二次創作小説(新・総合)

Re: 東方×カービィ 幻想郷のキカイ化 ( No.27 )
日時: 2017/06/14 12:23
名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: FpNTyiBw)

frontstory >>26



25・知識と日陰の魔女



魔法図書館・メインエリア

レミリア達は機械に繋がれ魔力を搾取されているパチュリーと出会った。既にかなりの量を搾取されているようでかなり痩せこけていたがまだ意識はあるようだ。

レミリア「パチェ!大丈夫!?」
パチュリー「レミィ……咲夜……どうして……」
レミリア「ここは私の家よ、だから取り返すのは当然でしょう。」
メタナイト「この規模………恐らくここで動いている機械はほぼ彼女の魔力が使われているのだろう。」
咲夜「なんて酷い………」
レミリア「待ってて、今すぐ助けて……」
パチュリー「だめ!それ以上は………キャッ!」

機械がパチュリーを取り込み格納してしまった。無数の警報音が鳴ると本棚の奥からセキュリティサービスが現れた。完全に囲まれたレミリア達は武器を構えて臨戦態勢を取る。

レミリア「なんなのよこいつら……邪魔するなら容赦しないわよ!」
咲夜「武装も強力な物が増えていますね………」
メタナイト「心配はいらん。3人で攪乱しつつカービィのロボボアーマーで吹き飛ばせばいい。」
カービィ「ぽよ!」

素早い動きでセキュリティサービスのセンサーを掻い潜る3人。誘導地雷やプラズマソードの猛攻を耐えつつロボボアーマーの拳がセキュリティサービスの胴体をえぐり吹き飛ばす。自爆なんてさせるものかと怒濤の勢いで殴るカービィに3人も続いていく。

レミリア「これで……とどめよ!」
咲夜「はぁっ!」
メタナイト「見るがいい……」
カービィ「ぽよ!」

全てのセキュリティサービスを倒すと今度はパチュリーを取り込んだリアクターが動き出した。魔力を無理矢理コントロールし武装する。

パチュリー「うっ……うぅ…………はぁ………」
リアクター『防衛システム作動、アグニシャインプログラム起動。』

両脇についたオプションからものすごい勢いの炎が吹き出した。逃げる侵入者達を執拗に追いかけやきつくす。ちなみに本は燃えない。追いかけるのをやめたリアクターは今度はグルグルと回転し炎の渦を作り出した。熱い空気が図書館を包み込む。

レミリア「あ、熱い!日焼けしてしまうわ!」
咲夜「気にする所はそこですかお嬢様……」
メタナイト「ぐっ………なんて威力だ………オプションさえ止められれば………」
カービィ「ぽよ……ぽよ!」

カービィはセキュリティサービスの残骸をリアクターに向かって投げつけた。するとリアクターを損傷し回転が停止した。メタナイトはこの隙を見逃さず見えないくらいの速さでオプションを破壊した。

リアクター『損傷カクニン………次ノプログラムニ移行シマス。シルバードラゴンプログラム起動。』

リアクターはドラゴンと戦闘機を混ぜたような姿に変形し襲いかかる。ツメや牙、ブレスや尻尾など大きな攻撃をかわしつつ攻撃のチャンスをうかがう。

レミリア「あの尻尾、あなたのロボでつかんで投げる!みたいなことできないの?」
メタナイト「試してみる価値はあるかもしれないな、行けるか?」
カービィ「ぽよ!」

カービィは尻尾攻撃を受け止めガッチリと掴んだ。そしてグルグルと振り回し壁に激突させる。本棚が揺れ並んでいた本が落ち埋もれたリアクターは再度復帰した。

リアクター『損傷カクニン………次ノプログラムニ移行シマス。ロイヤルフレアプログラム、起動。』

今度は大砲のような姿に変形したリアクター。眩しい光が爆発を伴って炸裂する。

レミリア「眩しーい!これじゃ灰になっちゃうわ。」
咲夜「しかしこれでは迂闊に近づけませんね………」
メタナイト「しかし後ろに回り込めば攻撃は当たらない。本体も光で我々が見えないだろうからな。」

4人は1度バラバラに散った。標的を失ったリアクターは1人を執拗に追いかけることしかできない。そしてその隙に後ろにまわりこみ、重い一撃を叩き込む。

メタナイト「シャトルループ!」
レミリア「デーモンキングクレイドル!」
咲夜「殺人ドール!」

いっぺんに大きな攻撃を受けたリアクターは火花と煙を立てながらゆっくりと落っこちていく。そこから放り出されるようにしてパチュリーが飛び出してきた。






パチュリー「うっ……うぅ………」
レミリア「大丈夫、パチェ?」
パチュリー「えぇ………頭がクラクラするわ………まったく酷いことするわねぇ。」
メタナイト「動力源が無くなった今、ハルトマン社の者は撤退したようだ。私達を追い出そうとしない辺りここを放棄しても問題はないということか。」
レミリア「さんざん改造しておいて最後は放棄……とことん私を怒らせるのが得意な連中ね。」
咲夜「しかし紅魔館を奪還できたのは大きいですよお嬢様。恐らく美鈴や他の妖精メイドも拘束を解かれて自由になっていることでしょうし。」
レミリア「そうね………」

パチュリーの無事を確認し安堵しているとカービィの腹の音が聞こえた。あれからずっとまともな物を食べていないカービィはもう腹ペコのようだった。

咲夜「さて、それでは晩餐にしましょう。メタナイト様もご一緒に。」
メタナイト「それはありがたい。」
レミリア「とことん食べて力をつけて、いつか必ず借りを返してやるわ!」

その日の晩餐会は遅くまで続いていたという。レミリア曰く「こんなに賑やかな晩餐会を開いたのは久しぶり」らしい。
翌朝、レミリアはカービィ達と共に行くことを告げた。

レミリア「美鈴やパチェもいるから大丈夫よ。用がないならもう襲ってくることもないだろうし。」
美鈴「頑張って下さいね!」
パチュリー「足手まといになるだろうから今回はパス。なんとかやっとくわ。」
メタナイト「それはちょうどいい。この世界の住人がいれば安心だ。」

こうして4人は気持ちを新たにキカイ化された幻想郷を救う旅に出た。






『紅魔館、奪還』