二次創作小説(新・総合)

プロローグ1 ( No.1 )
日時: 2022/10/22 18:24
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: CE4YyNoS)

どうも。おろさんです。




・・・今回から私、『おろさん』初めての試みで立ち上げました新企画『スクランブルスピリット』。




企画の内容を説明したいところですが、まずはストーリーの主な内容を把握するための、プロローグとなる話を合計5話お送りします。

今まで作者が取り扱った事が無かった作品も登場します。






世界。それは、そこに住む者達が暮らす場所。人間、動物、植物・・・そこには数え切れないほどの存在がいる。



だが、我々が住むこの世界とは異なっている世界が無数に存在する。



科学技術だけではこちらからは踏み込むことが出来ないその無数に存在する世界は、書籍やゲーム等といった『物語』として伝えられる。



『ゲーム』、『アニメ』、『漫画』、『文庫』、更には『曲』や『舞台劇』等々・・・人々の想像がある限り、世界は様々な形で伝えられる。




・・・そしてまた、どこかで語り継がれている世界が1つ。




その名も『バースメガロポリス』。この世界には、『作品』として語り継がれている世界が最も多く、簡潔に言えばありとあらゆる世界を『観測』していた。




・・・バースメガロポリスは、『想像』の力で存在を維持する。そしてバースメガロポリスの住人は『作品』から学び、成長する。



・・・だがそれは、必ずしも良い方向に向かうとは限らない。時には間違った方向に道を歩んでしまう者はどうしても出て来てしまう。




そしてその中には、その『作品』に危害を及ぼそうとする組織まで出来上がってしまっていた。




『絶無機関』・・・その組織はかなり昔からバースメガロポリスに存在していた。


奴等は、政府がまともに手を出せないような領域で活動している。



・・・不確定な部分は多いが、様々な世界の情報を元にした魔物『バグエネミー』を生み出したり、何らかの出来事によって命を落とした者を復活させようと試みたり等と、面倒な事を行っていた。


更には、様々な世界で悪事を行おうとしているという情報もあった。


・・・バグエネミーに限らず、この事態に対抗するために、バースメガロポリスはとある制度を立ち上げた。



その名も『討伐隊制度』。行ってしまえば『賞金稼ぎ』に近く、組織を形成し、絶無機関が作り出したバグエネミーの討伐や、絶無機関に加担している者達の悪事を阻止することで報酬を得られるのだ。



リスクは伴うものの、事態が深刻なのか政府からは優遇されており、(条件はあるが)組織を1つ結成することで戦力等を提供してもらえるらしい。




・・・そしてここにまた1つ、まだそこまで有名な方ではないが、絶無機関を止めるために存在する討伐隊が1つ。




・・・名を『オウル』。何故フクロウなのかは・・・不明だが、とにかくその討伐隊に、政府直々に依頼が一つ届く。












・・・とある世界。・・・そこに、目隠れ気味の黒髪の青年と、茶髪ポニーテールの少女が降りたつ。どちらも高校生くらいの年に見える。


黒髪の青年「ここが、絶無機関の魔物が現れてる情報のあった世界か。・・・えっと・・・そういや『キズナ』、この世界を伝えてるゲームの名前って何て名前だっけ。」

茶髪の少女「依頼された時に聞いてなかったの?まあ一応確認するけど。


・・・ここは『ナムコクロスカプコン』の世界。それで、『物質界』にある街『渋谷』ね。

・・・以前は『ゆらぎ』って現象頻繁に起こることが原因で閉鎖都市指定を受けていたらしいけど、『PXZ2』の一軒が終わってから、ゆらぎそのものが安定して来たみたい。だから、最近は解除されてるらしいわ。」

黒髪の青年「・・・この世界の騒動が収まって来たばっかりで絶無機関のバグエネミーが出てくるってワケか・・・どんだけこの世界の渋谷は不憫な事になってんだ?」

茶髪の少女「・・・『ツナグ』の言いたいことは分かるけどね・・・;」



・・・黒髪の青年は『ツナグ』、茶髪の少女は『キズナ』と言う。



黒髪の青年→ツナグ「・・・んで、肝心の魔物はどこなんだ?この世界には『森羅』っていう特務機関もいるらしいし、先に倒してたりしてないと良いんだけどな。」

茶髪の少女→キズナ「まぁ、そっちの方が楽なんだろうけど、今回の依頼だとサンプリングも取らないといけないし、そう言うわけにもいかないんだよね。」

ツナグ「だよなぁ・・・とりあえず、今は気長に待つっきゃないか。



(・・・にしても、なーんか胸騒ぎがするんだよなぁ・・・何か、簡単に済む気がしないな・・・)」











《ナムコクロスカプコンの世界:物質界『六本木』》


零児「・・・ああ、了解した。(電話を切る)・・・行くぞ『小牟シャオムゥ』。早いところ渋谷に向かうぞ。」

小牟「やれやれ、また渋谷かいな。前の件が解決してから、どういうわけかゆらぎが安定して来たばかりじゃというのに。」

零児「そう言っていられないぞ。『百一胎計画』を阻止して以降、『逢魔』の動きも見られず、渋谷の閉鎖都市指定は解除された。だが、ゆらぎそのものが無くなったわけでもないからな。油断は出来ん。」


・・・特務機関『森羅』のエージェントの青年『有栖零児』と、パートナー的立ち位置の(見た目は少女、年齢は765歳以上)の仙狐『小牟シャオムゥ』は、連絡を受けて渋谷に向かおうとしていた。


零児「・・・それに、近頃は奇妙な魔物が現れているという情報がある。」

小牟「魔物・・・となると、また異世界のソレかのう。」

零児「可能性はある。・・・だが、その魔物、何か妙だというらしい。」

小牟「妙・・・たしか、どこか『ゲームのキャラクターにそっくり』なんじゃったか。ポケモンとか、スーパーマリオのクッパ軍団とかに。」

零児「・・・幻想界に魔界に未来世界、歴史上の人物や異世界の住人・・・等と、色々な面子と何度も邂逅はしたが・・・いくらなんでも創作物のキャラクターが出てくるとは思えん。」

小牟「前に『The Would』の世界に入ったりしたじゃろう。しかもどういうわけかゲームのモンスターも実体化したりしておったし。」

零児「あれは根本的なものが違うだろう。第一いくらなんでも無理があるぞ。」

小牟「まったく、零児はゲームに対して厳しいのう。」

零児「何年も前に当時中学生の誰かさんをファミスタで泣かせたお前が言うな。」

小牟「そ、それ根に持っとったんか・・・?」

零児「持っていない。それに6つ前の発言に関してはゲームに厳しいとか関係なく大体がそう言うだろ。



・・・だが、実際に情報が出ている以上、どちらにせよ早いところ確かめた方が良いな。・・・近頃現れている奇妙な入り口の事も気になる。早く行くぞ。



・・・また長い戦いにならないといいんだがな。」









《とある世界:未来の首都京都》


場所は変わってまた別の世界。


蓮子「それで、これがその結晶なんだけど・・・」

メリー「へぇ、結構綺麗じゃない。」


・・・『宇佐見蓮子』と『マエリベリー・ハーン』は、大学のカフェテラスで会話をしていた。どうやら蓮子が、青色の不思議な結晶を2つ見つけたらしい。


メリー「でも、これが本当に蓮子が起きた時に目の前にあったの?」

蓮子「うん。メリーの能力も関係無いし、今日見た夢も・・・何かこれとはあんまり関係ない夢だったような。」

メリー「ハッキリしないわねぇ・・・まあいいけど。」

蓮子「・・・何だか最近不思議な現象が良く見られるのよねぇ。この結晶もそうだけど、あちこちに奇妙な『入り口』みたいなのが現れてたり、行方不明事件が多発したり・・・」

メリー「・・・あの入り口っぽいの、私以外にも見えてるっぽいし、どうなってるのかしら。行方不明事件に関しても、あの入り口に入ってから消息がつかめてない人も実際にいるし。しかも捜索に向かった捜査官も行方不明・・・


・・・こうなったら、私達がいっそその入り口に入った方が良いのかしら。」

蓮子「何でそう言う発想に・・・まあ確かに、あれが何なのか確かめるにはそれが一番かもだけど。」


・・・少し沈黙が続いた後、2人は決心したかのように椅子から立ち上がる。


蓮子「よし!!メリーの言う通りね!!もうこの際あの入り口に入ってみよう!うんそうしよう!!私達は『秘封倶楽部』よ!あんなあからさまな現象確かめないわけにはいかないわ!!」

メリー「ええ!!まだ警察が見つけてない入り口もあるらしいし、行きましょう!!ネットの噂が本当ならたしか『博麗神社』の方にあるはずよ!ええ!!」


・・・何故かヤケクソ気味だが、2人は放課後に博麗神社に向かう事にした。




メリー「・・・それにしても、何だかいつも以上に凄い体験をすることになりそうな気がするわね・・・」







・・・話は戻って、その頃のツナグ&キズナ。



《ナムコクロスカプコンの世界:物質界『渋谷』》



キズナ「・・・情報によれば、今回この世界で活動しているのは、たしかポケモンの『マメパト』が元になった『バグエネミー』ね。」

ツナグ「マメパト・・・ハトの飛行ポケモンだったな。戦力はそこまで無さそうだな。」

キズナ「でも油断しちゃだめよ。どのキャラクターも個性があるから。」

ツナグ「分かってるって。「ヴヴ・・・」・・・おっ!」


すると、持っていた探知機が反応する。振り向くとそこに、ポケモンの『マメパト』にそっくりながらもどこか不気味な気配を放つ魔物が3体現れる。


・・・奴等が『バグエネミー』である。


バグマメパト3体「・・・」



ツナグ「早速来たな。・・・よし、早速やるぞキズナ!俺達みたいなとこにまで政府直々の依頼なんだ。張り切って行くぞ!!」

キズナ「もっちろん!」


・・・2人は、どこからか武器を取り出す。ツナグはそれなりに大きな大剣、キズナは2丁のライフル銃らしき武器だ。





プロローグ1『討伐隊『オウル』』




一旦区切ります。

プロローグ1 ( No.2 )
日時: 2022/10/22 18:28
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: CE4YyNoS)

続き



バグマメパト「・・・・!!」


マメパトのバグエネミーは、体当たりやかぜおこし等で早速攻撃を仕掛けようとしてくる。



ツナグ「おっと!それくらいで負けねぇよ!!」


2人は武器を巧みに使いこなして、バグエネミーを問題なく片付けた。


ツナグ「よっし!狩ってやったぜ!」

キズナ「サンプルの羽も回収してっと・・・後はリーダーに送って、政府に送り届ければオッケーね。」

ツナグ「だな。・・・にしても、鳥ポケモンを元にしたバグエネミーか・・・何か今の俺達、狩猟みたいだな。」

キズナ「鳩って本当は平和の象徴だけれどね。」

ツナグ「言うなよキズナ・・・第一それを言うなら、マメパトのバグエネミー作った絶無機関に文句言えって話だよ。」

キズナ「本当に言えたらそう言うけどね・・・それじゃあ・・・あれっ?」

連絡を入れようとしたが、何やら通信機の様子がおかしいようだ。

ツナグ「・・・ん?どうしたんだキズナ?」

キズナ「何か、通信機の調子が・・・」

ツナグ「バッテリー切れ・・・じゃなさそーー

・・・って、危ないっ!!」


突然、キズナの背後に針状の攻撃が無数に飛んでくる。とっさにツナグが飛びついて攻撃を避けた。


ツナグ「だ、大丈夫か!」

キズナ「う、うん大丈夫・・・て、ていうか離れて!!」

ツナグ「わ、悪い!」

急いでキズナから離れるツナグ。

キズナ「今のってミサイルばり・・・!!」




・・・現れたのは、『ガラルジグザグマ』のバグエネミーだった。更にマリオシリーズの『ノコノコ』や『ヘイホー』のバグエネミー
までいる。合計で8体くらい。



キズナ「下級ではあるけど、バグエネミーがあんなに・・・!?センサーも反応してないしどういう事・・・!!?」

ツナグ「絶無機関の連中が別で派遣したのか・・・!どっちにしろ倒すっきゃないな!!」



バグノコノコ「・・・」


ノコノコのバグエネミーの1体が、甲羅にこもってスピン攻撃を仕掛ける。


バグヘイホー「・・・」


ヘイホーのバグエネミーも、カブのような弾を投げつける。


ツナグ「そう来るんだったら打ち返す!!」


・・・大剣でバットのような感じで、ノコノコのバグエネミーとカブ弾を打ち返す。



バグノコノコ&バグヘイホー「ガッ!!?」


・・・そのまま壁に激突してバグノコノコを、打ち返されたカブ弾でバグヘイホーを撃退。



バグガラルジグザグマ「・・・!!」


ガラルジグザグマのバグエネミーも、内2体が体当たりやミサイルばりで攻撃を仕掛けてくる。



キズナ「さっきは不意を突かれかけたけど、今はそうはいかないからね!」


・・・対してキズナはその攻撃を軽やかに避け、ライフル銃でバグガラルジグザグマを攻撃していく。



バグエネミー達「・・・!!」




ツナグ「楽勝!このまま片付けるぞ!」

キズナ「うん。・・・何だか様子がおかしいし、早いところ終わらせて戻らないとーー」




「やれやれ・・・まだそこまで名の知れてない討伐隊とはいえ、この程度の下級の魔物だけでどうにかなると本気で思っているんですかねぇ、絶無機関は・・・」



ツナグ「!?・・・だ、誰だっ!!」




・・・声がした方向を向くと、そこに少女が1人。長い黒髪(アンテナ付属)で、右目に眼帯をしている赤目少女だ。奇妙な気配を放つ刀を持っている。



黒髪赤目の少女「・・・」



キズナ「貴方は・・・バースメガロポリスの人間!?もしかして絶無機関の・・・!?」



黒髪赤目の少女「半分正解ですよ。・・・ですが正確には私は『雇われている』のです。

・・・名前は・・・『ナノ』と『名乗』っておきましょう。・・・『ナノ』だけに。」



ツナグ「ダジャレ?・・・じゃなくて!!というか雇われてるってどう言う事だ!絶無機関のやってること分かってるはずだろ!!」



黒髪赤目の少女→ナノ「だったら何『なの』ですか。バースメガロポリスでは別に生活費を稼ぐ者が討伐隊だけだとは限らないでしょう。」



ツナグ「いやそう言う話をしてるわけじゃ・・・」

キズナ「・・・ツナグ、話が通じるわけじゃ無さそうだよ。・・・ああいうのは大体迎え撃つしかない。」



ナノ「そういう事『なの』です。・・・という事『なの』で・・・」


ナノは、どこからか魔物を呼び寄せる。両手が鎌のようになっているイタチの魔物・・・言うとすれば妖怪『鎌鼬かまいたち』が数体。バグエネミーとはまた別の魔物のようだ。


鎌鼬・蒼「・・・」



ツナグ「今度は何だ!?バグエネミーじゃなさそうだが・・・」



ナノ「知る必要など無ェのですよ。・・・彼らも下級の魔物ではありますが・・・まぁ試すくらいには問題ないでしょうかね。」



キズナ「試すって・・・もしかして、この世界に関係している魔物・・・!!?」



ナノ「そのよう『なの』ですが・・・さて・・・む?」








零児「・・・渋谷に着いたはいいが・・・戦闘が始まってるだと?」

小牟「む、れ、零児、あれを見るんじゃ!本当にゲームのキャラクターにそっくりな魔物がいるぞ!!・・・かなり禍々しい気配じをしておるが・・・」


・・・するとそこに、有栖零児と小牟の2名がそこにやって来る。




キズナ「ひ、人が・・・!?待って!!今ここにいたらーー」

ツナグ「いや・・・キズナ、あの赤いジャケットは確か・・・それにあの女の子の気配・・・人間じゃなく無いか?」



零児「・・・何だ?見たところ高校生くらいの子供が・・・?」

小牟「じゃが、持ってる武器を見る限り民間人では無さそうじゃな・・・しかも、あっちには結構見たことがある奴等までいるようじゃ。」



鎌鼬・蒼「・・・」



そこで、ナノが零児達に話しかける。

ナノ「おや、あなたたちは・・・この世界に存在する特務機関『森羅』のエージェントですかね。」



零児「俺達の事も知っているようだな。

・・・お前は何者だ。見たところ人間か・・・だがその妖物を連れているとなれば、やはり『逢魔』と関係があるのは確かなようだが。」



ナノ「さぁどう『なの』でしょうかね。・・・私は『ナノ』。絶無機関に雇われているしがない便利屋ですよ。・・・『なの』で、そこら辺の細かい事は今の所まだ知りませんね。」




零児「絶無機関・・・?」

小牟「まーた異世界の怪しい組織か?ちゅーかさっきからなのなの言っておるがギャグのつもりか・・・?」



すると、ツナグが零児たちに話しかける。



ツナグ「なぁ!!あんた達あの魔物と戦ったことあるんだろ!だったらここは手を貸してくれねぇか!あのノイズ混じりの魔物は俺達の敵みたいなもんだ!細かい事は・・・後で説明する!!」



零児「何・・・?」

・・・少し考えた後、零児はこう発言した。

零児「・・・分かった。今は協力を願おう。」




キズナ「・・・ツナグ、いいの?状況が状況だけど・・・」

ツナグ「・・・味方は多い方が良いだろ。


・・・通信機や探知機が全く動かないし、この世界に関連があるあの魔物を何で絶無機関側が連れているのかも気になる。


・・・下手すりゃ、バースメガロポリス以外の問題でもなくなってくるかもしれないしな。」

キズナ「・・・ツナグにしては随分と心配してるけど・・・でも、確かに気になるところはあるわね。」




ナノ「どうやら話が纏ったようですね。・・・さて、何度も世界の危機を救う事になった森羅のエージェント、有栖零児と小牟・・・実力はどれほどか、確かめてみますかね。


・・・やりますよ。シンボラー。」

・・・ナノは、モンスターボールを取り出した。そこから、とりもどきポケモンの『シンボラー』が出てくる。



シンボラー「・・・」




ツナグ「ポケモン!?バグエネミーでもない本物か・・・」

キズナ「待って!?異世界の存在を連れてきたりすることはバースメガロポリスでは禁止されてるはずじゃ・・・」




ナノ「・・・法の抜け穴なんざ沢山ありますよ。・・・それと、彼に関してはただの取引関係ですよ。」

シンボラー「ああ。我が『割に合う仕事場を紹介する代わりに、取り分を3割ほど貰う』という・・・な。」




ツナグ「そんな話あんのか・・・って!?」



小牟「うおお!?あのポケモン喋りおったぞ!?しかも流暢に!着ぐるみでもない本物だという事だけでも衝撃じゃと言うのにどうなっとるんじゃ!!」



シンボラー「『テレパシー』というモノだ。」



零児「・・・話がややこしくなってきたようだが、どちらにせよ敵だということは変わりないようだな。・・・行くぞ小牟。一気に片を付けるぞ!」

小牟「そうじゃな。このわしに任せとけい!」





一旦区切ります。

プロローグ1 ( No.3 )
日時: 2022/10/22 18:32
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: CE4YyNoS)

続き





ナノ「・・・では、貴方達も行きなさい。」


バグエネミー&鎌鼬達「・・・・!!」


・・・そして、魔物達が襲い掛かる。



零児「中央に踏み込むぞ!!」

小牟「『銃の型』じゃな。いつも通りフォローはしておくかのう。」



・・・2人は、位置を合わせ、魔物達の周り・・・中央に踏み込む。そして、銃器を使いこなして魔物達を一気に倒す。



ツナグ「おうっ!あっという間に倒した・・・!!」

キズナ「複数の相手を畳み掛ける攻撃・・・参考になりそうね。」





ナノ「ふむ・・・いずれも下級とは言えあっさり片付けられてしまいましたか・・・」

・・・そう言いながら、ナノはまた鎌鼬・蒼や、ノコノコやガラルジグザグマのバグエネミーを呼び出す。




小牟「増援を呼び出してきおったか・・・お主一体何者なんじゃ?デビルサマナーか何かか?」



ナノ「いえ、便利屋です」



小牟「そういう事を聞いておるのではないっちゅーの!!」

零児「落ち着け小牟。・・・だが、その召喚能力は気にはなるな。


・・・捕まえて事情聴取をした方が良いか。この世界で起きている事に関して何か知っている可能性は高い。」



ナノ「・・・」

シンボラー「・・・む」


すると、シンボラーが何かを察知した。


シンボラー「・・・空間の歪曲が感じられる・・・これは・・・」

ナノ「・・・ああ、あの入り口の事ですか。また誰かが入り込んだようですね・・・」




キズナ「・・・入り口?・・・それって・・・!!」



・・・突如、ビルの所から光が放たれ、そこから誰かが出てくる。



メリー「・・・!!・・・博麗神社にあった入り口に入ったのは良いけど・・・ここって・・・街?」

蓮子「・・・あれ、待ってメリー、よく見てみたら・・・


・・・昔の資料に載ってた、東京の渋谷とほとんど同じだよ!!」

メリー「えっ!?・・・あ、確かに・・・!!」




小牟「また誰か来おった・・・見たところ大学生かのう。」

零児「(・・・この2人・・・今、『昔の資料』と言っていたが、となると・・・)」




ナノ「・・・フム、また不思議な気配をお持ちなお2人が来たようですね・・・


・・・皆さん、使えそうなのであの2人とっとと捕まえてみてください。」


魔物達「!!」



メリー「あれって・・・もしかして妖怪?・・・それに、まあまあ昔のゲームのキャラクターみたいなのがいるような・・・」

蓮子「・・・な、何か良く分からないけど、タイミング悪いところで来たっぽいわね・・・」



零児「ああ、思いっきりタイミングが悪い。・・・とにかくここは避難するんだ!!」



ナノ「・・・シンボラー。」

シンボラー「命令無用だ。・・・『サイコキネシス』。」



・・・シンボラーが、サイコキネシスで蓮子とメリーの動きを止める。



メリー「ひゃっ!?」

蓮子「う、動けないっ・・・!!」



零児「なっ!!?」

ツナグ「マズい!!早く助けにーー」


ナノ「おっとさせませんよ。」

魔物達「・・・」


ナノが刀を抜いて攻撃してくる。対してツナグは大剣で攻撃を防ぐ。

更にまた別で魔物を呼び出され、足止めされる。



魔物達「ガガッ・・・!!!」



蓮子「(っ・・・どうしよう、このままじゃ・・・)」


突如としてピンチの状況に追い込まれたその時・・・


バチィッ!!


魔物達「!!!!?」



突然2人の体が光りだし、魔物達とサイコキネシスを弾いた。



シンボラー「何・・・!?」



蓮子「た、助かったけど、今のって・・・」

メリー「あれ、これって・・・」


・・・すると、2人のポケットから、不思議な青色の結晶が出て来た。その結晶が砕けて、粉や光が2人を包んで消えた。





小牟「なんじゃなんじゃ?急に何か起こりおったぞ!?」

キズナ「あの結晶・・・もしかして『戦闘物質』!?」

零児「戦闘物質・・・?」




蓮子「あれ、良く分からないけど調子が良いわね。」

メリー「何だか不思議な感じ・・・あれっ?」


・・・2人のカバンの中には、いつの間にか既視感のある武器が沢山入っていた。


メリー「これって・・・2冊の本に・・・何か特撮でありそうな武器もあるわね・・・しかも結構な数。」

蓮子「変ね。こんなの入れた憶えないのに。・・・セールスマンに押し付けられたっけ?」

メリー「どう言うセールスマンなのよソレ・・・」

蓮子「でも、これで戦えるって事かしら?」

メリー「え、戦うの?」

蓮子「でも、この状況を切り抜けるにはそれしかないような気がするのよねぇ。・・・一方通行なのか、あの入り口も無いし。」

メリー「え!?」

さっき出てきたところを見ると、2人が通ったと思われる入り口が本当に無い。

蓮子「最近頻繁に起こってた行方不明事件・・・これが理由なのかもしれないわね。」

メリー「納得ね。道理で捜査官まで行方不明になるわけよ・・・




・・・この渋谷や、あそこにいる味方っぽい人達、よく分からない魔物・・・そしてこの結構使えそうな武器や、さっき砕けちゃった青い結晶・・・やっぱり、何だか物凄い事に巻き込まれてるみたいね・・・」



魔物達「・・・!!」



・・・魔物達はまた襲い掛かろうとする。



蓮子「わっ、また来た!」

メリー「こうなったらなるようになれ、ね。・・・えっと、とりあえずこの本は・・・」



・・・本をそれぞれ持ってみると、本を通して2人は弾幕を放つことが出来た。そしてそれで魔物達を蹴散らした。



蓮子「おおお!良く分からないけど上手くいった!!」




零児「良く分からないが、どうやら身を守れるようだな。」



ナノ「戦闘物質・・・成程。意外と厄介なようですね。


・・・ここは撤退しますよ。データはそれなりに採れましたし。」


・・・ナノは、シンボラーや魔物達と共にこの場から立ち去ろうとする。



ツナグ「お、おい!逃げるのかよ!!」



ナノ「どう解釈しても気にするつもりはありませんが・・・これだけは言っておきましょう。クラスCの討伐隊組織『オウル』のお2人さん。




・・・この『宴』・・・バースメガロポリスの力だけでは、絶無機関には決して勝つことは出来ませんよ。・・・それでは。」

シンボラー「・・・さらばだ。」



・・・そして、ナノ一行はこの場から去って行った。




零児「・・・撤退したか・・・」


メリー「・・・何が何だか・・・」





ツナグ「・・・アイツ、俺達の事を知っていたな・・・」

キズナ「『宴』・・・それに、『バースメガロポリスの力だけでは勝てない』・・・?・・・絶無機関は何をするつもりなの・・・?」




・・・少しして。




ツナグ「・・・えっと、ありがとな。手伝ってもらっちゃって・・・」

零児「問題ない。それにあの魔物・・・お前達が言う『バグエネミー』については、こっちでも少し問題になっていたんだ。」

小牟「・・・話をある程度聞いたが・・・

様々な世界を『観察』している『バースメガロポリス』に、他の世界を巻き込んで何か企んでおる『絶無機関』・・・そしてそれに対抗するための『討伐隊』・・・聞いてみればこれまたとんでもない連中が出てきおったか・・・」

零児「創作上のキャラクターが実在する、か・・・認めづらいが、あのシンボラーと言うポケモンを見る限り信じるしかないようだな・・・」

キズナ「そして、私達は、討伐隊の1つ『オウル』に所属してるの。・・・組織のクラスはまだ高くないから、あまり名は広がってない方なんだけどね。」



零児「・・・そして、宇佐見蓮子と、マエリベリー・ハーンだったか。・・・2人の話を聞く限り、やはり俺達の世界とは似て非なる未来の世界から来たようだな。」


蓮子「そういう事になるわね。私達の時代だと、東京は都市じゃなくなってるし、首都機能も京都に移っているわ。私達から見れば、ここはパラレルな過去の世界って事ね。」

メリー「それに、渋谷が閉鎖都市指定されたとか、貴方達みたいな『森羅』って組織も聞いたことないし、そもそも妖怪やオカルトの事は、今でもファンタジーの扱いのままで、表立っていないわ。」


小牟「お主たちも何やら不思議な体験をしてるようじゃな。・・・そういえば、『戦闘物質』だとか言う単語がさっき出ておったが、一体何なのじゃ?そしてなんでそれを蓮子とメリーが持っておった?」


キズナ「・・・それに関しては、予想はついてるわ。・・・とりあえず、戦闘物質が何なのか、説明しておかないと。」


零児「そいつは重畳。今この世界で起きている現象も、原因がつかめるかもしれん。」







プロローグ1


END



補足・紹介のためしばらくお待ちください