二次創作小説(新・総合)

Re: 東方×カービィ 幻想郷のキカイ化 ( No.74 )
日時: 2018/07/22 22:17
名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: aFJ0KTw3)

frontstory >>73



55・いざ、妙蓮要塞へ



妙蓮要塞への道

ナズーリンが順調に回復し、レミリア一行は襲撃された妙蓮寺へ向かった。妙蓮寺に近づくにつれて建物はより一層大きくなっている。それは『要塞』と呼ぶにふさわしく、妙蓮寺の風景は完全に消え去っていた。

ナズーリン「人里も変わり果てていたし、妙蓮寺もいずれそうなるだろうと思ってはいたけれど、まさか要塞にまでなるとはねぇ。」
レミリア「どうする?この前みたいに乗り込んで一気に親玉をたたく?」
メタナイト「いや、それはまずいだろう……見てみろ。」
咲夜「……あら、ずいぶんと厳しい警備体制ですね。」
メタナイト「ああなってしまっては地の利はもうあちら側にある。正面突破しようものならあっという間に蜂の巣だろうな。」
レミリア「そんなのカービィのロボボアーマーで全部ぶっ壊せば………」
咲夜「お嬢様、ロボボアーマーは現在紅魔館にて修理中でございます。」
レミリア「……結局こそこそ忍び込むってわけね。」
ナズーリン「いや、ここは私に任せてくれ。潜入操作は、ネズミの十八番さ。」



ナズーリンは子分のネズミ達を呼び集めた。そして周辺の散策に向かわせる。

ナズーリン「その間に、私達はこのバカ高い壁をどうやって越えるか考えようか。」
レミリア「こういうのってだいたい搬入路から入るのがベタよね。」
メタナイト「確かにこれほど大きければ搬入路もあるだろうが……あまり要塞の周りをウロウロする訳にもいかん。」
咲夜「私の能力でかいくぐるにもこう広いと疲れますわね……」
ナズーリン「飛んで移動するにも警備艇があるからすぐに見つかるな……仕方ない、ネズミ達の帰りを待とうか。」

しばらくするとナズーリンのネズミ達が帰って来た。

ナズーリン「……確かに搬入路はあるらしいがあそこも警備が厳重らしい。」
レミリア「どこも一筋縄じゃいかないわねぇ……」
ナズーリン「けどネズミ達が面白いものを見つけたそうだよ。」

ナズーリンはネズミ達がくわえていた紙切れをパズルのように並べていく。そしてある地図のようなものができた。

メタナイト「これは………配電図か?」
咲夜「線が1つの箇所に集まっていますね……ここが配電室なんでしょうか。」
レミリア「ここがこれだから配電室は……ああ、これまたすごく高い塔ね。」
メタナイト「ひとまず配電室へ向かおう。」



妙蓮要塞 配電塔

レミリア「ふーん………まぁ紅魔館くらいはあるかしらね。」
咲夜「確かにそこら中に電気を運ぶような配管がありますね。」
ナズーリン「そう、外壁に配電塔があるからここはまだ要塞の敷地外。それにこのシステムをダウンさせれば簡単に中に入れるってわけさ。」
レミリア「じゃあそこらの配管ぶったぎればいいのね!」
咲夜「絶対大騒ぎになりますからおやめください、だったら私が時間を止めて速やかに……」
ナズーリン「そんなちっこい刃物で大丈夫なのかい?ここは私に任せなって。」

ナズーリンはネズミ達を見ながら自信ありげに言うと、ダクトの間にネズミ達を放り込んだ。

咲夜「ネズミを?」
ナズーリン「そう、どんな隙間でも入って探索するのさ。君の家の食料庫にもいたりするだろう?」
レミリア「確かに……敵にしたら厄介だけど味方にすると案外頼もしい存在なのね。」
ナズーリン「そうさ………さて、うまくやってくれるかな?」

ナズーリンがダクトにネズミ達を侵入させてから数分、その成果は現れた。昼間のように明るかった要塞の配電システムがダウンし暗くなったのである。それと同時にネズミ達がダクトから戻ってきた。要塞内は軽くパニックだ。

見張り兵士「なんだ!何事だ!?」
報告兵士「停電だ!配電塔のシステムにトラブルがあったらしい。お前達も来て原因の解決にかかれ!」
見張り兵士「了解!」

大きな正門の見張りが消え、一時的に無人の状態になった。

レミリア「これなら堂々と入ってもバレないわね。いくわよカービィ!」
カービィ「ぽよ!」
メタナイト「パニックを起こしていても敵地であることに変わりはない、警戒を怠るな。」
レミリア「わかってるってば。」
ナズーリン「ひとまずご主人達を探さなくては。」












妙蓮要塞 牢獄

村紗「キャッ!?何?停電?」
一輪「そうみたいね……」
星「……そういえば、ナズーのネズミが電線をかじってしまって電気が消えたことがありましたね。」
響子「じゃあもしかして……?」

その時、ダクトから1匹のネズミが現れた。

星「これは……ナズーのネズミです!」
一輪「助けに来てくれたの?」

ネズミは看守がいなくなった隙に鍵を持ってきていた。鍵を入手した村紗は扉を開けて脱出する。

村紗「やった!うまくいったわ!」
星「宝塔もちゃんと保護されてる……」
一輪「私のわっかも村紗のアンカーもあるわよ!」
村紗「よし………聖を探すわよ!」