二次創作小説(新・総合)
- 月夜の魔法使いと賢者 (後編) ( No.35 )
- 日時: 2023/12/31 13:49
- 名前: 大瑠璃音葉 (ID: TsdJlnVC)
魔法使い達がやってきてそうそう、トラブルが発生する。
そのトラブルに、優治とミチルも巻き込まれるのだった
改めて、追加ジャンルはまほやくこと、魔法使いの約束です!
優彼の兄である優治と魔法使い達に充てがわれた大部屋。
そこで優治は目を覚まし、伸びをする
優治「ん〜!」
ミチル「ふぁあ・・・」
優治「お、ミチルおはよう」
ミチル「おはようございます、賢者様!」
ミチルと呼ばれた髪色と身長以外は優彼そっくりの容姿の少年が目を覚まし、優治に聞こえるようにかつ他の魔法使い達を起こさない声の大きさで挨拶をする。
いつもの魔法舎と違う場所に興奮してるのか、はたまた落ち着かないのかは分からないがミチルは忙しなく充てがわれた大部屋を見ている。
優治「せっかくだし、優彼の所に行くか?」
ミチル「はい!」
そう返すとミチルは優治と共に他の魔法使い達を起こさないように部屋を出た。
優治「確か優彼の部屋はこっちだったな。・・・お」
優彼「あ!」
丁度優彼も魔法使い達の部屋に向かおうとしていたようで、曲がり角でばったりと出くわす。
優彼「おはよう優治にぃ」
優治「おはよう優彼」
優彼「僕丁度そっちに行こうとしてた所で・・・あれ?」
ミチル「・・・!」
優彼はミチルに気がつくと、興味深そうに彼を観察する。
昨日兄が特に気にかけている魔法使いと言っていた事もあって、優彼はミチルに興味を持っている。
ミチルもまた、優治から自分と外見がとても良く似ている弟がいると聞いていたので、優彼に興味があった。
優彼「はじめまして、僕は時継優彼と申します。」
ミチル「あ、はじめまして、ミチル・フローレスです」
優彼「よろしくね、ミチル君」
お互いに挨拶を済ませて、優彼の魔法使い達への挨拶も兼ねて3人(面影とグリムとこんのすけはまだ疲労が抜けきっておらず寝てる)は魔法使い達に充てがわれた部屋に向かおうとする最中だった。
たまたま通りかかった部屋で、何やら困っている様子だった。
放っておけない優彼は二人に断りを入れてから扉をノックして開ける。
そこにいたのは長義と松井、長谷部と博多だった。
優彼「皆さん、どうされたんですか?」
長谷部「主・・・!申し訳ございません、実は会計の書類が2つほど無くなっていたんです!」
博多「こんままじゃ決算が狂うばい!」
優彼「それは大変ですね」
優彼は書類探しを手伝いたいという気持ちがある。
しかし、優治とミチルを待たせていいのかと悩んでしまう。
優治「じゃ、俺達も探すの手伝いますよ」
ミチル「はい、泊めて貰ってるんですからこのくらい手伝わせてください!」
優彼「2人共、ありがとう・・・!ところで、無くなった書類って何ですか?」
その優彼の疑問に、四振りの纏う空気が重くなった。
優彼「あ、あの〜・・・」
長義「・・・書だよ・・・」
ミチル「え?」
長義「借用書が2枚だよ」
その言葉を聞いた優彼はその借用書が誰のものであるかを察してしまった。
すぐに察することが出来る程のレベルである。
優彼「その借用書ってもしかして・・・」
松井「主も予想してると思うけど、石川と直木のものだ」
笑顔で答える松井に、優彼は完全に納得してしまった。
せざるを得なかった
感想まだです
- 月夜の魔法使いと賢者 (後編) ( No.36 )
- 日時: 2023/12/31 13:54
- 名前: 大瑠璃音葉 (ID: TsdJlnVC)
カイン「ん〜!」
優彼達が借用書探しを始めた数十分後、魔法使い達に充てがわれた部屋でカインという騎士の魔法使いが目を覚ました。
伸びをして部屋を見ると、カインは自らの見ている景色に違和感を覚えた。
何故なら、21人中カインを含めた11人のは以前の大いなる厄災との戦いで、厄災の奇妙な傷という後遺症のようなものを負っている。
カインの場合はオーエン以外の魔法使いや人間の姿を、相手に触れない限り視認することができないという物だ。
だが、今のカインにはこの部屋にいる魔法使い達が半透明に見えている。
カイン「・・・どういうことだ?」
疑問を抱えつつも、窓を開けてみると・・・
これまたこれまた不思議な光景が目に映った。
半透明で辛うじて分かる状態だが、二人の人間を7人(内2人は優治とミチル)が追いかけている状態だ。
その光景を見たカインは窓から飛び降りて優治達の助太刀に向かうのだった。
・
長義「石川啄木、直木三十五!今すぐ止まれ!」
石川・直木「止まれと言われて止まるやつがあるかーーーーーーー!!!!!」
優彼と優治とミチルと長義と長谷部と博多と松井は石川と直木を追いかけている。
理由は明白。
無くなった借用書は2人が持ち去っていたからだ。
にしても、優彼はともかくとして図書館本丸で足の速い方にあたる長谷部より速いスピードで走れているのは、余程借金取りが怖いのか・・・
優彼「み、皆さん待って・・・くださっ・・・!足・・・速すぎですぅ・・・!」
ミチル「わあ、しっかりしてください優彼!」
優治「死ぬな優彼!」
優彼に至っては朝から予想外のハードな運動で息を切らしており、魂抜けかけである。
カイン「賢者様!」
窓から降りてきたカインに驚きつつも、優治とミチルはカインにタッチする。
そしてカインは優彼の方に手を差し出し、優彼は理由が分からぬまま優治達を真似てカインにタッチする
カイン「賢者様、一体どういう状況なんだ!?」
優治「優彼の手伝いしようと思って、無くなった借用書探し!今無くなった書類を持ってった2人追ってる最中!」
カイン「なるほど?」
優彼の体力面の問題もある為早急に解決したい。
今の優彼の表情は酸欠か疲れで青くなっている。
直木「捕まったらマグロ漁船に乗せられる・・・!」
石川「捕まってたまるかーーーー!!!」
優彼「蟹漁船かも・・・っ・・・しれませんよ・・・!蟹工船・・・っ!」
松井「主が冗談言える余裕がある内に捕まえないとね」
学園長「監督生君、こちらも準備が整ったので来ましたよ〜。ん?」
石川・直木「どいてくれーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」
学園長「ぎゃあああああああああああーーーー!!?」
優彼「が、学園長〜〜〜〜〜っ・・・!?」
優治「クロウリーさーーーーーーーーーん!?」
何故学園長が図書館本丸にいたのか?
それは、優彼が学園長に依頼して優治や魔法使い達が元の世界やツイステッドワンダーランドに行けるようにしてほしいと依頼をしていた為である。
その準備も整い図書館本丸にやってきたのだが、哀れ学園長は石川と直木に跳ね飛ばされて中庭の池に落ちて犬神家状態となった
?????「ぶえっくしょん!」
直木「うげ!?」
くしゃみと同時に直木の上に黒と白のツートンカラーの髪の男が現れた着ている服の色もあり、まるで囚人のように見える。
優治「ブラッドリーナイスだ!その人そのまま抑えてくれ!」
?????→ブラッドリー「お、おお?つか何事だ?」
ブラッドリーもカインと同じく厄災の奇妙な傷を負っている。
ちなみに彼の場合はくしゃみをすると別の場所に飛ばされてしまうという物だ。
今回偶然にもくしゃみで直木の真上に飛んできたのは幸運だった。
博多「クロウリーしゃん大丈夫と?」
学園長「え、ええ大丈夫です博多君・・・ありがとうございます・・・」
長谷部「後は石川だけだ!」
優彼「あっ・・・!」
優彼は石川の逃げる先にある人影を見つけた。
もして優彼は息も絶え絶えになりながら、でもその人物に聞こえるように出せる限りの大声を出した。
優彼「北原っ・・・先生〜〜〜〜・・・!石川先生を捕まえてくださいっ・・・!」
白秋「・・・!分かったよ!」
石川「げっ!?白秋!?」
白秋「はぁ!」
白秋は素早く石川に回し蹴りをして彼の体勢を崩し、キャメルクラッチで動きを封じた。
覚醒してから容赦なしである。
感想まだです
- Re: 夢見の日常 ( No.37 )
- 日時: 2025/03/26 08:31
- 名前: 大瑠璃音葉 (ID: kx1LgPV4)
借用書を取り戻したあと、石川は白秋に、直木は菊池に任された。
優彼は想定外のハードな運動で疲れ切っており、一度その場で座って休憩している。
カインとブラッドリーは優治から改めて先程の状況を説明された。
カイン「な、なるほどな・・・」
ブラッドリー「賢者に南のちっこいのに賢者の弟、朝から大変だったな・・・」
優彼「ホントに・・・そうですよ・・・っ!」
カインは「そう言えば・・・」と先程の様子を思い出す。
カイン「今日はいつもと違って皆が半透明に見えたんだ」
優彼「・・・?どゆことですか?」
優治「魔法使いの半数は前の大いなる厄災との戦いで、厄災の奇妙な傷っていう後遺症みたいなのがあるんだ。カインの場合は相手に触れないと相手の姿を見ることができなくて、ブラッドリーの場合はくしゃみをすると別の場所に飛ばされるってかんじだな」
優彼「大変な後遺症だなぁ・・・あ、もしかして・・・」
優治「何か心当たりあるのか?」
優彼は苦笑いして頷き、学園長は頭を抱える。
優彼「実はツイステッドワンダーランドからこっちに戻ってこれたばかりの時に皆がこっちで魔法使った喧嘩して・・・それで結構本丸ボロボロになったんだよね」
優彼は当時の事をまるで昨日のことのように思い出す。
ボロボロになった床や壁、無惨に割れたガラスや花瓶、ひらひらと舞う埃の雨・・・
そして怒り狂った鏡花の怒号と修繕費で飛んでく経費と博多の悲鳴・・・
優彼「それで、泉先生が怒り狂って・・・」
優治「俺はどっちの人柄も知ってるから、想像できるな・・・」
優彼「何かあったときにも被害拡大しないように+修繕費を抑えるために魔法を弱くする結界を張ってるんです」
カイン「じゃあ俺が触れてないのに半透明とはいえ皆が見えてるのは・・・」
優彼「多分その厄災の奇妙な傷も弱くしてるんだと思います」(爆弾投下)
学園長「うちの生徒が本当にごめんなさい・・・」
ヒース「賢者様、先程の騒ぎは何だったんですか?」
面影「主、大丈夫か?」
先程の騒ぎか、あるいはブラッドリーのくしゃみか原因か分からないが眠っていた魔法使い達が目を覚ましたようだ。
良く見たら、何人か野次馬ができている。
ようやく優彼の呼吸も落ち着き、ようやく当初の目的である挨拶のために魔法使い達に充てがわれた部屋に向かうのだった。
・
優彼「皆様、先日は挨拶できずにすみません。この図書館本丸の審神者兼特務司書の時継優彼と申します。いつも兄がお世話になっています。」
そう言って深々とお辞儀をする。
アーサー「こちらこそ、いつもお兄さんがお世話になっています。」
クロエ「そうそう、それに昨日は夜遅かったから仕方ないよ」
魔法使い達も改めて優彼に自己紹介する。
先程の騒ぎを優治やカインから聞いていた魔法使い達は優彼の事を気遣ってくれてるように思えた。
ルチル「ミチルも優彼も賢者様もカインも、朝から大変だったね」
ミスラ「全員無茶してませんね?」
優治「まあな・・・朝からあんなハードな運動することになるとは思わなかった・・・」
乾いた笑みを浮かべる優治達に大変だったんだなと想像はつく
シャイロック「優彼君でしたっけ?大丈夫ですか?賢者様から病弱と聞いていたので心配になって」
優彼「大丈夫です、お気になさらず」
ネロ「ま、無茶はすんなよ?」
優彼「ありがとうございます」
現在進行系で学園長が魔法使い達の世界とこっちを行き来できるようにしている。
何なら、魔法使いの世界のエレベーターを図書館本丸に作っている最中だ。
完成するまでの間、彼らはここに泊まることとなる。
・
オリキャラ紹介
本名 時継優治
年齢 19歳
誕生日 10月31日
身長 187cm
出身 東京都御伽市
家族構成 父、母、弟
特技 暗記
好きなこと/もの 本、猫、サクちゃん、優彼(強調)
嫌いなこと/もの 犬
得意なこと/もの コミュニケーション、怪我と病気の手当
苦手なこと/もの 熱い物
イメージCV 今井文也さん(プロセカの彰人など)
優彼の実兄の御伽学園大学部医学部の1年生で、将来の夢は優彼の病気を治すこと。
底なしに明るい性格で猪突猛進かつ、向こう見ずな態度が目立つが、家族を大切に思っており、一度交わした約束は絶対に破らない人情溢れる人物である。
愛読書は太宰治の『斜陽』と『人間失格』
幼い頃に大型犬に噛まれたことで犬全般が苦手になる(その度合いはジャックなどの犬科の獣人と話す時には足がふるえるほど)。
大瑠璃音葉sideにおける賢者の魔法使いであり、優彼の一件もあり比較的受け入れ気味であり、速攻で魔法使い側についていた。
ヴィンセントなど魔法使いを良く思ってなかった人間に噛みつくところもあった(ちなみにヴィンセントとは現在和解済み)
感想OKです!