二次創作小説(新・総合)

Re: 東方×カービィ 幻想郷のキカイ化 ( No.75 )
日時: 2018/08/13 21:36
名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: aFJ0KTw3)

frontstory >>74



56・千変万化の機械獣



配電システムのダウンにより起こった混乱に乗じて妙蓮要塞に忍び込んだレミリア達。物影に身を潜めていると兵士達の話し声が聞こえた。

兵士1「どうやらネズミに電線をかじられたらしい。」
兵士2「復旧の目処は立っているのか?」
兵士1「なかなか酷くやられていてな……配線を取り替えるだけならよかったんだが、まさか配電盤全てを取り替えるハメになるとは……」
兵士2「そんなに酷いのか……これはとうぶんかかりそうだな。」



レミリア「どうやら作戦は成功したようね。んで、私達はどこに向かえばいいのかしら?」
メタナイト「ナズーリン、牢獄の探索はどうなった?」
ナズーリン「バッチリだよ。この先を進めば牢獄に出るはずだ。」
咲夜「けれどずいぶん大通りになっていますわね……さすがに突っ切るわけには参りませんね。」
ナズーリン「向こうも脱出してこちらに向かっているなら話が早いんだが……」



牢獄周辺

ナズーリンのネズミの助力によって抜け出せた一輪達もまた身を潜めながらナズーリンとの合流を果たそうとしていた。

村紗「ここってホントに妙蓮寺なの?」
一輪「ここまで変わっちゃうともうわからないわね。」
響子「幻想郷全体でこうなっているのでしょうか…」
星「なんにせよ、まずはナズーリンと合流しなくては。」
一輪「こんな奴ら、雲山でボコボコにできればなぁ………」
村紗「ダメだって。聖を追い詰めた連中なんだよ?私達だけで勝てるわけないじゃん……」
星「おっと、ここからは大通りのようですね。いよいよ先に進めなくなってしまいました……あ、あれは!?」

レミリア「ねぇナズーリン、あれ。」
ナズーリン「なんだい?って……あれは!?」
メタナイト「………どうやら無事に脱出できたようだな。」


大通りを挟んでレミリア達と一輪達はお互いを見つけることができた。しかし大通りは停電ではあるが兵士が行き交っており兵力の差もあって大乱闘するには圧倒的にこちらが不利である。
ふと、メタナイトが兵士達に見つからないように剣を抜き先を中心部のタワーに向けた。これからやろうとしていることをジェスチャーで表現しようとしているのだ。しかし異世界の存在の指示には簡単に従ってよいものなのか、一輪達は葛藤していた。

村紗「……なんなの?あの仮面の丸っこいの、あいつらの仲間?」
響子「ひ、人質になってしまったのでしょうか……」
一輪「なんてこと……どうするの、星?」
星「いえ……私はナズーリンが簡単に捕まるとは思えません、それに私達と敵対しているのであればわざわざ姿を隠さないでよいはずです。」
村紗「た、確かに………」
星「私はあの存在を信じてみようと思います。きっとナズーリンだけではここまでこれなかったのでしょうし。」
村紗「剣の先をあのタワーに向けてるってことは……そこで合流しようってことでいいのかな?」
一輪「この大通りでなくとも全ての道はあのタワーに通じているし、それがいいわ。」
星「では、行きましょうか。」

一同は互いの目を見て頷きあい、タワーを目指すことにした。

メタナイト「上手くいったようでよかった。」
ナズーリン「さぁ、あともうちょっとだ!」












セントラルタワー 入口周辺

星「ナズーリン!」
ナズーリン「ご主人!」

星とナズーリンは会うやいなや思いっきり飛びついた。警備網をかいくぐりなんとか合流することができたのである。

一輪「ナズーリンを助けてくれたのね、ありがとう。」
カービィ「ぽよぽよ!」
メタナイト「礼には及ばない、お互いに協力するべき時だからな。」
村紗「はるとまんわーくすかんぱにー……幻想郷とポップスターの侵略……わけがわからないことだらけだけど、あなた達と協力すれば聖を助けることができるのね!」
レミリア「これで役者は勢揃いしたってわけね。それじゃ、乗り込みに行くわよ!」







『敵地の前で決起集会とは、そちらさんはとてものんきな方のようで。』






突如として時空の裂け目が開き、そこからマルクが現れた。

咲夜「お嬢様、あれは!?」
レミリア「あいつは……あの時の!?」
メタナイト「マルク!?」
マルク「やぁやぁ覚えてもらえてボクは嬉しいのサ。フランボーグの扱いからキカイ化の魅力を知ったボクはもう虜になってしまったのサ。」
レミリア「黙りなさい!家族や仲間、紅魔館の借りは返してもらうわよ!」
マルク「まぁまぁ落ち着いて。さっきも言った通り、ボクはキカイ化の虜になってしまったわけで、いろんなものを作ったのサ。ここの奴らはポップスターのバカとは違っていい材料ばっかでホント最高なのサ!というわけで、厳選した素材で作ったおニューのサイボーグの起動式なのサ!」

マルクが時空の裂け目から呼び出したのは一人の少女だった。その少女は背中に6つの羽のようなものを宿していた。

一輪「あれってもしかして……」
村紗「ぬえ!?」
メタナイト「知っているのか?」
一輪「えぇ、妙蓮寺によく来る妖怪よ。最近めっきり来なくなったって聖が心配してたけど……よりによってあんな姿になるなんて……」
マルク「まぁコイツはなかなか厄介な相手だったのサ。いろんなものの正体を隠そうとした。しかし最新のテクノロジーには勝てなかったのサ。」

マルクは小さな機械を投げるとそこに写し出されたのは聖白蓮だった。映像なので物を投げれば通ってしまうが本物のような出来である。マルクはこれを使ってぬえにスキを作って拉致したのだ。

マルク「キミ達はギャラクテイックナイトに会おうとしてるんだろ?ダメダメ、行ったってどうせ剣の錆になるだけサ。せめてこの『機獣ヌエ』を倒していける程度の戦力が無いとね。さぁ行け!奴らの心をズタズタに惑わすのサ!」
機獣ヌエ『グ………グォォォ………』
レミリア「とことん最低な奴ね……さっさと片づけるわよ!」