バッツは校長先生の元へ向かったこと等、諸々話した。
「なるほど、分かりましたわ。どちらにしろ私たちの仕事は変わらないってことですわね。」
「まっ、そういうことだよ。さぁ、行こうかあのマッドサイエンティストに一泡吹かせてやろうじゃないか」
ユウがフフフと不敵な笑みを浮かべると、皆は体制を整えてクッパロボに対面した。ゼルダ、レオナ、マリオは満身創痍だが、ロリースしたユウとアイクが参戦したことにより負担がかなり減った上に心強かった。
そして、クッパロボに一斉に攻撃を始めた。