二次創作小説(新・総合)
- Re: 東方×カービィ 幻想郷のキカイ化 ( No.76 )
- 日時: 2018/09/09 21:20
- 名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: aFJ0KTw3)
frontstory >>75
57・正体不明の戦い
機獣ヌエは数の不利をものともせずに突っ込んでいくほどの獰猛さと雲山の拳や村紗のアンカーを受けても怯まない頑丈さをあわせ持っている。一見すると少女にしか見えないがその力は怪物そのもののように大きい。レミリアの弾幕や咲夜のナイフは通さない鋼鉄の体からは蒸気が溢れていた。
一輪「あんな体で雲山の拳を受けきれるとはね……」
メタナイト「弾幕も挙動が読めない、行動も特攻する時もあれば素早く翻弄する……こちらに戦法を読まれないようにするつもりか。」
レミリア「弾幕が通らないなら、こちらも物理で攻めていくしかないわね。ほらカービィ、あなたもやるのよ。」
レミリアはカービィに気弾を吸い込ませファイターにした。そしてレミリアも紅いオーラをまとった槍を作り出し戦いに臨む。
するとヌエは蒸気を更に蒸かし煙幕として使った。煙幕が晴れた途端、今までとれていた連携がバラバラになった。
レミリア「UFOよ、こっちに向かってくるわ!」
一輪「UFO?私は虎に見えるけど……」
メタナイト「いや、私には猿に見えるぞ。」
レミリア「ど、どうなってるの……人によって姿が変わるなんて………」
村紗「鵺だからね、そういうやつなのよ。早いとこどうにかしないと同士討ちしちゃうよ!」
メタナイト「この蒸気を晴らせればいいのか……皆しばらく耐えてくれ、マッハトルネイド!!」
メタナイトは高速で回転し竜巻を生み出した。竜巻は蒸気を巻き込み更に大きくなっていき、わずか数分で景色が元通りになり、蒸気に隠れたヌエの姿が戻った。レミリア達はその隙にヌエに強い打撃を叩き込み、ヌエにダメージを与えた。負傷したヌエは体から更に翼のようなものを生やし、持っていた槍を捨てて四足歩行になった。
レミリア「やっと本気になったって感じね。まったく……」
村紗「ここから私達も頑張らないと……」
ヌエ『グオオオオォォォォ!!!』
咲夜「攻撃、来ます!」
メタナイト「来るぞ、構えろ!」
ヌエは赤色、緑色、青色、虹色のUFOを呼び出し出撃させた。とてつもない数の弾幕がレミリア達に降り注ぐ。
メタナイト「カービィ!このUFOを吸い込め!」
レミリア「えっ、カービィってUFOになれるの?」
カービィはUFOを吸い込むと体が変形し、足がなくなり円盤になった。カービィはUFOと同じ機動力で他のUFOを撃ち落としていく。その様はシューティングゲームそのものだった。
村紗「やっちゃえカービィ!撃ち落とせー!」
一輪「すごいわ……あのスピードでどんどん撃ち落としていく……」
咲夜「お嬢様、カービィの上に乗ってみてはいかがです?」
レミリア「すごく酔いそうだから遠慮するわ。てかそれよりもあなたもちゃんと落とすのよ!」
ヌエのUFOをすべて撃ち落とし、再びヌエに攻撃をしようとする。
レミリア「今度の攻撃は一味違うわよ。メタナイト、あなたの剣に私の力を宿してあげるわ、これであいつを細切れにしてやりなさい!」
メタナイト「これは……この力があれば!」
メタナイトは紅い刀身を持ったギャラクシアを振るいヌエの体を切り裂いていく。吸血鬼の力はそれほど強力なものであった。ヌエの体は徐々にガタガタと震えだし、うなり声をあげた。
メタナイト「なんという力だ……体も軽く感じる。」
レミリア「異界の人の体質に合うかどうかはわからないけどこれしかないからね。一時的なものだけどあとでちゃんと体調を確かめてよ?」
メタナイト「ああ。」
一輪「ヌエは更に暴走してるようね。」
村紗「さっきの一撃で入っちゃいけないスイッチが入った感じ。」
レミリア「あのむき出しになったやつがコアってやつでしょ?ならさっさと突き刺しましょ!」
ヌエはむき出しになったコアのことなどおかまいなしに突進してくる。弾幕の攻撃も薄れ暴走するままに攻撃を繰り返す。
しかし考えを無視した突進攻撃はいくつもの修羅場を潜り抜けてきたレミリア達には届かず、むしろ隙をさらし続けてしまい、カウンターをくらってしまった。そして一輪の雲山がヌエを押さえつけ、とうとう最後の時がやってきた。
一輪「今よみんな!」
レミリア「さぁ、私の力を分けてあげるわ。存分にやりなさい!」
村紗「オッケー!私が潰す!轟沈アンカー!」
咲夜「隙は私が押さえます。マーダーエッジ!」
メタナイト「一瞬で終わらせる……ギャラクシアレッド!」
レミリアの力を得た村紗達の攻撃で機獣ヌエは戦闘不能に陥った。それを影から覗いていたマルクはニヤリと笑いながら消えていった。
ぬえ「うっ………うぅ………」
村紗「ごめんね……聖を助けるためとはいえ結構本気で叩いちゃった………」
一輪「キカイ化された体って元に戻るの?」
メタナイト「大元がこの世界から去ることができればあるいは…………」
レミリア「ねぇ、あれだけ大きな戦いだったのにどうして兵士がこないのかしら?」
咲夜「そういえば……私達は侵入者、取り囲まれてもおかしくはないのに………」
するとセントラルタワーの扉が開いた。
レミリア「なるほど、歓迎するってわけね。まぁ私が来るんだから当然よね。」
咲夜「お嬢様………」
村紗「キカイ化しちゃったぬえのためにも、聖のためにも、早く倒しちゃおう!」
一輪「ええ、行きましょう!」
メタナイト「…………………………」
レミリア「……どうしたの?まさか………」
メタナイト「いや、些細なことだ。ウッ……」
レミリア「まさか、私の能力の副作用?」
メタナイト「大丈夫だ、問題はない……」
レミリア「ホント?あまり無理しないでよ……」
メタナイトの体調不良を心配しつつ、一行はセントラルタワーの中に乗り込んだ。
ギャラク「…………倒したのか?」
マルク「倒したみたいサ、まぁあれほどの力が無いと君も満足しないでしょ?」
ギャラク「…………そうだな。」
マルク「よかったじゃないの、異世界の強豪と戦えるんだよ?」
ギャラク「………………」