二次創作小説(新・総合)

Re: 東方×カービィ 幻想郷のキカイ化 ( No.65 )
日時: 2018/02/07 18:40
名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: wXGYBxg0)

frontstory >>64



48・先人達が遺したもの



水晶の畑 最下層

ドロッチェ団と魔理沙は水晶の畑を探索していく。化石や鏡やゴブレットなどのお宝を集めつつ、一行は最下層と思われる空間にたどり着いた。水晶もなく薄暗い空間が広がっていた。

魔理沙「なんだなんだ?またファッティホエールみたいなボスが出てくるのか?」
ドロッチェ「かもしれないな……気をつけて進もう。」

一行はそろりそろりと奥へ進むが何も起こらない。

魔理沙「何もないんじゃないか?」
ドロッチェ「そのようだな。」



しかし、サイレンが鳴り響き一行を四角い結界のようなものが囲む。

『侵入者を感知、バトルウィンドウズ起動』

バトルウィンドウズは結界からスライムと躍り人形、魔法使いを召喚した。

ドロッチェ「防衛システムが働いていたか!ストロンはスライムを頼む、俺は躍り人形を倒す。」
ストロン「任せてぇ。」
魔理沙「んじゃ、私は魔法使いか。」






ストロンは木槌を使ってスライムを叩く。しかし叩かれたスライムは分裂して復活してしまう。叩けば叩くほどスライムの数は増えるが、ほとんどのスライムは豆粒サイズになってしまっていた。こうなるとスライムにはストロンに勝つ術は残されていない。とてつもなく大きな巨体に見えるストロンを前にスライムは一目散に逃げ出した。

ストロン「あれぇ?もう終わりぃ?」



ドロッチェは躍り人形と交戦している。カタカタと躍りながら攻撃してくる変則ぶりに最初は困惑していたが、ドロッチェは持っていたナイフで躍り人形に繋がっている糸を切った。すると走り回るほど元気があった人形はだらんと動かなくなった。

ドロッチェ「……これは果たして防衛システムとなっているのか……」



魔理沙は魔法使いと対峙した。魔法使いは炎、氷、星の魔法で攻撃する。魔理沙は魔法使いの本領がいかんなく発揮できるとここぞとばかりにマスタースパークを打ち出した。身を固める魔法もこれには通じず魔法使いは塵と化してしまったようだ。

魔理沙「おいおい、魔法使いっていうからすごい魔法を使うかと思ってたんだが………」



『リミッター解除、アナザーシステムズ起動。』

バトルウィンドウズは悪魔の騎士、レッドドラゴンを新たに召喚した。

魔理沙「やっとそれらしくなってきたじゃん!」
ドロッチェ「ここからはスピン!お前にも戦ってもらう、いいな?」
スピン「ラジャーでチュー!」

赤いマフラーとサングラスがモチーフの黄色いネズミが現れ、新たに戦うこととなった。



ストロンと魔理沙は悪魔の騎士と交戦する。斧やナイフ、剣を使い相手との間合いに合わせて使い分けている。マスタースパークは容易く避けられてしまうため魔理沙は近接攻撃をしかける。ストロンは見かけによらず素早く立ち回り斧や剣をうまく避け木槌を鎧に叩き込む。

ストロン「ふぅ、なかなか丈夫だねぇ。」
魔理沙「動きを止めてさえくれれば私がなんとかするぜ?」
ストロン「そう?じゃあよろしく〜」

ストロンはそう言うと悪魔の騎士を羽交い締めにした。重そうな木槌を軽々と扱う力を持つストロンにとって造作もないことなのだろう。

魔理沙「えっ、ちょ……巻き込むぞ?」
ストロン「だいじょぶだいじょぶ、僕はタフだからね〜」
魔理沙「んじゃあ……遠慮なく!マスタースパーク!!!」

マスタースパークは押さえているストロンもろとも吹き飛ばし、遥かかなたの天井に激突した。ストロンは黒焦げの状態で見つかったがヨロヨロと起きあがった。

ストロン「あいたたた……つ、強いねぇ……ビックリしちゃったよぉ。」
魔理沙「マジかよ……結構本気だったんだぜ?」
ストロン「君ぃ、えげつないことするよねぇ……」



ドロッチェとスピンはレッドドラゴンと戦っている。大きく力強い攻撃をするが、素早く動く2人にはなかなか当たらない。

スピン「ドラゴンはお宝の番人の定番でチュ!」
ドロッチェ「その通り!」

スピンは鈎爪と手裏剣でじわじわとレッドドラゴンの体力を削っていく。ドロッチェも爆弾とアイスレーザーでレッドドラゴンに攻撃する。怒ったレッドドラゴンは翼を広げ竜巻を起こした。体が軽くすぐに巻き上げられてしまうがスピンは竜巻の勢いを利用して手裏剣を投げる。威力とスピードが増した手裏剣はレッドドラゴンの体を簡単に貫通した。

スピン「ふぅ。」
ドロッチェ「さぁ、次はなんだ?」






しかし、バトルウィンドウズはガーディアンを出さず消えてしまった。

魔理沙「終わったみたいだな。」
ドロッチェ「さぁ、先を急ごう。」
スピン「チュッチュー!」
ストロン「おー。」









古代の塔

一行が目にしたのは古びた塔だった。年季相応の威厳を放つこの塔は見上げて首が痛くなるほどに高かった。

魔理沙「ここを作ったやつは巨人じゃないのか?何でもかんでも大きすぎるし広すぎる。あの水晶の洞窟だってどこかから苗を持ってきてたのかもしれないじゃないか。」
ドロッチェ「巨人が作った塔か、面白い。小さい俺達にピッタリすぎる代物じゃないか。」
魔理沙「これだけ高けりゃきっとアリスも……」
ドロッチェ「レディが住むにはなんだか華が無さすぎる気がするが……」
魔理沙「ジャングルや水晶の洞窟で生活なんてできやしないだろうが。」



魔理沙はアリスを、ドロッチェはお宝を探しつつ一行は不気味な塔の門をくぐった。そこは黄金の壁と灼熱の機関、古代文字に包まれた異郷だった。