二次創作小説(新・総合)
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.1 )
- 日時: 2022/07/14 08:22
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第1話「ダイ、初めてのポケモンデビュー」
『ジリリリリリ…… パンっ』
【マサラタウン サトシの家 1階客室】
???「おはようございますダイ様、そろそろ起床時間ですよ」
ダイ「ふわ〜あ。おはよう、ラーハルト」
ラーハルト「おはようございます。私は先に行っていますので、何かあったらお呼び下さい」
ダイ「…………」
そうだ、今日はおれたちが初めてポケモンを貰う日なんだ。
ラーハルトが抜けた後も、大分前からバッツさんの相棒になっているピカチュウはおれが起きたと察しながら……何も指示してないのに普段着とダイの剣を持って来てくれる。
多分ラーハルトは気付いているのかな、今この家にバッツたちもいるって事を。
【キッチン】
『バタバタバタバタ…… ズトンっ』
???「アイク。慌てて起床する癖、何とか出来ないのか?」
アイク「由希。何でもっと早く起こしてくれなかったんだよ?」
草摩由希「俺は何回も呼んだぞ? でもあんた、気持ちよく寝てたじゃないか…「ゼルダ、必ず会いに行く」って寝言を言いながら……」
アイク「なっ……。人の恥ずかしい一面をダイたちの前で平気で言ってんじゃねぇよ馬鹿由希//////」
草摩由希「馬鹿とは何だ。親切に起こしてくれた俺にはお礼もなしなのか?」
アイク「なっ、何だと〜っ?!」
本田 透「あわわわわわ。お2人共、朝から喧嘩は辞めて下さい!」
草摩 夾「ほっとけよ透。今行ったら危ないぞ」
ダイ「…………(汗)」
これが、いつもの日常なんだよねぇ。
サトシは1年前にヒカリと結婚して、今はジョウト地方で暮らしているみたい。
ハナコおばさんもバリヤードと一緒に新しく建設したサクラギ研究所に行っていて、2人は留守なんだ。
サトシ〜、たまには実家の方に帰って来いよな〜。
そんな時だった、未だに苛立ちが湧いている2人を殴ったのは。
『ドバキッ』
???「お前らな。飯食ってる時は静かにしろって何回も言ってるだろ!」
アイク「イテテテテテ。だってよバッツ、元はと言えば由希が悪いんだぞ?」
草摩由希「なっ。今回の被害者は確かに俺だ、それ以前に悪いのはアイクだろ!」
アイク「あぁ? 何で俺が問われなきゃ行けねぇんだ……「お前ら? 俺の言うことが聞けないのか?」うぅっ………」
草摩由希「ごっ、ごめんなさい……」
バッツ「全く。後ダイ、アイク。もうすぐはとりが迎えに来るからしっかり準備しとけよ〜?」
ダイ・アイク「…。う(あ)、うん(あぁ)…………(汗)」」
何だろう、さっきの一撃は。
魔の森でマァムと初めて会った時も、ポップが変な事してたっけ。
あの平手打ちより、今の拳骨の方がかなり痛そうなんだよなぁ。
俺は時間内に食べ終わる事は出来たけど、アイクはかなりパニックになりながらも頑張っている。
まずはアイクが毎日正しく起きれるように、バッツとラーハルトに事情を話して置こうかな。
2話に続きます。
無事に新作に突入しました。
ベリーさん側のタツナとシュウ、レイは次の次に更新する3話に登場しますので……宜しくお願いしますね。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.2 )
- 日時: 2022/07/14 18:50
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第2話「2人が選ぶ初心者用ポケモン」
【オーキド博士のポケモン研究所への道】
『ピュロロロロロ……』
???「そうか。道理で先程バッツから連絡を貰った訳だ」
ダイ「ごめんねはとり。折角のお休みをおれたちの為に使ってしまって……」
草摩はとり「いや。むしろ俺が逆に心配なんだ、特にアイク。お前がちゃんとポケモンを育てる事が出来るか以前にな!」
アイク「……………ッ!!!(静かに怒っている)」
ダイ「……………(滝汗垂らしつつ)」
はとり〜、これ以上アイクを刺激してどうすんだよ。
まあ、心中では確かにおれも心配なんだけどね。
おれは怪物島・デルムリン島で幼少の頃から育って来たから、ポケモンについてもシゲルからある程度の話は聞いてるけどね。
各地方にも、色々なポケモンたちはいるんだろうなぁ。
………? 何だか、おれの服の中からもぞもぞしてないのは気のせいかなぁ??
せめてはとりの車から出るまでに、気付かないフリをして置くかな。
【オーキド博士の研究所前】
『キキィ……』
草摩はとり「どうやら時間内に間に合ったようだな。終わったら連絡を入れてくれ」
ダイ「うん。ありがとう、はとり」
???「ピピィ?」
ダイ「ゴメちゃん。どうしておれの言う事を聞いてくれないの?」
ゴメちゃん「ピピィ、ピーピピピピ!!」
ダイ「えっ?! あの頃以上の冒険をしたいから、これからもおれたちについて行くって言うのかい?」
ゴメちゃん「ピピィ〜♪」
アイク「要はアレだろ。コイツはコイツなりにダイ、お前の事が心配みたいだからな」
ダイ「…。確かに、おれも人の事は言えないや(汗)」
確かこの研究所に、新しい助手が2.3人位加わったって以前シゲルからメールで聞いたんだ。
少しでもかつて自分がして来た事を贖罪しながら、色々なポケモンたちを研究したいって前にヒュンケルが言ってたっけ。
あの闘いから1年が経っているから、ゆっくりずつだけど学んでいる気がするよ。
すると研究所の扉を開けたのは、まさかの本人だったのは想定外だったんだ!
『キィィィィ……』
ダイ・アイク「「…………」」
???「もしかしてダイ、お前なのか?」
ダイ「ヒュンケル!」
アイク「………ッ!!」
ヒュンケル「久し振りだな。あの闘い以来か、こうしてお前と再開するのは」
ダイ「うん。ヒュンケルこそどう? 少しはポケモンのこと理解して来てる?」
ヒュンケル「ああ。オレより前にレイやシュウが博士の助手になってな、とても参考にして貰っているよ」
ダイ「あはは。そう言えば、ポップはどうしてる?」
ヒュンケル「ああ……。ヒムの話に寄ると、今は休暇で実家に姫と共に帰還しているそうだ」
ダイ「……。多分、アバン先生の命日が近いからだろうね……」
アイク「……………」
ヒュンケル「そうだな。たまには顔を見せに行けとヒムが言ってたからな、お前が都合のいい日にオレも同行しよう」
ダイ「うん。ありがとう、ヒュンケル!」
アイク「お〜い2人共。感動の再会で盛り上がってる所悪いが、''俺たち''も一緒にいる事を忘れるな!!」
ゴメちゃん「ピピィ!!」
ダイ・ヒュンケル「「……。ごめん(済まない)……(汗))」」
別に忘れてた訳、でもないんだよなぁ。
分かってはいても、ついあの頃の記憶が蘇って来るんだから仕方ないだろ。
未だにアイクはぶつぶつと言いながら、おれたちに合わせて進んでいる。
ヒュンケルの道案内の元、俺たちは研究室に到着したんだ。
今出てる3体と……残りはもしかして、じゃないよね。
う〜ん、今おれの中から父さんがこう語っているんだよなぁ。この最後の1体は雷系のポケモンが入っている可能性があるって。
3話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.3 )
- 日時: 2022/07/15 06:02
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第3話「裸族再び、それぞれの闘い①」
【カントー地方 マサラタウン サトシの家】
『ピリリリリリ……』
???「バッツよ。どうやら貴様に電話のようだ」
バッツ「俺か? 誰だろう……」
そう思いながらも、俺はラーハルトから俺自身のスマホを受け取った。
その着信の相手が、今まで俺たち戦士たちの愉快な日々2メンバーと最後まで共闘を共にしてくれた最期の足掻きメンバーの1人・タツナからだったんだ。
彼は俺たちとは違う場所にある施設と呼ばれる場所で、何度か脱出を試みようとしていたけど。
裏の世界で生き続けるには、ポケモンたちを殺してしまわなければ行けないらしい。
バッツ「もしもし?」
タツナ『ようバッツ。元気そうだな。』
バッツ「タツナ。久し振りだなぁ、元気にしてたか?」
タツナ『まあな。それよりバッツ、さっき見慣れない仲間から俺の方に連絡が来たんだけど。何か心当たりはあるか?』
バッツ「……? タツナの方に見慣れない仲間? 特徴は覚えているか?」
タツナ『ああ。お前たち戦士たちの日々3メンバーとは違う世界の奴らしいが、全身白い医者の姿をしたお前と同じ茶色のショートヘアの男だったぞ。』
バッツ「…………」
全身白い医者の姿をしていて、俺と同じ茶色のショートヘアをしている人物という事は。
もしかすると、そいつは顔見知りの仲間かも知れないぞ。
彼はその世界にいるカオスな日常〜大丈夫ではない〜のメンバーの1人なんだが、当時そこのメンバーでもある緑の配管工・ルイージにはある問題があったんだ。
『バァァン……』
???「ぐへへへへへ。今度こそ……、今度こそ俺様はティナちゃんのおパンティを手に入れてやる!!」
ラーハルト「………ッ!!! まさか、こいつらが例の奴らか?!」
???「そうよ。あなたとは初めましてよね? 私はピーチ、カオスな日常〜大丈夫ではない〜のメンバーの1人であり。腐った女子組のリーダーよwwwww」
草摩由希「騒がしいな。どんな奴らが相手だろうと、バッツさんの電話時間を邪魔するつもりはないからね!」
ラーハルト「ならば。一旦この家を出た方がいいのではないか?」
草摩由希「いや。既に外は巻き込まれている筈だ、窓をよく見てみろ!」
ラーハルト「………ッ!!! こっ……、これは……我々の世界で例えるならイミテーションと言う奴らか?」
草摩由希「そうだ。今はバッツさんを始め……俺 ティナ 夾 本田さん ピカチュウ ラーハルトの7人しかいない!!」
ラーハルト「くっ……。ダイ様に救援を依頼しようにも、このままではこちら自体が身動き出来ないようだな……」
ふぅ〜、タツナとかなり話をしていたから全然気にしてなかったんだけど。
何で依りにもよってワリオ、お前が此処にいるんだよ?!
しかもネル側のピーチまで同行してやがるし、今回のイミテーションがかなりの数だぞ。
くそっ、こっちには少数しかいないのに……サトシの家を守り切れる自身が全くないじゃないか。
このままでは万事休すだと諦めていたその時だった、外からのかなり威力を掛けた物凄い攻撃がイミテーションたちの約半分をなぎ直していく姿を目にしたんだ。
あれはその仲間の最高の技の1つ、獣王快進撃に違いないぞ!!
【サトシの家の前】
『ゴォォォォォ………』
???「ガハハハハハハ。バッツ、ラーハルトたち! 助けに来たぞ」
???「良かった。お前たち大丈夫か。今助けるぞ。」
バッツ「その声は、まさか?!」
ラーハルト「おぉ。久し振りではないか獣王よ、元気そうで何よりだ」
レイ「大丈夫かバッツたち。シュウから事情を聞いて俺と一緒に駆けつけてくれたワニ男と共にお前たちを助けに来たんだ。」
クロコダイン「…。確かに俺の姿形はワニその物で間違いはないが、いい加減見た目で判断するのは辞めてくれないか? レイよ!」
レイ「ふん。デカい図体ばかりに攻撃力はかなり優れてる癖の割には随分と遅いんだな。お前と言う男は。」
クロコダイン「くそっ。オレにもヒュンケルのように、もっと素早さが高ければ良かったのだが……」
バッツ「…………(汗)」
確かにレイの言う事自体その物に否定はしてないけど、スピンオフ作品で闘った時は俺やピカチュウ クロコダインを凄く頼りにしていたんだよなぁ。
確か俺たちのいる世界とレイやシュウがいる世界が混ざり合った世界で最初の頃は、ピカチュウたちがレイや双子たちによってかなり圧を掛けられていたんだよなぁ。
裏の世界で暮らしていたレイやタツナ ミソウに取って表の世界は憧れだったらしいが、あの場所にいた時は厄介な奴その物でもある''アイツ''がそそくさに紛れて変な事をしていたんだったっけ。
それを黙って見ていた時リンがすげー怒ってたのを、その場にいたポップやピカチュウはしっかり目撃していたんだよなぁ。
『シュタッ』
???「全く。他所の作者がいる''この世界''に来てまで何してくれてんだよ、お前らは!!」
ワリオ「…………ッ!!!」
ピーチ(ネルさん次元)「あらドロッチェじゃないの。別に良いじゃない、こっちの世界にいるだけでもいいからティナちゃんを思いっきりhsrpさせて〜wwwwww」
バッツ「…………ッ!!!」
ドロッチェ「なっ……?! ピーチ、お前と言う女は!!」
草摩由希「……。やっぱりね、それこそが最終的な狙いだと俺は薄々気付いてはいたんだよ……(ゴゴゴゴ……)」
ドロッチェ「……。どうしてくれるんだよ〜、ピーチのせいで女剣士さん側にいる由希の怒りが徐々に上がって行くんだぞ!!」
ピーチ(ネルさん次元)「あら良いじゃない。肩ならしにも丁度良いみたいだし、私が由希の相手をするわ!」
ワリオ「よし。ならば俺様は他の奴らを瀕死にしつつ、今度こそバッツが大事にしてるティナちゃんのおパンティを必ずゲットして見せるのだ! ハァハァwww」
バッツ「………ッ!!! なっ………。きっ、貴様ーーー!!(激怒)」
ラーハルト「待てバッツよ。怒る気持ちは重々承知するが、今は我々も外に出てドロッチェたちと共に思いっきり暴れた方がいいのではないか?」
バッツ「そうだな。大暴れしたその後でこいつらを絶対に〆(しめ)てやる!!」
ドロッチェ「同感だ。その時はオレも助太刀するぞ、バッツ!!」
バッツ「ああっ!!」
ラーハルト「……。この由希とやらから感じる禍々しい黒い闘気は恐らく間違いないようだな、ピカチュウよ(汗)」
ピカチュウ「うん。前に僕ね……、撥春たちからある程度の話は聞いていたんだ。今みたいにピンチになった瞬間みたいに、由希はかなりの闘気を解放するんだって(汗)」
あれから1年は経つのに、相変わらずこいつらの頭その物が腐ってやがるのが気に入らないぜ。
その一部始終を外から見ていたレイは目の前にいる俺たちにそっくりの人形兵を片っ端から倒しながらも、クロコダイン ドロッチェの為に道を作り始める。
やはりレイは頼りになるな、最期の足掻きメンバーの1人でありながらも結構強いぞ。
流石は施設の3柱のNo.2と呼ばれるだけはありそうだが、そんな彼の活躍に続くかのように俺たち戦士たちの日々3メンバーも一斉に動き始めたんだ。
何としてでも、ダイやアイクが無事に戻って来るまでに今この場に残っている俺たちだけで……出来る事をして置かなければならないからな。
4話に続きます。
次回から3回に分けた攻防戦となります。
まずこちら側の一員でありながらワリオは、裸族のメンバーに入っています。
彼の元に到達するにはまず、それぞれの戦士たちをモデルとしている数多くのイミテーションたちを倒して行かなければなりません。
ちなみにバッツにそっくりなイミテーションの数は1400体 ダイにそっくりなイミテーションは1250体、ラーハルトにそっくりなイミテーションは900体ですが……他のイミテーションの数がそれ以上にいるかも知れないのでご了承下さい。
これらはもしかすると、前編 中編 後編と続くかも知れません。
あ、ベリーさん。
お待たせしました、そちら側からレイと電話口での出演になってしまったタツナが登場しましたよ。
レイの戦法は合っていますかね? もし気になる部分がありましたら、遠慮なく仰って下さいね。
そして、この場をお借りしてネルさんへ。
ネルさん……、ごめんなさい。そちらのピーチちゃんをこんな風に暴走させてしまい……済みませんでした!!
新作に入って早々、ワリオとそちらのピーチちゃん率いる裸族軍団襲来編にいきなり突入ですw
前編でミントハゲと泥パックン、中編ではピーチと同じく腐った女子メンバー・ゼルダちゃんも登場するので……その時は沢山笑って下さいね。
どうしよう、お2方から取り寄せて頂いたゲストキャラと主役たちをしっかり生かせるかが不安なので……戦闘シーンその物が苦手な作者に応援をお願いします。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.4 )
- 日時: 2022/07/15 22:30
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第4話「心強い助っ人、オニオンナイト登場」
【カントー地方 サトシの家の前】
『キィィン キィィン……』
???「んぐぐ。こいつはかなりの数のようだな…」
レイ「クロコダイン。後ろ。」
クロコダイン「………ッ!!!」
いかん、このままではダイとアイクが戻る前に敗れてしまう。
そう諦めたその瞬間、ふさふさとした帽子を被った幼い少年がオレたちの窮地を救ってくれたようだ。
背の体系からすると、この少年は1m45と言った所か。
更に普段から慣れている剣さばきで、オレたちにそっくりな人形兵は約半分以上消滅していったようだ…。
???「君、痛くなかったかい?」
クロコダイン「あぁ。かたじけない…」
オニオンナイト「話は後。まずはこいつらを一掃するよ!」
クロコダイン「よし、心得た!!」
レイ「左、右……。どちらからも2体ずつ迫って来ているな。」
クロコダイン「ああ。片方はダイのイミテーションだろう、本物ならアバン殿とやらから得た技を繰り出す筈だ」
オニオンナイト「ふふんっ。流石は偽りの兵士たちってだけはありそうだね、あの時のようには都合よく行かせないよ!!」
クロコダイン「……ッ!!!」
今のは確か……、ポップが使うメラゾーマに近い火の玉だ。
そうか、バッツやティナの世界では『魔法』と呼ばれているようだな。
俺たちの世界では呪文と呼ばれているが、何と似たような良い響きであろう。
くっ……、だがうつろいの魔人と呼ばれる偽りの兵士に油断をされたが……このままでは情けない姿になってしまう。
『ピカーン』
クロコダイン「おぉ。いつの間にか傷が治って行く!」
???「ごめん、おそくなってしまったね!」
???「レイ。クロコダイン、よく耐えてくれたね!」
クロコダイン「おぉ、ダイ!!」
レイ「シュウ。無事だったのか。」
シュウ「うん。だけどこの数を見る限り、まだまだ油断は出来ないね。」
草摩由希「気を付けろ。そいつらの中には重力を操る敵も潜んでいる……」
レイ「由希。かなりの酷いダメージだぞ、大丈夫か?」
草摩由希「何とかね…。でも、俺は此処まで…「諦めないでよ!!」えっ??」
BGM設定:FF8よりThe Oath
ダイ「由希。おれの知ってる君なら、もっと強くて頼もしいよ」
草摩由希「ダイ………」
ダイ「君はさ。おれの知らない仲間たちやバッツたちの為に満身創痍になりながらも胸を張って此処まで頑張れたのに、今更弱音を吐くのはおかしいよ!」
レイ「ダイ…。」
ダイ「こんな姿を見せるとさ、父さんやマァムに顔向け出来ないじゃないか!!」
草摩由希「………。ダイ………」
草摩 夾「おい。馬鹿鼠。」
草摩由希「………。こんな時に何だよ、馬鹿猫」
草摩 夾「かつての頃。お前は俺に言ったよな…? 普通の人間みたいに超人的な力はなくても、俺は今までも透を守り続けて来たと。俺と一緒にいて、透は沢山笑っていたと…」
草摩由希「………」
草摩 夾「あの時のお前は勇気を振り絞って俺を失意のどん底から立ち直らせてくれたのに…。ダイの言う通り、何こんな時に情けない姿を見せてんだよてめぇは!!」
草摩由希「………ッ!!!」
草摩 夾「由希。てめぇは俺に透を守れって散々言ってただろ、逆にてめぇがその有様じゃあいつが……真知がどんな顔するのか想像出来るのかよ?!」
草摩由希「はっ!!!」
そうだ、真知の笑顔を守る為にも…俺はこの闘いから避けてはいけないんだ。
夾の事は昔から大っ嫌いだけど、コイツの言ってることは間違っていない。
本田さんが退院して帰って来るあの日、俺は確かにコイツの背中を押したんだ。
コイツに出来ない事を俺がして、本田さんが同じように笑う筈はないと分かっていたのに……その逆を俺は言ってしまったんだよな。
これは俺自身の闘いだけじゃない、俺の新居で待っている大切な恋人・真知の為にも……命をかけて戦うしかないんだ!!
5話に続きます。
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- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.5 )
- 日時: 2022/07/16 11:19
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第5話「亡き父と最愛の恋人の力」
【カントー地方 サトシの家の前】
『シュッ……』
???「…………」
思い出せ、思い出すんだ。
あれは最終形態になったフレイザードに追い込まれた時、ヒュンケルは自身の剣の血を使っておれの両目を見えなくしてくれたんだ。
確か空列斬には奴が何処から仕掛けて来るかを、心眼で見極めないと出来ない技なんだよね。
その中央から迫って来るのは、雷呪文・イオナズン。
いや、違う!! こいつはピカチュウの電光石火だ!
『ヒュンッ』
ピカチュウ「ダイの邪魔しないで、雷電の衝撃よ!」
バッツ「力を貸してくれ、イフリート!」
最初は、ライデイン。
そしてバッツの背後には、炎の魔人・イフリートがいる。
少し離れた先にはクロコダインもいて、ロモス王国で見せてくれたあの技をまた繰り出し始めた。
…….……ッ!!! 駄目だ、このままじゃおれは。
ラーハルト「危険です、ダイ様!!」
???「せめて………、せめてあなただけでも気持ちよくさせてあげるわよ!wwwwww」
ヒュンケル「間に合わない、避けろダイ!」
ゼルダ(ネルさん次元)「ふふっ。無駄よ! さあダイちゃん、大人しく私に触らせるのよwwwwww」
ダイ「………ッ!!! そんな思い通りにさせるものか、ドルオーラ!!!」
ゼルダ(ネルさん次元)「………ッ!!!」
これは、バーンパレスの心臓部で闘った時に父さんが使っていたあの力だ。
そして………、今までにないこの闘気は間違いなくマァムの力。
おれの中で彼女はこう語っているんだ、「ダイ、今すぐ私の最高の技であるその力を使って」と!
ミストバーンの時にも同じようにやったけど、結局駄目だったとマァムは言っている。
ありがとうマァム、君が出来なかった事はおれが引き継ぐから……しっかり見ていてくれ!!
『ピシャーーーーーン』
ワリオ「なっ、何なんだあの闘気は?!」
ピカチュウ「全身からみなぎって来るこの凄まじい光……、もしかして?!」
ダイ「みんな、少しだけ離れていて!!」
シュウ・ピカチュウ「「…………ッ!!!」」
ヒュンケル「………ッ!!! ま、まさかあの構えはマァムの力か?!」
レイ「な、何だって?!」
バッツ「………。………行けよ、一気に決めて行けよ、ダイーーーーー!!!」
クロコダイン・ヒュンケル「「今だ、ダイ!!」」
ダイ以外全員『いっけーーーーー!!!』
裸族一同『いっ………、嫌な予感………!!』
ダイ「はあぁぁぁぁぁ! 閃華………、裂光拳ーーーーー!!!」
裸族一同『ぐ(き)っ……、ぐわ(きゃ)あぁぁぁぁぁぁーーーーー!!』
ダイ以外全員『やったーーーーー!!!』
ハァ…………、ハァ…………ハァ………。
なっ…………、何とか全てを倒し尽くす事に成功したぞ………。
でもおれ………、ドラゴニックオーラを全開にしながらマァムに出来なかった事を同時にやっちゃったから………かなり消耗が激しいかも知れないよ…………。
まさにおれ………、バッツと似たようなスキルを獲得しちゃったかも知れないね。
すると倒れる寸前に俺は運良くヒュンケルにお姫様抱っこをされたのは……、言うまでもなかったかも知れない。
まあ…………こう言う情けない体形になるのも、たまにはいいかも知れないね…………。
6話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.6 )
- 日時: 2022/07/16 22:18
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
今後の展開予定です。
・ポップとレオナの新婚旅行
・時リンと子りんのほのぼの
・マァムの復活
・一護とコハルのおでかけ
以上です。
前作では出来なかったので、今作はやりたいと思います。
本編6話に続きます。
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.7 )
- 日時: 2022/07/17 00:26
- 名前: さくら餅 (ID: XMukwujP)
初コメ失礼します!
ベリーさんの最期の足掻きの人達の出番を増やして欲しいです!
特に最期の足掻きの人達が主役で、戦士たちの愉快な日々3の人達の絡みを見たいです!
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.8 )
- 日時: 2022/07/17 06:33
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第6話「ピカチュウの涙 前編」
【ニビシティ ポケモンセンター】
『しゅうぅぅぅん……』
???「ルキナ。君の仲間たちなら皆無事みたいだよ。」
ルキナ「ありがとうございますユウさん。……、ですが……」
ユウ「そうだねぇ。君の表情からすると確かに竜の騎士の後継者様の負担は私と同じ位に大きいかも知れないね。」
ルキナ「えっ?!」
ユウ「先程レイから報告が合ってね。先の戦いでダイくんはこの世界にいない2人の力を一気に使ってしまったらしいんだ。」
ルキナ「………ッ!!!」
その騒ぎが起きていた当日、私はダイさんと蒼炎の勇者が選んだ初心者用のポケモンたちを届けなければ行けないとタケシさんに頼まれていた時でした。
しかしニビシティに来れたのは良いですが、帰り道が分からなくなってしまいました。
こんな時はリゼさんかルフレさんに事情をお話するべき…でしょうか? う〜ん。
【カントー地方 マサラタウン サトシの家 客室】
『コトッ』
???「ピカチュウ、ダイの様子はどうだ?」
ピカチュウ「うん。ドクタールイージに事情話して念の為に見て貰ったけど、命に別状はないって!」
タツナ「そうか。良かったぜ。」
ピカチュウ「バッツさんとシュウは?」
タツナ「バッツならキッチンで俺たち用とダイの分の飯作っていたけど、シュウの奴は元気なかったみたいなんだ。」
ピカチュウ「…。無理をしてまでダイに闘わせたくなかったのかな、シュウは」
タツナ「大丈夫だろう。シュウの事はアイクとラーハルトに任せておこうぜ? ピカチュウ。」
ピカチュウ「…………」
確かネルさんの所のL(エル)は言っていたね、当時は同じ世界にいたドクルイも医者を目指していた事があるって。
でもドクルイは病気で何日か後ら辺で他界してしまい、ドク兄さんが弟の後を引き継いだって前に言っていたけど。
それはまるで……、大魔道士・マトリフさんみたいに無茶をしていたのかなぁ。
僕のいる世界でもドクルイは諦めずに頑張っているけど、彼の兄でもあるドクマリが1年前に亡くなってしまったんだ。
どうして……、どうしてこんな事になるの。
『ガラガラガラー』
レイ「ようタツナ、あれからダイの様子はどうなんだい?」
タツナ「かなりぐったりしてるが大丈夫だけど。ずっと様子を見ていたピカチュウが急に泣き出してしまってな。」
ピカチュウ「……………」
レイ「ん? ピカチュウが持っているその写真って''この世界''の写真じゃないか?」
タツナ「ああ。さっき透が何か思い出したって言って、夾とどっかに行っちまったぞ!」
レイ「きっとアレだな。丁度今日は、この世界のドクターマリオの命日でもあるからな。」
タツナ「レイ。バッツには何があっても絶対にこの事を言うなよ、勿論ティナや他の皆にもな!」
レイ「ああ。そうだな。」
バッツ「(キッチンから)お〜いタツナ。飯出来たから、シュウとアイクたちを呼んで来てくれ!!」
タツナ「ああ。分かったぜバッツ。」
草摩由希「……? ねえバッツさん、クロコダインとオニオンはどうしたんだい?」
レイ「ゆーき。その話は飯の後でも良いだろ、とにかくまずは3度の食事が大事なんだからな。」
草摩由希「うっ……、うん………」
あの時……、僕とバッツさんが当たり前のようにいろんな所を旅して回って居なければよかった。
僕のせいだ、ドクマリの葬儀に僕たちも参列しようって前もって話をすれば良かったんだ。
でもバッツさんは優しいから、何も気付いていない僕を優しく抱き締めてくれる。
すると僕が静かに泣いていると初めから察していたのか、透さんが数日前にゲットした彼女所有のフェアリータイプのポケモン・ニンフィアがスリスリしながら慰めてくれている事に気付いたんだ。
レイは離れた距離から僕とニンフィアのやり取りを見て少し複雑そうな顔をしながらも、バッツさんがいるキッチンに足を運んで行ったのは言うまでもなかったけどね。
7話に続きます。
さくら餅さん、初めまして。
こちらにお越し下さり、ありがとうございます。
今回のお話はタツナ レイ ピカチュウの3人がメインの回になっていますので、少しずつベリーさん側の人たちを出していきたいと考えています。
今後は合作小説と両立しながらになるので、普段から執筆している此処に来る事が少なくなるかも知れないので…そこはご了承下さい。
前半では情報屋ユウちゃんとルキナが出ていますが、ルキナの方が思い詰めた顔をしています。
初の感想コメント、ありがとうございます。
引き続き、宜しくお願いしますね。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.9 )
- 日時: 2022/07/17 15:07
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
皆さんにお知らせがあります。
作者が16時から不在になるので、本日更新予定だった7話は明日描くことになりました。
なので作者は明日帰って来ますので、他にも絡んで欲しい人たちがいましたら遠慮なく言って下さい。
今作はネルさん作:カオスな日常〜大丈夫ではないとベリーさん作:ポケモン二次創作 最期の足掻きとの3作コラボで、お話を描いています。
私側のキャラでも構いませんし、他にもコラボを希望したい人がいましたらどんどん言って下さいね。
以上、作者からのお知らせでした。
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.10 )
- 日時: 2022/07/18 21:26
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第7話「時オカ兄弟の休息」
【クチバシティ クチバジム】
???「ヘイ! 時オカブラザーズたち」
リンク「マチスさん!」
マチス「久しぶりネ。あの時ミーを倒したマサラタウンのベイビーは元気にしてマスカ?」
リンク「はい。今はジョウト地方で頑張っているそうですよ!」
まさか、電気ポケモンを所有するジムリーダーに会えるなんて知らなかった。
今日はタツナくんとレイくんの計らいでお休みを頂いたんだけど、僕は何か気になる事があったんだ。
以前ダイくんが言っていた、マァム先輩の事。
もし運良く行けるにしても、僕たちは光の加護を受けなきゃ行けないんだ。
ポンポンっ
リンク「どうしたの、子リン?」
子リンク「…。兄さん元気ないね、何かあったの?」
リンク「……。1年と少し前にね、マァム先輩がボクらの前から逝ってしまったんだ…」
子リンク「………。知ってるよ、大方の話はアイクとマルスから聞いているからね」
リンク「………」
それだけは、何としてでも阻止したかった。
1人の姫を守る義務がある僕がこの場で泣いてしまったら、ピーチ姫は僕を避けるかも知れない。
彼女のガードとして、僕はピーチ姫と一緒にいたいんだ。
そう悟った瞬間、いつのまにか僕は静かに泣いていたんだ。
『ポロポロポロ……』
リンク「う う う………」
子リンク「兄さん………」
???「最後まで諦めては駄目デース。リンクボーイ!」
子リンク「マチスお兄さん…」
マチス「リンクボーイ。ミーの大切なポケモンたちをユーにお任せシマス!!」
リンク「……ッ!!! こっ、このポケモンたたちは?!」
マチス「いいのです。これからはリンクボーイがミーの分までしっかり育てて下サーイ、これらはミーからユーへの選別でもありマース!」
リンク「…。ありがとうございます、お言葉に甘えて大事に育てて行きます!」
マチス「今度はあのレディも一緒に連れて来て下サーイ。その日が来るのを、ミーたちはいつでも待ってイマース!」
リンク「はい、約束します!」
マチス「その代わりリンクボーイ。ユーが育てて来たポケモンたちは、ミーが責任を持って預かりマース!」
リンク「分かりました。後の事はお願いしますね、マチスさん!」
マチス「勿論デース。リンクボーイたちの旅に、祝福がある事を祈りマース!」
リンク・子リンク「「はいっ!!」」
そのレディという事は、マァム先輩の事を指している気がするんだ。
いつから僕が泣いていたのかは知らないけど、彼なりに気を遣ってくれたのかな。
その感謝の気持ちと引き換えに、僕は自分が育てて来たポケモンたちをマチスさんに託したんだ。
僕の育てて来たポケモンの中に、電気タイプが2体いるからね。
さあ行こう、マァム先輩を助ける為にも手掛かりを探さなきゃ。
8話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.11 )
- 日時: 2022/07/19 08:14
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第8話「悩みの元団長」
【FF6の世界 モブリズの村】
『カンカンカン…… カンカンカン……』
???「んっ? 誰かと思ったら、アイクとレイにユウじゃねぇか!」
アイク「久しぶりだなヒム。元気にしてたか?」
ヒム「ああ。何も言わなくても分かるぜアイク、お前さんらがこの村を訪ねて来たのは……あの可憐で綺麗な姫さんへのプレゼントなんだろ?」
アイク「ああ!」
ユウ「凄い。私より事情を見破るなんて。」
レイ「流石は元ハドラー親衛機団ってだけはある、か…」
現に親衛機団の連中だけじゃなく、キルバーン ミストバーン 大魔王バーンまでもが俺たちの仲間になっていた。
するとリウは突然此処の村の情報を集め始め、かつて何が起こったのかを少しずつメモしている。
俺もそうしたい所だが、今はリウに任せるしかないか。
ユウ「ねえねえ、フジくん。」
レイ「どうしたんだよ、リウ。」
ユウ「うん。この村の事情を教えて貰いに伺ったらね、以前はこの村にも大変な事になっていたんだって。」
レイ「えっ?!」
ユウ「今私たちが来ているモブリズはかつて。敵の上官でもあったガストラをケフカが殺害した事によって、''この世界''その物が引き裂かれた事があったらしいんだ。」
レイ「なっ、何だって?!」
ユウ「それから。村の成人男性っぽい人から聞いた話に依ると、あの時私たちが止めてくれたケフカはその頃より前から既に心その物を壊していたんだって。」
レイ「だから。毎回のようにケフカの野郎はティナをしつこく狙っていたという訳か。」
ユウ「そういう事になるね。アイクくんに事情を話したいけど、ヒムと懐かしいお話してるから邪魔したら駄目だよね。」
レイ「ああ。そういう事になるな。」
あの頃からハドラーには、時間がなかった。
それは恐らく、最後の賭けその物だったんだね。
今のハドラー親衛機団の皆はかつてとは違うけど、お互いがお互いを助け合いながらこうしてモブリズの村の復旧作業を執り行っている。
ヒュンケルもまた、1度は敵だった彼を守る為に全力を尽くしたんだね。
【ヒムの部屋】
『コトッ』
ヒム「アイク、お茶だ!」
アイク「済まないな、急に押し掛けてしまって」
ヒム「別にいいぜ。ずっと前から俺もハドラー様から英気を養えって言われてんだからよ」
アイク「…………」
ヒム「お〜い。急にどうしたんだよ、アイクさんよぉ?」
アイク「………。なあヒム、俺はちゃんと……ゼルダのガードとして役に立てているだろうか?」
ヒム「それはつまりあれか? スコールとリノアお嬢さんがあんな行動をしなかったら、自分は自分のすべき事に貫いていたと…」
アイク「ああ……」
『バァァン』
???「馬鹿だねぇアイクくん。今更そんな事を気にする事ないだろう。」
アイク「ユウ、それにレイ!」
ユウ「はぁ〜い。皆大好きユウちゃんで〜す。」
レイ「……………(汗)」
ヒム「お前らな! 揃いも揃って人の部屋に入るならノック位しやがれ!!」
ユウ「それは悪い事をしたねぇ。私に免じて今回は大目に見てくれないかい?」
ヒム「うぐっ………」
レイ「ヒムさんよぉ。そこは正直に聞いた方が身の為だと思うぜ?」
ヒム「わっ……。分かったよ、ユウに免じて今回は大目に見てやる!!」
ユウ「ありがとうヒム。ナイスフォローだよフジくん。」
レイ「おいリウ。アイクたちがいる目の前で軽々しくその名前で呼ぶな。」
アイク・ヒム「「……………(汗)」」
どっちもどっちなんだがなぁ、まあ…気にしても仕方ないか。
何とかヒム直々から暖かいアドバイスは貰ったものの、俺はゼルダが喜びそうな物を作ろうと初めて思うようになった。
彼女が愛用している髪留めは女のカムイに頼んだし、衣装とかは綾女たちに事情を話して今は新しいドレスを作っている最中だ。
その時に俺は告白するんだ、愛するゼルダに……俺自身の勇気を振り絞ってな。
9話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.12 )
- 日時: 2022/07/19 20:17
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第9話「最期の足掻きメンバーたちなりの気遣い」
【カントー地方 マサラタウン サトシの家 キッチン】
『ポトッ』
???「おいシュウ。頼まれていた材料持って来たぞ!」
シュウ「ありがとう。じゃあタツナとユウは下拵えをお願い出来るかな?」
ユウ「いいね。私たちも''こっちの世界''の皆には凄くお世話になっているからね。」
レイ「ああ。それに俺たちが滞在していても誰も迷惑とは思ってないからね。」
シュウ「ちょっとレイ、そんな事を本気で思っていたの?!」
レイ「じょ、冗談に決まってるだろシュウ(汗)」
確かにスピンオフ作品の頃は、誰とも接したくなかったのは本音じゃなかったけど。
あの頃以来での再会だったから、皆はともかく初めて見る奴らの事も知って置きたかったからな。
初めて任されたのは確か、バレンタインのチョコを作る時だったよな。
あの時はポップセンセーとマリオからのアドバイスがなかったら、此処まで上達しなかったかも知れないし。
【玄関】
『ガラガラガラ』
???「お〜い、シュウ!」
シュウ「あっ、ポップさんにレオナ姫!」
ポップ「久し振りだな。ダイはどうしてんだ?」
シュウ「…まだ完治とは行かないけど、大分良くなって来ているよ」
ポップ「そうか…。本当は会いに行きたいとこだけど、今日はこの辺でお暇させて貰うわ!」
シュウ「えっ?! これから何処に?」
ポップ「決まってんだろ? 今から俺とレオナはパプニカに帰るんだよ。国に帰ったら、暫くはこっちに来れなくなっちまうからな!」
レオナ「ええ。じゃあねシュウくん、ヒュンケルや皆に宜しくね」
シュウ「…………」
こんな再会が今日1日で最後になるなんて、絶対に嫌だ。
此処まで僕たちが強くなったのも、あのスピンオフ作品で君たちや皆がいてくれたからなのに。
本当は行かないでと言いたいけど、僕にはそんな資格はないんだ。
どうして……? 何の為に僕たちはこんなにも沢山仲良くなったのか全然分からないよ!!
『ガシッ ガシッ』
ポップ「へっ?!」
レオナ「たっ、タツナくん?!」
タツナ「なあポップさんたちよ、わざわざ国に帰らなくてもよ。1日だけでもこっちにいてくれよ?」
ポップ「ええっ?!」
レオナ「でっ……、でも私たちは……」
レイ「うるさいな。国がどうのこうのとかそんな事はどうでもいいんだよ。本当は会いたいんじゃないのかい? かつての大切な仲間に。」
ポップ・レオナ「「………ッ!!!」」
シュウ「お願い……。今日だけでもダイの傍に付いてて上げて……?」
ポップ「……。ダイが今も苦しんでるっつーなら、会いに行くしかねぇよな?」
レオナ「ええ。それ自体断ってしまったら、あたしがマァムに叱られてしまいそうだもの!」
ユウ「(キッチンから)フジくん、タツナ! 料理の味を見てくれないかい?」
タツナ「よし。分かった。」
レイ「だから。''フジ''ってポップセンセーたちの前で堂々と言うな。」
ポップ「……。仕方ねぇ、久々にアドバイスしてやりますかね!」
レオナ「そうね。あたしたちも出来る限りの事は手伝うわ!」
ありがとう、2人共。
無理に一緒にいて貰うようになってしまったけど、そうしてくれると彼は安心する気がしたんだ。
ダイは今も闘っているんだ、自分を連れ去ろうとする''何か''からたった1人でね。
未だにバッツとピカチュウが降りてこないって事は、彼らは彼らで頑張っていると言う事になる。
思い浮かべてしまうんだ、今自分の片方の手を大切な親友であるポップさんに握って欲しいと。
そしてピカチュウは、レオナさんにふかふかして欲しいと心から思っている事も。
10話に続きます。
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- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.13 )
- 日時: 2022/07/20 08:05
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第10話「勇者ダイ、暴走」
【カントー地方 マサラタウン サトシの家】
『ドカァァァン パラパラパラパラ…』
???「ぐっ。う………、ううう………」
シュウ「ねえレイ。今の音って?!」
レイ「ああ。恐らく2階からだ。行ってみようシュウ。」
シュウ「うん。」
気のせいかも知れないけど、この唯ならぬ殺気はかなり大きい。
そこには一足早くタツナとレオナさんがいて、少しだけダメージを受けているバッツとピカチュウを見ていた。
更に血相を変えながらも夾と透、そしてマリオとクロコダイン 別世界のルイージとトゥーンも来たけど。
当の本人は既に、何処かに消えてしまった後だった。
【2階廊下】
『ガバッ』
???「ぐっ………、油断したよ………」
ポップ「バッツ!!!」
バッツ「……。タツナ、それにレイたちか……?」
タツナ「おいバッツ、一体どうしたんだよこの有様は? ダイの奴に何かあったのか?」
バッツ「……。少し前にメルルが来てくれたんだけど、その時から既にダイは暴走していたんだ」
ポップ・タツナ・レイ「「「………ッ!!!」」」
シュウ「そ、そんな!!」
レイ「バッツ。ダイを助けるにはどうするんだ?」
バッツ「一瞬だけなんだが。アイツは今……、途方に暮れていたよ。」
シュウ・レイ「「な、何だって?!」」
タツナ「まさかとは思うが。ダイが暴走する理由って、もしかしてだけど…」
透「1年前に彼の大切な恋人・マァムさんを失い、その前にはお父さんを亡くしている事実を未だに受け入れていないから……」
レイ「成程。それらがきっかけで今回の騒動になったのか。」
タツナ「いや。他にもあるぞ。」
レイ「タツナ?」
タツナ「前にヒュンケルが言ってただろ。ダイの中には2つの血があるって。」
透「……。1つは竜という事は…」
レイ「最後の1つは人間の心。それってつまり。」
BGM設定:FF6より目覚めのティナ
バッツ「そうだ……。今頃になって、その2つの血が反発し始めたかも知れないんだ…」
タツナ「バッツ。」
レオナ「駄目よバッツくん。無理に喋らないで!」
バッツ「俺たちは大丈夫だ。それよりポップ、ダイが行きそうな場所は分かるか?」
ポップ「……。あの頃みたいに、もしかすると?!」
レイ「おいポップ。このままじゃダイ自身が危ないかも知れないんだ。早く行こうぜ。」
ポップ「ああ。可能性があるなら恐らくテランがあったあの泉辺りだ、それでも行くか?」
シュウ「うん。僕は皆みたいに闘える力はあまりないけど、足手まといにはならない筈だよ。」
タツナ「それによ。ダイをこのままには出来ねぇからな。」
レイ「ああ。頼むポップ。俺たち3人をそのテランの跡地に連れて行ってくれ。」
ポップ「分かった。その間別世界の2人にバッツたちを任せるが、大丈夫か?」
ルイージ(ネルさん次元)「うん。こっちは心配しないで、バッツさん」
トゥーン(ネルさん次元)「うん。バッツ兄たちの事は僕たちに任せて、ポップ兄たちはダイ兄をお願い!」
タツナ「よし。ひとまず家の外に出るぞシュウ、レイ。」
レイ「ああ。」
シュウ「うんっ!!」
今まではこんな事にならなかったのに、バッツの言う通りそれらが原因ならきっと…闘うしかないんだよね。
その頃ユウは既に、ある若き夫妻に事情を話していた。
その相手とは、初めて会う僕たちの仲間でもある。
現在のグランシェルトの王・レインと、その王妃・フィーナ。
更にユウから聞いた話に依ると、レイン殿下とフィーナ王妃の間に元気な女の子が産まれたらしいんだ。
今は彼のお父さん・レーゲンさんに事情を話して、今日中にこっちに来ると言う返事を貰ったみたいだ。
11話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.14 )
- 日時: 2022/07/20 22:11
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第11話「マァムの想い」
【テラン跡地】
『ズルっ………』
???「怖い……。このままじゃおれ、おれ自身じゃなくなってしまうよ」
この場所、前に来た事があったなぁ。
かつておれがこの場所で、ネガティブになりかけていた時があった。
あの時はポップがいてくれて、勇気を貰ったんだよな。
何で今更逃げてしまうんだよ、おれは。
???『それは、あなた自身が逃げているからよダイ!』
ダイ「マァム?」
マァム『忘れたの? 私の魂はあなたの中にいつもいるのよ?』
ダイ「……。でも怖いよ、おれには母さんの血が濃くて……このままじゃ父さんが残してくれた竜の血が勝ってしまう!」
マァム『ダイ。そんなあなたには諦めるって言葉がないのを、私は知っているのよ!』
ダイ「えっ……?!」
そうかも知れないけど、でも…おれはマァムに嫌われたくないもん。
父さんはおれには人間を変えていく力があるって自信満々に言うけど、そんなに凄くはないんだ。
だけど、やっぱり君がいないと無理なんだよマァム。
もう………、おれを置いて何処にも行かないでよ。
【カール王国付近】
フローラ「……。成程、確かにその作戦ならば勇者ダイを止める事が出来ます」
シュウ「じゃあ!!」
フローラ「ただし。それには彼自身の暴走を止めるしか、方法はありません」
ポップ「…………」
やっぱ、こうなるしかねぇんだよなぁ。
カール王国の女王様に会えば、ダイを正気に戻す方法を知ってると思っていたんだけどねぇ。
だからと言って、このままパブニカに帰る訳にも行かねぇんだ。
1日だけならとつい言っちまったが、もう少し延長するしかねぇ。
ダイを助け出し、何もなく完治出来たら……そん時はパブニカに帰らせて貰うからな!
12話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.15 )
- 日時: 2022/07/21 06:24
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第12話「2人の女性とケフカ、再び襲来」
【カントー地方 マサラタウン サトシの家】
『ギュッ……』
???「やはり。このまま一緒にはいられないか。」
レオナ「ええ。本当は私たちだって一緒にいたいけど、パプニカをこのままには出来ないわ」
ユウ「そうだね。今の君は一国の王妃様であって、ポップくんを支える素晴らしい女性だからね。」
レオナ「えっ?!」
ユウ「見ていて分かるんだ。君がどんな所で彼に惹かれたのかをね。」
レオナ「ユウ………」
あの頃はマァムが暫く離脱すると聞いた時、ポップくんの背中を押した事があったわ。
あたしがフレイザードによって氷漬けにされていた時も、ダイくんは決して諦めようとしなかった。
でも、その時にマァムは最初から何かに気付いていたの。
今の状況で闘ったとしても、フレイザードにかは全く敵わないと。
そうよ、他の場所で頑張っているポップくんの為にも……あたしが少しでも彼の不安を取り除かなきゃ行けないんだわ。
【キッチン】
『カチャカチャカチャカチャ…』
???「ねえトゥーン。君はこっちの世界にいる皆の事、どう思ってる?」
トゥーン(ネルさん次元)「どうって好きだよ。''この世界''の炭治郎兄さんとも、何度か剣の稽古とかで付けて貰ったりしているからね。」
ルイージ(ネルさん次元)「うん。僕もこっちの世界にいる皆は好きだよ、いい人たちばかりだからね。」
トゥーン(ネルさん次元)「うん。それよりルイ兄さん、ネスはどうしたの?」
ルイージ(ネルさん次元)「ああ…。さっき兄さんからネスに電話かかって来てね、今は2階で話しているんじゃないかな。」
トゥーン(ネルさん次元)「…。それってほぼ明らかかも知れないけど、もっと高みを目指したいのかなぁ。」
リゼ「確かに。もっと高みを目指すならそれが1番大切でしょうね。」
ルイージ(ネルさん次元)「君は、ベリーさんの所のリゼさん。」
リゼ「あなた方は何も知らないと思いますが。私たち''最期の足掻きメンバー''と彼らが率いる''戦士たちの愉快な日々メンバー3''の方たちとは以前共演した事があります。」
ルイージ(ネルさん次元)「僕たちだって数え切れない位沢山ありますよ。でもあの時は、2人の姫とアイツらが余計なことをするから嫌になっちゃうもん。」
リゼ「駄目ですね。そんな事ではこの先も強く慣れるか自体分かりませんよ。」
ルイージ(ネルさん次元)「…………」
う〜ん、分かってはいるけど。
何かリゼさんには強く言い返せないんだよね、僕は。
もしネスがこの場で僕たちとのやり取りを聞いていたら、かなり怒っているかも知れない。
彼はね、あの闘いからずっと一緒にいてくれる大切な仲間なんだ。
『タッタッタッタッタ…… ガチャっ』
???「ネルさんの所のルイージさん!」
ルイージ(ネルさん次元)「どうしたんだい透さん、そんなに息切らして」
本田 透「事情は後です。とにかく大変なんですよ、今この家自体から強力な殺気が漂って来ています!!」
ルイージ(ネルさん次元)「何だって?!」
草摩 夾「ああ。しかもこの馬鹿デカい気配は知ってるぞ、あの野郎がしつこく生きていたんだ!」
ユウ「待ってくれ2人共。そのケフカにもう1度勝てる保証はあるのかい?」
草摩 夾「ユウ。俺たちが今動き出さねーと怪我をしてるバッツとピカチュウはともかく、ティナを守れないじゃねぇかよ!!」
ユウ「だからだよ夾くん。此処は冷静になってちゃんと話し合わなきゃ行けないんじゃないかい?」
草摩 夾「くっ……。」
ユウ「私とてしがない''情報屋''の端くれだからね。こういう時こそ冷静になってチームを引っ張って行くのが私たちの役目じゃないのかい?」
草摩 夾「た、確かにそうかも知れないが……」
ユウ「要するにね夾くん。君たちの所の女神様がいつも言っていただろ、「敵を知る事が大事です!」て。だからね。相手がどんな奴だろうと、私たちは慌てない方がいいんだ。」
トゥーン(ネルさん次元)「駄目だよユウ姉。そんな悠長な事を言ってる場合でもないみたいだよ。」
リゼ「いいでしょう。ならばそれまででしたら、私が時間を稼ぎます。」
トゥーン(ネルさん次元)「あっ、リゼ姉!!」
経った今ユウ姉に言われたばかりなのに、無茶するんだからぁ〜。
本当はすぐ近くにいたヒュン兄にも頼みたかったけど、彼は両目を閉じたまま何かを察知していた。
あの時ポップ兄について行かなかった事を、今は凄く後悔しているんだよね。
もし闘いが長引けば長引く程、此処は安全ではいられなくなってしまうんだ。
ポップ兄がいたら何か案があるんだけど、こういう時はどうしたらいいのかなぁ。
13話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.16 )
- 日時: 2022/07/21 21:46
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
※ネルさん、ついにそちらのルイちゃんがあの力を使う回ですよ!!
第13話「大切な人にもう一度会いたい。元僧侶戦士・マァム、完全復活」
【カントー地方 マサラタウン サトシの家 客室】
???「お願い…。僕たちの為に誰も血を流さないで……」
トゥーン(ネルさん次元)「……。ルイ兄………」
ルイージ(ネルさん次元)「僕の中に眠る光の力よ。今こそ僕は命ずる、彼の大切な想い人……小さな勇者・ダイの愛する人をこの世に呼び戻して!!」
トゥーン(ネルさん次元)「………ッ!!!」
なっ、何て力なの。
まるでルイ兄の中に眠っている光の力が、ルイ兄の中で強い力を与えているみたいに眩しい。
ゆっくりと目を開けると、そこには鎧化になっているポニーテールをしたピンク色の女性が目の前にいたんだ。
ヒュン兄の使っている鎧化とは少し色違いだけど、これはこれで悪くないみたいだね。
『ヒュウゥゥン…… ガバッ』
???「………」
ルイージ(ネルさん次元)「マァムさん…。お願いだから起きてよ、マァムさん!」
マァム「うっ…。そこにいるのは……、ネルさんの所のルイージ?」
ルイージ(ネルさん次元)「えへへっ。まさかこんな形でマァムさんと再会するなんてね…」
マァム「そっか…。あの時私が旅立って……、そんなに経過していたのね……」
ルイージ(ネルさん次元)「うん。あれから1年は過ぎているけどね。」
マァム「……。そうだったのね……」
ユウ「マァム。復活して早々悪いけど。今回ばかりは君の力が必要なんだ。」
マァム「……ッ!!! つまり、私の大好きな恋人・ダイに何かあったのね?!」
ユウ「そうだ。だが先行しているポップくんたちやヒュンケルくんだけでは逆に君の愛する人を殺してしまうかも知れない。」
マァム「……。キルバーン、あなたの力を見込んで頼みがあるの。」
キルバーン「言われなくても分かるよマァム。手遅れにならない内に、ダイ君たちがいる''あの場所''へ向かいたいと言うことだね?」
マァム「ええ。それに家の前にリゼが食い止めているみたいだけど、このままじゃ彼女が危険だわ!」
ハドラー「今更何を躊躇っている、マァムよ!」
マァム「ハドラー?!」
ハドラー「マァム。お前にはまず暴走したダイを止めなければならん事を忘れるな、あのリゼという娘は俺たちが変わりに引き受ける。」
マァム「そっ、そんな……」
何よ何よ、アバン先生の仇の癖に。
アンタがアバン先生を手にかけた事、ダイから一部始終の事は聞いているんだからね。
かつての敵とは言っても、ハドラーの言葉には嘘偽りの気配はない。
確かにダイを止める事が出来るのは私しかいないけど、どうやってダイを止めたらいいのか分からないわ!
『ぽんぽんっ』
???「大丈夫。今は自分の心に従って、マァム!」
マァム「エアリス……」
ロック「おいハドラーさんよ。こいつは予想以上にやばい感じだぞ、これってどうすればいいんだい?」
ハドラー「ふっ。このハドラーから言えるのはただ1つだ、マァムとその仲間たちが勇者ダイを連れて戻るまでに俺たちが総動員で死守するんだ!」
ルキナ「それでは駄目ですハドラー、もっと過保護っぽく!!」
ハドラー「そっ、そうか! ならば俺たち新生秩序軍の戦士総動員でサトシ少年の家を全力で守り抜いて見せるぞ!!」
マァム「………。ハドラー………」
エアリス「大丈夫。わたしもマァムについて行く、だからダイを助けに行こう? マァム」
マァム「エアリス……。ええ、そうね!」
戦士たち一同『さあ行くんだ(って来て下さい)、マァム(さん)!!』
マァム「ありがとう…。さあ行くわよ、エアリス!」
エアリス「うんっ!」
そう言いながら、私たちはお互いの手を握り合う。
するとエアリスはテランの跡地に向かって、事前に準備して置いた脱出魔法・テレポを唱え始めた。
一瞬の間に私たちの姿は跡形もなく見えなくなり、ゆっくりと目を開けると……カール王国の近辺に辿り着いていたの。
私の持っているクリスタルが突然光始めたその瞬間、片方の手に持っているクリスタルの中にはスコールのビジョンが映し出されていたの。
お願いスコールのビジョン、ダイやレイたちの居場所を教えて。
するとそのビジョンは私の命に背きもせず、正直に居場所を教えてくれたの。
テランの祭壇付近……、そこにダイや皆がいるのね。
もう少しの辛抱よダイ、私が行くまで何とか持ち堪えているのよ!!
14話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.17 )
- 日時: 2022/07/22 07:55
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第14話「感動の再会、マァムとダイ」
【テラン城跡地の祭壇】
『カキィン…… カキィン……』
???1「駄目だ。いくら戦っても全くの互角になる。」
???2「諦めんじゃねぇ。ハドラーたちだって俺たちの為に頑張っているんだよ、その頑張りを無下にするつもりか?」
???3「そうだな。あっちにはリウとリゼがいるからな。ポップ先生の言う通りだな。」
ポップ「へへっ。大分落ち着いて来たけどまだまだ油断は出来ねぇな、気を落とすなよ皆!」
4人『ああ(うん)!』
別にピンクのポニーテール女なんてどうでもいいと最初はそう思っていたけど、シュウがどうしてもと言うなら助けなくはないかな。
だけどポップ先生はそれを最初から理解している、私とタツナの戦闘力がその倍以上にあると言う事を…まるで戦いが始まる前から分かっていたように。
だけど、何か感じるんだ。
タツナやシュウやレイは気付いていないと思うけど、私は察してしまったんだ。
この素早い足音に暖かい母性のような気配、これらは間違いなく味方のようね。
『ガサガサッ バァァン……』
???「ポップ、皆!」
シュウ「マァムさん?!」
タツナ「それにエアリス先生まで。どうして2人が此処にいるんだよ?」
エアリス「大丈夫。後は私たちに任せて、ね?」
シュウ「ありがとう。流石に僕たちだけじゃダイを止められなかったんだ、助かったよ。」
エアリス「大変! シュウたち酷い怪我してる、わたしなら回復出来るよ?」
タツナ「助かったぜ先生。アンタらが来てくれなかったら俺たちは全滅してたからな。」
エアリス「もうっ! 演技でもない事を言わないのタツナ、今は大人しくわたしの回復を受けていなさい!!」
シュウ「ありがとう。じゃあ、お言葉に甘えようかな。」
エアリス「えへへ。そこはこのおねーさんに任せなさい! なぁ〜んて、ね?」
シュウ「あはは。エアリス先生らしい語尾だね。」
レイ「マァム。無事で良かったよ。」
マァム「ええ。あなたたちの事はハドラーやキルバーンたちから話は聞いたわ、私たちの分までよく持ち堪えてくれたわね?」
タツナ「ああ。でも駄目だったんだ。俺たちやポップ先生たちでも全力は尽くしたけど。ダイは正気に戻る所か、言葉自体も失っているんだ。」
マァム「恐らくだけどレイにタツナ。今のダイにあなたたちの声が届いていないなら、それを止められるのは私しかいないと思うの!」
タツナ「何だって?!」
レイ「つまり。あの竜魔人になって暴走しているダイをアンタが止めるって言うのか?」
タツナ「無茶だ。いくらマァムでもダイに近付いたら駄目だ。」
ミソウ「危険危険。」
マァム「大丈夫よ。それまであなたたちはエアリスの回復治療を大人しく受けていなさい、分かったわね?!」
4人『は、はい。』
ヒュンケル「……。マァム、油断はするな!」
マァム「ありがとうヒュンケル。私は大丈夫だから、私の戦いをしっかり見ていて!!」
これ以上反論は出来なかった、何故なら遅れて駆け付けて来たあのピンクのポニーテール女の説得力には強い意志があったからだ。
まるで私やタツナたちが見てきた''あの姿''その物にそっくりなシュウと同じ、真っ直ぐな瞳。
本当は私たち双子にはまだまだ闘える力はあるけど、もう1人の茶色のポニーテールをしている女に止められてしまう。
この女もこの女で、私たちの知ってるシュウとは違った強い意志があるように私は感じたんだ。
特にこの2人とは初めて合うけど、先方で闘っているピンクのポニーテールをした女の方が私たちの倍以上に強かったみたい。
それでも私たちは戦えるけど、「駄目だよミソウ、此処はマァムさんに任せて」とシュウに止められてしまった。
【祭壇へと続く森の中】
???「ううっ……。お願いだから抑えてよ!」
マァム「……。ダイ……」
ダイ「駄目だよマァム。今にもおれは……、おれは君を傷付けてしまう! だから、俺から離れて!!」
マァム「…………」
ダイ「……。お願い、このままだとおれは本当に…本当に君を傷付けてしまう……」
マァム「…………。いいえ、それは出来ないわ!」
ダイ「どうして?! お願いだからマァム、おれの言うことを聞いてよ!!」
マァム「……。やっぱり……、今のダイは本当に竜魔人になっているのね……」
ダイ「………ッ!!!」
マァム「思い出してダイ。1年前の……、私と交わした最期の会話を」
ダイ「………。かにそうだよ……」
マァム「えっ?!」
BGM設定:FF6より永遠に、レイチェル
ダイ「確かにそうだよ。おれは1年前、君に言われたんだ。君がいなくなっても、光になっておれの事を見ているって。」
マァム「…………」
ダイ「その言葉その物が君からの大切な支えだったから。おれはおれなりにこの1年間、此処まで頑張ってこれたけど。それでもおれには耐えれなかった!!」
マァム「ダイ………」
ダイ「なのに……、それなのに君は来てしまった! それでもポップやヒュンケル、別の世界の皆はどうしておれなんかの為に此処まで無茶な事をするんだよ!!」
マァム「……。いつか言ったでしょ、私たちには休んでる暇はないって!」
ダイ「えっ?!」
マァム「私も周りがどうしてるのかはよく分からないけど。今なら分かるのよ、ダイ」
ダイ「…………」
マァム「そう。私をこうして目覚めさせてくれたあの子に……、別の世界のルイージに言われたわ。「暴走しているダイを止める事が出来るのはマァムさん、あなたしかいないんだからね?!」て。だから私、あなたを好きな気持ち自体変わることもなくこうしてあなたと向き合えているのよ。」
ダイ「………ッ!!! 止めて、止めてよこんな時に!!」
マァム「だ、ダイ?!」
ダイ「お願い…。助けてマァム、このままじゃおれ……。おれはまた正気を失ってしまうんだ!!」
マァム「………ッ!!!」
まさに、ネルさんの所のルイージやハドラーから聞いていた通りだったわ。
キルバーンだって、この事は前から知っていたと思うもの。
私がこうして大好きな人でもあるダイを止めにいかなかったら、ポップやヒュンケルたちの手で本当に天に昇ってしまう所だったわ。
まさかこんな形であなたと拳を交えるのは、あの頃のマトリフさんから言われた修行の時以来ね。
だけどダイ、あなたは心配しなくていいのよ。
あなたを支配している竜の血を、私の真・閃華烈光拳で抑えて見せるから!!
15話に続きます。
次の回はいよいよ、恋人同士の対決になりました。
少しずつ理性を取り戻して来ているダイを目の前に、マァムは新たに強化した最強の切り札でダイ自身を救う事が出来るだろうか?!
生か死か、その腕は長く共に旅をして来た彼女自身の力に委ねられている。
次の15話から暫くの間、マァムVSダイ編が続きますので…最後まで応援宜しくお願いします。
相変わらず戦闘シーン自体が苦手な私ですが、何とか頑張って本作や他のゲーム原作に登場したスキルなどを描写内に入れれるように頑張って描き続けて行きたいと考えています。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.18 )
- 日時: 2022/07/22 23:51
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第15話「仲間たちからの勇気と支え①」
【祭壇へと続く森の中】
『カキィン…カキィン…』
???「………」
マァム「ダイ………」
1年振りに会えたと思っていたけど、あなたは見えない所でずっと苦しんでいたのね。
こんな風に姿形が変わるあの頃から、私はずっとダイの背中を見ていたの。
あの時はまた躊躇っていたら、1発殴ってと強く言っていたけど。
本当は殴りたくない、そう思っていた事もあったわ。
【回想:パプニカ王国 廊下】
『タッタッタッタッタ……』
???『マァム、待ってよ!』
マァム『ダイ………』
ダイ『やっぱり、その意志はおれの為でもあるの?』
マァム『………』
ダイ『マァム…?』
マァム『レオナは言っていたわ。これから先強い敵と立ち向かうには、中途半端な気持ちでは行けないのよ!』
ダイ『マァム………』
マァム『ダイ。本当はね、あなたの側にもっといたかったわ!』
ダイ『だったら……『でも、今更変える事は出来ないわ!』えっ?!』
マァム『私は武闘家になる為の修練に励み、あなたはポップたちの力になって上げて欲しいの。』
ダイ『嫌だよ。そんな事言っちゃ嫌だよ、マァム!!』
『ガバッ………』
マァム『だ、ダイ?!』
ダイ『ごめん。でもねマァム、おれは…初めて会った時から君が好きだったんだよ。』
マァム『……。でも、レオナはあなたが好きなのよ?』
ダイ『それでもいい。おれの大切な僧侶戦士は他ならぬマァムしかいないんだもん!』
マァム『ダイ………』
まるで、私の知らない間にダイは一歩ずつ進んでいると少しずつ気づき始めたの。
当時クロコダインが敵だった時、私は死を覚悟していたけど…そんな私を助けてくれたのがダイだった。
誰かを助けたい、その気持ちが強くなった時にあの紋章の力が発動したんだわ。
そして私を助けた事によって、ダイは無事クロコダインを倒す事に成功したの。
だけど、今のダイはその頃を覚えていないわ。
16話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.19 )
- 日時: 2022/07/23 06:03
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第16話「仲間たちからの勇気と支え②」
【テラン跡地 祭壇へと続く森の中】
???「………ッ!!!」
駄目だわ、いくら責めてもダイの方が圧倒的に有利過ぎるわ。
以前マトリフさんに修行を付けて貰った時、ダイは心眼で相手の行動を読んでいたわ。
どうしたら、どうしたらダイを止める事が出来るの。
いくら力が前よりパワーアップ出来ても、今のダイには手応えがないなんて!!
???「うおぉぉぉぉ……」
マァム「………ッ!!!」
『ボワっ ピカーン』
???「踊るなら、もっと優雅にね。」
マァム「クジャ、リゼたち!!」
ゼルダ「大丈夫ですかマァムさん。今回復しますわ!」
マァム「ありがとう、ゼルダ!」
ダイ「……。皆………」
リゼ「ダイさん。あなたはその苦しみ自体から立ち去っていません。だから一瞬の隙を見てマァムさんを倒そうとしていたんです。」
ダイ「分かるもんか。分かっていたとしても、それでもおれの中に眠っている2つの血が激突しているんだよ!!」
マァム「………。ダイ…………」
それでさえも抑えているのね、自分自身の理性を。
あんなに強く誓っても、このままじゃダイを止める事は出来ないわ。
格闘家だけの力じゃ、やっぱり無理があったのかしら。
だから私はあの時、皆を守る為に命を犠牲にしたんだわ。
ごめんなさい、私には彼を止める権利はないかも知れないわ。
『カキィン…… カキィン……』
???1「マァム。今更何言ってるんだよ!」
マァム「えっ?!」
???2「忘れたとは言わせないぞ。君の側にはいつも俺たちが付いているじゃないか」
???3「そうだぜ。今のダイを止める事が出来るのはマァム、アンタの他にいないんだからな。」
マァム「レイン殿下……ラスウェル殿下、レイ!!」
レイン「行くぞラスウェル、''あの時''の力を思いっきり引き出すぞ!」
ラスウェル「ああ、レイン!」
マァム「………。嘘っ、血を覚醒し始めたわ!」
レイ「まだだマァム。これが現役の2人の力をとくとご覧になってくれ。」
マァム「………」
凄い、まるであれはクロス斬りだわ。
そして目の前で戦っている2人の中に眠っている交互の力が更に拡大し、少しずつだけど竜魔人化しているダイが正気を維持しているように見えるわ。
それを分かっていたのか、誰かが私の背後に回り始めたの。
片方の温かい手は恐らくロック、もう片方の温かい手はきっとタツナだわ!!
『ぐいっ』
ロック「さあ。今がチャンスだ、マァム!」
タツナ「後はアンタの最後の切り札に頼るぜ。マァム。」
マァム「ええっ。今度は成功させて見せるわ!」
ワリオ「おっと、そうは行かないぞ!!」
マァム「なっ?!」
ワリオ「ガハハハハハハ。俺様再参上、今日こそマァムちゃんのおパンティを……「折角の貴重な場面を、邪魔すんじゃねぇーーーー!!」ほげーーーーー!!!」
『ドコーン……… パラパラパラパラ……』
ワリオ「…………」
ドロッチェ「てんめぇ。何どさくさ紛れて人の物を盗もうとしやがんだよ、馬鹿ワリオ!」
マァム「……。えっ?! 私、今一瞬だけ狙われていたの?!」
ドロッチェ「ああ。でも安心しな、さっきみたいな事にならないようにオレが見ているから」
ロック「よし。軽い準備運動がてら付き合うぜ、ドロッチェさんよ★」
ドロッチェ「おうっ。頼りにしてるぜ、ロック♪」
マァム「…………(汗)」
本当にお構いなしなのね、あのワリオは。
私が復活する少し前にダイが繰り出したあの力で完全に消滅したと思っていたのに、まだまだピンピンしていたなんてね。
いくらワリオを止めたとしても、他の裸族メンバーが今みたいに妨害する可能性があるのは確かだわ。
なんて浮かれている場合じゃないわ、他の件はレイやロックたちが対応してくれるから何も心配はいらない筈よ。
少し離れた方から合図が聞こえる、あのサインはもしかすると……止めるなら今って事ね。
ありがとうレインにラスウェル、後は私に任せてね。
17話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.20 )
- 日時: 2022/07/23 07:03
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第17話「長き闘いの終幕と最終忠告」
【テラン跡地 祭壇へと続く森の中】
???「……。いいよマァム、おれが全て受け止めて上げるから全力でかかって来て!」
マァム「分かったわ。これが私のパワーアップした、最後の切り札よ!!」
それを聞いた時点で、ダイは竜魔人化からすでに解放されていたの。
ごめんね……ごめんなさい、あなたを止めるにはこれしかないの!
そう謝罪しながらも私は真・閃華烈光拳を繰り出すと、ダイを縛っていた鎖その物が完全に切れた気がしたの。
それを察していた私はゆっくり倒れ込んで来るダイを受け止め、''あの頃''のように私の膝枕に彼を寝かせる。
ありがとう皆、あなたたちのサポートがなかったら私は彼を助け出す事が出来なかったわ。
【カール王国 女王の間】
フローラ「やはり。魔道士ケフカは復活していたのね」
レイン「ああ。ロックから聞いた話に寄ると、後少しという所で一時撤退になったそうだ。」
シュウ「うん。あれは何処からどう見ても、完璧にティナを狙っている気がするよ。」
フローラ「………。そのティナお嬢さんを本格的に匿うなら、我がカール王国が総力を上げて彼女を護衛しましょう!」
シュウ「やったね。レイン殿下。」
レイン「ああ。戻ったらバッツたちに知らせてやろうぜ、シュウ!」
シュウ「うん。」
フローラ「待ちなさい。あなた方もあなた方で大怪我をしているわ、傷が完治するまで我が国に滞在する事を許可しましょう!」
シュウ「フローラ様。ありがとうございます。」
マァム「………」
そうよね、あの厳しい闘いを皆の力で終わらせた事自体が奇跡なんですもの。
本当は伝えたかった、もう1度ダイや皆の為に闘う為に別の世界のルイージにお願いして復活して貰った事を。
他の皆はかなり大怪我しているのに、私やダイだけ軽傷だなんて何処か腑に落ちないわ。
あのケフカに致命傷を与えた人物はまだ確定してないけど、ハドラーかキルバーンのどちらかの可能性が大いにあるわね。
【カール王国 医務室】
『ガチャッ。』
アイク「マァム。いくら軽傷でも、あまり動かない方がいいぞ。」
マァム「ごめんなさいアイク、じっとしてられなくてお城の周辺を散歩してたの」
アイク「全く。アンタもアンタでそうだが、ダイも同じように抜け出そうとしていたんだからな!」
マァム「うっ?!」
ダイ「だってだって〜、中々ない機会だからお城の中を散策したかったんだよ〜!」
アイク「お前なぁ〜。そんな悠長なことばっかして、また''あの姿''にならないとは限らないだろうが!!💢」
ダイ「わっ!!」
アイク「いいか? 俺の目が黒い内は大人しくじっとしてろよ2人共、もし俺の……俺とエアリスの言う事を少しでも否定するって言うなら……?!」
マァム・ダイ「「…………(がたがたブルブル)」」
エアリス「(静かに入室)そう。例えばわたしがマァムを」
アイク「俺が、ダイを……」
アイク・エアリス「「完璧に固定して、徹底的に1から鍛え直す(して上げる)!!(静かな怒りオーラを発揮しながら)」」
2人『ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーー!!』
レイ「やれやれ。流石に今回ばかりはお前たち2人のせいだぞ。」
タツナ「だな。それ以前にアイクとエアリスも俺たち以上に頼もしいな。」
ミソウ「うん。頼れる頼れる。」
どうしよう〜、シュウ以上に怒らせては行けない新たな仲間が出来てしまった。
特にアイクとエアリスが一緒になる事は滅多にないと思うけど、流石に今回ばかりは大人しくした方が良さそうだわ。
アイクも言っていたけど、確かに今は落ち着いているとはいえ……ダイが再び竜魔人化になるとは限らないわ。
まさかのまさかのタイミングで、もう1人の主人公が新たに降臨してしまうなんて想定外だわ。
18話に続きます。
最新話、更新です。
何はともあれ、ダイくんが無事に帰って来ました。
いや〜、此処まで来るのにかなり掛かりましたが本当に良かったです。
次のお話以降は久し振りのほのぼの回なので、これからも宜しくお願いします。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.21 )
- 日時: 2022/07/23 10:51
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第18話「ロックとシュウ」
【カール王国 キッチン】
『コトコトコトコトコトッ』
???「…。よし、丁度いい焼き加減だな」
あれから1年が経ったんだよなぁ、どうして俺は素直にエアリスへの想いを打ち明けなかったんだろう。
初めてエアリスに出会ったのは、彼女が大事に育てているお花の上に俺が降って来た頃だよな。
最後の戦いが終わった直後の瓦礫の塔が崩れかけそうになって、気が付いたら彼女が長年通っている教会に移動していたんだ。
俺、そこまで移動出来てなかった気がするんだけどね〜。
【回想:伍番街スラム スラムの教会】
???『もしも〜し、やった〜!』
ロック『………。天国?』
???『ざ〜んねん。スラムの教会! んっ?』
ロック『天使?』
エアリス『わたし、エアリス。君、降って来たの!』
ロック『へっ?!』
エアリス『吃驚!』
あれが、初めての出会いだった。
後に彼女から聞いた話に寄ると、俺はかつて彼女が好きになったその男の面影を重ねていると言っていたんだ。
だけどその男は何年か前に帰らぬ人となり、それでも悲しみの声すら出そうとしなかった。
俺にも似たような出来事がある、結婚を前提に付き合い始めたレイチェルとの最初の任務で俺は彼女を危険に晒してしまったんだ。
【現在:カール王国 キッチン】
『ぽんっ』
???「危ないよロック。考え事しながら料理をするのは良くないよ」
ロック「ごめんごめん。ぼ〜っとしてたわ!」
シュウ「…………」
ロック「シュウ、どうかしたのかい?」
シュウ「ねえロック。聞いてもいいかな?」
ロック「何を?」
シュウ「僕が聞きたかったのはねロック、君がエアリスを選んだ事だよ。最初は亡き恋人か何かの面影があったからなんだよね? でもね、君は徐々に変わって行ったんだ。」
ロック「………?!」
シュウ「レオナ先生と同じように。エアリス先生を何があっても大切にしたいと言う君の強い気持ちがロック、君自身を変化して行ったんじゃないのかな?」
ロック「…………ッ!!!」
シュウの言っている言葉その物に、嘘偽りは一切なかった。
確かに初めてエアリスと出会った時は、彼女の何処かに亡き恋人・レイチェルの面影を重ねていた事は事実だ。
そしてあの頃の任務の最中、トレジャーハンティングしていたコルツ山で崖崩れが起きてしまったんだ。
俺は何としてでも彼女を助け出したのはいいけど、その直後からレイチェルは俺の事すら全く覚えていなかった。
それから1年が過ぎて再びコーリンゲンに向かった時は、レイチェルは既にこの世からいなくなっていたんだよ。
その最後がまるで、エアリスが初恋だと言っていた''あの陽気な黒いショートヘアをした男''と同じようにな。
『ポタポタポタッ…… ポタポタポタポタッ……』
ロック「………くっ………、う う う………」
シュウ「どうしたのロック、何処か痛いの?」
ロック「……………」
シュウ「……? ロック……?」
ロック「シュウ。お前の言う通りだよ、俺がエアリスを本気で守り通したいと気付いたのはそこからなんだよ。」
シュウ「やっぱりね…。実はボクもね、君と同じようにレイを本気で守りたいと思っているんだ。」
ロック「えっ………?!」
シュウ「あの施設にいた時、脱出さえも不可能だったと諦めかけていた時にね。ボクはレイに助けて貰った事があるんだ。」
ロック「…………」
シュウ「ロック。君がエアリス先生を大切にしたいと思っているように、ボクもレイを大切にしたいと考えているんだよ。」
ロック「違うんだ、違うんだよシュウ!」
シュウ「ロック…?」
ロック「今はそれだけが理由じゃない。俺は……俺は……、俺は今もエアリスの事が大好きなんだ!!」
シュウ「………。ボクだって同じだよ、ボクも君に負けない位にレイの事が1番好きなんだ」ロック「シュウ………」
言いたい事も言えないままお別れするなんてさ、俺だったら絶対に嫌ッスよ。
前にティーダがそう言って、俺を叱ってくれた事があったんだよな。
ジタンも……セシルもそれらを十分に理解しているから、ガーネット殿下やローザ王妃に堂々と自分の想いを伝える事が出来るんだ。
今分かった気がするよ、俺には無くてはならない存在がエアリス自身である事が。
お互いに失意のどん底に沈みかけた事もあったあの日、俺はエアリスを……エアリスは俺を何も言わずに受け入れてくれた事があったんだよな。
もう、これ以上悔やみ続けていてもいい事なんて何もないんだ。
今度は俺がどんな些細な事があっても、エアリスが抱えている負担を少しでも軽くしなきゃ行けないんだからな。
19話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.22 )
- 日時: 2022/07/23 12:50
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
今作のメインキャラたちによる、イメージBGM設定紹介。
・絆永久に〜アイクのテーマ〜
使用キャラたち:猪名寺乱太郎 風間トオル ゴウ アラン クロコダイン レオナ ラーハルト ゼルダ ブラックピット リュウ タツナ ミソウ
・エアリスのテーマ
使用キャラたち:摂津のきり丸 山村喜三太 加藤団蔵 皆本金吾 本田 透 黒崎一護 石田雨竜 竈門炭治郎 竈門禰󠄀豆子 ロック・コール ピーチ ゼロサムス 女カムイ ベレト 男ルフレ 日暮とわ シュウ リゼ
・ティナのテーマ
使用キャラたち:食満留三郎 土井半助 草摩 夾 我妻善逸 冨岡義勇 風間トオル バッツ・クラウザー ポップ ヒュンケル せつな レイ ユウ
・リュウステージ
使用キャラたち:潮江紋次郎 野原しんのすけ ボーちゃん 草摩紅葉 草摩楽羅 もろは 是露 麒麟丸 ハドラー ミストバーン ヒム
・ケンステージ
使用キャラたち:七松小平太 斑目一角 翡翠 宇髄天元 時透無一郎
・My Mind
使用キャラたち:マリオ ピカチュウ リンク ピット 子供リンク ベレス 朽木ルキア 井上織姫 嘴平伊之助 不知火実弥
以上です。
名前が出なかったキャラたちは、そのキャラじゃないと使用しないBGM設定にしていますのでご了承下さい。
本編19話に続きます。
感想やアドバイスは、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.23 )
- 日時: 2022/07/23 21:38
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第19話「レイの不安とカオス軍の襲来①」
【カール王国 医務室】
『カツカツカツカツカツ……… ギィィィン』
アイク「レイか。ダイたちなら寝てるが?」
レイ「ちょっとダイに話したい事があってね。悪いけど、少しの間だけ2人きりにさせてくれないかい?」
マァム「待って。話なら私も「ごめん。今回ばかりは俺とダイの2人で話したいんだ。」……。分かったわ、部屋を代えましょう? アイク」
アイク「あっ、ああ………」
マァム「…………」
アイク「…。マァム………」
さっきの様子を見る限り、レイから殺気は感じないが。
俺たちを退いてまで話したい事とは一体、何なんだろうか。
途中の分かれ道でエアリスは兄貴の元に向かうと言い、マァムはフローラ殿下の元へ行くと行って解散になった。
さて、俺もゼルダが心配だから顔を見せに行くか。
『シャリシャリシャリシャリシャリ……』
???「…………」
レイ「…………。」
???「ねえレイ。さっきから何を剥いているの?」
レイ「林檎だよ。此処へ来る途中ロックに合ってね、上手な剥き方を教えて貰ったんだ。」
ダイ「………。本当は怒ってるんだよね?」
レイ「少しね。今回ばかりはどうしても納得出来なかったからな。」
ダイ「………」
レイ「……。再び竜魔人化にならないとは限らないと言うアイクの気持ち、今ならよく分かるんだ。」
ダイ「……。確かに下手をすれば、また現れてしまう可能性だってあるよ」
レイ「ダイ。何でもかんでも1人で背負い込もうとするなよ。俺たちは仲間じゃないか。」
ダイ「でも。こればっかりは、どうしても無理なんだ」
レイ「……。それを言うならさ、俺やユウたちだって例外じゃないんだよダイ。」
ダイ「えっ……?!」
レイ「以前君のいないスピンオフ作品でね。リゼが言っていたんだ。俺やタツナたちはポケモンと人のキメラだと。」
ダイ「………。何だかおれとヒュンケルみたいだね。」
レイ「いや。俺が見た限りだとヒュンケルは違うかな、確かに君は似たような姿形だけど。」
シュウやリゼ以外の最期の足掻きメンバーである俺やタツナたちは文字通り混血だけど、ダイが2つの血を持っているなんて想定外だった。
ヒュンケルは普通の人間なのに、育ての親がモンスターだった事自体知らなかったんだ。
幼少期の頃に実の両親に捨てられて途方に暮れていた所を、モンスターであるバルトスに拾われて育ったんだよね。
だからヒュンケルとダイには、似たような関係があったかも知れないんだね。
『コンコンコンっ』
???「話し中の所済まない、ダイに用があるんだが構わないか?」
レイ「ああ。入って来てもいいよ。」
ヒュンケル「(静かに入室)済まない。先によくない知らせが届いた。」
レイ「もしかして、敵がまた攻めてくるのかい?」
ヒュンケル「そうだ。現にティナが危険だ、いくらハドラーたちがいるとはいえ…カオス軍との遭遇は免れないだろう。」
レイ「くそっ。一難去ってまた一難か。」
ヒュンケル「だが。おれたちには休んでいる暇はない。急いで動ける者は至急会議室に集まれとの招集だ」
レイ「ああ。ヒュンケル、俺が不在の間ダイをお願いしてもいいかい?」
ヒュンケル「その位当然だ、レイ!」
レイ「ああ。本当に任せたぞ。ヒュンケル。」
ヒュンケル「分かった、ダイの事はおれに任せろ!」
もし出頭って合図があった場合、俺はタツナとミソウ リウ リゼに声を掛けなければならない。
シュウも頼りになるけど、今回はバッツの用に魔法攻撃で援護を頼みたい位だよ。
シュウの為にも、この世界にいる皆を守る為にも俺たち最期に足掻きメンバーは戦闘に参加する資格があるんだ。
だからヒュンケルは俺の力を信じて、招集を掛けてくれたんだ。
ダイ、この戦いが無事に終わってからさっきの話の続きをしよう。
20話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.24 )
- 日時: 2022/07/24 07:16
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第20話「新人夫婦の悩めるメンバー編成」
【カール王国 会議室】
『カツカツカツカツカツ……』
竈門炭治郎「……ヒソヒソ(ねえゼルダさん、この足音ってもしかすると?!)」
ゼルダ「ヒソヒソ(ええ炭治郎さん、レオナさんが私たちのいる''こちら''にお見えになられる音ですわ!)」
竈門炭治郎「ヒソヒソ(成程………。どんな発表になるか楽しみですね)」
ゼルダ「ヒソヒソ…(はい、そうですわね!)」
アイク「ゼルダ、炭治郎!喋りたい気持ちは分からなくもないが、今は大人しく我慢してろっ!!」
2人『(小声)はっはい、ごめんなさいアイクさん!!』
アイク「…………(溜息を付いている)」
レオナ「…………」
フローラ「ではレオナ姫、此処にいる集まった者たちの前であなたからの力強い一言をどうぞ!」
レオナ「はい。フローラ様」
まさか、こんな形で再び戦争が起きてしまうなんてね。
あの時も同じように避けられない闘いが、何度か繰り広げられていた事も沢山あるわ。
あの頃は丁度マァムが新しい力に目覚めようと決意した後から暫く経った時に、戦争は始まってしまったのね。
でも、それらと同じ位に今度ばかりは本格的に長期戦になる可能性が大いに高くなる事は間違いないかも知れないわ。
『ぽんぽんっ』
???「…………」
レオナ「ポップくん…?」
ポップ「レオナ、最初の方は俺から言わせてくれないか!」
レオナ「ポップくん…。ええ、お願いするわ!」
ポップ「いいか皆。既に何人かも気付いているかも知れないが、今回は俺たちの大切な仲間・魔導戦士ティナ奪還阻止作戦の幕開けなんだ!」
タツナ・レイ「「なっ?!」」
シュウ・ミソウ・ユウ「「「えっ?!」」」
リゼ「ちょっと待って下さいポップ先生。それらの内容を私なりに分かりやすく説明しますと、再び奴らが私たちのいるこのカール王国に奇襲を仕掛けて来る可能性が充分に高いって事なんですか?」
ポップ「そうだ。今ティナはカントー地方のマサラタウンに身を潜めているが、ケフカの野郎がどんな奴なのかはある程度は知っているだろ?」
タツナ「ああ。よくシュウやレイから聞かされているから大抵の事は理解しているぜ。」
ミソウ「ポップ先生。私たちをこの会議室に集めた理由はもしかすると?!」
ポップ「その通りだ。今回ばかりは完璧に死守しなきゃならなくなっちまった!!」
レイ「つまり。つまり先程ヒュンケルから聞いていた悪い知らせって言うのはこの事だったって事なのかい?!」
ポップ「ああ。さあレオナ、後の事は任せたぜ!」
レオナ「ええっ!」
ありがとうポップくん、あの時はそんなあなたの力を見込まず引っ叩いてしまってごめんなさい。
あの頃は記憶その物をバランに依って全て消去されてしまったダイくんを見て、ポップくんは何をどうすればいいのかを既に見切っていたんだわ。
いつまでもこの場に身を潜めていてもきっと、何もいい対策は思い浮かばないである事に違いないだろうとポップくんは最初から感じていたに決まっているわ。
だからあの頃の彼は彼なりの作戦で行動に出て、当時敵だったバランたちに奇襲作戦を仕掛けていたんだわ。
レオナ「今此処に…。今此処に新生パプニカ王国の王妃として、隣にいるポップ殿下の妻として。このレオナが直々に皆さんに指示を出します!」
3作品の戦士たち一同『………』
レオナ「まず。現段階では勇者ダイとその恋人・マァムは動ける位までの回復に到達しています、しかし私は………そんな彼ら2人を戦場に赴かせる訳には行きません!!」
3作品の戦士たち一同『…………ッ!!!』
クロコダイン「ポップにレオナ姫! そっ、それはまさか?!」
ポップ「ああっ。そのまさかだぜ、おっさん!」
レオナ「ええっ。ポップくんと私の2人で力を合わせて1人ずつ名前を呼びますから、その人たちは戦場に赴く準備をしなさい!」
タツナ「………。多分だけど俺たち6人は間違いなく呼ばれる、よな?」
ミソウ「うん。多分そうだと思う。」
レイ「ああ。現に今回の作戦の主導権を握っているのは。間違いなくあそこにいるポップ先生とレオナ先生の2人だ。」
リゼ「ええ。呼ばれた人は闘える準備を整えなきゃ行けません。」
シュウ「万が一の事もあるからさ。ひょっとしたらボクたちは全員抜擢されないんじゃないかなぁ?」
レイ「いや。それは確実に低いと思うぞシュウ。」
タツナ「ああ。誰を順番に呼ぶかはポップ先生たちに任せようぜ。」
ユウ「うん。そうだね。」
ミソウ「抜擢抜擢。」
正直に言うと、こんなに沢山いる仲間たち1人1人から誰を呼ぶのかが難点よね。
それらは当然といえば当然なんだけど、此処まで来たからには全力を出すしかないわ。
これだけの仲間がいれば、以前みたいに3つの班に分ける事だって容易いもの。
私も私でポップくんとよく話し合い、誰をどの班にするのかを真剣に決めていたんだ。
う〜ん、各自の班にはやっぱり15人ずつの編成で行った方がいいんじゃないかしら。
『タッタッタッタッタ…… バァァン』
戦士たちの愉快な日々メンバー3とカオスな日常〜大丈夫ではないメンバー一同『じゅ、ジュリエッタ(さん)! それにドロッチェ団長?!』
ドロッチェ「……………」
???「ハァ………ハァ………ハァ……。みっ……皆、大変よ!」
レオナ「ドロッチェにジュリエッタ! どうしたの、2人共そんなに息切らして!」
ドロッチェ「ああ。見回りとしてオレとジュリエッタは各階を見回っていたんだが、1階全体を見回っていた筈のジュリエッタに異変が起きたんだよ」
我妻善逸(ネルさん次元)「えっ?! じゅ、ジュリエッタさん……、それってまさか?!」
BGM設定:FF6より目覚めのティナ
ジュリエッタ「ええ。何やら胸騒ぎがすると思ってヒュンケルのいる医務室を覗いたんだけど、既に彼はダイの放った睡眠魔法に掛かって眠らされていたのよ!」
タツナ「マジかよ。なぁネルさんの所のドロッチェさんよ、今の話は本当なのか?!」
ドロッチェ「ああ。その後オレが遅れてジュリエッタと合流した後、彼ら2人の描き置きと見られるメモをオレたち2人が見付けたんだ!」
シュウ「そっ……、そんな!!」
タツナ「何でなんだよ。よりにも依ってこんな忙しい時にまた姿を眩ますんだよダイ、マァム!!」
ポップ「…………」
レイ「どうかしたのかい、ポップ先生?」
ポップ「………。レイ、済まねーけどアイツら2人の描いたメモの内容をおれの代わりに代弁してくれねーか?」
レイ「ああ。勿論構わないよ。」
ポップ「…………」
レオナ「ポップくん……」
ポップくんの両手が、こんなにも静かに震えている事自体が初めてだわ。
もしもダイくんとマァムが何処かで盗み聞きしてしまったとなれば、真っ先に行動に出た事になるわね。
あのケフカをマァムは1度倒しているのに、再び再復活したと言う事だから……それだけでもカオス軍の勢力は更に強くなっているんだわ。
今の所の新生カオス軍の勢力を確認してみると、田舎の村育ちの少年・アルスくんに指揮権を委ねられていると断言が出来るわ。
つまり彼がカオス軍のリーダーとして兵を率いて私たちのいるカール王国とハドラーたちがいるマサラタウンに奇襲作戦を仕掛けるとしたら、アルスくんの真の狙いは自分の身内であり……幼馴染でもあるマリベルを彼の手中に収める事しか頭にないのは間違いないわ。
これらの奇襲作戦に詳しいメンバーがいるとするなら、生まれ変わった船戸一族にも参加する資格が十分にありそうね。
21話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.25 )
- 日時: 2022/07/24 21:06
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第21話「次なる世代に繋ぐ為に。ダイとマァム、最後の賭け 前編」
【パラデイアの世界 アルドール城 玉座の間】
???「……。事情は理解した、これ自体を変える気は一切ないって事だね?」
ダイ「ああ。ティナが危ないと言う状況は変わらないけど、これ以上おれやマァムの為に誰かが傷付くのは見ていられないよ」
マァム「クロノ殿下。私たちを守る為に光になった彼らには恩があるの、これ以上貸しを造るのはもう嫌だから!」
クロノ「………」
今すぐにでも2人の意思を拒みたい、そんな生半可な覚悟で戦っても危ないに越した事はないよ。
もし兄貴が此処にいたら、間違いなく猛反発するよね。
だったら、僕の下す判断は決まっているじゃない。
それらが出来るよう、僕が陰から支援しよう。
クロノ「いいだろう。ただし、条件を出させて貰うよ!」
ダイ「条件?」
クロノ「うん。最後の戦いの前に、僕と手合わせをして貰う。それが条件だ」
ダイ「分かった。戦いの前の準備運動に丁度いいから、お手柔らかにね!」
クロノ「うん!」
マァム「…………」
現在のアルドール王クロノと、ドラゴンの騎士・ダイが練習試合を開始しようとしている。
クロノはかつて時間で旅していた時から愛用していた日本刀を使用し、ダイは生まれ変わった自身の剣で対抗する。
これはつまり、1対1の勝負になるわね。
『ぽんぽんっ』
マァム「……? ルッカ……?」
???「マァム。此処は危険よ、観客席に案内するわ」
マァム「ええ。お願いするわ、ルッカ」
ルッカ「ふふっ。その意気よマァム、気に入ったわ!」
マァム「うんっ!」
クロノ「コブナ。道中はルッカとマァムのガードをお願いしていいかな?」
コブナ「はい。俺に任せて下さい、クロノ様」
今の男の子が、かつてボルトたちと一戦交えたと言う新生船戸一族の男の子ね。
歳に関してはダイより少し歳下だけど、立派にガードを務めていたフナムシを尊敬しているみたいね。
確か私もポップに同じ事を言って、逆に傷付けちゃった事があったわね。
ダイがそれを気付かせてくれなかったら、私は彼じゃなくポップを選んでいたかも知れないわ。
ううん、今のポップにはレオナがついているんですもの。
それとは逆に今の私に出来る事は、この限られた時間や旅の中でも皆が期待している勇者・ダイを私がしっかり支える事なんだから!!
22話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.26 )
- 日時: 2022/07/25 06:43
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第22話「いなくなった2人」
【カール王国 外】
『パチパチパチパチ……』
ポップ「お〜い、ダイーーーーー!」
レオナ「何処に行ってしまったの、マァムーーーーー!」
タツナ「ダイ、マァム! 俺たちの声が聞こえていたら返事をしてくれ!」
シュウ「タツナ。どうだった?」
タツナ「駄目だ。これだけ探しても2人は何処にもいない。」
シュウ「そっ、そんなぁ〜。」
ノヴァ「何処へ行ってしまったんだ、ダイ!」
ミストバーン「…………」
あの置き手紙は、間違いなくダイとマァムの筆跡だった。
キルからおおよその話は聞いてはいたが、まさかダイたちがこの事件に参加するとは思いもしなかったぞ。
私には2つの力があるが、どちらも敵を葬るには丁度いい力だ。
だから、ダイたちの前では使わないようにしなければならない。
ヒム「おぉ、隊長さんよ! そっちはどうだったんだ?」
チウ「駄目だった。ダイくんもマァムさんも何処にもいない」
ラスウェル「………」
ユウ「どうかしたのかい、ラスウェル殿下」
ラスウェル「俺の気のせいかも知れぬが。ダイたちはこうなる事を覚悟して何かをやろうとしているのではないか?」
ユウ「えっ?!」
キルバーン「………」
ラスウェルくん、君の言い分は間違いないだろうね。
もしかすると、ダイくんたちはそれらを覚悟して僕らを奴らから守ろうとしているかも知れないね。
これだけ手分けして探してはいても、2人は何処にもいない。
あれ程アイクくんとエアリスに忠告されていたのに、あの2人と来たら本当に仕方ないねぇ……。
【カール王国付近にある木】
『ガサッ』
???「ゼルダ!」
ゼルダ「……。私、エアリスさん程ではありませんけど。彼らの目的を読んでしまいましたわ」
アイク「何っ?!」
ゼルダ「でも。かつてレオナさんも仰っていましたけど、どうして打ち明けてくれなかったのでしょう……」
アイク「…………」
???「ゼルダ。先程ルッカから俺に連絡が来たぞ」
ゼルダ「クラウドさん!」
クラウド「今あの2人はアルドールにいる。そこで最後の戦いに向けて、クロノとダイが手合わせをしているそうだ」
レイン「ちょっと待てよクラウド。もし……、もしかしたらダイたちは……?」
クラウド「ああ。多分だがレイン、以前のスコールとリノアのように……今度はダイたちが俺たちを守る為の光になろうとしているんだろう……」
アイク「……。くそ、これじゃあ先に光になったアイツらに顔向け出来ないじゃないか!」
ゼルダ「………。アイクさん………」
ゴクウブラック「…………」
やはりな、奴らの様子がどうもよそよそしいから気になって後をついて来たんだが。
まさか、それが2人の決意した理由とはな。
若き2人を失うのはどうも洒落にならんが、この事実を伝えてしまえばバッツとやらのショックは確実に大きいだろう。
一時はマァムと言う娘が抑えていたエクスデスが再復活しているとなれば、あの若き2人を止める事は不可能になる筈だ。
よしっ、アイクやクラウドたちが本格的に動き出す前に先に光になったと言うスコールとリノアをこの世に呼び戻す儀式を俺が自ら行うとするか。
23話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.27 )
- 日時: 2022/07/25 22:36
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
リクエストを募集したいと思います。
テーマは「海」
このテーマ内でしたら、何でもいいのでどんどん参加して来て下さい。
本編23話に続きます。
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.28 )
- 日時: 2022/07/26 01:53
- 名前: 月之海 (ID: CjEXmc.2)
お久しぶりです月之海です。
リクエスト募集で海といったら、メンバー達の夏休みみたいな感じでバカンスとかどうですか?
それかもしくは海に艦隊率いてカオス軍との戦争とか?(あり得ないと思いますけど)
以上それでは!
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.29 )
- 日時: 2022/07/26 05:38
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
お久し振りですね、月之海さん。
確かにバカンスいいですね!
それっ、早速使わせて頂きますよ!
昨日の敵は今日の友って感じで、カオス軍の一部も登場します。
猗窩座は当然カオス側なので、出したいと考えていたんですよ。
しかし、ハドラー親衛機団はコスモス軍なので味方です♪
今から描きます。
素晴らしい案を、ありがとうございました。
それでは。
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.30 )
- 日時: 2022/07/26 06:42
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第23話「帰って来た魔女と魔女の騎士候補生①」
【ラピスの世界 土のクリスタルの間】
『カツカツカツカツカツ……』
???「おや。君がこの場所に訪ねて来るとは珍しいな、ブラックよ」
ゴクウブラック「ふん。俺はただ次なる犠牲者を出さない為にアイツらの悲しみや負担を減らしたいだけだ」
合体ザマス「成程。それはブラック、君も例の事件を察していたのかな?」
ゴクウブラック「ああ。来る途中にハイラル国の女王・ゼルダとそのガードを務めているアイクの話を、嫌と言うほど聞いて来たからな」
合体ザマス「………」
確かに我も、ゼルダの気持ちは十分に理解出来るぞ。
いつぞやの件ではあの若き2人に彼らを守ると残してこの世を去ったスコールたちの事を考えると、我自身も張り裂けそうだ。
しかし、やはり月日が流れてしまっては彼らが再び悲しむのも時間の問題だ。
この我が初めて願う、ヘス側の戦士・魔人フィーナよ。
我の声を聞いているなら、その望みを叶えてくれないか。
『ヒュウゥゥン…… ピカーン』
???『ザマス様、そしてブラック!』
合体ザマス「おお。久しいな、ヘス側の最強戦士・魔人フィーナよ!」
ゴクウブラック「チッ。この俺様を呼び捨て呼ばわりにするとはな、相変わらずあの頃から変わらないな魔人の姿のフィーナよ!」
魔人フィーナ『あらいいじゃない。私は堅苦しい事はあまり好きじゃないもの』
ゴクウブラック「ふん。もし生きていたら俺に失礼な無礼をした行いで、お前を葬っていた所だ!」
合体ザマス「ブラック。今はそれが本題ではないだろう、済まなかったな魔人フィーナよ! 我々が此処にいるのは先に光になった''ある2人''の事だ!」
魔人フィーナ『まさか。700年振りにあの力を使う時が来るなんて、とても信じられないわね!』
ゴクウブラック「何っ?!」
まさかとは思うがこの女、俺たちの知らない年月の間……例の六期衆の連中とやらといつぞやの戦争を招いてしまった事があるとか言うつもりではないだろうな。
下らん、俺はそんな昔に起きた戦争自体には興味はないぞ。
今知るべきなのは、今起きている事件その物だ。
その為に俺はあの伝説の司令官とも言われるあの男とその男を幾多の戦いの中でも大いに支えながらも……巨大な魔力の力を持つ魔女の力が今必要だから、それの儀式を急いで取り行いだけなんだ。
【カール王国 会議室】
???「皆さん。この所ロクに体を休めていないと伺っているので、今は充分な休息を取る為にこのような企画を我々なりに考えて立ててみました!」
『ペラッ』
ポップ「ん〜? 全員で十分な英気を過ごす為の楽しいキャンパスライフ?」
フローラ「そうです。勿論これから来るであろう長期戦に備える為にもあまり時間がない事は我がカール王国側としても重々承知していますが、今回ばかりは一旦戦いから完全に離れる必要があります」
クラウド「成程。確かにあんたの言う通り俺やポップたちは色んな戦いをして来ているから、今までは休まずに頑張ってこれたかも知れないな」
ヒュンケル「ああ。このまま戦い続けても、更に犠牲者を出してしまうだけだ!」
レオナ「ええっ。今頃はザマス様たちが先行して、私たちが最も会いたい''彼らの復活の儀式''を急がせてくれるように……行動に出ているんだわ」
クラウド「ふっ。俺たちの為に動くとは、流石はあの神々だな!」
レイン「…。だけどさ、それ以前にアルドールにいるクロノやダイたちの事はどうするつもりなんだよ?」
戦士たち一同『う〜ん………』
やっぱ、そうなるんだよなぁ。
ダイたちもダイたちで互いの力を強化してるってんなら、一旦中断すべきだと思うけど。
それ以前に俺はアルドールに足を運んだ事がないからなぁ、一体どんな世界なのかすげー気になる所だよ。
クラウドに関しちゃクロノとは血は繋がってないけど、実の弟みたいな存在なんだよなぁ。
俺自身に関してもヒュンケルにとっては、実の弟弟子その物だから……その気持ちは分からなくもないかも知れねーよ。
24話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.31 )
- 日時: 2022/07/26 22:18
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
更新の状況です。
現在月之海さんから頂いたリクエスト回の最中ですが、メインキャラたちはポプレオ ロクエア アイゼルが中心になります。
他にも、「この人たちもお願いします!」と言う案がありましたら宜しくお願いしますね。
本編24話に続きます。
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.32 )
- 日時: 2022/07/27 06:34
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第24話「お互いの変わらぬ想い Sideinポプレオ編」
【カール王国 テラン跡地の湖の間】
『ガサガサッ』
???「ほらよレオナ、着いたぜ!」
レオナ「………ッ!!!」
この場所、確かメルルとナバラさんの故郷だったテランがあった場所の近くだわ。
あたしも覚えている、この場所に竜の神様の墓前があった事を。
そしてダイくんが父であるバランに初めて出会い、ダイくんが何度か死に物狂いで此処まで逃げて来たことも沢山あったわ。
その理由は多分だけど、私たちのような人間を滅ぼそうと言うバランの命令を一生懸命に拒んだ事だわ。
『ポトッ……』
ポップ「………。あの頃よ、ダイが湖に引き込まれちまった時……あんたしか頼れる奴がいなかったんだよな……」
レオナ「…………」
ポップ「でも。そんな俺やレオナのピンチを救ってくれたのが、クロコダインのおっさんだった!」
レオナ「ええっ……。クロコダインには感謝しているわ、でも………でも………!!!」
ポップ「んっ?」
レオナ「クロコダインも勿論そうだけどポップくん、あたしは最初あなたを何の根拠もなく疑っていたわ! 本当にこの人はこれからも一緒にいてくれるのかと疑ってしまったのに! それでもポップくんは、迷わずにあたしの手を掴んでくれたわ!」
ポップ「……。ベンガーナの頃なんて俺さ、あんたに散々嫌味とか言っちまっただろ。何か……、それ自体が恥ずかしくてよ!!」
レオナ「………。………がうわ………、違うわポップくん!」
ポップ「えっ……。………ッ!!!」
その時のおれは一瞬、何が起きたのかすら分からなかった。
またテランにいた頃のように、おれはレオナにひっ叩かれるんじゃないかと覚悟しながら目を閉じた。
しかし、その音自体感じなかったんだ。
ゆっくり、少しずつゆっくり目を開けると……お互いの体温をその場で感じ取っていた事に気付いたんだ。
今俺の目の前には彼女がいて、そしておれはレオナにしっかり抱き締められていると言う事を少しずつ自覚するようになっちまった。
『ガバッ………』
ポップ「れっ……、レオナ……?」
レオナ「嬉しい。またあたしの事を君の口からそんな風に呼んでくれるなんて、あたしは凄く嬉しいわ!」
ポップ「……。なあ、1つ聞いてもいいか?」
レオナ「何っ? あたしに答えられる事なら遠慮なく言って、ポップくん!」
ポップ「………。あの時のベンガーナのデパートでのこと何だがよ、おれ……実を言うとあんたに見惚れちまった事があったのを知ってるよな。でも、あんたはおれにこう言った! 「あたしはまだ、君を信用している訳ではない!」と……。それでも……それでもおれはあんたに信用して貰いたくて、何とか頑張って来れたのに肝心な所でヘマしちまったんだよなぁ……。そんな男であるおれを見ても、レオナはおれを好きで居続けてくれるのか?」
レオナ「ええっ。そこは今も変わらないわ、それにサヴェッラ大聖堂で誓ってくれたでしょ? これからもあたしを守り、愛し続けてくれる事を……」
ポップ「……。姫さん………」
レオナ「だからねポップくん。もし君にこれから何か起こるような事があっても、今度はあたしがポップくんを守って見せるわ! 一国の王妃である前に君と共に戦う大切な仲間として、あたしはどんな時でも君の側にいたいの!」
ポップ「…………」
レオナ「それから。その『姫さん』て言うのは金輪際禁止ね、折角あたしと同じ道を進むと決めたからには他人みたいな関係に二度と戻りたくなんかないもの! これから何があったとしても……あたしの側にはいつだってポップくん、君がいてくれなきゃあたしが困るんだからしっかりしなさいよね!」
ポップ「へへっ。パプニカを離れる頃……マァムが言ってたな、「レオナ、そうやって真っ直ぐに言えるあなたが好きよ」て。その勇気の一声があったからこそ! 今のアイツは、''おれたち''のダイと一緒に居られるんだからよ!」
レオナ「ええっ。ダイくんもマァムもお互いに自覚し合ってないから、そこがまた可愛いらしいけどね! ふふっ♪」
ポップ「………。なあレオナ、そろそろ目を瞑ってくれないか……? 開きっぱなしだとよ、その……やりづらいんだよ………////////」
レオナ「いいわ。今日だけあなたの言うことを何でも聞いて上げる、二度と来ないこの日の為に。せめて……せめてこの時間が長く続いてくれるとあたしも嬉しいから……」
ポップ「………。レオナ………」
レオナ「ポップくん………」
そう、あたしはこれを1度だけ行ってみたかったの。
これこそが正に、あたしが憧れていたティーダくんとユウナが行っていた愛の儀式その物だわ。
お互いが此処まで愛し合っていると言う事を互いの体温で感じ取りながらも、湖の中に落ちていきながらあたしたちは互いの手を掴んでいる。
ポップくんの両手をあたしがしっかり手に取り、あたしの両手をポップくんが引き裂かれないようにしっかりと手に取ってくれる。
ポップくんとあたしだけが許されるその儀式を無事に終えて再び陸に上がり、ポップくんは前から準備してくれた大きなバスタオルで優しく拭いてくれる。
何だか、目の前にいる彼が昔と全然違うような気がして来たわ。
『キュッキュッキュッキュッキュッ……』
ポップ「よしっ、これで綺麗になったぜ!」
レオナ「うん。ありがとう、ポップくん!」
ポップ「いいか? こう言うのはおれ以外の奴を誘ったら駄目だからな?」
レオナ「ええっ、肝に銘じて置くわ!」
ポップ「……………」
レオナ「ねえ、ポップくん……」
ポップ「んっ?」
BGM設定:FF10よりユウナのテーマ
レオナ「ベンガーナの時みたいに、あの一言をあたしの前でもう一度言ってくれないかな?」
ポップ「……。言うのは別にいつでもいいんだけどよ、またあの頃みたいに「あたしはまだ、君を少しも信用しているつもりはないわ!」て落ちのパターンは無しにしてくれよな?」
レオナ「ふふっ。やっぱり、かなり根に持ってたりしてたの?」
ポップ「あっ……、当たり前だろ。あん時おれがどんな想いであんたの為に覚悟を決めてまであんな恥ずかしい台詞を言っちまったのか、全然分からなくなっちまうじゃねーかよ!////////」
レオナ「ふふっ。でもね、今君が言ってくれたその一言はあたし自身を凄く安心させてくれる気がするの!」
ポップ「ったくよ〜………」
レオナ「ありがとう。あたしを此処に連れて来たのは、少しでも英気を養えようとしたからでしょ?」
ポップ「ああ。それにこの場所はさ、おれやレオナ クロコダインのおっさんたちに取っても忘れられない大切な場所でもあるんだからさ! また此処に来たいと思ったらよ、遠慮なく言ってくれよ! いつでもおれのルーラでひとっ飛びしてやっからよ♪」
レオナ「………。ええっ、そうよね………」
ポップ「……ッ!!! あ〜済まねぇレオナ、おれが面白おかしくそんな事を口にしちまって!!」
レオナ「違う。そうじゃないの、ポップくん!」
ポップ「へっ?」
レオナ「嬉しいの……。また此処にいつでも来れるんだって分かったら、嬉しくて涙が出て来ちゃったから……」
ポップ「………。あんたが気が済むまでおれはいつでも付き合ってやるぜ、こうして別の誰かと一緒に見る月夜の散歩も……たまには悪くないもんだ!」
レオナ「………。ええ、そうね!!」
ありがとうポップくん、君は本当に頼もしいわ。
確かにベンガーナにいた頃は、あたしは君の事を見た目だけで判断していたかも知れない。
だけど、さっきあたしたち2人が執り行った愛の儀式だとポップくんから感じた温もりは嘘偽りのない暖かさその物でもあった。
こうして好きな人の前で泣かせてくれるだけでも嬉しいのに、それ以上嬉しい気持ちにさせないでよポップくんの馬鹿!!
そんな風に優しく言われたら、あたしの気持ちは最初から分かっているみたいになってしまうじゃないのよもうっ!!
25話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.33 )
- 日時: 2022/07/27 21:59
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
現在のCPはこうなっています。
【ダイの大冒険】
ダイXマァム ポップXレオナ アポロXマリン アバンXフローラ ロカXレイラ バランXソアラ
【ファイナルファンタジーシリーズ】
バッツXティナ ロックXエアリス クラウドXティファ スコールXリノア ジタンXガーネット ティーダXユウナ
【ドラゴンクエストシリーズ】
5主人公Xビアンカ アンディXフローラ テリーXバーバラ 8主人公Xゼシカ・アルバート クリフトXアリーナ ククールXミーティア 11主人公Xセーニャ カミュXベロニカ グレイグXマルティナ
以上です。
名前のないキャラたちはこれからか、まだ結成してないキャラたちです。
引き続き本作を宜しくお願いします。
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.34 )
- 日時: 2022/07/28 08:59
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第25話「休息中の主なスケジュール」
【カール城 会議室】
『パサッ』
???「ふ、フローラ殿! このトーナメント形式は一体?!」
フローラ「これは…。かつてナミたちONE PIECE組が執り行ったバトル会場を再現した物です!」
クロコダイン「うむむむむむ……」
ナミ「要するに。その日に合わせて誰が誰のアシストに行くのかが重要と言う訳か…」
フローラ「そうです。しかし敵側も自身の力を身に付けて再びこちらに攻めて来る可能性があります、そのまとめ役として誰が我々のリーダーに相応しいのかを決めて頂くためのトーナメント式です!」
ゴウ「成程な。まずは第1試合の場所がシロップ村の近辺なら、マサラタウン育ちのサトシにとっては打ってつけの場所になるな」
アラン「ああ。そして1回戦を突破した者が第2回戦 3回戦と順調に勝ち進んで行くと、想い人や友人との戦いになる可能性が高いだろうな。」
シュウ「それならさ皆。各自が競わず、呼ばれなかった人を応援席にしようよ!」
そうだよな、だからと言って俺は嫌だぜ。
確かに敵さんの事を考えると闘わなきゃならねぇって気持ちにはなるが、味方同士で闘うのは性に合わない。
それにおれやレオナは1年前に夫婦になったばかりだから、それ以外の奴らに託したい。
それを初めから察していたのか、ヒュンケルの野郎とナルト サスケさんがこちらに来たんだ。
ポップ「な、なんだよ……揃いも揃って」
ヒュンケル「ポップ。確かにお前の考えはオレにも痛い程分かる、しかし…これはあくまで事前試合なんだぞ!」
ポップ「だからなんだよ。万全の体勢で挑まなきゃならねーのに、こんな事前試合をやってる暇なんかねーんだよ!」
ヒュンケル「…。それは……、姫を想って拒んでいるのか?」
ポップ「ああ。その弱さのせいであの頃俺はダイを守る為にあのような行動に出ちまった、だからこそ! これ以上レオナの前でカッコ悪い姿を見せたくねーんだよ!」
ヒュンケル「……。ポップ………」
うちはサスケ「ポップよ。お前の言い分は痛い程理解出来る、しかしフローラ殿はそんな生半可な気持ちでそう仰った訳ではないんだ!」
うずまきナルト「そうだ。オレも一時期サスケを取り戻す為に力を身に付けていた事もあったからよ、好きな人でもある彼女を想うお前の気持ちも分からなくはないんだ!」
ポップ「…………」
ミナカトールの儀式の最中、俺だけ中々光らなかった事があったんだよな。
レオナやダイ ヒュンケル マァムの印は光っていたのに、俺だけが光らなかった事がある。
フローラ様の言うように、あの時は俺自身に問題があった。
でも、ザボエラに殺されかけた時……メルルが俺を庇ってくれたんだよな。
だからこそ、あんな想いをするのはもう嫌なんだよ!!
ポップ「……。気休めはよしてくれよ、ヒュンケルやレオナならともかく……何も知らないアンタらに俺の何が分かるって言うんだよ?!」
???「ポップくん!」
ポップ「…………ッ!!!」
『タッタッタッタッタ バチーン』
ロック「ちょっ、レオナ王妃?!」
タツナ「うっ、嘘だろ?!」
ポップ「…………」
レオナ「ポップくん。一緒にマザードラゴンがいる祭壇に行った時約束してくれたでしょ? どんな時でもあたしを君が守るって!」
ポップ「…………」
レオナ「……。ごめんなさい、でもね…。あたしはこれ以上ポップくんがあたしの見えない所で傷つく姿を見たくないの!!」
ヒュンケル「………ッ!!!」
クロコダイン「ひ、姫っ?!」
『ガバッ』
BGM設定:FF7よりエアリスのテーマ
ポップ「れ、レオナ?!」
レオナ「ごめんなさいポップくん。君はそれをずっと1人で抱えていたのにも関わらず、あたしは君を''あの時''みたいに叩いてしまったわ!」
ポップ「いいんだよレオナ。俺だってあの時は悪かったんだからよ…」
レオナ「…………」
ポップ「……? レオナ?」
レオナ「あのねポップくん…。あたしはね、頑張って闘う君の姿が凄く好きなんだよなぁ」
ポップ「……。しょ〜がねぇなぁ〜、そこまでレオナに言われたら断れなくなっちまったよ♪」
レオナ「ポップくん………」
そう、あの時は君に背中を押して貰ったから。
今度は君の背中を、あたしが押そうと前々から考えていたの。
他の皆がいる前でこのやり取りは流石に恥ずかしいかも知れないけど、いつかルドマンさんがあたしとポップくんにこう言っていたわ。
これから何処かへ向かうにしろ、2人夫婦仲良くして行きなさいと!
その為にもあたしだって彼を守りきれるように、少しでも力にならなきゃ行けない。
これ以上君があたしの為に背負わなくて済むように、あたしが君を支えたいの!
だからポップくん、君と闘う相手がマァムの時は迷わずにあたしをアシストとして選んでね。
26話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.35 )
- 日時: 2022/07/28 22:55
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
此処で、味方軍と敵軍のメンバーを募集したいと思います。
ジャンルはONE PIECE NARUTO BLEACH ポケモン ぷよぷよテトリス カードキャプターさくら クリアカード編内からです。
※ちなみにポケモンはアニメ版の新無印 DP 無印の中からで、お願いします。
名前:
応募したいキャラの名前:
味方か敵か:
何の作品からか:
以上です。
最低でも敵軍は5人欲しいですが、味方軍ももう少し欲しいので皆さんからの応募を宜しくお願いします。
本編26話に続きます。
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.36 )
- 日時: 2022/07/29 07:46
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第26話「パプニカ王国の若き王、ポップの覚悟と強き志の決意」
【カール城 ポップの部屋】
『バタリッ』
???「……。また、泣かせしまったな……」
ダイの時も、いつぞやのバーンが言ってたっけ。
竜の騎士とは、女を不幸にする生き物だなと。
冗談じゃねぇ、おれだってかつての頃は大魔道士の端くれだったかも知れないけど…今は好きな女がいる国を収める王様なんだぜ。
闘う王様って奴に1度はなりたいと、あの頃は強く願っていた事があったなぁ。
『コンコンっ』
???「ポップ。休憩中の所済まない、ロックとレイとタツナとリゼがアンタに話したい事があると伝言を預かって来た」
ポップ「おれにか?」
ヒュンケル「ああ。少し待つように言ってしまったが、おれが代わりに断って置こうか?」
ポップ「いや。大丈夫だ、今誰を俺のアシストにするべきかを考えていた所だったからよ! 支度してから行くって、ロックたちに伝えて置いてくれないかヒュンケル!」
ヒュンケル「分かった。あの4人は会議室で待つと言っていた、その分はお前に代わって俺がレオナ姫の護衛をするから心配は無用だ」
ポップ「…。分かった、レオナの事は任せたぞヒュンケル!」
ヒュンケル「ああ。お前が不在の間は、俺がしっかりと姫の護衛をしておくから心配するな!」
ポップ「ああ。じゃあ、ちょっくら行ってくりゃあ!」
確かに昨夜レオナはおれを抱き締めたままこう言っていたな、闘っている時の俺が凄くカッコ良くて好きだと。
へへっ、それは散々俺を見下していた罰が彼女に下ったかも知れないな。
もう、好きな女の前で情けない姿を見せるのはこりごりだ!
サスケ……そして七代目の火影よ、あの時はどう受け入れたらいいか分からなかったんだけどよ。
今ならよく分かるぜ、あの言葉自体はアンタらなりに俺を労ってくれたんだと。
『タッタッタッタッタッタッタ…… バァァン』
ポップ「ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……」
4人『ポップ(先生)!!』
ポップ「悪ィ悪ィ。遅くなっちまったな……」
ロック「馬鹿。あんた自身が疲れているのに、無理して来なくても良かったんだぞポップ!!」
ポップ「ば〜か。おれはお前らが俺を呼んでいるとヒュンケルの野郎から聞いたから、こうして急いで駆け付けてきたってのに!」
リゼ「ですが。先生。」
レイ「つまり。ポップセンセーが此処にいるって事は。」
ポップ「ああ。始めるぞ、事前試合の作戦会議を!」
レイ「ああ。だが肝心のアンタがかなり息切れてるからな、少し休憩しようか。」
タツナ「だな。先生程じゃねぇけど俺も頑張って作って見たぜ。あのスピンオフ作品で先生とマリオが作ってくれたチョコレートクッキーをな。」
ポップ「そうだな。悪ィロック、話せるようになるまでケアルガを頼むわ!」
ロック「ああ、任せておけ!」
そう言いながら俺はロックに助けられつつも、タツナに指摘して貰った配置に移動する。
それ以前にロックは俺がぶっ倒れないようにしっかり支えながらも、俺が座るべき椅子に腰掛けた。
その反対側にロックとレイ、対面の席にタツナとリゼが腰掛ける。
まず俺から開始になるとしたら、最初に控えるのは恐らくマリベルかチウの野郎になるな。
対するマリベルの魔法力もかなり高く、今のおれが彼女と闘うと互角以上になりそうだな。
『トントントントントンッ』
ポップ「…………」
4人『う〜ん………』
BGM設定:FF8よりMy Mind
ポップ「要するに。今回の事前試合はおれからスタートになる、その為おれが闘う相手もその時によって決まって来る筈だな」
リゼ「はい。ポップ先生からの開始という事は、恐らくダイさんは2回戦かファイナルで待っている可能性がかなり高いでしょう!」
タツナ「成程。これは面白い展開になりそうだな。」
レイ「いやリゼ。いくらポップセンセーが勝ち上がったとしても、ダイと直接対決になるかどうかは分からないぞ。」
リゼ「…………」
ロック「ああ。もしかするとそのファイナルには、俺になる可能性が確実に高いだろう」
レイ「いや。確実以前にその可能性は十分にあるような気がしますが(汗)」
ポップ「確かにな。そうなると俺のサポートしてくれるメンバー内で言うなら、クロコダインのおっさんは絶対に外せないな」
レイ「確かに。最近のあのワニのおっさんはお前さんの力になろうと自身の力を強化しているからな。」
タツナ「そうだな。後はポップ先生の体力とかを回復する人が最低でも2人位はいないとキツいぞ。此処はチョッパーとレオナセンセーが確実に適任になるんじゃないか?」
ポップ「……。多分だけど、最終的にはそうなる気がするんだよなぁ〜」
確かにレオナは前々からずっと俺に言ってたんだよな、いつか俺から開始になった時は俺の側で役に立ちたいと。
チョッパーのリミットレベルをパッと見た所、レベル3が最強の技・桜になっている。
あの技を以前新婚旅行がてらで立ち寄った時は、あの頃の倍以上にレベルアップしていたからなぁ。
その他にも別のリミットレベルに応急処置があるから、こいつは絶対に必見になりそうだな。
後もう1人か2人位俺のサポートに入れるなら、蒼炎アイクかエアリスのどちらかだろう。
もし蒼炎アイクにするなら、恐らくリミットレベル3が大天空の可能性が十分に高い気がするからな。
逆にエアリスにすると、星の守護がリミットレベル3 邪気封印と癒しの風かケアルがリミットレベル1になりそうだ。
う〜ん、ロックが待っていると言うファイナルまで行くからにはやっぱエアリスの力は必要になって来るかな。
27話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.37 )
- 日時: 2022/07/29 20:28
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第27話「お互いの決意 ロクエア編①」
【テラン跡地 竜の神の祭壇】
『〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪』
???「…………」
もしエアリスがポップのアシストをすると言い出したら、俺は全力で対処しなければいけなくなってしまうのか。
強い者が勝つ、弱い者は立ち去る。
それが弱肉強食だと、オリヴィエ将軍閣下は言っていたな。
あ〜話したい、でもエアリスの前だと俺は俺自身の心を鬼にする事が出来ないぞ!
『シュタッ』
???「久しいな、ロックよ!」
ロック「オリヴィエ将軍閣下…」
オリヴィエ「ふん。貴様の様子を見るからには、直に開かれるであろう事前試合の事であろうな?」
ロック「…。ポップから開始になったら、ファイナルで俺…いえ私と当たる確率があるんです」
オリヴィエ「成程。貴様の想い人がポップのアシストを任される可能性があるからと、悩んでいるのか」
ロック「………」
俺はエアリスをずっと見てきた、幾多の闘いの時でも。
何度でもエアリスは俺を窮地から助けてくれた事もあったし、瓦礫の塔が壊れてしまう時だって。
迷わずに俺を助け出してくれたのは、凄く嬉しかった。
助けられた後、飛空艇の中で俺は彼女に話したんだ。
【回想:FF6の世界 飛空艇ファルコン 甲板】
『ガバッ』
ロック『エアリス?』
エアリス『ねぇロック。これだけはわたしを信じて欲しいの』
ロック『何だ?』
エアリス『あのね。1度でいいからわたし、ポップを助けて上げたい!』
ロック『なっ、何で?! 俺が君と一緒じゃ不服なのか?!』
エアリス『違う。違うよロック! でもね、彼は彼で苦しんでいるの! ロックと同じ位に、沢山…沢山苦しんでいる気がするんだ!』
ロック『エアリス……』
エアリス『別に今生の別れとかじゃない。それにわたしは、今もロックを愛してるの』
ロック『ああ。その時が来たら、君の全力を俺が受け止めよう!』
エアリス『ありがとう。その時は、悔いのない戦いをしよう、ね?』
ロック『ああっ!』
それは、表向きの決意だった。
だけど本当は、例えエアリスの望みでも俺は君を倒す事は出来ない。
確かにポップには人にも言えない鎖がいくつかあると、俺にも嫌でも痛感させられる。
今更返事を変える事は出来ないかも知れないが、だからって練習試合でも俺はエアリスを傷付けたくない。
【現在:テラン跡地 竜の神の祭壇】
『バンッ ガラガラガラバターン』
ロック「出来る事なら……、何であんな風に強く願ったのかと凄く後悔したい…」
オリヴィエ「確かに。貴様の言う事には私も一理あるぞ、ロックよ」
ロック「じゃあ……「但し!」えっ?」
オリヴィエ「これはあくまで私の推測だが。この事前試合を行うには、もう1つの理由があるのだ!」
ロック「それって、ダイとマァムを失わずに済むからって事かい?」
オリヴィエ「そうだ。だからこそ、ポップやレオナ殿は我々の為にこの計画を提案したのだ!」
ロック「…………ッ!!!」
そう言う事だったのか、ポップ。
そこまでしながらも、新たな犠牲者を作らずに済むと思って今回の事前試合を計画したのか。
もし俺がその事前試合に勝ってしまったら、迷いもなくダイたちを見殺しにしてしまう所だった気がするよ。
本当に俺は何で、何年経ってもこんなにも心が弱いんだろうな。
ごめんなエアリス、こんな姿を愛する君の前で見せたくないんだ。
だから今は、今は将軍閣下と一緒にいる事を許して欲しい。
28話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.38 )
- 日時: 2022/07/30 07:13
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第28話「事前試合開幕。inポップ編」
【ONE PIECEの世界 ヒッコシクラブのステージ】
???「ポップよ。相手はマリベルだ、油断はするなよ」
ポップ「ああ。こっちだ、来てみろマリベル!」
マリベル「ふふんっ。いい覚悟ね、でもあたしを相手に後悔すんじゃないわよ?!」
やっぱり、狙い通りの展開だったな。
最初の1回戦にチウかマリベルが現れていたから、ポップは悩みもしなかった。
もしポップが最初の1回戦でマリベルに勝てば、次に闘うのはサトシかダイになるだろう。
あの後ポップのアシストの残り人枠は、ゾロに決まったみてぇだからな。
ゾロを選んだ理由、それは少し遡るんだよなぁ。
【回想:カール城 ポップの部屋】
ポップ『なあゾロ、聞きたいことがあったんだけどよ!』
ゾロ『何だっ?』
ポップ『何で当時幼馴染にそっくりだった、たしぎ少尉が今も苦手なんだ?』
ゾロ『気にくわねぇんだよ。あいつの存在自体見てるとよ…、どうしても昔死んだ''あいつ''を思い出してしまう』
ポップ『……。詳しく聞かせて貰おうか、あんたとくいなって子の関係を』
ゾロ『俺にとって、くいなは幼馴染であり…ライバルだった…。だが幼い俺はいつもあいつに勝てず、何度も立ち向かっては負けの繰り返しだった…』
ナミ『(部屋の前の戸にて)珍しいわね。ゾロがポップの部屋にいるなんて』
ルフィ『……………』
あの時、俺とナミは聞いてしまったんだ。
中々眠れなかったと言うポップの元に、ゾロが向かって行く姿を目撃しちまったから俺たちは後を追って行ったんだ。
そして、当時の事件をゾロはポップに話していたんだよ。
何でなんだよ、何でそれ自体俺たちに打ち明けてくれなかったんだよ!
【現在:ONE PIECEの世界 ヒッコシクラブのステージ】
BGM設定:ONE PIECE グランドバトル2よりアラバスタツアーズ
ポップ「くっ! 助けてくれ、エアリス!」
『バンッ』
エアリス「悪い子にはおねーさんがお仕置きしてあげる。大人しくしなさい、マリベル!」
マリベル「………ッ!!!」
ポップ「サンキューエアリス、助かったぜ!」
ナミ「(観客席側では)…………」
成程、体力ゲージの方を見るとポップの方がマリベルより優勢ね。
先程唱えたエアリスの邪気封印は、リミットレベル1だったと言う訳だ。
現在ポップのリミットレベルは5、まだまだ味方召喚が出来るチャンスだわ。
するとポップはマリベルが制御出来ないと予測し、自身の最強の技・メドローアをぶつける。
まるでゾロが放った三千世界を思い浮かべるかのような殺意で、身動き出来ないマリベルに向けてメドローアを繰り出しKOさせた。
中々面白いバトルだったわよポップ、お疲れ様。
【グランドバトル2の世界 選手控室】
『ガタッ』
ポップ「ふぅ〜、何とか初戦は突破出来たな!」
???「お疲れ様です、ポップさん!」
ポップ「お〜スモーカー准将さんにたしぎ少尉、応援ありがとよ!」
スモーカー「ああ。先のお前の闘いは見事だった、あの闘いでお前はあの娘が繰り出す煉獄の火炎を直撃しないように古代種の娘をアシスト召喚したのだな?」
ポップ「ああ。マリベル自身に関しちゃあそいつが最後の切り札だったからよ、もしエアリスを呼び出さなかったらマジで負けていたわ!」
スモーカー「……。確かにそうだな……」
たしぎ「あっ、見て下さいポップさん! 次の対戦相手が決まりましたよ!」
ポップ「……。ダイは青色、赤色にはMr.3か……」
たしぎ「はい。ミス・オールサンデーから聞いた報告に寄りますと、Mr.3にも3人の直属の部下がいるそうです。その中でも特に危険なのが、ミス・ゴールデンウィークの繰り出すカラーズトラップでしょう!!」
スモーカー「アレか。絵の具を使って3種類に分けるという奴か」
ポップ「…………」
たしぎ「ポップさん………」
BGM設定:FF7よりシドのテーマ(別名:ポップのテーマ〜長く抱いていた自身の夢への終止符との決着〜)
ポップ「だからって、おれはこのまま立ち止まるつもりはないぜ!」
スモーカー「そうだな、お前はそういう男だからな。ポップよ!」
ポップ「へへっ。まさか、''この世界''でダイと闘える日が来るなんて夢にも思わなかったぜ…」
たしぎ「はい。私たちとしても、どれだけ待ち侘びていた事でしょう!」
ポップ「…………」
スモーカー「……。かなり緊張しているように見えるが、大丈夫か?」
ポップ「どうだかね。だがよ、赤いレーンに現れたMr.3の奴に比べたらまだまだせいせいする方だわ!」
スモーカー「……。やはり、あの''能力''その物か?」
ポップ「ああ……。マジで厄介そうな技名だよなぁ、そのカラーズトラップは!!」
スモーカー「ふんっ。だがポップよ、お前が戦うべき相手は既に決まっているんだろ?」
ポップ「ああ。俺が次に戦うべき相手は……、あの時から長く一緒に旅をして来た頃から相棒だったダイさ! 悪ィんだけどスモーカー、あんたの力を使わせて貰うぜ!」
スモーカー「ああ。オレとて現海軍本部の准将としてお前の役に立てるよう、精一杯努力してみせるさ!」
ポップ「へへっ。決まりだな、たしぎ。悪ィけどフリオに事情を話して''アレ''を持って来てくれないか?」
たしぎ「はい。アレですね、分かりました!」
スモーカー「………」
成程、次なる戦いの前に体力自身を温存しようということか。
確かにこの男のストーリーでは、もしMr.3を選んでしまえば戦場の舞台がリトルガーデンになる事は間違いないだろう。
そして勇者ダイを選べば、かつて泥棒猫が拠点としていたアーロンパークになるだろう。
長年海賊共しか捕らえて来なかったオレがこうして初めて、大魔道士でありパプニカ国を束ねる若き王の側近に選ばれるとは。
これらもこれらで何かの縁だ、遠慮なくオレを使用するといいぞポップよ!
29話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.39 )
- 日時: 2022/07/30 10:45
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
グランドバトル2ネタの、主なストーリーイベントはこうなります。
①ポップ
②コハル
③ネルさん側のルイージ
④レオナ
⑤ゼルダ
⑥ダイ
⑦ネルさん側のマリオ
⑧ネルさん側の我妻善逸
⑨ベリーさん側のリゼ
⑩マァム
〜アシストキャラ設定〜
①ポップのアシストキャラ
クロコダイン トニー・トニー・チョッパー レオナ スモーカー エアリス・ゲインズブール ロロノア・ゾロ
②コハルのアシストキャラ
Mr.5 モンキー・D・ルフィ ダイ ナミ 朽木ルキア たしぎ
③ネルさん側のルイージのアシストキャラ
ネルさん側のネス サンジ ミス・バレンタイン ウソップ うちはサラダ ポップ
④レオナのアシストキャラ
奈良シカダイ ネフェルタリ・ビビ うちはサスケ うずまきナルト カワキ レイン&フィーナ
〜ボスとして現れる味方キャラたち〜
①ポップ=ロック・コール
②コハル=黒崎一護
③ネルさん側のルイージ=ネルさん側の竈門炭治郎
④レオナ=モンキー・D・ルフィ
⑤ゼルダ=蒼炎アイク
⑥ダイ=マァム
⑦ネルさん側のマリオ=バッツ・クラウザー
⑧ネルさん側の我妻善逸=日暮とわ
⑨リゼ=ユウ
⑩マァム=ダイ
今は、こんな感じです。
後リゼさんやネルさん次元のマリオや善逸が戦う時のお助けキャラがいましたら、どんどん言って下さいね。
本編29話に続きます。
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.40 )
- 日時: 2022/07/31 06:09
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第29話「各自で祝う夏祭り 準備編」
【デルムリン島 ダイとマァムの新居】
???「はい、ご飯出来たわよダイ!」
ダイ「ありがとう、マァム!」
おれとマァムはこうして再び、交際を始めるようになったのは少し前からだけど。
でも、おれたちにとってはあまり時間はない。
聖母竜も言ってた、このイベントを終わらせるまでは普通の人間として暮らせることが出来ると。
バーンパレスにいた時、おれはゴロアにやられかけていた事もあったけど。
もし父さんの魂がおれを窮地から救ってくれなかったら、今頃おれはどうなっていたのかな。
『ガチャ』
???「ピピー〜!!」
マァム「えっ?! 海岸に人がいるですって?!」
ゴメちゃん「ピピィ〜♪」
ダイ「敵かも知れないな。マァム、油断はするなよ!」
マァム「ええっ!」
最近マァムも、ゴメちゃんの言葉を理解するようになった。
おれは自身の剣を背負い、マァムも同じように戦闘態勢を構えながら海岸へ向かう。
この島にいるモンスターたちがかなり警戒していると察しながらも、おれはおれの剣を抜いてそいつに聞いたんだ。
何の用だと言ったら、相手は意外な言葉を返して来たんだ。
???「酷いなぁ。折角遠路遥々あんたたちの顔を見にこの島まで来たって言うのにさ」
ダイ「えっ?!」
ゴウ「あはははっ。久し振りだなダイ、マァム!」
ダイ・マァム「「ゴウ。それに一護さんに恋次さんまで?!」」
黒崎一護「やはり、サプライズはしっぱいだったなぁ」
阿散井恋次「ああ。当のテレビ番組みてーに上手く行かねぇとはな!」
ゴウ「まあ。これらも練習なんだからさ、良しとしようぜ♪」
2人「そうだな♪」
ダイたち『……………(汗)』
おれはてっきり、エクスデスやケフカが再び此処へ来たとばかり思っちゃったけど。
そういえばピーチ姫も以前、同じような事をして何度か失敗したって話を聞いた事があったなぁ。
この夏イベントが終われば、おれとマァムは父さんのいるあの世に行くと言う事を皆に話さなきゃ行けない。
まだまだ''この世界''自体を充分に楽しみたい所だけど、俺とマァムの2人には時間がないんだ。
次の戦いまでとかにいられたら良いけど、それは他の皆が何とかしてくれると聖母竜に前々から言われていたからね。
さ〜てと、限られてしまった残りの時間をどう過ごすかを真剣に考えなきゃいけないなぁ。
30話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.41 )
- 日時: 2022/07/31 22:01
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
今は夏祭りイベントに入っています。
他にも出番が欲しい人たちがいましたら、どんどん言って下さいね。
ご指名ジャンルは、ONE PIECE BLEACH アニメ版ポケモン内からです。
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.42 )
- 日時: 2022/08/01 08:27
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
次の30話更新は、作者が帰って来てからになります。
まだまだ出番が欲しいと言うキャラがいましたら、どんどん言って下さいね。
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.43 )
- 日時: 2022/08/01 21:11
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
※ダイマ前提、ヒュンXダイメインのお話なのでご了承下さい。
第30話「末弟を見守る長兄」
【パプニカ城 王の部屋】
『コンコンッ』
???「ヒュンケルか? 鍵なら開いてるぜ!」
ヒュンケル「ああ。夜分に失礼する」
やはりか、長い旅を共にして来たからオレが来る事もポップにとっては想定内だろう。
しかしこの時間帯にレオナ王妃がいないが、別の所だろうか。
するとオレは目にしてしまった、この国の新たな王になったばかりのポップは何かを隠しているようだ。
それは、共に戦って来たオレにすら打ち明けてくれない理由の1つでもある。
『バンっ ぐいっ』
ポップ「なっ、何だよヒュンケル!」
ヒュンケル「ポップ。いつからだ? いつからダイはこんな状況になっているんだ?」
ポップ「1年前からだよ。だから、お前にだけ言うの嫌だったんだよ!」
ヒュンケル「………ッ!!!」
1年前……、それはもしやあの時の事か?!
スコールとリノアが例の戦艦ハルバードを止めた時に、ダイとマァムが途方に暮れていた時だ。
それで一時はマァムも光になって消えたが、ある日別の世界から来たルイージの力で彼女は帰って来た。
やっといつものように、こうして一緒に過ごせる……そう思っていたのに。
どうすれば………、どうすればオレはあいつを……ダイを救う事が出来る。
『ドンっ』
ヒュンケル「!? 済まない」
???「ううん、おれこそごめん」
ヒュンケル「だ、ダイ?!」
ダイ「………ッ!!!〜〜〜〜〜!!!」
竈門炭治郎(ネルさん次元)「いけいけ〜。そこで攻めろ攻めろーーーーー!!!」
ゼルダ(ネルさん次元)「はう〜。いつか私Xこちらのアイクさんもこんな風に〜」
ダイ「………ッ!!! 消し飛べ、ドルオーラ!!!」
『どっかーん』
竈門炭治郎(ネルさん次元)「あ〜。まさかのツンデレダイくん、炸裂だーwwwww」
ゼルダ(ネルさん次元)「ですが炭治郎さん、流石にこれはあれよね?!」
竈門炭治郎(ネルさん次元)「うん。まさにアレその物だから、ご一緒に言いましょうか!」
ゼルダ(ネルさん次元)「ええっ!」
2人『やな感じーーーーー!!!』キラーン♪
ダイ「……………」
ヒュンケル「…………(汗)」
何も、オレを奴らから守る為とは言えドラゴニックオーラを全開に使ってまでドルオーラをするか? 普通。
しかし、逆にオレがグランドクルスをやればそれ以上になっていたかも知れん。
すると騒ぎを起こしたと勘違いして、他の仲間たちが集結してしまったらしいが。
それでもダイはオレの為に、事の経緯を全て語り始める。
何の反論もなく了承したハッサンとクロコダインは早速、ダイが悪気があってドルオーラを使った場所を手っ取り早く修復し始めた。
そんなダイやオレに変わり、マァムとキスティスが必死でレオナ王妃に頭を下げていたのは言うまでもなかったようだな。
31話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.44 )
- 日時: 2022/08/02 08:06
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第31話「ヒュンケルとダイ」
【パプニカ城 ダイの部屋】
『キィィン……』
???「あっ、ヒュンケル!」
ヒュンケル「…。飯が出来たそうだ、後はオレが見ているからマァムはゆっくり休んでいろ」
マァム「分かったわ。後はお願いね、ヒュンケル」
ヒュンケル「あぁ……」
それ以前にラーハルトからも、ダイに失礼のないようにと言われている。
一時は俺たち全ての記憶を消され、ダイは白紙状態になったとポップから話を聞いた事がある。
当時のバランは敵だったが、それでも元魔王軍の一員だったオレやクロコダインの為にポップは自分自身を身代わりにする事を決意する。
あの頃のオレには、あんな事を言うしか出来なかった。
その代償にダイ、お前は全ての記憶を取り戻したんだよな。
『ポタッ ポタポタッ ポタッ』
ヒュンケル「済まないダイ、こんな頼りない兄貴分であるオレをどうか許してくれ……」
???「大丈夫。大丈夫だよ、ヒュンケル!」
ヒュンケル「ダイ、気が付いたのか?」
ダイ「うん。初めて……だったんだ、ヒュンケルがこうしておれの為に泣いてくれるなんて……」
ヒュンケル「…………」
ダイ「……? どうしたの、ヒュンケル」
ヒュンケル「何故、隠していた?」
ダイ「えっ?!」
ヒュンケル「とぼけるな! オレは知っているんだぞダイ、お前は……お前はもう……助かる見込みがないと………」
ダイ「……。名残惜しいけどね、こればかりは仕方がないよ! でもね、父さんの所に行く前におれ……ヒュンケルと最後の思い出を作りたかったんだ」
ヒュンケル「………。最後の思い出?」
ダイ「うん。多分だけど……マァムも同じ気持ちだとおれは思うんだ、こんな最後位……折角仲良くなったキスティスと2人で見て回りたいって、ずっと前からおれに言っていたんだよ。だからおれは、ヒュンケルと過ごす事をラーハルトが許してくれた気がしたんだ……」
ヒュンケル「………。………めろ………、止めろダイ!!」
ダイ「………ッ!!!」
オレは、もう嫌なんだ。
幼少の頃にも、似たような事があった。
当時のオレを育ててくれたバルトスには愛情があって、産みの親に捨てられたオレを拾ってくれたんだ。
そんな幸せがずっと続くと、そう思っていた事もある。
だが、そんなある日…魔軍司令ハドラーがオレの父・バルトスを亡き者にする姿を目にしてしまったんだ。
それから光の心を封印し、闇の中で長い間オレは生き延びて来たんだ。
『ガバッ』
ヒュンケル「…………」
ダイ「ひ、ヒュンケル……?」
BGM設定:クロノ・トリガーより夜の底にて
ヒュンケル「………。オレは、これ以上目の前で誰かを失うのは嫌なんだ!」
ダイ「えっ………?」
ヒュンケル「覚えているか? もし地底魔城でお前やポップたちに出会わなかったら、オレは此処まで変わる事もなかった……。それでも、それでもこんなオレを友として受け入れてくれる奴からお前たちを助けると言われた時、オレもお前たちの力になると約束したんだ」
ダイ「………。今もなっているよ、十分過ぎる位におれたちの役にね」
ヒュンケル「それだけじゃ駄目だ。オレは……、オレは……お前とこれからも一緒にいたいんだ!」
ダイ「………。おれだって、おれだって怖いよ……。マァムやヒュンケルたちと離れるのが怖いよーーーーー!!!」
ヒュンケル「…………ッ!!!」
やっと、本音を聞けたな。
そう言ってくれて、オレは凄く嬉しい。
お前がこうして側にいてくれたから、ピカチュウたちにも会えた。
諦めずに戦い続けて来たから、新たな友を手に入れる事も出来たんだ。
今まではお前やマァムに沢山助けて貰って来たが、今度はオレたちがお前たち2人を守る番だ!!
32話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.45 )
- 日時: 2022/08/02 16:58
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第32話「初めての夏祭りデート ヒュンダイ編①」
【王国暦1000年 トルース村 リーネ広場】
『わいわい がやがやっ』
???「うわ〜。おれ、''この世界''のお祭りは初めてだよ!」
マリオ「知らなかったの? 此処のお祭りは年に1度だけ開かれているからね!」
ダイ「えっ、そうなの?!」
マリオ「うん。そうだよ」
ダイ「へぇ〜。生で見るお祭りって、色んな屋台があるんだね」
マリオ「そうだね。少し進んだ先に神社もあるよ、後で行ってみるといいよ」
ダイ「うん、そうする! ありがとう、マリオ」
ジタン「なあダイ。あっちで腕相撲やってるらしいから、オレと一緒に行ってみようぜ♪」
ダイ「うんっ♪」
こんな賑やかな夜は、嫌いではないな。
本当ならオレがダイをこの村の夏祭りに誘ったんだが、歳が近いジタンからの配慮もあって……道中は護衛を兼ねている。
本来ならポップ……いや、ポップ殿下やレオナ王妃も来てくれると思っていたが、それは前日に遡る。
【回想:パプニカ城 王の間】
ポップ『ごめん。この日はレオナの父親でもある前パプニカ王の命日なんだわ、本当は俺もお前らに賛同してやりたいとこだけどよ…テラン王から「レオナ王妃と婚姻を結んだからには、ポップ殿下にも賛同するように」って言われちまったんだよ!』
ヒュンケル『そうか。だからオレを呼んだのか?』
ポップ『ああ。お前が付いて行ってやった方がアイツは安心するからな、おれの分までダイの護衛と見守りを宜しく頼むわ!』
ヒュンケル『分かった。他ならぬお前からの頼みだ、引き受けよう!』
確かに、王族の一員になったからには断れないよな。
それがきっかけで、こうして羽根を伸ばしている。
しかしジタンも気付いていない、このお祭りが終わるとダイは……逝ってしまうんだ。
こんな別れ方は1度だけでいいのに、2度目の別れは耐えられないとは中々言えないからな。
33話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.46 )
- 日時: 2022/08/03 08:12
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第33話「一日限りの夏祭りデート」
【王国歴1000年 トルース村 リーネ広場】
???「………」
???2「おやおや。こんな所で意外な仲間に会うなんてね。」
ヒュンケル「その声は、ユウか!」
ユウ「そう。皆大好きユウちゃんでーす♪」
タツナ「なあヒュンケル。ダイは一緒じゃないのか?」
ヒュンケル「ああ。さっきジタンと腕相撲をやりに行くと言ってな」
レイ「成程。こんな日だからこそ。ダイを見守るのも使徒としての役目と言うことか。」
ヒュンケル「……。そうではない、この楽しい日々が終わればダイとマァムは………」
シュウ「待って。言いたいことは分かるけど、さっきマリオが教えてくれた神社で祈って来たらいいんじゃないかな?」
タツナ「そうだな。俺らもこれから行く所だったんだ、行こうぜヒュンケル。」
ヒュンケル「ああ!」
そうだな、だが……俺が語るまでもなくシュウにはお見通しだった。
ポップからも自分の分まで、お祭りを楽しんで来いと言われたばかりだからな。
そう思いながらも、俺はタツナたちと共に神社へ向かう。
確か賽銭が必要だったな、これは出る前にレオナ王妃から持たせてくれた貴重な物だ。
【リーネ広場 神社】
『チャリーン パンパンパンッ』
ヒュンケル「…………」
シュウたち『…………』
何とも悪くない光景だ、こうして誰かと共にお参りするのも貴重な時間になるぞ。
出来ることなら、この時間をいつまでも過ごしたい。
先程おれの携帯にダイから着信が来ていたな、どうする? 急用なら今すぐかけ直すべきか。
しかしシュウたちの前で、そんな恥さらしをする訳にも行かないし。
『タッタッタッタッタ…』
ジタン「お〜いヒュンケル、シュウたち!」
シュウ「あっ、ジタン!」
ジタン「全く何してたんだよ。今広場の方でダイとマリオが血相変えてまでお前らを探しているんだぞ」
タツナ「悪ィ。ヒュンケルを誘ったの俺たちだから。」
シュウ「ちょっと、タツナ!」
ジタン「まぁ原因が分かってるならよし。その代わり、罰としてオレやマリオと一緒にいっぱいお祭りを見て回って貰うからな!」
タツナ「あ〜ジタン、そこは許してくれよ!」
シュウ「だから言ったのに。タツナの馬鹿。」
まるでシュウには理解していたようだ、タツナが正直に白状したらこうなるからと。
おれも彼らに続きながら広場に行くと、ダイと目が合う。
怒っているのか泣いているのか分からないが、ダイは俺にしっかり抱き付いてきた。
それとお前からの電話に出られなかったことも、済まない。
それだけ謝罪すると、ダイは首を横に振ったんだ。
『ガバッ』
ヒュンケル「………ッ!!!」
ダイ「良かった、ヒュンケルが無事でいてくれて」
ヒュンケル「だ、ダイ………」
ダイ「いいんだ。ヒュンケルが無事なら、それでいい!」
ヒュンケル「ダイ………」
ダイ「あのさ。さっきマリオから2人に慣れるところを見つけてくれたからさ、今から一緒に行こうよ」
ヒュンケル「そうだな。さっきのように、急にはぐれるといけないからな」
ダイ「あ〜ヒュンケル、それは自分のせいだろ! まるで最初からおれが悪いって言ってるみたいじゃないか」
ヒュンケル「ふっ……」
ダイ「ヒュンケル、今おれは物凄く怒ってるの! 少しは自覚してよね」
ヒュンケル「ああ、お前が側にいてくれるならな!」
ダイ「も、もう〜!! その顔はズルいよヒュンケル////////」
それでもいいさ、こうして過ごすのもたまには悪くはない。
クロコダインと同じように、ダイを肩車しながら先程までいた神社へと足を運ぶ。
俺は先にシュウたちと一緒にお参りしたからな、まだならお前がすればいい。
そう言いながらダイをしっかり掴み、神社の前に行かせる。
勿論俺と同じように賽銭箱にお金を入れると、ダイは真剣な顔で何かを願っている。
もう少しだけでいい、もう少しだけおれはこの時間をダイと共に過ごせればそれでいいさ。
34話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.47 )
- 日時: 2022/08/04 08:30
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
※ポプレオメインのお話になりますので、ご了承下さい。
※少しだけ、本作時での記憶も含まれています。
第34話「素直じゃない新米夫婦」
【夢の中:バーンパレス 心臓部】
『ギュルルルルル……』
???『な、何なんだよこいつぁ! 生き物か何かなのかよっ?!』
レオナ『ポップくん!』
ポップ『………ッ!!!』
レオナ『助けて、ポップくん!』
ポップ『れ、レオナ!!』
あれは………、そうだ。
ダイとマァムにミストバーンの野郎を倒すように仕掛けようとして、レオナが変な生き物に攫われちまった時の光景だ。
普段ならその場にダイがいてもおかしくはなかったが、あの光景はおれがいたんだよな。
聖母竜・マザードラゴンはまるで、全てを理解しているように…おれにその逆の記憶を見せたって事になるのか。
【現在:パプニカ王国 王と王妃の部屋】
『ガバッ』
ポップ「駄目だ、レオナ!!」
???「ポップ殿下!」
ポップ「……。ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……」
ロイ「大丈夫ですか? かなりうなされていましたけど」
ポップ「……。悪ィ、変な夢を見ちまったわ!」
アクト「やはり。嫌でもあの光景を?」
ポップ「ああ。最近見ないようになって来たばかりなのに、この所同じ夢を見させられんだよ」
違う、本来の記憶ならおれはホワイトガーデンで足止めしていた筈だった。
でも、あの光景は全く違っていた。
ミストバーンの野郎がおれを振り返らす為に、あんな非道な事をするなんてな。
ダイとマァムの大きな声を利用し、おれをカムバックさせる為の作戦だったんだ。
しかし……よく見るとあの光景は、おれがブラックロッドを持っていたんだったよなぁ。
『ギィィン』
レオナ「大丈夫? ポップくん」
ポップ「あ、ああ……。変な夢を見ちまったわ」
レオナ「…………」
ポップ「………ッ!!!」
レオナ「本当ね。かなりの凄い汗だわ、ロイくん。アクト隊長! 彼に冷たいタオルとお茶を準備してあげなさい」
ロイ・アクト「「はっ!!」」
ポップ「れ、レオナ……?」
レオナ「大丈夫。今度はあたしが、ポップくんを守るから……」
ポップ「レオナ………」
いつか、ダイにとんでもねー事を言っちまったんだよなぁ。
美人でグラマーで、おれの言う事を何でも聞いてくれる奴がおれの好きなタイプの女なんだと。
ロイたちが戻るまでの間、あの悪夢に怯えるおれを見たレオナはおれのいるベッドに腰掛ける。
あの頃のテランの時みてーに引っ叩かれると覚悟したその時、おれの唇に柔らかい感触が当たったんだ。
レオナは少し赤くなりながらも、おれに抱き付いたまま何かを伝えようとしている。
BGM設定:FF8よりMy Mind
レオナ「…………」
ポップ「……。れ、レオナさん? 今のは一体」
レオナ「恋の魔法かな。ポップくんが安心して眠れるように、あたしにしか出来ない恋の呪文をかけて見たのよ♪」
ポップ「えっ……、えぇーーーーっ!!!」
レオナ「だって。あたしの先手必勝だって知ってるのに、ポップくんったらあたしの攻撃を大人しく受け入れるからそこがおかしくて///////」
ポップ「へっ……! よく言うぜ。ベンガーナにいた時なんて、おれの事を散々見下しやがってよ///////」
レオナ「うっ……。たっ……、確かにキミの言ってる事が間違ってないのはあたしだって自覚しているわ、でもね…キミは色んな闘いであたしを沢山守ってくれたでしょ? あの時のダイくんが記憶を無くしていた時だって、自分にしか出来ない事があったから……だからわざと仲間割れをさせようとしたこともだって、あたしはキミの行動その物を全て知ってるんだから(真っ赤)」
ポップ「…………。〜〜〜〜〜///////(真っ赤)」
仕方ないだろ、あれもダイを守る為にはあの手しかなかったんだよ。
それに、土砂降りの雨の中……おれは最低な事をしちまったからよ。
出来る事なら、あの頃の出来事自体を謝りたい。
今すぐダイに会いたいけど、今行ってもアイツがその場所にいるかも分からねーんだよな。
35話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.48 )
- 日時: 2022/08/04 17:40
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
作者の呟き
今回の最新話、ポプレオなのかレオポプ風味なのか分からなくなりましたw
原作と同様、レオナは正直者の女性キャラです。
作者的には、それこそ互いを思っていると思います。
ダイマ&ラーハルト編では、マァムには冷たいが…ダイの指示なら喜んで引き受けるラーハルトを描こうと思います。
次は再びヒュンダイ編です、しかも帰省時間が遅いとラーハルトとイカダに叱られるヒュンダイ。
これはこれで、邪魔なアイツらが来たらカオスな状況になりますねwww。
他にも、ギャグ希望の方がいましたら遠慮なくどうぞ。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.49 )
- 日時: 2022/08/05 06:55
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第35話「皆からの贈り物 前編」
【カール城 会議室】
???「フローラ様、提案があります!」
フローラ「これはこれはパプニカ王国のポップ殿下。私に提案とは?」
ポップ「はい。実は………」
フローラ「宜しい。早速準備に取り掛かりなさい!」
ポップ「はっ!!」
これさえ成功すりゃあ、ダイを失わずに済む。
昨夜ヒュンケルの野郎から珍しく連絡貰った時、例の神社で最高の願いを叶えやがったらしいんだ。
だから、ダイの様子を見ておれは安心したんだ。
今じゃこのカール王国こそ、おれたち新生秩序軍のアジトとも言える位に胸を張って言えるぜ。
【女子部屋】
レオナ「ねえティナ、ピーチ、ゼルダ、リゼ!」
3人『………?』
リゼ「何ですか? レオナ王妃」
レオナ「ふふん。今日8月5日は何の日だと思う?」
ゼルダ・リゼ「「………ッ!!!」」
ピーチ「まっ、まさかレオナ?!」
レオナ「そうよピーチ。今日はバッツくんの誕生日よ、あたしのとこの若き王様がフローラ様に直々にお願いしたら潔くOKしてくれたそうよ!」
ゼルダ「まあっ!!」
ティナ「………///////」
レオナ「もうっ。ティナ、こういう時は彼女として堂々とビシッと決めなきゃ駄目じゃないのよ!」
ティナ「だっ、だって……夜は凄く恥ずかしいから!///////」
ピーチ「大丈夫大丈夫。私たちも上手く出来るように精一杯手伝うから! ねっ? リゼ」
リゼ「はいっ。少しでも私たちで喜ばせる事が出来るように、何かをしましょう!」
何だかんだであたしたち女性軍は残りの男性軍と一緒に、プレゼントとかの担当になってしまった見たいだけど。
新しく出来た音楽室では、ヒュンケルが指導者として彼らを鍛えているわ。
そのメンバーに選ばれたのは、ナミとアーヴァインくん ルフィくんにセルフィの4人。
この音色からすると、かつてスコールくんが健在だった時の就任パーティとして抜擢されたバンドの曲みたいね。
今は別の曲を演奏しているわ、今はハイラル平原の練習かしらね。
『カツカツカツカツカツ…』
???「レオナ王妃!」
レオナ「あらドロッチェに別世界のルイージ イヅル。どうかしたの?」
イヅル「済みません。この辺りで留三郎と紋次郎をお見かけしませんでしたか?」
レオナ「校庭よ。理由は知らないけど、彼らは飽きない位に大喧嘩しているみたいよ!」
仙蔵「そうか。同期のよしみとして、ワタシとティ 一護の3人で止めてこよう!」
ティ「そうだな。その方が最低限の崩壊は免れそうだ」
黒崎一護「ああ。行くぞ、2人共!」
2人『ああっ!』
レオナ「…………(汗)」
やれやれ、長次くんからある程度の事は聞いていたけど。
まさか忍術学園にいた時以上でも、下らないことで喧嘩しているなんてね!
確かポップくんが言ってたけど、仙蔵くんが本気で怒ると焙烙火矢を使うって言ってたわね。
あの爆発系は危険過ぎるわ、何とかしなきゃ!
『ポカポカポカ ポカッ』
食満留三郎「…………」
ポップ「てめぇら。いつまで幼稚な喧嘩してんだよ!」
潮江紋次郎「済まない。今日はバッツの誕生日ということだったから、俺たちなりにプレゼントを話し合っていたんだが」
ポップ「要するに。互いに意見が利害一致しなかったから喧嘩が更にヒートアップしたと?」
2人『はいっ………』
ワリオ「ぐへへへ。ならばその隙に、レオナちゃんのおパンティをwwwww」
炭治郎(ネルさん次元)「よしっ。今日こそ俺は善逸にアタックして見るぞ!」
ポップ「………。てめぇら……、いい加減に………」
炭治郎(ネルさん次元)「………ッ!!!」
ワリオ「…………ッ!!!」
ポップ「その腐った性根を、どうにかしやがれーーー!!! メドローア!!」
2人『ギャーーーーーーー!!!』
は〜あ、あたしの旦那様……細かいとこでも気分が優れないのよねぇ。
確かにさっきのメドローアは、少々やり過ぎのような気がするんだけどなぁ。
その後クロコダインとハッサンが到着し、いつものように修復工事にテキパキと取り掛かり始めたの。
すると……その直後、あたしに代わってアイクくんとクラウドくんがポップくんに、夜まで大人しくするように注意を呼びかけてくれたのは聞くまでもなかったわ。
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.50 )
- 日時: 2022/08/05 21:06
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第36話「皆からの贈り物 中編」
【カール城 大広間】
『ニコ〜』
???「ねえ。何度も言ったよね? あたしの大切な人を怒らせたら、どうなるか?!」
炭治郎(ネルさん次元)・ワリオ「「…………」」
レイ「…………(汗)」
いやいやいや、ポップ殿下より王妃様……キミの方が数倍以上に怖いぞ。
彼女の怒りは、普段あまり怒らないシュウによく似てるけどね。
俺がシュウを外の世界に導いたあの頃だって、そんな感じではなかったな。
今はこうして、''戦士たちの愉快な日々3''メンバーや''カオスな日常〜大丈夫ではない〜''のメンバー。そして俺たち''ポケモン二次創作 最期の足掻き''メンバーにとっての、初の共同作業になっている。
しかし本番の時刻は、20時かららしいが。
あっちは未だに、最終調整が出来ていないだろうか。
『カツカツカツカツカツ……』
???「ヒュンケルさん!」
ヒュンケル「あぁ。ネルの所の善逸」
我妻善逸(ネルさん次元)「さっきからだけど。こんないい日に何を深刻そうにしているんですか?」
ヒュンケル「…。フィナーレ用としてバッツたちの世界の定番にするかで今、かなり悩んでいるんだ」
レオナ「ヒュンケル。その曲なら、あたしたちも総動員でご披露しましょうよ!」
我妻善逸(ネルさん次元)「えっ?!」
ヒュンケル「なっ、何を仰るんですかレオナ王妃!」
サンジ「別にいいだろ。その方がバッツも安心すると俺は思うぜ」
シュウ「そうだよヒュンケル。僕もレオナ王妃の言う通りだと思うよ。」
ミソウ「同感同感。」
ヒュンケル「…………」
我妻善逸(ネルさん次元)「ヒュンケルさん……」
ヒュンケル「……。仕方ないな、しかし。その役目をオレが引き受けた以上……お前たち全員を徹底的に厳しく指導してやるから、覚悟しろよっ!」
全員『了解っ!』
ポップ「………(汗)」
あはは、兄弟子らしい雰囲気がヒュンケルなりに出て来たな。
そう言えばダイは今、オープニング・セレモニーで披露するあの''オペラ''を練習してるんだったな。
かつてセリスが大女優の代わりを務めていたって話を以前聞いていたからな、この機会に関してダイの奴がかなり緊張しているぞ。
アイツの方はラーハルトに任せて、その間俺は本日の主役の様子を見に行きますかね。
37話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.51 )
- 日時: 2022/08/06 10:13
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第37話「バッツとポップ①」
【カール城 城の門前】
『パチパチパチパチ…』
???「クリフト。状況はどうだ?」
クリフト「はい。今の所目立った動きはないかと」
バッツ「そうか。」
コブナ「バッツ様!」
バッツ「コブナにタツナ、どうしたんだよ?」
タツナ「ああ。さっきまでこの城門を巡回していた時なんだけど、パプニカの若き殿下がお前さんを探していたぜ」
バッツ「パプニカの若き殿下…。そいつの特徴はどんな感じだった?」
コブナ「はい。今のバッツ様みたいにちょっとボサボサしていますけど、確か黄色いバンダナを愛用していましたよ!」
バッツ「……ッ!!! おい、アイツは何処に行くと言っていた?」
タツナ「ああ。俺とコブナがすれ違った時は自分の部屋にいるって言ってたぞ。」
バッツ「分かった、ありがとう!」
タツナ「おい、バッツ。」
コブナ「……。ねえタツナ様、バッツ様の他にも誕生日の人っていたかな?」
タツナ「あっ。シュウの誕生日、しかも今日じゃないか。」
コブナ「まあレオナ王妃様やフローラ様なら大丈夫じゃないかな。あの方たちは誰が増えても賑やかにしてくれる頼もしいお方だからね。」
タツナ「ああ。それもそうだな。」
こんなに走ったのは、久し振りだな。
俺がかつてクリスタルを守る為の戦いをしてた頃は、高い所が怖くても頑張ってたよな。
故郷にいる村の皆も好きだけど、今はティナと再び歩き出す為にも俺は……親父の遺言に従っていくよ。
一時は別々の道に進んじまったけどさ、こんなにもティナを守りたいと思った事はないよ。
【廊下】
『カツカツカツカツカツ…』
バッツ「あっ、フローラ様!」
フローラ「あらバッツ。こんな時間にどうしたの?」
バッツ「フローラ様。何処かでポップを見かけませんでしたか?」
フローラ「ポップですか? 彼なら自分のお部屋にいますよ。」
バッツ「そうですか。良かった」
フローラ「彼を探しにいくという事は、何か用事があるんですね?」
バッツ「はい………」
フローラ「いいでしょう。他ならぬあなたの頼みなら、開催時間を21時からに延長します!」
バッツ「………ッ!!! ふっ、フローラ様…」
フローラ「それからバッツ。あまり本日の主役が''当の持ち場''から離れていると、あなたの大切な人やダイたちが凄く心配しますよ?」
バッツ「はっ………、はい………(汗)」
フローラ「ふふっ……」
分かっている、それは分かっているけど。
折角開催時間をずらしてまで、貴重な機会を与えてくれたんだ。
それに俺はもう、迷わないとポップに伝えたい。
アイツは表向きはパプニカを纏める国王だけど、それ以外は俺の良き相談相手でもあるんだ。
アイツにだってレオナの前ではカッコいい姿を見せているけど、本当は悩んでいるに違いないんだ。
こんな時位1人の女を守ると決めた俺が向かわず、誰がアイツの側に寄ればいいんだよ。
『〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪…』
バッツ「こっ、この音色は?!」
???「バッツ。」
バッツ「ヒュンケルにダイ、それにシュウたちまで!」
シュウ「どうしたのバッツ。本日の主役でもある君自身の持ち場から離れて大丈夫なの?」
バッツ「ああ。来る途中でフローラ様にあったけど、事情を話したら分かってくれたよ」
シュウ「そっか。」
レイ「……。この綺麗な音色、もしかしてポップ殿下が?」
ダイ「うん。前に俺、セーニャから聞いた事があるんだ。この音色は中々会えない人のことも踏まえて、''かつての故郷''を思い出している子守唄見たいな物だって」
バッツ「……。確かポップの故郷って……ランカークス村、だったよな?」
ヒュンケル「ああ。その村の離れで、オレとダイがロン・ベルクから修行を受けたこともある」
ダイ「あはは。あの頃の修行コースはかなりのハードコースだったよ、まるで第2のアバン先生がいるみたいだった……」
ヒュンケル「ああ。そうだな、ダイ……」
ダイ「…………」
ヒュンケル「………ッ!!! ダイ、どうした?」
ダイ「ううっ……。あの頃の鍛錬を思い出したらおれ、かなり身震いして来たよ……」
レイ「大丈夫だダイ。俺が君の傍にいるから。」
ダイ「うん。ありがとう、レイ。」
ヒュンケル「…………(ゴゴゴゴ……)」
シュウ「ほらヒュンケル。こんな時は末の弟弟子を暖かく見守ってならなきゃ駄目じゃないか。」
ヒュンケル「……。そうだな……。」
シュウ「あのね。カッコいいことか情けないことを平気で言ってる見たいだけどダイ、君こそマァムさんに本音ぶつけなくていいの?」
ダイ「………ッ!!!///////」
バッツ・シュウ「「………(心:あ〜あ。ダイのその反応、めっちゃ分かり安っ!(汗))」
そんなんだからレオナ王妃に毎回のように、お前のことを鈍感勇者って言われるんだよなぁ。
クラウドの時もエアリスに関しては、かけがえのない友人らしかったけど。
そのクラウドがエアリスじゃなく、長く寄り添って来た幼馴染・ティファを選んだのは何か理由があったんだろうな。
分かるよクラウド、俺だって同じようにレナじゃなくティナを選んだ理由を。
今回の俺自身の誕生日開催の時に、俺は皆に宣言するんだ。
全ての闘いが終わったその時に、俺はティナと新しい道を進んで行く事を忠誠する為に。
38話に続きます。
本作に関する感想や恋愛に関するアドバイスなどでも、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.52 )
- 日時: 2022/08/06 16:26
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
※今回のお話はダイXマァムがメインの回ですが、友情出演としてポップとレオナが登場しますのでご了承下さい。
※後半に登場するポップの言語に少しギャグ要素が入っているので、笑い過ぎに注意しながら閲覧下さい。
第38話「バッツとポップ②」
【カール城 バルコニー】
『〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪』
???「……。父さん………」
いつかクロコダインが言っていたわ、負けず嫌いな所は父親譲りだと。
確かに私はダイや他の皆の力になりたくて、武闘家という新しい道を見つけて来たわ。
でも、その決断のせいで私は……ダイを沢山悲しませてしまったわ。
勝手にいなくなった私を見て、ダイは私を嫌いになってしまったのかしら。
『バシンっ』
マァム「……………」
レオナ「マァムの馬鹿、この鈍感!」
マァム「れっ、レオナ?!」
レオナ「あのねマァム。キミはそうやってダイくんから離れようとしているみたいだけど、ダイくんはそんなキミを今も大切に好いているのよ?」
マァム「…………ッ!!!」
レオナ「結界が張る前のバーンパレスに行った時、マァムは1番にダイくんを見つけて……そしてあなたのお母様・レイラおばさんのようにダイくんに優しく寄り添って、労ってくれたじゃない!」
マァム「あっ………」
レオナ「いつかヒュンケルがあなたに言っていたの。まるでマァムは聖母のような存在だって!」
マァム「レオナ。ごめんなさい、ごめんなさいレオナ…」
レオナ「大丈夫よマァム。君とダイくんなら絶対に上手く行くわ!」
マァム「えっ…?!」
レオナ「あなたに出来ない事はあたしがやる。だからマァム、あたしに出来なかった事はあなたが引き継いで欲しいの。そして、そして胸を張ってどんな時でも。ポップくんやあたしの分までダイくんを守り通す事を……あたしたちの前で誓いなさい!」
マァム「レオナ……。ええ、ありがとう!」
レオナ「宜しい。もうすぐしたら集合時間だから、マァムも急ぎなさい!」
マァム「ええっ。また後でね、レオナ」
レオナ「ええっ!」
私の首元にあるアバンの印には、その為のお守りみたいな物だわ。
確かにダイってもう一度バーンパレスに乗り込んでいた頃……互いに惹かれ合うムード自体が苦手って言っていたけど、その純粋な心の持ち主でもあるダイを変えられるのはレオナじゃない……慈愛の心を持つ私にしか出来ない事なんだわ。
ありがとうレオナ、あなたに背中を押して貰ったお陰でダイに自分の気持ちを伝えられる気がするわ。
だからレオナ、あなたもポップの事……これからも支えて上げてね。
『タッタッタッタッタッタ……』
???「まっ、マァム!!」
マァム「ダイ。凄い汗よ、大丈夫?」
ダイ「えへへっ。マァムに会いたい一心で走ったから、全然大丈夫……じゃ……ないかも……」
マァム「ダイ!!」
『ガッ』
ダイ「………? えっ、え〜〜〜〜〜?!」
マァム「…………」
良かった、万一受け止められなかったら危なかったわ。
私のせいでこれ以上、誰かを失うのはもう嫌なの。
ずっと閉まっていたけど、レオナと話していた時に思い出したわ。
あの涙は……ダイの流していた涙は、お父さんの……バランの朽ち果てた姿その物だったんだわ。
いつもあなたからお父さんの回復を何度か諦めずに依頼して来ても、あの時はもう駄目だと私やヒュンケルたちには既に分かっていたから。
『ギュウゥゥゥ………』
ダイ「まっ、マァム……。苦しいよ……」
マァム「ごっ、ごめんなさいダイ! そんなつもりじゃなかったんだけど」
ダイ「………。………かったんだ………」
マァム「えっ………?!」
BGM設定:クロノ・トリガーよりクロノとマール 〜遠い約束〜(別名:ダイとマァム 〜新たに始まる2人の門出〜)
ダイ「あの時おれ。マァムにどうしても治して欲しくて、父さんとまた戦えるんだってずっと思っていたんだ。」
マァム「…………」
ダイ「でも。そんな事をしたらマァムや皆が困り始めるから、それは絶対に駄目なんだって父さんが俺に言ってくれたんだよ……」
マァム「ダイ………」
ダイ「本当はね。ネイル村を旅立つ時も、これからもマァムにはおれたちの旅についてきて欲しいって言いたかったけど……そんな事をしたらさ、レイラおばさんやミーナちゃん ネイル村の皆に悲しい顔をしてしまう気がして怖かったんだよ……」
マァム「………。………んな事ない、そんな事ないわよダイ!」
ダイ「えっ……?!」
マァム「あの時母さんが言ってたの。強くて勇敢だった父さんに心を惹かれてね、村を飛び出していったことがあるんだって。」
ダイ「えぇ〜〜〜っ!? れっ……、レイラおばさんが?!」
マァム「そうよ。だから私も私の信じる道を進んで行きなさいって母さんが言ってくれたの」
ダイ「…………」
マァム「あの頃はあの頃。今は今なんですもの、改めてダイ。あなたの口から聞かせて欲しいの!」
ダイ「何っ?」
マァム「私……。レオナみたいに素直じゃない所もいっぱいあるし、フレイザードの時みたいにあなたの頭を無闇に叩いてしまうかも知れないけど。そんな私でよかったら、これからも私と一緒について来てくれますか?」
ダイ「………。あ、当たり前だろ。それに……、それにおれ……おれは……///////」
マァム「………? だっ、ダイ……?」
ダイ「おれは……おれは……、おれはマァムが好きなんだよーーーーー!///////」
マァム「………ッ!!! わ、私も……。私もダイのことが大好きよーーーーー!///////」
ダイ「マァム……、ありがとう。」
マァム「いいえ。こちらこそありがとう、ダイ……」
ダイ「…………。えへへへっ!www」
マァム「…………。うふふふっ!www」
???「ったく。うるっせーんだよ、こんの鈍感男女組!」
ダイ・マァム「「………ッ!!! ぽっ、ポップ?!」」
ポップ「あ〜くそっ。折角人様が気持ちよく静寂を満喫してたのによ、何でお前ら2人の恋の行方を見守らなきゃいけねーんだよ!!(激怒)」
ダイ「ごっ、ごめん………」
マァム「ポップ。あなたの貴重な静寂を邪魔して、本当にごめんなさい……」
ポップ「……。分かればいいんだよ、分かれば……。後な、マァム!!」
マァム「なっ、何よ……?」
ポップ「…。ダイは俺やヒュンケルにとっても大切な弟分だ、コイツがこれ以上無茶しなくて済むように……しっかり頼んだぜマァム!」
ダイ「ポップ………」
ポップ「じゃあなダイ……マァム。お前さんらがこれから上手く行く事を祈りながら、俺はこの辺でお暇するからよ! 後はしっかりやれよ?」
ダイ「うん、任せて。」
ポップ「いいな? もし一瞬でもダイを危険な目に合わせやがったら……俺たちやラーハルトたちが黙ってないという事を、しっかり覚えて置けよ。分かったな?」
マァム「………。ポップ………」
ポップ「それと。集合時間にはぜって〜遅れんなよ、お2人さん♪」
ダイ・マァム「「……。あはは、あはははははは♪」」
それは、ダイまでも失って途方に暮れていた時も。
あなたはそうやって力強く、私の背中を押してくれた。
いつもはお調子者で、クロコダインやヒュンケルのような強い敵を目の前にすると………すぐさま逃げてしまう大馬鹿な大魔道士だけど。
根は優しくて、私の知らないダイを彼は沢山知っているんだわ。
私の持っている心こそが慈愛なら、ダイは純粋 ヒュンケルは闘志 レオナは正義。
そして……、そしてポップは勇気の心を持っている。
やっと全てが落ち着いたから、もうすぐ開かれるであろうバッツの誕生日開催の時に胸を張って………私自身が考えている事をシュウやアイクたちの前で堂々と誓わなければ行けないわ。
折角レオナが私の為に背中を押してくれたんですもの、その気持ちを無駄にしたくないわ。
39話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.53 )
- 日時: 2022/08/07 08:05
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第39話「誕生日おめでとう inバッツ編①」
【カール城 廊下】
『カツカツカツカツカツ…』
カナル「あっポップ殿下、まもなく例の誕生日開催が始まる時間であります」
ポップ「分かった。開催中各国の兵士たちでこの国の警備をしっかり強化するんだ、いいな?」
カナル「はっ!」
親父……母さん、あれから1年が過ぎたんだぜ。
あの大戦から1年後、ダイが帰り道すら見失っちまった頃があったけど。
もしおれがダイの奴を迎えに行かなかったら、アイツは帰って来れなかったかも知れないんだ。
な〜んて、今は憂鬱な事を言ってる暇なんてねーよな。
【大広間】
アリーナ「クリフト。上手く演じれるかしら…」
クロコダイン「ガッハハハハハ。心配は無用だアリーナよ、今は俺たちで上手く行く事を祈るしかない」
アリーナ「そうよね。ありがとう、クロコダイン」
フローラ「この場にお集まりの皆さん。一旦静粛にして下さい! これから本日の主役であるバッツ・クラウザーの誕生日会を我がカール王国で開催したいと思います、盛大な宴を開く前に……まずは皆さんにこちらをご覧して頂きたいのです!」
シュウ「急に暗くなっちゃったよ。何か始まるのかな。」
タツナ「確かにな。全てを消しちまったから、きっとアレがいよいよ始まりそうだな。」
シュウ「うん。ダイやマァムさんたちなら上手くやり遂げられるよ、だって……この日の為に彼女たちは沢山練習して来たからね。」
タツナ「ああ。そうだなシュウ。」
ミソウ「楽しみ楽しみ。」
アイク「………ッ!? なっ、あそこにいるのってダイか?!」
ゼルダ「まあっ!」
ポップ「…………」
そうか、フローラ様は盛大な宴を開く前にこの機会を用意してくれていたんだ。
顔付きは女顔だから、誰でもダイが女だって勘違いする奴らも沢山いるよな。
おれなりのあの力強い押しがあったから、ダイは最初の段階を上手く乗り越えていっている。
そして伴奏になり、ドラクゥ役として登場したマルスの動きに合わせながら……マリア役のダイは綺麗に踊り始める。
そろそろ終盤の歌詞が来る頃だぞ、頼んだぜダイ!
『〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪』
ダイ「♪ありがとう わたしーの 愛する人よ。一度でも このー想い 揺れ〜たわたしに♪
♪静かに 優しく 応え〜てくれて。いつーまでも いつーまでも、あなーたを待つ〜♪」
クリフト「ラルス王子がお探しです。ダンスのお相手を」
ダイ「……………」
クリフト「もうお諦め下さい。我が国は東軍の支配下になってしまいましたから」
ダイ「……。うん、分かったよ………」
へっ、こっちまでぐっと来ちまうじゃねぇかよ。
しかし、これだけでは終わらなかった。
ある程度ワルツを十分に楽しんだ後、マァムの奴は一足早く何かに気付いたと同時に音楽も変わる。
やっべぇ、これこそイベント中の戦いか?!
だが、おれが駆け付けるまでもなくマルスが再登場し始めたんだ。
マルス「♪マリア〜♪」
ダイ「♪ドラクゥ この日を 信じてた〜♪」
ククール「♪マリアは〜 このわたしの〜 妃になる べきひとだ♪」
マルス「♪命 尽き果てよ〜う とも 離し〜は しない♪」
ククール「♪決闘だ♪」
うげ〜っ、コイツはコイツで相当ヤバい展開になるぞ。
とか言ってる場合じゃね〜し、舞台上に一体誰かいるんだ……?
あっ、あのオルトロスの野郎になり切ってんのってジタンなのか?!
さっすが元タンタラスの一員だけはあるわ、あんな演技でさえアイツは完璧にこなして行くぞ。
此処からが本当の終幕だ、後は上手くやってくれよマァムにロック そしてレイとユウ!
40話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.54 )
- 日時: 2022/08/07 22:49
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
こんばんは、女剣士です。
本編を更新する前に、今後の展開についての案内です。
次に入る第2章では、アニダイ60話をネタにしたポップとレオナの回を3つに分けて描こうと思います。
そしてシュウの誕生日、レイとダイと炭治郎のほのぼの回を描く予定です。
ダイのシリアスを2章中に描きたいと考えていますので、引き続き宜しくお願いします。
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.55 )
- 日時: 2022/08/08 08:37
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第3章の予定で描くクロノ・トリガーの時の卵イベントで、推しキャラを復活させた後のBGM設定を描いて置きます。
〜復活イベント ゼルダ編〜
①ダイの場合の使用BGM:宇宙への夢(FF7より)
②ヒュンケルの場合の使用BGM:Tell Me(FF8より)
③ポップの場合の使用BGM:永遠に、レイチェル(FF6より)
④シュウの場合の使用BGM:5年前のあの日(FF7より)
⑤マールの場合の使用BGM:ガウのテーマ(FF6より)
〜復活イベント バッツ編〜
①レイの場合の使用BGM:エアリスのテーマ(FF7より)
②タツナの場合の使用BGM:いつか終わる夢(FF10より)
③ユウの場合の使用BGM:セリスのテーマ(FF6より)
④ゴウ&サトシの場合の使用BGM:ゼルダの子守唄(ゼルダの伝説 時のオカリナより)
今はこんな風に決めていますが、次はいつ書き足すか分からないのでご了承下さい。
本編40話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.56 )
- 日時: 2022/08/08 20:41
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第40話「倒れたパプニカ王妃」
【カール城 大広間】
『パチパチパチパチパチパチ…… グラッ』
レオナ「………ッ!!! うっ、うぅ………」
アイク「れっ、レオナ王妃?!」
レオナ「……………」
『バターン』
我妻善逸(ネルさん次元)「ちょっ。だっ、大丈夫ですか? レオナ王妃」
シュウ「レオナ王妃!!」
アイク「シュウ、タツナ! 急いでポップにこの事を知らせてやってくれ」
シュウ「うん。」
タツナ「ああ。分かったぜ。アイク。」
リゼ「アイク隊長。私は何をしたらいいですか?」
アイク「そうだな……。リゼはレオナ王妃を医務室に連れて行ってくれ、大至急だ!!」
リゼ「はい。」
アイク「…………」
くそっ、まさかオープニングセレモニー中にこんな自体になるとは想定外だ。
今はポップの奴が少し外の空気が吸いたいと言って席を外していたのが、不幸中の幸いだったな……。
何という未熟さだ、俺とゼルダは何の為にパプニカ王国に仕える騎士団なんだ。
ゼルダもかなり狼狽えているし、こんな状況ではバッツを祝う事は到底出来そうにないよな。
フローラ様もレオナ王妃を静かに心配しつつ、リゼの後に続いて行ったからな。
【医務室】
『ガチャッ』
フローラ「リゼさん。レオナ王妃の容体はどう?」
リゼ「はい。ですが、今は何も言えない状況かと。」
フローラ「……。どうして、こんなことに……」
リゼ「とにかく。今は王妃様の安全第1を考えましょう。」
フローラ「そうね。医療班リーダー・うずまきサクラ、こちらに来て下さい!」
うずまきサクラ「はい。」
フローラ「いいですね。今回はリゼを含み、回復魔法が出来る班はレオナ王妃の治療に専念しなさい!」
医療組全員『はいっ。フローラ様。』
ゼルダ「…………」
後はお願いしますね、リゼさんたち。
折角の誕生日開催中なのに、レオナ王妃様が倒れてしまうなんて。
途中でレイさんとヒュンケルさん、ダイくんの3人にお会いしましたが。
3人共首を横に振っていますわ、やはり……今日までご無理をされていたのでしょうね。
とにかく今は、ゆっくり休んで頂かないと行けませんわ。
【カール城 男性軍の部屋】
『タッタッタッタッタッタッタ ガチャッ』
???「ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……」
ヒュンケル「ぽ、ポップ!」
ポップ「おい……。レオナがバッツの誕生日の最中にぶっ倒れたって言う話は本当か?」
ダイ「うん。詳しいことはよく分からないけど、今はサクラたち回復組チームがレオナを医務室の方で治療しているんだ」
ポップ「……。そうか、ひとまずは良かったぜ……」
レイ「……。ポップセンセー。いや。ポップ殿下。」
ポップ「…………。何だよ、レイ………」
レイ「レオナ王妃様が心配なのは分かるけどさ。一国の新米殿下であるアンタも疲れてるんだからさ。今日の所は早めに休むといいぜ。」
ポップ「えっ……?!」
ヒュンケル「そうだな。それにポップ、お前まで倒れてはオレやダイたちが困るからな」
ポップ「でっ、でもよ………」
ダイ「お願いだよポップ。今だけはレイの言う通りにして上げてよ!」
ポップ「……。分かったよ、今回は大人しく休むことにしとくわ!」
シュウ「じゃあレイ。ポップ殿下の方はボクとタツナが付きっきりで看病するよ。」
レイ「ああ。頼んだぞ。シュウ。」
シュウ「うん。任せて、レイ。」
アイク「…………」
タツナ「アンタの''その様子''からすると。俺たちの話を最後まで聞いていたようだな? アイク隊長さんよ。」
アイク「ああ……」
シュウ「一緒に行こうか。歩きながら今までの経緯とかお話したいからね。」
アイク「……。そうだな……」
確かに、これまでに関しては俺でさえも何も知らないからな。
するとレイとダイは歩きながらも語り出した、大分無理をしていたのは誕生日の準備をしている辺りからだと。
その頃の俺は確か……、テラン王国の兵士・カナルと今後の対策を練っていた頃だったな。
元大魔道士・ポップとパプニカの王女・レオナ姫が結婚したのが1年前で、その2人自ら俺とゼルダをパプニカ王国の騎士団に任命してくれたからな。
あれから数週間と少しは経ち、ゼルダも一国の騎士団の隊長らしくかなりレベルアップして来ているみたいだった。
力は俺の方が数倍強いが、ゼルダは剣術と魔法に関してはかなり強いぞ。
見張りは他の奴らに任せたから、俺とゼルダはポップとレオナ王妃の様子をしっかり見届けなければいけなくなってしまったな。
41話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.57 )
- 日時: 2022/08/09 08:43
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第41話「ポップの憂鬱」
【カール城 ポップの部屋】
???「…………」
あれは確か、バーンの野郎を倒して……奴が最後に聞いて来た頃なんだよな。
もし人としての人生を歩むなら、自分に望みはないかと。
色んな研究とか、そっちに関してならアイツが得策だったから今はそっち方面に任せている。
でも、本当にこれで良かったのか……。
『ガチャッ』
タツナ「ようポップ殿下。体調は。」
ポップ「まあ……、な………」
シュウ「はい。チョッパーに頼まれて食後の薬を持って来たから。忘れずに飲んでね。」
ポップ「あっ、ああ………」
シュウ「じゃあボク。3人の分の食器持って来るね。」
タツナ「おう。」
ポップ「……………」
いつだったかなぁ〜、東の大国・シンってとこから来たあの男がある奴の中でこう言っていたっけ。
「忘れる訳ないだろ。仲間ってのは、魂で繋がっているんだよ」と、例えグリードって野郎の中にいてもあの王子はその信念さえ貫き通していた。
ソイツに代わってグリードが親父って呼ばせていたアイツの体内に入った時も、誇りに思ってたみたいだった。
なのに俺は……、俺は自分の信念すら貫き通していねーじゃねぇか。
大戦時の頃にダイの奴にあんなデカい事を言っといた癖に、おれは何も変わっていねぇじゃねぇーかよ!!
『ポタポタポタポタポタッ……』
シュウ「ポップ。ねぇ、一体どうしたの? しっかりして。」
ポップ「………。なあ、2人に聞きてー事があるんだけどよ。聞いてもいいか?」
タツナ「何だ?」
ポップ「………。お前ら''最期の足掻きメンバー''はよ、こんな最低でロクでなしでもあるおれを見てよ。深く関わり合うのをやめるか?」
シュウ「…………」
ポップ「おれは………、おれは……「もうやめてよ。ポップ。」……ッ!!!」
『バシーン』
タツナ「おっおい。シュウ。」
ポップ「……………」
シュウ「ポップ……。君は本気でボクたちにそう思っていたの?」
ポップ「違う。もし本気でお前らがそう思っていたらよ、俺や他の奴らとは此処まで仲良くならなかった事だってあっただろ!!」
シュウ「今更何言ってるのさ。そんな事を言うなんてポップらしくもないよ。」
タツナ「そうだそうだ。」
ポップ「おっ………、お前ら………」
BGM設定:FF8よりThe Oath(別名:溜めていたシュウの想いと温かい言葉)
シュウ「本当にさ。本当に君自身がそう感じていたらさ、ボクたちはこんな風に仲良くなったりしなかったんだよ。」
ポップ「えっ………?」
タツナ「ああ。俺たちと共に共演した時でもよ。俺やミソウにとってはいまいちとか全然分からない事とか結構色々あったけど。そんなお前たち''戦士たちの日々3メンバー''と過ごした日々はとっても楽しかったんだぜ。」
ポップ「シュウ……、タツナ………」
シュウ「もう。そんなネガティブな思考に回るポップなんてポップらしくもないよ。今は新たな自分自身をもっと大切にしなきゃボクは嫌なんだから。」
ポップ「シュウ………。ありがとよ、何か言いたいこと言ったら少しだけ楽になれたわ」
シュウ「えへへ。ボクはただ正直な事を言葉にしただけだよ。」
ポップ「それでもいい。本当にありがとうな、シュウ」
シュウ「ううん。どう致しまして。」
タツナ「良かった良かった。さて。完璧にアンタ自身が元気になる為にも、今は栄養バランスの取れた食事療法を数日間は続けていかねーとな。」
ポップ「あはははっ……、結局はこうなってしまうのね…(汗)」
タツナ「当たり前だろ。ヒュンケルだって言ってただろ。今ポップ殿下に無理な事をさせたら、返って俺たちが困るってよ。」
ポップ「うっ………(汗)」
シュウ「そうだ。ご飯とかおかず系と言ったらお茶がお供にいるよね、ボクがこの城のキッチンに行って3人分のお茶を取って来るよ。」タッタッタッタッタ……
タツナ「おう。気を付けて行けよシュウ。」
ポップ「………? あのスピンオフ作品よりもかなり変わって来てねーか、シュウの奴」
タツナ「まあな。アイツはアイツなりにお前さんの事をすっげぇ心配してるからな。''俺たち''のシュウはよ。」
ポップ「…………」
まるで、実家にいる親父にすげー怒られたみたいな気分だったわ。
こんなシュウを変えたのがレイの野郎だとしたら、体調が万全になった時にでもお礼を言いたい。
あのスピンオフ作品時の頃の冒険の日々が、今になって凄く懐かしく感じて来るぜ。
しっかしあの作品時でなかった筈の学校生活を贈る事になるなんて、夢にも思わなかったわ。
おれがクロコダインのおっさんやアイクたちより遅れて飛ばされた時も、見た目は普通の学校だったんだよな〜。
実際の元凶がまさかの''アイツ''で、シュウやタツナたちにとっては最低最悪な野郎その物だったかも知れないよな……きっと。
42話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.58 )
- 日時: 2022/08/09 22:23
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第42話「2人の想いと約束」
【FF8の世界 イデアの家 お花畑】
???「…………」
スコール、リノア……あなたたちがいなくなって随分経過したよ。
私たちは私たちで元気だけど、まだまだ本調子に戻っていないんだ。
最初はレオナ王妃が倒れちゃって、凄く大変だったんだよ。
それなのに私は……、こんな時どうしたら良かったのか分からなくなっちゃった。
『ピカーン ピタッ』
???『おハロー。久し振りだね、ティナちゃん』
ティナ「リノアちゃん!」
リノア『限られた時間なんだけどね。フェニックスが少しだけスコールとわたしに時間をくれたんだ、でもね……すぐに行かなきゃ行けないの』
ティナ「行かなきゃ行けないって。待って、どう言う事?」
折角久々に会えたのに、またお別れしなきゃ行けないなんて。
その頃バッツはヒュンケル 別の世界から来たネスくんを連れて、家の中にいたの。
かつてスコールが幼少時に過ごしていた孤児院の生活、当時の時間のまま……何も変わっていなかった。
まるで、この家全体の時が止まっているみたいな雰囲気だった。
【地下の書庫】
『パラッ パラッ……』
ネス(ネルさん次元)「これだけなの? スコール兄の戦い以外の思い出は」
スコール『そうだな。俺はその頃から無愛想だったから、誰も引き取ってくれなかったよ』
ヒュンケル「……。昔のおれみたいだな、アンタは」
スコール『多分な。だがヒュンケル、あんたは変わったよ。今まで敵対していたダイたちから人の心が蘇り、今もこうしてバッツたちの力になっている』
ヒュンケル「………。本当なら、出会った友にはこれ以上辛い思いをしたくない」
バッツ「ヒュンケル………」
ヒュンケル「スコール。あんたはその若さでSeeDの最高司令官にまで上り詰めていた筈だ、そんなあんたを変えたのは俺たちではなくリノアだ。違うか?」
スコール『違わないさ。リノアに出会えたから、今まで否定して来た事を少しずつ楽しめるようになったからな』
バッツ「…………」
ネス(ネルさん次元)「バッツ兄………」
だけど、これが本当の最後のお別れみたいで切ないよ。
やっと1年振りに会えても、すぐに逝ってしまうなんて。
などと言っている内に、スコール兄は消え掛けそうになる。
静かに涙ぐむと、ボクにこう言ったんだ。
ダイとマァムをよろしく頼む、と。
そんなのさ、スコール兄に言われなくても分かっているよ。
『ガチャッ タッタッタッタッタ…… ガバッ』
バッツ「ティナ。どうした?」
ティナ「逝っちゃった。折角お話出来たのに、リノアちゃんが逝っちゃった!!」
バッツ「ティナ………」
ネス(ネルさん次元)「一旦カール王国に戻ろう。フローラ様に事の経緯を説明しなきゃ」
ヒュンケル「そうだな。だが、ネスよ……」
ネス(ネルさん次元)「そうだね。少しだけ2人きりにさせて置こうか…」
ヒュンケル「ああ、そうだな……」
バッツ「ヒュンケル……別世界のネス、本当に済まねぇ……。こんな時に……」
ヒュンケル「その位ならいつでも大丈夫だ。ティナが落ち着いたらでも遅くはないから、おれとネスは一足先に海岸の方に行ってるよ」
ネス(ネルさん次元)「うん。また後でねバッツ兄、ティナ姉!」
バッツ「ああっ!」
そうだな、それこそヒュンケルたちに気を遣わせてしまったな。
やっとティナは泣き止み、これまでの思い出などを語り合った。
ある時は異世界に呼ばれた時、衰弱していたコスモスの復帰を祈りながらおれとティナはクリスタルを探す旅をしていた。
しかしそのクリスタル自身が、コスモスから与えられた力だとは知らなかった。
それとは違ってこれから起こるのは、それらより凄い戦いになる気がしたんだ。
あの頃の気持ちを無駄にしない為にも、俺たちは立ち上がらなきゃ行けないからな。
43話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.59 )
- 日時: 2022/08/10 07:52
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第43話「最期の足掻きメンバーの不安」
【カール城 男性軍の部屋】
???「シュウ。ポップセンセーは?」
シュウ「うん。後はアイクとタツナに任せて来たよ。」
レイ「そうか。」
シュウ「そっちこそ。ダイは大丈夫なの?」
レイ「ああ。さっき俺の部屋に連れて行ったよ、「スコール〜、会いたかったよ〜」て魘されながらさ。」
シュウ「そうだよね。ボクたちが知ってるこっちの世界の皆はアイクとゼルダ バッツ ピカチュウ ポップ クロコダイン レオナ先生 ピーチ 時リンだけだからね。」
レイ「そうだな。俺たちのいる''別の世界''から一緒に飛ばされたけど、アイツら''戦士たちの愉快な日々メンバー3''の奴らは気のいい奴らばかりだよ。」
シュウ「………。そう、だね………」
それでも、それでもこんなに苦しいのはどうしてかな。
この世界に滞在するのが当たり前になって来ているけど、こっちにはボクたちのように別の世界から来た人たちもいる。
その人たちはカオスな日常〜大丈夫ではない〜の世界出身だけど、そこの作者率いる戦士たちの一部はかなり腐っているみたいだ。
中でもそれらに影響を受けやすいのは、竈門兄妹と何人かの柱の人たち。
『ガチャッ』
グラジオ「シュウ、レイ! ティファからお前ら2人にってよ!」
シュウ「美味しそう。これ全部、ティファの手作りなの?」
グラジオ「ああ。フローラ様からの命令でな、今は順番ずつで食事担当を行なっているらしいぞ」
カキ「ああ。来る途中ピカチュウにあったけどあいつ、かなり凹んでいたからなぁ……」
レイ「ピカチュウが…。何で?」
グラジオ「簡単に言うなら。本当は自分もバッツたちに同行したかった、だが……たまたま警備としてその場に残っていたクロコダインさんに止められていたんだよ」
レイ「……。あのワニのおっさんは知っていたんだ。バッツたちに同席してしまえば、更に嫌な出来事を思い出すだけだと。」
グラジオ「ああ。そう言う事だ。」
シュウ「……。ねえカキ、ピカチュウの居場所教えて?」
カキ「いいぞ。さっきセーニャさんがピカチュウを音楽室に連れて行ったのを見たぞ、流石はラムダ姉妹の妹だ」
シュウ「分かった。後は大丈夫だから、僕が行ってくる」
レイ「シュウ。俺も行く。」
グラジオ「やめておけ。この場はシュウに任せるんだ、いいな?」
レイ「………。分かったよ。グラジオ。」
カキ「…………」
パプニカ王妃の容体は未だに変わっていないが、それでも医療班に任せるしかないんだよな。
久し振りにこの城でサトシとゴウに合ったけど、アイツらはスコールさんの死を未だに受け入れていない様子だった。
それとは違う任務を今は、ザマス様とブラックさんに執り行って貰っているが……かなり苦戦しているみたいだな。
こちらからの援軍としてマーマネとリーリエが抜擢され、何とか2人のピンチは免れたらしい。
『ガチャッ』
フローラ「皆。静粛に」
グラジオ「フローラ様。レオナ王妃様は?」
フローラ「大丈夫。レオナ王妃は順調に回復して来ていますが、今度はポップ殿下の容体が今日未明から悪化されたのです」
レイ「何だって。」
フローラ「その為ルフィ海賊団の船医・チョッパーを始め、回復魔法が使える物たちのみで全力を尽くしているので心配は無用ですよ」
レイ「じゃあ。その峠さえ乗り越えれば?」
フローラ「ええ。バッツさんの誕生日を我が城で再び執り行う事が出来るわ」
レイ「良かった。後でリウに知らせて置くか。」
レオナセンセーの方は何とかなったけど、まさかポップセンセーに異変が起きていたなんてな。
無理にあの憂鬱を話した事で、事態が更に悪化してしまった気がするよ。
まあ、この場にタツナがいなかった事が何よりの幸いだな。
今はアイツもアイツで頑張っているんだ、そっちの方は任せたからなタツナ。
これ以上犠牲者を出さない為にも、今はお前自身にしか出来ないことをやり遂げてやってくれ。
44話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.60 )
- 日時: 2022/08/10 20:35
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第44話「パプニカ王国の王妃・レオナの決意」
【夢の中:バーンパレス 外部】
ポップ『あばよレオナ。今まで……、楽しかったぜ……』
レオナ『駄目。駄目よ、ポップくん!!』
この光景は、あの大戦時で見た記憶だわ。
最近忘れかけていたのに、この悪夢だけは見えてしまうなんて。
ポップくんの名を呼びながら目を覚ますと、気が付いたらカール城の医務室にいたわ。
そっか……、バッツくんの誕生日の最中に体が重くなってしまったのね。
あれはただの予知夢よ、ポップくんがそんな簡単にいなくなる訳ないわ。
【現在:カール城 廊下】
『ザッザッザッザッザッ…』
タツナ「……。ポップ先生、あれから意識が戻らないみたいなんだ。」
キルバーン「これは参ったねぇ。レオナ姫に何と伝えたらいいんだろう」
レオナ「………ッ!!!」
タツナ「俺。もう少しだけ頑張ってみる。もしかしたら未来その物が変わるかも知れないからな。」
キルバーン「そうだね。ポップくんのことは頼んだよ、タツナくん」
タツナ「ああ。じゃあ戻るぜ。またな死神さんよ。」
キルバーン「ああ。君もあまり無理しないでくれたまえ」
レオナ「…………」
やっぱり、あの光景は夢じゃなかったんだ。
やっとあたしが完璧にまで動けるようになったのに、このままじゃ駄目だわ。
誰に何と言われようと、あたしは最後の瞬間が来る''その時''まで彼を守るって決めたの。
確かにあの頃は散々ポップくんを見下していた、でも……昔とはかなり変わって来たんだわ。
『ピカーン』
???『こんばんは、レオナ王妃』
レオナ「あなたは、魔人フィーナ!」
魔人フィーナ『ふふっ。あなたの決意は十分に伝わったわ、その気持ちを見込んで彼を助ける方法が1つだけあるの!』
レオナ「えっ?!」
魔人フィーナ『でも。このままではあなたが好いている''彼''は本当に逝ってしまうわ、此処からは私の指示に従って貰うわよ? レオナ王妃』
レオナ「勿論覚悟の上よ。今度はあたしがポップくんを助ける番だから」
魔人フィーナ『いい覚悟ね。さあ行くわよ、彼の精神世界へ』
レオナ「ええっ!」
バランが当時あたしたちの敵だった時、記憶を全て消し去られたダイくんの為にポップくんはあの魔法を使ってしまったわ。
いつだってあたしは誰かに頼ってばかりしたから、今回ばかりはあたし自身が動かないと行けないの。
魔人フィーナに連れられて辿り着いたのは、クラウドくんの世界にあるライフストリームの中だった。
こんなにも、ポップくんの生命体がいたのね。
あの扉は確か、初めてベンガーナに行った場所だわ。
まずはそこから始まるのね、ならば受けて見せるわ。
パプニカ王国の王妃であるこのレオナが若き殿下・ポップくんを助け出す為にも、精一杯動かないと行けないんだもの。
45話に続きます。
次のお話からついに、ポップの精神世界編がスタートです。
果たして魔人フィーナとレオナは無事、ポップを窮地から救う事が出来るのか?!
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.61 )
- 日時: 2022/08/10 21:44
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第45話「ある物を求めて、再び」
【カール城 夜の廊下】
『タッタッタッタッタ……』
???1「ぐへへへっ。前回はまんまと失敗に終わってしまったが、今日こそはレオナちゃんのおパンティを」
???2「おい。誰の下着を盗むだって?」
ワリオ「おっ……、お前さんはドロッチェ!」
やはりな、何やら侵入者の警報がなったから駆け付けてみたら。
また性懲りもなく、人様の下着を盗もうとする最低な野郎に出会っちまった。
するとタイミングよくバッツたちが帰って来て、オレと一緒に1発お見舞いしたんだ。
よし、コイツを牢に繋いで置け。
『ギュッ……』
バッツ「助かったぜ、ドロッチェ」
ドロッチェ「気にするな。それで羽根伸ばしは出来たか?」
バッツ「まあな。………でも、一時期だけなんだけどさ。スコールたちに会えたよ」
ドロッチェ「そうか………」
実は此処で警備を強化していた時、スコールの声がしたんだよな。
手の掛かる友人たちだが、よろしく頼むとあいつは言っていた。
だけど、それ以前に胸騒ぎがする。
あの人集りは、医務室の方か。
『バァァン』
マァム「大変よ。レオナが何処にもいないの」
バッツ・ドロッチェ「…………ッ!!!」
ダイ「マァム。他に心当たりはないの?」
マァム「詳しくは分からないけど。確かこの城の兵士から目撃した情報に寄ると、レオナは黒いコートを来たセクシーな魔人について行ったみたいですって!」
ティナ「そっ、それって?!」
ファイサリス「それ。魔人フィーナじゃないかな?」
ダイ「えっ?」
ファイサリス「う〜ん。何だかね、レオナ王妃が少し前に目を覚ましたんだけど。その魔人フィーナがレオナ王妃をあの新米殿下の精神世界に行ったんじゃないかなぁ?」
ダイ「ポップ……、レオナ………」
マァム「嘘っ………」
シャルロット「ならば。残った我々は交代ずつで医務室の様子を見に行こう、今はただ……静かに待つ他しかないのだからな」
ファイサリス「はいっ、シャルロット先輩!」
全員『……………』
そうだな、今更じたばたしても仕方ないんだよな。
確かに君の言う通りだよ、シャルロット。
今はその線で行こう、俺たちも俺たちで疲れているからな。
今日から暫くの間、俺たちは交代制で見張りを強化する事になった。
最初の見張りはクロコダインとユウ、次の日はピーチ姫とゼルダ姫だ。
シュウとタツナは彼女たちの担当する次の日に、見張りを担当する事になった。
ポップたちが戻り次第、事の経緯を教えて貰うしかないよな。
46話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
P.S:ネルさん、ドロッチェ団長の言語ですが……こんな感じでいいですかね?
もし、此処をこうするとか技の一覧を知っているようでしたらそちらも一緒に宜しくお願いします。
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.62 )
- 日時: 2022/08/11 08:30
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第46話「旅人の憂鬱と少女の失踪」
【カール城 バルコニー】
???「…………」
迂闊だった、俺がヒュンケルたちを連れて孤児院に行ってる時に裸族が来るとはな。
その場にドロッチェがいてくれたから何とかなったけど、アイツはまだ諦めていない筈だ。
すると、今までダイと一緒にいた珍しいスライム・ゴメが俺の所に来たんだ。
かなり涙目になっているけど、何かあったのか…。
『ポタポタポタ…』
ゴメ『ぐすんっ、ぐすんっ………』
バッツ「どっ、どうしたんだよ? ゴメ」
ゴメ『どうしよう……、バッツ……』
バッツ「何かあったのか?」
ゴメ『もしかしたらポップはこのまま、目を覚まさないかも知れないよ……』
バッツ「……………」
ゴメ『一度は一緒にあの世に行った事があってね。そしたらポップは更に先へ行ってしまいそうになったから止めただけなのに、いつもの大喧嘩をボクたちはしちゃったんだ……』
バッツ「なっ、何だって?!」
ゴメ『え〜ん。ボクがポップに弱虫って連呼したりしたから、そのせいでポップは昏睡状態になっちゃったんだよ〜』
バッツ「いや。諦めるのはまだ早いさ、ゴメ」
ゴメ『えっ?』
バッツ「確かに。お前にとっても思い当たる事もあるかも知れないが、今は凄く反省しているんだろ?」
ゴメ『うん……。目を覚ましたら謝らなきゃ、ポップに散々酷いことを言ったのはボクだから……』
バッツ「…………」
ヒュンケル「おいゴメ。折角の静寂を邪魔したら駄目だろ」
ゴメ「ピピィ………」
ヒュンケル「済まなかったなバッツ。後は俺に任せてくれ、行くぞゴメ」
ゴメ「ピィ…………」
バッツ「…………」
一瞬だけゴメが喋った気がしたけど、あれはテレパシーか何かなのか。
それでもヒュンケルは俺の為を思って、ゴメを連れて行ってくれたけど。
それ以前にアイツは、警備を任されているんだよなぁ。
あんまり頑張り過ぎると、返ってキスティスに心配を掛けられそうな気がするけどな。
【女子部屋】
???「…………」
ファイサリス「ティーナ。ポップたちが心配なのは私にだって分かるけど、こんな時はちゃんと食べなきゃ」
ティナ「………。ごめん、何だか食欲がなくて……」
せつな「無理もないな。あれから1年だからな……」
日暮とわ「ねえ。今日は息吹リンクが食事当番だったよね? ティナさんが少しでも元気になるように、お粥を作って来て貰おうよ!」
せつな「成程。確かにお粥なら体力や精神の回復効果に繋がるからな」
リゼ「分かりました。私がキッチンに行って頼んで来ます。」
シュウ「…………」
まさか、ティナにまで凹んでいたなんてね。
バッツだけじゃなく、ティナにもかなり衝撃的だったのかな。
ううん、だからって諦めたら駄目だよ。
今は2人が少しでも元気になるように、僕がしっかりしなきゃ行けないんだ。
しかし時刻は更に夜を吹けるけど、もう1度女子部屋を覗いたら……1人いなくなっていたんだ。
ん? このメモって僕たち宛の書き置きかな。
そう思って読んでいると、少しずつだけど切なくなってしまったんだ。
BGM設定:FF6より永遠に、レイチェル
『バッツ……そして、皆へ。
ごめんなさい。やっぱり私はじっとしていられないの、今はカール王国を離れてパプニカ王国で何日間の療養を続けています。
本当はしっかり休めとヒュンケルたちに言われているけど、どうしてもかつて一緒に戦った2人の仲間を思い出してしまうの。
リノアちゃんとスコールは私とバッツにとってかけがえのない大切な友人だから、もしかしたらまた……彼らの為に何処かで身投げをしてしまうかも知れない。
そんな時は、私を大切に思ってくれるバッツがきっと来てくれると私は信じています。
シュウ……そして皆、こんな勝手な私を許してね。
全部終わって一段落付いたら、カール王国に戻るので心配しないで下さい。 ーティナー』
シュウ「………。ティナ………」
???「うむむ。やはりじっとしていられなかったか……」
シュウ「クロコダイン、バッツ………」
バッツ「緊急事態だ。動ける奴らだけでも集めてくれ」
シュウ「えっ?! で、でも。」
バッツ「いいから。このままじっとしているとまた''あの出来事''が嫌でも思い出してしまうんだ、だから頼む!!」
シュウ「バッツ……。うん、分かったよ。」
クロコダイン「よし。ならばオレはヒュンケルとレイン殿下たちに事情を説明してこよう」
シュウ「うん。そうだね。」
バッツ「ありがとう2人共。夜明けが無理でも、日が暮れるまでに戻れば大丈夫だ。急ぐぞ」
クロコダイン「おうっ!」
シュウ「うん。」
ごめんねティナ、やっぱり約束は出来ないよ。
それにタツナとレイはボクが行かなきゃ、簡単には同行してくれないからね。
そう呟きながら探していると、夜間警備を担当しているラスウェル殿下と蒼炎アイクに合ったんだ。
でも2人はボクが駆け付けて来たことを先に悟っていて、彼らの方からも何人かの同行者を集めてくれると言ってくれたんだ。
やっぱりこの世界にいる皆は、凄く頼りになるなぁ。
そうだ、正門の方でバッツが待っている筈だからボクも急いで向かおう。
47話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.63 )
- 日時: 2022/08/11 22:30
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第47話「勇者ダイの涙」
【カール城 外】
???「…………」
ポップ、どうして長い旅をして来たおれにも打ち明けてくれなかったの。
ミナカトールの儀式の時、俺が離れていればメルルを失わずに済んだ。
それでもレオナは首を横に振って、離れたら二度とこんなチャンスは来ないって言ってたんだ。
''竜の騎士が何だ、勇者がどうした!
俺にとって、ダイはダイだ!''
そう言ってもう一度結託する前に、お前は俺に言ってくれたんだよね。
ダイ「ポップ………。おれとお前はたった1人の友達だよね? なのに……、それなのにこんな方法で俺を1人にしないでよ。………お願いだから、これ以上おれを悲しませないでよ。………ポップ………、ポップーーーーー!!!」
いつだったかな、崩壊される前のテランにいた頃だけど。
アイツを目の前で失いそうになった時に、こう言ってたんだよね。
''ダイ! 俺が死ぬとこを見てもまだとぼけたツラしやがったら、恨むぜ……。''
その大きな代償のせいで、おれ自身が不甲斐ないせいで……ポップはおれやヒュンケルたちの前から逝ってしまった。
だからおれは誓ったんだ、ポップだけじゃない。
バッツたちや他のみんなも、二度と死なせたりなんかしないって。
そう決めていたのに、あれから2年が経っていてもおれは何もかも変わっていなかった。
『グラッ……ぽすっ』
ダイ「………ッ!!!」
???「此処にいたのか、ダイ」
ダイ「ヒュンケル……。おれ………、俺………」
ヒュンケル「分かっている。オレも同じように辛いさ、オレにとってポップは弟弟子のような存在だが……。ダイ、お前にとってはたった1人の幼馴染だからな」
ダイ「………。あのね、お願いがあるんだ」
ヒュンケル「何だ?」
ダイ「今さ……。俺凄く泣きそうだから、落ち着くまでこうしていて貰ってもいいかな?」
ヒュンケル「ああ。勿論だ」
ダイ「……。ありがとう、この件はラーハルトや皆には内緒ね?」
ヒュンケル「ああ。約束しよう」
ダイ「…………う う う………。うわーーーーーん…………」
ヒュンケル「……………」
スコールたちの死から2年が過ぎていても、おれは何も変わっていない。
俺が不甲斐ないばかりに、スコールとリノアまで失ってしまった。
こんなんじゃ俺、世界を救う''勇者''だなんて堂々と言えないよ。
それでもスコールとリノアはあの爆発の瞬間にでも、俺とマァムを守ろうとしてくれた。
それこそが、俺たち2人の無事と引き換えの条件だったんだ。
なのに今度はティナがいなくなるし、これからどうしたらいいか全然分からないよ。
ねえ父さん……まだ俺にもチャンスがあるなら、父さんが前にバーンパレスの中で使っていたあの姿を……このタイミングで使ってもいいよね。
それでティナや他の皆を守り通せるなら、俺は命を掛けてやり通して見せるよ。
48話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.64 )
- 日時: 2022/08/12 06:32
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第48話「お帰り、ポップ 」
【FF7の世界 ポップの精神世界 ライフストリーム】
???『あの頃の俺はただ、レオナに認めて貰いたかっただけなんだ。だからおれがある決意をするとあんたは当たり前のようにこう言っていたんだ。「私はまだ、キミを見直していないわよ」て』
レオナ「そうだったの……。あたしの方こそごめんなさいね! 折角キミがそこまで考えていてくれたのに、その想いに全然気付いていなくて」
ポップ「レオナのせいじゃない。俺のせいだ」
レオナ「ポップくん?」
ポップ「あの頃のテランの時によ。もしあんたにひっ叩かれなかったら闘う勇気すら持てなかったんだよ」
レオナ「ポップくん………」
ポップ「行こうぜレオナ。もう1度''あの場所''へ」
レオナ「ええっ! 一緒に行きましょうポップくん、もう少しで本当のあなたを捕まえて見せるわ」
ポップ「ああっ!」
まさか、そんなにまであたしを思っていたなんてね。
本当に見間違えたのは、バランとの闘いで見せてくれたポップくんの勇気だった。
確かにミナカトールの儀式の時も、あたしでさえも気づいていなかった気がするわ。
メルルの為とはいえ、あたしはそんな君を好いていたなんて口が裂けても言えなかったから。
あの時メルルがポップくんの勇気を呼び起こしてくれたように、今度はあたしが彼の力にならなきゃ行けないわ。
【ポップの精神世界 ニブル山】
ポップ「こっ、この風景ってクラウドの5年前の出来事なのか?」
レオナ「嫌。何よ、あの複数ある棺桶は!」
これらの正体が、後に聞かされる魔恍を浴びた人間だとしたら。
それらを製作していたのが、当時の神羅カンパニーだったなんて最初は信じられなかった。
そんなティファのピンチに駆けつけたあの青い服を纏った少年は、間違いなくクラウドくん。
かつての頃でセフィロスがおかしくなったのも、この頃だったんだわ。
それでもクラウドくんは諦めずに立ち向かって、何とかこの頃のセフィロスにトドメを指す事が出来たんだわ。
【ポップの精神世界 ライフストリームの中】
レオナ「ポップくん………」
幼少期のポップ「それじゃあ。さよならだレオナ、また会う為にな」
レオナ「………?!」
3つの生命体たちが、幼いポップくんの中に入っていく。
まるで片方ずつで言うなら、怒り 悲しみ 憂鬱と言った感じかしら。
そして、それらが全て入ったまま上を見上げると。
本物のポップくんがゆっくりと、こちらに向かって倒れ込んで来たの。
じゃああの時、魔人フィーナが言っていた彼を助ける方法はこの事その物だったんだわ。
ゆっくりゆっくりとポップくん自身が起き上がり、あたしは思わず彼に抱き着いてしまったの。
『がばっ』
ポップ「れっ、レオナ?!」
レオナ「ポップくん。良かった………、本当に良かったわ」
ポップ「そうか。おれ………、かなり魘されていたんだっけ」
レオナ「ええっ。地上ではキミの帰りを待っている人たちが沢山いるわ、あたしたちも一緒に帰りましょうポップくん」
ポップ「そうだな。帰ろうぜレオナ、俺と一緒に」
レオナ「ええっ!」
そうか、このままだと魔人フィーナの力がきえてしまうんだわ。
最後の最後まであたしたちを2人きりにするなんて、あなたは本当にズルい人ね。
でもね、あたしにはそれ位に感謝はしているつもりなのよ。
こうして密かにあたしの為に力を貸してくれたのは、他ならぬあなただったから。
だからあたしもあたしなりに全力を尽くして、もう一度ポップくんに合う事が出来たんだから。
無事に地上に帰って来たと察したのか、ゆっくりと目を覚ますとあたしは彼の部屋で何日間は眠っていた事に気付いていたの。
【カール城 ポップの部屋】
チウ「あっ、ポップ殿下! レオナ王妃様」
ヒム「良かった、目が覚めたみてーだな」
ポップ「ヒムにチウ……。皆………、俺は今までどうしていたんだ?」
トゥーン(ネルさん次元)「決まってるじゃないか。キミはこの1週間昏睡状態だったんだよ」
ポップ「ええっ? そ、そんな状態が1週間も続いちまったって言うのかよ?!」
ルイージ(ネルさん次元)「うん。それにレオナ王妃様も何日か間眠っていたから、もう帰って来ないのかと思っちゃった」
ポップ「………。そうか……、散々皆に心配されちまっていたんだな。俺たち……」
レオナ「ええ。そうみたいね……」
チウ「とにかく。今夜は2人共ゆっくり休みたまえ、ボクたちはこの辺でお暇させて貰うからね」
ルイージ(ネルさん次元)「うん。また明日ね、2人共」
2人『ああ(ええ)っ!!』
そうね、辺りを見渡すと日付も変わっていたわ。
それ以前にあの妙な気遣い方が、何だか嫌らしいわね。
まるで、これ以上邪魔をすると後で何を言われるかとか分かっているみたいな口振りだったわ。
確かに本当の時間は此処からだけど、そこまでの勇気はあたしにはないわ。
せっ………せめてポップくんにき、キスだけでもして上げたい。
いっいえ、それこそ他の皆にバレてしまうわ!
49話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.65 )
- 日時: 2022/08/12 09:47
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第49話「ポップとレオナ」
【カール城 レオナの部屋】
『キュッ……』
レオナ「…………。見ていてねお父様、ポップくんをお父様のような良き国王陛下に成長させるように最善を尽くして見ます!」
今はこのカール王国に不審な動きはあまりないけれど、皆は皆で警備や此処の守りを固める事で大忙しみたいね。
そしてティナの失踪の事もあるから、一部の仲間たちは今頃バッツくんたちに同席している筈だわ。
勿論ダイくんとヒュンケル、マァムとキスティスも一緒に彼らに同行しているもの。
フローラ様と合流したのは、パプニカにいた時。
その当時のラーハルトはバランの部下として、行動を共にしていたみたいね。
『タッタッタッタッタ…』
???「パプニカのレオナ王妃よ!」
レオナ「どうしたの? ラーハルト」
ラーハルト「ダイ様よりあの者へ伝言を預かっている。あの男は何処だ?」
レオナ「う〜ん。今は自分の部屋で安静にしているわ、タツナくんとシュウくんも一緒よ」
ラーハルト「そうか。王妃もご自分の体調を少しずつ気にかけるように心がけて欲しいものだ」
レオナ「………。ラーハルト………」
ラーハルト、あなたはすっかりダイくんの忠実な部下になっているわね。
それでもポップくんがあたしを守ると言ってくれたから、今はこうして一緒にいられるの。
ポップくんはそれ程力はないけど、魔力クラスなら彼の方が数倍上よ。
あの時メルルから受け継いだ勇気があるから、ポップくんはポップくんでいられるもの。
【バルコニー】
レオナ「………。此処、よく覚えているわ。本当はあたしも来たかったけど、結局その日まで完治していなかったのよね。あ〜あ、あたしが倒れてたりしなかったらダイくんとマァムがくっ付く姿を拝見出来たのにw」
???「だからってよ。そんな事の為に俺の好いているをそれ以上に無理させたくねーよ!」
レオナ「ぽ、ポップくん!」
ポップ「よっ。ラーハルトとの別件は早めに終わったよ、後は貴様自身が奥方様をしっかり守れって散々言われちまったよ」
レオナ「………。奥方様って、あたしの事かしら。ラーハルトらしいわ」
それは、バランの配下にいた頃でも同じように呼んでいたわ。
ポップくんの話に寄ると、あの頃の彼はダイくんを合わせないように1人で突っ走っていた。
あたしが祖国に帰って暫く経った後に、ハドラーによる襲撃が起きてしまった。
そして1人娘のあたしを守る為に、前パプニカ王は魔法軍との闘いでこの世を去ってしまった。
まるで、王女だった頃のフローラ様と同じ事をあたしはしているわね。
『〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪』
ポップ「なあレオナ、ダイがあの時歌ってくれたあの曲だけどよ。俺と一緒に歌ってくれますか?」
レオナ「はいっ、喜んで!!」
そう言いながらも、ポップくんは持っているハープという楽器の手を止めずに奏で続けている。
確かにこの曲は、オープニングセレモニーで見せてくれたあの歌だわ。
最初は彼から熱唱し始め、次のコースへと繋げるように間違えず綺麗に歌い始める。
いよいよあたしの出番だわ、頑張って歌い切らなきゃ行けないわ。
レオナ「♪悲しい〜 時にも〜 辛いー時にも〜。空〜に降る〜、あの〜星を〜。あな〜たとおも〜い。♪」
ポップ・レオナ『♪望まぬ〜 契りを〜 交わす〜のですか〜。どう〜すれば〜。ねぇ〜あなた〜? 言葉を待つ〜♪』
はぁ〜、緊張したわ。
それにしてもポップくんたら、いつの間に此処まで上手になったのかしら。
すると私たちの歌が聞こえていたのか、更に他のみんなもそれぞれの楽器を手に合わせてれる。
そんな時レインくんと目が合い、「そろそろ間奏が終わるぞ、頑張れ」と言ってるようなアイコンタクトをあたしとポップくんに向けてくれたの。
今まで奏でていたハープはセーニャの元に戻り、彼女の音色に合わせて1人1人が演奏を続けていく。
『ガバッ』
ポップ「…………」
レオナ「………ッ!!!」
ポップ「悪ィ。あまりにもレオナが可愛過ぎて、我慢出来なくなっちまったわ……//////」
レオナ「ぽっ、ポップくん。何もこんな時に抱き付かなくてもいいじゃないの!////////」
ポップ「いいから。そろそろ最後のコーラスが始まるぞ、覚悟はいいか?」
レオナ「ええっ!」
ポップ「♪ありがとう わたしの〜 愛す〜る人よ〜。一度でも〜 この〜想い〜 揺れた〜わたしに♪」
レオナ「♪静かに〜 優しく〜 答え〜てくれて。いつ〜までも いつ〜までも あな〜たを待つ〜♪」
うっ、歌い切れたわ。
それ以前にこのドキドキがまだ、止まらないわ。
何だろう………、大戦時ではダイくんに抱き着いていたけど。
今は2年も昔の話だから、仕方ないんだわ。
それにマァムを見るダイくんを沢山見て来たけど、あの瞳は本気で彼女を好きだという瞳に見えたわ。
友人のあたしではなく、マァムを選ぶなんて……キミは本当に女性を見る目がないのね。
それでもいい、少しでも今一緒にいてくれるポップくんの負担をあたしが軽くして上げられるだけでも和らげたいから。
50話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.66 )
- 日時: 2022/08/12 12:28
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第50話「お互いの変化」
【カール城 大食堂】
『コトコトコトコトコトコトッ……』
ポップ「〜♪ うんっ、俺なりに中々いい出来だな♪」
???「(廊下にて)こぉ〜ら。俺がとっておきに残して置いた塩おにぎりを食ったのはお前か、タツナ!」
タツナ「だから済まないって言ってるだろゾロ。てっきり最後まで食べないからと思ったんだからな。」
ゾロ「だからってな。俺の許可なく人の飯に手を出すな(怒)」
タツナ「ぎゃー。済まないーーーーー。」
ポップ「………。そこにいるのは分かってるよイカダ、今すっげぇ離れられねーから軽〜く止めて来てくれ!」
船戸イカダ「はっ! ポップ殿下の仰せのままに」
ったく、大体それ以前にお前さんが悪いんだけどな。
せめて塩おにぎりんとこに書き置きとか貼って置いたら、タツナだって人様の食事に手を出したりしねーだろ。
よしっ、完成だ!
へへっ、アバン先生程でもないけど……今夜は皆が好きな定番メニューにして見たぜ♪
【カール城 1階廊下】
『ポカっ ポカポカ プシュ〜』
ゾロ「…………」
船戸イカダ「んで? 何が原因で追いかけっこする事になったんだよ?」
ゾロ「俺は普通に日頃の自主練をしていたんだけどよ、やっと終わって夜食用に準備してくれたポップ手作りの塩おにぎりを食べようとしたら……タツナが俺の許可なく勝手に食っちまったんだよ!」
タツナ「仕方ないだろ。見えるところに食べ物置いたら、誰だっていらないって思うだろ。」
ゾロ「うるせーな。あの塩おにぎりは俺自身の鍛錬のお楽しみ用にと思って、残して置いたんだよ(怒)」
船戸イカダ「………。要するに、今回はタツナが悪いって事でいいんだな?」
タツナ「ああ。済まない。」
船戸イカダ「でもな。廊下は周りの事も考えて、今後はそれを意識しながら通るようにしてくれ! いいな?(ゴゴゴゴ……)」
ゾロ「あっ、ああ………(汗)」
タツナ「分かった。約束しよう。」
船戸イカダ「それと。ポップ殿下から夕飯が出来たそうだ、しかし………あんた達2人には10枚分の反省文を書いてからの食事にする。」
ゾロ・タツナ『……………』
流石、かつて船戸軍を率いていただけの事はあるな。
俺だってマトリフ師匠と同じように、そこまで厳しくないからなぁ。
そう思いながらも俺は食堂に行き、時リンと共同で皆の分のお膳などを分けていた。
レオナはまだ寝ているから、後で俺の分の飯もよそって一緒に持って行きますかね。
【食堂】
『ギィィィン……』
リンク「ポップ殿下。そのままでは危険なので、このお盆をお使い下さい!」
ポップ「へぇ。気が利くじゃねーか、ありがとよ時リンク!」
リンク「どう致しまして♪」
レイ「やれやれ。あの王様も好きな人の前では素直じゃねぇな♪」
ユウ「こらフジくん。食事中は静かにしないと駄目だよ?」
レイ「分かってるよ。後皆の前で軽々しくフジって言うな。」
ユウ「あははっ!」
あっ………、危なかったぜ。
しっかし時リンの野郎も、神出鬼没過ぎだろ。
まあ、アイツにはピーチの姫さんがいるみたいだから何の心配もねーみたいだけどな。
今頃ダイたちは無事にパプニカに着いただろうか、フローラ様から外出許可は出ていても心配になっちまうぜ。
ティナの件にしては承諾したけど、無事に生きて帰還しなかったらいくら幼馴染だろうと容赦しねーからなダイ!!
51話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKです♪
はい、此処までが第1章です。
次は次回予告をしながら、第2章に突入したいと思いますので宜しくお願いします。
引き続き、この作品のご声援をお願いしますね。
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.67 )
- 日時: 2022/08/12 13:52
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
作者とキャラたちの雑談と次回予告。
『シュタッ』
竈門炭治郎「へぇ〜。やっぱりポップさんが料理を振る舞うとカール城内が明るくなりますよね」
ナミ「まあね。でもねぇ、ゾロが塩おにぎりに興味を持ったのはローグタウンのリカって女の子が握って持って来てくれた事がきっかけらしいのよ。」
竈門炭治郎「えぇ?! そんな危険なことまでゾロさんを助けようとしたんですか?」
ナミ「ええ。それがいい思い出みたいだから、アイツが少しずつ笑ってくれたら安心なんだけど。あっ、あたしの秘密は内緒よ?」
竈門炭治郎「いえ、流石にそこまではしませんって! 毎回恒例ヒソヒソ裏話、ゾロさんの無自覚な方向音痴になったきっかけは……実は忍たまに登場する3年生の神崎左門くんと次屋三之助くんの影響らしいですよ!」
ナミ「何だか納得がいくわ。あの2人もいい歳なのに、ゾロと似たようなことをするなんてねぇ」
竈門炭治郎「全くですね。『次回 戦士たちの愉快な日々3 第2章:仲間を守る為の力』
う〜ん、これってダイくんやバッツさんたちにも言えることなんですかねぇ?」
ナミ「そうよねぇ。あたしだって、ルフィを守りたいって改めて感じちゃうわ。」
竈門炭治郎「あははっ。その点は俺も多分同じかも知れないね(汗)」
第1章:仲間たちとの再会、完結。
第2章:仲間を守る為の力に続きます。