二次創作小説(新・総合)
- Re: 東方×カービィ 幻想郷のキカイ化 ( No.24 )
- 日時: 2017/05/27 09:19
- 名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: KG6j5ysh)
frontstory >>23
22・黄金の兵器
レミリア「バッドレディスクランブル!」
メタナイト「マッハトルネイド!」
ロボット兵を相手にしつつ人里を逃げる2人。ともに行動しているうちにお互いの目的を理解したようである。レミリアは妹と紅魔館の奪還、メタナイトは元の世界に戻りハルトマン社の破壊。どちらもハルトマン社が関係していた。
レミリア「あら、あなたハルバードのキャプテンなのね。私に楯突いただけのことはあるわ。その剣さばきは見事ね。」
メタナイト「貴女は紅魔館の主なのか。凄まじいパワーとカリスマには恐れ入った。」
レミリア「うまいこと言うじゃない。あなたが元の世界に帰るまで警備員として雇ってあげようかしら。」
メタナイト「それはいい考えだ。しかしここを切り抜けてから考えよう。」
レミリア「そうね、さっきから羽虫みたいにブンブン飛んでて………耳障りだわ。」
集団かつ闇の勢力がいて対抗することは難しかったが、相手が1人だと少し頑丈なだけで倒せない相手ではない。相手も手に終えるものではないとわかったのか一斉に引き上げていった。
レミリア「やっと懲りたみたいね………あら?」
メタナイト「どうされたのかな……あれは!?」
2人の前に現れたのは黄金の体を持つ兵器『ヘビーロブスター』だった。重機のごとく巨大なハサミと酸性のスライムで2人を襲う。大きな機体をビルにぶつけながら乱暴に進むヘビーロブスターの方向の先を見たレミリアが恐怖を感じたらしく、大きく空に飛び出した。それを見たメタナイトも慌てて飛び出す。
レミリア「あの先にはお婆さんの家があるの………絶対に潰させないわ!スピアザグングニル!」
赤いオーラを槍に変形させてヘビーロブスターを貫いた。そのまま壊れるのかと思いきや制御装置を破壊しただけでバチバチと火花を放ち暴走してしまった。移動速度を増して突っ込むヘビーロブスターは誰にも止められなくなってしまった。
レミリア「ちぃっ………こうなったら多少ビルを吹き飛ばしてでも………不夜城レ………」
メタナイト「いや、これ以上の犠牲はダメだろう!」
レミリア「じゃあどうすりゃいいのよ!」
メタナイト「ここまでできれば相当な威力だ。あとは私に任せてもらおう、ブレイカードリル!!」
破壊力を纏ったメタナイトが切りもみ回転でヘビーロブスターの機体を貫いた。大きなダメージを受けたヘビーロブスターは大きな音を出しながら爆発した。メタナイトは思うところがあるのか煙を上げる残骸をずっと見つめていた。
レミリア「助かったわ……あれもあなたの世界のものなの?」
メタナイト「あぁ………ヘビーロブスターの設計図は我々しかもっていないはずだ………恐らくメタナイツが破られたか。」
レミリア「ハルトマン社………何者なのかしら。まぁ、考えたって仕方ないわ。長居もしてられないし、紅魔館へ向かいましょう。」
メタナイト「…………そうだな。」
紅魔館周辺
舗装された道を歩いていると紅魔館が見えた。真っ赤なのは変わりないが武骨な印象になっており無造作に造られた煙突から黒い煙が吹き出ており、朝になっても夜になっても煙が止むことはない。
レミリア「ずいぶん好き勝手に改造してくれるじゃない………せっかくの外見が台無しだわ。」
メタナイト「キカイ化される前はどんな外見なんだ?」
レミリア「それはもう………私のカリスマ溢れる見事な外見よ……なんてったって私がデザインしたものなんだから。」
メタナイト(それはそれで気になるが………気が立っているみたいだしこれ以上聞くのはよそう。)
辺りはすっかり夜になってしまった。人里からだいぶ距離がありこのまま進むのは危ない、とメタナイトからの提案だ。かなりの数を相手にしたのでクタクタになったのかレミリアも反対はしなかった。吸血鬼は普通夜に行動するのではないかと聞くと、人間の生活リズムに合わせているから大丈夫だと答えた。2人は休むために使われていない空き家に入った。使い方がわからない機械がたくさんありすみづらそうだ。
レミリア「休むだけなら快適ね。」
メタナイト「そうだな、ここならまず見つかることはないだろう。」
レミリア「ふあぁ…………私はもう寝るわ、おやすみなさい。」
メタナイト「あぁ、ゆっくりと休むといい………」
メタナイト(こんな幼い顔をしながらもあんな力を持っているのか………幻想郷………侮れないな。)