二次創作小説(新・総合)
- Re: コズミックプリキュア ( No.3 )
- 日時: 2017/12/29 15:42
- 名前: おにぎりあたま (ID: DE3AAuff)
3話 パートナーは星本りか!
「プリ・・・・キュア?」
「そうッチ!」
先程、私が渡した干し芋饅頭を頬張りながら、大仏みたいな妖精さん____チップは、私に「プリキュアになれ」と言ってきた。
プリキュアって、テレビ朝日の日曜朝八時半から始まる、アレ?ハートキャッチプリキュアからスマイルプリキュアまでなら見てたけど・・・・。
ソレニ?ナレト?ワタシニ?
「・・・・いやいやいや!?」
「あやかじゃないとだめなんだッチ!」
チップの説明は、『黒魔女さんが通る!』のギュービット様並に無駄に長かったので、わたしなりに箇条書きでまとめてみた。
・チップは『オールダーク』という悪の組織に滅ぼされた『アイリス星』出身の妖精
・現在、幼い頃に地球に避難させたアイリス星のお姫様を探しているところ
・そんな時、今度はオールダークが地球に攻めようとしている事が分かった
・そこで、この美しい星、地球の救出と、ついでにアイリス星の復活の為に、プリキュアを生み出すことにした
・生み出すためには『コズミックパワー』を心に持った小学生女子と、変身道具のベースになるものが二人(二つ)必要
・ちょうど私がそのパワーを持っていて、変身道具のベースになるもの(スマホ)を持っていた
「ってことで!あやかのパートナー探すッチ!」
「何で私が変身すること前提なのーーーー!?」
チップの引っ張る力は思ったよりずっと強く、私は宙に浮いた格好で引っ張られる事になった。
「あやかー!何か思い当たる女の子はいないッチ!?」
「知るかー!・・・・あ、いるかも!」
その声を聞いて、チップは急ブレーキをかける。
「どこ!?どこッチ!?」
「え、えっと、干し芋饅頭屋さんの星本ってお店・・・・」
「じゃ、行くッチ!」
「え、ちょまっ____」
再び引っ張られて1分程。私はチップを、持っていた手提げに隠して店に入る。
「いらっしゃいませー!」
店番しているのは、今はお父さんみたい。
「あの、りかちゃんいますか?」
「あぁ、お友達かい?りかなら2階にいるよ。勝手にあがって」
「ありがとうございます!」
私は、奥の方に入れてもらって、2階に続く階段を、トントンと上がっていく。・・・・また落ちたりしないよね。
フラグ回収はせずに、私はりかちゃんの部屋のドアをノックする。ドアの向こうから、りかちゃんの声が聞こえた。
「どうぞぉ・・・・おぉ、あやっぺ!」
私は、スマホを弄るりかちゃんに話しかける。
「りかちゃ」
「パートナーは君ッチぃ!」
チップが手提げから出てきて、またさっきの無駄に長い説明をした。
「ほー・・・・なるほど。私、なろっか?」
「決断早っ!」
「やったッチ!」
こんなにすぐに決めてしまって、りかちゃんの将来は大丈夫だろうか?
苦笑していたその時だった。
「チップ・・・・空が変な色じゃない?」
りかちゃんが行ったとおり、空が茶紫のマーブルで、変な色になっている。
すると、チップが震える声で呟いた。
「これは・・・・オールダークがせめてきた証拠ッチ」