二次創作小説(新・総合)

優彼と壊れかけの世界 南の国編 ( No.52 )
日時: 2024/05/17 21:34
名前: 大瑠璃音葉 (ID: /Pgfhgg6)

図書館本丸で刀剣インフルエンザが蔓延し、パンデミック状態となった。
万が一があったら大変との事で、優彼は後家とに魔法舎に隔離される事となる

中央の国にある魔法舎の談話室。
そこには2人・・・1人と一振の客人がいた。
優彼と後家である。
優彼「・・・」(ムッスー…)
後家「まあまあ」
後家が構っても、優彼の機嫌はかなり低い。
優治はここまで機嫌が悪く、あからさまにムスッとしている優彼を見るのは初めてだった。
優治(・・・後家さーん・・・)←小声
後家(兄上君、どうしたんだい?)←小声
優治(優彼の奴、何でこんな不機嫌なんだよ・・・)←小声
後家(これはね・・・)←小声

・時は3日前まで遡る・・・
この時の優彼は、近侍である面影と共に執務をしていた。
面影「ゴホッゴホッ・・・!」
優彼「?面影さん・・・?」
KAITO『面影君大丈夫かい?』
面影「いや、特に問題はない・・・」
そう答える面影の顔色は青白く、虚弱体質&病弱である優彼どころかKAITOですらはっきりと『明らか病人です』といった顔をしていると言えるレベルだ。
一言断りを入れてから面影の額に触れると、とても熱い。
優彼「・・・面影さん、かなり熱いですよ。休んでください」
面影「いや、しかし「休んでください。 良 い で す ね ? (<●><●>)」わ、分かった・・・」
KAITO(優彼君、ちょっと怖かったな・・・)
面影を来派の部屋に戻して寝かせると、咳と熱以外にも、頭痛と関節痛、喉の痛みなどの症状を訴え始めた。
風邪を引いたと考え、面影から後家に引き継ぎ治るまで療養する事となった。
予想外だったのは、この後大半の刀剣男士が同じ症状でダウンした事である。
流石に妙だと考えて政府に問い合わせた結果・・・
優彼「刀剣インフルエンザ・・・?」
こんのすけ「ええ、刀剣男士のみが感染するインフルエンザの様な症状です。人間にはかかりません」
優彼「インフルエンザ・・・だからこんなにパンデミック起こしたわけか・・・」
現在元気なのは、転生文豪全員と国広と堀川、薬研と大典太と不動と物吉と長義と水心子、そして現在近侍を務めている後家いった面々のみだ。
優彼「取り敢えず、皆が苦しい思いしてるんだもん・・・僕だってできる事やらなくちゃ!」
そう考えて自分も看病しようと考えたのだが・・・

芥川「ちょ、優彼君風邪うつったら大変でしょ!?今は隔離部屋近づくの禁止!」

大典太「粥は俺が運ぶ。・・・もしも貰ってきたら大変だからな・・・」

面影「ゴホッ・・・!主・・・!今はここに来る事は控えてくれないか・・・?」

元の体調が病弱な事もあり、過保護な刀剣男士と転生文豪達によって優彼は看病にあまり関わらせて貰えなかった。
その為3日後・・・つまり今日、近侍の後家と共に魔法舎隔離という形を取られた訳だ

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優彼と壊れかけの世界 南の国編 ( No.53 )
日時: 2024/05/17 21:38
名前: 大瑠璃音葉 (ID: /Pgfhgg6)

事情を聞いた優治は納得するも、どうやって優彼の機嫌を取ろうか考える。
こうなった優彼は非常に面倒くさいのだ。
だが、優治はこれから北の魔法使いと中央の魔法使いと共に討伐任務で北の国に行かなくてはならない。
ミチル「賢者様、こんにちわ!・・・あ、優彼!魔法舎に来てたんですね。そちらのカインさんに似ている方は・・・?」
後家「それに関しては主から聞いてるよ。ちょっと興味あるな。君も髪色と瞳の色と身長以外は主とそっくりだし。・・・と、僕は後家兼光。気軽にごっちんって呼んで良いよ☆」
ミチル「あ、ミチル・フローレスといいます。じゃあ後家さんで」
優治「悪いミチル、俺今から討伐任務で北の国に行かないといけないんだ!だからしばらく優彼達の事任せていいか!?」
ミチル「え、わ、分かりました!」
ミチルから了承をもらった優治は『すまん!』と一言言って急いでエレベーターへと向かった。
そうして、魔法舎の談話室には優彼とミチルと後家の2人と一振が残された。
優彼「・・・」(ムッスー…)
ミチル「優彼、どうしたんですか?」
優彼「・・・別に・・・」
ミチル「へ?ご、後家さん優彼どうしたんですか・・・?」

・説明中・・・

ミチル「つまり、刀剣男士の人達が風邪を引いちゃって、優彼がこっちに来る事になったと・・・」
後家「そ。主は皆の看病したかったんだけど、過保護な皆がこっちにいさせてって感じに」
これはどうしようかと考えていると、ミチルの頭の中に妙案が浮かんだ。
ミチル「優彼、良かったら今から一緒に南の国に行きませんか?」
優彼「南の国?」
ミチル「優彼はこの世界の事をまだよく知りませんよね?だから、案内したいんです!」
後家(お、なんとなく読めてきたよ。案内しながら主の機嫌を取る作戦って訳だね)(←小声)
ミチル(正解です。半分は優彼にもこの世界について知ってほしいっていうのもあって)(←小声)
『じゃあ行きましょう』というとミチルは優彼の手を引き、後家は2人の後ろをついていきエレベーターへと向かう。
エレベーターのスイッチにマナ石をセットし、南の国へと向かった

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優彼と壊れかけの世界 南の国編 ( No.54 )
日時: 2024/05/17 21:41
名前: 大瑠璃音葉 (ID: /Pgfhgg6)

しばらくエレベーターに乗っていると、南の国のタワーへと着く。
ミチル「つきました!」
優彼「ここが南の国・・・!」
後家「うんうん、いい風だね。ミチル的におすすめの場所とかあるのかな?」
ミチル「僕達の故郷の雲の町とか、ティコ湖とか、病の沼とかレイタ山脈とか、おすすめの場所が色々ありま・・・」
と、ここでミチルはあることに気づいてしまった。
南の国はまだ発展途上。
今行った所全てに行くのは歩きではかなり骨が折れる。
その為いつも箒で行くのだが、流石に1つの箒に3人乗りは難しい。
せめて1人は誰か連れてくるべきだったとミチルは少し後悔する
ミチル「箒に乗ってもらうって事・・・すっかり忘れてました・・・」
後家「そういう事なら問題ないよ」
ミチル・優彼「へ?」
後家がそう言うと、彼の姿は淡い光に包まれて打刀本体を残して消える。
後家の本体は数秒ほど浮くが、すぐに落下する。
優彼とミチルが素早くキャッチした為後家の本体に傷はない。
優彼「ちょ、後家さん!?」
後家「これなら主とミチルが箒に乗る時に、主が抱えてくれたら大丈夫でしょ?」
優彼「そうですけど・・・!」
今の後家がやったように、審神者と行動する時に刀の姿になるのも刀剣男士がよく使う手段だ。
主に竹刀袋に入ってもらったり、鞄の中に入ってもらう事が多い。
優彼は持ってきていた(正しくは魔法舎に来る前に持たされた)大きな肩掛け鞄に後家の本体を入れる。
優彼「と、取り敢えずこれで箒に乗る人数の問題は解決出来ましたね・・・」
ミチル「そ、そう、ですね。じゃあ箒に乗りますよ。捕まっててください!」
ミチルは魔法で箒を出して跨る。
優彼もまた、ナイトレイブンカレッジでエペルやジャックに乗せてもらった時のように、ミチルの後ろに跨って彼の体にしっかり掴まる。
優彼(しっかしミチル君、どんなご飯食べたらこんなに大きくなれるのかな・・・僕の方が少し歳上なのに・・・)(ミチルの年齢&身長:15歳&162cm 優彼の年齢&身長:16歳&149cm)
箒に乗っての空の旅は風を感じて気持ちいい。
ふと下の方を見ると、草原と家が見える。
優彼はふと肩掛け鞄を見る。
後家はちゃんといる。落ちていたらと不安に感じていたので少し安心だ。

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Re: 夢見の日常 ( No.55 )
日時: 2024/05/17 21:43
名前: 大瑠璃音葉 (ID: /Pgfhgg6)

雲の町

地面に降りると、優彼は鞄から後家の本体をとりだして軽く霊力を込める。
刀に戻ったときと同じように、後家の本体が淡い光に包まれ、刀剣男士の姿に戻る。
ミチル「つきました。ここが僕と兄様の故郷の雲の街です」
後家「お、のどかで良い場所だね」
優彼「空気が美味しいです」
荒野が多いが、まだ発展途上の南の国では充分都会の方だ。
おばあさん「あら、ミチルくん。こんにちわ」
ミチル「こんにちわ!」
南の国は人間と魔法使いが協力して暮らす国。
人間は不便な生活を助けてくれる魔法使いを親しい隣人のように感じており、互いに助け合って生きている。
それ故に人と人の距離感が近い。
初対面の人間との距離感に悩む人見知りの優彼には少しばかりキツイが・・・
後家「ここに住んでる人達、皆良い人だね」
優彼「確かに、ちょっと居心地良かった・・・」
ミチル「そう言ってくれて嬉しいです!」

ティコ湖

3人(正確には2人と一振)はティコ湖の辺で釣りをしている。
優彼「うーん・・・中々釣れないなぁ・・・」
後家「あはは、釣りは忍耐が一番重要だからね」
ミチル「そうですよ。」
優彼「うーん・・・そうは言うけどなぁ・・・って来た!?」
優彼の竿に魚が来た気配がする。
それも竿から伝わる感覚から考えるとかなりの大物だ。
優彼「あわわわわわ・・・ちょ待ってかなり重い重い重い・・・!」
ミチル「わー!?しっかりしてください優彼!」
後家「ミチル、2人で主を支えるよ!」
あまりの力の強い大物にティコ湖の中に落ちかける優彼を、ミチルと後家の2人がかり(正確には1人と一振がかり)で支える。
2人の手助け(主に後家の刀剣男士特有の怪力)で何とか釣り上げる事ができる
優彼・ミチル「やったー!」

病の沼

優彼「わあ!」
優彼は初めて見るこの世界特有の植物を見て顔を輝かせながら、スマホに写真を収め、持ってきていたノートに植物について書く。
ミチル「この果物も結構美味しいんですよ」
優彼「そうなんですか?・・・わあ、美味しいです!」
後家「確かに美味しいね。祖が元気になった時、お土産に渡そうかな」
優彼「こっちの薬草は薬研君にお土産ですね。・・・あ、あの鳥さん何ですか?」
ミチル「あれはオズオオワシっていうんです」
この世界特有の鳥かなと考えていた後家だったが、その鳥の名前を聞いた後家は『ん?』となった
後家「オズ・・・?オズの名前入ってるって事はあの鳥かなりヤバいの・・・?;」

レイタ山脈

優彼「ちょ待って、くすぐったいよ!あはは!」
羊「メェ~」
羊「メェメェ~!」
羊飼い「こ、こらやめなさい!」
ミチル「優彼、すごく懐かれています・・・」
後家「本当、主は動物によく懐かれるね」
レイタ山脈に訪れた面々が景色を楽しんでいると、たまたまここで羊の放牧を行っていた他の羊飼いの羊に優彼が懐かれた。
もしもこの場にマレウスやセベク、リリアがいれば、『シルバーだろうか』と突っ込まれるだろう。
愛らしい見た目と羊のモフモフの毛に囲まれて、優彼は悶えている。

・数分後・・・

優彼「はぁ、癒やされた・・・」
こうして南の国の色んな場所を回り、魔法舎に戻ってきた優彼は来た時の不機嫌さは吹き飛んだようで、機嫌が良くなっていた。
こうして、優治の不安は解消された。
しかしまだ、刀剣インフルエンザは終息していない。
優彼はしばらく魔法舎にいなければならないだろう

感想OKです!