二次創作小説(新・総合)
- Re: 東方×カービィ 幻想郷のキカイ化 ( No.14 )
- 日時: 2017/04/28 10:43
- 名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: kXLxxwrM)
12・墜ちた翼
とある山
誰も到達できないほど険しく高い山の頂上に1人、風を受ける仮面の戦士がいた。銀河最強の戦士になることを夢見て世界を駆ける戦士は誰よりも速くこの異変を察知していた。そしてその数分後、空から大きな要塞が現れる。戦士は急いで山を下り、戦艦ハルバードを起動させた。
アックス「メタナイト様、あれはなんですか!?」
メイス「でっかい要塞がこっちに向かってくるダス!」
メタナイトと呼ばれた戦士はコックピットに立ち、前方に見える大きな要塞を睨んだ。ハルバードが小さく見えるほどその要塞は巨大であり空を覆っていた。そこから大量のロボット兵や機械が降り注ぎプププランドをキカイ化させる。
メタナイト「このままではプププランドが危ない……目標、浮遊要塞!」
アックス「了解!」
バル「なんなのだあのロボット兵は?あんなものプププランドにあったか?」
メタナイト「あれはハルトマンワークスカンパニーが作ったロボット兵だ。軍事会社であるハルトマン社なら間違いはないが…………いや、いい。相手は戦争のプロだ、何をするかわからない。警戒しながら前進しろ。」
その後もハルバードは敵の攻撃をかいくぐりながら要塞に迫ろうとする。しかしその一瞬、要塞からのレーザーにハルバードは被弾した。右ウィングを損傷したハルバードはフラフラとコントロールを失いつつ下降していき、その衝撃はコックピットにも伝わった。
メイス「うわーっ!?」
アックス「右ウィングに被弾!大きくバランスを崩しています!」
メタナイト「ぐぅっ………セイル収縮!左ウィングの浮力を下げろ!」
バル「なんて威力だ……ハルバードの右ウィングをこうも簡単に傷つけるとは……」
アックス「収縮完了……まだ行けます!」
メタナイト「よし、続行しろ。ロボット兵は主砲と副砲で蹴散らしていけ!」
右ウィングの欠損によりだいぶゆっくりになってしまったがハルバードはまだ前進を続ける。そして要塞まであと少しの距離までいった途端、レーザーを左ウィングにくらってしまった。浮力を失ったハルバードは爆発しながら落下し始める。コントロールのきかないハルバードを落とそうとレーザーの本数はどんどん増えていく。
アックス「ひ、左ウィングも被弾しました!」
バル「ふ、フン、左右が壊れてちょうどいいわい。」
メイス「んなこと言ってる場合じゃないダス!落ちるダスよ!」
メタナイト「翼が無くては飛べないか……クルー全員に告ぐ!至急本艦より脱出せよ!」
メタナイト達は救命ポッドに乗り込み墜落するハルバードから脱出を試みた。メタナイトは途中ポッドから抜け出し飛びながら辺りを見回す。どうやらハルトマン社の軍事力は計り知れないらしい。変わりゆくプププランドを眺めていると、後ろから赤い槍がメタナイトを掠めた。目の前には紫のオーラに包まれた羽の生えた少女が立っていた。プププランドには存在しない不思議な威圧感を放ち、メタナイトを圧倒させる。
レプリカ「あら残念?もう少し遅ければ串刺しになってたのに。」
メタナイト「……誰だ貴様は?」
レプリカ「私は高貴なる吸血鬼の末裔、レミリア・スカーレット。あなたも私の世界に招待してあげるわ!」
レミリアのクローン、レプリカは次元をいじりメタナイトを引き込もうとする。メタナイトは必死に抵抗するも力が強く徐々に吸い込まれてしまう。
メタナイト「くっ………なんだこの力は………」
アックス「メタナイト様ー!」
メイス「お逃げ下さいメタナイト様!相手が悪すぎます!」
レプリカ「無駄よ、あなたは私のものになるんだから。さあとっとと楽になりなさい!」
レプリカが抵抗するメタナイトを蹴っ飛ばし、むりやり異次元の中に引き込んだ。次元の狭間はメタナイトを吸い込むと何事も無かったかのように静かに消え、辺りはキカイ化に包まれる音だけが響いていた。
スージー「あの戦士様のデータは取れまして?」
レプリカ「ああ、それなら幻想郷送りにしてやったわ。私あの人気に入ったもの。」
スージー「それでは意味がありませんわ!まったく……戦闘用アンドロイドのブレインにしようと思っていたのに………」
レプリカ「いいじゃない、あの人の腕が幻想郷でどこまで通じるか見物だわ。案外すんなり幻想郷最強になれるかもしれないわよ?」
スージー「それぐらいの実力が無ければ戦闘用アンドロイドとして機能しませんわ。さて……行きますわよ、まだ私達にはやることがたくさんあります。」
レプリカ「はいはい。」