二次創作小説(新・総合)
- Re: 最期の陰謀が導く学園生活【只今、戦士たちの愉快な日々コラボ】 ( No.62 )
- 日時: 2022/06/27 16:25
- 名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: /ReVjAdg)
最終日。お別れ
一方校長先生達は……
流石に数が多い。あと数分すれば全滅させられるだろうが、日が暮れるまでに全滅させられるかと言うとそうでもなかった。なら、このまま逃げるか? いや、逃がしてくれないだろう。偽物の正規品でも一応正規品のため、校長先生も手を焼くほど強い。それが多くなると時間がかかってしまうのだ。そして、ポップ、ピカチュウ、時リン、クロコダインも体力が限界を迎えていた。
校長先生はどうしようか、考えていた。ポリゴンZで一掃すれば一瞬で片付くが、その代わり皆が犠牲になってしまう。
そんなことを考えてると少しの隙が校長先生に出来てしまい、正規品が校長先生に猛威を振るう。流石の校長先生でも避けられない状況であった。
そこで……
「波動を! 燦然さんぜんと輝け! 燃えたぎる思いよ! 頼むっ、はあっ!!」
そんな透き通った声が響いた。校長先生がぶっ壊し再生出来ないままでいたクッパロボの頭からバッツが魔法で正規品達を数体焼き尽くした。それに続いてレイ、シュウもやってきた。
「ベルの方は見つかったのか」
「それよりありがとうだろ校長先生! 」
バッツがむすーっとした顔で校長先生に言う。校長先生はすまんと1つ頭を下げると、バッツは満足そうにした。
「シュウ! 無事だったのか」
ミソウがシュウに言うとシュウは元気だと言うようにくるりと回ってみせる。それよりも説明しなければならない。
「皆! 手を緩めずに聞いて欲しい! 」
シュウはそういうとベルは見つかったが鍵がかかっていたこと、鍵の在処を校長先生が知ってる事を話した。すると自然と校長先生の方に視線が集まる。その視線を察知したのか校長先生は口を開く。
「鍵はこのクッパロボを倒す……再起不能にしたら自動で出てくる仕組みだ。だから、まずはこの正規品を何とかしなければ"ならなかったな"」
そう過去形で言って校長先生は倒れた正規品の頭をガシガシと足で踏む。レイの方も正規品の頭で蹴鞠をして遊んでいる。皆の周りにはもう動いてる正規品などいなかった。
レイが来た瞬間に校長先生の動きも良くなり瞬殺してしまったのだ。
「レイ。意外と腕を上げたな。 」
「それはこっちのセリフだ校長。」
レイと校長先生はお互い背を向け会いながら言った。その様子に唖然とした一同はハッと我にかえる。
「この白い奴らを全員倒したってことは、あとはクッパロボを倒すだけか! 」
「そういうことになるね。さぁ、あとひと踏ん張りだ。」
クロコダインが言うとレイは静かにそう答えた。ようやくゴールが見えてきたのだ。そして、日暮れももう近い。皆は急いでクッパロボから出て、戦闘チームと合流しようと動き始めた。
ーーーーーーーーーーー
「はぁ、はぁ、はぁ、ガハッ!」
一方その頃戦闘チームは満身創痍であった。ユウとアイクが来てから戦況は一気に変わったが、ユウのロリースが限界を迎え、今ではユウは倒れて口から血を吐いていた。これがロリースの代償である。
─強大な力を手にする代わりに寿命が縮む─
ユウだって承知の上でロリースを発動させた。しかし、過去何回もロリースを発動させ、余命4年のユウはもうロリースを発動できる時間が少なくなっていたのだ。ユウが戦闘不能になってからはまた一気に戦況は変わり、どんどんマリオ側が不利になってしまっていた。
「ユウ!今回復するわ……! 」
「いいから、レオナ先生が何とかして治るものじゃない。ゼルダ達に集中してくれ。」
ユウは後衛のレオナの庇護下の元転がっていた。レオナはそんなユウを見ていられなかったが、今の状況ではマリオ達の援護が最優先だ。致し方なくレオナはマリオ達の回復に務めた。
しかし、ついにマリオとゼルダは体力がそこをつき、指1本動かせない状況にいた。
そこでクッパロボが2人を踏み潰そうとする。またもやリゼは諦めた顔で見ているが、ユウはそうはいかず必死で這いつくばっているが中々進めない。
─ここで終わりか─
誰もがそう思っていた時、大きな衝撃音と共に、クッパの腕が砕け散った。
「一体……校長先生! それに皆! 」
腕を砕いたのは校長先生であった。そして、ようやく全員合流出来たのである。
ピカチュウ「ゼルダーッ!」
ゼルダ「きゃっ! ピカチュウ、無事でよかった……」
ポップ「レオナ先生! 大丈夫か! 」
レオナ「大丈夫……とは言えないわ。もう満身創痍でリゼ以外は誰も動けない。」
シュウ「リゼ! 無事だったんだね! 」
リゼ「はい。他の方々は無事とは言い難いようです。」
クロコダイン「マリオ! 大丈夫かよ! 」
マリオ「ごめん……ちょっと動けそうにないや……」
バッツ「レオナとゼルダとマリオとユウは俺が回復する。」
ゼルダ「お願いします……」
校長先生「ロリースのしすぎだ。もう寿命は無いんだろ」
ユウ「何何? 私を心配してくれたりー? 」
校長先生「……当たり前だろう」
レイ「それにしても、ロリースした癖にその状態なんて笑えるね」
ユウ「私はロリースしすぎて力が弱くなってるんだ! 」
レイ「はいはい。」
各々再開と現状説明を終えた後、バッツはレオナ、ゼルダ、マリオ、ユウの回復に。残りはクッパロボとの戦闘状態になった。
クッパロボは片手を失っても躊躇することなくもう片方の腕で時リン目掛けて飛んでくる。そこに赤い影と青い影が1つづつ現れた。
タツナとミソウである。2人はクッパロボの拳を受け止める。
タツナ「今のうちに登れ!時リン!」
ミソウ「グズグズしてたらこのままお前をペシャンコにするぞ」
時リンは深く頷き、剣を構え、クッパロボの腕をかけはしった。それにアイク、ポップ、ピカチュウも続く。
「ピカチュウ頼んだ!wライデン!」
ポップがそう叫ぶとピカチュウから強力な電圧が流れ、クッパロボをしびれさせる。アイクと時リンは必死で攻撃しているが『守る』で防がれてしまう。
「右目を壊せ!そしたら『守る』は無効化される! 」
校長先生が地上から大声で叫ぶと時リンとアイクはお互いに頷き、クッパの右目目掛けて剣を突き立てる。もちろんそれをクッパロボは妨害しようと片腕を動かしてアイクと時リンを掴もうとする。
「「させません
ねぇよ! 」」
するとそこへリゼとクロコダインがやってきて、リゼは蹴り、クロコダインは斧で片腕を退ける。もちろん守るで攻撃は出来なかったが、退けられることは出来た。
リゼ「今です! 」
時リン「ありがとう! いくよアイク! 」
アイク「あぁ」
そして時リンとアイクはクッパロボの右目に剣を指した。するとガラス状だったクッパロボの右目は砕け散り、クッパロボは大きく緩いだ。時リンとアイクはそのまま12mもの高さがあるクッパロボから宙に放り出されてしまった。しかし……
「大丈夫ですか。」
「大丈夫?! 」
直ぐにリゼとシュウが援護に回った。リゼはアイク、シュウは時リンを抱えて地上に降り立つ。時リンとアイクはシュウとリゼに感謝の言葉を述べたあとクッパロボの方を見る。
「これで守るは無効化された! レイ! 思いっきり潰せ! 」
「言われなくとも、そのつもりだっよ! 」
校長先生がレイに指示を出すとレイは身軽にクッパロボに上り片方の腕を数発パンチして肩から切断させた。切断されたクッパロボの片腕は『ドーン』と周りに響く音をして無気力に倒れた。切断部分からはからは荒荒しい太い動線が見える。
「今だ! トドメをさせ! 」
レイが宙に放り出されながらそう言った。すると残っていたシュウが脅威のジャンプ力でクッパロボの腹部まで飛ぶ。
「シュウ! 鉄亀の弱点はみぞおちだ! 」
校長先生のその言葉を聞いてシュウは数回転して体制を整える。シュウはもうみぞおち附近に居た。そして、クッパロボは両腕を切断され身動きが取れない。
「楽しかった。ありがとう」
シュウのその言葉は誰にも届くことなく、拳がクッパロボのボディに触れた。
その瞬間シュウがパンチした所から段々とクッパロボのボディが砕け散り中身の大中小の歯車や、壊れた螺旋階段等が出てくる。
レイはすかさずシュウを抱きとめ、皆のいる場所に行く。
クッパロボは、跡形もなく砕け散り、面影など無かった。強いていうなれば、金箔が貼られていた目立った箱があり、その中に鍵があった。
ーーーーーーーーーーー
「もう終わりかー……先生も案外悪くなかったな! 」
ポップがニカッと笑いながらそういう。戦士たちの日々2メンバーと最期の足掻きメンバーは綺麗に分かれ、真ん中には解錠されたベルが置いてあった。最後の、お別れの挨拶の時間である。
ユウ「表世界に来たみたいで、楽しかったよ。」
ゼルダ「何時でも私達の世界に来ていいのよ!」
ユウ「考えておくよ。けど、もう私には時間が無いから、行けるかは分からないけどね。」
クロコダイン「お前は最後の最後でいい所を持っていくな!ガハハハ!」
シュウ「いやっ、条件反射で……僕が行かなきゃって思って……」
時リン「それでもクッパロボを倒してベルも手に入れられたから良かったじゃないか! ありがとうシュウ! 」
シュウ「えへへ……」
タツナ「もうお別れか」
ミソウ「嬉しいような、寂しいような」
アイク「そっちの世界は過酷なんだろう。もし良ければ俺達の世界に来ないか?」
ピーチ姫「あら、優しいのねアイク」
アイク「そんなん……じゃないが……」
リゼ「同情に近いものでしょうね。しかし、余計なお世話です。」
タツナ「俺達はもう堕ちちまった。表世界へは行けないんだ。」
ミソウ「私達の世界でやらなければならないこともある」
アイク「そうか……頑張ってくれ。」
リゼ「えぇ。仮にあの世があるのならば、そこで待っています。」
ピーチ姫、アイク「?」
バッツ「楽しかったな! この3日間! 」
マリオ「そうだね、世界は広い……って知らしめられたよ。」
シュウ「あはは……あれはレイと校長先生が異常なだけだと思うけどね……」
バッツ「それより本当に元の世界に戻っていいのか? 俺たちの世界で楽しくやろうぜ! 」
シュウ「うん。素敵なお誘いだけど断っとくよ。」
マリオ「それは、何故だい? 」
シュウ「きっと、レイなら自分の世界を捨てないから。僕はずっとレイと一緒に居たいんだ。」
マリオ「そっか……」
バッツ「レイも病的にシュウの事が好きだと思ってたが、シュウも大概だな。 」
シュウ「……うん。そうだね。叶わない恋でも、たのしいものだよ。」
バッツ、マリオ「?」
校長先生「皆、ご苦労だった。」
ポップ「いやぁ、校長先生の指導のお陰ですよ! 最初誰かに教えるなんて難しかったのに、それを教えてくれたのは校長先生何ですから! 」
レオナ「はい。私達も校長先生に深く感謝しています。」
校長先生「ありがとう。」
「あっ、そうだっ!」
するとシュウが持っていた紙袋からビニールで包んどものを取り出す。
「ここにいる全員の分。作ったんだ!バレンタイン…昨日だけど。感謝の印として。」
そういうとシュウは皆に配り始めた。それはレオナ、ユウ、ミソウ、リゼ、ピーチ、ゼルダと一緒に作ったチョコであった。男性陣もチョコを作っていたため、シュウにお返しとして渡す。
「あっ、ポップ先生……私も。」
レオナ先生はこの流れに乗ってポップにチョコを渡した。ポップは照れくさそうに、それでも嬉しそうにそのチョコを貰い、お返しにマフィンを渡した。ピーチと時リン、ゼルダとアイクもそんな感じであった。
ピーチ「ふふっ。殿方からチョコを貰うなんて不思議な気分ね♪」
時リン「そう……だね。上手くできたか分からないけど……」
ピーチ「何言ってるの?時リンが作ったものなら何でも美味しいわよ! 」
時リン「あっ、ありがとう……(照)」
ゼルダ「このマフィン……アイクさんが作ったの?」
アイク「……ま、まあそうだな」
ゼルダ「お上手!美味しく食べますからね! 」
アイク「勝手にしてもらって構わない(照)」
ゼルダ「……ふふっ」
ゼルダは大切そうにアイクから貰ったチョコレートを胸に当てた。
タツナ・ミソウ「シュウ! これやる!」
シュウ「あ、ありがとう!マフィンもチョコも貰えるだなんて、僕は幸せものだよ。」
リゼ「私のもあげます。」
シュウ「えっ、いいの?! 」
リゼ「さっきチョコ貰いましたし、私はあげる相手は居ないので」
シュウ「それでも嬉しいよ! ありがとうリゼ! 」
リゼ「はい。」
タツナ「リゼだけずりぃ。」
ミソウ「私達にも! 」
シュウ「うん! 2人ともありがとう! 」
そう言ってシュウは双子の頭を撫でた。双子は照れくさそうにお互いの顔を見つめると、"満面の笑み"を浮かべた。
レイ「シュウ。これあげるよ」
シュウ「レっレイもくれるの?! 」
レイ「当たり前だろう? 借りは返さないとね」
そう言ってシュウはレイのチョコマフィンを受け取る。すこし型くずれしていて所々焦げているが、シュウはニヤけが止まらなかった。
レイ「それと、皆より俺のチョコの方が豪華なの分かるからね。」
シュウ「えっ、ええ?! 」
シュウ一気に顔を赤面させる。図星のようであった。レイはその赤面したシュウの顔を見て満足したようだ。
リゼ「あそこでシュウとレイがイチャコラしてますが良いんですか?」
タツナ「何がだ?」
リゼ「……言わずともがな分かるでしょう。」
ミソウ「シュウへの気持ちは……もう踏ん切りはついてる。」
リゼ「…………そうですか。」
リゼはそういうと、目を細め赤面するシュウとそれをからかうレイを見ていた。
「そろそろ時間だベルを鳴らすぞ。」
校長先生がそういうとベルの前に立った。どうやら校長先生がベルを鳴らすようだ。
マリオ「楽しかったよ! そっちの世界でも頑張ってね! 」
クロコダイン「ガハハ! そのマッドサイエンティストやらに頼んでこっちに来ても構わんのだぞ! 」
ゼルダ「体に気をつけて……! 」
アイク「まあ、楽しかった。ありがとう」
時リン「そっちの世界でも頑張れよ! 人生楽しいことは必ずあるんだから! 」
ピーチ姫「ありがとうございました。また会った時はゆっくりお茶でもしましょ♪」
レオナ「皆様、傷の治りが早いからって無理は禁物ですよ! 」
ポップ「楽しかったよ! そっちの世界でも暴れるなよ! 」
ピカチュウ「ありがとう……皆ありがとうっ! 」
バッツ「元気でな! 」
ユウ「まあ、施設に居た時よりは楽しかったよ。それじゃ、またいつかえる会えるなら良い土産話を持ってきてくれ」
リゼ「ありがとうございました」
タツナ「まあ、楽しかったよな! 命は大切にな! 」
ミソウ「……ありがとう」
レイ「まあ、楽しかったよ。次はもうないかも知れないけどね」
校長先生「皆。こんなアホどもに付き合ってくれてありがとう。」
シュウ「えっと、皆! 本当に、本当にありがとうー!!! 」
『ゴーンゴーン』
シュウの言葉を最後に校長先生がベルを鳴らした。すると辺り一面白い霧で包まれ戦士たちの日々メンバーが見えなくなっていく。シュウは戦士たちの日々メンバーに手を伸ばす……しかし、どんどん意識は薄れていった。
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《シュウ》
んん……ここは、どこだろう?いつもの古びた木材の床に、僕は倒れ込んでいた。横にはリゼ、タツナ、ミソウ、ユウが居た。上を見ると机の上にフラスコが置いてあり、ここはダミの部屋のようであった。
「ああ、お帰りー」
ダミがまるで友達に接するかのように軽くいった。シュウはニコニコしながらゆっくりと立つ。ユウもニコニコと深い微笑みを浮かべている。双子に関しては完全に殺気ビンビンである。
双子・シュウ・ユウ
「「「「こっのマッドサイエンティストォォ!!」」」」
「あはは、それは褒め言葉だよ……って待って待ってその攻撃洒落にならないって、うわぁぁぁー!! ごめんってぇー!!! 」
すると双子とユウ、シュウは一気にダミに襲いかかった。リゼはやれやれと思いながら相棒のサーナイトとその様子を見ていた。
かくして、シュウ達は奇跡的にであった戦士たちの日々メンバーとの思い出を胸に、『計画』を進めるのであった─
─fin─
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~あとがき~
7000文字まで後700文字残っていたので書こうと思います。この度はこのような貴重なコラボをさせて頂きありがとうございます!謎の女剣士さんはもちろん、マリオやゼルダ達もありがとうございました!
とても楽しい2ヶ月間で、楽しすぎて他のスピンオフリクエストすっ飛ばしちゃいました(笑)
本当にすみませんて……
この度をもって、謎の女剣士さんとのコラボは終わりとなります。波乱万丈でギャグなんて書けませんでしたが、楽しんでくださったなら何よりです。
今後は皆様から頂いた沢山のリクエストの消化となります。ゆっくり待ってくだされば光栄です。
それでは、今後とも私の創作をご贔屓にさせて頂ければ幸いです!ありがとうございました!