二次創作小説(新・総合)
- Re: 東方×カービィ 幻想郷のキカイ化 ( No.18 )
- 日時: 2017/05/18 10:24
- 名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: v2BiiJyf)
16・封じられた者同士
命蓮寺
人里の近くにあるお寺、命蓮寺の境内では早くも戦闘が行われていた。寺の主、白蓮が相手にしているのは白い翼を宿した一頭身のナイトだった。しかし一頭身であれどもその立ち回りは白蓮とも互角、盾で攻撃を凌ぎ、槍で貫く。時折空を飛び空中戦に持ち込むがそれでも互角、お互い距離を置いて相手の出方を伺っている。
そばにはすでに倒れている住人がいた。山彦も船霊も入道使いも毘沙門天の部下も銀河最強の戦士には敵わなかったようである。
白蓮「いきなり現れて奇襲を仕掛けるとは……戦士の信念に背くのではありませんか?」
ギャラクティックナイト「お前には人間にはあるまじき気迫がある。それに今の私は戦士ではなく侵略者だ、正々堂々と戦う気は無い。………この程度で全力ではないだろう?封印が解けて間が経っていないかそれとも……平和ボケしたこの世界にどっぷり浸かって腕が鈍ったのか………」
白蓮「そちらこそ、銀河最強と言う割にはあまり体が動いていないように見えますが?あなたも長い間封印されていた……のかもしれませんね。」
ギャラク「フン………ではお互いまだやれるということだな。ウォーミングアップはここまでとしようか。」
白蓮「ええ………侵略者が相手なら手加減する必要も無いでしょうし。」
すると2人のパワーが急激に増大する。白蓮の体からは黄金のオーラが増し、ギャラクティックナイトの体からは白のオーラが増していた。強大な力がぶつかり合い空気を押し揺るがす戦いは熾烈を極めた。その迫力に倒れていた住人達は意識を取り戻した。
水蜜「うぅ……ひ、ひじり……?」
一輪「まだ………私達もやれます………!」
響子「不意打ちだったけど……今なら!」
住人達は力を振り絞りギャラクティックナイトに攻撃する。思わぬ所から攻撃を受けたギャラクティックナイトは一瞬怯んだがすぐに体勢を建て直し反撃を行った。力をため放った切り上げは空気を巻き込み大きな竜巻となって住人を巻き込む。
白蓮「皆さん!」
ギャラク「力の無いやつらが集まろうと同じことだ。そしてよそ見をする暇など無いぞ!」
白蓮が一瞬気を緩ませた瞬間、懐に潜り込み切りつける。魔力を集中させる暇もなく普通の人間並みになっていた体にはキツい一撃をくらってしまった。それでも住人を助けんと立ち上がる。
ギャラク「ほう………あの一撃をくらってもなお立ち上がるとはな……さすがは『人間をやめた大魔法使い』、こうでなくては面白くない。」
白蓮「『銀河最強の戦士』様にそう言っていただけるとは思いませんでした………しかし、これ以上境内を荒らされては困ります、次で終わりにしましょう………!!」
ギャラク「そうだな………この一撃を手向けとしよう。」
お互い力を最大まで高め一転に集中させて放つ。今まででいちばん大きなぶつかり合いはついに大地をえぐるレベルにまで達した。
白蓮「はあぁ………仁王爆掌!!」
ギャラク「うおぉ………時界大斬閃!!」
黄金の右手から放たれる気砲と時空を歪めた時の流れが衝突する。互角に見えた戦いだったが負傷もあってか徐々に白蓮が押されている。そして力が尽きた時、白蓮は時間の流れに巻き込まれた。世界の始まりから流れる時間が力となって襲いかかり、白蓮を圧倒した。
白蓮「がはっ…………」
ギャラク「私にこの技を使わせるとはな………待たせたなお前達、自由に占拠するがいい。」
兵士「はっ!」
邪魔者を排除し命蓮寺を改造するロボット兵達。住人を捕らえた後、1人の兵士があることに気づいた。
兵士「おい、あと1人いたはずだぞ?」
兵士「ネズミがいない………逃げたか。」
兵士「探せ!まだどこかにいるはずだ!」
ロボット兵はあと1人を捕まえる為にバラバラに捜索しにいった。そしてそれを影からこっそりと覗いている影があった。
小傘「うわ………なんか大変なことになってる……でもこんなに人がいれば驚いてくれるよね………」
ギャラク「………おい。」
小傘「異世界の人っぽいけど………驚いてくれるかなぁ………」
ギャラク「おい。」
小傘「よし…………張り切って…………」
ギャラク「おい!」
小傘「ひゃあっ!?………わ、わちきが驚かされた…………」
ギャラク「それで隠れていたつもりか、傘が出ていたぞ。」
小傘「え………あれ?そうだった?」
ギャラク「………いろいろと調子の狂うやつだ、こいつも連れていけ。」
小傘「え、いや、ちょっと、待ってよー!」
『命蓮寺、制圧』