二次創作小説(新・総合)

Re: ベリー創作物「裏の陰謀」「最期の足掻き」「神学」スピンオフ ( No.8 )
日時: 2022/05/09 14:48
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: ET0e/DSO)

一日目。理解と順応。

取り敢えず、シュウ、タツナ、ミソウ、アイク、クロコダイン、ピカチュウのチームと、マリオ、ゼルダ、シュウ、リゼの常人チームはそれぞれ自分たち以外が居ないこの空間を疑問に思い、街を探索することになった。
すると偶然かはたまた運命ごつごうしゅぎか、2組のチームはすぐに合流することが出来た。

「アイクにクロコダインにピカチュウ!無事だったんだね!」

「…どうも無事そうには見えませんわ…」

戦士達の愉快な日々2チームはお互い再会を喜び会うと共に状況説明をしていた。まずレイ側の戦士達の愉快な日々メンバーはレイ達の圧にさらされげっそりとしていた。特にピカチュウは青色をしていた。

「あぁ、ゼルダ!無事だったんだな!」

「アイクさん泣かないで。」

アイクはゼルダとの再開に涙を流していた。

マリオ「一体。何があったんだい?」
アイク「逆に何も無かった。」
クロコダイン「何か起きた方がよっぽど楽だったな。」
ピカチュウ「怖い…怖いよぉ…」

マリオの想像以上にピカチュウが怯えていたため、マリオとゼルダはピカチュウを宥めることに尽力を尽くした。

「えっ、レイにタツナ、ミソウ?!3人も…来てたの?!」

シュウは驚きレイ達に近寄る。シュウは自分とリゼだけが巻き込まれたと思っていたがそう出なかったことに驚きを隠せなかった。もしかしから他にもダミの機械の被害者が出ているかもしれない。そう思うと罪悪感でどうかなりそうだった。

「取り敢えず…レイ…みんな。今回は僕が原因なんだ。本当にごめんっ」

シュウは誠心誠意謝る。基本的に何かをやらかすのはレイとタツナ、ミソウのため僕から謝ることは無いため新鮮であった。それより、レイ達と一緒に居た人々がげっそりしていたのを見るに、レイ達の暴力に当てられたか、圧に押し負けて居たかだろう。『そこに関しては身内が本当に申し訳ありません…』シュウ自身は原因では何のに、大きな責任感を背負って居た。

「それより。聞きたいことがいっぱいあるんだけど。」

ミソウがたっぷりと含んだような発言をする。理由はレイ達はこの状況が理解出来ていないからだろうとレイ、タツナ、ミソウ以外の誰もが思っていた。が、それとは全く違うことであった。

「シュウ。そこの女。誰?」

レイは爽やかな微笑みを更に深くし、一周まわって怖くなった。ピカチュウは人の言葉を喋っていたのに、急に「ピカァッ……」と言って気絶してしまった。
シュウとリゼは『デジャブ…』と感じてしまった。何故なら、リゼがレイ達と同行する際に同じことを言われたからである。今回はその被害がゼルダになってしまった。
怖くなったのはレイだけでは無い。タツナとミソウもそう出あった。普段の3人に恐怖を感じないシュウとリゼでさえ、悪寒を覚えるほどだ。
しかし、ゼルダは女王である。常人との器が大きく違った。

わたくしはハイラル王国を束ねる姫。ゼルダです。そちらのお名前を聞いても宜しくて?」

ゼルダは退かなかった。それは、他のメンバーを守ろうと、ヘイトを向けないようにしているようにも見えた。マリオは人のことをよく見ており、それにいち早く気づいた。レイ、タツナ、ミソウはマリオからみても常人でないことが明らかである上、ゼルダも高い戦闘力を誇るが、ここはゼルダVSレイ、タツナ、ミソウの構図だ。明らかに数的に戦力が違った。
しかし、それに気づいても何かいい案が浮かぶ訳もなくマリオは様子を黙ってみることしか出来なかった。

「おい、そこのクソビッチ。シュウに手を出したりしてねぇよな?」

タツナが口を悪くしてゼルダに聞く。客観的に見たら完全に不良と、不良に絡まれる哀れなお嬢様である。そして、タツナの発言には圧が溢れ出ていた。日々死線を潜り抜けているため、無意識に周りの生物を圧で差し押さえ用としてるのか、わざとなのかは誰も分からない。
それでもゼルダは退かなかった。

「何もやってません…!私とシュウさんがそんな関係に見えますか!」

ゼルダは必死に抵抗する。しかし、レイ、タツナ、ミソウは微動だにしない。ゼルダの言葉を信用してないようだ。そこで、あの男が動き出した。

「おい。ちょっと待てよ。そこの桃髪のガキ。今の言葉取り消せよ。」

紛れもないアイクであった。アイクはゼルダを庇うように前に出た。するとクロコダインも続いて前に出てきた。マリオは後ろでピカチュウの看病をしている。

「なら何回だって言ってあげるよ。人の男に手を出すド淫乱クソビッチ。」

「取り消せぇぇぇ!!!!!!」

ミソウがアイクを煽るかのように笑いながら言うと、レイに相応する叫びと圧を出し、剣を取った。するとその後は一瞬。アイクの移動が早すぎて、他の皆からはアイクがミソウの側へと瞬間移動したように見えた。

「アイクさん!ダメェッ!」

いくら煽ってきたとはいえ相手は幼女である。そんな相手に手を上げるアイクなんて見たくなかったゼルダが叫ぶ。

「辞めるんだアイク!」

「シャレにならねぇって!」

それに続きマリオとクロコダインも必死で彼の理性に問いかけた。しかし、もう遅かった。剣は、ミソウに振りおりて居た。

「あ…そんな……」

ゼルダは顔を真っ青にし、その光景を見ていた。自分が不甲斐なかったから、威厳がなかったから舐められてしまい、アイクに人を殺させてしまった。そんな気持ちでいっぱいになってしまった。

「あのさ。俺の妹勝手に殺さないでくれる?」

するとアイクの背後から確実にその声は聞こえた。そこにはタツナがミソウを抱えて居た。アイクは別に本気ではなかった。しかし、一時の感情に任せて剣を振るってしまったのは事実である。それに、幼女には到底かわしきれないような速さと強さを誇っている。それがなぜかわされたのか、アイク含むメンバーは現実を受け止めきれなかった。

「…私1人でもかわせた。」

「嘘つけ。お前俺が急いで抱えてかわしてなきゃ腕1本持ってかれてたぞ」

双子がそんな話をする。ここで、マリオ、アイク、ゼルダ、クロコダインは察してしまった。勘ではただものでは無いとうっすらと思っていたが、今強者という認識に塗り変わった。
するとワナワナとしていたシュウがようやく動き出した。

「……コラっ!タツナ!ミソウ!」

それはあまりにも可愛らしい声で威圧なんて言うものじゃない。鳥のさえずりのような声だった。そんな声でも、タツナとミソウは条件反射でシュウの前に正座した。

「まず、ゼルダさんは悪い人じゃないの!そんな悪口言わない!というか口悪すぎだよ!
それに、ビッビビビ…ビッチやいっ、淫乱……なんて言葉、どこで覚えてきたの!」

「「ごめんなさい……」」

さっきのガラが悪いタツナ、ミソウとは思えないほど萎れていた。そして、あの圧も消えていた。明らかにシュウという人物はタツナ、ミソウより格下の存在と理解出来る。しかし、その双子よりシュウの方が立場が上であることに、皆は驚きを隠せなかった。

「謝るなら僕じゃなくてゼルダさんとアイクさんでしょ! 御二方共にマリオさんもクロコダインさんも、身内が誠に申し訳ございませんでした。どうかこの御無礼お許しください…」

「い、いや、俺もついカッとなって…大人気なかった。すまん。」

わたくしも、申し訳ございませんでした…」

ゼルダとアイクは見た限り恋人だろうかとレイとリゼはそこでピンと来た。そうでなくてはあんなにお互いのことで怒れないだろう。

「「ごめんなさい」」

タツナとミソウは未だ気に入らないという表情をしているが、シュウが居る手前文句などいえなかった。素直に謝る。

「ここで状況整理をしないかい?今回の出来事はお互い慣れない場所で不安があるから起こった出来事かもしれない。丁度シュウとリゼが詳しく知ってるようだから聞いて上げてよ。」

こういう時に人をまとめられるマリオの才が光る。その言葉を聞き、落ち着けた一同は今一度状況整理をした。流石にシュウとリゼは『脱走の一環で機械を使った』だなんて言えない。何故なら、3柱の中で最強、施設ではNo.2の強さを誇るレイが目の前に居るからである。目の前で脱走を図ったと言えば、生死に関わるだろう。

「えっと…しっ、知り合いのマッドサイエンティストが作った異次元を作り出す機械がありまして。」

「僕達はそれを起動してしまったんだ。こっ、好奇心で!だから、今回の事件は僕達が原因なんだ……ごめんなさい!」

リゼとシュウはレイに悟られないように、1部をぼかし、改変した内容を伝えた。

「マッドサイエンティストか…お前らも大変なんだな。」

クロコダインは同情に似た声をかける。

「まあ、何となく分かった。俺らはここから帰れるのか?」

アイクは不安を織り交ぜた言葉を発した。

「3日経てば自然と元に戻れるようですわ」

ゼルダが口に手を当て微笑む。マリオ、シュウ、リゼは肯定するように頷く。皆、納得したようだ。

「で、シュウ。そのマッドサイエンティストは女か?」

「女なら殺す。」

否、納得してない者が2名。タツナ、ミソウである。2人はシュウの人間関係に敏感であるようだった。特に女友達に関しては。レイも同様だが、今回は何故か動いていない。

「いやっ!男だよ!同性同性…!」

「あの人に性別とかあるの?」

シュウが勢いで否定するが、リゼはシュウにとって訳が分からないと言ったような態度をとる。しかし、タツナ、ミソウはシュウのことを信頼する。

「男…危険はあるが女よりはマシだ。」

「命拾いしたわね。その…まっどさいえんてすと」

毎回シュウが女関連で双子に問い詰められてるとなると戦士達の愉快な日々メンバーは同情した。

「あと、もう1つ聞きたいことがあるんだけど……このセイフク?何?」

ミソウが聞いた。シュウとリゼは分からないと首を横に振った。マリオとゼルダは思い当たる節があるようだ。

「もしかしてですが、リゼさん。その機械に強い
衝撃を与えたのですよね。」

「は、はい。」

ゼルダは念押しをするようにリゼに聞く。マリオはそれで確信したようだ。

「なら、それが原因じゃないかな?機械は繊細だ。強い衝撃に弱い。それで機械か、時空に影響を及ぼして…学ラン、セーラー服を着るはめになったのかも。本当に意味不明だけど。」

マリオの言葉は強い説得力があり、その場にいた皆が納得した。

「うむ。細かいことはよく分からないが、3日経てば元に戻れるのだろう?なら今の状況を楽しもうではないか!」

クロコダインは明るいことを言う。それに慣れている他の戦士達の愉快な日々メンバーは苦笑いをした。

「まあ、ここも実質表世界……だもんね?」

リゼ、タツナ、ミソウ
『そうなの?!』

最期の足掻きメンバーである3人は裏世界の住民である。そのため表世界…普通の世界のことを知らない。そして、憧れでもある。少し形は違うも、表世界に居るという事実に嬉しさとワクワクがあった。

「楽しみましょう……この世界!」

「じゃねぇと損だもんな!」

「表世界……表世界……!」

皆は誰よりも楽しみにし、その世界を満喫しようとしていた。

「あらあら、タツナさんとミソウさんははしゃぐと子供のようで可愛らしいですわね。」

「……そうか?俺は気に食わないぜ。」

「あらアイクさん。さっきのことまだ根に持ってらっしゃるの?」

「……」

アイクは肯定も否定もせず、そっぽを向いた。

「あれ…ここは…僕は…」

「あ、ピカチュウ起きた?大丈夫だったかい?」

ピカチュウはゆっくりと起き上がるとはしゃいで圧が抑えられたタツナ、ミソウ、リゼと、何か考え事をしてるレイ。そして最期の足掻きメンバーで唯一圧が無いシュウを見て、訳が分からなくなった。

「えっ、え、どういう状況?」

「ピカチュウ。まあ混乱するのも無理はありませんわ。ゆっくり説明します。」

ゼルダはそう言うとピカチュウに事の経緯を説明した。

「おーい!なんか知らねぇけどこの世界楽しみなんだろ?折角こんな服装してるんだし、学校行こうぜ!あるかは分からないがな!」

ゼルダがピカチュウに説明してる間にクロコダインがそう提案した。

タツナ「ガッコウ?なんだそれ」
ミソウ「食べ物?」
シュウ「学校は色んなことを教えてくれる場所だよ。」
タツナ「ってことは、身体強化とか教えてくれるかもしれねぇのか!」
クロコダイン「そ、そういうのでは無いがな。きっと気に入ると思うぞ!」
タツナ、ミソウ「行く!」
アイク「お前達は…一体どんな環境で育ってるんだ?」
リゼ「別に。普通の場所ですが…」
シュウ「僕から見たらミソウの腕を切り落とせる程の速さを持つアイクさんの方が何者かと思うんですけど…」
マリオ「じゃあ、それを含め話しながら学校に行こうか!」

ピカチュウ「ぼっ、僕も…混ぜて…?」
最期の足掻き一同『ポケモンが…喋ってる?!』
ゼルダ「そこ突っ込むと訳分からなくなるので控えましょう。」
シュウ「急にメタイこと言いますねゼルダさん」
クロコダイン「おい!そこの白髪のアンタも行くぞ!」
レイ「あ……あぁ。行く。」
ピカチュウ「ひぇっ……」
ゼルダ「だっ、大丈夫ですよピカチュウさん。悪い人じゃないと思います。」
シュウ「うん。レイは悪いやつじゃないからさ。仲良くしてくれないかな?」
ピカチュウ「僕…シュウぐらいしか仲良くなれないかも…」

唯一表世界の住民であったシュウからは悪意を感じなかったピカチュウは、そう言った。

マリオ「まあまあ、そう言わずに。ほら、アイクもね?」
アイク「俺もあの双子とは仲良くなれん。」
タツナ「何話してんだよ!」
ミソウ「早く行きましょう。」
リゼ「そうです!」
マリオ「そうだね。そろそろ行こうか!ほら、レイも!」
レイ「あっ、分かった。」

そう言って一同は来ている服が制服と言うこともあり、学校へと向かうことになった。

レイ「ダ…ミ?」

レイのその呟きは誰の耳にも入らなかった。