二次創作小説(新・総合)

エイプリルフール もしも当小説の監督生と賢者が反対だったら ( No.44 )
日時: 2024/04/01 13:19
名前: 大瑠璃音葉 (ID: WKZwKa5Q)

もしも闇の鏡に導かれツイステッドワンダーランドにやって来たのが優彼ではなく優治だったら?
もしもまほやくの世界に召喚されたのが優治ではなく優彼だったら?
そんなifの世界を覗いてみましょう

注意!
優彼かんとくせい優治けんじゃの立場が反転しています!(ここ重要!)
・なお優治の場合は三年前に監督生になり、その後元の世界に戻ったのでツイステキャラ達は成長しています(ここも重要!)
・優彼が審神者と特務司書を務めていることは変わりません

以上を見ても大丈夫な人はゆっくり楽しんでください!



ここは夢見の世界。
夢見の管理人達が暮らし、人々が見る夢の世界だ。
夢見の管理人である夢楽と夢見の管理人候補生である夢緑は幼馴染の音葉の姿を見つける。
夢楽「音葉、何やってんだよ?」
夢緑「こんにちわ、音葉ちゃん」
音葉「夢楽、夢緑!ちょっと面白いせかいを見てたんだ!ねぇ、2人も一緒に見る?」



エース「お、優治遊びに来たぜ〜!」
デュース「調子はどうだ?」
優治「エーデュース!学園長から聞いたけど、もうこっちの世界に来れるようになったんだな!」
御伽市の御伽商店街にある想い出書店。
優治は勉強をしながら久しぶりに会う友人であるエースとデュースと話していた。
実は優治は三年前、行方不明になっていた事がある。
彼本人は行方不明になっていた間のことは何も覚えていないと証言しているが、それは偽り。
三年前にツイステッドワンダーランドという異世界に迷い込んでいたのだ。
そこにあるナイトレイブンカレッジに通いながら元の世界に帰る方法を探し、この慣れ親しんだ町に戻ってきたのである。
そして、クロウリーが『時間はかかるけれど、皆といつでも会えるように、そちらとこちらの世界を繋ぎますよ。私、優しいので!』と言って、ツイステッドワンダーランドで出会った人々と会えるようにしてくれたのである。
ナイトレイブンカレッジでの生活はかなり大変だったが・・・(シャンデリア事件、魔法石騒動、何でもない日のパーティ騒動、マジフト大会の調査、イソギンチャク事件、スカラビアでの騒動、VDC騒動、S.T.Y.X騒動、祝福フェイ・オブ・マレフィセンス騒動etc.etc.)
それでも優治にとってはどれもこれも大切な思い出ばかりである。
まあ、昨日の夜に急に学園長から『そちらの世界と行き来できるようになりましたよ!』と言われても驚きである。
本当は同じオンボロ寮所属のグリムも来たがったらしいが、グリムはこちらでは目立つので諦めてもらった(久々に連絡できたオンボロ寮のゴースト達がやけに疲れていそうな気がしたが・・・)
優治「そうだ!エースとデュースに紹介したいやつがいるんだ」
エース「俺とデュースに?誰々?」
優治「ちょっと待ってろよ。優彼〜!」
優彼「!」
想い出書店の倉庫の方で在庫確認の手伝いをしていた優彼は、優治に呼ばれてやって来る。
初対面の2人には緊張しているのか、少しぷるぷるして優治の後ろに隠れてしまう。
優治「改めて紹介するよ。俺の弟の優彼!こいつにだけはツイステッドワンダーランドの事を話してたんだ。・・・優彼こっちの2人は前に俺が話した魔法使いのエースとデュース。俺の親友マブなんだ。」
優彼「あの・・・その・・・と、時継優彼・・・です・・・よろしくお願いします」
デュース「よろしくな、優彼君」
エース「魔法使いじゃなくて、魔法士な。しっかし、ほんと良く似てるな」
エースとデュースは優彼の事をまじまじと見つめているが、人見知りの優彼にはその視線は辛い。
刀剣男士や文豪にはそんなことは無いが、それは心を許しているからである。
簡単に言うと、優彼は初対面の相手と話す時は今のようにぷるぷると震えたりするが、打ち解けたり慣れるとたくさん話すタイプと言えば伝わるだろうか?
優治(あー・・・やっぱ優彼緊張してるな)「エース、折角だし優彼に魔法見せてやってくれないか?」
エース「りょーかい!よっと!」
エースがマジカルペンを振ると真っ白な薔薇の花が出てくる。
優彼「わぁ・・・!」
エース「まだまだこんなもんじゃないぜ!よっと!」
もう一度エースがマジカルペンを振ると、今度は薔薇の色が赤に変わる。
緊張していた優彼も気を許したのか興奮したのか、ヾ(*´∀`*)ノキャッキャとした様子で楽しんでいる。
優治「薔薇の色変える魔法上手くなったな」
デュース「僕だって上手くなったぞ!」
その微笑ましいやり取りにすっかり心を許したのか、優彼は笑顔を浮かべている。
そして、その場にいた全員が予想もしなかっただろう。
この翌日、まさか優彼も異世界に迷い込む事なんて、誰が想像できただろう

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エイプリルフール もしも当小説の監督生と賢者が反対だったら ( No.45 )
日時: 2024/04/01 13:19
名前: 大瑠璃音葉 (ID: WKZwKa5Q)

御伽商店街にあるペットショップ、『悠久園』。
そこで優彼は近侍である信濃藤四郎と一緒に猫缶を買っていた。(ちなみに現世なので信濃の服装は黒いシャツに赤いベスト、紺のショートパンツに黒のガーターソックスにスニーカーといったファッションである&乱コーディネート)
信濃「いっぱい猫缶買ってるね」
優彼「うん、今日は猫お婆ちゃんに会いに行くから!」
倶利伽羅「大将、あのお婆さんの事大好きだもんね」
今優彼と信濃が話している猫お婆ちゃんというのは、入院していた時に優彼と同室だったお婆さんである。
本人が猫が大好きで、猫をたくさん飼ってる事と名前が『猫屋敷花菜ねこやしきかな』という事もあり、優彼は親しみを込めて『猫お婆ちゃん』と呼んでいる。
彼女の家はペットOKのマンションであり、彼女が退院した後も頻繁に会いに行っている。
マンションについた2人はエレベーターに乗り、彼女の部屋がある6階のボタンを押す。
エレベーターが6階へつくと、2人はすぐに603号室に向かった。

ピンポーン

花菜『はい、どなたでしょう?』
優彼「優彼です。猫お婆ちゃん、会いに来たよ!」
花菜『優彼君だね?ちょっと待っててね』
そう言ってインターホンが切れると、少し時間が経ってから花菜が扉を開けて2人を出迎える。
花菜「優彼君久し振りだね。・・・あら?」
信濃「あ、初めまして。優彼の友達の信濃藤四郎って言います」
優彼「猫缶買いに行く時偶然会って・・・連絡遅れてごめんなさい」
花菜「良いのよ。上がっておいで」
優彼と信濃が花菜に連れられ部屋に入ると、彼女が飼っている猫達が2人に寄ってくる。
特に優彼は有島やシルバー並に動物に懐かれやすいのか、猫達は優彼にスリスリしている。
クロ「ミャー」
ハナコ「ミャーミャー!」
タマ「ミャウ」
トラ「ニャー」
シッポじいちゃん「・・・ンナ」
優彼「わっ、皆擽ったいよ!」
花菜「相変わらず優彼君は懐かれてるわね」
信濃「でも俺気持ち分かるかも!優彼ってそばにいるだけで何か安心できるし」
花菜「確かに分かるかも。それにしても・・・」
花菜は窓の外を見る。
時間はいつの間にか夜になっていて、空には大きくて明るい満月が浮かんでいる。
風も強く、今花菜の家にいる猫や外にいる野良猫も騒いでいるように思えた。
花菜「風が強くて猫が騒ぐ、明るい満月・・・今日は何か不思議な事が起こるかもね」
その言葉を聞いた優彼は、祖母も同じような事を話していたなと思い出す。
不思議な事・・・審神者と特務司書をやっており、幽霊など人には見えない世界が視えてしまう優彼には不思議な事や非日常的な事は慣れっこなのだが、優彼も何かが起こる予感がした。
優彼「猫お婆ちゃん、今日もありがとう」
信濃「お世話になりました」
花菜「良いのよ、また遊びにおいで」
そう言って花菜と別れてエレベーターに2人は乗り込んだ。
・・・か、2人はすぐに違和感を覚えた。
エレベーターの内装が変わっているのだ。

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エイプリルフール もしも当小説の監督生と賢者が反対だったら ( No.46 )
日時: 2024/04/01 13:23
名前: 大瑠璃音葉 (ID: WKZwKa5Q)

花菜に会いに行く時に乗ったエレベーターは壁と床の白い奥に鏡のついたビルやショッピングモールにある鏡と変わらないデザインだった。
しかし、今し方帰ろうと乗ったエレベーターの内装は木目の壁に、扉には百合の花を思わせる花の模様が彫られているように思うし、天井にはシャンデリアがぶら下がっている。
例えるなら高級ホテルにありそうな内装となっている。
工事をしていた訳では無さそうだし、もししていたのであればこんな短時間で終わるはずもない。
優彼「え、何・・・?何が起きて・・・」
信濃「・・・!」
信濃は臨戦態勢を取り、自身の短刀を擬態させた御守りを手に取る。
信濃「・・・」
優彼「信濃君・・・?」
信濃「!ごめん大将。ちょっと気を張ってたみたい」
優彼の脳裏に浮かぶのは、3年前に行方不明になった優治兄の姿。
兄は異世界に迷い込んでいたと話していたが、今の自分達にも似たような状況に当て嵌まるんじゃないか?
優彼(優治にぃと同じ様に、僕達も異世界に迷い込んじゃったって事・・・?まさか兄弟揃って異世界に迷い込むなんて・・・)
予想外の事が続き、不安になった優彼は信濃の手を握る。
少しは恐怖は和らぐだろうか?
信濃は怯える優彼主の様子を見て安心させるように微笑む。
??「やあ」
何処からともなく声が聞こえてきたと思ったら、そこに現れたのは宙に浮かぶ三角帽だ。
色は表地は黒で、裏地は青で星と三日月の模様が描かれている。
優彼「え!?」
信濃「!!!」
宙に浮かんで喋るという普段であれば驚く光景だが、生憎喋る管狐のこんのすけと館長と共に行動しているネコがいる。
その為優彼は一瞬面食らったものの、すぐに冷静さを取り戻した
信濃は優彼を下がらせ、御守りを短刀に変化させる。
??「ようこそ、賢者様」
優彼「賢者・・・?僕の事ですか・・・?」
??「その通り。エレベーターの行き先は、私がご案内いたしましょう。・・・お連れ様は一度武器をおろしていただけませんか?」
そう言われても、信用できるかどうかは怪しい。
信濃は帽子を睨みつけて短刀本体を突きつけている。
優彼「信濃君、相手を信用するのが難しい気持ちは分かるよ。でも、相手の出方が分からない以上は言うことを聞いたほうが良いと思う。」
倶利伽羅「・・・分かったよ」
優彼がそういった事で、信濃は納得していない様子を見せながらも短刀を御守りに戻す。
??→ムル「私は西の魔法使いのムル。行き先は〈大いなる厄災〉によって壊れかけた世界」
優治が迷い込んだツイステッドワンダーランドも魔法の世界。
兄弟揃って魔法に縁のある世界に迷い込むなんて事あるんだなと、優彼は思わず苦笑する。
だが、ムルという魔法使いが話した言葉に気になった言葉がある
『〈大いなる厄災〉によって壊れかけた世界』という単語だ。
その言葉の意味を考えるより先に、人の姿が現れる。
紫の髪を肩より少し上の辺りで切りそろえ、黒いスーツに帽子と同じ様に表地が黒で、裏地は青と星と三日月の模様のマントに、先程の帽子といったまさしく魔法使いといった容姿の男性だ。
ムル「お会いできて光栄です。愛しい賢者様。」
優彼「わっ・・・!?」
信濃「!」
優彼の驚く声と信濃の警戒を気にすることもなく、ムルという男は話を続けていく。
ムル「これから賢者様を、少しばかり厄介な事に巻き込むかもしれません。」
優彼「厄介な事・・・?」
ムル「さて、厄介事には色々あります。色恋沙汰、名誉に戦争、家族、友人、仕返し、恩返し・・・今回はその中でも最も厄介な問題!世界救済。あなたにその手伝いをして欲しいのです。」

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エイプリルフール もしも当小説の監督生と賢者が反対だったら ( No.47 )
日時: 2024/04/01 13:28
名前: 大瑠璃音葉 (ID: WKZwKa5Q)

優彼「世界救済・・・?」
心の中で思わず、『物語やゲームの主人公ですか!?』と突っ込んでしまうが、そう思ってしまうのも仕方ないだろう。
そんな様子の2人を置いて、ムルは話を続ける。
ムル「もうすぐたどり着きますよ。世界も、私も、随分とめちゃくちゃになってしまいましたけど。あなたはきっと、私に失望なさるでしょう。それでも、あなたと友人になれたなら、私はとても嬉しい」
言っている意味がよく分からないが、目の前にいるムルに何か良くないことが起こってしまったのだろう。
世界をめちゃくちゃにした相手が何者なのかは分からないが、自分に世界救済なんてできるのだろうか?
ムル「聡明な賢者様。あなたにお会い出来る時を、長い間待ち焦がれておりました。」
優彼「は、はぁ・・・?」
ムル「本音を言えば、世界はどうでもいいのです。人助けは、面倒ですからね」
優彼・信濃「「どうでもいい(んですか/の)!?」」
2人は同時にツッコんだが、これは無理もないだろう。
ムル「あはは、面白い方達だ。ただ・・・この世界の真実を、あなたに見つけて欲しい」
優彼「真実・・・?」
ムルの姿が消えると同時にエレベーターが停止する。
扉が開くと大勢の人間がいた。
初老の男性に人の良さそうな男性、騎士らしい人間が大勢いる。
?????「賢者様・・・賢者様がいらっしゃったぞ!魔法使い共が召喚に成功した!」
騎士A「賢者様ばんざい!」
騎士B「ばんざい!」
再三言うが、優彼は超がつくほどの人見知りである。
大勢の人間に囲まれ、ガヤガヤとした状況は優彼を萎縮させて信濃の後ろに隠れてしまうには十分すぎる。
優彼「な、何ですかこれ!?」
?????→ドラモンド「ようこそ来てくださいました。私は中央の国の魔法管理大臣ドラモンドと申します」
??????→クックロビン「ええと、私は中央の国のの書記官クックロビンです」
優彼「ピズッ…!?」
優彼は初対面の人間に急に話しかけられると自分でもよくわからない声が出る。
緊張が限界突破に達したのか、優彼の体は震え、瞳は潤んでいる。
そんな彼の様子を見て、『この調子じゃろくに話もできないだろうな』と考えた信濃は代わりにドラモンドと名乗る人物との会話を続ける
信濃「俺の友人に何か御用で?」
ドラモンド「賢者様をお待ちしていたのです!賢者様には〈大いなる厄災〉と戦って世界を救っていただきます」
優彼「世界を救う!?」
本格的に物語の主人公かと考えてしまうが、事情も何一つ分かずあたふたしてしまう。
ドラモンド「ご心配なく!戦うのは魔法使い共です!」
優彼「魔法使い・・・?」
優彼の脳裏に浮かんだのは、兄の友人である魔法使い・・・本人達は魔法士も言っていたか・・・の姿だ。
優治がツイステッドワンダーランドに迷い込んだ時も、こんな気持ちだったりだろうか?
今自分には心を図書館本丸が出来た時から苦楽をともにしている信濃がいるが、優治は1人で迷い込んだ。
不安も馬鹿にならなかっただろう。
ドラモンド「ええ、ですがこいつらがまあ猫のように言うことを聞かない連中でして・・・何故か昔から異界からやって来た賢者の言うことしか聞かないんですよ」
優彼「そんな事、急に僕に言われても・・・」
信濃(大将ならどんな相手でもうまく纏め上げられるだろうな)
予想外の事が起こりすぎてパニックになりかけている優彼を後目に、騎士団のメンバーがドラモンドに寄ってくる。
その騎士はドラモンドにある事を報告すると、ドラモンドが焦りを見せた。
ドラモンド「何!?魔法使い共が!?まずいぞ、あいつらがやって来る前に急いで賢者を丸め込・・・」
信濃「誰を丸め込むって?」
ドラモンド「・・・!?」
刀剣男士にとって審神者あるじは命よりも大切な存在だ。
そんな存在を丸め込もうなんて、許せるわけ無い。
信濃の絶対零度の瞳で睨みつけられたドラモンドだけではやなく、周囲にいたクックロビンや騎士団も萎縮した。
ドラモンド「と、とにかく賢者様急ぎましょう!」
優彼「ま、待ってください!全然意味が分からないです!」
ドラモンド「力づくでも来ていただきますぞ。お前達!」
ドラモンドの号令と共に騎士達は剣を抜く。
審神者であり刀剣男士達の刀本体をたくさん見ている優彼と、刀の付喪神である信濃には、その剣が全て本物である事が分かった。
クックロビン「ドラモンド様、やりすぎじゃ・・・」
ドラモンド「うるさい!悪いのは魔法使い共だ!」

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エイプリルフール もしも当小説の監督生と賢者が反対だったら ( No.48 )
日時: 2024/04/01 13:33
名前: 大瑠璃音葉 (ID: U2xUI64X)

信濃「へぇ~、そっかそっか。大将を無理やり連れて行こうとしただけじゃ飽き足らず、刃を向けるか・・・なら・・・」
信濃は一度しまった御守りを取り出すと、御守りが光を放ち桜の花弁が待って信濃を包み込む。
光と花弁が収まると、信濃の服装は黒いシャツに赤いベスト、紺のショートパンツに黒のガーターソックスにスニーカーといったファッションから、粟田口揃いの軍服を模した刀剣男士の戦装束に変化し、その手には短刀を握っている。
信濃「返り討ちにされる覚悟はできてるよね?」
服装の変化や相手が武器を構えた状況にドラモンド達は面食らったが、相手は子供で尚且つ1人。
大人かつ多数の自分達が有利と踏んでいたが、皆さんお分かりだろうか?
信濃は図書館本丸の初鍛刀で最古参の1人で、経験豊富で実力者の1人だ。
それに加えて、うちの信濃は修行に出て極めている上に練度カンスト。
そして今、優彼達がいるのは建物の中かつ時間は夜・・・
刀剣乱舞について詳しく知らない読者のために補足すると、短刀と脇差の刀剣男士は夜と室内だと能力が向上する。
ここまで言えば、分かるだろう。
信濃「とう!」
騎士A「ごふっ!?」
優彼「あ、信濃君!死なせたり今後に関わる怪我を負わせたら駄目だよ!」
信濃「分かってるよ、大将!とりゃ!」
騎士B「がっ!?」
いくらどれだけ腕に立つ人間でも、刀剣男士に叶う人間はそうそういない。
仮にいるとすれば、所謂戦闘系審神者と呼ばれるごく一部の審神者くらいだろう。
10歳の頃から審神者をしているが、未だ刀剣男士と互角に戦える人間を見たことがない。
短刀故に動きが素早く、騎士達は信濃の動きを捉えられない。
信濃「心臓、見えた!」
騎士C「ぐあ!?」
1人の騎士が信濃により伸された時に別の騎士が背後から信濃を狙うが、信濃は軽く跳躍して攻撃を躱し、天井を蹴ってカウンターを喰らわせる。
騎士団の人間も大分伸された団員が多くなった気がする。
否、気がするでなく実際に大多数が信濃に伸されている。
ドラモンドやクックロビンも、まさか子供に団員が伸されるだなんて予想だにしていなかっただろう。
信濃「ふう、これで全員。」
優彼「信濃君、怪我はない!?」
信濃「俺は大丈夫!・・・ん?」
優彼「信濃君・・・?」
優彼が信濃の視線を辿ると、窓の外に向けられていた。
そこには大きくて明るい満月を背に、2つの何か・・・いや、2つの人影がこちらに向かって飛んできていた。

感想まだです

エイプリルフール もしも当小説の監督生と賢者が反対だったら ( No.49 )
日時: 2024/04/01 13:51
名前: 大瑠璃音葉 (ID: U2xUI64X)

???「何だこの状況・・・!?」
???「何がどうなって・・・!?」
2人が乗っていたのは箒だ。
片や胸元までの長さの赤い髪に黒い軍服を思わせる服をまとった剣を携えた騎士を連想させる男性、片や金髪のショートヘアに水色の服を着た美しい青年。
この中に入ってきた2人はこの光景を見て驚きの声をあげる。
そりゃそうだろう。
騎士団と思しき人間たちが倒れ伏しており、更には武器を構えた少年の姿。
驚かないほうが無理な話だ。
信濃「何者なのかな?」
信濃は警戒を解かない。
先程主を無理やり連れて行かれそうになった上に、刃を向けられたのだ。
警戒するのも無理はないだろう。
???→カイン「驚かせてすまない。俺は中央の魔法使いのカイン。あんたが新しい賢者様か?」
???→ヒース「あ、東の国の魔法使いのヒースクリフです」
優彼「あ、はい。僕は優彼って言います。この子は信濃君です」
カイン「優彼様、信濃様、よろしくな」
そう言ってカインと名乗る魔法使いはニカッと笑顔を見せ、ヒースクリフと名乗る魔法使いは優しく微笑む。
信濃「いつも信濃君とか信濃って呼び捨てだから慣れないな・・・」(小声)
優彼「あはは・・・」
この時、この出会い・・・優彼の賢者としての物語の歯車が最初の一回転を始めようとしていた



おまけ IF世界のキャラ紹介
賢者もしもの優彼
人見知りな性格の審神者兼特務司書。
猫お婆ちゃんに会いに行った帰りに、まほやくの世界に信濃共々召喚される。
最初は兄と同じ様に異世界に迷い込んだ事と物語の主人公的な存在になった事で戸惑うもすぐに慣れて、審神者及び特務司書としての経験を活かし魔法使い達を纏め上げる。
審神者兼特務司書兼賢者のトリプルフェイスとなった。
兄の友人の魔法士であるエーデュースに魔法を見せてもらった事も興奮していたが、箒に乗せてもらって空を飛んだことも楽しかった。
カインとヒース、リケとミチルと殊更仲が良い
新しい魔法使いを召喚した後本丸とタワーのエレベーターを繋いだ事で、まほやくの世界と元の世界を行き来できるようになる。

監督生もしもの優治
本編の3年前にツイステッドワンダーランドに迷い込んだ元監督生であり、医大生として勉強中の優彼の兄。
ツイステッドワンダーランドの不思議パワーでスマホでの連絡のみはで来ていたが、大切な親友マブ達に直接会えなかったのは寂しかった模様。
弟と弟の近侍が中々帰ってこず、焦っていた中エースの「もしかしたらお前みたいに異世界に迷い込んだりしていてw」と言われた際に、いやまさかと思いつつももしかしてと思っていた。
数日後戻ってきた弟達から事情を聞いた結果、エースの予感があたっていた+自分より大変そうな事に思わず卒倒しかけた
犬が苦手なのは健在で、ジャックとの初対面の際にはガクガク震えてしまっていた(犬の獣人は何とか克服)

信濃
この時近侍だった図書館本丸初鍛刀
大好きな優彼を無理やり連れて行かれそうになった&刃を向けられたという状況におこ
図書館本丸最古参&極&練度Maxの実力で、その時いた騎士団を全員返り討ちにした

エーデュース
優治の親友マブであり、立派な4年生になった。
学園長から優治の世界と行き来できるようになったと教えられた際、2人で休暇を合わせて優治に会いに行った。
ちなみにエースは今まで何度もオーバーブロットに居合わせたことから、教師を志すようになって大学に実習に、デュースは幼い頃からの夢である魔法執行官の実習に励んでいる。
親友の弟可愛いなと思っていた矢先に、行方不明になった事に心配&優治の元気付けをしていた。
この時エースは「もしかしたらお前みたいに異世界に迷い込んだりしていてw」といった冗談を話していたが、それが当たっていたとは思わなかった。

カイン・ヒース
賢者の魔法使いの一員。
魔法管理省が賢者である優彼を攫いに来るだろうと予想し、タワーに向かうが、騎士団全員が伸されている光景が広がり一時唖然。
しかも伸したのが一見子供に見える信濃だったこともあり更に唖然。
信濃から優彼が病弱である事、優彼が背負っている審神者と特務司書としての任務を教えられ、全力で支えると決める。
優彼からは兄のように懐かれている。
また本人達も弟のように思っている。

猫屋敷花菜ねこやしきかな
優彼からは『猫お婆ちゃん』と呼ばれている。
自他ともに認める猫好きであり、優彼と同じくらいの年頃の孫娘がいる。
病院で入院していた優彼と同室だった時期があり、その縁で優彼と親しくなった。
ペットOKのマンションに住んでおり、猫達と暮らす老後を満喫中

グリム
本編未登場
優治と同じオンボロ寮の生徒であり、優治のパートナー
優治が元の世界に戻った後、彼に誇れるようになりたいと更に授業に励む。
色んな所に実習に行っており、評価はかなり高い。
優治の世界に行けるようになったと知った際には、即向かおうとしていたがどう見ても目立つとのことで断念してもらった

ドラモンド・クックロビン
騎士団全員が伸されるなんて予想もせず唖然していた。
後に優彼と和解しており、その際にはお互いの仕事の愚痴をこぼすなどまほやくの世界での保護者のような間柄になる。

ムル
魂の欠片のみ登場
ちなみにこの後カイン達と合流するが騎士団が伸されている状況を見て、首を傾げた。
優彼と信濃からはエレベーターで会った時の印象が変わりすぎて双子かそっくりな別人を疑ったほどだった。

感想OKです!