二次創作小説(新・総合)
- Re: 東方×カービィ 幻想郷のキカイ化 ( No.66 )
- 日時: 2018/02/17 23:12
- 名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: wXGYBxg0)
frontstory >>65
49・黄金と灼熱
古代の塔
古代文字に埋もれた空間を進む一行。魔理沙が壁にもたれかかると壁が少し崩れて灼熱機関に触れてしまった。
魔理沙「あっちぃ!」
ドロッチェ「気をつけてな、見たところ風化してるところも少なくない。」
魔理沙「ふーっ、ふーっ……危うく丸焦げ魔理沙になるところだったぜ。……ん?」
ふと魔理沙はぐるぐると周囲を見回す。
ドロッチェ「どうした?」
魔理沙「いや、誰かに見られてるような……」
ドロッチェ「……誰もいないぞ?」
魔理沙「んー?確かに視線を感じたんだけどなぁ……」
しばらく進んでいくと大砲が並ぶ小道を発見した。鉄の玉が飛び交っているので当たると相当痛いが脇に避けられる隙間がある。
魔理沙「いよいよ宝探しっぽくなってきたな。」
ドロッチェ「最初から宝探しなんだがな。よし、3発撃った後の隙をついて行くぞ。」
魔理沙「おっしゃー!」
攻略方法がわかれば後は進むだけ。ドロッチェと魔理沙は素早く隙間に入り込み奥へと進む。最奥の部屋には宝箱が鎮座しており開けると中には角が入っていた。
ドロッチェ「この神秘的なオーラ……幻の一角獣ユニコーンの角か。」
魔理沙「へぇ、なんだか不思議な感じがするな。穏やかな心地になるぜ。」
ドロッチェ「しかし……これは帰りが辛くなるな。大砲の弾に追われて帰ることになりそうだ。」
魔理沙「そういや全然帰りのこと考えてなかったぜ……」
結局全力疾走で帰ることになり待っていたストロンとスピンは飛び出た2人にたいそう驚いていたという。
次に見つけたのはトゲだらけの道とひとつのカタパルトだった。
魔理沙「なんだこりゃ?ジェット機?」
ドロッチェ「こんなぺたんこなジェット機があるか。これはカタパルトだ。よし、乗り込むぞ魔理沙。しっかり捕まっておくんだ。」
魔理沙「え、いやこれどう見てもシートベルトとかないぜ?」
ドロッチェ「まぁ見てな、それっ!」
魔理沙「えっ、うわちょっ……うわああぁぁぁ!!」
ドロッチェは魔理沙を担ぎ上げるとカタパルトに乗り込む。するとカタパルトは凄い勢いでトゲの道を進んでいくがレールが途中しかないため慣性の法則で放り出された。ドロッチェは空中で魔理沙を抱えうまく着地したが魔理沙は放心状態だった。
魔理沙「ぁ……ぁぅ……」
ドロッチェ「……少し刺激が強すぎたかな?」
魔理沙「あんなに速く動くとは思わなかったぜ…」
ドロッチェ「それはすまないことをした。さて、宝箱を開けようじゃないか。」
ヘロヘロになった魔理沙が宝箱を開けると中に入っていたのは欠けたお茶碗だった。水玉模様がアクセントになっている。
魔理沙「だから割に合わないんだってば…」
ドロッチェ「なかなか粋な計らいじゃないか。」
魔理沙「お宝というカテゴリーには遠く及ばないんだぜ……」
少し休んでいると道を探していたチューリンからの報告があった。どうやらお宝を見つけたらしい。チューリンの道案内に従って進んでいくと上に長い空間に出た。どうやら縦横無尽に動くリフトを乗り継ぎながら動くらしい。剥き出しの灼熱機関やら落ちたら真っ逆さまな空間やら、ここにもアリスはいないんじゃないかと魔理沙は思った。
ドロッチェ「チューリンによると簡単な場所にあるらしいが……高いな。」
魔理沙「うひゃー……見上げるだけでゾクゾクするぜ。」
ドロッチェ「とにかく行こう。慎重にな。」
なるべく下を見ずにドロッチェと魔理沙は塔を登っていく。宝箱自体は簡単に手に入ったが何故かその宝箱は凄く重かった。
魔理沙「お、重い……なんでだ?見た目は普通の宝箱なのに。」
ドロッチェ「恐らく中のお宝がとても重いんだろうな。とりあえず開けてみようか。」
中に入っていたのは見たことのない金属で作られていた鎧だった。
魔理沙「これは……この光沢……光の反射率……ミスリルか?」
ドロッチェ「ミスリルとなるとそうとうな値打ちとなるが……とにかく重いな。」
魔理沙「素材としても高くつくからなぁ……いっそ砕くか?」
ドロッチェ「……ストロンに運ばせよう。」
魔理沙「お前…………」
魔理沙「かけたおちゃわんやらマネキンやら何だかよくわからない像やら……ここにお宝を置いたやつ絶対ゴミ置いてるだけだろ。」
ドロッチェ「覇王のマントやらツタンカームやら英雄王の剣やらちゃんとお宝らしいものもあるんだよなぁ…」
ストロン「ねぇそろそろ鎧持つの変わってくれるぅ?」
スピン「僕が持ったら潰れるよ……」
お宝を確認しながら進んでいく一行。ふと、小石が微かに何かに当たった音がする。やんややんやと大騒ぎする魔理沙達だったがドロッチェだけはそれを聞き逃さずにいた。
ドロッチェ「誰だ!」
ドロッチェがアイスレーザーで何も無い空間を狙った。すると突然それは現れた。どんな色にもすばやく変化することで驚異の擬態力を持ち、大きな目玉でさえも完璧に周りに擬態する大きなカメレオン、ガメレオアームだった。
魔理沙「ずっと感じてた視線の正体はコイツだったのか!」
ドロッチェ「来るぞ、構えろ!」
???「………………」
ダークマター「まだ生きていたようだな……」
???「アイツはそう簡単に死ぬようなか弱い存在じゃないわ。」
ダークマター「……あの時に殺しておくべきだったか。」
???「それは契約違反よ。」
ダークマター「………ほぼ一方的に押しつけただけのような気がするが。」
???「まぁ見てなさい。すぐに来るわよ、この後の楽園に。」