二次創作小説(新・総合)

Re: 東方×カービィ 幻想郷のキカイ化 ( No.26 )
日時: 2017/06/09 21:20
名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: wXGYBxg0)

frontstory >>24 >>25



24・行け!ロボボアーマー!



紅魔館周辺

紅魔館を奪還するために紅魔館に向かおうとするカービィと咲夜、しかし丸腰で乗り込む訳にも行かず作戦を練っている。難しい顔をしながら考え込んでいる咲夜の横ではカービィは兵士が残したインベードアーマーに興味を示していた。そして搭乗し色々なボタンを押して遊んでいる。

咲夜「ちょ、ちょっとあなた何やってるの?危ないから離れなさ………キャッ!」

カービィが赤いボタンを押すと突然インベードアーマーが光り出した。そして立ち上がったと思いきや銀色のボディがピンク色に染まっていき、今までの兵器としての武骨さは無くなった。

咲夜「あなた………どうやったの?」
カービィ「ぽよ?」
咲夜「わからないの?………取り敢えず操縦できる?」
カービィ「ぽよ!」

カービィは取り敢えずでたらめに操作した。最初はぎこちない動きしかしなかったがやり方を覚えたのか徐々にちゃんとした動きができるようになった。溢れ出す無限大のパワーを秘めたロボボアーマーを味方につければ紅魔館を奪還できる、咲夜はそう考えた。

咲夜「今、私達は敵と同質の戦力を持ったわ。さあとっとと終わらせてご飯にしましょうか。」
カービィ「ぽよ!」



紅魔館

大きな門の向こうには真っ赤な工業地帯が広がっていた。飛び交う輸送マシン、中庭を埋め尽くすほどのベルトコンベア、せわしなく動くクレーン、今まで暮らしていた紅魔館とは比べ物にならないぐらいに変貌していた。

咲夜「ここが、紅魔館……?まるで工場みたいだけど……それになぜ妖精メイドが働いているのかしら。」
カービィ「ぽよ!ぽよ!」
咲夜「ああ、ごめんなさい。行きましょう……と言いたいところだけど、まずはご挨拶したい人がいるのよ。美鈴っていう門番さんにね。」

工業地帯を進んでいくと部品を運んでいるメイドの中に美鈴が混ざっているのを見た。他のメイドよりも何倍も大きい部品を担ぐ美鈴の顔に辛さは無いようであり、咲夜を見つけた時もいつも通りの対応だった。

美鈴「咲夜さん!無事だったんですね、よかった………」
咲夜「ねぇ、あのあとどうなったの?」
美鈴「結局数に負けて捕まってしまいました……今では労働者として働かされてます。逆らうと電流が流れる細工もされてしまったそうで。」
咲夜「それは大変!早くなんとかしないと………」
美鈴「いえ、私よりもパチュリーさんを助けて下さい!魔力を根こそぎ吸いとられてマシンの原動力にされてるんです………24時間休み無しでですよ!いくら魔法使いだと言っても心配です………」
咲夜「そう………わかったわ。」
美鈴「気をつけて下さいね………中はもっと警備が厳重です。」

紅魔館の内部に侵入した咲夜とカービィ。見渡す限り機械ばかりでとにかく広い。取り敢えずパチュリーのいそうな図書館を目指してとにかく破壊して突っ走る。カービィの操縦さばきも手慣れたものになっており細かい動きもこなせるようになっていた。

兵士1「な、なんだこいつら!」
兵士2「侵入者だ!直ちに排除しろ!」
咲夜「能力が使えばこっちのものですわ……カービィはとにかく道を作って!私は援護するわ!」
カービィ「ぽよ!」

強引に道を作り先に進むカービィ、取りこぼした雑魚を時間を止めてからの奇襲で一掃する咲夜、2人の息はピッタリ合い怒濤の速度で進撃していた。
更にロボボアーマーはコピーができる。咲夜から渡されたナイフをスキャンするとアーマーが緑色に変わり、腕が大きなビームソードになった。高出力の電気の剣から放たれる一撃はどんな物でも真っ二つ。図書館への道は近づきつつあった。







レミリア「これはどういうことかしら?」
メタナイト「………………」

紅魔館にたどり着いたレミリアとメタナイト。完全な変貌を遂げた紅魔館を見てレミリアは絶句していた。メタナイトはレミリアをなんとかなだめて工業地帯を進む。

美鈴「あ、お嬢様…………よくぞご無事で………」
レミリア「美鈴………」
美鈴「申し訳ありません!紅魔館を………守りきることができませんでした…………」
レミリア「いいのよ。相手は未知の軍団、それにこれから取り戻せばいいんだから……」
美鈴「そうですか………咲夜さんも戻ってきたし、やっと希望が持てそうです!」
レミリア「咲夜もきてるの?」
美鈴「はい、パチュリーさんを助けに図書館へ向かって行きましたよ。中で相当暴れてるみたいですから今なら警備の目は薄いかもしれません!」
レミリア「まったく………何考えてんのよ………」

紅魔館の中は荒れ果てていた。機械はバラバラ、『綺麗に』真っ二つになっている壁、倒れている兵士の頭にはナイフが刺さっているものもあった。

レミリア「これ、全部咲夜がやったのかしら……いくら咲夜でもロボットを壊せるようなパワーは無かったと思うんだけど。」
メタナイト「恐らく他に協力者が見つかったのだろう。しかし恐ろしいほどのパワーだ……」
レミリア「図書館の方に向かってるみたい………待ってて咲夜、パチェ、今行くわ!」









図書館前

工場には似合わない木でできた扉の前に咲夜とカービィはいた。そして今まさにむりやり扉を破壊しようとした時

『あんたどこまで私の紅魔館を壊す気?』

背後から声が聞こえた。

咲夜「お嬢様!よくぞご無事で!」
レミリア「まったく……そっちはピンピンしてるわね、心配して損した。」
メタナイト「カービィ………まさかお前がロボットを乗りこなすとはな………」
カービィ「ぽよ!」

メタナイト「さて………パチュリーとやらがいるのはこの先か。」
咲夜「お嬢様……この方は?」
レミリア「メタナイトよ、別世界からきた私のガードマン。」
メタナイト「………あなたが咲夜殿か。レミリア殿から名前は聞いた。よろしく頼む。」
咲夜「よほど信頼されているのね、わかったわ。」
レミリア「さて、それじゃ行くわよ。」

レミリアが扉を開けると、そこにあったのは近未来的な設備を備えた図書館と拘束され魔力を搾取されているパチュリーだった。