二次創作小説(新・総合)
- Re: 東方×カービィ 幻想郷のキカイ化 ( No.69 )
- 日時: 2018/04/07 20:13
- 名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: aFJ0KTw3)
frontstory >>68
52・闇まとう魔鉄の少女
傀儡の墓場
薄暗く人形や鎧の欠片が散らばる神殿では、友情を取り戻す戦いが続いていた。パワーのある魔法で攻撃する魔理沙、素早く攻撃するドロッチェ達に対し、アリスボーグは強化武装を施した人形を操って戦う。操作難易度は上がっているはずなのだがいとも容易く人形を操っている。ダークマターの支持やキカイ化による魔力の強化によってアリスボーグはこれまでにない強敵となっていた。
魔理沙「なかなかやるじゃねえか……」
アリスボーグ「まだ終わりじやないわよね?」
魔理沙「当然!」
ドロッチェ「ダークマターが魔力の壁を張っていてダメージが通っていないな。」
魔理沙「アリスの体だから手加減してたけど……こっからはフルパワーだぜ!」
アリスボーグ「フフフ……耐えられるかしら?ワルツオブアーミー!!」
アリスボーグは一斉に人形を操る。時には緩め、時には大胆に、まるで舞踏会がごとく人形達は躍り狂う。魔力で紡がれた糸は絡まることなく動かすことができ、大人数で激しく動いても支障はない。
魔理沙「うおっ!?人形の耐久力もすげぇが……まとめてぶっ潰してやる!パワー全開!マスタースパーク!!!」
暗い空間の中を極太の光が貫き、人形達が灰塵と化していく。ダークマターのバリアも少し削りアリスボーグにダメージを与えていく。パワーはすごいがそのぶん反動もすごく支えていた魔理沙にもかなりの衝撃がきていた。支えていた片腕を持ち、フラフラになっていた。
ドロッチェ「大丈夫か!?」
魔理沙「ああ……これくらいはな……あとは私とコイツがどれくらい持ってくれるか………」
アリスボーグ「あら、せっかくの服が汚れちゃったわ。せっかくのお気に入りだったのに。」
魔理沙「余裕ぶるのはよくないぜアリス!」
アリスボーグ「相変わらず小癪な子……たぁっ!」
人形を失ったアリスボーグは魔力球を生成し魔理沙に放つが、ドロッチェの対応により魔理沙に直撃するものはなかった。
ドロッチェ「楽しいパーティだ、俺も混ぜてくれ。」
アリスボーグ「服を食い荒らすネズミも私の楽しみを邪魔するネズミも嫌いよ!」
ドロッチェ「俺をそんじょそこらのネズミと一緒にしないでくれ。さあ、こい!」
ようやくドロッチェも敵とみなされたのか攻撃が分散する。人形が減り戦いやすくはなったが劣勢であることには変わりない。魔理沙は攻撃が分散した隙に箒に乗り、八卦炉を使い更に速度を増してアリスボーグに突撃する。
魔理沙「我慢してくれよ………ブレイジングスター !!」
アリスボーグ「うっ!?」
魔理沙とともにアリスボーグは壁に激突した。アリスボーグの機械部分が火花や煙を立てている。魔理沙はアリスボーグの体を見たが突如として不思議な能力で吹き飛ばされてしまった。アリスボーグのモーターが高速回転して青白く光っており更なる狂気を醸し出している。
アリスボーグ「これは効いたわ……さすがは魔理沙ね……私も少し動こうかしら……マターちゃん、よろしく。」
ダークマター「ああ……」
ダークマターが魔力を増幅させアリスボーグのオーラが更に強まる。アリスボーグは今度は人形や魔力球ではなく体術で魔理沙に襲いかかる。魔理沙とドロッチェは拳をガードするがあまりの強さに弾かれてしまう。
ドロッチェ「おかしいな、俺が知っている魔女は魔法や呪いを使うんだが……拳を振るう魔女もいるのか……」
魔理沙「魔女っつってもいろいろあるんだぜ。」
アリスボーグ「さあ…まずはあなたからよ!無鎧脚!」
アリスボーグはドロッチェに向かって踵を落とす。最初はステッキで防ぐも横からの肘打ちや回しげりに対応できず押されてしまう。瞬間移動にも追いつき更に連撃を加えようとする。
アリスボーグ「いくわよ、百連舞!」
ドロッチェ「させるものか!ラウンドフラッシュ!」
ドロッチェはステッキの先を強烈に光らせてアリスボーグの目を眩ませる。ダークマターは光に弱いのか魔力が少し和らいでいた。ドロッチェはその隙にステッキをアリスボーグの腹に突いた。アリスボーグは魔理沙のもとへ飛んでいき、魔理沙も八卦炉のついた箒で思いっきりアリスボーグを殴った。壁に当たった衝撃で壁が崩れ、壁の欠片がアリスボーグに直撃しアリスボーグは撃沈する。とてつもない一撃によりアリスボーグのエンジンは停止した。
魔理沙「アリス……」
ドロッチェ「まて、様子がおかしい!」
魔理沙「え、うわっ!?」
アリスの体に憑依していたダークマターがエンジンを始動。ダークマターが燃料となりアリスを動かした。溢れる闇の魔力は辺りを壊しながら暴発していき、人形や鎧、瓦礫をかき集め体にくっついていく。その体はどんどん武装されていき、アリスではない何か『魔鉄の少女』と化していく。瓦礫と人形でできた体は闇のオーラに包まれアリスの2倍近くは大きくなっていた。
ダークマター「もう少し動くかと思ったが……仕方がない。アリス、すまないが利用させてもらう。」
魔鉄の少女『ウゥゥ…………』
魔理沙「そんな……アリス、アリス!?』
ドロッチェ「これはとんだサプライズだ!」
魔理沙「このやろう……絶対許さねぇ!!」
ドロッチェ「レディにこんな無骨なドレスは似合わないからな。」
魔鉄の少女『マ………リ…………ガアアアァァァァ!!!』
魔鉄の少女の悲痛な叫びは動かない人形や瓦礫を動かし魔理沙に襲いかかる。その動きに正確性はなくただ無造作に操っているようだ。叫びによる念動は徐々に激しくなり魔理沙達を襲う。
魔理沙「アリス……絶対に助けてやる!!」