二次創作小説(新・総合)
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.133 )
- 日時: 2022/09/07 20:33
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第101話「カオス軍の旅芸人、シルビア登場」
【DQ8の世界 闇の遺跡 最新部】
奈良シカダイ「此処っ。確かドルマゲスって奴がいた場所じゃないか?」
アイク「…………」
カワキ「どうした?」
アイク「そこにいるのは分かっている。出てくるんだ!」
奈良シカダイ・カワキ「「……………ッ!!!」」
マジかよ、お袋から話は聞いていたけど。
この人がかつて、ウルノーガって強い奴を倒した勇者一行の1人なのか。
だが、この禍々しいオーラはただ物じゃないぞ。
いくらアイクさんが強くても、この人には回復能力がある筈だ。
シルビア「いいわ。かかって来なさい! 死の覚悟があるならね!!」
アイク「今だ。まずはこいつの動きを封じるぞ!」
奈良シカダイ「忍法・影真似の術!」
シルビア「遅いわ! 燃え尽きなさい」
奈良シカダイ「ぐっ!!」
カワキ「行くぞ。重力の闇だ!!」
シルビア「うっ、うぐっ!!」
アイク「ふんっ! 大・天・空・ーーーーー!!!」
シルビア「嫌ーーーーー!!!」
その後カワキが回復魔法・ベホマを使っておれを回復してくれたのは良いけど、シルビアさんは瀕死のまま立ち上がる。
馬鹿な、アイクさんの最後の切り札を受けても立っていられるなんてあり得ないだろ。
まさか、また会う為に一度体制を立て直すつもりなんだろうか。
『スッ………』
シルビア「ふふふっ。次に会うまでにせいぜい小さな勇者ちゃんの復活に全力を尽くすのね、今度あったら確実にアタシがあなた達を倒してみせるから覚悟しなさい!!」
『しゅうぅぅぅん………』
タツナ「アイク。シルビアはどうした?」
アイク「逃げられた。ひとまずはゼシカたちの所に戻るぞ!」
シュウ「うん。カワキ、シカダイ! ボクに捕まって!!」
奈良シカダイ・カワキ「「ああっ!!」」
シュウ「行くよ。脱出呪文。」
確かに歯応えはあった、アレが最初の戦いになるとは知らなかったけど。
シュウの繰り出したテレポに寄り、俺たちは無事に闇の遺跡から外に出る事は出来た。
肝心の目的を聞きそびれたけど、いいヒントを得られた気がするよ。
勇者ダイの復活を敵ながら祈っている……、か。
めんどくせぇ話だけど、その前にまずはあの人を助けなきゃ行けないからな。
俺たちが必ず行くまで待っていて下さい、ポップさん!!
102話に続きます。
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- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.134 )
- 日時: 2022/09/07 22:28
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第102話「大切な思い出」
【ユライシャ号 コックピット】
レイ「ダミ。レオナセンセーは?」
ダミ「彼女なら少し前にランカークスに行くって言ってたよ。何か思い当たる事があるかも知れないからね。」
吹雪「もしや。ポップ司令官との大切な記憶を忘れない為に行ったのでは?!」
ダミ「ちょっと惜しいけど。そうじゃないんだよねぇ。」
レイ「どういう事なんだい?」
ダミ「はいはい。これ以上の詮索は駄目だよレイ。今は彼女をそっとしといて上げなきゃね。」
レイ「…………」
確かに、これ以上聞いたら返ってレオナセンセーを悲しませてしまうかも知れない。
あの''混ざり合った''世界で共にクッパロボとの激突の時も、彼女は怪我人を決して見捨てずに観ていたからな。
やはり表向きは、保健室の先生だった頃とあまり変わらない気がするよ。
いつかタツナも言っていたように、表の世界があるなら裏の世界だってあると。
どちらの世界が2つの世界によって、保たれているんだ。
【ランカークス村 ポップの実家 ポップの部屋】
スティーヌ「では。あの子は今、あなたの為に苦しんでいるんですね?」
レオナ「はい。あたしが付いていながら彼をお守り出来ず、面目次第もございません!」
ジャンク「いや。あのような馬鹿息子を幸せにしてくれると誓ってくれたレオナ姫に批はありませんよ、あんな生意気なクソ息子ですが。これからもアイツを、ポップの事を………宜しく頼みます!」
レオナ「ジャンクさん………。はい。こちらこそ、宜しくお願いしますね!」
スティーヌ「レオナ姫!」
レオナ「はっ、はいっ!!」
スティーヌ「戦いで疲れた時はいつでも、この家に帰って来て下さい!」
レオナ「でっ………、ですが………」
スティーヌ「大丈夫です。この家はあなたとあの子の家でもあるんですから!」
レオナ「お義母さん………、ありがとうございます!」
そうね、ポップ君を助け出したら一度この村に帰ろうかしら。
この村はポップ君の生まれ故郷でもあるけど、あたしたち2人の家でもあるわ。
いつかあたしとポップ君の家が建設される日も、そう遠くはない筈よ!
それにこうしてる間でも、あたしの知ってるポップ君は苦しんでいる筈よ。
そんな時こそあたしが力になって、彼を闇の中から助け出さなければ行けないんだわ!
103話に続きます。
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- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.135 )
- 日時: 2022/09/08 07:47
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第103話「ロックの不安」
【ユライシャ号 甲板】
ロック「……………」
???「おや。此処にいたのかね、ロック君!」
ロック「…。そんな軽い感じじゃないんですよ、綾女さん!」
草摩綾女「まあ。呉さんも言っていたが、君にも1人で迷いたい時はあるみたいだね!」
草摩 夾「おい。それを邪魔してんのは綾女だろ、今は気を効かせるべきだ!」
レイ「ごめんなロック。綾女には厳しく言って置くから気にしないでくれ。」
ロック「あっ、ああ………」
確かに此処の所、エアリスが心配で仕方ないんだよな。
彼女の為に戦うと決意して、おれはこうして司令官として戻って来た。
今は3つのやるべき事で、おれは悩んでいる。
しかし、おれが決めたせいでアイツらにもしもの事があったりしたら………どうしたらいい。
そもそも俺に、そんな決定権はあるのか?
???「ロック!」
ロック「セシルか………」
セシル「うん。君はこっちに戻って来てからも、エアリスを心配しているからね」
ロック「…。お産とかの大事な時期だから、無理な事をさせたくないんだよ!」
セシル「確かに。それは1番大事だと思うよ、でもねロック。これだけはハッキリ言いたい!」
ロック「…………?」
セシル「ロック。僕たちが乗っているこの列車はね、途中下車は出来ないみたいなんだ。だから、君にも責任ある立場があるなら、まずは君自身の義務を果たさないとね!!」
ロック「………。セシル…………」
ノヴァ「(がちゃっ)ロック司令官。間もなく次元の狭間の入口に到着します!!」
ロック「分かった。プリンプにはノヴァ セシル 赤城 翔鶴 夕立 天龍の6人で調査に向かってくれ、生存者を見つけ次第すぐに報告するんだ!!」
ノヴァ「はいっ!!」
セシル「分かった。こっちは僕たちや天龍たちに任せて、ロック!」
ロック「ああっ!」
そうだ、それらの優しい言葉があったからおれはこの義務を果たす事を決めたんだ。
今もポップは次元の狭間の何処かの場所で、闇に囚われ掛けている存在とたった1人で闘いながらも俺たちが助けに来るのを待っている筈だ。
ならばこっちの方の戦力はレオナ姫を先頭に、バレット リゼ タツナ ミソウ まどか ギルガメッシュ レイの7人に行って貰った方がいいな。
マァムには引き続き、小さな勇者・ダイの復活を無事行える為の事前準備に取り組んで貰わないと行けないからな!!
頼んだぞレオナ姫たち、無事にこのユライシャ号に戻って来いよ!!
104話に続きます。
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- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.136 )
- 日時: 2022/09/08 18:03
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第104話「VS闇ポップ戦、レオナの本心①」
【FF5の世界 次元の狭間】
『ゴォォォォ……』
リゼ「この先から、唯ならぬ殺気を感じます。」
レオナ「今もポップ君はたった1人で苦しんでいるわ。だからって放って置けないわ」
バレット「そうだな。行こうぜお前ら、途中雑魚だからって油断すると酷い目に遭うぜ」
ミソウ「雑魚でも何だろうと関係ない。私たちの邪魔をするなら殺すまでだ。」
レオナ「皆。今回は''あくまで''光のポップ君を助ける事を目標にしましょう、それ以外は任務外とします!」
リゼ「はいっ!」
此処が、次元の狭間。
今頃セシルさんたちはプリンプの調査に向かっている筈だから、その中に生存者がいる筈。
1つの場所を移動し、更に奥へと続く道へワープします。
此処までは妨害はないけど、この辺りから敵の気配がしますね。
『カツカツカツカツカツ……』
???「…。全く、大魔道士風情がこの俺を今まで押さえつけようとはよ!」
レオナ「闇のポップ君!!」
ダークポップ「まあ。呼びやすいように呼んでくれてもいいぜ、どの道お前さんたちは此処で終いなんだからよ!!」
バレット「助太刀するぜ、レオナ姫!」
レオナ「ええ。タツナ君とミソウは出来るだけ相手の体力を削ることだけに集中しなさい、ギルガメッシュは私たちに両方を半減出来るようにサポートを!」
ギルガメッシュ「おう。分かったぜ、レオナ姫!」
タツナ「よし。行くぜミソウ。」
ミソウ「うん。行こうタツナ。」
相手のHPはおよそ3500辺り、先手としてギルガメッシュにマイティガードを掛けてもらわないと1発でやられてしまうわ。
やはり最初はメラゾーマで来たわ、読みはバッチリよ。
タツナ君とミソウのコンビネーションによって何とか回避し、2人は通常攻撃を何度か続ける。
一瞬だけだけど、アイツの中から彼の気配を感じたわ。
ポップ『レオナ。俺をコイツから引き離すなら、確実に身動き出来ないようにしなきゃ行けない』
レオナ「どうすればいいの?」
ポップ『リゼ。魔法はある程度使えるよな? スロウで闇の俺の動きを鈍くするんだ。』
リゼ「分かりました!」
ポップ『タツナ、ミソウ! お前らは普通に攻撃してくれ。そうすれば1000以下の戦力なら、2人分の切り札で終われる筈だ。』
ダークポップ「ぐっ。小賢しい! いいから、俺の中に黙って入っていろ!!」
レオナ「いいえ。悪しき邪悪なる闇はすぐにでも退散しなさい!!」
ダークポップ「はっ! 上等だ、コイツをくらいな!!」
レオナたち全員『………ッ!!!』
やはり、重圧呪文を仕掛けて来るわ。
そんな事もあろうかと、あたしたち1人1人に天使の羽根を装備して良かったわ。
このダンジョンに突撃する時、フィガロ国のエドガー殿下に事情を説明して借りたの。
さあ、此処からが反撃開始よ皆!!
105話に続きます。
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- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.137 )
- 日時: 2022/09/08 21:00
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第105話「VS闇ポップ戦、レオナの本心②」
【FF5の世界 次元の狭間 中間部】
リゼ「今です、ギルガメッシュさん!」
ギルガメッシュ「よしっ! せいっ、そりゃっ! せりゃあっ! 切り刻め!」
ダークポップ「ぐあぁぁぁぁ………」
レオナ「………ッ!!! ポップ君!!」
ダークポップ「ぐっ、させるか………ッ!!」
???「悪しき邪悪なる闇よ。我らから離れよ、グランドクロス!!」
レオナ「………ッ!!!」
上手く行ったわ、ギルガメッシュの切り札・最終幻想が無事に発動して闇のポップ君に致命傷を与える事に成功したの。
その間あたしは引き離された光のポップ君に回復呪文・ベホマを唱えているから、今は戦える状況ではないわ。
だけどあの光、一体誰が仕掛けたのかしら。
一端の賢者並の戦士じゃないと、高級呪文は発動出来ないわよ。
『ピカーン』
???「…………」
ポップ「この光、リジェネか?」
???「そうだ。何とか間に合ってよかったよ、ポップ!」
レオナ「じゃあ。あたしたちのピンチに駆け付けて来たのは、あなたたちなの?」
タツナ「バッツ。久し振りじゃないか。」
バッツ「ああ。タツナにミソウ、リゼも元気そうだな」
リゼ「…………?」
レオナ「どうしたの? リゼ」
リゼ「済みません。ちょっと失礼します。」
レオナ「……。リゼ??」
もしかして、リゼは何かに気付いたのかしら。
あたしの周りを数回回った後、あたしの腰辺りを軽くちょんっと突いたその時だった。
いつの間にかついて来たであろう金色のスライムがあたしの服の中から現れ、あたしたちの周りを喜んで一周していたわ。
ふふっ、それ以前にそのやり方はきっとポップ君の影響かしらね。
『ばんっ』
???「ピピー!」
バッツ「えっ?! ゴメ、いつからいたんだよ!」
ゴメちゃん「ピーピピー♪」
タツナ「あはは。まるで最初からいたって言ってるみたいだぞ。」
ミソウ「頼れる頼れる。」
リゼ「やはり。そうだろうと思っていました。」
レオナ「……………」
ポップ「あ〜。多分あれだわ、レオナたちが此処へ来ると察して気配を消していた………「おいっ!!」」……。やべっ、アイツの声だわ!」
レオナ「あっ………(汗)」
ダークポップ「この俺を無視するとはいい度胸だな、1000倍にして返してやる!」
ポップ「はんっ! だったらこっちはよ、100万倍にして返してやるぜ!」
よし、光のポップ君が無事に復帰出来たわ。
その前に現在の彼のステータスを、チェックしないと行けないわね。
あたしは独断で身に付けた補助魔法・ライブラを唱え、光のポップ君の今の戦力を調べてみたの。
成程、46レベルのHPが3645 MP689って所ね。
少しだけ離れていただけなのに、まさか此処まで強くなっていたのは想定外だわ。
106話に続きます。
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- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.138 )
- 日時: 2022/09/09 06:15
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第106話「VS闇ポップ戦、レオナの本心③」
【FF5の世界 次元の狭間 中間部】
タツナ「くそっ。まるで第2ラウンド突入かよ。」
ミソウ「いくらコイツの姿形が変わろうと。私たちの敵ではない。」
リゼ「さあ。一気に畳み掛けましょう。」
レオナ「……………」
このままでは、この子たち4人によって倒されてしまうわ。
確かメーアの時でも、幼馴染のアクト君が凄く苦しんでいたと聞いた事があったわ。
今はこうして、バッツ君や他の皆がいてくれている。
だったら、取るべき作戦は1つしかないわ!
『ぽんっ』
ポップ「レオナ。俺がいない間、かなり心配を掛けてしまったな」
レオナ「いいえ。きっとポップ君を、あたしたちがよく知ってるあなたを取り戻せると分かっていたわ!」
バレット「それでポップさんよ。何か作戦はあるのか?」
ポップ「ああ。あいつの闇自身も俺なら、これしかない!」
バッツ「成程。実は俺、両方共装備として使えるんだ。剣はポップ、弓はレオナ姫に託すよ!」
ポップ「俺は、剣………」
レオナ「あたしが弓って事は、つまり!」
バレット「それ。ビックスの考えたプランCだな、コイツで奴を倒すしかねぇ!!」
あーだこーだ言っても仕方ないわ、こうなったらやるしかないもの。
皆、貯まるまで通常攻撃を繰り出してちょうだい。
するとリゼたちはその場で頷き、闇のポップ君に一斉攻撃を仕掛ける。
そして彼ら3人の大活躍に寄り、いよいよあたしたちの切り札が発動しそうになるわ!
その新たに得たあたしたちの最後の切り札の名は、クリムゾンジャッジメント!
ポップ「レオナ! この闘いは、俺たちなら!」
レオナ「ええっ。あたしたちなら!!」
ポップ・レオナ「「絶対勝てる!! いっけぇーーーーー!!!」」
ダークポップ「くっ……….…、くそォォォォォォォォ………」
バレット「やったぜこいつら、見事なコンビネーションだ!」
リゼ「はい。お2人なら必ず上手く行くと私たちは信じていました。」
タツナ「凄いじゃないかポップ先生たち。まさに愛の大勝利だ。」
ミソウ「凄い凄い。」
ポップ「へへっ。そこまで丁重に褒められたら、恥ずかしいだろ!//////////(真っ赤)」
レオナ「ふふっ!」
まさかさっきの繰り出した新しい大技を、あたしたち2人の新たな技になるなんて思いもしなかったわ。
この闘いはあたしたちの勝利として決着は付けたけど、敗れた闇のポップ君は消えかけている。
本当は黙って見届けたいけど、キミには言いたい事が山程あったんだから!
それまでは何としても、いなくなったりさせないわよ!
『スッ…………』
ダークポップ「…。この闘いはお前たちの勝利だ、俺は俺なりに全力を尽くしたから悔いはない」
ポップ「…………」
ダークポップ「へへっ………。今から消えちゃうって言うのに………、まさか光の俺が涙を流すなんてどう言う風の吹き回し………なんだよ………」
ポップ「これ以上何も喋るな。お前がどんな姿だろうが、俺の心の闇その物なんだからな!」
ダークポップ「…………ッ!!!」
ポップ「だけどこうしてよ。再び分離しちまったけど、ひょっとしたら俺は……1人で何もかも抱え込んでいたんじゃねーかと思うんだよ」
バレット「ポップ…………」
ポップ「いつかアイツが言っていたんだ。光と闇は常に一心同体、どちらが倒れる限りは永遠に消えなりしない……ってな!」
ダークポップ「ソイツは………多分ソルの野郎………だな。本来だったらよ………、アイツの言うように………光と闇その物が………相容れない存在………だったかも知れない気が………するんだ………」
レオナ「……………」
そうだったのね、だから闇になっても光のポップ君にない一部分をキミはしっかり握っていたんだわ。
それは彼………、レイン君にも同じように苦しんでいた頃がきっとあったんだわ。
今まで相容れない存在だった彼らが一時期だからとは言え、頂点に立つアルドール皇帝に致命傷を与えたんですもの。
このままではもう駄目だと先に気付いたのが、今まで彼を敵対していたソルの意外な行動だった。
自分がいなくなれば、光だけの存在になる。
それと同じように今でも、ポップ君がその光その物の存在になり掛けているんだわ!!
107話に続きます。
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- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.139 )
- 日時: 2022/09/09 09:20
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第107話「闇の消失、受け継がれる意志」
【FF5の世界 次元の狭間 中間部】
『ポタポタ………、ポタポタ………』
ポップ「レオナ?」
レオナ「…………」
ダークポップ「…。なあ、光の俺」
ポップ「あんだよ…?」
ダークポップ「あまり時間はないからよ。責めて………、せめて最後のこの一瞬だけでいい………。光の姫さんと話をさせてくれ……」
タツナ「おい。いい加減にしろよ。」
ポップ「待てよ、タツナ!!」
タツナ「ポップ先生?」
ポップ「滅多にない機会なんだ。最後だけでもいい、この場は2人きりにさせてやろうぜ」
タツナ「分かったよ。アンタが言うなら。仕方ないな。」
本当なら此処まで、反抗しなかった筈なんだ。
きっとポップ先生自身にも分かっているんだ、少しずつだが闇の自分が徐々に消えかけている事を。
しかし、どんな話か気になる所だけど。
今後戻りしても、銀髪のショートヘアした奴に阻止されるよな。
リゼ「タツナ。何故ポップ先生があのように言ったのか分かりますか?」
タツナ「渋々は分かっていた。でもな。あんな最低な奴にレオナセンセを任せる訳にはいかなかったんだよ。」
リゼ「ですが。私の見た限りでは。そのような気配はありませんでした。」
ミソウ「私も同感だぞ。アイツの闘気は感じていない。」
タツナ「でも。万が一何かあったらどうすんだよリゼ。もしレオナセンセが危ない目にあったらポップ先生が黙っていられない筈だろ。」
ミソウ「そうだそうだ。」
ゴメちゃん「う〜ん。君たちの言い分は、ボクだってよく分かるけどね」
リゼ・タツナ・ミソウ「「「ゴメ(さん)が喋った?!」」」
ゴメちゃん「何で3人同時に驚いてるの? ボクだってあの世以外たまには喋るんだいっ!」
リゼ「いえいえいえ。それこそ私たち的には不思議な位ですよ。」
ミソウ「困惑困惑。」
タツナ「う〜ん。こう言う時はバッツが突っ込む筈なんだけどよ。今何処に行ってるんだ?」
レイ「バッツならバレットたちと入口辺りの所で話していたよ。今後の対策も含めてね。」
タツナ「ようレイにヒュンケル。見回りご苦労さん。」
ヒュンケル「ああ。レイと共に一通り回っては来たが、敵の気配はなかった」
タツナ「そうか。」
レイ「それはそれで何か静か過ぎると嫌になって来るよ。まあ。バッツたちの話し合いが終わり次第出発になるんだからさ。」
リゼ「はい。そうですね。」
タツナ「ああ。以前レオナセンセが言っていた''最初の目的''も無事に終わった事だしよ。後はユライシャ号に帰るだけだ。」
ミソウ「うん。早くシュウたちの所に帰りたい。」
とは言ったものの、肝心のレオナセンセに動きがないんだよな。
俺が動く寸前にレイが立ち上がり、レオナセンセの元へ向かい始める。
その近くにポップ先生がいるけど、静かに泣いていたんだ。
小さな声で「馬鹿野郎…。無茶しやがって…」と呟きながらも、大粒の涙を流している。
それを察したゴメはポップ先生の左肩に乗り、優しく慰めている。
BGM設定:FF10よりいつか終わる夢
ダークポップ「………。くっ………、そろそろ限界………だな…………」
レオナ「闇のポップ君!!!」
ダークポップ「………。じゃあな、光の姫さん。俺の分まで、''光の俺''を宜しく頼むわ!」
レオナ「分かったわ。短い時間だったけどあたし、キミとお話出来てよかったわ!」
ダークポップ「ああ………。おれもだレオナ………! もし………。もし光の俺が情けない姿を見せたらよ………、手間がかかるかも知れないが………あの頃の''アイツ''みたいに引っ叩いてやってくれ………」
レオナ「ええっ、そこはあたしに任せて! 大戦時でやった時みたいにやる気出させて見せるわ」
ダークポップ「ああ………。それから………、光の俺にあったら伝えてくれ………。おれの肉体は滅んじまっても……おれ自身の魂は消えないってな………」
レオナ「………。闇のポップ君………」
ダークポップ「じゃあな………。これから先のアンタたちの旅に、神のご加護がある事を祈っているぜ…………」
レオナ「…………」
まるで、バランと似たような言葉ね。
ソルも言っていたけど、闇が消えれば光のみの存在になるわ。
かなり体力は消耗しているけど、大した事はないわ。
すると静かな足音が聞こえて来て振り返ると、今も静かに泣いている光のポップ君があたしの目の前にいたの。
このタイミングだからあたしはきっと叩かれる、そう覚悟を決めていたその時だったわ。
あたしを叩く処か、彼はあたしに抱き着いたまま更に泣き出してしまったのは想定外だったの。
う〜ん、流石にこのタイミングで闇のポップ君からの伝令を光のポップ君に伝えるのは少し厳しいかも知れないなぁ。
108話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.140 )
- 日時: 2022/09/09 14:47
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第108話「今後の予定対策」
【カール城 会議室】
『キィィン……』
フローラ「ククール。ポップ殿下は?」
ククール「よく寝ていらっしゃいますよ。今はレオナ姫が側に寄り添っていますので、問題はありません」
フローラ「……。良かったわ……」
彼らがこのカール王国に帰還後、彼らに同行していたバッツとバレットからこれまでに起きていた事の経緯を聞きました。
闇に染められたゼルダ姫との死闘、カオス軍の旅芸人・シルビアの急襲。
そして、呪われしポップとの激しい闘い。
これらはロック司令官の指示に合わせて、彼らは動き出していたのね。
フローラ「皆。いよいよ我々には一刻の猶予を与えてはいけない状況となりました」
ノヴァ「では。プリンプタウンの状況は既に?」
フローラ「そう。カオス軍にいながらも、可愛い・素敵な女性を主にターゲットにしている物の仕業でしょう」
ルフィ「そいつの正体なら分かりますよ。間違いなくオルトロスだ!」
ナミ「ええ。次に間違いなく狙われるのは、あたしか珊瑚さんのどちらかになるわね!」
フローラ「いいえ。召喚士・ユウナもまた相当魅力のある持ち主よ、だから油断してはいけないわ」
ルフィ・ナミ「「…………」」
確かに、ユウナも相当魅力のある人物よね。
全ての女性を狙っているなら、警備を怠っては行けない気がするわ。
もしキスティスさんを標的にする場合、ヒュンケルが黙っていないもの。
逆にマァムのガードになる人なら、誰にしたらいいかしら。
メーア「ねえ。万が一マァムがオルトロスに狙われているとした場合、私たちかクロコダインのどちらかが守ればいいと思うわ!」
ククール「そうか。何度も世界樹の根っこを守り抜いて来たアンタらやクロコダインなら、何も心配はないな!」
クロコダイン「おう。あの時以上にマァムを守り通してやるわ!!」
ルフィ「フッ。アイツをボッコボコに痛め付けた後、サンジに頼んでタコ焼き作って貰うぞ〜♪」
ルフィ以外全員『だあっ!!!』
全くルフィったら本当に、危機感がないんだから〜。
本当なら一刻も早くダイを復活させなきゃいけない所だけど、まだまだやることは山積みみたいね。
彼を甦らせる為に必要な物は、本人にそっくりな人形は必須になってくる筈よ。
その前にオルトロスが何処に現れるかを特定しないと、本当に危ないわ。
109話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.141 )
- 日時: 2022/09/10 06:23
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第109話「行方不明のポップと処刑寸前の2人」
【バーンパレス内 牢獄】
???「……………」
サトシ「くそっ! どうして、どうして俺たちがこうならなきゃいけないんだよ」
ティナ「…………ッ!!! ちょっと待って。誰か来るわ!」
サトシ「えっ………?」
私たちはあの時、小さな勇者・ダイ君を生き返らせる為の方法を精一杯探していたの。
だけどその途中、カオス軍の幹部の1人・ザボエラに見つかってしまった。
そして今に至り、このままでは私たちは処刑にされてしまう。
そんな時だった、あの人が来たのは。
『シュッ…………』
シルビア「グッドイブニーング、2人共!」
サトシ「えっ?! シルビアさん、どうしてあなたがカオス軍に?!」
シルビア「まあまあまあ。落ち着きなさいよサトシ君、その前に彼からの伝令を伝えに来たわ!」
サトシ「………。やっぱり、俺たちの処刑は………」
シルビア「そう。アナタたち2人の処刑は1週間後の正午に決まったわ、アタシだってアナタたちを失いたくないんですもの。特にティナちゃん、アナタのような魔導の力を初めから使える戦士は特にね!」
サトシ「…………ッ!!!」
ティナ「…。つまり、暗黒闘気を身に付けて私にアナタの配下になれって事なの?」
シルビア「ええ。悪くない話でしょ? アナタが引き受けてくれるなら、サトシ君の命を助けてやらない訳でもないわ!」
サトシ「何だって!?」
暗黒闘気、確かこれを受け入れた人物がいたんだよな。
それに再びカオス軍の居城でもある、バーンパレスに入るなら5つの心を通さないと行けないみたいだ。
だけどこっちには4つの心しかない、残る1人は復活していないって話らしいからな。
ゴウ………そしてアランさん、ごめんね。
このままだと俺たち、処刑されそうになりそうだよ。
【同じ頃 カール城 会議室】
『バンッ』
ククール「ゴウ、少しは落ち着くんだ!」
ゴウ「分かっています。分かっているけど、サトシとティナさんが捕まってしまったんだ」
ククール「…。偵察をしていたハドラーや兄貴からの話も、その件で持ち切りになっていたからな」
ゴウ「ああ。だからそうなる前に何としてでも、サトシたちを助けに行かなければ!」
フローラ「無論です。但し、それには相応の覚悟が必要になって来ます!」
レオナ「やってみせるわ。このまま放って置いても世界は無くなってしまうもの!」
ルフィ「ああっ!」
ナミ「ええっ!」
クロコダイン「ではフローラ殿。かつてのあの頃のように、もう一度結束し直さなければなりませんな!」
フローラ「そうね。今回はポップ殿下に一任しましょう、彼ならば私たちに勇気を与えてくれます!」
レオナ「ええっ。ポップ君がその気になってくれれば、あたしたちだってあの頃みたいに力を発揮する事が出来るわ!」
ノヴァ「そうですね!!」
『バァァン……』
ヤンガス「皆! たっ、大変でがす! 兄貴が………、ポップの兄貴が何処にもいないでげすよ!!」
全員『…………ッ!!!」
レオナ「嘘でしょ?! あたし、ポップ君の様子をもう1度見に行ってみるわ!」
シュウ「僕も行きます!」
ククール「俺もだ、嫌な予感しかしねぇぞこれは!」
嘘よ………、今日はルイージ君にお願いしたから大丈夫の筈なのに。
それでも確認しようと彼の元へ訪れた時には、何処にもいなかったの。
そんな………、ポップ君が何処にもいないなんて。
ミナカトールの儀式には5人の使徒が揃わないと行けないのに、どうしたらいいの。
【医務室】
ククール「…。ルーラか何かで移動した可能性があるんじゃないか?」
シュウ「ルーラか。他に使える人はダイやあなたたち2人しかいないもんね。」
ゴウ「多分恐れているんじゃないか、ポップは。」
ククール「とにかくこの辺りをくまなく探すぞ。ゴウ、シュウ! オレについて来い!」
ゴウ「ああっ!」
シュウ「うん、分かったよククール!」
レオナ「………。ポップ君………」
フローラ「レオナ王妃………」
レオナ「彼を探しに行こうにも、あたしはルーラは使えませんよ……」
まさか、あの頃みたいにポップ君まで戦いから逃げてしまうなんて。
それに大事な時期もあるから、あまり動くとお腹の子に悪い気がするわ。
仕方ないわね、今回ばかりは大人しく待っているしかないわ。
以前のあなたなら此処まで臆病な人じゃなかった筈なのに、一体何があったのかしら。
ポップ君、そんなに苦しんでいるならどうしてあたしに打ち明けてくれないの?!
110話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKです♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.142 )
- 日時: 2022/09/10 09:16
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第110話「王妃の心優しい気遣い」
【カール城 城門】
『パチパチパチパチ……』
ゴウ「ポップー、居たら返事をしてくれよポップーーー!!」
ヤンガス「ぜぇ………。ぜぇ………。一体何処へ行ったんでげすかねぇ、ポップの兄貴は!」
ククール「ゴウ、シュウ! そっちはどうだったんだ?」
ゴウ「駄目だった。これだけ探したけど、何処にもいなかったよ!」
シュウ「ゴウ。次は向こうを探してみようよ。」
ゴウ「ああ。」
ククール「くそっ!! 全くあの野郎。こんな大変な時に何処に行きやがったんだよ、ポップの奴!!」
それ以前にあいつ、少し様子がおかしかったんだよな。
急に不安になって逃げ出した場合なら、ちゃんと理由がある筈なんだけどな。
いや、何かがアイツを縛っているとしたら……それを軽く出来るのはレオナ姫以外にいない。
とにかくオレも、アイツが行きそうな所とかを片っ端からルーラで探して見るしかねーな。
【カール城近くの森】
レオナ「う〜ん。流石にこの辺りにはいない、か……。………ッ!!!」
『ガサガサッ』
レオナ「………? あれは、バッツ君……?」
???「…………」
ピカチュウ「…………」
レオナ「………。バッツ君………」
バッツ「もう駄目かも知れねぇ……。まさかポップまでいなくなってしまうなんてよ………」
ピカチュウ「………。ピカピ………」
レオナ「…………ッ!!! よしっ!!」
ピカチュウ「ピカっ?!」
レオナ「あ〜あ。ポップ君に続いて''らしくない''のPart2ですか、キミがこんな風にが弱い所を見せるなんて! 長生きはする物ですよね〜♪」
バッツ「馬鹿っ! ふざけてんのかよ、レオナ姫」
レオナ「ふふっ!」
バッツ「…………ッ!!!」
レオナ「大丈夫。ぜ〜んぜん大丈夫よ、バッツ君」
バッツ「………? 姫………?」
もしダイ君が生きていたら、あたしじゃなくてポップ君がマァムを慰めていたかも知れないわ。
あの大戦時からの長い付き合いもあるし、最初は彼を信用しようとはしなかった。
でも、あたしの知らないダイ君をポップ君は沢山知っていたから……あの時は少しだけ悔しかったりもしたわ。
BGM設定:FF6よりリルムのテーマ
『ポンポンッ』
レオナ「だから、きっと大丈夫よ! サトシ君にティナ、それにポップ君も!」
バッツ「レオナ姫………」
レオナ「あたしなら彼の行きそうな場所に心当たりがあるから、後はあたしに任せてくれるかな?」
バッツ「…。任せるって言っても、ルーラがなきゃ意味ないだろ?」
レオナ「ふふ〜ん。実はその効果がある貴重なアイテムを、前からオニオン君と錬金術で作っていたのよ♪」
バッツ「こっ、こいつは?!」
ピカチュウ「風の帽子!?」
レオナ「そう。このアイテムにはルーラと同じ効果があるのよ、キメラの翼もその魔法が秘められているでしょ?」
バッツ・ピカチュウ「「…………ッ!!!」」
レオナ「じゃああたし、ちょっとだけ他を探して来るわ!」
バッツ「ありがとう。ポップの事、本気で頼んだぜレオナ!」
レオナ「ええっ。だからキミたちは何も心配しないで、ノヴァやゴウ君たちの所に戻っていなさい」
バッツ「ああっ、分かったぜ!」
ピカチュウ「バッツさん………」
バッツ「よしっ。元気が出て来たぞ、一旦ゴウたちの所に戻るぞピカチュウ!」
ピカチュウ「はいっ、バッツさん!」
レオナ「…………ッ!!!」
ちょっと待って、あのピカチュウ……いつの間に喋っていたのかしら。
翻訳機すら無しに自然とお話が出来るポケモンも、一部にはいるのね。
実際にテレパシーか何かがないと、人の言葉を話すのは一切不可能だって加賀さんは言っていたけど。
ニャースは絵本を読む事で話せるように、あの子たちも自然で喋るようになったって事なのかしら…。
111話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.143 )
- 日時: 2022/09/11 07:09
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
こんにちは。
今回は最新話の更新ではなく、今やっているお話の元ネタ紹介です。
今回のバッツのポジションはマァムです、ピカチュウはゴメちゃん。
作者の好きな貴重なシーンの1つなので、もう少しだけお付き合い下さい。
ポプレオの月の散歩の会話イベント後、ポップの結束の意に1番動くのはアランとコハル、恋次 一護 バッツの順番に続いて行きます。
そして少し遅れて、「……遅いわよ、ポップ君」とレオナが言って「へへっ。悪ィ!」とポップが返事を返した後……レオナたんに頭を撫でられるポップ。
これは元々レオナがポップポジション、ポップがダイのポジションになっています。
以上が、元ネタ紹介でした。
更新は作者が帰宅してからか、夜ごろに更新しますね。
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.144 )
- 日時: 2022/09/11 20:01
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第111話「ポップとレオナ①」
【テラン跡地 竜の祭壇前】
『ガサガサガサッ』
ポップ「此処……。前にレオナや生前のダイと来たテランがあった場所なのか?」
???「竜の神様。お願いします、ポップお兄ちゃんが強い敵と戦えるように見守っていて下さい! お願いします、大魔道士様!」
ポップ「…………ッ!!!」
ごめんな、おれはそこまで好奇心旺盛じゃねーんだわ。
その神の使いが言ったんだよ、新しい混沌の神・スピリタスって野郎は大魔王バーンより数倍は強いと。
初代の混沌の神だったカオス以上な魔法力が、今にもヒシヒシ感じて来るんだよ。
『ズリズリズリ……』
ポップ「どうすればいい? どうしたらいいんだよ、おれはよぉ!!」
『パァー…………』
???「とりあえず。ゆっくり泣いているといいわよ、ポップ君!」
ポップ「…………? こっ、この声は……まさか?!」
レオナ「もうっ。やっと見つけたわよ、ポップ君!!」
ポップ「………。レオナ………」
レオナ「付き合ってあげるわ。キミと一緒に見る月夜の散歩も、たまには悪くないでしょ」
そうだ、見間違える筈がねぇ。
いつだってこんな俺の為にも、レオナから勇気を貰った事があったのを思い出したぜ。
闇に染まったもう1人のおれの中で苦しんでいたにも関わらず、レオナは見捨てずにおれを助けてくれた。
つまりそれは、おれに対するレオナの想いはあの戦い以上に強いって事じゃねーか。
駄目だ駄目だ、今は折角の貴重な機会なのに何を話したらいいか全然分からねーよ。
②に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.145 )
- 日時: 2022/09/12 07:57
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第112話「ポップとレオナ②」
【カール城 会議室】
ノヴァ「フローラ様。ミナカトールの契約ですが、現にレオナ王妃は大事な時期なんですよ!」
フローラ「ええっ。しかしこの儀式は彼女がいなければ始まりません!」
タツナ「ああ。彼女は正義の心を持っているんだ。だから産まれて来る子供の為にも一肌脱ぎたいと本人なりに考えているんだろうぜ。」
ダミ「その可能性は十分に高いね。だけどその儀式の前に、2つもやる事があるんだよ。」
ヒュンケル「…………」
既にダイを生き返らせる為の前肯定は何とか済ませた、死の山と呼ばれる場所の頂上に恐らくダイはいる筈だろう。
ミナカトールの儀式を行う少しの間だけでもいい、何とかしてそれまでにダイを復活させなければ。
そうなると再び2手に分かれる事になるとしたら、何人かの護衛が必要になって来るぞ。
???「おいっ、ヒュンケル!」
ヒュンケル「あまり時間がない。すぐにでもダイを復活させなければ」
ラーハルト「そうだな。バラン様の心がオレに話しかけて来たのだ、我が息子の復活を急がれよと!」
ヒュンケル「そうか………」
ゼシカ「その件なんだけどあなたたち、死の山自体初めて登るつもりなんだよね?」
ラーハルト「ああっ!」
ヒュンケル「勿論、そのつもりだ!」
ルッカ「既にポヨゾー人形たちがそれぞれの場所で待機しているわ。彼らのアドバイスを聞きながら慎重に進まないと、危険性があるわ!」
ヒュンケル「…………」
要は風が強くならない内に全速前進をし、バギクロス並の風が吹き出したら木の陰に隠れる。
後は何度か繰り返しながら進み続けていけばいいと、成程な!
このアドバイスとやらなら今後の参考になりそうだ、しかし次の人形が置いてある場所には要注意だぞ。
それこそルッカの言うように、慎重に進まなければ振り出しに戻ると言う事になるな。
フローラ「ヒュンケル。勇者ダイの復活の儀式にはあなたが適任です」
ヒュンケル「はっ! この任務、喜んでお引き受けします!」
フローラ「それから。同行者の事ですがヒュンケル、あなた自身が決めなさい!」
ヒュンケル「…………ッ!!!」
つまり俺が、今回のダイ捜索チームのリーダーと言う事か。
確かに今アバンの印を持っているのは俺とマァム レオナ王妃 ポップ、現に今も眠りに付いているダイの5人だけだ。
しかし今あの処刑場にティナとサトシがいるとしたら、ティナもあの頃の俺のように暗黒闘気を受け入れてしまう可能性が高い。
駄目だ、そんな事をしたら今でもアンタを大切に想うバッツが少なくとも黙っていないだろ!!
やめるんだ、そんな馬鹿な事をするのは駄目だティナ!!
③に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.146 )
- 日時: 2022/09/12 08:58
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第113話「ポップとレオナ③」
【テラン跡地 竜の祭壇】
レオナ「…………」
初めて此処に来た時は、いい天気だった。
そしてバランに出会って、あたしたちも何とかダイ君を助けようと必死だったけど。
望んでもいない事実を、生前のダイ君が望む訳がないとポップ君やあたしは最初から分かっていた。
勿論ポップ君だって大切な幼馴染を敵にしてしまうのは、絶対に嫌だと考えている筈だわ。
『ポチャッ ポタポタポタポチャッ………』
ポップ「なあレオナ、1つ聞いてもいいか?」
レオナ「どうしたの?」
ポップ「何で。おれが此処にいる事が分かったんだ?」
レオナ「少し前にアクト君に聞いたの。ルーラって言うのは1度行った場所にじゃないと効果がないって、だからオニオン君とその力が秘めているアイテムを作る事で此処に辿り着けれるんじゃないかなって」
ポップ「…………」
レオナ「要するに。キミに行けてあたしに行けない所は何処にもない、キミが此処に来ているならもしかしたらと思っただけよ!」
ポップ「……。怒らねーのかよ?」
レオナ「ポップ君?」
いや、レオナが来る前から分かっていたんだ。
本当はこんなロクでもない俺を叱りに来てくれたんじゃないかと、だけどレオナは一切怒ったりはしない。
いつも誰かの背中を押すように、時には思っている事をズバッと言ってくれる。
でも今は、そんな情けない俺を見たらアンタは怒るとおれは勝手に解釈してしまうんだ。
BGM設定:FF10より明かされた真実
ポップ「レオナ。おれは………、おれは戦いから逃げ出したんだぜ。皆でもう1度闘わなきゃ行けないって時に、おれは怖くて逃げ出したんだよ!!」
レオナ「…………」
ポップ「レオナはそんなおれを叱りに来たんじゃねーのかよ? それでも大魔導士か、一国の国王殿下かって………」
レオナ「ふふっ、あはははははっ!」
ポップ「レオナ?」
レオナ「ばっかねぇキミは。あたしがそんな事でキミを批判するとは限らないでしょ、それにあたしはベンガーナにキミといた時からキミの事を散々見下していた女なのよ? そんなあたしがキミを叱る資格なんて何処にもないじゃないの!」
ポップ「…………」
レオナ「誰もキミを責められないわ。キミのいない所で他のみんなは目の前のダイ君を失っても、また会える事を信じて今まで頑張って来た。勿論キミだってあたしの為に己自身と闘って勝利を手にしたのよ! それでもキミは、よく頑張った方じゃない!」
ポップ「……。よく頑張ったじゃ、済まされねーんだよ!!」
レオナ「………。ポップ君………」
そして彼は静かに本音を、あたしの為にぶつけ始める。
これ程の魔法力を持っていたとしても、仲間1人も救えない。
そして自分自身は限界だと、彼は想いもよらない本音を初めてあたしに語ってくれたの。
いくら再結束を高めたとしても、また同じ事になってしまえば他のみんなまで………ダイ君の時みたいにとポップ君はそれを1番恐れていたんだわ。
こんな時だからこそ、ポップ君に少しでも負担を軽くしてあげられるのはあたししかいないわ!!
④に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.147 )
- 日時: 2022/09/13 07:46
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第114話「ポップとレオナ④」
【テラン跡地 竜の祭壇】
『ガシッ』
ポップ「………。れっ、レオナ………?」
レオナ「…………」
ごめんね、本当にごめんなさいねポップ君。
今は少しだけ、このままでいさせて欲しいの。
だけど、流石にあたしも我慢の限界だわ。
折角ポップ君の負担を軽くしたかっただけなのに、返ってあたしが倒れてしまうなんて。
何とか倒れる寸前のあたしを、いつの間にかポップ君が支えていた事に気付いていなかったなんてね。
【カール城 医務室】
ノヴァ「ポップ。今夜は君も疲れたんじゃないか? 後は僕たちが姫さまを見ているから君も休むといいよ」
ポップ「…。そうだな、今回ばかりはお任せしますか!」
シュウ「ポップ。ポクたちもついて行くね。」
タツナ「ああ。ちゃんとセンセがしっかり寝られるように。俺たち7人が見張っているからな。」
ポップ「はいはい。もう逃げ出さないってのに、全くよぉ!」
リゼ「いいえ。油断は禁物です。」
レイ「そうだぜ。ポップセンセを別に信じていない訳じゃないけど。念の為に見張るだけだからな。」
ポップ「……………」
あの混ざり合った頃の世界にいた時より、かなり変化してやがるぜ。
事実表世界があるなら、裏のような世界もあるってタツナたちは言ってたんだよな。
俺のいるこの世界では、人とポケモンが仲良く暮らしているけど。
シュウたちの世界では、罪のないポケモンを殺さなければ生きられないらしい。
どんな裏世界があるだろうと、それは普段よくない気がするんだけどな。
【ポップの部屋】
ヒム「おぉ。いい所で帰って来たな、大魔導士さんよ!」
ポップ「えっ?! ヒムに勇者アルス、どうしたんだよ? 揃いも揃って。」
勇者アルス「ああ。君が戻る少し前に君の仲間から呼び出しがあってね、明日……キミの幼馴染を復活する為の儀式を執り行う事になったんだ」
勇者ソロ「勿論。死の山は名前の通り危険な場所だ、それでもオレたちは行かなきゃならない」
ユウ「そう。それでフローラ様の命に従って、このユウちゃんと別世界の禰󠄀豆子も同行する事になったんだ。」
竈門禰󠄀豆子(ネルさん次元)「初めての任務だから、足を引っ張りそうで怖いです」
ポップ「…………」
そっちの禰󠄀豆子はもう、陽の光を浴びても大丈夫なんだよなぁ。
俺らが知ってる禰󠄀豆子はまだ、太陽を克服していないから見分け方が付かないんだわ。
黙ってその様子を見ていたこちらの禰󠄀豆子が動き出し、おれの頭を優しく撫で始める。
何だろう、いつもダイの奴に何度か撫でられた事はあるけど禰󠄀豆子に撫でて貰うのは初めてなんだよなぁ。
きっと俺らの知ってる禰󠄀豆子にとって、おれたち人間は家族その物と言う存在なんだろうなぁ。
115話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.148 )
- 日時: 2022/09/13 16:45
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第115話「ダイの復活 前編」
【DFFNTの世界 スピリタスの塔】
スピリタス「成程。それ程までに創造神・メーアが率いている戦士は強いのか?」
シルビア「そうよ。なのにこのアタシでさえも刃が立たなかったんですもの!」
少年アルス「だからって。みくびったら駄目だよ、それに向こうにはボクの幼馴染がいるからね」
???「そんな娘1人位。このアリナが赴けば簡単な話だヨ!」
スピリタス「…。来てくれたか、アリナ・グレイ!」
これなら、我々にもチャンスはまだあると言う事だ。
現に手駒が少々足りないから、もっと集める必要もあるが。
やはり、あの勇者を育てたと言う鬼面道士を操ってみるか。
しかし、それをすればあちらには元魔法軍が2人いる。
ならば、奴らの作戦のようにこっそりやる必要がありそうだ。
【カール城 会議室】
冨岡義勇「これが。俺たち鬼殺隊で調べた情報一覧だ」
ノヴァ「まさか、近い内にスピリタス側が動き出すとはな」
煉獄杏寿郎「よもやよもやだ。此処でアジトを壊滅する訳には行かない!」
確かにそうだ、このアジトこそ最終的な防衛ラインだ。
しかし、今ポップはお休み中だし…マァムさんもクロコダインさんたちと打ち合わせしているからなぁ。
どうする? もう少しだけ護衛を増やすべきだろうか。
あ〜っ、北の勇者でもあるボクがポップの負担を軽くしないでどうするんだよ!!
116話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.149 )
- 日時: 2022/09/13 22:56
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
味方キャラ一覧 その①
〜BLEACH〜
黒崎一護 朽木ルキア 石田雨竜 井上織姫 檜佐木修兵 吉良イヅル 浮竹十四郎 日番谷冬獅郎 松本乱菊 砕蜂 更木剣八 阿散井恋次
〜ポケットモンスター〜
サトシ ゴウ コハル ダンテ アラン シロナ カルネ タケシ カスミ ムサシ コジロウ アイリス セレナ ユリーカ リーリエ グラジオ ルザミーネ
カキ マーマネ スイレン マオ
〜忍たま乱太郎〜
摂津のきり丸 福富しんべヱ 黒木庄左ヱ門 山村喜三太 加藤団蔵 食満留三郎 善法寺伊作 七松小平太 中在家長次 立花仙蔵 潮江紋次郎 土井半助 山田理吉 ヘムヘム しぶ鬼 いぶ鬼 山ぶ鬼 稗田八宝斎
更新次第、味方キャラを増やして行きます。
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.150 )
- 日時: 2022/09/14 07:24
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第115話「ナミの不安」
【カール城 女子部屋】
ナミ「…。成程ね、新たに結束するなら大魔導士でもある彼に頼むしかないわね」
カルネ「ええ。だけど彼にはあまりにも負担が大き過ぎるわ、どうしたら軽く出来るのかしら…。」
黒崎コハル「やっぱり。レオナ王妃の代わりは務まらないのかなぁ」
???「全く。聞いて呆れるわね、アンタたちは」
3人『…………ッ!!!』
今の声、もしかしてマリベルの声だわ。
確かに不安だから仕方ないかも知れないし、あたしたちにだって理解出来ない事だってあるわよ。
その彼女からは、何やら作戦があるみたい。
これ以上、他の皆が無理をしなくて済むような方法がね。
だけど、それをやったら今度はあたしたちだって危ないわ。
『キキキキキキィ……、バァァン………』
???「たっ、大変だよナミお姉ちゃん!」
ナミ「どうしたのポルク、何かあったの?」
ポルク「話は後。今フローラ様が他の皆にも招集をしているんだ、とにかく会議室に来て!」
ナミ「えっ?!」
もう、少し位じっくり考えさせて貰ってもいいじゃないのよ〜。
って呑気にそんな事を考えている場合、でも無さそうよね。
ポルクの言う通りにあたしたちも会議室に向かうと、鏡の方にメッセージが記されていた。
その解読をロビンがしてくれているけど、これは明らかに敵の罠かも知れないわね。
【会議室】
ニコ・ロビン「…………」
リュウ「それでロビンよ。何か分かったのか?」
ニコ・ロビン「要するにこのメッセージは。私たちに対する宣戦布告よ!」
ナミ「何ですって!」
ニコ・ロビン「『お前たちコスモス軍が勇者ダイを復活させると言うならば、奴と面識がある鬼面道士を我の魔力で操るぞ』とね!」
ルフィ「恐らくブラス爺ちゃんだ。おれの爺ちゃんから何回か話は聞いていたんだ、ダイにとって第2の故郷でもあるデルムリン島は有名な怪物島だけど。そこに長く暮らしていたアイツがいた事で、島の奴らは家族の様に暮らしているんだってよ!」
竈門炭治郎「…。ならばこちらもすぐに、対策を取らない訳には行きませんね!」
ナミ「…………」
例え守備の守りで何とか出来るとは限らないけど、やるだけやって見るしかないわ。
いつぞやの高度な魔法・マホカトールみたいに効果はないけど、あたしがこれまでに得て来た技の中なら打開策がある筈だわ!
幻影を作り出す技、ミラージュテンポ=ファタ・モルガナがあれば数分は持ち堪えられるかも知れないわね。
それか、ブラスお爺さんには悪気は全然ないんだけど雷雲で正気に戻すしか他に手はないだろうなぁ。
116話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.151 )
- 日時: 2022/09/15 06:32
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第116話「仲間達の本気①」
【カール城 正門】
ヤンガス「き、来たでげすよ!」
ヤンガスの呼びかけと同時に、帝国兵がこちらに来るわ。
どうやら緑の兵士が20人、茶色の兵士が15人って所ね。
それなら簡単よ、此処からは皆。『ガンガン行こうぜ』で行くしかないわよ!
こちらもあたしの号令に合わせて、第2PTが動き出した。
『ダッダッダッダッダ……』
たしぎ「行きましょう。ヤンガスさんがいる所まで攻め込まれたらアウトです!」
ゴウ「ああ。行くしかないっしょ!」
セシル「こっちは僕に任せて! 破邪の光よ!!」
ラムザ「こちらは僕が行くよ。燃えよ、火の玉!!」
ラーハルト「ダイ様に会うためにも。この奇襲作戦を何としても成功してやるぞ、ハーケンディストール!!」
第2PTにはロビンをリーダーにして、ラムザ セシル たしぎ ラーハルト カワキがいるわね。
先程繰り出したライトスラスターに寄って、各自数体の帝国兵が倒れていったわ。
よしっ、この調子で後は司令官を狙えばいいわね!
だけど別の所に今度はプリムの集団が現れてしまい、作戦は厳しい傾向になった!
ヒマワリ「ナミお姉ちゃん。また敵が更に増えて来たよ!」
ナミ「………。このままじゃルフィたちの所に行ってしまうわ! ルキア、ユウナ。全体攻撃を中心に彼らのサポートを!」
ユウナ「はいっ!」
朽木ルキア「うむ、了解したのだ!」
いくら若い女の子でも、ヒマワリを前線に向かわせる訳には行かないわ!
ユウナは異界送りを発動し、辺りに現れたプリムの集団をあっさりと蹴散らして行く。
ルキアも新たに覚えた全体魔法、イオナズンで第1PTを通りやすくしたの。
あたしがいるチームは第3PT、だけど敵側の方は一向に減らないわね!!
それでも皆が力を合わせれば、きっと何とかなる筈よ!!
117話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.152 )
- 日時: 2022/09/15 22:18
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第117話「気が付けば、別世界」
【FF6の世界 シドの小屋】
???「……………」
あれ? おれは確か、カール城の自分の部屋で寝ていたんだよなぁ。
レオナの様子も兼ねて見回りしている時に、奴らが現れたのは覚えているけど。
見たことのない天井に、暖かいやかん。
まるであの闘いが、夢見てーな感じがするわ!
『ガチャッ』
ブラス「おぉ、ポップくん。無事じゃったか?!」
ポップ「ぶ、ブラス爺さん?! そういやあ、此処は?」
クロコダイン「…。どうやら俺たちは恐らく、ティナの世界に飛ばされたようだ」
ブラス「しかし。辺り全てが海じゃ、どうやらこの世界でも長い年月に渡る歴史があったようじゃな!」
ポップ「ちょっと待てよ! じゃあ他のみんなは……ッ!? レオナ、レオナはどうしたんだよ?」
クロコダイン「済まんポップ。姫たちとは離れ離れになったようだ…」
ブラス「…。しかしのぅ、まずはわしらに出来る事はこの世界の事件を1つずつ解決しないと行けないのう」
ポップ「………。レオナ………」
まさか、闘っている最中に次元の扉が出てくるなんてよ。
あの時俺たち3人を助けてくれたこの世界の博士に話を聞こうにも、あまり体調が良くないみたいだ。
おっさん、ブラス爺さん!
俺がその間美味い魚を捕まえて来るから、それまでこの人の面倒を宜しく頼むわ!
『海岸』
ポップ「おっ? 結構早い魚が沢山泳いでやがるぜ、これを10匹か11匹程捕まえて行きますか♪」
夢にしては、何だか変な気分だ。
本当にこの孤島って呼ばれる島に、俺たち3人は流れ着いたかも知れない。
この島から脱出するにはまず、シド博士の体調を早い内に良好にしないと行けないんだ!
取ってきたばかりの美味い魚をこの人に与えると、言葉が急に変わって来たんだ。
「ありがとう。毎日毎日。ポップよ」てな、一応おれらとは初対面なんだけどなぁ。博士さんよぉ!
それを数週回りながら同じ奴を与え続けて行くと、シド博士の体調は完全に良くなったんだ。
嘘だろ、俺たち3人がこの島に流れ着いて1日しか経ってねーのに凄ぇ回復力だぜこの博士は!
118話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.153 )
- 日時: 2022/09/16 07:42
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第118話「それぞれの状況」
【ツェンの町】
ゴウ「くっ…………」
マリオ(ネルさん次元)「ルイージ。どうにか出来ないのか?」
ルイージ(ネルさん次元)「無理だよ兄さん。この状態じゃ6分しか持たないよ!」
???「お前ら、何か困っているみたいだな?」
ルイージ(ネルさん次元)「えっ……?」
ポップ国王陛下が動き出す数分前、ボクたちがこっちに着いた時には普段から開けられなかった一軒家に被害が起きかけていた。
別の世界から来たと言う青い鎧を纏っている軍人さんに事情を話すと、彼は中に入っていった。
勿論アイテムが入った宝箱もあるけど、彼は大丈夫だろうか。
『ぽんっ』
河了貂「信なら、きっと大丈夫だ!」
ルイージ(ネルさん次元)「うん。でも残り5分しかないよ!」
阿散井恋次「よしっ、俺が行ってくる!」
マリオ(ネルさん次元)「あっ、恋次!!」
黒崎一護「…。そっちのマリオたち、ヒュンケルやコハルは無事なのか?」
マリオ(ネルさん次元)「大丈夫。だけど彼らはそれぞれ、別々の場所にいるんだよ」
ルイージ(ネルさん次元)「うん。ドロッチェは多分ジドールの町の酒場、そこにタツナとレイが何とか説得してるんだけどね」
黒崎一護「そうか………」
他の奴らの居場所とかは大抵頭に入っているけど、ポップは恐らく孤島だ。
それにアイツは1人でこっちに来るはずだから、今頃石田がポップを迎えに行ってる頃なんだよ。
ネルさん次元のカービィとデイジーを連れてな、だからポップの方は心配はいらない。
アイツに万が一の事があったら、フェニックスの洞窟にいるレオナ王妃に顔向け出来ないからな。
119話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.154 )
- 日時: 2022/09/16 16:46
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第119話「一時的な別れ」
【フィールド】
石田雨竜「なるほど。事情は分かった、君たちに代わって彼はボクらが護衛をしよう」
クロコダイン「かたじけない。オレとブラス爺さんには助けて貰ったこの小屋の老人を見ていなければならないのでな」
デイジー(ネルさん次元)「そうだったの…」
???「あははは。デイジーちゃんのおパンティwwwww」
ポップ「…。ちょっとだけ離れてろ、お前ら…」
石田雨竜「あっ……、ああ……」
まさか、このタイミングで泥パックンらが来てしまうとは。
黒崎も言ってたように、何があるか油断は出来ないから気を付けろと言っていたな。
しかし当の本人は此処から少し先にあるツェンの町にいるが、そこでも良くない出来事が起きている見たいだね。
『ぷしゅうぅぅぅぅ…』
タブー(ネルさん次元)「せめて。せめてレオナちゃんのおパンティを盗みたかったwww」
ポップ「おいっ。万が一俺の愛する女に手を出して見ろ、今度はこの位じゃ手加減しねーからな?(ゴゴゴゴゴゴ………)」
タブー&泥パックン(ネルさん次元)「「ギャアァァァァァァァァーーーーー!!!」」
石田雨竜「ぽっ、ポップ! 君って時々はしたないね(汗)」
デイジー(ネルさん次元)「いいえ。こっち(「カオスな日常〜大丈夫ではない」の世界)だとギャグ漫画そのものっぽいのはお約束だから♪」
カービィ(ネルさん次元)「そうそう。それにね雨竜、ポップの怒りって僕の知り合いのドロッチェ以上に数倍怖いから君も気を付けた方がいいよ(汗)」
石田雨竜「…。そうだね、以後気をつけるようにするよ」
先程の君に言った言葉は、前言撤回した方が良いみたいだ。
何だかんだ言いつつも彼は笑顔になり、僕らが乗って来た飛空艇ラグナロクに乗車する。
本来ならユライシャ号をお借りしたかったが、今は訳あってこの大地の下に眠っているんだ。
最小限の仲間を乗せるならば、この飛空艇の方が少しはいいだろうね。
【ラグナロク コックピット】
マルチェロ「これはこれはポップ殿下、ご無事で何よりです!」
ポップ「ああ。悪ィ皆。余計に心配…、掛けてしまったな」
マルチェロ「何を仰います。あんな辛い戦いを乗り越えて来たのは、殿下の素晴らしい判断があったからですよ!」
カービィ(ネルさん次元)「うん。ボクだって困っている仲間は放って置けないからね! 何かあったらいつでも頼ってね、ポップ」
ポップ「マルチェロ……、別世界のカービィ……」
ククール「そうだ。それに''この世界''自体もオレたちなりに色々調べて見た結果、フィガロの城にいる連中の殆どが狂信者の塔に連れて行かれたそうだ!」
デイジー(ネルさん次元)「えっ……?!」
ポップ「ちょっと待てよ、それじゃあ…。それじゃあマァムの奴はどうなっちまったんだよ?」
ククール「心配するな。あのお嬢さんは無事だ、彼女はダンカン師匠の元で元気に修行しているそうだぞ!」
ポップ「……。無事だったんだな、マァムは……」
ヤンガス「へへへっ。アッシらは雨竜の兄貴の命令でポップ殿下をお迎えに来たでげすからね、次は何処に向かいましょうでがすか?」
ポップ「アルブルクに向かってくれ、もしかしたらタツナたちがいるかも知れない!」
ヤンガス「がってんでがす!!」
ククール「ヤンガス。アルブルクに向けて全速前進だ!!」
ヤンガス「おうっ!」
辺り全体を見ると、まるで闇に囚われ掛けている世界のようだ。
確か恋次君から聞いた話に寄ると、ユライシャ号を復活させるにはコーリンゲンにいる仲間を説得しなければならないな。
僕の記録が正しいなら、恐らくコーリンゲンの村にはラーハルトがいる筈だ。
かつて飛空艇ファルコン号のオーナーだったセッツァーに代わって、彼が今オーナー兼ダイくんの部下になっているからね。
もし彼が生きている事自体を伝えればきっと、ラーハルトは僕らの旅に同行してくれるかも知れないぞ。
120話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.155 )
- 日時: 2022/09/16 21:13
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第120話「奇跡的な再会」
【フィガロ近辺 砂漠】
???「……………」
マッシュ「あ、兄貴! この身なり…もしかして?!」
エドガー「ああ。早速ラーハルト護衛隊長に報告しなければ!」
まさか、2年近くもいなくなっていた小さな勇者が我々の前に生還するとはな。
しかし、こんないつでも壊滅出来る''この世界''に勇者が生還するなんて不思議だなぁ。
もしや、天にいるこの少年の父・バラン……いや! 歴代の勇者・アバン殿からの通達かも知れないぞ。
だが、我々の世界での問題は山程あり過ぎる。
本当に真の勇者が2年振りに目覚めたとしたら、カオス側も黙っていない筈だ。
【フィガロ城 玉座の間】
エドガー「マッシュ。あの少年は?」
マッシュ「ああ。婆やに事情を話して休ませて貰っているよ!」
エドガー「…。そうか………」
『コンコンっ』
エドガー「ツェザールか?」
ツェザール「はっ! エドガー殿下にお客様がお見えです、いかが致しましょう?」
エドガー「…。その者からの敵意は全くない、お通ししろ!」
ツェザール「分かりました。殿下から直々許可は降りた、そそうのないようにな!」
ファング「んなの私の勝手じゃねーか。よう、エドガーさんよ! 久し振りじゃねぇか!」
エドガー「おぉ。誰かと思ったら、共に共闘した時以来だな!」
ファング「まあな。この城に来る途中ヴァニラがいるモブリズにも顔を出したけど、フンババって野郎が近い内に目覚めるって話らしいんだ! 」
エドガー「……。やはり、そうか……」
ファング「ああ。だがよ、アイツに何かあったらあの大魔導士様でも私ら以上に黙ってるとも限らねーだろ?」
エドガー「…。そうだな、大切な民を思う気持ちはあの若きパプニカのポップ国王殿下も同じ事を考えているみたいだからね」
それに、この城があの魔大戦の時みたいに再び動けなくならないとも限らない。
当時の経験からすれば、あの時はセリスとマッシュで力を合わせて触手を撃退した事がある。
今クロノ国王殿下はテランで療養を受けていて、ルッカ王妃が彼に寄り添っているとリモート通話があった。
その通話相手が、アラバスタ王国の王女…ネフェルタリ・ビビ殿だと言う事だ。
121話に続きます。
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- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.156 )
- 日時: 2022/09/17 10:27
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第121話「小さな勇者の決意」
【フィガロ城 宿屋】
ダイ「……? あれ、此処は一体……?」
ファング「ようダイ、随分と長く眠っていたな!」
ダイ「あなたは、ファングさん!」
ファング「まっ。お前さんが無事だと分かれば、マァムも何処かで安心している頃だろうよ!」
ダイ「…。そんな事より、おれはどうして此処にいるの? 確か、あの祈りの祭壇でおれ……マァムたちを守って………」
ファング「…。そんなお前さんと話したい奴がいるんだ、話せるか?」
ダイ「……。うん、代わって!」
確かにダイの奴は目を覚ましたばかりだが、私がいるよりこの城の優秀な侍女たちにアイツを任せる他にはないな。
倒した筈のケフカが蘇り、そして私らがいる''この世界''に再び破滅が近付いて来ている。
私とヴァニラの生まれ故郷・グラン=パルスを立ち上げるには何としても、あのケフカを止めなきゃならねぇからな。
『しゅいん』
ネフェルタリ・ビビ『よかった。ダイ君が無事で!』
ダイ「ビビ王女。ご無沙汰しています!」
ネフェルタリ・ビビ『ふふっ。そんなに畏まらなくていいわ、仲間のように振る舞えばいいんだから♪』
ダイ「……。そっ、そんな失礼な事なんて出来ませんよぉ……」
ネフェルタリ・ビビ『ダイ君。事の経緯はエドガー殿下からおおよその事は聞いています、そして! そっちは世界が引き裂かれた事によって、他のみんなとも連絡が途絶えてしまったままなのよ!』
ダイ「そっ、それじゃあケフカは生きている?」
ネフェルタリ・ビビ『ええっ。それにダイ君。かつてあなたのお父さんが言ってた事を思い出して見て!!』
ダイ「…………ッ!!!」
そうだ、あれは確か………初めて父さんが聖母竜・マザードラゴンと会った時だ。
あの時父さんは、おれの背中を優しく押してくれるようにこう言ってくれた気がしたんだ。
おれは1人じゃない、マァムや他のみんながいてくれる。
大好きなマァムと大切な子供を育てるにも、まずはケフカを倒せって。
つまり、おれがこうして無事でいられたのは父さんと先生のお陰って事になるんだね。
デルムリン島では先生はおれとポップにバーンを倒せって言っていたけど、今度は道化師のケフカを倒さなきゃ行けない。
今頃ポップたちが雨竜さんたちと近くまで来ているなら、今度はおれも戦いたい。
あの大戦時みたいに強くならなくてもいい、こんなおれにも出来る事があるなら皆を持てる力で守り通さなきゃ行けないんだ!!
必ずやり遂げてみせるぞ、今度こそ……今度こそ俺たちの力でケフカを完全に消滅してやる!
122話に続きます。
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- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.157 )
- 日時: 2022/09/17 20:55
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第122話「再会と次の目的地へ」
【FF6の世界 アルブルクの町 酒場】
ポップ「レイ、タツナ!」
タツナ「ポップセンセ!!」
レイ「良かった。無事だったんだな。」
石田雨竜「ああ。彼の話に寄ると、孤島に流れ着いていたそうなんだ」
タツナ「孤島。それじゃあ研究所の博士は無事なのか?」
ポップ「ああ。おれの自慢の素早さで美味い魚を数匹位食べさせたらよ、見事に完治出来たと言うわけさ♪」
タツナ「くそっ。俺にキメラの翼があったら。俺にも活躍出来たんだがな。」
レイ「全く。先を越された位でヤケクソになるなんて愚かだねぇ〜。」
タツナ「あぁ? もっぺん言ってみろレイ。今度こそてめぇをこの場でぶっ殺してやる。」
ポップ「……………」
駄目だこりゃあ、このやり取りだけはあの作品以降からも全然変わってねーわ。
確かスピンオフの頃でもタツナはカンカンに怒ってたし、ミソウも同じ位怒ってたんだよなぁ。
おれはダミから教わった範囲内を理解した上で、教師になったからな。
いつかはキスティス先生のいたガーデンで、教師役を演じるのも悪くねーかもな。
『ゴゴゴゴ……』
ポップ「おい。俺たちを空気にするとはいい度胸だな?」
タツナ「いくらセンセでも。この喧嘩に参加する事は出来ないぞ。」
レイ「そうだ。命落とされたくなかったら。そこで黙って見ていてくれないかな。」
ポップ「…………ッ!!! ぐっ………!!」
黒崎一護「…。なぁ石田、こういう場合はシュウに来て貰った方が良くないか?」
石田雨竜「そうだね。キメラの翼もまだあるから、ボクが彼を連れて来るよ」
ふんっ、今だからそう言えるだろうけどよ。
これから雨竜が連れてくるアイツを見ても、同じ立場が出来るか見て置くかね。
共闘していたとしても、どうしてこの2人はともかく……ミソウはシュウに弱いんだろうな。
スピンオフの時はシュウが好奇心旺盛で、あの事件を引き起こしたってユウは言ってたけどな。
『バァァン』
???「ちょっとタツナ、レイ!」
タツナ「し、シュウ!!」
シュウ「駄目じゃないか。事の経緯は雨竜さんから話は聞いたよ、また同じように喧嘩するなんてカッコ悪いよ」
タツナ・レイ「「ごっ、ごめんなさい……」」
シュウ「もうっ。謝るのはボクの方じゃなくて、ポップ先生たちにしてあげて!」
ポップ「いや。俺たちは別に………」
タツナ「本当にごめん。先生たち。」
レイ「また。俺たちのみっともない所をアンタらに見せてしまったね。」
シュウ「うんうん。素直で宜しい、それでポップ殿下。これからどうするんですか?」
ポップ「ああ。町の人からの聞いた話に依ると、ゴウたちは俺たちを探しに少し前に立ち寄ったらしいんだ」
黒崎一護「更に。宿屋近くにいた女性の話だと、こっから少し遠い場所にあるツェンに行ったそうだ!」
シュウ「…。きっと、今頃ゴウたちがそこで踏ん張っているんだろうね」
タツナ「先生。俺たちも一緒にアンタたちの旅に同行させてくれ。」
レイ「ポップセンセー。俺からも頼む。」
ポップ「分かった。俺は引き続き継続になるから、雨竜とシュウはラグナロクで待機しててくれ!」
石田雨竜・シュウ「「はいっ、分かりました!」」
ポップ「一護。こっから先はかなりの激しい戦闘になっちまうかも知れないが、おめぇさん自身としては余裕で行けそうか?」
黒崎一護「問題ありませんよ。これでも俺は、死神代行と呼ばれていましたからね☆」
ポップ・石田雨竜「「…………。(心:おいおいおい。こんな町中の酒場内で堂々と言うことじゃないだろう、おめぇ(君)は………(汗))」」
まあ、仲間の事も少しずつ理解しなきゃ行けないのもあるからなぁ。
一応死神代行は本職で、今は親父さんの医院をコハルと一緒に手伝っているんだよな。
もし、最悪な場合を考えるとしたら。
一護の事だ、天下の大将軍になる夢を持つあの馬鹿と鉢合わせになったら今回以上のピリピリになりそうだぞ。
あぁ貂、もしコイツらが喧嘩したらおれに代わって止めてやってくれ〜!!!
123話に続きます。
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- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.158 )
- 日時: 2022/09/18 06:14
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第123話「次々と増えていく同行者たち」
【FF6の世界 ツェンの町】
黒崎一護「恋次、ゴウ!」
『ゴォォォォォォォォ………』
黒崎一護「なっ………!!!」
ポップ「こ、このでっけぇ音! まさか?!」
???「ポップ殿下、皆!」
黒崎一護・ポップ「「貂! 無事だったんだな?」」
河了貂「ああっ。でも、信と恋次が崩れかけた家に入ったきり……帰ってこないんだよ」
タツナ「ちょっと待てよ。そいつらが入ったのは5分を経とうとする前なんだろ?」
河了貂「うん。今3分を切ろうとしてる、もうあまり時間がないんだ! 頼みますポップ殿下、一護!!」
ポップ「…。仕方ねぇ! 行くぜ、一護!!」
黒崎一護「はいっ!」
このまま見ているだけじゃ駄目だ、何としても助け出さなきゃならねぇ。
その崩れかけた家をゴウが精一杯支えていて、彼を心配しているのは別世界のマリオとルイージ。
敵の気配がないって事は、きっと何らかの魔法が辺り全体に効いているみたいだな。
この効果の名は確か、トヘロスその物だ。
【崩れかけた家 地下1階】
???「ポップ殿下、一護!」
ポップ「恋次、無事だったか?」
阿散井恋次「はいっ。しかし子供が取り残されているせいで、中々助け出せないんですよ!」
ポップ「任せろ。伸びろ、ブラックロッド!」
黒崎一護・阿散井恋次「「…………ッ!!」」
俺はそう念じた瞬間、手に持っている武器を使って子供を無事に救助する。
くそっ、後は残り2分しかねーじゃねぇか。
既に宝箱は信の野郎が全て回収した後になっていたから、何とか雑魚敵と合わずに無事脱出出来たみたいだ。
そして崩れかけた家は俺たちが脱出した後に跡形もなく消えていき、俺と一護は助けた子供を恋次に託した後……ゴウの元へ向かった。
ポップ「………。ゴウ………」
ゴウ「へへっ。見てましたよ、お疲れ様でした!」
ポップ「ああ。よく耐えてくれたな、ゴウ!」
ゴウ「当たり前っしょ。たとえ裂けた大地だろうと何だろうと、おれたちの力でねじ開ける!」
BGM設定:FF7よりシドのテーマ
ポップ「…………」
黒崎一護「どうしたんですか、ポップ殿下!」
ポップ「良かった…。皆はもう死んじまったと思っていた……希望は起たされてしまったと思い込んじまったけどよ、諦めたら行けないよな!!」
ゴウ「はい、当たり前っしょ!!」
ポップ「現にゴウたちはこうして生きているんだ。俺たちがこれからやるべき事は1つしかない、残りの仲間を探し出し………そして!」
???「ああ。道化師のケフカって元凶を倒し、この世界の平和を取り戻す! そう言いたいんじゃないのか? ポップ殿下さんよ!!」
ポップ「信! 何だよお前、何処にいたんだよ?」
信「悪ィ。実はいいアクセサリーがあるって別世界のマリオたちが言ってたからさ、アンタらが到着するまでそのお店で時間を潰していたんだよ」
マリオ(ネルさん次元)「ああ。それから俺たちも一緒に行くよ、カービィとデイジーが随分お世話になっている見たいだからさ!」
ルイージ(ネルさん次元)「うん。僕たち兄弟が一緒にいても足手まといにはならない筈だよ、仲間は多い方が編成もしやすいからね♪」
ポップ「確かにそうだな…。よしっ皆、一旦ラグナロクに戻るぞ!!」
黒崎一護・阿散井恋次「「はいっ!」」
河了貂「全く。うちの信が本当に済みません……」
ポップ「へへっ。いいんだよ貂、要するに信の奴は初めから戻っていたって事なんだからよ♪」
信「ああっ、その通りだ! ガッハッハッハッハッハッハッ」
河了貂「信。少しは反省しろよ、馬鹿!!」
貂以外全員『お〜、怖っ!!(汗)』
ふぅ、こりゃあ相当貂の言う通りだわ。
あの大地震みたいな感じがあったから、タツナとレイが喧嘩することも無くなっちまった。
更に強い仲間が加わり、俺は少々悩みながらも別世界のカービィと雨竜に手伝って貰っていた。
つまり。俺たちが次に向かうのは恐らく、港町ニケアになるだろうな……。
俺の読みが正しければ、その港町の方には既に潜入している金髪の若い王様がいる筈だ。
その殿下の名は、エドガー・ロニ・フィガロ。
現在のフィガロ国の王様でありながらも、変装の達人と呼ばれる機械文明の助手その物だ。
124話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.159 )
- 日時: 2022/09/18 15:37
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第124話「デスゲイズと遭遇」
【飛空艇ラグナロク コックピット】
ヤンガス「なっ、何なんでげすか?! ありゃあ」
ポップ「あっ、あの野郎は………まさか?!」
そうだ、思い出したぞ。
デスゲイズは時々こうして俺らの前に現れ、行く手を阻むつもりなんだ。
まるで、「遅い遅い。こっちまでおいで〜♪」と俺たちを挑発するように導きながらよ。
どうする? 甲板で対処するなら俺は必ず必須になる筈なんだよな!
ククール「殿下。回復ならオレも使えます」
ポップ「分かった。マルチェロ、俺が不在中臨時の指揮を取ってくれ!」
マルチェロ「はいっ!」
ポップ「とにかく、やるしかねー!!」
確かにククールは現僧侶としての素質もある、俺と同じように魔力は高めだ。
後2人を入れるとしたら……、此処はやはり別世界のマリオとレイに頼むしかないな。
ピカチュウは未だに見つけていないし、もう少し情報が欲しいからな。
完全に倒せるとは限らないが、数分でも足止めさせて貰うぜデスゲイズさんよ!
【飛空艇ラグナロク 甲板】
マリオ(ネルさん次元)「いっくぞ〜、マリオファイナル!」
ポップ「燃えろ、メラゾーマ!!」
タツナ「空を飛ぶこいつに致命傷を。荒れ狂え、弾けろ!!」
ククール「隙がなかったな…。グランドクロス!!」
『バシューン………ドドドドド………』
マリオ(ネルさん次元)「何なんだよアイツ。俺たちに反撃しないで、逃げちまった!!」
ポップ「…。いいんだ、ひとまずはこのまま港町ニケアを目指そう!」
ククール「そうですね。さっきの敵が来たら、またお声掛け下さい!」
マリオ(ネルさん次元)「ああ。その時はこのメンツで決着をしようぜ♪」
ポップ「ああっ、約束だ!」
恐らくアイツの戦力は、5万ピッタシだな。
弱点は炎、つまりさっき使ったマリオファイナルとメラゾーマならかなり行ける気がする。
そしてタツナが初めて繰り出した黒魔法、フレア。
世界的に効果は違うが、ルッカ王妃が持つ魔法だと全体系の効果があるんだよな。
時間で旅をする世界…、か。
本当にそれらが存在するとしたら、一度は行ってみたいかも知れないぜ。
125話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.160 )
- 日時: 2022/09/19 07:50
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第125話「ポップ、幼児化?!」
【飛空艇ラグナロク 個室】
『ガチャッ』
マルチェロ「失礼します………ッ! ぽ、ポップ殿下?!」
ポップ「…………。まっ、マルチェロ………」
マルチェロ「一体何があったんですか、何故7歳のお姿に?!」
幼児化ポップ「分からない……。気が付いたら服はぶかぶかだったから、まさかとは思っていたけど…………」
マルチェロ「………。殿下…………」
何という事だ、あのデスゲイズを追い払った後だとはいえ………まさかポップ殿下に異変が来てしまうとは。
するとその様子を一部始終見ていた冒険家・ロック殿がこちらに気付き、ポップ殿下を抱え始める。
彼の側にはフェアリータイプのポケモン・ニンフィアと、禰󠄀豆子殿も賛同していたようだ。
ポップ殿下が幼児化した原因は恐らく、戦闘続きであるという事が判明したようだ。
【コックピット】
ククール「…。まさか、ポップ殿下が小さくなっちまうなんて…」
ルイージ(ネルさん次元)「どうしよう。次はニケアに行く予定なのに…」
信「………。くそっ!!」
シュウ「…。そうだ皆、この際闘いを忘れてポップ殿下の事だけをメインに考えてみようか。」
石田雨竜「そうだね。シュウくんの提案にも、一理あるからね」
信「よしっ。闘いは一時中断だ、俺はフィガロ国にリモート通話で事情を話して来るよ!」
石田雨竜「分かった、そっちは頼むね信君」
信「ああっ!」
それに今の殿下があのままでは、かなり危険な気がするんだ。
俺の部屋と描かれた場所に入り、即フィガロ側とリモートを開始し始める。
その画面に映ったのは、あの王様の双子の弟のマッシュだ。
かつてケフカを倒す旅に参加していた頃、長年禁欲生活をしていたらしいからな。
【飛空艇ラグナロク 信の部屋】
『しゅうぅぅぅぅん……』
マッシュ『おぉ。信じゃないか、丁度連絡をしようと思っていた所なんだよ』
信「良かった。所でマッシュ、アンタの兄貴はそこにいるのか?」
マッシュ『いや。兄貴なら少し前からあの頃の衣装に着替えて行ったよ、港町ニケアにな!』
信「…。そう言えば、そっち側でも何か異変があったんじゃないのか?」
マッシュ『そうなんだよ。よくぞ聞いてくれた信、実はな……ずっと死んでいたと思っていた小さな勇者様が遂に復活したんだよ!!』
信「な………っ、何だって?!」
嘘だろ、確か貂の話に寄るとダイって奴はエクスデスって野郎から大切な恋人や仲間を守る為にいなくなった筈だ。
そのせいでせつなって娘を始め、ラーハルトやレイ マァム ヒュンケルまで悲しい顔をしていたって。
一体どうやって復活したのか分からないが、要するにソイツは現在………そっちにいるって事になるんだよな。
まだ定かじゃないし、ポップ殿下には言いづらい出来事だから………こちら側としては少し様子を見た方がいいかも知れない気がするぞ。
126話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.161 )
- 日時: 2022/09/19 21:23
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第126話「本来の姿」
【飛空艇ラグナロク 医務室】
信「…………」
マリオ(ネルさん次元)「…。経過を見てはいるが、中々変化しないぞ」
カービィ(ネルさん次元)「どうしよう。特にボクの知り合い、こう言うタイプは狙われやすいよ?」
マリオ(ネルさん次元)「確かに。姫なら可能性は高いな…」
あれでも、腐女子リーダーだから気が済むまで満足しない気がするぞ。
面倒見がいいってことは、シュウに頼めば何とかなるかも知れないぞ。
今はこの状態だし、流石に殿下を無理にさせる訳には行かないからな。
よしっ、駄目元でも良いから聞いてみるか。
シュウ「確かに。僕ならポップ殿下を見る事は出来ますが…」
マリオ(ネルさん次元)「頼むシュウ。お前しか頼める奴はいないんだ」
シュウ「…。分かりました、此処は僕に任せて下さい!」
何とか避けれるが、アイツらは容赦なく来る時だってあるからな。
それに変態集団の中には、この世界のワリオまで混ざっているからな。
くそっ、奴だけは別の世界から来た俺が何とかしないと行けない。
これも弟を守る為にも、少しは兄らしい所を見せてやらないとな。
127話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.162 )
- 日時: 2022/09/20 08:10
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第127話「パプニカ王国の国王、復活」
【飛空艇ラグナロク 医務室】
ドクター(ネルさん次元)「うむ。奇跡ながらもかなり魔力が回復して来ているようだな!」
ポップ「ああっ。一時はほんっとにマジでどうなるかと思っちまったよ!」
ドクター(ネルさん次元)「ああ、確かにそうだな!」
???「ポップ殿下!」
ポップ「………ッ!!!」
突然の抱き着きで倒れかけていたけど、偶然その場を居合わせていた大男・ハッサンに受け止めて貰ったんだ。
何だよハッサン、お前さんも無事だったのかよ。
かつて俺が幼馴染の頭を撫でているように、ハッサンも同じように俺の頭を優しく撫でている。
大分感覚は戻ったにしてもよ、油断は出来ないからな。
『コンコンッ』
ポップ「ククールか、入ってもいいぞ!」
ハッサン「ほら炭治郎。大事な話があるみたいだから此処は黙って気を聞かせといてやろうぜ、な?」
竈門炭治郎「はい………」
さっすがハッサン、いいとこに気付いたな。
今は完治とまでは行かないけど、回復魔法が打てる位までは回復したんだ。
それを悟っていたのか、遅れて入って来た北の勇者・ノヴァが俺用の為にハイエーテルを6個準備したんだよ。
何処で調達したんだ、そう言いたかったけど…上手く言えなかった。
レオナがフェニックスの洞窟にいると言うなら、恐らく二手に分かれないと行けないのか。
『パラッ』
ノヴァ「先に現状報告をするよ。カオス軍はドマを襲撃後、此処からかなり南にあるサマサの村を襲撃しようとしている!」
ククール「ちょっと待てよ。ドマ城内にはミソウがいるんだぞ!」
ノヴァ「心配はいらないよ。彼女は夢のダンジョン内である頼れる召喚獣に守られている可能性があるからね」
ククール「………。召喚獣………?」
ポップ「………。守護神という事は、幻獣神・バハムート辺りか?」
ノヴァ「うん。ボクもキミ程じゃないけどね………強い気配を感じ取れるとしたら、その辺りになるかな。」
ポップ「……。成程な………」
ククール「よしっ。明日までに殿下の様子を見て、そして港町ニケアに向かおう!」
ノヴァ「そうだね。それまでは何があってもしっかり療養するんだよ、ポップ!!」
ポップ「………。わ〜てるよ、それ位!!」
初めて会った時なんて、おれやダイに対して散々見下していた癖によく言うぜ。
それにカール王国は、アバン先生の故郷でもあったからなぁ。
かつてアバン先生が生存だった頃に、これまでの冒険や為になるアドバイスもこの書に描き記しているかも知れない。
もし先生が本当に何処かで生きているなら、いつか会いに行きたいですよね。
その時は涙を堪えながらでも、笑顔で出迎えて見せますよ!!
128話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.163 )
- 日時: 2022/09/20 20:36
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第128話「港町ニケアへ」
【飛空艇ラグナロク コックピット】
貂「……。フェニックスの洞窟か…、中でもフェイズが厄介だな…」
ゴウ「ああ。特にどちらか一方に強力なドラゴンが出現するって話だ」
信「要するに。2つの班に分かれて、敵と闘うチームを第1PTにすれば経験値を貰える事になるな!」
貂「そうだな。その難関を超えた先にレオナ王妃がいるといたら、今回は確実にポップ殿下は絶対必須になるよ!」
信「…。ラーハルトの野郎の説得にはダイが必須になる、アイツは主君の命なら刃向かったりしないからな」
既にエドガー殿下が例の作戦に入っているとしたら、オレたちもこっそり後を付けれると言う事か。
あの盗賊たち4人を何かしらの理由で解放しているなら、奴らからの情報をしっかり聞かなきゃ行けない。
政の事も心配だ、もしこの世界の何処かに流れ着いているとしたらマルチェロと話し合わなきゃ行けない。
しかし戦力的にはオレと貂はまだ弱い方だ、此処はポップ殿下の指示を待つしかねーな。
『カツカツカツカツカツ……』
ポップ「皆。次の目的地が見えて来たぞ!」
貂「殿下。遂に来ましたね!」
竈門炭治郎「それでポップ殿下。今回はどんなPTにしましたか?」
ポップ「ああ。今回行くメンバーは…俺 一護 レイ 信の4人で向かう事になった、貂たちには引き続き此処の警備を強化して欲しい!」
貂「分かりましたっ!」
信「…………ッ!!!」
しかも、死神代行野郎と一緒か。
確かブラス老とクロコダインの野郎は孤島に残っているんだったよな、それならいいけど。
そんな呑気に仲間を迎えに行ったりしていると、カオス軍は次の侵攻に入る筈だ。
サマサの村を攻撃した後は恐らく、マランダの町かジドールの町を標的にするつもりだ。
くそっ、何処かで奇襲しねーとまた罪のない町が狙われちまうぞ!!
129話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.164 )
- 日時: 2022/09/21 06:37
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第129話「迫り来るカオス軍の侵攻」
【バーンパレス 玉座の間】
スピリタス「…。ついに、暗黒闘気を使う時が来たか…」
少年アルス「はい。中でもあの少年なら支配するのも、可能かと…」
スピリタス「成程。確かにあの男なら使用する価値はありそうだ」
その為に、この場所とは違う所に奴を捕らえたからな。
風の旅人、バッツ・クラウザー。
まさかコスモス軍一の陽気な冒険者を、簡単に捕らえる事が出来るとはな。
しかし奴だけでは物足りぬ、ならば奴らが動き出す前に小さな勇者・ダイを我がカオス軍に迎え入れるとしよう。
【フィガロ城 玉座の間】
『バァァン…』
ツェザール「マッシュ様。奴らの狙いを突き止めました!」
マッシュ「!?つまり、奴らの駒の1人がこのフィガロに来ると言うのか?」
ツェザール「はい、間違いありません!」
マッシュ「…。至急ラグナロクに通信を繋げ、彼らに報告をしなければ!!」
ツェザール「はっ!!」
いよいよ奴らが本格的に動き出すか、避けられない闘いか。
バッツがカオス軍に洗脳されると言うことは、説得出来るのはピカチュウしかいない。
そして万が一ティナが暗黒闘気を受け入れてしまったら、闘わなきゃならないぞ。
奴らより先にピカチュウの居場所を見つけ次第、保護しなければならないな。
するとその画面に現れたのは、ゴウだった!
『しゅうぅぅぅん…』
ゴウ『待っていましたよ、マッシュさん!』
マッシュ「ああ。よくない知らせを捕らえた、聞いてくれるか?」
ゴウ『はいっ!』
マッシュ「まず…。バッツが奴らの道具になりそうなんだ! 彼を説得出来るのはピカチュウの他にいない」
信『嘘だろ…。しかしピカチュウは今、何処にいるのか分からない状況なんだぞ!』
マッシュ「それなら、心当たりがある! ピカチュウが流れ着いた場所はアウザーの屋敷だ!」
信『要するに。ジドールの町ん中にピカチュウがいるって言いたいのか?』
マッシュ「ああ。その前に兄貴と再開してくれ、また連絡する!!」
ゴウ・信『はい(ああ)、分かりました(かったぜ)!!』
後は頼んだぞ、信たち。
それまでにこっちもこっちで、何とか体勢を立て直らないと行けないからな。
カオス軍の使者がこのフィガロに来ると言う事は、今は匿っているダイを狙っている。
よしっ、ダンガン流の格闘技を見せ付けてやる時だ!!
少しだけでもいい、ポップやゴウたちの為にもおれが奴らの負担を軽くしなきゃ行けないからな!!
130話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.165 )
- 日時: 2022/09/21 20:54
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第130話「ルフィ海賊団、出陣」
【海賊船 サウザンド・サニー号 コックピット】
ヒュンケル「ルフィ。ゴウから来た連絡のあった場所はあそこだ!」
モンキー・D・ルフィ「アウザーのおっさんの屋敷は、あのジドールって言う町の中にあるんだな。」
ナミ「ええっ。まずは彼の記した日記を読み続けましょう!」
ロロノア・ゾロ「ああ!」
どうやらヒュンケルの話に寄ると、あの引き離されかけた時に俺たちの手を掴んだらしい。
そしてコイツの身内の何人かが、別々の場所にいるらしい。
マァムはダンカンの家、ヒムは恐らくダリルの墓の何処かだろうな。
しかし、数名はサニー号の中に残した方がいいかも知れないな。
『しゅうぅぅぅん…』
界王神「ルフィさんたち。アウザーさんのお屋敷に向かうつもりですね?」
ナミ「ええっ。バッツを止めるにはピカチュウの力が必要なのよ!」
サンジ「ああっ。これ以上、クソカオス軍の連中に俺らの友人をいいように従えてたまるか!」
ニコ・ロビン「それで界王神様。何か攻略法はあるの?」
界王神「はい。ロックさんから聞きましたが、チャダルヌークを倒すには悪霊の姿がおススメだそうです!」
ウソップ「そうか。女神だと徐々に体力は奪われる、子守唄を仕掛けて来るって事か?」
界王神「はい。その通りです!」
そう言うことか、だったら引き裂かれる前にクロコダインから託して貰ったリボンがきっと役に立つ筈だわ。
子守唄対策はできても、ポルターガイスト対策にはあまり効果がない。
悪霊の姿時の弱点は炎、つまりゾロの焼き鬼斬りやウソップのファイアーバードスターも効果は抜群だわ。
あたしはその日の為に魔法をいくつか習得したんだもの、きっと役に立つ時が来るわ!!
131話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.166 )
- 日時: 2022/09/21 21:12
- 名前: らる@羅瑠 (ID: GDWSGe53)
こんばんは。らるです^^
キングダムの信や、ワンピースのルフィ。ポケモンのピカチュウ等々‥
様々なキャラ達が活躍していてとても面白いです!
誰がどんな性格かが分かりやすくて、語彙力ありまくりですね。女剣士さんは。
いつも読んでいるので、更新されることをとっても楽しみに思っています。
初コメ失礼しました。
これからも頑張ってくださいね!合作でも頑張りましょう~
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.167 )
- 日時: 2022/09/21 22:08
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
ありがとうございます。
いつも「楽しき冒険を」読ませて貰っています。
いえいえ、合作でも宜しくお願いしますね。
たまにはルフィたちの出番考えなきゃ、そう思ってサイド毎に考えているんですよ。
サンジって敵に対して「クソ」って付きますからね、はい。
せめてナミちゃんに、この世界だけでも魔法を披露して貰いたいです。
これからも宜しくお願いしますね。
それでは。
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.168 )
- 日時: 2022/09/22 09:05
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
※今回のお話は作者が現在プレイ中のアプリ、FFBEから2人の女性キャラが登場します。
第131話「VS触手戦、伝説の男の娘の1人・イーゴの新しい力覚醒」
【フィガロ城 地下1階】
ポップ「…………」
信「どうした、何か違和感があるのか?」
ポップ「…。何で一国の王様ともあろうアイツがあんな変装を…」
???「父さんから何も聞いてなかったの? 囚人たちにフィガロへ行く抜け道を教えて貰う為に変装をしているのよ!」
信「…………ッ!!!こっ、この声は?!」
ポップ「ミド、それにイーゴ!」
イーゴ「ポップ殿下、ご無沙汰しています!」
ポップ「2人共、元気そうでよかったぜ!」
イーゴ「ポップ殿下も、お元気そうで何よりです!」
ポップ「えへへっ、まあな♪」
ミド「…………」
信「なっ、何だよミド!!」
ミド「キミが信ね。貂から話は聞いていたけど、キミも彼女やイーゴみたいに立場を弁えなさいよ(汗)」
信「うっせ。大きなお世話だ、元アルドールオーダーズの癖に(怒)」
ポップ「……………(汗)」
お〜い信、切れるのは分かるが今は大事な作戦の真っ最中なんだぞ〜。
そう言いながら俺たちはイーゴの案内に従いながらも、更に先へ進んで行く。
そういえば、ツェンの町と同じように敵の気配が全くないよな。
彼女が扉を開けた瞬間、いくつかの触手が心臓部辺りに絡み付いている事に気付いた。
【フィガロ城地下 最新部】
ポップ「こいつが…、この触手らのせいで今の城が動けなくなっちまった原因か?」
ジェフ「おれが食い止めている間に、お前らが!!」
盗賊①「ボス、危険ですぜ?!」
ジェフ「いいから、行け!!」
ポップ「エドガー国王殿下!!」
ジェフ→エドガー「何ボケっと突っ立ってるんだ。ポップたち、手伝ってくれ!!」
ポップ「あははっ。やっぱりエドガー国王殿下だったんだな♪」
ミドの言う通りだったな、これはエドガー国王殿下が自らジェフに変装して囚人たちを先導する為の作戦だったと言う訳だ。
先手必勝ということで、レイは俺たちの為にマイティガードを繰り出す。
信は初の実戦で風魔法・バギクロスを繰り出し、最初の1体を撃破。
しっかし、左端の触手には要注意だろうな。
奴の絡むを避けるには、どうしたらいい?!
イーゴ「私に任せて。唸れ、 光よ!!」
ミド「いっ、イーゴ! あなたいつの間に魔法を唱える事が出来たの?!」
イーゴ「私にもよく分からない…。多分だけどね、私なりにこう感じたの!」
ミド「えっ………?!」
イーゴ「………。きっと私自身がポップ殿下たちを助けたいと強く願ったからかも知れない、父さんがいつも言っていたんだ。こうして会えた彼らを自分に代わって彼らの大切な仲間たちの元へお前たち2人の力で導いてやれって!!」
ミド「………。父さん…………」
ポップ「なあ2人共、お前たちの親父さんは無事なのか?」
ミド「勿論生きてるわ。でも今は………、父さんは訳あってテランで療養しているの!」
ポップ「………。そうだったのか………」
イーゴ「うん。だから話は後、今は残りの触手を私たちの力で倒さなきゃ行けないからね!」
信「そうだな。さっさとコイツらを倒して、ポップ殿下の幼馴染を助けに行こうぜ!」
ポップ「……信……。あぁ、そうだな!」
元アルドールオーダーズの2人が味方に付いてくれるなら、こっちとしては嬉しい。
更に絡みが来たと思ったら、何も効果がなかったのは何故だろう……。
その理由は恐らくだけど、伝説の男の娘の1人・ミドがバトル開始時からマホカトールを唱えていたんだ。
だから敵たちの俺たちを絡めようとする攻撃や、バイオが来ても威力は少ないって事か。
だが、おれが不本意にバイオを受けてしまったから…体力が徐々に削られている。
それを察したイーゴが動き出し、俺にポイゾナを唱えてくれた。
最後はエドガー国王殿下のドリル、回転ノコギリのコラボレーション攻撃によって無事に全ての触手たちを撃破する事に成功したと言う訳だ。
イーゴとミド、お前たち2人の意はもう決まっているんだろうな。
テランで療養しているシドの親父さんに代わって、彼女たちはどう判断するんだろうな……。
132話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.169 )
- 日時: 2022/09/22 21:05
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第132話「新たな仲間入り、イーゴとミド」
【フィガロの地下 エンジンルーム】
ミド「ポップ殿下!」
ポップ「どうした?」
ミド「私たちも一緒に行くわ。父さんのようにあまり強くはないけど、あなたたちと一緒にいた方がいい訓練になる気がするの!」
信「おい。これは遊びじゃねーんだぞ、分かってるのか?」
イーゴ「うん。殿下たちの戦い、今までずっと見ていたから………私も今以上の力が出せる気がするんだ」
ミド「ええ。私たち2人ならあなたたちの足枷にはならない筈よ、だから……。お願い!!」
ポップ「………(汗)」
確かに2人は嘘ついてないけど、元ヴェリアスって部隊の1人だったんだよなぁ2人の親父さんは。
伝説の技師・シドに憧れているリドの性格を知ってはいるんだけど、う〜ん。
だからって断っても絶対、折れるまでついて来る気がするんだよなぁ。
まあ、旅は道連れって奴だから大目に見てやるか!
【機関室】
お爺さん「無事だったんですね。では浮上ーーーーー!!!」
全員『wwwwwwwwww』
ほんっとに面白い爺さんだな、あの一声でこの城を動かしていたとはなぁ。
目的地をコーリンゲンに変更し、城は再び砂漠の中に潜って新たな場所へ移動する。
数分も立たない内に目的地に到着後、俺は歩みを止めたんだ。
それを悟っていたのか、イーゴはミドにラグナロクを移動するように伝える。
これ、キメラの翼並の相当な速さか何かだろうな…。
『しゅうぅぅぅん……』
イーゴ「殿下。先に用事を済ませて来て、私や一護たちはラグナロクの中で待っているから心配はいらないわ!」
ポップ「済まない、イーゴ!」
ミド「折角の再会だもん。私も一緒に行くわ」
信「俺もだ、ポップ殿下!」
ポップ「分かった分かった。いいか? おれがダイと話をしてる最中は絶対邪魔すんじゃねーぞ?」
ミド「ええっ、勿論あなたたち2人の邪魔はしないわ!」
信「ああっ、任せて置け!」
ポップ「…………(汗)」
ミドは信用出来るけど、絶対邪魔すんのはお前の方だぞ信。
貂はラグナロクに待機して貰っているし、ラーハルトを説得するにはダイがいないと無理だ。
それにバッツが敵側になっちまった事、ティナにどう話すべきだろうなぁ。
あの子が沢山笑っていられるのも、大切に思っているバッツが側にいてくれるからだと俺は思うんだ。
もしサマサの村かマランダにいるなら、敵さんたちより先に見つけ出さなきゃ行けないかも知れないぞ。
133話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.170 )
- 日時: 2022/09/23 09:44
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第133話「幼馴染と再会」
【フィガロ城 玉座の間】
マッシュ「やはり。かつての頃と同じくアイツらが絡まっていたのか…」
ミド「ええっ。それらは私たちが力を合わせて倒したけど、以前囚人たちの話を父さんから聞いた事があるの!」
信「親父さんは何か言ってたのか?」
ミド「世界が引き裂かれる少し前。私とミドはこの世界に赴くようにと、父さんから直々に依頼があったの!」
信「……。そうだったのか………」
それで予定通り世界は引き裂かれ、俺はツェンの町辺りに流れ着いていたと言うことか。
いつもならこの場にポップ国王殿下がいる筈だけど、肝心な時に何処行ったんだよアイツは。
これまでの経緯を何より聞きたかったのは、アイツの方だしよ。
くそっ、やっぱ探しに行くしかねーのかよ。
『ポンっ』
信「なっ、何だよミド!」
ミド「いいの。こんな時位は気を利かせて上げたいから、だから……そっとしといて上げて欲しい」
信「…………。いや、やっぱり心配で仕方ねぇんだよ……」
ミド「………。信…………」
マッシュ「そうだな。それでも気になるんだったら、''例の部屋''に2人はいる筈だ」
ミド「勿論気になるわ。お願いマッシュ、私たちをその''例の部屋''に案内して」
マッシュ「おうっ、分かったぜ!」
信「…………」
以前は敵側だったかも知れないが、こうして見ているとアルドールオーダーズにいた頃の面影が完全に消えているみたいだ。
俺たちが立ち上がると同時にエドガー国王殿下が戻って来て、マッシュは彼に事情を話す。
確かこの城の地図を見た結果、ポップ殿下たちがいる例の部屋は右の塔らしいな。
マッシュの先導に従い、俺たちは見失わないように後を付けていく。
【フィガロ城 右の塔 個室】
BGM設定:FF10よりユウナのテーマ
???「そっか。そんなに経過していたんだね、おれ…」
ポップ「ああ。あん時はマァムの奴がかなり泣いていたよ、お前があの時不在だった俺の分まで闘ってくれたらしいからな」
ダイ「うん。あれでもかなり勇気出したんだよ、それに……大好きなマァムを二度とおれの目の前で失いたくなかったからさ」
ポップ「………。ダイ………」
ダイ「…。経緯は聞いたよ、ポップもポップで色々と大変だったんだね」
ポップ「まあな。でも、気が付いたら世界はこの有様でよ。おっさんとブラス爺さんは孤島に残って貰っているよ」
ダイ「良かった。爺ちゃんたち、無事だったんだね!」
ポップ「ああ。デルムリン島に一刻も早く返してやりてーとこだけど、こっちの世界の事件をこのままには出来ないからよ!」
ダイ「それもそうだね。ねぇ、ポップ!」
ポップ「ん? どうかしたのか、ダイ!」
ダイ「………。ラーハルトやヒムは無事なのかい?」
ポップ「ああ。ヒムはラグナロクで待機して貰っているぜ、ラーハルトは恐らく……コーリンゲンの村の酒場にいる筈だ」
ダイ「つまり。簡単に言うと……おれがポップたちと一緒に行けば、ラーハルトも前みたいについて来てくれるって事なんだよね?」
信「そうだ。それにダイ、お前の姿形は1年前とあまり変わってねーけど……あの陸戦騎・ラーハルトを説得出来るのはお前しかいないんだ」
ダイ「…。分かった、おれに何処までやれるか分からないけどやってみるよ!!」
ポップ「へへっ。お前さんならそう言うと思っていたぜ、また派手に暴れまくろうぜ相棒!」
ダイ「うん。これまで以上に頑張って大暴れするよ、おれ!!」
3人『…………(汗)』
それ以前に、ポップ殿下の台詞内にマッシュの決め台詞が入っていたのは気のせいだろうか?
いや、それより前にダイの決意する言葉は恐らくグレンって緑の髪の男の受け売りだろう。
あの男もあの男で、かつてはガルディア国を守る戦士だったらしいからな。
これからの戦いで、ラーハルトって奴は勿論だけど……コイツやティナというお嬢さんを狙うカオス軍の奴らから何としても守らなきゃならない気がするぜ。
134話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.171 )
- 日時: 2022/09/23 17:48
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第134話「コーリンゲンへ」
【飛空艇ラグナロク コックピット】
ヒム「お〜ダイ、久し振りじゃねーか!」
ダイ「ヒム。元気そうでよかった」
あの前向きな性格は、旅をしていた頃と変わってないけどな。
後はラーハルトをPTに加えるとするからには、イベントになるからおれは一旦休まないと行けないよな。
代わりにダイのガードとして、ミド レイ 信 恋次に同行して貰うとしよう。
戦力的だと、ダイも中々強い57レベルだからな。
イーゴ「ポップ殿下!」
ポップ「どうした?」
イーゴ「……。ユライシャ号はそのお墓の地下に眠っているの?」
ポップ「ああ。ユライシャ号を復活させれば、俺たちは前みたいに大空を旅して回れるんだ!」
貂「はい。しかし、何処にデスゲイズが潜んでいるか分かりません…」
ポップ「…。ククール、マリオ タツナ! あの野郎との再戦に向けて準備は怠るなよ!」
マリオ「うんっ、分かっています!」
確かに貂の言う事にも、一理あるな。
現在の戦力バランスを見ると、おれは53レベルまで上昇している。
信は51レベル、貂は47レベル 一護は37レベル ミドは72レベルだ。
しかしイーゴとマリオが5の対象になっちまってるからなぁ、デスゲイズ戦になったら恋次を代わりに投入するとしますかね。
2人は45レベルと40レベルだからなぁ、恋次はかなり強くなって42レベルまで上がって来ているからな。
【フィールド】
『クェー』
ダイ「あれは……、ボコと子供たちの声だ!」
子チョコボたち『クエ、クエクエ♪』
ボコ「クエッ!!」
ダイ「ふむふむ。ありがとう、それじゃあ……宜しく頼むよみんな!」
ボコたち『クエ〜♪』
ダイ「あははっ、だからくすぐったいったら〜♪」
ミド「ふふっ♪」
レイ「ミド。彼らは何て言ってるのか。分かったのか?」
ミド「よくはわからないけど。『コーリンゲンまでは、ボク達がお供します!』て言ってるように聞こえたわ!」
信「要するに。そこまでの送り迎えはこのチョコボ一家にお任せすればいいって事になるんだな?」
ミド「ええっ。ほらダイ、先を急ぎましょう!」
ダイ「ごめんごめん。じゃあお願いねボコ、みんな!」
ボコたち『クエっ♪』
デルムリン島にいた頃でも、色んなモンスターたちに懐かれていたからなぁ。
しかもあのボコは恐らく、バッツのかつての相棒だろうな。
主人でもあるバッツがサウスフィガロに捕まっちまったから、助けに行くとしたらユライシャ号を復活した後になるな。
これで、俺たちはまた2つの飛空艇………いや3つの飛空艇を持つ事になる。
ピカチュウの方は今頃、ルフィたちが探しに行ってくれたみたいだからな。
そっちとの再合流も、そう遠くはないかも知れないぜ。
後の事は頼んだぜ、ルフィたち。
135話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.172 )
- 日時: 2022/09/24 07:40
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第135話「主人と部下」
【コーリンゲンの村 酒場】
『キィィン……』
ダイ「ラーハルト!!」
ラーハルト「ダイ様。よく……、よくご無事でいて下さいました!!」
もう〜、それは後にしてったら。
そう言いながらも、おれは恋次兄さんから聞いた一部の経緯を語った。
気が付いたらおれはフィガロの近くに倒れていて、ポップたちが来てくれるまではそこで介抱して貰っていたんだ。
勿論、ヒュンケルも大丈夫だよ。
今は訳あって別行動しているけど、おれはヒュンケルにも会いたいんだ。
ダイ「だからラーハルト。あの時みたいに今度は俺たちと力を合わせて、魔導士ケフカを倒して欲しいんだ!」
ラーハルト「はっ! このラーハルト、再びあなた様のお力になる事を誓います!!」
ダイ「それで。ヒュンケルや他の皆を探す為にもユライシャ号がどうしても必要なんだ、ラーハルトならその船が何処にあるか知ってるかな?」
ラーハルト「勿論です。ついに目覚める時が来ました、蘇らせましょう! もう1つの翼を」
やっぱり、俺がいなきゃ無理だったみたいだね。
それは、誰もがそう思っていたんだ。
ラーハルトが再び仲間になり、これでPTは5人になった。
一度ラグナロクに帰還し、俺はヒムに事情を話す。
すると今度は、良くない話をヒム自身の口から耳にしたんだ。
【飛空艇ラグナロク コックピット】
ダイ「そんな……、知らない間にモブリズの村が更に酷い状態になっていたなんて……」
???「それでも。私とアルビナス キスティスは助けられたのよ、彼女に」
ダイ「セリス!!」
セリス「ダイ、お帰りなさい!」
ダイ「うんっ。ただいま、セリス!」
信「ちょっと待てよ。つまりその村にはアイツがいるって事なんだよな?」
アルビナス「ええっ。現にベジータ トランクス親子がそちらに出向いていますが、ヴァニラに異変が起きてしまったのです…」
ロック「まさか。ティナの時みたいに、闘う力を失っちまったのかよ……」
貂「………。そんな………、ヴァニラ………」
信「……………」
ダイ「……。皆、此処まで来て諦めたら駄目だ、ベジータたちがその分頑張っているならおれたちが悲しみに囚われる訳には行かないよ!!」
貂「そうだ。こうしてポップやダイたちがいる限り、オレたちは前に進んで行かなきゃ行けないんだ!!」
信「ダイ………、テン………」
そうだ、何の為にヴァニラの奴は無理してまでセリスたちを逃したんだよ。
自分の代わりに俺たちの力になる為、じゃないのかよ!!
つまり今のヴァニラはあの村で、療養していると言う事になるな。
くっそ、医者のマリオがいてくれたら彼女を見てくれるんだけど何処にいるんだよあの馬鹿医者は。
136話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.173 )
- 日時: 2022/09/24 09:07
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第136話「ラーハルトの固い決意」
【フィールド】
ボコ「クエ?」
ダイ「うん。次の目的地はダリルの墓に決まったよ、ポップには事前に許可貰ったから行こうか!!」
ボコ「クエっ!!」
半分は嘘だった、本当はポップ自身がおれと一緒に行きたいと言ってくれたんだけどね。
だからって、ポップにも時には休ませてやりたい時もあるんだ。
それを悟っていたのか、背後から力強く抱き締められた気がしたんだ。
その気配の正体は、ポップとは違う暖かさを持っている勇敢な冒険家だった。
『ギュッ』
ダイ「ろ、ロック?」
ロック「やっぱりおれも行く。ポップの代わりには程遠いけど、此処らの地形はおれの庭みたいなもんだからさ!」
ダイ「………。ロック………」
信「確かにな。後は殿下にも来て貰いたいとこだが、此処はおれがお前さんに代わってポップ殿下を見てるよ!」
ダイ「ごめん信。後の事頼んでもいいかな?」
信「ああ。敵さんらを全部ぶっ倒したら俺たちも後を追うから、それまでは頑張って来いよダイ!!」
ダイ「うんっ。行って来るね、信!」
信「おうっ。気を付けて行って来い、ダイ!」
ダイ「うんっ!!」
よしっ、行こう!!
そう言いながら再びチョコボに乗って、ダリルの墓に向かった。
歩いて行ける距離だけど、たまにはいいかな。
目的地に到着すると、ボコたち一家は一旦ラグナロクに戻って行く。
ごめんよポップ、今回はおれ自身で何とかしたいから大目に見てあげてね!
【ダリルの墓 入口】
ダイ「…。頑丈な岩だね、あんな事があったのにビクりともしないなんてさ!」
ロック「ああ、全くだぜ!!」
ラーハルト「……。ダイ様を連れて少し離れていろ!」
ロック「ちょっ。おっ、おいラーハルト!!」
ラーハルト「!?ハーケンディストール!!」
『ドカァァァァン…… パラパラパラパラ……』
ダイ・ロック「「…………(汗)」」
ラーハルト「さあ行くぞ。この先からはアンデッドの住処だからな、気を抜くでない!」
ダイ「…。おれの前では礼儀正しいけど、ロックたちにはいつもこんな感じなの?」
ロック「ああ。いつもあんな感じらしいぜ、ラーハルトは!」
ダイ「……。う〜ん………」
ラーハルト「ダイ様たち。何をしていらっしゃるんですか、先を急ぎますぞ!」
2人『…………(呆)』
前までのラーハルトなら、そんな風に言い返さなかった気がしたんだ。
おれに会う前はよく、生前の父さんの配下として一緒にいてくれたみたいだけど。
あれ程おれ以外の人間を嫌っている筈なのに、急に同行する気持ちになったのはどう言う事なんだろうね。
それは多分、大戦時の頃に聞かされていた父さんの遺言があったからなのかな。
いや、今は此処の奥から感じる強い敵を倒す事だけを考えるしかない!!
137話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.174 )
- 日時: 2022/09/24 11:15
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第137話「小さな勇者・ダイの決意」
【ダリルの墓 中心部】
ダイ「……。イタタタタタ、3年近く眠っていたから体がついて来てないよぉ〜」
ロック「……………」
ダイ「どうしたの?」
ロック「……。何処か怪我してるな、見せてみろ!」
ダイ「ちょっ! ちょっと、ロック!」
レイ「大丈夫だよダイ。自分の傷口。よ〜く見てみな。」
ダイ「……………ッ!!!」
何だろう、マァムとは微かに違う回復能力を感じる。
今の緑色の暖かい光って、ケアルガ……なのかな。
以前ヒュンケルから、回復魔法にはそれぞれの段階があるって話を聞いた事がある。
この世界自体の闘いは初めてのおれたちでも、ロックにとっては久し振りかも知れないね。
『パチパチパチパチ……』
阿散井恋次「よしっ。この辺りに敵がいないか見回って来るから、お前ら2人は少し休んでいろ!」
ダイ「えっ、でも!!」
ラーハルト「ロックよ。俺たちが不在の間ダイ様を宜しく頼む、行くぞレイ!」
レイ「ああ!」
ダイ「ラーハルト、レイまで!!」
レイ「こっちの事なら大丈夫だダイ。たまにはこの冒険家様についててやってくれよ。」
ダイ「………。全くもう……、皆揃って勝手過ぎるよ……」
此処で互いの体力を温存しながらも、おれたちは一切口を聞く事はなかった。
ティナたちとは長い知り合いみたいだけど、おれにとっては頼れるお兄さんのような存在のロック。
それにこの近くには宝が2つあるってヒムから大抵の話は聞いていたけど、どちらかが赤い点滅の状態だ。
おれなりの勘が正しければ、左の宝箱の正体はプレゼンターとの戦闘になる筈だ。
『ゴォォォォ………』
ロック「……。いよいよ、この墓の元凶との闘いが近くなって来たな」
ダイ「うん。来る時に貂から聞いたんだ、その元凶の弱点は炎だって!!」
ロック「成程。要するに対照する魔法はファイガやフレアスターと言った炎系と言うわけか?」
ダイ「そう。だからバトルが開始したらすぐレイにマイティガードを唱えて貰い、おれがイフリートを繰り出すまでの間恋次たちは通常攻撃を頼む!!」
ロック「ちょっと待てよ。アイツは半分以下の戦力になったらケアルラを使って来るぜ!」
???「いや。そこは大丈夫だ。」
ロック「レイ、それに恋次たち!」
BGM設定:FF7よりシドのテーマ
レイ「要するにな。マイティガードは一定期間の間だけの重要な効果だ。ならば最初に俺が自ら奴自身にリフレクを唱えて置けばケアルラは反射してダイかお前さんに使用する事になる!」
ダイ「………。回復魔法が反射して、ロックか……」
ロック「少し深手を負ったダイの方に繰り出される、て事なのかい?」
レイ「ああ。具体的に言えばそう言う事になる。」
ラーハルト「成程。ならば奴への止めはロック、貴様のミラージュダイブが適任となる訳だ!!」
ロック「………。まさか、俺自身が秘めたあの大技を使う時が何日か振りに来るとはねぇ〜………(汗)」
ダイ「そうか。その時こそビクティニの力を借りれば!!」
レイ「つまり。ロックがタイミングよくアシストポケモンを呼び出し。お前さん自身が切り札状態になる事も可能だ!!」
ダイ「うん。それに信が言ってたよ、そいつを俺たちが討伐次第……こっちの方に来てくれるって!!」
何としても、この先で待っている奴を倒さなきゃいけない。
念の為にリフレクトリングを5人分持って来ちゃったけど、今の内に装備した方がいいかな。
あれだけじゃ少ないと思って、マッシュから人数分貰ったんだよねぇ。
今度はおれがポップの負担を減らす番だ、おれの闘う姿を今度はお前に見ていて欲しいんだ!!
138話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.175 )
- 日時: 2022/09/24 23:33
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
先にお知らせです。
本編再開は、第4章の中盤の予定です。
次の回からは少し、現代パロに入ろうと思います。
主人公は、武器屋の息子・ポップです。
現パロ編始動、〜9月25日(日)より〜
これからも、引き続き宜しくお願いします。
それでは。
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.176 )
- 日時: 2022/09/25 07:35
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第138話「武器屋の息子、ポップ」
【ランカークス村 ポップの実家 2階】
『パサッ さすさすさす……』
???「起きて。そろそろ起きて下さい、ポップさん!」
ポップ「………。ふわ〜あ、おはようライチュウ!」
ライチュウ「おはようございます。さあご自身の身支度を整えて、私たちも階下に行きましょう!」
ポップ「ああっ。………、今すっげぇ嫌な予感を感じるわ……」
ライチュウ「はい。私にも感じられます」
???「(家の玄関から)ポップく〜ん。あなたって人はいつまであたしを待たせるつもり? さっさと朝食を済ませなさいよ!!」
ポップ「………。おい、この声って……」
ライチュウ「はい。パプニカ王国の姫君・レオナさんの声かと(汗)」
全く………、タイミングの悪い時に当たり前のように迎えに来るからなぁレオナは。
此処は俺が生まれ育った村、ランカークス。
いつもおれの身支度を手伝ってくれる相棒・ライチュウは雌で、おれに合わせて準備してくれるんだ。
今日は恋人のレオナと共に、彼女の仕事デビューを記念してマサラタウンに向かう予定なんだ。
現在おれは何処にも働き口が決まらず、こうしてレオナと一緒に探して貰うのがすっかり日課になっちまった。
【キッチン】
『ガタッ』
ポップ「ご馳走さん。悪ィライチュウ、後は宜しく頼むわ♪」
ライチュウ「はいっ。いってらっしゃいませ、ポップさん!」
ポップ「おうっ! 待たせたなレオナ、行こうぜ!」
レオナ「ええっ。じゃあまた来るわね、ライチュウ!」
俺たちはライチュウに別れを告げた後、ルーラでマサラタウンに向かった。
そう、この日はおれの大切な恋人・レオナが初めてポケモンを貰う大事な日なんだ。
いよいよ俺たちの番になり、更に奥へ進んで行くと目の前には初心者用ポケモンがいくつか置いてあったんだ。
おれにもこんな頃があったなぁ、あの時は親父が珍しくフシギダネにしろって言ってた頃が懐かしいわ…。
【マサラタウン オーキド研究所】
レオナ「どれも可愛いけど。ピカチュウが気になるわねぇ」
オーキド「お前さん。ピカチュウをパートナーにするとは意外じゃのぅ」
レオナ「はい。もし旅をするならこの子にしようと決まっていましたから!!」
オーキド「そうじゃったか。そうだポップ、キミのポケモンを彼女に見せて上げなさい」
ポップ「はいっ、オーキド博士!」
そう言いながらおれは自分が身に付けているモンスターボールを投げ、フシギソウを呼び出す。
レオナと同じ位にデビューした時は進化していなかったけど、1歩ずつ信頼するようになってから進化するようになったんだよなぁ。
だけど、フシギダネの頃から甘えん坊なのは代わっていない。
この辺りが何とも、愛くるしいんだよなぁ。
レオナ「まあ。フシギソウ!」
ポップ「ああ。親父の一言で決まったからよ、かなり悩んでコイツにしたんだわ!」
オーキド「そうじゃったか。まあポケモンを育てるも実家の手伝いに専念するのも、お前さんの自由じゃからのう!!」
ポップ「………。ははっ!!」
親父はこういう時だけ優しいけど、普段はおれの時だけかなり厳しーんだよなぁ。
困っている時に丁度レオナが来て、何度かおれを助けてくれた事があったんだよなぁ。
今日は乱闘も大学もお休みだから、本当は家でゴロゴロしたかったけどよ。
まっ、こういう日もたまには悪くないかも知れないな。
レオナと一緒にいられる時間が、少しでも長く続いてくれるとおれは嬉しいんだけどよ。
139話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.177 )
- 日時: 2022/09/25 11:18
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第139話「先輩と末弟子」
【デルムリン島 ダイとラーハルトの家】
『パサッ』
???「セリスよ。ダイ様は少しお疲れだ、一旦一息を入れるといい」
セリス「それもそうね。じゃあ休憩しましょうか、今ラーハルトがお菓子を焼いてくれているから出来上がりを待ちましょう!」
ダイ「…。読めない漢字が多過ぎて難しいよぉ〜…」
セリス「…。どの辺りが分からないの?」
ダイ「此処。アバン先生が生存だった時は色々教えてくれたけど、高校生になってからも読み書きは慣れてないんだ…」
セリス「確か男子校…だったわね。ゴウやノヴァには聞いてみたりしたの?」
ダイ「聞けなかった。ゴウは休み時間いっつもサトシと一緒に行動しているし、たまにしか喋らないからなぁ」
セリス「そう………」
やっぱり、近しい友達に聞くしかないのかも知れないわね。
それから暫くした後、部活を終えてマァムが帰って来たの。
私に視線を向けて「お疲れ様です、セリス先輩」と優しい言葉を掛けてくれるわ。
すると私の携帯が鳴り出し、慌てて電話に出る。
セリス「もしもし、信?」
信『悪ィ。人身事故が起きちまったから迎えが少し遅くなる、ブラス爺さんたちに事情を話しといてくれるか?』
セリス「分かったわ。何時頃になりそう?」
信『18時位だ。夕飯前には迎えに行けそうだとテンから報告が入ったから、後は頼む!』
セリス「ええっ。くれぐれも道中気を付けてね、信」
信『ああっ。じゃあな、セリス』
本来なら時間通りに来る筈だったけど、何処かで時間をロスしてしまうなんてね。
するとラーハルト手作りのパンケーキが運ばれて来て、マァムと私で手伝いをする。
シドお爺ちゃんの面倒を見ていた時も、こんな風にほのぼのしていたわ。
今は自宅療養で家にいる事が多いから、代わりにヒュンケルとクロコダインにお願いしたらすぐに引き受けてくれたわ。
中々料理が出来ない私たちにとっては、かなりハードコースになりそうな予感がするわね。
140話に続きます。
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- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.178 )
- 日時: 2022/09/25 21:18
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第140話「予行練習①」
【ガルバディアガーデン 大聖堂】
『ピリピリピリ……』
ダイ「負けない………。おれは負けない……。この世界の為に………、マァムや皆を守る為に……ッ!!!」
このシーンは確か、異界編のあの名場面か。
その相手をケフカ演じるアクトが引き受けてくれて、何かを言いながら静かに消滅しているシーンだ。
おれもクロコダインも、黒いピットたちもダイの演技力を静かに見守る中……今は必死で祈るしかなかった。
それとは別の場所で、レインが父親役を難なくミスらずに伝え続けていく。
性格は互いに違くても、2人には血の繋がりがあるんだな。
すると限界まで使い果たしたダイは、消滅寸前になりながらもゆっくりずつその場に降りて来る。
???「ダイ………、ダイ……ッ!!!」
ダイ「…………」
マァム「あぁダイ……。こんなにも消え掛かっているわ………」
ダイ「……。マァム………」
マァム「何? 何が言いたいのダイ。聞こえてる、ちゃんと聞こえているわ」
ダイ「……。帰って……、来たよ………」
マァム「お帰りなさい、ダイ……。でも凄いわ、あんな奴をあなた1人で倒しちゃうなんて……」
ダイ「ごめんね…。皆の託してくれた力……、おれの闘気に使っちゃったから……。殆どの力……、完全に残っていないや………」
マァム「やめなさいよ。馬鹿な事言わないで……」
いいぞマァム、素晴らしい演技力だ。
ダイも上手だが、しかし喋る気力も全く残っていないとは……。
そしてダイは光になって、マァムの事や……おれたちの事を見ていると告げた後……ダイの意識は途絶えてしまった。
このラストシーンは最高に上出来だ、すると「カーット! OKだ!!」と言う大きな声が辺り全体に響き渡り………マァムたちはゆっくりと立ち上がった。
マズルカ「ダイ、マァム! アンタたちの演技力、憎い程素晴らしかったわ」
ダイ「うん。ありがとう、マズルカ!」
コラール「ああ。まさかダイが自分自身で名乗るとは驚いたぞ」
ダイ「えへへへっ!!」
ゼル「だな。本来この台詞は「私」になってるんだけどよ、アーヴァインの野郎が『おれ』でもいいんじゃねぇかって言ってたんだわ!」
ウソップ「お〜、それだったら名案だぜ♪」
キスティス「皆お疲れ様。後はバラムガーデンに各自で戻って、明日もその後のシーンから全力で撮影を開始するわよ!!」
全員『はいっ!!』
16歳ながら、まさか此処までフィーナの気持ちになりながら演技するとはな。
おれはその後キスティスに呼ばれ、他の皆はバラムガーデンに戻って行く。
ダイは男子寮に行き、マァムは女子寮に戻って行った。
今この場にいるのは、おれとキスティスの2人だけだ。
ダイたちアバンの使徒の長兄として、おれも溜めている想いをキスティスに話さなければならない。
141話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.179 )
- 日時: 2022/09/26 08:43
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第141話「それぞれの恋人」
【バラムガーデン 学生食堂】
『パクパクパクパク……』
ダイ「……………」
ゴウ「どうしたんだよダイ。何か考え事か?」
ダイ「うん。そんな所かな! だけどさ〜」
タツナ「え〜。まだ不安な事でもあるのか。ダイ。」
ダイ「…。だってそうだろ? キスティス先生ったら、何であの名場面を今回の学園祭にしようって考えたのかなぁ?」
レイ「まあ。ダイが納得しないのも分かるけどな。うん。」
ゴウ「要はあれじゃないか。今回はOBの人たちも何人かが参加可能だからさ、メンバーが少しでも多ければ稽古に励む事も出来るって事っしょ!!」
ダイ「………。先生の頼みだから仕方なく引き受けたけど、次からはもっといい人材を見つけて欲しかったなぁ〜」
ゴウ・タツナ レイ「「「あ〜。そう言われてみると確かにその通りなんだよな。うんうん(汗)」」」
しかもおれの担当する役が、あのラスウェル殿下とはなぁ。
その師匠役にクロコダインさんが抜擢されてるし、ポップ先輩は泣き崩れるポネ役になっているからな。
それで台本を読み返して見ると、アイク先輩の役が意外な人物だった。
ダイが演じるフィーナ先輩の妹に当たる人物で、確か名はロカ・フィーナ………。
生まれて間もない頃をピカチュウ、徐々に成長した頃を子リンクが担当するとはな。
『カツカツカツカツカツ……』
???「ポップ先生!」
ポップ「お〜! アイクじゃねぇか。どうだ? 練習の方は」
アイク「まあまあです。ゴウやダイたち程ではありませんが」
ポップ「そうかっ♪」
アイク「……。先生……」
ポップ「んっ?」
アイク「今なら先生に言える気がするんです。おれは……、おれはゼルダを1番愛しています!!」
ポップ「…………」
アイク「………? ポップ先生………?」
ポップ「きっとそうじゃねぇかと思っていたんだよ、おれとしての意見だけどな」
アイク「でっ、ではポップ先生にも?」
ポップ「ああ。アイク…、お前さんがゼルダの姫さんを大切にしているように。おれだってお前さんに負けない位以上にレオナの事が1番好きなんだ! 今までマァム一筋だと勘違いしちまったおれだけどよ、こんなおれにも……当たり前みたいに好いててくれる奴がいるんだなって自覚して来たんだわ…」
アイク「……。分かります、その気持ち…」
ポップ「お互い彼女持ちで大変だけどさ。たまにはこうして悩んだりしようぜ! なっ?」
アイク「はいっ。その時はお願いします!」
ポップ「ああっ、任せておけ♪」
おれの前では、あんな風に笑わない筈のポップだけど。
あいつもあいつで、ちゃんと信頼出来る友を得たようだな。
当たり前のようにおれにはそこまで、人がいいとは考えにくいのは変わってはいない。
ダイが少し気になり後を付けようとしたが、ニーダに呼び出されてしまう。
まさか、キスティスに何かあったのか。
急がねば、嫌な予感が的中してしまう前に彼女の元へ駆け付けなければならない気がするぞ!!
142話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.180 )
- 日時: 2022/09/26 21:26
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第142話「良くない知らせ」
【バラムガーデン 学園長室】
『パラッ』
キスティス「今訓練施設の方で、更によくない事が起きようとしているわ!」
ポップ「良くない事?」
雷神「詳細はわからないけど。このままだと学園崩壊もあり得るだもんよ!」
ポップ「……。冗談じゃないぜ!!」
キスティス「それでポップ。あなたとヒュンケル、ゴウの3人に依頼をお願いしたいの!」
つまり、他の奴らに内緒の依頼と言う事か。
こりゃあこのガーデン全体が危なかったら、俺たちは避難しなきゃならねーかも知れない。
その原因を突き止める、そう言った内容のようだ。
とりあえず、実行は夜更けだな。
『カツカツカツカツカツ……』
???「ポップ……。起きろ、ポップ!」
ポップ「ふぁ〜あ。もう時間か?」
ヒュンケル「ああ。ゴウは一足早く訓練施設の入口で俺たちを待っている筈だ、行くぞ!」
ポップ「おうっ、行こうぜ!」
内密な依頼とは言っても、好奇心旺盛を満たす為にりんごがついてくる事も考えれるな。
まっ、あいつにはティが付いてるから何も心配はねぇ。
辺りを見回りつつ、俺たちはゴウと無事に合流した。
此処からは戦闘の気配がしやがるからな、油断は禁物だぜ。
143話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.181 )
- 日時: 2022/09/26 23:31
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
現在の現パロで今後増やしていくストーリー表です。
①ダイと炭治郎+マリオ
②アイゼル
③ポプレオ
④ヒュンキス
⑤一護とコハル
⑥ダイマ
今はこの6つを考えているので、宜しくお願いします。
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.182 )
- 日時: 2022/09/27 07:46
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第143話「予行練習②」
【ガルバディアガーデン 大聖堂】
ポップ「前回の練習結果を各先生たちに抗議して貰った結果。特にダイとマァムの演技が素晴らしかったとの報告が多いぞ」
ダイ「えっ……?」
マァム「嘘っ……」
まさか、私たちの演技でかなり高評価してくれるなんて夢みたいだわ。
しかし、今回のあの劇はやらない事が判明したの。
勿論ポップやヒュンケルもそれなりに抗議はしたみたいだけど、それでも他の先生たちの意見は変わらなかったわ。
次の練習日が決まるまで、各自で練習するようにと言われてしまう。
【バラムガーデン 男子寮 ダイと炭治郎の部屋】
『トントントン……』
炭治郎「やっぱり、75点は厳しいね…」
ダイ「うん。頑張ったんだけどなぁ〜」
炭治郎「そうだ。今の内に教室行こうか、今後の対策にも繋がる何かがあるかも知れないぞ」
ダイ「そうだね。それじゃあ、行こうか!」
本番は、今度の祝日だ。
それまでにどんな学園祭になるかで、各クラスの先生たちで話し合っているんだ。
そんな時、何やら嫌な予感がしたんだ。
まだ明るい筈なのに、サトシから感じる殺気が凄い。
此処は廊下だから、下手に剣を出す事は出来ないよ。
『カキィン……』
サトシ「邪魔を………、するナ………」
???「それは無理な話だ。おれの大切な末弟子を手にかける奴は、誰だろうと許さん!」
ダイ「ヒュンケル、ラーハルト!」
ラーハルト「さあダイ様。教室に向かわれるならお急ぎを、何事も無ければいいのですが…」
炭治郎「そっ、それはどういうことなんですか?」
サンジ「おい2人共。ボサっとするな、こっちだ!」
ダイ「サンジ先生、貂先輩!!」
貂「ダイ、炭治郎! 話は後だ、今はオレについて来てくれ!!」
ロビン「此処は私たちに任せて、あなたたちは教室に行きなさい!」
貂「分かりました。さあダイ、炭治郎! 急ぐんだっ!!」
ダイ・炭治郎「「はいっ!!」」
良くわからないけど、今は他の先生たちのご好意に甘えるしかないんだよね。
それにおれは悟ってしまったんだ、今のサトシは何者かに寄って操られているって……。
以前珊瑚師匠からいくつかの話を聞いていたけど、自分と出会うかなり前に犬夜叉たちは黒髪の鬼と戦った事があるって。
その人はもう彼らによって倒された筈だけど、今も生きているとしたら…誰かが操っているって事に繋がるかも知れないんじゃないかなぁ。
何とかエレベーターで2階に到着するも、今度はプリムたちの襲来に遭遇してしまう。
くそっ、このピンチをどうにかしなきゃ行けないのに……打開策が中々見付からないよ〜!!
144話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.183 )
- 日時: 2022/09/27 08:49
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
※まさかの2作の主人公が、この回でいなくなります。
涙腺ありなので、ハンカチをご持参しながら閲覧して下さい!!
第144話「2人の決意」
【バラムガーデン 2階 廊下】
『スッ……』
マリオ「まっ、まさか2人共?!」
ダイ「マリオ! ヒュンケルたちの事、頼むね! 後……、マァムには上手く伝えて置いて欲しい……」
マリオ「そっ、そんな!!」
ダイ「よしっ。行くよ、炭治郎!!」
炭治郎「ああっ!!」
マリオ「ダイーーー、炭治郎ーーー!!」
どうして……、どうして君たちはいつもそうなの。
それにダイ、君のその言葉はまるでこの世の終わりみたいな物じゃないか。
何の為にボクがいると思っているの、2人を失わない為じゃないの?!
あぁ………、2人に言葉を掛けてももう………駄目なんだろうね。
『カツカツカツカツカツ………』
バーン「マリオ、これは一体何事なんだ?」
マリオ「バーン先生………」
バーン「まさか……?! あの中に竈門少年とダイがいると言うのか……?」
マリオ「…………」
バーン「マリオ、黙ってないで余に話すんだ。どんな事でも構わん!!」
マリオ「…。誰でもいいんです、誰でもいいからすぐに知らせて下さい!」
バーン「何っ!?」
マリオ「ダイと炭治郎は……。唯一の友人であるボクの命を守る為に自ら犠牲になろうとしています!!」
バーン「そっ……、そんな馬鹿な………」
これだとダイ、あの時のマァムさんと同じやり方じゃないか。
いつぞやの一騎打ちでの戦いがボクの脳裏に浮かび上がり、彼女はダイを守ってこの世を去ってしまった。
それにダイ、君だって色んな光景を見て来たんでしょ。
君たちのいない世界なんて、ボクには考えられないよ!!
バーン「カイザーフェニックス、天地魔闘!!」
マリオ「2人共しっかりして、ケアルガ!」
ダイ「……。無駄だよ……、いくらバーンが俺たち2人の助太刀をしてくれても……これは俺たち2人にしか出来ない事……なんだから………」
炭治郎「そうだ。いつもみたいに……皆に甘える……、訳には行かない……。その覚悟で俺たちはこの場に……残ります………」
マリオ「駄目っ!! やめて、やめてよ2人共!!」
バーン「そうだ。馬鹿な事をするな、お前たち!!」
ダイ「………。バーン……、最初で最後の頼みをお前の前で初めて言うよ……。おれたちの大切な友達を……マリオとゴウたちの事……、後は宜しく頼むね………」
バーン「………ッ!!!」
マリオ「ダイ……、炭治郎………」
炭治郎「…。行こうか……、ダイ………」
ダイ「うん。悲劇は目の前だ………、一緒に父さんたちがいるあの世へ行こう炭治郎!!」
炭治郎「ああっ!! あの世への片道切符、おれも微力だけど………付き合うよ!」
ダイ「うんっ!!」
マリオ「………。おっ………、大馬鹿野郎ーーーーー………」
すると何処からか現れた時限爆弾に寄って、ダイと炭治郎はボクを守る為に巻き込まれたまま……この世を去ってしまったんだ。
数少ない2人の友人を、何としてでも止めたかったのに……。
どうして2人はいつもそうやって、自分の命を無駄に使ったりするの!!
その衝撃音がバラムガーデン全体に響き渡り、後から駆けつけて来たポップ先生や他の先生たちにこれまでの経緯や今起きている事までの状況を簡潔に説明したんだ。
するとボクを支える彼の両手が静かに震えていて、腰を抜かしてしまったボクを優しく抱き締めながらも彼はボクの耳元で「……。ダイの………、大馬鹿野郎……」と小さく呟きながら静かに泣いていたんだ。
145話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.184 )
- 日時: 2022/09/27 22:47
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第145話「最期の別れ」
【バラムガーデン 男子寮 ヒュンケルの部屋】
ヒュンケル「…………」
あの大爆発で、何が起きたかは不明だが。
その後クロコダインとノヴァからの報告に寄ると、ダイがあの大爆発と共にこの世を去ったらしい。
これでは、これではポップの時と変わらないではないか!!
あの時はポップが強く言ってくれたから、おれはお前たちを助けると決めたんだ。
『ガチャッ』
???「眠れないのか?」
ヒュンケル「………。ああ………」
ラーハルト「オレにも分かるさ。貴様の事だ、もしあの場に自分がいたら。ダイ様を失わずに済んだと…」
ヒュンケル「………。俺は、ダイに嫌われてしまったんだろうか……」
ラーハルト「いや。魔法使いの話に寄ると、ヒュンケルはそこまで足枷のような男じゃないそうだ! フレイザードとの戦いの時、貴様は身を挺してまでダイ様を守っていたらしいからな!!」
ヒュンケル「……。気まぐれさ、あの時マァムが父さんが残した貝殻を持って来てくれたから。父さんの敵討ちをする相手がハドラーだと悟ったんだ!!」
本当は、それだけじゃない。
俺は元軍団長として、数々の無礼をして来た男だ。
それでもレオナ王妃は、贖罪の為にポップたちと共にいる事を命ずると言っていた。
あれ程憎い筈だったアバンなのに、おれに剣術は勿論……数々のアバン流を伝授してくれた。
空の技はすぐに見切れていたし、しかしおれは魔剣戦士だから海波斬だけは得られなかった。
『ピカーン』
ラーハルト「だ、ダイ様!!」
ダイ『ごめんねラーハルト、ヒュンケル』
ラーハルト「そんな事を仰っては駄目です。あのような行動は、我々の為にそうするしかなかったのです!」
ダイ『そうだね。それでね、俺がこうして来たのはヒュンケルに引き継ぎをする為なんだ!』
ヒュンケル「おれに……?」
ダイ『キミとラーハルトにしか出来ない頼みなんだ。おれの大切な友達を……、マリオとゴウたちをおれの分まで守って欲しい。そしてラーハルトはマァムのガードになって欲しいんだ』
ラーハルト「勿論です。このラーハルト、ダイ様の分まであの娘のバックアップを務めさせて頂きます!!」
ヒュンケル「いいだろう。末弟子からの最後の頼みだ、俺でよければ任せて欲しい!」
ダイ『ありがとう。おれはいつでも、皆を見ているからね…』
ラーハルト「ダイ様……、ダイ様ーーー!!」
ヒュンケル「…………ッ!!!」
ありがとう、ダイ。
お前が果たせなかった事は、俺たちが引き継いで行く。
ゴウやサトシ マリオたちが悲しまなくて済むように、俺なりに努力してみよう…と思う。
まるでダイがこの剣を俺に使って欲しいように、自らおれの背中に背負い出す。
ロン・ベルクよ、あなたの言った言葉が今なら……大分分かって来た気がするよ。
146話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.185 )
- 日時: 2022/09/28 06:17
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第146話「少女の涙」
【バラムガーデン 2階 教室】
『ワイワイガヤガヤ』
ノヴァ「そうか。キミの友達が…」
ゴウ「はい。俺は悟ってしまったんです、もしあの場で炭治郎たちが止めなかったらどうしていたのか…」
いや、ダイたちなら分かっていた筈だ。
こうしなければきっと、同じ苦しみを繰り返してしまうだけだと。
学習用パネルに視線を向けると、新規の投稿がガーデンスクエアの方にあった。
この記事を読んで見ると、いなくなる前の炭治郎の文章その物だと分かったんだ。
ノヴァ「…。この記事の内容って、最近のかい?」
ゴウ「はい。やっぱり学級委員会を除いて色んな人が記事を描いているみたいです」
???「ゴウ、ゴウはいるか?」
ゴウ「ゼル先生。どうかしましたか?」
ゼル「ああ。キスティス先生からの命令でな、ゴウにはこれから炎の洞窟に赴いて貰う事になったんだよ」
ノヴァ「つまり。最初の課題ですね?」
ゼル「ああ。やれるか? ゴウ」
ゴウ「はい。すぐに支度します!!」
コハル「…………」
ゴウは、いつだって前向きなんだよね。
昔オーキド博士が提供したポケモンキャンプのときも、特定のポケモンを見て熱心に説明していたんだよね。
するとゴウの戦力を見る限り、ティナさんの世界を旅して回った頃の記録を引き継いでいた。
いつも彼はミュウをゲットする! って、何回も言っていたからね。
そんな夢を持つのはきっと、色々大変なんだろうなぁ。
『カツカツカツカツカツ……』
???「おっ。丁度いい所で会えたな、コハル!」
コハル「一護さん!」
黒崎一護「今から飯行くけど、コハルも一緒にどう………だ………?」
コハル「…………ッ!!!」
黒崎一護「コハル…。何かあったのか? ごめん、俺が無理矢理コハルに飯行こうって誘ったりしたから……」
コハル「違うんですっ!!」
『ガバッ』
黒崎一護「コハル……」
コハル「違う。嬉しいんです……、こうして一護さんは私を好きでいてくれていると思ってくれているから、凄く嬉しいんです……」
黒崎一護「当たり前だろ。それにこの世界の事件を少しずつ完結して行かなきゃ、親父にぶん殴られちまうからな…」
コハル「一護さん………」
黒崎一護「……。その前にコハル、一緒に来て欲しい所がある。俺の用事になっちまうけどさ、飯が終わった後でも構わないよな?」
コハル「はい……。全然大丈夫ですよ、一護さん!」
それから少し遅れた後に、黒いピット先輩に叱られたんだよねぇ。
嫌と言う程イチャコラしたいなら、互いの部屋でやれって!!
でも、一護さんの許可なく男子寮に行くのもどうかと思うんですよねぇ。
勿論一護さんだって、その位はちゃんと分かっている気がします。
本当はもっと一緒にいたいけど、まずはお昼食べなきゃ行けないと後になって気付いたのは内緒の話だったんだ。
147話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.186 )
- 日時: 2022/09/28 20:22
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第147話「大魔導士の変わらない想い」
【バラムガーデン 保健室】
『オギャー………オギャー………』
貂「王妃様。よく頑張りましたね、元気な女の子ですよ!」
レオナ「………。髪の色と性格はポップ君に似てるけど、顔はあたし譲りね…」
あんな悲劇があって暫くが過ぎたある日、ついに初潮を迎えたの。
それでも何とかピーチやゼルダの貴重な力を助力として迎え入れ、あたしは精一杯踏ん張ったわ。
後は、この子の名前なんだけど…。
母親があたし・レオナだから、父親は当然ポップ君の筈だよねぇ。
やっぱり、ポーナ? あるいはプナかしら。
『カツカツカツカツカツ…』
???「ハァ〜。もう少しマシな命名はないのかよ、レオナ!」
貂「あっ、ポップ国王殿下!」
ポップ「よう貂。いつも悪いな、おれが多忙中……レオナの側にいてくれてよ!」
貂「いいえ。それから少し前なんですが殿下、ゴウはゼル クラウドの両名を連れて炎の洞窟に向かったとの報告がありました!」
ポップ「やはり、生前のスコールがやったアイツの習得か…」
貂「はい……」
レオナ「あはは…。それでポップ君、お義母様は何て言ってたの?」
ポップ「ああ。さっき電話で母さんに聞いたら勿論使ってもいいってよ、自分の初孫だから…これからも健やかに過ごしたいってさ!」
レオナ「ふふっ……」
だけど、ポップ君はあれ以降ダイ君たちの事は口にしなかった。
それから暫くして信君から、この決断は炭治郎君と共に決めていた事だと言う事が判明したの。
数日の間マァムが女子寮にある自分の部屋でかなり泣き崩れていて、その彼女を女カムイとベレス先生が一生懸命に支えていたわ。
ベレト先生も遠目で凄い顔していたし、男ルフレ君だって倍以上に心配していたみたい。
ポップ「…。ダイたちの命日なんだけど、ラーハルトに事情を話したらOKが出たよ」
レオナ「2人の命日を執り行う場所はアルゴ岬?」
ポップ「ああ。今頃ダイと炭治郎はさ、光の中で先生たちに会っている頃だろうよ!」
レオナ「…。落ち着いたら会いたいわね、2人に」
ポップ「そうだな。恋次も似たような事を口にして言ってたよ、これは2人が決断した最善の対策だと……」
レオナ「……。ポップ君……」
今はあたしの為を思って必死で涙を堪えている見たいけど、いつかは心から沢山笑って欲しい。
その為には、再び繰り出されるであろう最後の闘いが日に日に近付いて来ている。
いつもクラウド君が口にしていた言葉を、あたしが言わせて貰うわ!!
今度と言うばかりは絶対に、この程度の傷では済まされないと言う事を!!
148話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.187 )
- 日時: 2022/09/29 08:40
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第148話「ゴウ、初の課題ミッション開始」
【炎の洞窟 入口】
職員「よしっ。人数は揃っているな、次は制限時間を決めなさい!」
ゴウ「………。じゃあ、40分でお願いします!」
いよいよ、あの伝説の召喚獣に会える絶好のチャンスなんだ。
クラウド先輩が言うには、自分のいた世界にもイフリートはいたらしいけど。
現にこちらのメンバーでシヴァを所持しているのは、ゼルさんだけなんだよなぁ。
何とか無駄な戦闘は避けつつ、気になる魔法を手にしながらも俺たちは先に進んで行く。
い………いよいよだ、念願のイフリートとの闘いが近付いて来たぞ!!
【炎の洞窟 最深部】
ゼル「ゴウ、闘いの準備はOKか?」
ゴウ「はいっ、後は全力を尽くします!」
ゼル「いい意気込みだ。よしっ、来るぞ!」
この召喚獣が、イフリート。
まず俺は相手の体力をチェックする為、ライブラを唱える。
炎の魔人と呼ばれるだけあるから、寒いのは苦手みたいだな…。
すると召喚獣ゾーンに入り、最も早かったゼル先輩がこのタイミングで氷の女王・シヴァを発動する。
あの迫力攻撃で、あまり効果がないなんて……敵ながら凄過ぎるだろ!!
イフリート「くぅぅぅぅ…。こやつ、シヴァを従えておるのか?!」
ゴウ「あれ。意外な言葉を聞きましたね…」
クラウド「油断するなゴウ。こちらも氷系の魔法でゼルを援護するぞ」
ゴウ「は、はいっ!!」
ゼル「へっ。そう何度も同じ手を喰らって溜まるかよ! 我の意に全力で応えよ、ダイヤモンドダスト・シヴァ!!」
ゴウ「冷たい息吹だ!」
クラウド「隙がなかったな…。ふっ………、はあ!! とりゃあ!!!」
イフリート「ぐぬぬぬ…。シヴァが相手では部が悪かったか、よかろう! 我の力、お前たちに託すとしよう!」
ゴウ「かっ……、勝ったんでしょうか……?」
ゼル「ああ。やったなゴウ、課題クリアだぞ!」
ゴウ「はいっ!!」
これは多分だけど、クラウド先輩の冷静な判断のお陰のような気がします。
それに俺はあえて、自分の手持ちポケモンを使わなかったからなぁ。
開始から11分位しか経っていないのに、俺たちの体力はそこまで減ってはいなかった。
来た道を難なくと戻って行き、数分も掛からない内に俺たちはバラムガーデンに無事帰還する。
しかし、先へ進みかけた瞬間に放送が入って来たんだ。
学園長室に集合が掛かったみたいだ、一体何があったって言うんだよ?!
149話に続きます。
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- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.188 )
- 日時: 2022/09/29 23:06
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第149話「許された2人の時間」
【訓練施設 秘密の場所】
ポップ「…………」
ダイ……、炭治郎。
2人が命を掛けてまでおれたちを思う気持ちは、おれにだって分かる。
でもな、お前らのいない平和は嫌なんだよ。
ダイとはデルムリン島からずっと一緒だったし、旅の最中でも散々足枷にはなっていた。
でもな、偽勇者一行のおっさんがおれの背中を押してくれたんだよ。
だからさ、今度はおれがお前たちの仇を討つ番だ。
ポップ「……。なんて、レオナは中々来れないよなぁ」
レオナ「ふふっ。あたしがポップ君との約束を破ると思う?」
ポップ「おっ、おい! 大事な体なんだぞ、無理したら……」
レオナ「大丈夫。今は、ポップ君の側にいたいから」
ポップ「……。レオナ………」
本当に、おれは何て幸せなんだよ。
きっとレオナは、おれが1人で何かを抱えてると察して後を付けて来たに決まっている。
でもよ、こうして2人きりになると何処から話すべきかで悩むんだよなぁ。
今だけは、頼りない男でも悪くないかも知れない気がするよ。
150話に続きます。
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- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.189 )
- 日時: 2022/09/30 06:55
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第150話「2人を見守る飛信隊のメンバー」
【バラムガーデン 男子寮 信の部屋】
信「…………」
くそっ、誰の仕業か知らねーが絶対に許さないぞ。
エクスデスって野郎じゃねぇとしたら、今回はケフカか。
いつあいつとぶつかるか分からないが、用心しないといけない気がするよ。
本当はポップ殿下に用があったけど、シカダイに聞いたら晩飯後からいないらしいな。
『ヒュウゥゥン…』
???「信さん。お休み中に済みません」
信「悟飯か。どうかしたのか?」
孫 悟飯「はい。訓練施設の方から禍々しい気配が漂っています!」
カワキ「くっ。とにかく話は後だ、今は殿下たちを守らなきゃ行けないんだ!!」
リンク「ボクに任せて。場所なら分かるから」
カワキ「よしっ。動ける奴らだけでいい、行くぞ!!」
孫 悟飯「はいっ!!」
すると、近くを巡回していたゴウ ゼル クラウドと合流した。
プリムの奴らが訓練施設に向かったとククールから聞いたからな、だとしたら2人が危ない。
新たに秘められたおれの力で、上手く守れるとは限らないけど。
すると先に気配を察していた男が、目の前にいたんだ。
【訓練施設 秘密の場所への道】
???「カワキ、皆!」
カワキ「無事かアイク、何があったんだ…」
アイク「ああ。ラーハルト隊長の話によると、恐らくケフカはレオナ王妃を狙っているらしい」
カワキ「何だって?!」
アイク「俺はいい……。ゼルダを安全な所に避難してくれ」
カワキ「……。頼めるか、河了貂!」
貂「うん。何としてでもゼルダ姫を助けなきゃ、オレは先に医務室にお連れするよ!」
カワキ「ああっ!」
くそっ、まだこんなにも潜んでいたのか。
するとサラダ隊長が駆け付け、うちは琉の忍術で半分のプリムを倒していく。
しかし30程度じゃ埒が開かないぞ、このままじゃレオナ王妃が危ない。
そう覚悟していたその時、何処からか声が聞こえたんだ。
その声の方に振り返ると、闇に染まったポップ殿下がこちらの方に近付いてくる。
嘘だろ、さっきまでは何とも無かった筈だ。
恐らく敵の強い力によって、操られているかも知れないな。
助け出して見せるぞ、必ずな!!
151話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.190 )
- 日時: 2022/09/30 10:09
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第3章に登場した一覧です、ネタはONE PIECEのEDを参考にしています。
※声の出演
ダイ:種崎敦美
ポップ:豊永利行
マァム:小松未可子
レオナ:早見沙織
ヒュンケル:梶 裕貴
クロコダイン:前野智昭
ノヴァ:岡本信彦
ラーハルト:石田 彰
ハドラー:関 智一
竈門炭治郎:花江夏樹
ゴウ:山下大輝
サトシ:松本梨香
コハル:花澤香菜
ゼル:杉山紀影
キスティス:沢城みゆき
レイン:岡本信彦
フィーナ:藤田 茜
バッツ:保志総一朗
ピカチュウ:大谷育江
カワキ:内田雄馬
アイク:萩 道彦
ゼルダ:水沢 潤
ティーダ:森田政一
土井半助:関 俊彦
バーン:子安武人
孫 悟飯:野沢雅子
クラウド:櫻井孝宏
ククール:細谷佳正
ヤンガス:立木文彦
エドガー ヒム:三木眞一郎
〜次回予告〜
炭治郎「皆、久し振りだね。結局次回予告のナレーションという形でしか出演出来なくなったけど。気を取り直して、次章の見どころを簡潔に話して行きます。
バラムガーデンとの激闘の末、大切な仲間であるポップさんたちを守る為に俺たちはプリムとの激闘中に命を落としてしまう!
しかし、更なる悲劇が繰り返そうとした時…ついにあの男が動き出そうとしていた!!
その彼が言った一言により、ポップさんたちは立ち上がろうと足掻き始めるのだった!
次回第4章:仲間たちの新たな決意
……このシーズンの何処かで、俺たち2人は復帰するかも知れないだろうなぁ……(汗)」
第3章:お帰り、ポップ 完結!
第4章:仲間たちの新たな決意に続きます。