二次創作小説(新・総合)

Re: 東方×カービィ 幻想郷のキカイ化 ( No.40 )
日時: 2017/08/24 23:28
名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: wXGYBxg0)



3・夢想の光



霧の湖・夜

レミリア「花火よ花火!咲夜ー!」
咲夜「落ち着いて下さいお嬢様、花火は逃げませんので……今バケツを用意します。」
ルナサ「線香花火って落ち着くよね。」
メルラン「姉さんが言う落ち着くって鬱ってことだよね……」
パチュリー「私は図書館に寄ってから来るわ。くれぐれも本に近づけたりしないでね……ただでさえ古書で燃えやすいんだから………」

花火セット一式を用意し、早速火をつける。レミリアとメルラン、カービィは虹色の火花を放つ手持ち花火を持ってはしゃぎまわり、ねずみ花火を追いかけたりしている。ルナサはひとり静かに線香花火に勤しみ、メタナイトと咲夜は吹き出し花火をしていた。そして小悪魔とともにやってきたパチュリーは花火と月の光を明かりとして本を読み始めた。

小悪魔「竜に関する魔術書をたくさん集めましたけど……どうしたんですか?」
パチュリー「レミィの夢に出てきた洪水をもたらす竜について、なにかわかることがあればと思ったのよ。何もなければいいんだけど時空を歪めてまで侵略してきた輩がいるし……不思議じゃないわ。」
小悪魔「霧の湖の参考文献も調べてますけど……やはり出てきませんね。」
パチュリー「……私の杞憂だったようね。」
レミリア「パチェー!こあー!打ち上げ花火やるわよー!」
パチュリー「はいはい、今行くわよ。」

咲夜とメタナイトが火をつける。光の玉が空へ舞い上がり色とりどりの花となって空を彩る。その光に照らされたレミリアの横顔は紅魔館の主たるオーラとはまた違った雰囲気に包まれていた。

レミリア「いい一日を過ごせたわ。」
リリカ「きれいだねー!」
メルラン「そうねー、なかなか見られないからねー。」
ルナサ「ずっと………ずっと、あの輝きが残っていればいいのに。」
咲夜「散るもまた、花の喜び……という言葉を聞いたことがあります。」
メタナイト「それもまた、花火の醍醐味というもの。」
カービィ「…………………」
美鈴「…………………」
ルナサ「寝てる……」
レミリア「もう遅いし、ここまでにしましょ。まだまだ紅魔館は使えないし、当分テント生活ねー。」









その夜

レミリア「んー………うぅ………?」

レミリアは不思議な気配を感じてむくりと起き、テントを出た。辺りは寝静まっており風が静かに吹いている。レミリアが湖に近づいていくとその中心地が光っていることに気がついた。月の光が反射しているのではない、空から何か光るものが落ちてきたのだ。

レミリア「な、何なの………?キャッ!?」

取ろうとした光の玉は湖に沈んでしまった。レミリアが落ちた水面を覗こうとすると、突然湖が光り始めた。湖の光はレミリアを包み込み、その強さを増していく。耐えかねたレミリアはそのまま気絶してしまった。





咲夜「…………お嬢様。」
レミリア「ん………咲夜、もう朝ぁ?」
咲夜「驚きましたよ……いないと思ったら外に倒れられていたんです。それほどまでに寝相が悪かったのですか?」
レミリア「違うわよ!えっと………」
リリカ「おはよー……どしたの?」

皆が起きだした頃、レミリアが夜見たことを説明した。

メタナイト「空から光が落ちてきた?」
レミリア「ええ、覗いてたら光が強くなって………」
美鈴「今度ばっかりは夢ではなさそうですね……調べてみる必要がありそうです。」
咲夜「そうね。」

レミリアが見た光の玉を探しに湖底探索をする一行。そして戻ってきたカービィが持っていたのは謎のタマゴだった。