二次創作小説(新・総合)
- Re: 光と闇の戦士たちの闘争物語 ( No.55 )
- 日時: 2022/12/06 08:11
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第37話「フィガロ兄弟とポップとレオナ」
【デルムリン島 海岸】
マッシュ「これで決めてやる! おりゃあ!!」
ポップ「すっ、凄ぇ………」
クロコダインのおっさんとも、中々のいい勝負だぞこれは。
おれだったら怯んで逃げたくなるけど、レオナの前でカッコ悪い姿を見たくないんだよ。
なのにダイの奴、大勢の仲間たちの前でおれの黒歴史を話しやがるから…流石に怒れちまったよ。
そう察していたのか、いつの間にかおれはレオナに抱き締められていた。
レオナ「ほらポップ君、いつまでも過去のことを引き摺っていたら駄目じゃない!」
ポップ「でもよ………」
エドガー「過去の事か………」
レオナ「何かあったんですか?」
エドガー「ああ。あの時、マッシュがフィガロを飛び出して行った事があったんだ…」
ポップ「俺たちに話して頂けますか? あなたたちの過去を」
レオナ「あたしも。何かお力になれるかも知れませんし…」
エドガー「……。あの日々は、忘れもしないさ……」
それは、自分たちの親父がいなくなる寸前だった。
だけど、結局助かる見込みもなく……彼らの親父さんは他界しちまった……。
そして王位継承権の事で波乱が続き、マッシュは国を飛び出して行ったのか。
まるで、アバン先生について行ったおれの時みたいだな……。
エドガー「そして10年が過ぎて。おれは一国の王になったんだよ」
レオナ「最終的な決め手がその、コインだったなんてね…」
エドガー「まあね。最初は私も王様にはなりたくないとは思っていたけど、国を守る為に裏の賭けをしたんだ!」
ポップ「それが、運命のコイン……」
エドガー「ああ。結局コイントスの結果は表で、マッシュは国を去ってしまったよ……」
レオナ「………」
マッシュ「ポップ。そろそろ前座試合、始めるぞ!」
ポップ「ああ。色々ありがとうございました、とても大切なお話でした」
エドガー「ああ。レオナ姫を頼むぞ、ポップ!」
ポップ「……。流石は一国の王様ですね、その件に関しては勿論ですよ♪」
レオナ「ポップ君………」
それ以前に、エドガー王は分かっていたわ。
あたしがこの彼に、かなり好いている事を。
いつも彼の背中を、あたしに代わってこの人が言ってくれる。
本当の平和を掴み取る為にも、今は少しでも英気を休ませなきゃ行けないわ。
38話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪