二次創作小説(新・総合)

Re: 光と闇の戦士たちの闘争物語 ( No.62 )
日時: 2022/12/09 11:37
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第42話「大魔道士の苛立ち」

【飛空艇ファルコン 甲板】

ポップ「………。畜生ちくしょう、すげー腹立って来たぜ!」
セリス「ポップ……。ごめんなさい、私がもっとダイを説得していたら……」
ポップ「悪ィ。今は……、話せる気分じゃねぇんだわ……」
セリス「分かったわ…。レオナを呼んで来るから、少し待っていなさい!」
ポップ「……………ッ!! クソっ!」

アバン先生なら、こんな情けない判断は下さなかった筈だよなぁ。
出来る限りのことはしたのに、ダイは俺たちを失いたくない覚悟で言ってくれた。
本当に、それだけなのか?
瓦礫の塔に着けば、お前だって闘いがどれだけ怖いか分かる筈だ。
だから、逃げるならあの時しか無かったんだよ。

【通路内】

レオナ「ポップ君が?」
セリス「ええ。かなり荒れてるわ、私の言葉でも中々聞き入れてくれないから」
レオナ「分かったわ。彼の事はあたしに任せて!」
セリス「ありがとう。感謝するわ!」

レオナは強いわ、何て前向きな女性なのかしら。
私にもこうして、誰かに守って貰えるべき相手がいるのかしら。
ティナにはバッツがいて、エアリスにはロックがいてくれる。
それにあのヒュンケルが変わったのは、キスティスのお陰だわ。
なのに私は、何も変わっていないなんて。

ルイージ「セリスさん!」
セリス「ルイージ………」
ルイージ「元気出してよ…。これまでだって、ボクや兄さんたちがいてくれたから此処まで頑張って来れたんだよ?」
セリス「…。此処からは本物の戦場でもあって、生と死を分けた闘いがあるの。そんな危険な闘いのせいで、ダイとマァムを失いたくないわ!!」
ルイージ「ボクだって同じ位に怖いんだよ。確かに闘いの中で誰かが犠牲になるかも知れない、それでも……それでもボクたちはこの世界を守る為に闘っているんだ」
セリス「ルイージ………」
ルイージ「大丈夫。大丈夫だよセリスさん、最後の時までボクは君の騎士ナイトだから…」
セリス「……。いいえ、誰1人死なせはしないわ! 必ず生還して、あなたと新たな人生を歩みたいわ!!」

やったわ、ついに私の言いたい気持ちが言えたわ。
後はルイージの返事が気になるだけなんだけど、きっと彼も私を迷わずに選んでくれる気がするわ。
それに、せつなだってこうしてマリオを受け入れてくれたんだもの。
ポップとレオナだってきっと、お互いを受け入れている筈だわ。

43話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪