二次創作小説(新・総合)
- Re: 東方×カービィ 幻想郷のキカイ化 ( No.68 )
- 日時: 2018/03/12 14:08
- 名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: aFJ0KTw3)
frontstory >>67
51・ここは地獄か楽園か
神秘の楽園
キカイ化されたアリスを助けるために神秘の楽園を探索する魔理沙一行。相変わらず洞窟の中とは思えないほどに明るく広々としていた。雲さえも存在する無限に近い空間の中での探索は至難を極める。理由はその広さだけではなく
魔理沙「うわぁ!またかよ!」
ドロッチェ「自律人形か、気をつけろ!」
アリスがそこかしこに設置した人形の罠もまた探索を難しくする要因だったのである。見えない糸が張り巡らされていたり武具を持った人形が襲いかかったりと危険な罠である。しかしドロッチェとスピンは何かと燃えているようで罠を全て回避していた。魔理沙も多少の罠にはかかってしまうが持ち前のパワーで強引に突破していく。
情報を集めていたチューリンが戻ってきた。どうやらこの先の神殿にお宝があるらしい。しかし恐ろしいほどに大きな人形が守っているのだそうだ。
魔理沙「ゴリアテまであんのかよ……」
ドロッチェ「ほう、ガーディアンの類か……これはまたおもしろい。」
チューリンの案内で神殿にやってきたが、大きなゴリアテ人形が宝箱の前に佇んでいる。ゴリアテ人形のソウルが宝箱とリンクしており完全に動きを止めなければ宝箱が開かないシステムとなっているらしい。
魔理沙「気をつけてくれ、体は大きいが動きが素早いからな。」
ドロッチェ「なるほど……よし、行くぞ。」
魔理沙一行はゴリアテ人形に戦いを挑んだ。ゴリアテ人形は剣を構えて臨戦態勢を取る。ドロッチェとスピンが撹乱しようとするがゴリアテ人形はまるで相手にしていない。むしろストロンと魔理沙しか眼中に無いような戦い方をしている。なぎ払いや叩きつけ、蹴りなどその立ち回りは大振りだが隙がない。数での不利を立ち回りで凌駕していた。
魔理沙「さすがゴリアテ人形だぜ……パワーをためる時間すらねぇ。いや、たまったところで通用するかどうか……」
ドロッチェ「しかし必ずどこかに隙があるはずだ。その隙を見せるまで決して気を抜くな!」
スピン「たぶん背中が弱点になるかもしれないっチュ。」
ストロン「んじゃあ僕達が囮になるから頑張ってねぇ。」
魔理沙とストロンがゴリアテ人形の注意を引き、ドロッチェとスピンが背中から一撃を叩き込むという作戦だ。しかし細かい攻撃しかしていないのに大きな一撃を叩き込めるのかどうか、魔理沙はそれを心配していた。
ドロッチェ「心配は無用だ、こいつの力を見せてやろう。3つ星を宿す杖、トリプルスターよ!完全なる力を宿し、我が元へ権限せよ!」
ドロッチェが不思議な杖をふりおろすと巨大な星のエネルギーが降り注ぎゴリアテ人形を直撃した。ゴリアテ人形も油断しきっていたようで体を崩し、ストロンの木槌、魔理沙の最低限までためたショートスパークを放ち、ゴリアテ人形は倒れふした。ソウルのリンクが断ち切られ、宝箱の鍵が開いた。
そこにあったのは黄金に輝く3つの三角形だった。その三角形はこれ以上ないほどの神々しさと厳かな雰囲気を纏っていた。
魔理沙「すげぇ宝だ……力と知恵と勇気が湧いてくる気がするぜ……」
ドロッチェ「これぞお宝だな!もしかしたらこのクラスのお宝がまだあるかもしれない。よし、探索を再開しよう。」
魔理沙「言っとくけどアリスの探索も忘れないでくれよ!」
ドロッチェ「もちろんだ。」
魔理沙達は雲をかき分け進んでいく。その雲に紛れこむように神殿が建っていた。中には星空が映っており奥に宝箱が置いてある。
魔理沙「なんだこりゃ?腕輪か?」
ドロッチェ「精神力に満ちた腕輪か……ん?」
宝箱をあけた途端、星が落ちブロックとなって道の一部を塞いでしまった。
ドロッチェ「生き埋めになるぞ!逃げろ!」
魔理沙「樽にタイヤに狸の置物………ここまでくるとガラクタでさえも意味のあるもののように見えてきた。」
ドロッチェ「アミュレットやオリハルコン……どれも高価なものばかりだ。」
魔理沙「で………残るはこの神殿だけか。いかにもアリスが好きそうな外装だぜ。」
ドロッチェ「実にいいセンスじゃないか。機会があれば飛行船の外装を頼みたいところだな。」
魔理沙「行くぜ……待ってろよアリス!!」
傀儡の墓場
神殿の中は鎧や剣などの武具でいっぱいだった。ところどころアリスの壊れた人形がある。外装とはうって変わって不気味な空間を進んでいく。
そして奥の部屋にたどり着くと白いテーブルと椅子に座りアリスボーグが紅茶を嗜んでいた。アリスボーグは来客に気づくと湯気の立つカップをテーブルに起き話しかける。
アリスボーグ「ようこそ魔理沙、やっと来たのね。」
魔理沙「アリス……ここはいったいなんなんだ?」
アリスボーグ「ゴミ捨て場よ。」
魔理沙「ゴミ捨て場?」
アリスボーグ「そう。ここを守って、使えなくなって、捨てられる道具が行き着くところ。」
魔理沙「そんなところにアリスを置いてはおけねえな。さぁ、帰ろうぜ。」
アリスボーグ「フフ……やっぱり魔理沙はそうでなくちゃ。でも、そう簡単には帰ってあげられないの。」
『やはり来たか、白黒の魔よ。』
突然アリスボーグの体からダークマターが現れた。
ダークマター「彼女はすでに我が手にある。今すぐ引き返すべきだ。」
魔理沙「お前はあのときの!もう簡単にはやられねえよ!」
ドロッチェ「ダークマター……まさか世界を同じとする者がいようとはな。」
ダークマター「誰が来ようと結果は変わらぬ。」
魔理沙「アリス!お前を絶対に連れて帰る!」
アリスボーグ「いいわね……ちょうど人間の人形を作ってみたかったの!」