二次創作小説(新・総合)

Re: 東方×カービィ 幻想郷のキカイ化 ( No.7 )
日時: 2017/04/05 06:58
名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: wXGYBxg0)




5・紅魔大戦



咲夜が参戦したはいいものの、戦況はあまり好転したとは言えない。咲夜は時間を操ることができる点以外では普通の人間とあまり変わらずロボットの攻撃を避けることだけで精一杯だ。リーダーのマルクも戦闘に加わり戦況は更に悪化しており、紅魔館のメンバーには疲労が見える。

マルク「オラオラオラオラ!そんなもんかァ!?」

激流のような数の矢を放ち徹底的に獲物を追いつめるマルク。継ぎ目の無い攻撃をまともに受け続けるもなんとか体勢を立て直すことに成功するが、あまり体力は残っていなかった。全滅するよりかは誰かが生き残った方がいい……………咲夜は能力を使っていないしレミリアもまだ戦える……そう思ったパチュリーは1つの魔方陣を編んだ。それを察した美鈴が引き付けるように暴れ回る。

美鈴「まだ、私は動けますよ?」
マルク「へぇ……なら、これで終わりにしてやるよ!」

マルクは謎の種を美鈴に向かって飛ばす、それよりも先にレミリアが間に入り種を体中で受け止めた。

レミリア「何よ、普通の種じゃない。こんなのどうってこと………!?」

レミリアにくっついた謎の種から薔薇のツルが伸び体にまとわりつく。そして刺さったトゲからレミリアの体力をじわじわと奪い取り、真っ赤な花を咲かせていた。いくら底無しに近いほどの体力をもつ吸血鬼でもこのままでは一方的に吸われ続けるだけである。

マルク「へっ……その体力、あとどこまで持つかな?」
レミリア「……………」







『今よ、開け!次元の扉!』






レミリアと咲夜の足下に魔方陣が現れた。淡い光が立ち上ぼり徐々に体が光り輝く。

パチュリー「転移魔法よ……急ピッチで編んだからどこまで飛ぶかはわからないけど、生きていればきっとなんとかなるわ……!」
レミリア「パチェ……」
咲夜「パチュリー様………」
マルク「おい、早く捕まえろ!」

マルクの号令よりも早く、2人の体は消え去った。

パチュリー「これで………可能性が………」
美鈴「さすが……です………」

取り残された2人はとうとう疲弊により倒れこんでしまった。レミリアや咲夜を捕まえることができなかったマルクは心底面白くなさそうな顔をして空を睨みつけた。

マルク「………まぁいい、おい、さっさと準備をするのサ!」

紅魔館周辺が完全にキカイ化され、工場のようにもくもくと煙を立てる紅魔館が幻想郷の空を暗くした。





『紅魔館、制圧』







???「大ちゃん大ちゃん!なんだありゃ!?いきなり降ってきたぞ!」
???「ちょ、ちょっとチルノちゃん!静かにして!聞こえちゃうよ!」
???「大丈夫だよ、私の暗闇でどうにかさせるから。」
???「私の歌であの人を魅了させてあげるわ!」

キカイ化された木の影、そこには研究員を見つめる4人の少女がいた。近くの森に住む氷の妖精チルノ、その友達の大妖精、宵闇の妖怪ルーミア、夜雀のミスティアである。彼女らはこの『異変』を解決するべくやって来たのだ。

チルノ「まずはアイツをやっつけて変装するよ!」
???『おっと………そこで何をやっているのかな?』
「「!?」」

突如、大きな1つ目の物体が4人を包み込んだ。

チルノ「な、なんだ!?見えないぞー!」
大妖精「チルノちゃん叩かないでそれ私!」
ルーミア「な、何も見えないよー!」
ミスティア「あらあらー?これがホントのかごの鳥ー?」

取り込まれた4人はやがて物体と共に消え去ってしまった。そしてすぐまた1つ目が顔を出す。

???「マルク、ご苦労だったな。」
マルク「今さら何しにやってきたのサ、自分だけ楽な仕事しやがって……」
???「そう言うな、妖怪や妖精は研究員よりも力は強い。雑用にはもってこいだろう。それにここは……我々が住んでいた世界には無い物が多い、それらを全て支配できるのであれば我々も動くさ。」
マルク「確かに……お前らがこう言うことに乗るのは珍しいのサ、なるほどね。」
???「妖怪や妖精であれど、無限の闇の前ではなす術がないさ。」



突如現れたロボットの軍団、それは一瞬にして全てを支配してしまった。しかし、幻想郷の悪夢はこれで全てではない………すでにたくさんの場所にロボットは出没していた。