二次創作小説(新・総合)
- 優彼と電子の歌い手達 ( No.39 )
- 日時: 2024/02/24 15:04
- 名前: 大瑠璃音葉 (ID: 1i9000J4)
優彼がある日スマホを確認すると、音楽フォルダに見知らぬ曲『セカイ』が入っていることに気がつく。
怪しみながらもセカイを開いてみると、優彼は見知らぬ場所に迷い込んでしまう。
そして、そこで出会ったのは・・・
優彼「んー・・・」
優彼は暇で暇で仕方がなかった。
優治達が図書館本丸にやって来た時(>>11-12)の様に仕事に忙殺されないように、書類仕事は早めに終わらせた。
こういった時に話し相手になってくれる初期刀や初期文豪、近侍や助手は出陣に遠征、潜書に休暇とここにはいない。
刀剣男士達や文豪達の仕事を手伝おうかと思っていたが、実は優彼は先日風邪から回復したばかりなのである。
優彼の事を大切に思っている・・・もとい過保護な彼らが回復したばかりの優彼から手伝いを申し込まれたとしても、安心して任せるだろうか?
答えは否である。
「まだ病み上がりなんだから」とやんわりと断られていた。
ちなみにグリムは魔法史の小テストの成績が悪かったことでエーデュースと共に補習を受けている。
頑張ることは良いことだ。
藤村「優彼君、お客さんが来たよ」
ジャック「おう、大丈夫か?」
優彼「ジャック!僕はもう大丈夫だよ!でも刀剣男士の皆も先生達も過保護でさ・・・」
ジャック「お前まだ病み上がりだろ?心配されるのも無理ねぇよ」
優彼はとても不服そうだ。ジャックは思い出したかのように、ノートとプリントを渡す。
恐らく優彼が休んでいた間の授業のノートや課題のプリントだろう。
ジャック「三馬鹿が頑張ってノート取ってたから届けてくれって頼まれた。あと、こっちが御伽学園の学校の授業のノートと課題プリント」
そう言ってジャックは優彼に学校の授業ノートと課題プリント渡す。
その量の多さに優彼は慄くが、彼の器量の良さと頭の良さを考えればすぐに終わるだろう。
暇していた彼にとっては十分ほどには時間潰しになる。
優彼「ありがとうジャック!丁度暇してたんだ」
ジャック「優彼ならすぐに終わりそうだがな。」
ジャックを見送ったあと、優彼は本丸の執務室の机に向かい筆記用具を用意する。
優彼(せっかくだし、何か音楽かけながらやろうかな)
そう考えて、優彼はスマホの音楽フォルダを開く。
どの曲を流そうかと考えながら見ていると、彼はふと手を止める。
そこには『セカイ』と書かれた音楽が入っている。
普通なら特に気にも止めないだろう。
しかし、優彼はこの『セカイ』という音楽を入れた記憶は無かった。
うっかり間違えて入れたかもしれないが、優彼はあまり音楽フォルダに音楽を入れない。
だからこそすぐに気づいた。
優彼「え、何これ?この曲入れたっけ?」
記憶を掘り起こすが、入れた記憶は全く無い。
優彼(まあ、一旦開いてみるか・・・何かあったらイデア先輩に頼むか・・・)
そんな事を考えながら、優彼は『セカイ』を開いた。
その瞬間、スマホから光がほとばしる。
優彼「わ、何!?」
光が強くなり、優彼を包み込むと、彼の姿は執務室から消えていた
感想まだです
- 優彼と電子の歌い手達 ( No.40 )
- 日時: 2024/02/24 15:03
- 名前: 大瑠璃音葉 (ID: 1i9000J4)
??「ね・・・て・・・ねえ、起きてー!」
優彼「う、うーん・・・あれ?」
優彼は目覚めると、白い空間にいた。
五線紙や音符の様な光がこの空間の空を舞い踊り、巨大なメトロノームが遠くに並んでいる。
様々な色の球体が音楽を奏でながら宙を浮いている。
それだけでも十分に目を奪われるが、優彼を起こした少女を見て、彼は少女の方に目を奪われた。
何故なら少女の外見で1番特徴的なのは何かと聞かれれば、美しい緑の髪。
踝までの長さの髪をツインテールにしており、髪と同じ緑の瞳を持つ。
服装は緑のネクタイを締めた白のノースリーブに、裾に緑のラインの入った黒のミニスカートと同色のニーハイブーツ。
黒いアームカバーをつけている。
そして、何よりも特徴的だったのは少女が優彼を起こす時に発した声。
その声は少し機械のように感じた。
その少女に、優彼は覚えがある。否、あり過ぎた。
何故なら眼の前の少女を優彼は何度も動画サイトや音楽ショップ、御伽市のビルのポスターで彼女の姿を見ているのだから。
優彼「・・・バーチャル・シンガーの初音ミクちゃん・・・?」
??→ミク「そうだよ。はじめまして、初音ミクだよ〜!」
一瞬混乱状態になるが、優彼の経歴を思い出してみよう。
審神者に特務司書、そしてナイトレイブンカレッジの監督生である。
悲しくなるほどに順応力が鍛えられていた。
すぐに冷静になった優彼は周りを見る。
優彼「あ、僕は優彼。時継優彼だよ。あの、ミクちゃん・・・ここはどこなのか知ってる?」
ミク「うん!ここは〈セカイの狭間〉なの!」
ミクがここにいるからと言って、ミクがここの事を知っている保証はない。
だが、その優彼の心配は杞憂に終わったようだ
優彼「セカイの狭間・・・?」
ミク「まず、〈セカイ〉っていうのは皆の想いで生まれる世界なの。そして、その想いから歌が生まれるの!」
優彼「へぇ・・・不思議な場所だね。」
ミク「でしょ?それで、この〈セカイの狭間〉はバーチャル・シンガー私達や優彼君達みたいにここに来られる人達が想いを見守るセカイなの」
優彼「ミクちゃん達は分かるけど・・・僕達みたいにって?」
ミク「優彼君のスマホに、『セカイ』って曲が入ってたでしょ?」
確かに優彼のスマホにいつの間にか『セカイ』という曲が入っていた事をすぐに思い出す。
それが何か関係あるのだろうか?
ミク「『セカイ』は〈セカイの狭間ここ〉に来られる人に届くチケットみたいなものなの。」
優彼「だから僕が『セカイ』を流した瞬間にここに来たって事?」
ミク「そうだよ〜!」
優彼はすぐにやって来た事に納得するが、どうやってセカイの狭間から現実世界に戻ればいいのか?
優彼「ねえミクちゃん、どうやって「おーい!ミクー!」「やっほー!ミクー!」!」
感想まだです
- 優彼と電子の歌い手達 ( No.41 )
- 日時: 2024/02/24 15:06
- 名前: 大瑠璃音葉 (ID: 1i9000J4)
後ろを振り向くと、2人の少年少女がやって来る。
2人は金髪で、顔立ちはまるで双子の様にそっくりで、お揃いの白いインカムをつけている。
少年の方は髪を後ろで括っており、半袖の黄色いスカーフのついた白と黒のセーラー服を着ており、腕には黒いアームカバーをつけており、ハーフパンツと黒いブーツを履いている。
少女の方は前髪にヘアピンをつけ、白いリボンカチューシャをつけており、ノースリーブの黄色いスカーフのついた白と灰色のセーラー服を着ており、腕には灰色のアームカバーをつけており、ショートパンツと灰色のブーツを履いている。
優彼はその2人にも見覚えがあった。
優彼「バーチャル・シンガーの鏡音リンちゃんと鏡音レン君!?」
??→リン「そうだよ〜!」
??→レン「よろしくな!」
?????「リン、レン!勝手に行っちゃ駄目だよ」
?????「相変わらず2人は元気ね〜」
??「ふふ」
優彼「!」
リンとレンを追いかけて3人の男女がやって来た。
男性は青髪の外ハネヘアーで、青いラインの入った白いロングコートに黒いズボン、黒いブーツといったスタイルで、首に長い青いマフラーを巻いている
女性の内1人は茶髪のショートヘアで、赤いトップスと同色のミニスカートだ。
もう1人の女性は桃色のロングヘアーで、黒い服を着ている色白の肌。
その3人にも見覚えがあった。
優彼「KAITOさんにMEIKOさんに巡音ルカさん!?」
?????→KAITO「ここに新しく来た子かな?よろしくね」
?????→MEIKO「緊張しなくていいのよ」
??→ルカ「少しずつ慣れていけばいいわ」
優彼「ピヤッ…」
実は優彼は、バーチャル・シンガーの大ファンである(ちなみに好きな曲は悪ノ娘と悪ノ召使)。
感無量というか、イデアの気持ちが分かった気がした。
優彼「え、えと・・・時継優彼、です・・・」
レン「優彼だね、よろしくなー!」
優彼「ミャッ…!?」
まるで猫かと思うかのような声が喉から出るが、優彼はようやくミクに聞きたかった事を聞くことを聞くことにした。
優彼「・・・あ、そうだミクちゃん!どうやったら元の場所に帰れるの?」
ミク「『セカイ』を止めると帰れるよ」
優彼「あ、ありがとう!」
優彼は手にしたままだったスマホの音楽フォルダを開き、『セカイ』を止めると彼の視界は再び光に包まれる。
光が収まると、優彼は先程までいたセカイの狭間ではなく、図書館本丸の執務室に戻っていた。
夢だったのかと考えるが、白昼夢にしてはリアルすぎる。
ふと手元を見ると、音楽フォルダには『セカイ』が入ったままだ。
すると、スマホからホログラムがでて来てミクが現れる。
ミク『やっほー!』
優彼「わあ!?ミクちゃん!?何で!?」
ミク『えへへ~、『セカイ』が入ってるスマホには出てこられるんだよ〜』
急に出てくると心臓に悪い。
優彼はミクと会話しつつ課題を進めていくのだった。
・
バーチャル・シンガー達について
基本的な設定はプロセカをベースにしてます。
下記の設定はオリジナル要素です。
・〈セカイの狭間〉
想いでできたセカイの間にあるセカイのような場所。
セカイという楽曲を流すとここに訪れることができる。
基本的に入ることができるのはセカイの持つ者だけであり、セカイの持たない者は基本的入れない(手を繋ぐ、セカイの狭間に入る時に居合わせるなどの例外があれば、セカイを持たない者も入ることができる)
ここにいるバーチャル・シンガーはデフォルトの姿をしている
・『セカイ』
セカイの狭間に訪れる為に必要な楽曲。
プロセカでいう『Untitled』のような楽曲。
バーチャル・シンガー達曰くセカイを見守る事ができる人のもとに送られるそうだが、その条件は不明
感想OKです!