二次創作小説(新・総合)

九瓏とその好敵手達の秋 ( No.71 )
日時: 2024/09/24 21:24
名前: HAL (ID: J0KoWDkF)

超短編「九瓏とその好敵手達の秋」
※ 今回も久々にLINE式が混ざります。読み方が多少異なりますがご注意ください。




暦の上ではもう11月。

本来であれば、このお話は舞ヶ原野外フェス編や奏坂学園総選挙編の終わった後に挟まれる物語なのだが、今回は筆者の誕生日記念短編&現在旧Twitter(現X)にて筆者が執り行……おうとしている「HAL式運試しドラフトリーグ」参加選手の設定補強の為に、急遽前倒しで話させていただく。毎度遅筆で申し訳ありません;







11月にもなると、高校野球でも地区大会が繰り広げられるようになる。

いわば新人戦に該当するのだが、この大会を勝ち上がると『神宮大会』への出場権を手にすることが出来る。それだけでなく『春の甲子園大会』出場にも大きく望みを繋げることが出来るのだ。甲子園の舞台に大きな夢を抱いている九瓏としては、1つ1つの公式試合も落としたくない戦い達であった。

……先に結果から話させていただくと、九瓏が率いる千将高校は【ある選手が早々に覚醒して活躍した】おかげで、地区大会準決勝までは勝ち上がることが出来たのだが、残念ながら地区大会決勝で敗れてしまい、神宮大会に参加することは叶わなかった。だが、春の甲子園大会への出場は濃厚と呼べるほどの活躍を見せたことに違いはないだろう。



……と、なると。気になってくるのは好敵手達の動向である。

一応、天空中央高校の柊一郎だけは動向を掴みやすいとはいえ、他のメンバーについてはサッパリだった為、九瓏はLINEで確認を取ることにしたのであった……





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CLAW:秋大会、お疲れさん

PLAY:あぁ……うん、お疲れ様

月:……御苦労

轟巫女:お疲れさマ

黒条:お疲れ様だな

Shuイチロー:お疲れ様ー

吸血種:うん、おつかへー

王従者:誤字があるぞ。……一先ず、皆御苦労だな。

CLAW:……で、どうだったよ。こっちは地区大決勝までは来れた訳だが……

PLAY:いやー、流石に初戦敗退だったね; ようやくルール覚えたような部員がほとんどじゃあ、まだ流石に試合にならなかったよね;

月:……県大会3回戦敗退だ。無理な練習が祟ってしまった。……最近ある事があったからか、チームにも不和が生じているのも影響してるかもしれない。

黒条:こっちも県大準決勝敗退だったな。これでも戦績は伸びてる方なんだがな……

轟巫女:こっちは県大会までハ勝てたんだけどネ。地区大会初戦で負けたワ。……どうにモ個性が薄い気がしてならないワ

Shuイチロー:面目ない事に、県大会決勝で負けちゃってね…; 皆自分が魅せたいって張り切りすぎたんじゃないかな…? 僕自身もそうだったんだけど;

吸血種:……負けちゃったや; 流石に昼の試合にはまだ皆慣れてなくてね……

王従者:……決勝で敗退した。各々に驕りや慢心、過大な評価をしていたのだろうと、今は悔いている。

CLAW:なるほどな…… ……ん? いや待ておい。全員なのか? 千将以外全滅なのかおい!?!?

Shuイチロー:いやもうほんとに申し訳ない!

CLAW:お前が1番まずいだろうが!! ウチのマネージャー派遣しといて我を出しすぎて春甲出られませんでしたは流石に文句も垂れたくなるだろうが!?

月:……柊一郎。お前、他のとこにも嘆願してたのか。嵐士にこっぴどくボコボコにされてた筈だったが

黒条:つくづく懲りない奴だな、お前も……

轟巫女:ウチのノムちゃんは絶対ニ渡さないわヨ。……それよリ九瓏。アンタ本当にマネージャー派遣しちゃったノ? 馬鹿なノ?

CLAW:………………色々あったんだよ、色々
※ 詳しくは【告白選手権】をチェック!

Shuイチロー:僕がどうでもよくても他の皆がそうはいかないんだよ; 皆も嫌だろ? 僕以外の天空中央生がマネージャースカウトに来たら……

月:その場合は俺もボコボコに加勢したろうな

CLAW:むしろお前じゃなきゃドロップキック気安く決めれる訳ないだろ

轟巫女:……アタシまで標的ニされそうで怖いわネ。そこは感謝しといテあげる。

Shuイチロー:九瓏、後で覚えといてよ???

王従者:くだらん談義はもうよせ。……それより、最後の1名も既読が付いてるようだが、姿を見せたらどうだ

ヒロミ:しょうがねーだろ? 俺一人だけ「あーあ、皆秋大会羨ましいなー」って眺めることしか出来ねぇんだし

PLAY:えっ、秋大会出場権ないの?

ヒロミ:無ぇよ! そもそもフリート高校は地区さえ定まってないような超特殊高校だしな。船長曰く「夏の甲子園が唯一の希望」って言うけど……

吸血種:オレの高校が1番おかしいだろって思ってたけど、宏海の高校もタイガいたよな……;

吸血種:大概だよな

月:射留。お前もう寝とけ

吸血種:ウス、すんませんした

CLAW:グッダグダになるな、やっぱ;



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……思った以上にまずい展開かもしれないな。



【あんな事】があったとはいえ、俺達は確かに中学野球大会で幻の優勝を遂げた集団だ。個々のポテンシャル自体はもう十分の資質がある筈。となれば、やはりチーム全体に何かしらの課題があると見た方がいい。だが、その問題に他校の人間である俺が関わろうとするというのは……



そこまで考えがめぐった時、九瓏はふと管理人の一言を思い出した。







〔私は皆さんをこの世界に招き入れる事で目的を遂行していきます。ですから皆さんも、この世界を自由に活用することでやりたい事を達成させてください。良いじゃないですか。お互いに【利用】しあう関係性で……!〕







……いや、構わないのか。


現に、柊一郎が在籍する天空中央高校は『エンジェルナイン計画』を遂行することでチームの結束力と個々のポテンシャル磨きのモチベーション維持を図ろうとしてきた。他の奴らも、ただ無策でくすぶる様な連中ではないことだけは、九瓏からしても明らかだった。

千将高校に代々伝わる育成プログラムといえば、キャプテンがチームの主軸となり、部員の悩み事を聞いたりアドバイスをするなどして強固な信頼関係を構築していく『キャプテンシー』というものが存在した。
だが九瓏としては、このシステムだけでは望む強さの千将高校野球部には到達しえないだろう、とも考えていた。

そこにこんな難題が降りかかってきたのである。通常なら絶望しそうなものだが────九瓏はこの物語の主人公。【C-Refに認められた男の1人】である。



「…………恐らくは、【そういう意図】なんだろ、管理人? ……だったらやってやるよ」





雪村ゆきむらしゅう一郎いちろう

左右田そうだ宏海ひろみ

れいよし

とどろきれい

月島高つきしまたか

弾飛たまとび射留いる

こくじょうりつ

ぐら塀院べいん



────待っていろよ、お前ら。







どうせお前等のことだ。既に策はとってはいるんだろう。だが、この「余計な人助け」が、俺達にとっての他ならない【策】だ。



「【全部救って、全部糧にする】。……強欲極まりない作戦だが、やる価値は大いにあるだろ。……面白くなってきたじゃねぇか……!!」







『他校調査』コマンドが選択できるようになった。
天空中央高校が他校調査リストに加わった。

敏捷ポイントが10上がった。
精神ポイントが30上がった。





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お疲れ様です。カキコの書き込みは2ヶ月半ぶり辺りでしょうか。

思えば昨年度もこの日に投稿してたのですが、1年で更新できた量はたったの30スレ程度でしょうか。板につかなさすぎでしょ()

今回更新に踏み切ったのは、開幕に綴った通りの理由です。まぁ自己中なくらいが著者としてのメンタル保ちやすいんで……()

今後も、カキコというよりはXが主体で何かしらのバカ活動やってくと思います。まぁ、稀にまた更新入るかもなので、その時は宜しくお願いいたします。


それでは今回はこの辺で! 感想をどうぞ!