二次創作小説(新・総合)
- Re: ポケットモンスター~交わり編~ ( No.7 )
- 日時: 2022/09/27 22:41
- 名前: れんかあの (ID: MSa8mdRp)
Step4.行くしかないな
れんかあのです!
ポケモンを説明している『』はポケモン図鑑が読み上げているところです。なので、ロアたちがポケモン図鑑をポケモンに向けるという文章は省かせてください!それでは本編、スタート!
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「あっ、その階段!走るとケガするぞ!」
「かまうな!あたしは…うわっ?!」
少女は階段を踏み外した。
パシッ!
「はっ、なんだ?」
「ぐうっ、大…丈夫…か?」
ギリギリで走り出した俺が手をつかみ、なんとか助かったのだ。
少女は体勢を元に戻すと
「…あ、ありがとう」
と言った。
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「さっきは当たったりしてすまなかった」
「気にするな。こっちこそ、聞かれたくないようなこと聞いちゃって。俺はロアだ!」
「…ロア?」
するとその子は何かを考えるようなしぐさをし始め、俺の顔をじっと見た。
「どした?俺の顔、なんかついてるか?」
「え、あ~いやなにも。あたしはミライだ」
「ミライか。よろしく!」
ミライはこくんとうなずき、それ以上のアクションは起こさなかった。
しばらく沈黙が続いていたが、ミライが口を開いた。
「あたしがセレビィを探してるっていうのは、ロアの言った通りなんだ。今日の夜、ハママツシティで祭りをやるから、もしかしたらセレビィ、来るんじゃないかって」
マジか!今日が祭りだったのか!
まあ、そりゃそうだな。何にもなかったらセレビィクッキーやら射的やらの“屋台”があるわけないしな。
「セレビィに会うのは、君の目標なのか?」
「目標?」
「ああ。例えば、俺はトーカイリーグで優勝したいん…あれ?待てよ?」
俺はすごい形相だったのだろう。ミライからは少し、びくびくしたような返事が返ってきた。
「お、おい。どうしたんだよ?」
「ミライ。ここら辺にいい草むらはないか?!」
「あたしに草むらの質の良し悪しなんて分かるわけないだろ!」
「ちがうって!教えてほしいのは、たくさんのポケモンがいる草むらだよ!」
すると、ミライはおどろいたように
「まさかお前、リーグ優勝とか言いながら、ポケモン持っていないのか?!」
「おうっ!」
「おうっ!じゃない!信じられん。あたしでも持っているぞ。」
ミライは突然、肩にかけたポシェットからモンスターボールを二つ取り出した。
「ビブラーバ、クマシュン!」
ポンッ!
「ビィーブラーバ!」
「シュン、シュン!」
『ビブラーバ、しんどうポケモン。じめん・ドラゴンタイプ。2枚のハネを高速で振動させて だす超音波は激しい頭痛をひきおこす』
『クマシュン、ひょうけつポケモン。こおりタイプ。技を出す前に鼻をすする。鼻水に含まれる強い冷気が氷の技のもとだ』
「この子たちをゲットした場所に案内してもいい。あそこならきっとお前も気に入る。着いてくるか?」
「でも…お祭りはどうするんだ?」
「今はまだ夕方の四時くらいだ。まだまだ祭りには間に合う」
「そうか…!ありがとな!」
けれど、謎だ。なんだか急に、ミライの態度がやわらかくなった気がする。それも、不自然なくらいに。初めて会ってから時間は全然経っていない。助けただけであんなに変わるとも思えないしなあ…
ま、細かいことはいいや。ミライのおかげで俺は運命の出会いとやらを、ついに体験できるかもしれない。
そんなの…行くしかないじゃないか!
~To be continue~