二次創作小説(新・総合)
- Re: 東方×カービィ 幻想郷のキカイ化 ( No.5 )
- 日時: 2017/03/31 12:35
- 名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: wXGYBxg0)
3・素敵な巫女の素敵な影
博麗神社
人気が無く少し殺風景な神社にもドローンは出没きていた。例によって鏡を入れ替え、また音も無く姿を消した。神社の主はそのことに気づくことなく身支度を整え、お茶を飲んだり境内を掃いたりと暇な時間を潰していた。春風が髪を撫で暖かい光が体を包む昼下がり、巫女は今日もこう呟いた。
霊夢「平和ねぇ……異変が起こらなきゃここはホントに静かなのよね……」
これまで数々の異変を解決してきたその力をハルトマンは高く買ったのだろう。裏表の無い性格により性格や力はほぼ変わらず悪意のみを持つ影が鏡から生まれた。影の黒に赤が映えるその影はそのまま闇に溶け込み姿を消した。
霊夢「……今だれか見ていたような……気のせいかしらね。」
???「おーい霊夢ー!遊びに来たぜー!」
空から彗星のごとく箒に乗って飛ぶ魔法使いがやってきた。白黒の衣服がいかにも魔女らしい。その魔法使いはゆっくりと下降しながら着地した。
霊夢「あら魔理沙、いらっしゃい。」
魔理沙「おー……もう桜が咲いてんのか、平和だなー。なんかこうでっかい異変かなんか起きねぇかなー。」
霊夢「やめなさい。解決するのすごく面倒じゃない。」
魔理沙「そんなことないぜ、この魔理沙ちゃんがバビュっと解決させてやる!」
霊夢「そう………」
これからその平和が破られることを2人はまだ知らない。何気ない会話をしていると突然上空に不思議な空間が開き、1人の女性が現れた。圧倒的なオーラは一種の災いを彷彿とさせるが、2人は臆することなく普通に接していた。
霊夢「あら紫、こんな所に何のよう?」
魔理沙「まさかまた異変を起こしたのか?」
紫「そうではないわ。嫌な予感がするのよ……一応あなた達に話しておこうと思ってね。」
霊夢「嫌な予感?」
紫「そう……前にも経験したことがあるような……ぼんやりしてるけど恐ろしい感覚………」
魔理沙「さっぱりわからねぇな……結局何が言いたいんだ!?」
紫「とりあえず用心しておきなさい。あなた達が解決してきた異変とは比べ物にならないくらいのことが起きるかもしれないわ。」
そう言うと紫は不思議な空間『スキマ』に入り姿を消した。2人は呆然と立ち尽くしていた。存在すらあやふやな紫から忠告されてもどうすればよいかわからないからである。
魔理沙「あの野郎……言いたいことだけ言って帰りやがって……」
霊夢「異変よりも恐ろしいこと……戦争でも起きるっていうの?」
魔理沙「へん!ちょうど退屈してたところだ、戦争でもなんでもこいだ!」
霊夢「あ、ちょっと魔理沙!」
ヒートアップした魔理沙は思いっきり全速力で飛び去っていった。1人取り残された霊夢は何が起こるかわからない未来を案じながら一応戦いの備えをすることにした。
霊夢「まぁ、どんなことが起こっても私が解決させるまでよ……博麗の巫女として、ね。」
アクシスアークス
スージー「社長、影の生成に成功したようです。」
研究員「フランドールの武装の最終チェックが完了しました。合図ひとつですぐに飛び立てます。」
???「他の助っ人も到着したのサ。足りねぇ奴が3人いるけど問題は無いだろ。」
幻想郷侵攻の最終準備が整ったハルトマン社、どんな魔法や力を持ってしてもレアメタルの部隊や闇の軍勢を殲滅させるのは難しいだろう。全てはカンパニーの繁栄の為に。ハルトマンは犠牲を厭わず異世界の者と戦うことを決意した。
ハルトマン「これより、幻想郷とポップスターの侵攻を開始する!各員、必ずや成果を上げるのである!!」
「「「おおぉぉぉぉーーー!!!!」」」
星の数ほど存在する鉄の軍団が異空間より投入された。春の平和な昼下がり、幻想郷とポップスターは終焉を告げられた。