二次創作小説(新・総合)

Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.191 )
日時: 2022/09/30 12:06
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第151話「正気に戻った大魔導士」

【アルティミシア城 玉座の間】

レオナ「言われた通りに来たわ。すぐに顔を出しなさい!」
アリナ・グレイ「アナタ馬鹿なの? そんなアナタと闘うのはアリナじゃないんですけド?」
ルフィ「まっ、まさか?!」
信「ぽ、ポップ国王殿下?!」

嘘だろ、あの後に一体何があったんだよ。
かと言って政にこんな事を話しても、自分で何とかしろって言う筈だ。
くそっ、殺気があの時の倍以上に強くなってやがる!!
こんな時……、こんな時ダイと炭治郎がいたら……。

レオナ「光の精霊たちよ。彼の光を闇から救い出して……、マホカトール!!」
信「れっ、レオナ王妃!!」
呪われしポップ「………ッ!!! ぐっ、がぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーー!!!」

『しゅうぅぅぅん………』

ヒュンケル「やっ、やったのか?!」
???「おいっ、勝手に人を亡き者扱いにすんなよヒュンケル!」
レオナ「ポップ君!!」
ポップ「ぐえっ!! ったく、相変わらず大胆だなぁレオナ……」
レオナ「馬鹿。お帰りなさい、ポップ君!」
ポップ「おうっ。ただいま、レオナ!」

凄ぇ……、これがアバンの使徒の本来の力か。
するとアリナの奴は呆れたのか、その場で退却する。
アイツの事だ、一旦英気を養うつもりでカオス軍の本拠地に戻って行ったんだろうな。
現にスピリタス側の戦士には、最高の幹部の2人 少年アルスと元旅芸人・シルビアがいるからな。
マリベルの放ったルーラでこの場を離れ、俺たちはバラムガーデンに帰還する。
あの2人とアリナ・グレイ、どちらも倒さないと行けない要注意人物その物なんだからよ。

152話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.192 )
日時: 2022/09/30 15:11
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第152話「目覚めない大魔導士」

【バラムガーデン 保健室】

レオナ「…………」

ずっと、魔法力を消費しながら限界までルーラを使ったから疲れてしまっていたんだわ。
本当はね、あの時キミがあたしを救う為に嬉しい事を言ってくれたの覚えているの。
ベンガーナにいた時は、あたしは素直な気持ちを伝える事は出来なかった。
でも、あの大戦時の時キミがあたしを担いでくれた時…ドキッとしたかも知れない。

ポップ「……………」
レオナ「ポップ君…? ポップ君! ポップ君ッ!!」

嘘っ、嘘でしょ……。
いいえ、信じる訳には行かないわ!
あたしが大好きなキミが、いつも背中を押してくれるキミが目覚めないなんてあり得ないわ!
だけど、何だかとても眠いわ…。
駄目………、駄目なのに………。眠ったら駄目だと分かっているのに………。

『ドンッ』

???「あれ? もしも〜し! 大丈夫??」
レオナ「うん…? あれ、此処は一体?」
テレシア「混乱してるみたいね。無理もないわ、長旅で疲れてしまったかも知れないもの」
マリベル「まっ、テレシアに免じて許して上げるけど! ほんっとに度肝を抜かれたじゃないのよ!!」
ラゼル「お〜い。そろそろ飯が出来たってツェザールが言ってたぜ!」
テレシア「ええっ。今行くわ、ラゼル〜♪」
レオナ「…………???」

ツェザール君……、つまりあたしがいる世界ってテレシアたちがいる世界って事かしら。
つまり。今いる国は7つの王国の1つ、オレンカって事になるの?!
それ以前にあたしが着ているこの服装、以前ティナが着ていた服装の色違いその物だわ。
それに顔見知りが何人かいるけど、あの腕輪を身に付けた人は見た事がないわね。
そうだ、此処はポップ君の夢の中なんだわ!

153話に続きます。

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Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.193 )
日時: 2022/09/30 17:41
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第153話「お互いの情報交換」

【DQH2の世界 オレンカ 玉座の間】

ツェザール「…。話は分かった、貴殿はその少年を助ける為の手掛かりを探しにこちらへ来たと?」
レオナ「はい。」
オルネーゼ「あんたの知り合い見たいだけど。名はなんて言うんだい?」
レオナ「ポップ。生まれはランカークス村です!」

この世界でも、かつては大きな戦争があったなんてね。
オレンカの盟主様が魔物・ザラームであった事、そして長年仕えていた戦士がこの女性。
ジャイワール王を殺したのも、そのザラームって奴だったのね。
何て酷い話なのよ、あたしだったら許せないわ。

ツェザール「分かった。俺たちも出来る限りの事は協力しよう、我が国を暫く見て回るといい」
レオナ「ありがとうございます!」

ポップ君の夢の中なら、キミは何処かにいるわね。
だけど、この世界から探そうにも手がかりがないと無理だし…。
王様との面談後、色々見て回る事にしたの。
そうか、今あたしは魔導戦士って事になっているんだわ。

【大広間】

マリベル「あら。あんたはさっきの…」
レオナ「どうも…」
マリベル「そうだ。あたしがいい情報を仕入れて来たから、ちょっと来なさい!」
レオナ「えっ?!」
ラゼル「何だよマリベル。やけに初対面の人をやたらこき使うなぁ」
テレシア「そうね。それにあの金髪の人、どこかで…!? ま、まさか……パプニカ国の王妃様?!」
ラゼル「マジかよ。急いで追いかけよう、テレシア!」
テレシア「ええっ!」

あはは、やっぱバレちゃったわね…。
どうして勘が鋭い人って、すぐに見破られるのかしら。
その頃あたしはミネアとマーニャがいる場所にいて、楽しく話していたの。
そしてミネアに水晶でポップ君の事を占って貰ったら、雪の国にいると言う事が分かったわ。
クレセリア国の女王様にお会いすれば、ポップ君の行方が分かるかも知れないわね。

154話に続きます。

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Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.194 )
日時: 2022/09/30 21:07
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第154話「クレティア国の若き近衛隊長、バッツ・クラウザー」

【クレティア城 大広間】

レオナ「………」

まさかこの国でも、魔法の力で動いているなんてねぇ。
確か、ツェザール君の話を振り返って見ると。
ある予言が、オレンカの大聖堂に記されていると。
その双子の王が新たに君臨して、今はその後を今のツェザール君とオルネーゼが引き継いだと言う訳か。

『キィィン……』

???「もしや、パプニカ王国のレオナ王妃ではありませんか?!」
レオナ「ばっ、バッツ隊長?!」
バッツ「あはは。まさかこの国で再会するなんてなぁ、お互い色々あったんだな♪」
レオナ「もうっ。ティナが凄く心配していたのよ、駄目じゃない。彼女を泣かしちゃ!」
バッツ「悪ィ悪ィ。それにさ、リザード兵が入り口で倒れた俺とピカチュウを見付けてくれたんだよ。そしたら急に5段階階級して、近衛隊長から将軍になったんだ」
レオナ「それで。女王様とお話は出来た?」
バッツ「ああ。女王陛下からの言伝ことづてに寄ると、ポップは少し前に…この国を去ったらしい」
レオナ「そっ、そんな!!」

このクレティアに赴けば、手掛かりを得られると思っていたのに。
するとバッツ君は涙を堪えながらもあたしに、ティナに宜しく伝えるようにと言っていたわ。
確かにこの国には、彼とピカチュウの力が必要だと何となく分かるわ。
その正門辺りで、誰かに呼び止められたの。

【クレティア城下町 出入口】

クレティア女王「レオナ姫よ。いつでもこの国を訪れるがいい、今度はポップとやらと共にな」
レオナ「はい。あたしの持てる力で必ずポップ君を助け出して見せます、それまで彼を…バッツ将軍を宜しくお願いします!!」
クレティア女王「うむ。よい吉報を待っているぞ、レオナ王妃!」
レオナ「はいっ。あたしも行って来ます、彼を探しに……宇宙へ!!」

''この世界''自体には、彼は既にいなかった。
つまり、バッツ将軍の言ってた事は本当だったんだわ。
かつてリノアがアルティミシアに操られていた頃、身体その物を乗っ取られた事で制御する事が出来なかった。
もしポップ君も同じような事になっているんだとしたなら、一刻も早く本来の場所に戻らなきゃ行けない。
今頃あたしの目覚めを、マァムやヒュンケルたちが待っている筈だから。
此処までポップ君の昏睡状態が続いているとしたら、何もしない訳には行かないわ!!

155話に続きます。

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Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.195 )
日時: 2022/10/01 09:15
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第155話「バラムガーデンの死闘、再び」

【バラムガーデン 医務室】

『パチパチ……、パチパチ……』

ククール「よかった。目が覚めたようだな…」
レオナ「あれ? ………、あたしったらどうしていたのかしら?」
貂「3日位眠っていたんですよ。本当に良かった、後はポップ殿下のみですね…」
レオナ「…………」
ククール「ポップ殿下はオレに任せてくれ。何か大事な話があるんなら、学園長室に行くといい! 他の奴らなら、そこで待っている筈だ」
レオナ「分かったわ。後はお願いね、ククール!」
ククール「ああ。………やはり来ていたか、ラーハルト隊長」
ラーハルト「ああ。それで姫は気付いているのか? カオス軍の目的を」
ククール「いや。カオス軍がこっちに来るのも時間の問題だからな、何とか手を打たなければ…」
ラーハルト「…。ダイ様に再び会う為だ、此処は何としても守り通さねばならない!」

学園長室に向かう途中、皆は何処か落ち着きがないわね。
あたしが眠っている3日間の内に、何かあった気がするわ。
無事に到着後、そこには出動組が待機していたの。
彼らを指揮していたのは、ヒュンケルだったわ。

【3階 学園長室】

ヒュンケル「姫。カオス軍は明日の正午、このバラムガーデンに攻めて来ます!」
レオナ「その前に聞いてちょうだい。ポップ君を目覚めさせるには、あたしたちの内の何人かで宇宙に向かわなければならないわ!」
クロコダイン「何とっ!!」
ゴウ「要するに。奇襲作戦を終えた後って事か…」
レオナ「ええっ。それでヒュンケル、特に狙われやすいのはどのエリアかしら?」
ヒュンケル「はい。ゼルとクラウドにも協力して貰った所、恐らく黄色ゾーンと緑ゾーン辺りでしょうか…」
レオナ「…………」

駐車場と訓練施設、か。
そこもある程度は、警備を強化しなきゃ行けないわね。
今ポップ君が眠っている保健室に、ククールとラーハルトが警備をしているわ。
この中ならきっと、皆で分担して決めた方がいいわね。
司令塔はこのあたし・レオナが務めるから、よく聞きなさい。

『バンッ』

レオナ「これらの作戦は一刻の猶予も許されないわ。特に駐車場と訓練施設が狙われやすいかも知れないから、そこをまず呼ばれた人たちに警備をお願いしたいの!」
ゴウ「…………」
レオナ「ではヒュンケル。各班のリーダーを発表して下さい!」
ヒュンケル「はい。まずは防衛チームのリーダーは火の国の里の七代目火影・うずまきナルト、姫も言っていたが奴らはまず駐車場から攻めて来る筈だ。そこを防衛チームに任せる!」
うずまきナルト「ああ。任せてくれ!」

後は大丈夫かも知れないけど、図書館も危ない気がするわね。
この場所はオニオン君と信君、サラダに守って貰おうかしら。
カオス軍の事だから、敵の指揮官は恐らく…竈門炭治郎君。
あの襲撃後に亡くなっていたと思ったら、敵になっていたなんてね。
つまりダイ君も敵になっている可能性があるけど、彼は今回別の任務に行っている筈だわ。
まさか、パプニカ王国の襲撃に?!

156話に続きます。

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Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.196 )
日時: 2022/10/01 22:47
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

10月に入りました。
次からは、季節イベントを描こうと考えているので宜しくお願いします。

Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.197 )
日時: 2022/10/02 09:09
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第156話「2人きりのデパートデート」

【ベンガーナ デパート5階】

レオナ「…。変わっていないわ、あの頃のまま今も頑張っている」
ティーダ「レオナ王妃。俺とユウナは服とか見たいから、一旦解散するッス!」
レオナ「分かったわ!」

大戦時以来、此処へはあまり来なかったからね。
それに、ポップ君の新しい武器が入荷したか見ないと行けないわ。
それに、彼と出かける事だってあまりなかったもの。
回復能力なら、あたしよりバッツ君の方がかなり高いのに…。

河了貂「レオナ王妃?」
レオナ「あれ、貂。どうしたの?」
河了貂「ティーダたちは?」
レオナ「ええっ。彼らなら1階の服屋に行ったわ、そろそろ季節物を買うって言ってたから」
河了貂「それもいいですけど。近くで屋台を見付けたので行きませんか? ポップ殿下が少し前から私たち用に席を死守していますよ!」
レオナ「ふふっ。ポップ君らしいわ!」

あの頃は、キミがいてくれて助かったわ。
ダイ君がバランの息子であり、竜の騎士の末裔だと聞いた時は驚きを隠せなかったけど。
バラムガーデンの死闘は明日、始まるんだ。
今日位英気を養わないで、いつするって言うのよ!!
その為にゴウ君たちには、バラムガーデンの警備に当たって貰っているんだから!!

【ベンガーナのデパート 屋上】

???「お〜いレオナたち、こっちだこっち!」
レオナ「ポップ君!!」
信「テン。あっちの屋台に焼きそばがあったぞ、殿下たちの分も買っていこうぜ!」
河了貂「うんっ!」
レオナ「あっ、お金ならあたしがっ!」
河了貂「大丈夫です。折角のお休みなのに、そこまで甘える訳には行きませんよ!」
レオナ「でもっ………」
ポップ「まっ、いいじゃねーか。それがアイツらなりの俺らへの気遣いなんだからよ!」
レオナ「……。そうね、じゃあ2人分のドリンクも頼むわ貂!」
河了貂「分かりました。殿下は何味ですか?」
ポップ「そうだなぁ。普通の冷たいお茶があったら頼むわ、貂!」
河了貂「分かりました!」
信「…。てっきり、炭酸選ぶかと思ったよ」
河了貂「信。その陰口は絶対殿下の前で聞こえてるって……、それでは行って来ます!」
レオナ「ええっ、気を付けて!」

確かに、他の皆は皆であたしたちに気を遣っているかも知れないな。
それ以前に、この雰囲気は久し振りな気がするの。
折角信くんたちに気を遣って貰ったのはいいけど、何を話せばいいのかしら。
う〜ん、流石にこれから起こりそうな事を話したら返って逆上するかも知れないわね。

157話に続きます。

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Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.198 )
日時: 2022/10/02 21:27
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第157話「落ち着きのない2人」

【ベンガーナデパート 最上階】

ポップ「…………。本当に、変わってねーな」
レオナ「そっ、そうね……」

あの頃、キミに言われたわ。
ダイ君がマァムを好きだと自覚したあの時、彼を行かせたのはあたしの為でもある。
ヒュンケルだってそうよ、ダイ君のピンチを彼が助けてくれたからこうしていられる。
でも、そのダイ君は今……。あたしたちと闘おうとしているわ!

信「レオナ王妃、大丈夫か?」
レオナ「信君…」
河了貂「殿下。此処は信に任せましょうか!」
ポップ「そうだな。じゃあ貂、あっちにお面屋があったから行こうぜ♪」
河了貂「はい♪」

やっぱり、マァムにはとてもじゃないけど言えないわ。
ダイ君を失っただけでもショックが大きいのに、こんな所で冗談を言うなんて。
するとあたしのスマホが鳴り出し、ビクビクしながらも画面を見たの。
その着信先が、意外な人物からだったわ。

レオナ「もっ、もしもし?」
???『な〜に弱気な声出してんだよ、レオナ王妃!』
レオナ「る、ルフィ君?!」
ルフィ『あのな。俺たちに取ってダイも炭治郎も大切な仲間なんだぞ、それだけは変わらねーじゃねぇかよ!』
レオナ「………。でもあたしは、2年前にダイ君を振ったし……」
ルフィ『そんなん知るか! いいか、かつての元カレだが何だか知らねーけど。1人で抱え込もうとすんな! いつかマトリフのおっさんが言ってただろうが、何もかも抱え込まずに周りを頼れって!』
レオナ「…………ッ!!!」

それに似た事を、以前ポップ君から聞いていたわ。
PTの中心でいる間は常に、冷静でいなきゃ駄目だと。
だからあたしが宝玉になっている間も、ポップ君は心を鬼にしながらかつてのバーンとの闘いの時に対策を考えていたんだわ。
次々と参加不能になりながらも、ポップ君はポップ君なりに逆転のチャンスをタイミング良く掴めるかどうかの対策を1人で行なっていたかも知れない。
このチャンスさえ上手く行けばきっと、バーンを倒す事が出来るんじゃないかと一生懸命に考えて導き出していたんだわ!!

158話に続きます。

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Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.199 )
日時: 2022/10/03 09:02
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第158話「末弟子への想い」

【バラムガーデン 医務室】

???「………。そうか、俺はあの時……」

マァムやクロコダインと共にダイの捜索をしていた時だ、突然ドルマゲスの乱入が入り…俺たちを亡き者にしようとしていた。
それを初めから悟ったように、俺たちを助けてくれた奴がいたんだ。
背中に自分の剣、少しボサボサとした黒い短髪の姿。
あの姿は、嘘偽りの姿ではなかった。

ーーーーー数時間前ーーーーー

ダイ『俺がこいつを食い止めている間に、急いで!』
マァム『ダイ!!』
ダイ『ごめんね。次に会う時は多分、敵同士になっていると思う!』
ヒュンケル『忘れるな。離れ離れだろうと、俺たちの敵であっても! お前はお前だ、ダイ』
ダイ『………。ヒュンケル………』
ヒュンケル『確かに次に会ったら俺たちは敵同士だ。だが、俺たちは決して諦めないぞ! お前を取り戻す為なら、どんな手を使ってでも止めてやるから……覚悟して置くんだな!』
ダイ『ははっ。怖いけど、そうなれなら…いいな……』

だが、マァムは戦うのを拒む筈だ。
バラムガーデンの戦いで、目の前で逝ったあの衝撃から未だに立ち直っていないからな。
その前にやるべき事、俺たちは炭治郎を助け出さなければならない。
いつかメルルが言っていたように、炭治郎もポップと同じ様に強い心を持っている。

ヒュンケル「ならば……、今更ジタバタしている場合でもないな」
ヒム「そうだぜヒュンケル、炭治郎とダイは何としても助け出さなきゃ行けないからな」
ヒュンケル「ヒム……、クロコダイン……」
バーン「しかしヒュンケルよ。炭治郎という小僧は水の呼吸の使い手だ、それに対抗するなら…火の心を持つあの娘の力が必要ではないか?」
ヒュンケル「……。いや、ルッカにはルッカの事情がある。それに彼女じゃなくても、他に対抗出来る仲間がいるじゃないか!」
ヒム「そうか。炎柱・煉獄杏寿郎!!」
クロコダイン「ならば。やはりクレティアにいるバッツたちの力も必要になるな!」
ヒム「言われてみりゃあそうじゃねーか。俺ともあろう男が、すっかり忘れていたぜ」
ヒュンケル「そうだな。確かにバッツたちなら、問題はないだろう」

以前レオナ姫は自分の意を決意する前に、クレティアに行ったと少し前に聞いた事がある。
ガード兵のリザードマンにあって、バッツの名を出せば俺たちを通してくれる筈だ。
アイツもアイツで、この日の為に修行を積んでいる気がすると俺はそう考えている。
ならば、今日の内に出来る事を済まして置かねばならないぞ。

159話に続きます。

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Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.200 )
日時: 2022/10/03 21:40
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第159話「2人の決意」

【クレティア 女王の間】

クレティア女王「……。事情は理解した、よかろう。こやつらを好きに使ってくれ」
クロコダイン「しっ、しかし女王殿下!」
クレティア女王「皆まで言わなくてもいい。やはり若き2人と対立するからには、こやつらの力無しでは不利だろうと考えていたのだ」
オルネーゼ「で、ではこの2名を同行するのは?」
クレティア女王「勿論構わない。短い期間じゃったが、此処で過ごした時間を忘れてはならんぞ。それが条件だ!!」
バッツ「はい。更に騎士として精進します、そして…ティナへの想いを決断したらまた来ます!」
クレティア女王「ああ。1つ聞こう! バッツよ、そなたの気持ちを聞かせてくれぬか?」
ヒュンケル「…。大事な話がありそうだ、俺たちは一旦離れた方がいいだろう」
クレティア女王「済まない。妾からも頼む」

後は、バッツ自身がどう判断するかが問題だな。
ひとまず城下町に出て、バッツたちが来るのを待とう。
今もティナを好いているなら、バッツ自身の口から打ち明けなければならないからな。
初めて此処へ来たが、かなり高度な威力だな…。

【城下町】

信「ようヒュンケル、バッツはどうした?」
ヒュンケル「後で来るそうだ。おれたちも少し、別行動を取ろう」
河了貂「そうだね。中々ないチャンスだからな、たまには息抜きも必要だよ」
信「この国もかつては、大きな戦争があったみたいだな…」
クロコダイン「ああ。ツェザール殿の話に依ると、ザラームと言う黒幕の男と闘うまでに色々あったそうだ」

つまり、この国の女王はその預言者の言葉を鵜呑うのみにしていたのか。
そいつの出身はモンスタレア地方らしいが、今は捜索している余裕はない。
それにこちらに顔を出すのも、暫くは出来ない筈だからな。
まずは炭治郎を倒し、次にダイを止めなければならない。
俺たちに取っては、まだまだやらなければ行けない事が山積みだからな。

160話に続きます。

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Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.201 )
日時: 2022/10/03 23:08
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第160話「ロックの過去①」

【バラムガーデン 学生寮 ロックの個室】

『コンコンコンッ』

ロック「鍵なら空いてるぞ?」
???「えへへ。こんな夜分にごめんね、ロック!」
ロック「エアリス。消灯時間過ぎてるだろ? 無闇に男の部屋に来たら危ないじゃないか」
エアリス「お願い。今回だけはわたしに免じて見逃して、ね?」
ロック「分かった。今回だけだぞ♪」

やっぱり似てるな、レイチェルに。
ケフカを倒すと言う目的があった頃、おれは2人の女性にも守ると誓った事がある。
1人はティナ、俺を庇って記憶を失ったアイツと何処か似ていたから…守ってやりたいと思ったんだ。
2人目はセリス、レイチェルに少し似ていたけど…あの頃の彼女を思い出させてしまった気がするんだ。

ロック「なあ、エアリス…」
エアリス「なぁ〜に?」
ロック「俺は…、許されてもいいだろうか…」
エアリス「???」
ロック「俺は最低な男なんだぞ。ティナにもセリスにも守るって言っておいて、2人はこんな俺を振って新しい道に進んだ。………なのに俺はまだ、レイチェルの事を……」
エアリス「分かるよ、あなたの気持ち」
ロック「えっ……?」
エアリス「でもね。恋って無限大なんだよ、新たな人生を歩む為に2人を手放したのは間違いなんかじゃない。わたしだって、一時はザックスを本気で好いていた! でも、すぐに諦めたの。今のザックスはわたしといるより、ファリスといる時の方が多いから…」
ロック「……。エアリス………」
エアリス「こんな機会、二度とこないかも知れないの。だから、ね? 今の内に話して欲しいな、私と出会う前の経緯いきさつをあなた自身の口から聞きたい…」
ロック「…………」

本当に強いな、エアリスは。
その優しい光が、俺をこうして包んでくれている。
客人用のシーツを広げ、エアリスが寝られるように俺のベッドから少し離れた位置に置く。
いつもは三つ編みパーマだけど、この時は髪自体を下ろしていた。
どっちも君らしくて良く似合うよ、エアリス。

②に続きます。

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Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.202 )
日時: 2022/10/04 07:51
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第161話「ロックの過去②」

【回想:コルツ山 中間部】

レイチェル『ロック。今日のトレジャーハンティングは何なの?』
ロック『決まっているさ。もうすぐ、お前の……』

あれは、おれが23歳位の時だったな。
レイチェルとは沢山デートしていたし、その頃は結婚を前提に付き合っていたからな。
この山の何処かに、俺が探し求めている秘宝があると悟っていたんだ。
更に奥へ進もうとした時、突然山が崩れ始めたんだ。

ロック『なっ?! や、山が……』
レイチェル『!?ロック、危ない!』
ロック『レイチェル!!』

何があっても、彼女を助ける事に俺は夢中になっていた。
無事にレイチェルを助けた後も、何とか村に戻って介抱を続けていたその時だった。
やっと彼女の意識が戻り、俺はレイチェルの名を呼んだんだ。
だけど………アイツは俺の事その物を忘れていて、結局村を離れる事になってしまったんだ。

【現在:バラムガーデン ロックの個室】

ロック「……。でも、村の人が言うには…その方がレイチェル自身の為にもなる。おれが側にいたら、それさえも出来ないって言われたんだよ」
エアリス「何て可哀想……」
ロック「そして俺が村を離れていた1年後のある日。再びコーリンゲンに戻った頃には、レイチェルは帝国の攻撃を受けて…この世を去っていたらしい」
エアリス「……。結局、その人はロックの事を思い出せなかったの?」
ロック「いや。思い出したよ、だからって……逝く直前に俺の事を思い出すなよ……」
エアリス「……。ロック………」

それでもロック、あなたは揺らがなかった。
過去の出来事と決別したくて、わたしと出会ってくれた。
本当は勇気のある、心の優しい人なんだね。
ごめんね、これからの事を話す前にあなたを労らせて欲しい。
大丈夫だよ……もう、1人で背負おうとしないで。
今はわたしがロックの側にいる、思っている事があったら何でもわたしにぶつけて欲しい。

162話に続きます。

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Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.203 )
日時: 2022/10/04 21:17
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第162話「奇襲作戦、始動」

【バラムガーデン 保健室の入口】

ラーハルト「…。ダイ様との再会の為にも、この場は死守しなければならない」
信「ああ。俺の力、甘く見るなよカオス軍!の奴ら!」

ポップの話に依ると、まずこちらにカオス軍は来ると言っていたな。
元敵だったバーンが俺たちの味方となり、今は共闘している。
ヒュンケル、こちらは心配無用だ。
お前は必ずダイ様を助け出し、無事に帰って来るんだ。

【2階 教室】

ヤンガス「ポップの兄貴。此処はアッシらで食い止めて見せるでガスよ!」
ポップ「ああ。頼んだぞ、ヤンガス!」
河了貂「見えた。カオス軍の偵察部隊だ!」
ヤンガス「かつての力よ、目覚めよ! オノ無双!!」

ほんっとに、あの頃の力を目覚めやがったなぁ。
それに、こんな可愛いレディに怪我をさせたらオレが信に怒られてしまうよ。
これである程度は肩が付いたが、まだまだ油断は出来ないようだぜ。
さて、今度はオレのかつて身につけたあの力を解放しますかね!!

『ピリピリピリ……』

ポップ「ルフィか!」
ルフィ『ああっ。駐車場に行ってくれ、今はナミと黒魔導士のビビが対応してるけど…苦戦してるみたいだ!』
ポップ「分かった。守備部隊は駐車場に行け、俺たちは校庭に行く!」
ノヴァ「そうだね!」

守備部隊にはコハルと一護、恋次 ムサシたちがいるからね。
あの時の倍以上に、プリムが湧き出ている筈だ。
すると食堂にはレイン国王殿下と、フィーナ王妃が無事に到着した。
そちらサイドには、ウソップとフランキーが付いているからね。
ウソップの逃げ足に関しては、ポップに負けない程の素早さがあるよ!

163話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.204 )
日時: 2022/10/05 08:00
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第163話「最後の死守戦①」

【バラムガーデン 駐車場】

ナミ「生まれておいで♪ サンダーランス……、テンポ!!」

何とか半分位は蹴散らせたみたいだけど、どんだけ湧いて来るのよ!
倒しても倒しても襲い掛かって来るから、キリがないわ!
その1体があたしに襲い掛かろうとしていたその時、巨大な爆発魔法が繰り出されたの。
そう、駆けつけて来たのはレオナ王妃率いる親衛隊と守備部隊だったわ。

ナミ「レオナ王妃!」
レオナ「ナミ。良く持ち堪えてくれたわ!」
ビビ「ねえ。ポップお兄ちゃんは?」
レオナ「彼なら大丈夫。今はノヴァと校庭に向かっているわ」
???「その程度の守りで、何処まで持ち堪えられますかね…」
ナミ「まっ、まさか! あんたは、炭治郎!!」
炭治郎「…。さあ、観念して魔導の娘を渡すんだ。そうすれば、命までは取らないぞ」
レオナ「断るわ。ティナに万が一の事があったら、旅人である『彼』が黙っていないもの!」
炭治郎「くっ…。ならば仕方ない! 水の呼吸…壱の型・海波斬!!」
レオナ「今こそ唸りなさい! 雷電の衝撃よ」

す、凄い。
レオナ王妃の放ったイオナズンの方が、早かったわ。
すると炭治郎は反撃すらしないまま、静かに倒れる。
彼の周りにいたプリムたちも炭治郎が破れた事で、一時撤退をし始めた。
こっ、こんな時に立ちくらみが来てしまうなんて凄くカッコ悪いわ…。

『ピカーン………』

ナミ「おっ、王妃様…」
レオナ「良く頑張ったわ、ナミ!」
???「うっ、うう………」
ビビ「あうっ! ま、また立ち上がって来たよ〜」
炭治郎「大丈夫。あなたたちに敵意はないから」
コハル「えっ、正気に戻ったの?!」
炭治郎「はい。先程俺が倒れた事で、洗脳が解けたかも知れません…」
黒崎一護「炭治郎。お前を操っていた元凶の名を、覚えているか?」
炭治郎「……。元ガストラ帝国直属の魔導士、ケフカ・パラッツォ」
黒崎一護「…。そいつの行方が分かり次第、再びあの場所に俺たちは行かなきゃ行けない気がするよな…? コハル」
コハル「うん。ティナやロックたちが最後のダンジョンとして闘っていた、瓦礫の塔に」

確かにやる事は山積みだけど、一先ずは1個解決って所でもあるかしら。
それから数分後、各フロアを守っていたルフィたちと合流したの。
チョッパーは少々負傷している黒魔導士・ビビの元に行き、応急処置をし始める。
これで助けなきゃ行けない仲間は、ダイのみとなったわね。
少しの闘いだけでも、こんなに疲れてしまうなんてね。
今後どうするかは、ポップ国王殿下とレオナ王妃の指示を待つしかないわね!!

164話に続きます。

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Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.205 )
日時: 2022/10/05 21:03
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第164話「ポップ、最後の闘い」

【バラムガーデン ブリッジ】

キスティス「まさか、本気なの?!」
ポップ「ああ。どの道エクスデスに殺されるならよ、せめて勇者の手で葬らせてやりたいんだよ!」
キスティス「いい加減にしてちょうだい。そんな決断を下しても、私は納得行かないわ」

スコールとリノアの時だって、出来る事なら何としても止めたかった。
かなり涙目になりながらも、私は1階に降りていたの。
その近くでラーハルトにあったけど、今は大丈夫としか言いようがなかったわ。
ポップ、残念だけどあなたの判断は間違っているわ。

【保健室】

ヒュンケル「…………」
信「全く。無茶もいいとこだぜ、ヒュンケル」
ヒュンケル「面目ない……」
河了貂「ヒュンケル!!」
ヒュンケル「どうした?」
河了貂「うん。此処へ来る途中キスティス先生にあったんだけど、様子がおかしいんだ」
信「何だって?!」
ヒュンケル「河了貂。キスティスは何処に向かったんだ?」
河了貂「…。緑のゾーンに入っていったのをオレは見たよ、恐らく……訓練施設の中間にある秘密の場所に向かったと思う」
ヒュンケル「………ッ!!!」

こんな時に、休んでいる訳には行かない。
彼女の名を呼びながら探し回るが、キスティスはいなかった。
何故だ……? 1人で行くなら俺も連れて行くべきだろう。
今の俺に出来る事は分からないが、今は慰める力は残っている筈だ。
くっ、あと少しで見えて来るのに……体が思うように動けないとは。

『ガシッ』

竈門炭治郎「ヒュンケルさん、最後まで諦めては行けません!」
ヒュンケル「炭治郎……」
煉獄杏寿郎「うむ。竈門少年が軽傷を負っている君の姿を目撃したのだ、その体で何処へ行くつもりだ?」
ヒュンケル「通称=秘密の場所と言う所だ。しかし、モンスターの気配も感じる…」
竈門炭治郎「大丈夫です。敵は俺たちが倒します!」
煉獄杏寿郎「そうだ。道中には俺たちが付いている、もう安心だ!!」
ヒュンケル「……。ああ、当てにしてるぞ2人共」

やはり、お前たちがいると心強いな。
確かに俺1人で行くより、3人で向かうのが得策かも知れないな。
しかし、その中にはアルゲオダイノスが待ち構えている。
弱点は氷・水、それならばもう1人戦力が欲しい所だ。
だが、此処まで来て途中下車は出来ない。
どうする? 助っ人が来るのを静かに待つべきだろうか。

165話に続きます。

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Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.206 )
日時: 2022/10/05 23:27
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

こんばんは、女剣士です。
今後の展開内容についてのお知らせです。
ついに、ダイとの闘い編になります。
その前にポップがどうなるか、ちゃんと描こうと思いますので宜しくお願いします。

頑張って、生存ルートにしたいですが…場合によっては死亡ルートになる可能性がありますのでご了承下さい。

Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.207 )
日時: 2022/10/06 08:49
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第165話「対決、大魔導士VS闇の勇者①」

【アルティミシア城 始まりの部屋】

ルフィ「…。何とか倒せたけど、ダイはいなかった見てーだな」
マァム「……。鎖があるわ、もしかしたらダイはそこに!!」
ゾロ「おっ、おい待てよマァム!!」

ダイに初めてあったのは、魔の森だった。
何人かがロモス王国に出向いてて留守だったから、私は村を守る事で精一杯だったわ。
あの森はクロコダインに話を聞いてみた時、当時魔王軍の一軍の1つ・百獣魔団のテリトリーだったみたい。
だから、ライオンヘッドとかいたって事ね。

【回想:バラムガーデン 2階教室】

クロコダイン『やはり行くのか、ダイを探しに』
マァム『ええっ。そうじゃないと彼は苦しみ続けてしまうもの、だから私が行くしかない気がするわ!』
ヒム『そうだなぁ。アイツと付き合いが長いお前さんが行った方が、ダイを探し出せるかも知れないからな』
クロコダイン『よし分かった。後は俺たちに任せてくれ、マァム』
マァム『ええっ。ダイは必ず私が助け出して見せるわ、それまで警備を宜しく頼むわねクロコダイン ヒム!!』

何て強気な事を言ったけど、何処を回ってもダイはいない。
所々を見たら、争った痕跡も何1つなかったもの。
この城にはいない、一体何処へ行ったのよダイ。
そんな時だった、私のスマホが鳴り出したのは。

『ピリリリリリィ………ピッ』

マァム「もしもしっ?」
ゼル『マァム。ダイの居場所が分かったぜ』
マァム「どういう事?!」
ゼル『今メルルに事情話したらOK貰ったからよ、水晶玉で調べて貰ったんだ!』
マァム「それで? それでゼル、ダイは何処にいるの?」
ゼル『光の結界が強い祭壇だ。恐らく、メーアとアクトがいる世界にある海底神殿の最深部にダイはいる筈だ、しかもそこには…ポップが先に来ているらしい!』
マァム「そんな、ポップがどうして?!」
ゼル『事情は分からない。だけど、ゴウから聞いた話に依ると…この闘いをピリオドにするつもりだそうだ!』
マァム「………ッ!!!」

そっ、それってつまり…ダイを助ける為にポップは命を掛けようとしているの。
私が修行の旅で抜けていた時も、ポップは一度だけダイを守る為に逝ってしまった事があったわ。
そして光の柱が揃った時、ポップの印は当たり前のように光っていたけど。
私だけが皆と違っていて、更にメルルが命を狙われそうになったのを覚えている。
きっとメルルも私と同じように、ダイのことが好きだったんだわ。
彼女の願いを聞いて、実は私も…ダイが好きだと白状した事もちゃんと覚えているんだもの。

『スッ………』

ルフィ「マァム…?」
マァム「行先が分かったわ。海底神殿よ!」
ルフィ「そうか。海底神殿なら、確かあの若い所長の姉ちゃんが保管しているあの船で行けば!!」
マァム「ええっ。バラムガーデンを出る前に信からキメラの翼を託されたの、これで一旦引き上げよ!」
ゾロ「そうだな、一旦バラムガーデンに帰還しよう!!」
ルフィ「おうっ!!」

もしダイが本当にその神殿の先にいるなら、ジュリエッタさんに事情を話さないと行けないわ。
それ以前にポップが1人でそこにいるとしたら、レオナが泣き崩れてしまうもの。
せめて……、せめて私がレオナを慰めなきゃ行けないわ。
そしてジュリエッタさんの元に向かう日も、そう遠くはない筈だからね。

166話に続きます。

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Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.208 )
日時: 2022/10/06 21:14
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第166話「対決、大魔導士VS闇の勇者②」

【海底神殿 試練の間】

ポップ「……。よし、何とか手に入れたぞ!」

今回ばかりは、俺1人で行っちまったから正直キツいかも知れないな。
それを悟っていたのか、優しい光が俺を包んでくれたんだよ。
レオナとは違う回復魔法みたいだけど、一体誰が放っているんだ。
その人物に向けると、おれにさっきのケアルガを唱えてくれたのは召喚士のユウナだった。

ユウナ「ふうっ。こんな物ッスね!」
ポップ「…。何でついて来ちまったんだよ、ユウナ!」
ユウナ「それは。今回はあなた1人の問題ではないからです!」
ポップ「…。今なら遅くはない、早くこの部屋から抜けろ!」
ユウナ「いいえっ。もう、あんな悲しい想いは…沢山ですから…」

悲しい想いをしたくない、それはおれだって同じなんだよ。
でもな、万が一アンタに何かあったらティーダを悲しませる事になるんだぞ。
その点は分かっているんだろ? 分かっているつもりなんだろユウナ!
もしその自覚をしているなら、すぐにこの部屋を出るべきだ。

『カツカツカツカツカツ…』

???「おやおや。まさかお前が此処に来るなんてね、ポップ!」
ポップ「やっぱり、聞き間違いじゃなかった見てーだな? ダイ」
闇のダイ「ふんっ。今の実力ならお前1人位容易いとこだけど、まずは手始めにそちらのお嬢さんを消し去ってやろう!!」
ユウナ「………ッ!!!」
ポップ「そうは……、させてたまるかよ!!」

一方の俺たちは何とかバトシエを借りる事に成功し、邪魔なモンスターどもを蹴散らしている。
くっ、しびれスライムがいるとは想定外だな。
結局レオナ姫とマァムが同行する事になり、俺たちはダイとポップがいる最深部を目指している。
するとその時、ティーダが何かに気付いたんだ。

【海底神殿 世界樹の根っこ周辺】

ティーダ「…。これ、あの闘技場で見かけた根っこと同じ物だ」
レオナ「まさか。世界各地にこの根っこがあったなんてね…」
ヒュンケル「確かディルク王が言っていた。この世界樹の根っこはエルサーゼのシンボルだと」
レオナ「コハル ナミ ククール率いる守備部隊にはこの根っこを守りながら、辺り一面に出没するモンスターを撃墜しなさい!」
マァム「残りのメンバーは私たちについて来て。先行しているポップとユウナはこの先にいる可能性が高いわ!」
コハル「分かった。一護さん、道中気を付けて下さいね!」
黒崎一護「ああ。河了貂、ククール。コハルを宜しく頼む!」
ククール「ああ、任せておけ!」
河了貂「うん。そっちも、気を付けて!」

すると、扉が数ヶ所現れた。
この扉を管理している番人を倒さないと、新たなモンスターは湧き出てしまう。
そうだ、ドワドキアの構図と同じように進めばいい。
扉の前にコハル ヤンガス セリス ピカチュウ 炭治郎を導いて、そこの死守を彼ら5人に当たって貰う。
残りは何人かに分けて、左右の通路を封鎖すればいい。
ポップ国王殿下、この奇襲作戦自体を最後にするなんて言い出さないで下さい。
殿下は1人じゃない、オレたちが一緒にいる事を忘れないで欲しいです。

167話に続きます。

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Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.209 )
日時: 2022/10/07 10:24
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第167話「勇者復活とさらば、大魔導士・ポップ」

【海底神殿 試練の間】

ポップ「燃えろ、メラゾーマ!」

俺が渾身を込めて繰り出したメラゾーマによって、闇のダイから現れたのはおれの知っている優しい光の方のダイだった。
するともう一方のダイに変化が起き、声自体もダイ本人ではない別の誰かに変わってしまう。
このシチュエーションはまるで、別人格のフィーナみたいだな。
ずっと会いたかったダイが此処にいるなら、おれの役目は終えたのも当然なんだよな。

『パァァン……』

???『おやおや。最後まで油断しては行けませんねぇ、ポップ!』
ポップ「こ、この声は…アバン先生!」
アバン『ポップ。あなたには既にレオナ王妃を守るという大切な使命があるのをお忘れですか?』
ポップ「えっ?」
スコール『俺にもあんたと同じ位の強さがあったら、迷わずにリノアを守れていたかも知れないな…』
バラン『さあ。光のディーノの大切な仲間・ポップ少年よ、闇と化したディーノを跡形もなく消し去るがいい』
ポップ「スコール……、バラン……」
ダイ「ありがとう。おれに代わってポップに勇気を与えてくれて…」
ユウナ「ダイさん。この光は、もしかして」

この光は、エンドオブハート……。
闇に囚われているコイツもまた、もう1人のおれその物かも知れないんだ。
つまり、自分の切り札をおれに使って欲しいと言っているみたいだ。
分かったよ、出来るか分からないけど試して見る価値はあるよ!
仕留める、任務完了だ!!

『ボカァァァァァァン……』

ダイ「……。やった、出来ちゃった……」
スコール『よくやったな、ダイ』
ダイ「うん。この力を使った時、一瞬だけなんだけどスコール……。君の姿が思い浮かんだんだ。だから約束して? 必ずエクスデスを倒したら、君とリノアを生き返らせるから!」
スコール『ああ。待っているぞ、たが……新たに消えかけている気配を感じるがな……』
ダイ「………ッ!!! ぽ、ポップ!!」
ユウナ「ポップさん、しっかりして下さい!」
ポップ「………。もう……、駄目かも……知れない………」
ダイ「ポップ! こんなの嫌だよ、あの時みたいにおれたちの前からいなくなっちゃ嫌だよ!!」
ポップ「ダイ………」
ユウナ「…………」
ダイ「ユウナ、回復呪文を早く!」
ユウナ「いいえ。さっきからやっていますけど、ポップさんにはもう……効果がありません」
ダイ「そんな………」

テランの時だって、おれを守る為に父さんに向かってメガンテを使った。
今回だってそうだ、あのメラゾーマを使った直後に魔法力が切れてしまった気がしたんだ。
光であるおれを助ける為に、限界を超えながら戦い続けて来たんだね。
するとポップの魔法力がおれとユウナに継承されて行った後、ポップは静かに息を引き取ってしまった。

『カツカツカツカツカツ……』

レオナ「ダイ君、ポップ君は?」
ダイ「……。経った今旅立っていったよ、父さんとスコールたちの所に……」
レオナ「そっ、そんな………」
ヒュンケル「………ッ!!! 馬鹿野郎が……」
ダイ「…………」
レオナ「………。ポップ君……、ポップくーーーーーん!!!」
信「………。ポップ国王殿下………」
ティーダ「折角ダイがやっと帰ってきたのに。こんな痛みは流石に耐えきれないッスよ!!」
ユウナ「……。行きましょう、試練は終わりました。今は……ポップさんを生まれ育った故郷で休ませないといけません……」
ダイ「確かにそうだね…。その間おれがポップをかついで行くから、誰かキメラの翼を持ってたらお願い出来ないかな?」
マァム「私が持っているわ。さあダイ、行きましょう!」
ダイ「うんっ!!」

皆が少しずつ俺に近寄って来て、マァムが持っているキメラの翼で移動した。
ポップの亡骸はランカークス村にある彼の実家のお墓に備え、それからすぐにポップの葬儀が執り行われたんだ。
20歳と言う若さで、ポップはこの世を去ってしまった。
また1つ約束が増えてしまったよ、スコール。
エクスデスは何としても俺たちが倒すから、それまでポップを宜しくね。

168話に続きます。

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Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.210 )
日時: 2022/10/07 13:45
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第168話「マァムの不安と想い」

【ランカークス村 ポップの墓前】

レオナ「…。もう少し早く気付いていたら、ポップ君を失わずに済んだかも知れない」
竈門炭治郎「……。そうですね、所でダイ君はどうしたんですか?」
レオナ「ポップ君の部屋で泣き疲れて眠っているわ。今はマァムに任せて上げたいもの」
信「そうだろうな。中々来ないこの日の為に、今だけは2人にさせて置くべきだな」
ヒュンケル「………。近くに敵がいないか探って来る、すぐに戻る」
ティーダ「待てよ。俺も行くッス!」

この村の空気、久し振りだわ。
大戦時の時に、伝説の武器を探す為に此処へ来たことがあったからね。
何だかあの頃が、凄く懐かしいわ。
そんな時、静かに部屋の扉をノックする音が聞こえて来たから私はいいよと答えたの。

【ポップとレオナの家 2階 ポップの部屋】

河了貂「マァム。ダイは?」
マァム「大丈夫。泣き疲れて眠ったわ…」
信「テン。下でスティーヌさんが呼んでたぞ」
河了貂「うん。じゃあオレ、食事の準備を手伝って来るから」
マァム「ええっ!」

今思うと私ったら、ポップに対して散々な扱いをしていたわね。
クロコダインが当時魔王軍の1軍団長だった頃、ダイの説明も聞かずに逃げ出していたと聞いていたわ。
でも、それから色んな闘いがあって少しずつポップに変化が起きていたの。
ダイがレオナを置いて行きたくないと言った時、私は思わず彼の頭を叩いてしまった。
そしてレオナがバルジ湖で囚われている時、私はバタックさんと行動をしていたわ。

マァム「…。どうして私ったらこんなにも、鈍いのかしら…」
???「う〜ん……」
マァム「ごめんなさいダイ。起こしちゃった?」
ダイ「ううん…。葬儀が終わったばかりなのにさ、何だか眠れなくて…」
マァム「あのね、今だからダイに言いたい事があるの!」
ダイ「何?」
マァム「……。私ね……、初めて合った時からダイ……あなたの事、好きだったのよ?」
ダイ「えっ……?! でも、おれが不慣れでルーラを使った時は…おれの事…素晴らしい仲間だって言ってたじゃないか!」
マァム「あの時は恥ずかしくて言えなかったの。でも、今は違うわ!! 私はねダイ、あなたの事……本気で好きなのよ/////////」
ダイ「……。あのバーンパレスでアルビナスと闘っていた時、彼女が見抜いてくれたんだ。『勇者ダイよ。あなたがそこまで力を強化する理由は、あのお嬢さんを好いているからでしょう』ってね……」
マァム「アルビナスが……?」
アルビナス「はい。確かにそう仰いました!」
ダイ・マァム「「ちょっ! アルビナス、いつの間に?!」」
アルビナス「気配で察して下さい。それから2人共、お食事が出来たとの信殿から伝言がありました」
ダイ「あ、ああ…」
マァム「そっ、そうね……」
アルビナス「…。2人きりの時間は食事の後でも十分に出来ますから、今は耐えていなさい」
2人『…………/////////』

きっ、聞かれるなんて恥をかいてしまったわ。
あんな恥ずかしく話を、寄りにも依ってアルビナスに聞かれてしまうなんて恥ずかしいわ。
すぐに信たちの所に行きたいけど、まだ収まっていないのよね。
それからその状態が数分程続き、ヒュンケルとティーダが呼びに来るまで身動き出来ないでいたのは言うまでもなかったわ…。

169話に続きます。

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Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.211 )
日時: 2022/10/08 06:30
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第169話「バッツとティナ」

【バラムガーデン 訓練施設 秘密の場所】

???「…………」

いつかティーダが言ってたよな、こんな痛みは1度でいいと。
ダイの時もそうだ、マァムを守る為にアイツは炭治郎と犠牲になる事を選んだ。
これだけ強くなっても、俺にはまだ強さは足りないのか。
なあ親父………、こんな時どうしたらいいんだろう。

【ランカークス村 村の宿屋】

レオナ「バッツ君がいないですって?!」
ノヴァ「はい。戻る頃までは一緒だったのですが、気が付いたらいなかったんです」
信「…。もしかしてあいつ、バラムガーデンに?!」
河了貂「可能性はあり得るね。それに、ティナだっていないよ」
レオナ「これはパプニカ王国の王妃としての命令です。緊急事態の為、何人かをバラムガーデンに向かわせます!」

そうだな、今頼みの綱はレオナ王妃しかいないよな。
すると彼女の言う出撃メンバーに俺 炭治郎 ロック エアリス ヒュンケルが抜擢されたんだ。
チョッパーは守備部隊の応急処置、サンジは今いる奴らの分の食事提供とかで忙しいからな。
宿屋を出で少し歩いた所に、ワープゾーンを見付けたんだ。
よしっ、俺が先に行くから皆も後に続けて来いよ!!

170話に続きます。

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Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.212 )
日時: 2022/10/08 22:37
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

リクエストの第2弾を募集します。

今回は追加作品・キングダムチームとの絡みで「ぷよテトのキャラ」と「キングダムキャラ」との絡みなどが見たいと言う方がいらっしゃいましたら、何でも言って下さいね。
その他にも、ウチのダイ君との絡み祭りも可能なので宜しくお願いします。

Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.213 )
日時: 2022/10/09 06:19
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第170話「それぞれの新しい力と2人の行方」

【バラムガーデン 秘密の場所】

???「…………」

そうだ、何か伝えなきゃ行けない。
そう言いたいのに、上手く言葉が出て来ないんだよなぁ俺の場合は。
魔法の国・クレティアでおれは女王様と誓ったんだ、今ならその気持ちを吐き出すチャンスかも知れない。
よしっ、ど〜んと胸の想いを明かさなければ!

バッツ「……。なあ、ティナ」
ティナ「どうしたの?」
バッツ「俺さ。ティナを守るためにこの数日間の間、クレティアで叩き込まれたんだよ」
ティナ「えっ……?」
バッツ「いつか君は言ったね。闘いが終わったら子供たちと平和な生活を築きたいって」
ティナ「ええっ。今はそれ自体叶えられる状況じゃないわ、折角1つの闘いが終わっても…誰かがいなくなるのはもう……嫌だから!!」
バッツ「………ッ!!!」
ティナ「ばっ、バッツ………?」

その想いはおれだって同じなんだよ、ティナ。
俺たちに大きなチャンスを残してくれたポップはたった1人でダイを助ける為に、あの試練の間に行ったんだ。
アイツは表向きは普通の村の1人息子であり、裏ではパプニカを支える殿下でもある。
今まではアイツの力があったから、俺たちは泣き崩れずに此処まで来れたんだ。

『ギュッ………』

バッツ「本当はあの時、クレティアの仕事が無かったらポップを失わなくて済んだかも知れない気がするよ…」
ティナ「そうね。私も同じ位後悔しているわ、モブリズの子供たちが心配で行く事は出来なかったから…」
バッツ「………。ティナ………」
ティナ「ねぇ、教えて? バッツは今の私を見ても何も思わないの?」
バッツ「それは………ッ! くそっ、モンスターの襲来か?!」
ティナ「この辺りの魔物じゃない。もっと大きな気配がするわ!」
バッツ「これ以上俺たち2人きりの邪魔はさせねぇ。行くぞ、ティナ!!」
ティナ「ええっ。行きましょう、バッツ!」

そんな時だった、俺たち2人に温かい光が入って来たのは。
ティナの方には高度な光、俺にはそれをついと成す闇の力が加わった。
もしかしてこの力は……、アバン先生とバランの力なのか……。
まるで……「この私が長きの間に磨き続けて来た究極の力を、今度はお前に託そう。光の戦士 バッツ・クラウザーよ!」と言ってるように、俺に大きな力を託してくれた気がする。
やってやるぞ、もう一度ポップに会う為なら何だってやってやる!!

【飛空艇ラグナロク コックピット】

信「………ッ!!! な、何なんだ? このデカい力は一体」
ロック「まさか……、先生とバランが……?」
ダイ「おれに大切な人を守るための力を新たに託したように…。今度はバッツに新しい力を継承したような気配を感じるよ」
信「おいダイ。それはどういうことなんだよ?」
ダイ「分からない。分からないけどこの継承はきっと、父さんが自ら望んだ事かも知れない気がするんだ…」
マァム「ええ。逆にティナの方には先生の……アバン先生の力を強く感じるわ…」
信「……。とにかく急いで向かうぞ、バラムガーデンへ!!」
河了貂「うん。ラグナロク、バラムガーデンに向けて全力前進!!」

この静かな気配は、オレたちでも薄々は気付いていた筈なんだ。
恐らくだと思うけど……今バッツたちがいるのは多分、訓練施設の先にある秘密の場所。
本当の気持ちをお互いに打ち明けようとした時に魔物が出現したなら、話は別なんだ!!
それにレオナ王妃なら分かってくれる筈だ、この無知な闘いをこれ以上繰り返さないように…2人を守りながらオレたちは闘わなければならないと言うことを!!

171話に続きます。

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Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.214 )
日時: 2022/10/09 07:30
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第171話「もう1人の救世主、登場」

【ランカークス村 武器屋】

レオナ「……。空が……」
???「この現象は恐らく、闘いの予兆を示しているのであろう…」
レオナ「あなたは。もしかして、嬴政えいせい?!」
嬴政「ご無沙汰振りです、レオナ王妃!」

まさか、この村で会えるなんて夢みたいだわ。
本当に一刻の王としての板に付いているわ、あたしも少しは見習わなきゃね。
積もる話は後にしつつも、闘いの予兆ってどういうつもりかしら。
もしかして、ついにあいつとの決戦も近いのかしら。

『パラッ………』

嬴政「敵は現在テランを襲撃中です。恐らく、例の娘の居場所を1つずつ失くすためかと」
レオナ「現に何人かがバッツ君たちを探しに行ってるから、此処もいつ狙われるか分からないわ!」
嬴政「…。1つ、お聞きしたい事があるんだが」
レオナ「何かしら?」
嬴政「あの男…、ポップはどうしている?」
レオナ「……。元気にしてるわ、いつもみたいにこの辺りを巡回して来るってカッコ付けながらね…」

本当は、ダイ君を助ける為に帰らぬ人になってしまったのよ。
嬴政が駆け付けて来る少し前に、信君たちと一緒に彼の葬儀を執り行ったからね。
特に信君はポップ君と、もっと色んな事を話したかったと言っていたわ。
あぁ、いつか戦争のない平和な日常に戻る日がいつになるか分からない状況となってしまったわね…。

172話に続きます。

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Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.215 )
日時: 2022/10/09 10:19
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第172話「変わらない友情」

【バラムガーデン 1階フロア】

信「くそっ! 着いたのはいいけど、どっちから回るべきなんだよ?!」
ロック「…。右通りなら目的地に早く着くぞ、それに…唯ならぬ殺気を感じる」
ヒュンケル「よしっ。皆、ロックに続いて行くぞ!!」

まるで、当時のおれが敵である事を忘れていたよ。
あの大陸で初めてダイたちにあった時、かつてのおれは酷い男だったようだ。
ダイやポップと2度戦った時、捕らえていたマァムが父さんの声が籠った魂の貝殻を手渡してくれたんだ。
それを知らず……、おれは……おれはダイを殺そうとしていたとは。

『ポンッ』

ヒュンケル「ダイ……」
ダイ「正直許せなかったよ。ヒュンケルがあの頃やった事はね、でも。おれもヒュンケルもモンスターに育てられたから……よく分かるんだよ」
ヒュンケル「……。そうだな、今ならあの時マァムの言ってた事がよく分かるさ!」
ダイ「それに。フレイザードとの闘いの時、ヒュンケルは沢山おれを守ってくれただろ? だからさ、少しだけ……この体勢でいさせてね♪」
ヒュンケル「……。全く、世話が焼ける末弟子だな…」
ロック「おいっ。それだとヒュンケルが動きづらいだろ? おれの肩で我慢してくれ♪」

ははっ、まるで1人の男を巡る闘いみたいだな。
いや、そんな事を言ってる暇はねぇ。
訓練施設内に入ったのはいいが、どっちが近いんだよ?!
どちらから通っても行けそうだけど、何処からか悲鳴が聞こえて来たんだ。

???「たっ、助けて!」
ダイ「ヒュンケル、今の声って?!」
ヒュンケル「ああっ。間違いない、ティナの声だ!」
河了貂「こっちの扉からの方が近いよ。急いで行こう!」
信「ああっ!」

確かに、見間違いのなかった声だ。
途中モンスターと遭遇したが、ダイはメラ マァムは爆裂拳でそれぞれを倒して行く。
ロックはファイガを唱え、エアリスは俺たち全員にスクルトを唱えた。
止めは炭治郎の海波斬でフィニッシュを決めた事によって、現時点でダイの戦力が上がったんだ。
気を取り直して俺たちは悲鳴が聞こえた場所に向かうと、紫のオーラに包まれた道着を纏った男がそこにいたんだ。

闇の孫 悟空「光の戦士たちか。少年アルス様の命により、これからオラがおめぇたちを血祭りにしてやるぞ!!」
バッツ「なっ………!!!」
ダイ「そっ………、そんな………」
信「………ッ!!!」

恐ろしい殺気だ、本当にコイツはカオス軍に操られているみたいだ。
すると遅れて駆け付けて来たセフィロスとブラックが到着し、負傷している2人をフルケアとハートの器で回復させて行く。
よしっ、コイツは俺たちで何とかする。
その間お前さんたちは、バッツとティナを宜しく頼んだぞ。

173話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.216 )
日時: 2022/10/09 22:03
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

本編の続きは明日書きます。
リクエスト第2弾、募集開始をしました。
ご希望する方は、以下の通りにお願いします。


名前:
リクエストのタイトル
恋愛はありorなし:
出て来てほしいキャラ
詳しい内容:

以上が、リクエストの内容です。
引き続き、宜しくお願いします。

Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.217 )
日時: 2022/10/10 08:18
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第173話「旅人の本音①」

【バラムガーデン 訓練施設 外観】

『シュウゥゥゥゥ…』

???「…………」
ダイ「悟空。本当に悟空なんだよね?」
孫 悟空「ああ。何でか知らねぇけんどオラ、今まで操られていたみたいだ」
信「全く…。俺たちの前で力を抑えながら戦うとかあんた、無茶な事をするよ」
孫 悟空「へへっ。済まねぇな、皆」

私の力を借りなくとも、この者たちの力は知らぬ内に強くなっていたようだ。
役目を終えたブラックは変身を解き、そのまま瞬間移動でユライシャ号へと戻って行く。
亡きアルキード王国の第1王子、ディーノか。
この名はいずれ呼ぶ事になるだろう、奴が自分の正体を明らかにした時に。

セフィロス「さて。私もそろそろ行く、後はお前たちに任せるぞ」
信「ああ。助かったよセフィロス、ありがとな」
セフィロス「……。ただの気まぐれだ……」

これで1つ理解した、勇者ダイと元魔剣戦士ヒュンケルは幼少の頃にモンスターに育てられて来た事。
勇者ダイは鬼面道士ブラス、ヒュンケルは地獄の騎士バルトスを育ての親としている。
この嫌な思い出を繰り返さぬよう、我々は先に進まなければならない。
私が去って少しした後に信たちは動き出し、バッツは保健室 ティナは学生寮へと連れて行ったそうだ。

【学生寮 ダイの部屋】

ダイ「…………」
信「ダイ。急にどうしたんだよ? 深刻そうな顔をしてよ」
ダイ「……。皆、ポップを生き返らせよう! おれさ……ずっと考えていたんだけど、エクスデスや他のカオス軍に挑むならアイツがいないとやっぱり駄目な気がするんだよ!」
ロック「確かにな。だが、どうやって生き返らせるつもりだ?」
ダイ「…。時の卵を使うんだよ!」
孫 悟空「と、時の卵だって?!」
マァム「以前クロノからその卵についての話を少しだけ聞いた事があるわ。死んだ者を生き返らせる為に作られた貴重なアイテムだって」
信「……。その卵をもしかしたら、あの爺さんが今も肌身離さずに持っているかも知れないな」
ダイ「うん。可能性はかなり高いよ、2人がよくなり次第…おれたちは時の最果てに向かおう!」
河了貂「分かった。でもダイ、レオナ王妃たちには今回の一件についての報告はどうするんだ?」
ダイ「…。今は黙って置くよ、その時が来たらクロコダインとラーハルトに話して置きたいからさ」
嬴政えいせい「ならば。俺が一足先にその一連関係を事前に報告しておこう」
信「ああ。頼んだぜ、政!」

ダイの言ってる事にも、確かに一理あるんだよなぁ。
このまま何もしないまま時を過ごしたって、敵さんはティナ奪還の為に容赦はしない筈だ。
いずれおれは天下の大将軍になる男だ、かなり若いなりにもダイは色んな奴らから期待されている男だからな。
それにこいつは薄々と感じている筈だ、ポップの名を口にしたのもきっと…何か考えがあっての事なんだという事を。

174話に続きます。

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Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.218 )
日時: 2022/10/10 22:04
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第174話「旅人の本音②」

【アルドール城 玉座の間】

クロノ「…。ついに、その時が来たって事だね…」

ごめんね信、みんな。
本当は僕だって皆と一緒に行きたい、でも僕が抜けたらアルドールは再び敵の手に落ちてしまう気がするんだ。
だから最後の闘いまでは、僕は責務に没頭しているよ。
それまでは頼んだからね、皆。

【FF5の世界 潜水艇 仮眠室】

信「…。此処をミーティングとして使用許可が降りたけどよ、俺たちはこれからどこ行くんだよ?」
河了貂「療養を考えて。ダイを一旦休ませなきゃ行けない気がするんだ」
信「……って事は。マァムも一緒に不参加になるか…」
河了貂「どうする? 信」
信「ひとまず。バッツの実家があるリックスに行こう、そこで本格的な打ち合わせを執り行うんだ!」

そうと決まれば、キメラの翼で一っ飛びだ。
俺とテンが無事村に到着すると、七代目とその娘・ヒマワリが迎え入れてくれたんだ。
そうか、この親子にもきっとメーアからの命令が下されているんだろうな。
バッツの実家に足を運ぶと、既に他の奴らが到着していた。
その中にはダイとマァムはいないが、代わりにヒュンケルとロック レオナ王妃たちが賛同している。
本格的な作戦が今、始まろうとしていたのは言うまでもなかった。

175話に続きます。

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Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.219 )
日時: 2022/10/11 20:52
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第175話「レオナの涙①」

【リックスの村 バッツの実家】

信「…。療養中とはいえ、奴らは俺たちの留守を狙ってダイを連れ去るつもりだ」
うちはサスケ「確かに。いかにあの少年がアルキード王国の第1王子だとしても、カオス軍は奴の中にある竜の力を抜き取ろうとしている」
うずまきサクラ「それで私もナルトと話し合ったんだけど、残りの何人かであの子たちの護衛を引き受けて欲しいの」
信「つまり。極秘任務か?」
うずまきナルト「ああ。この件は彼女から依頼された任務だ、小さな事だろうと失敗は出来ない」
信「…………」

つまり、シルビアって野郎が最高幹部だとしたら。
いつでも俺たちを襲撃するって事か、それが今回の任務に繋がっている。
以前ダイは言っていたな、今後の戦いではポップ殿下がいなくてはカオス軍を倒す事は出来ない。
ならばアイツを生き返らせる儀式も、急ぎでやらなきゃ行けないと言うことか。

『ポンッ』

信「何だよ、ヒマワリ」
うずまきヒマワリ「あのね。これはメーア様だってかなり悩んだと思うの」
信「つまり。その極秘任務が今じゃないって事もあると?」
うずまきヒマワリ「うん。だって皆にはポップ殿下を生き返らせなきゃ行けないって目標があるのに、その合間に極秘任務を言い渡すのは…あまりよくない気がするんだ…」
カワキ「…。本来ならそうかも知れないが、今回ばかりはどちらも大事な任務につながるかも知れないぞ」
うちはサスケ「そうだな! ならばナルト。ポップの方は今回俺に任せて貰えないだろうか?」
うずまきナルト「ああ。いいだろう!」

つまり、ポップ殿下復活組にサスケがリーダーになるって事だな。
俺なら当然サスケ、あんたのチームに行かせて貰うぜ。
更にカワキとヒュンケル レオナ王妃 悟空もこちらに来たと言う事は、残りはダイたちの護衛だ。
恐らくバラムガーデンで再び死闘が繰り広げられる可能性もあるから、そこは要注意した方がいいぞ。

176話に続きます。

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Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.220 )
日時: 2022/10/12 21:08
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第176話「亡き親友の心遣い」

【???】

ダイ「……? あれ、何でおれは靴を履いているんだ?」
???「此処は、おれとお前だけの世界だからさ!」
ダイ「…………ッ!!!」

温かい声、忘れる訳がないよ。
よく見るとそこには、子供 大戦時 2年後のポップがいたんだ。
まるで、クラウドの精神世界みたいな空間だ。
あれ、子供の頃のポップの方からは幼いおれがいる。

ダイ「…。ポップ……」
ポップ『苦労かけちまったな、ダイ……』
ダイ「何でだよ。大戦時の時もおれは忠告したんだぞ、ポップを二度と死なせなくなかったのに…」
ポップ『確かにな。けど、お前だって1度は死んでいるんだ。俺は2度目の生涯を終えちまったから、もう復活する事は出来ねーよ…』
ダイ「それで、それで俺やユウナにお前の得た力を引き継がせたのか…」

そんなの、俺は認めない。
このままポップを連れて行くなら、おれだって行きたいよ!
そう強く願っていても、ポップの手を握る事は出来ない。
どうすればいい、どうすればいいんだよ俺は…。

【バラムガーデン 医務室】

ダイ「……? 此処は…?」
マァム「良かった。あなたは2日間眠っていたのよ…」
ダイ「……。マァム……」
マァム「分かってる。私がいる、だから…悲しまないで…」
ダイ「……。ありがとう、マァム。大好きだよ…」
マァム「私も。これからも私がダイを守るわ、絶対に!!」

本当に嬉しいよ、マァム。
純真な心を持っていても、ムードは苦手なんだけどなぁ。
その苦手な事を、これからもマァムと歩み続けていけば。
きっと、おれの贖罪は果たされる気がするよ。

177話に続きます。

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Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.221 )
日時: 2022/10/13 08:19
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第177話「死の山の頂へ 前編」

【バラムガーデン 正門】

うちはサスケ「じゃあナルト、俺たちは行って来るぞ!」
うずまきナルト「ああ。カワキ、レオナ王妃の護衛をしっかり頼むな」
カワキ「ああ、分かってるよ!」

いつもならダイの奴が見送りに来ると思ったが、ヘスの国の長・ラスウェルが言っていた。
この所ロクに寝ていなかったらしいから、相当疲れているだろうと。
しかし、奴らが此処に攻めて来るのも時間の問題だな。

【ユライシャ号 コックピット】

信「サスケ。頼まれていた卵と人形は確保出来たぜ、まずは…監視者のドームか?」
うちはサスケ「ああ。そこなら俺たちを強風から守る対策があるらしいからな…」
信「成程。最初の関所を突破した所で、難易度が上がるって事か…」
カワキ「だろうな。特に2つ目は油断すると振り出しに戻されるからな、そこは要注意だ」
信「…。それでロスは避けたい、絶対にな!」

しかしカワキ、流石だな。
既に2つ目の難関ポイントを把握するとは、やはりナルトたちと生活するようになったお陰か。
ポップ…、これで分かっただろう。
お前を失って平然としていられる奴らは、全くいないとな…。

178話に続きます。

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Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.222 )
日時: 2022/10/14 11:48
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第178話「死の山の頂へ 中編」

【王国歴2300年 未来 監視者のドーム】

レオナ「……。共鳴は成功したわ、このまま死の山に向かいます!」
信「ああっ。早く終わらせて、アルドールにいるクロノにも報告しなきゃな!」

中でも、ラスウェル殿下がかなり頑張っていたからな。
王国歴1000年まで飛んでは、まずルッカ王妃が発明したゴンザレスに6回勝利する。
そしてヘッケラーの小屋に行って、ポップの動きをあの人は難なくこなしていたそうだ。
するとランカークス村に飛んで、レオナ王妃がスティーヌさんに事情を話してポップ殿下のドッペルを入手する。

【死の山 中間地点】

レオナ「最初は何とか行けたわ。次は少し先に2つ目の難関ポイントがあるわ!」
信「確か、風避けだったな…」
ヒュンケル「ああ。その前に小さなラヴォスがいるだろう、奴を倒さねば中央の戸は開かないからな」
嬴政えいせい「確か奴は口のみを攻撃すればいいな。そこは頼めるか? ヒュンケル」
ヒュンケル「ふっ、任せてくれ! そして姫は危なくなったら俺に回復を!」
レオナ「ええっ!」

アルビナスって野郎が使うニードルサウザンド並の攻撃が、こっちに降り注ぐとしたら。
やはり、レオナ王妃の回復は絶対にいるな。
少しだけ魔法を撃つ自信も付いたから、早速放ってみるか。
先に進んだ所でヒュンケルの言った通り、最初の中ボス・プチラヴォスとの戦闘に入っちまった。
燃えよ、メラミ!!

【洞窟内】

レオナ「駄目だわ。いくら小さくても、戦力はかなり高いわ」
ヒュンケル「………ッ!!! くっ、小癪こしゃくな!!」
レオナ「これ。多分睡眠攻撃よ、だからヒュンケルは眠らされたのね…」
信「行くぞ! とっておきの魔法っ。」
嬴政「凄いぞ信。これで勝ったぞ」

まあ、基本的な初期魔法3連打を放っただけさ。
結局ヒュンケルは眠りで活躍出来なかったけど、何とか俺のみで対処は出来たな。
洞窟を抜けると無駄な戦闘を避けつつ反対方向に出て、光っている奴を押す。
成程、こういう仕組みになっていたのか。
後戻りはせずに勢いよくそこへダイブしたが、かなり痛かったのは言うまでもなかったわ。

179話に続きます。

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Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.223 )
日時: 2022/10/14 21:18
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第179話「死の山の頂へ 後編」

※ごめんなさい、冒頭からいきなり裸族らが登場しますので…笑い過ぎに注意して閲覧して下さい(汗)

【王国歴2400年 未来 死の山 最深部】

???「見つけた、レオナちゃんw」
レオナ「あなたたち。今は相手している暇はないのよ、そこをどきなさい!」
ワリオ「ギャハハハハハ。それは無理な話だな、意地でもレオナちゃんのおパンティをwwww」
レオナ「いっ、嫌ーーーーー!!」
ヒュンケル「姫! くそっ、奴らか?!」
信「ヒュンケル、レオナ王妃!!」
ヒュンケル「俺は奴らを追う。信、必ず頂上の前で待っていろ」
信「ああっ!」

その直後に政はダイたちが心配と言って、結局バラムガーデンに戻って行ったんだよな。
よく見ると、悟空までいない!!
あいつ、後について来てると思ったらヒュンケルの後を追って行ったのかよ!
仕方ないな、残りは俺らだけで行くしかないな。

【頂上付近】

信「何とか最後の小さいラヴォスを倒したぞ。確か、抜け殻を押せだったよな…?」
うちはサスケ「ああ。俺たちが登れる様にするには、そこまで押さなきゃ行けないからな」
信「成程。…ヒュンケルたち、何処まで行ったんだよ!!」
???「サスケ君。」
うちはサスケ「ヒナタか!」
うちはヒナタ「ええっ。いよいよね、ポップ君の復活の儀式は…」
うちはサスケ「ああっ。だが、その要望にはレオナ王妃の力が必要不可欠になる」
ヒュンケル「済まない、遅くなった!」
信「遅いぞ。それで例の奴らは?」
ヒュンケル「それなら。突然現れた別作者であるネル殿直々にワリオと姫を捕えていた裸族らに数々のNGワードでかなりしごかれていたぞ(汗)」
信「……。大体は察するな、それはご愁傷様でした…」

流石は別作者さんだぜ、流石のアンタでも理性自身がぶっ飛んだかも知れないな。
しっかし、そいつらに一体どんな扱き方をしたんだよ。
まあ、そいつらのせいで俺らに迷惑をしたのは間違いねーけどな。
あ〜言う奴らはほんっとにマジで、クソ食らえと言いたいよ。

180話に続きます。

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Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.224 )
日時: 2022/10/15 17:54
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第180話「大魔導士の復活」

【死の山 頂上】

レオナ「……。此処が、死の山の頂ね…」
信「…。後は俺が上手くフォローするから、頼むぜレオナ王妃!」
レオナ「ええっ。お願い、あたしに力を貸して。夜に震える全ての想いよ、闇に立ち向かう全ての生命…」
信「ポップ国王殿下!!」

時の卵とペンダントが共鳴し、何とか空まで高く高く上り詰めて行ったと思っていた。
それでもあたしは全力を尽くしても、想いは通じなかった。
ああ……、やっぱりあたしの祈りだけじゃ駄目なのね……。
諦め掛けていたその時、突然空は暗くなり始めたの。

【タイム・フリーズの中】

レオナ「ポップ君!!」
信「クロノ・トリガー…時の卵。過ぎ去った時間の俺たちか、本当に戻って来れたんだな? この瞬間に…」
ヒム「うわぁ。皆石像みてーに止まってるぜ…、何だか気味が悪いぞ…」
レオナ「信君。人形を本人と擦り変えましょう!」
信「ああっ!」

そう、このタイム・フリーズの中は間違いなく試練の間の光景よ。
闇に囚われたダイ君を救う為に、ポップ君は1人で戦っていたんだわ。
あぁポップ君、本当に良かった……。
このままって訳にも行かないから、あたしたちは本来の場所に戻り始めたの。
先程いた場所に無事戻り、あたしたち1人1人がポップ君の名を口にしたんだ。

【死の山の頂 頂上】

ポップ「うっ……? レオナ、それに皆……」
レオナ「……。馬鹿……、皆……。皆待っていたのよ……」
ポップ「……? レオナ?」
レオナ「……………」

BGM設定:FF8よりMy Mind

『ガシッ』

ポップ「…………ッ!!!」
レオナ「もうっ……。これ以上あたしや皆の見えないところに、1人で行こうとしないでよ」
ポップ「ごめん…。ごめんな、レオナ……」
レオナ「ポップ君……」
ポップ「……。正直に言うとさ、本当は怖かったんだよ。俺には2度目はないと悟っていたけど、それでもあいつが…バランが言っていたんだ。まだ、おれの生涯は終わっていない。それに、俺の命は尽きてはいないと……」
レオナ「そうだったのね…。バランは死してもなお、空からあたしたちをちゃんと見てくれているのね…」
ポップ「ああっ……、そうだな……」
レオナ「…………」
ポップ「…。みんな、急にごめん。暫くの間…レオナと2人きりになりたい……」
信「分かった。今は気を利かせてやろうぜ、皆!」
ヒュンケル「そうだな、信…」

本当なら、長兄としてお前に言いたい事はいくらでもあったけどな。
ダイやマァムもお前を心配していたんだぞ、ポップ。
今は信の言う事にも一理あるから、俺たちは一度この場を去らなければならない。
嬴政えいせいたちの事も心配だからな、まずはバラムガーデンに帰還するぞ。

181話に続きます。

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Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.225 )
日時: 2022/10/16 06:08
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第181話「これからのこと」

【カール城 会議室】

ポップ「………。えっと、何て言えばいいか分からないけど…。皆、ただいま!!」
ノヴァ「ポップ国王殿下!!」
ポップ「実はな。この国に帰省する前、おれはレオナと報告に行って来たんだ…」
レイン「そうだったな。アバンって人はあなたを強くしてくれた先生でもあったんだよな」

それだけじゃねぇ、ハドラーが以前言っていたんだ。
本来の姿を捨ててまでアイツはあの時、天に祈ってくれたんだ。
素晴らしい頭脳を持つおれを、生かしてやって欲しいと。
その願いがあったから、俺は生涯を終えずに済んだ気がしたんだ。

ヤマト「あのねポップ国王殿下。君が帰って来て今はホッとしているけど、今は安心は出来ない感じがするんだ」
ベジータ「ああ。それにティナ・ブランフォードとマサラタウン出身のサトシの救出を急がねばならんぞ」
ポップ「そうだな…。クロコダインのおっさん、何か作戦はあるか?」
クロコダイン「ああ。あの大戦の頃に俺とヒュンケルは捕まっていた事があったからな、まずティナを止める事を考えよう」
ポップ「つまり。ヒュンケルの時と同じ姿になるって言うのか?」
クロコダイン「恐らく。大切なものでもあるバッツの為ならば、暗黒闘気を受け入れる可能性があるからな…」
ポップ「…………ッ!!!」

しかも、その主導権を握らせているのはカオス軍の最高幹部・シルビアか。
あの人もかつては勇者イレブンと共に戦っていた仲間の1人らしいけど、何で剣や色んな武器を得意とする彼が敵になっちまうんだよ。
そのイレブンも今は魔軍司令に抜擢されたみてーだし、こんな自体はカミュに言える訳がねぇ。
それにグレイグやマルティナの姫さん、セーニャ ロウの爺さんにも口が裂けても言える訳がないじゃねぇかよ…。

『カクンッ……』

ポップ「……………。くそっ、こんな時に魔法力が尽きんのかよ……」
ラスウェル「ポップ国王殿下!!」
レオナ「ポップ君、しっかりして!!」
ノヴァ「皆。ひとまずは解散だ、今はポップ国王殿下を休ませないといけない」
ナミ「確かにそうね。よほど、あの山から目覚めた後だから体力も万全じゃないわ」
コハル「うん。これからどうするかは一旦保留にしよう、とにかく今は殿下が元気になる事を考えたいから」
ククール「よしっ。俺が殿下を医務室に連れて行く、後は王妃の護衛を……」
レオナ「待って!」
ククール「しかし、レオナ王妃……」
レオナ「あたしが彼を連れて行くわ。その方が皆にだって、各自の部屋で様々な対策を練る必要もあるでしょ?」
コハル「そうですね。此処は王妃様に任せましょう、私たちも私たちで英気を養うしかないからね!!」

コハル……、こんな時でも前向きになるなんてね。
あたしもその位強かったら、ポップ君をもっと安心させてあげられたり出来るのかしら。
いいえっ、きっと出来る筈だわ!!
それにダイ君だって今はバラムガーデンで療養しているんだもの、彼にはマァムが側にいるから何も心配はいらないわ。
せめて……、せめて医務室に辿り着くまであたし自身が何とか耐えて欲しい………。

182話に続きます。

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Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.226 )
日時: 2022/10/16 08:02
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

〜第4章完結と第5章の見どころ〜

シュタッ

レオナ「うぅ。流石は死の山、やっぱり防寒対策は必須ね…」
信「しかもよ。まさかあんな所でアイツらが来るとは思わなかったよ…」
レオナ「だって。必死だったんだから! それに、ポップ君を助ける為にも諦める訳には行かなかったのよ!!」
信「まあ。結局最後は2人きりにさせてやりたかったんだよな…」
レオナ「そうね。ついに終盤の第5章か、信君的には気になるシナリオは何かあるの?」
信「そうだなぁ。やっぱ、ダイとマァムのイベントだな!」
レオナ「あっ、あの慰めイベントがまだやりかけてる……」
信「……。確か説得するんだよな、アンタがポップ国王殿下に……」
レオナ「ええっ。あの時ポップ君のポジションはダイ君だったからね、まさか今作初のアレンジ版で来るなんて想定外よ!」
信「まっ、それらが済み次第…いよいよティナたちの救出編だな」
レオナ「ええっ。次回第5章:避けられない運命さだめ ……。まさか、暗黒闘気を持つティナとどう対抗するのかが見どころのような感じがするわ…」
信「ああ。それ以前にサトシはクロコダインのポジションだ、アイツはティナをどう説得するんだろうな…」

第4章:仲間たちの新たな決意、完結!
第5章:避けられない運命に続きます。

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