二次創作小説(新・総合)
- Re: 戦士たちの愉快な日々3 ( No.229 )
- 日時: 2022/10/18 08:38
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第183話「ティナの誕生日 前編」
【デルムリン島 浜辺】
『キィン キィィン…』
ダイ「よしっ! いいぞゴーレム、その意気だよ!」
ヒュンケル「…………」
あれからポップが復帰して2日と少しが経過した頃、何やら別の意味で皆がそわそわし始めていたんだ。
それは、ある日の出来事だ。
おれはカール城にある自分の部屋に篭り、キスティスを守る為の方法をいくつか探している時だった。
時刻が丁度22時になろうとした時、おれの部屋に入って来たのは飛信隊の軍師・河了貂だった。
【回想:カール城 ヒュンケルの部屋】
ヒュンケル『ティナの誕生日?』
河了貂『うんっ。こんな事さ、バッツには凄く言いづらくて……だから元軍団長のヒュンケルに相談しようと思ったんだ』
ヒュンケル『成程な…。だかな貂、彼女が喜びそうなプレゼントまではおれは何も知らないぞ!』
河了貂『そこは大丈夫。既にオレの方から何人かの仲間たちにも声は掛けたから、安心していいよ!』
ヒュンケル『…………』
一体何を話したと言うんだ、貂は。
あの最後の言い分が離れず、何かを考えていた時…先程ダイと特訓をしていたゴーレムに心配をかけられた気がしたんだ。
気にするな、俺は平気だから大丈夫だ。
しかし……、貂は一体何をしようとしているんだろうか…。
【ダイの実家】
『コトッ』
バッツ「さあ出来たぞ。冷めない内に滞納してくれっ!」
ダイ「美味しそう! 頂きます!」
ヒュンケル「…。まさか彼女直々に、このような休息を提供するとはな……」
アイク「当たり前だろ。メーアもメーアなりに俺たちの為を思って考えてくれた結果さ、この日を無事迎えるまではちゃんと羽を伸ばして欲しい…とな!」
クロコダイン「確かにそうだな。一時的な休息で合っても、時にはちゃんと俺たち自身がしっかり休める事もメーア殿は理解しているんだ」
ヒュンケル「そうだな…」
ダイ「…………」
クロコダイン「んっ? どうかしたのか、ダイ!」
ダイ「…。マァム、今頃おれがいなくてもちゃんと食べてるかなぁ〜……」
アイク「……。ゼルダ……」
ヒュンケル「……。キスティス………」
3人『はぁ〜〜〜………(溜息)』
バッツ「あのな。確かに大切な人の事を考えるのも大事な事だけど、今は食事をしっかり取らないと栄養が漂ってしまうんだぞ!!」
ヒュンケル「それもそうだな。折角作ってくれたバッツの美味しい飯が不味くなってしまうぞ、皆! 冷めない内に食べきろう!!」
ダイ「うんっ!」
アイク「ああっ、そうだな!!」
まさか、俺と同じ事を考えている者が2人もいるとはな。
バッツの言い分もよく分かるが、今は焦っても何もいい事はないだろうな。
ダイはマァムの事を心配していて、アイクはハイラル国の女王・ゼルダを心配している。
そしておれは……こんな俺を受け止めてくれると言ってくれたキスティスの為にも、今度はおれ自身が強くならなければ行けない気がするんだ!!
184話に続きます。
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