二次創作小説(新・総合)

Re: 訪問者編完結【改訂版】プリキュアオールスターズ!if物 ( No.26 )
日時: 2018/07/14 21:53
名前: 広村伊智子 (ID: mNUslh/H)

OP))

輝く未来へ ゆっくり歩こうね
あなたとあたし これからも
チェンジ! しようよ

笑顔咲く町 友達に『おはよう!』
授業のあとは 何してあそぼっかな?
当たり前の そんな日々が大好きなんだよね

光を見失ったときも 一歩踏み出せるパワー
それが あたしに もしあるのなら

輝く未来へ ゆっくり歩こうね
あなたとあたし これからもつながってる

きっと キラキラ 明日が待ってるね
ずっと 明るい世界へ
チェンジ!プリキュア


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1話
『心を開いて!キュアマインド誕生!』



 薄闇の広い空間の中、派手な格好をした中学生と思われる女性が、玉座に座っている幼い少女と向き合っていた。
「まだ分からぬか、キュアドルフィン。我はこの世界の支配者だ。女王だ。それ以外の何者でもない」
 それを聞いた、キュアドルフィン__派手な格好をした中学生と思われる女性__が、涙を流しながら訴えかけた。
「違う!あなたは、本当のあなたはそんなんじゃない!!」
 そして、少し語気を弱め__
「あなたは、私の__」
五月蝿うるさいッ!」
 そのいらいらしたような声に、ドルフィンは、ハッとなる。
「お前なんか・・・・消えてしまえ!」
「駄目!能力を無闇やたらに使うなんて・・・・」
 しかし、ドルフィンの声は、少女には届いていないようだった。
「バーチャルイメージ・バーチャルイメージ!」
 慌てたドルフィンは、
「リアルイメージ・リアルイメージ!」
と唱えだす。
「__!」「__!」
 少女とドルフィンは、お互いの本名を呪文の後に続けた。

 その途端、少女のハイライトのない目に光が戻り、少女はどこかへと飛ばされ、ドルフィンの目が赤く怪しく光ったかと思うと、ドルフィンはその場に倒れこんだ__


 __深心みこニュータウンのとある邸宅の一室__

「! __なぁんだ。とりあえず、ホッとしたイメージだよぉ・・・・」
 彼女は、小野あや。かなりの元気っ子の、中学二年生だ。
 家は、父がチェーン店のファミリーレストランの社長であるためかなり裕福だ。家族構成は、父の小野 政直まさなお、祖母の大谷おおたにあさ子、あやの3人だ。母の小野 琉花るかはあやが3歳の頃から行方不明だ。
 あやの髪は白く、横髪のボリュームがある、少し短めの髪だ。また、ピンク色の瞳を持っている。
 ちなみに、大抵着ている服はピンク色だ。

 そして、今の夢はなんだったのだろうと、首を傾げる。

 彼女には、幼馴染がいる。さあやとまあやだ。
 といっても、このふたりはあやの心の中に住んでいるため、遊ぶときは脳内会話をして遊んでいる。
 ふたりによると、もう一人住んでいるらしいのだが、心の奥深くにいるため、ふたりとも会ったことがないという。

 さあやは、おしゃれが大好きな男勝りな子だ。
 青い瞳、青い髪で、ボリュームがある横髪をツインテールにしている。
 また、後ろ髪は肩よりも5センチ程短い。横髪は、あや、まあやよりも5センチ程、長い。
 背は、あやよりも、7センチ高い。

 まあやは、小2と間違われかねない程、小柄で、おっとりしている。
 そして、怒らせたら、そこら辺の鬼ママよりも恐い。周りに、怒りのオーラをまとったトルネードが出現する程だ。
 怒らせたら恐いことは、雪城ほのか、青木れいか等に似ているといえる。だが、めっちゃめちゃ可愛い。
 黄色い瞳と髪で、横髪を緩く三つ編みにしている。ふわっとした後ろ髪は、肩辺りだ。

 あやは、さあやとまあやに話しかける。
<おはよう!起きてる?>
<見れば分かるだろ?ばっちり目は覚めてるよ!>
<私は、丁度、今起きたところです>
 順に、さあや、まあやが答えた。
<ところであや、話があるんですけど・・・・>
<何、まあや?>
 まあやに続いてさあやが言った。
<実は、私たち、前々から外の世界に出たいと思ってるんだよな>
 まあやもまた言った。
<私たちで、リアルイメージを使ったんですけど、なんどやってもできなくて・・・・>
 さあやがまた付け加えた。
<イメージに制限がかかってるらしくてさぁ>
 そっかぁ、としばらく考える様子のあやだったが、
<じゃ、あたしが出してあげよっか?>
<ほんとか!?><ほんとですか!?>
 さあやとまあやが手を取り合って喜んだ。

 あやが呪文を唱える。
「リアルイメージ・リアルイメージ!」
 あやの周りに光の粒が浮かんだ。
「小野さあやと小野まあや!」

「__え?」
 気がつくと、あやは、リアル化したさあや、まあやと共に、自宅玄関前に来ていた。この謎現象に、3人とも、さあやとまあやのリアル化を喜ぶのを忘れて呆然としていた。
「・・・・何でだよ」
「謎ですね・・・・」
 ぼーっとしている内に、ドアがガチャリと開いた。開けたのは政直だった。
「あや、お迎えありがとう。・・・・よく来たね、さあやちゃん、まあやちゃん。この前の事故の心の傷はまだ癒えてないだろうが、今日からは、ここが君たちの家だ。もう家族同然なんだから、自由にしてね。じゃあ、これからよろしくね」
「「「? ・・・・」」」
 リアル化しても、まだ脳内会話はできるそうなので、こっそりした。
<ど、どうなってるの?>
<・・・・もしかして、あやが私たちを出す時、苗字をつけたからそれに合うように状況が設定されたんじゃないか?>
<そこで、なんらかの事故で、私たちの親が亡くなったことにして、私たちをパパさんが引き取るという設定になってるんじゃないのでしょうか。>

 謎は解けたが、これからどうしよう、そう思っていると、あさ子が3人に手招きをした。
 ついていってみると、あやの部屋の前に到着した。なぜか、両隣に部屋が増えている。
「今、リアイメでだしたところなのよ♪」
 そう、この、祖母・あさ子もリアルイメージャーなのだ。
 あさ子の、大谷家の家系は、代々リアルイメージャーの家系で、その能力は、女性が継いでいる。よって、母・琉花もリアルイメージャーだった。
 そして、この家系は、『伝説の戦士・プリキュア』の家系でもある。あさ子も、琉花も、そうだった。

 あさ子は、さあやとまあやに言った。
「今まで、あやの心の中にいた子よね?よろしくね」
「あぁ!」「はい!」
 ふたりは返事した。

「ところで、」
と、あさ子は言った。
「今日のおやつ、あやの好きなミルク寒天にしたいんだけど、牛乳と寒天パウダーが足りなくって。あや、悪いけど、お使いお願いできる?」
「もっちろん!どんっとまかせてなイメージだよ!」
 あやは胸を張りながら答えた。あさ子は、ありがとう、と言いながら千円札とエコバックを渡した。
「いってらっしゃい!」
 さあやとまあやもそれに続けていった。
「「いってらっしゃい!」」


 __ここは、バーチャルイメージャー連合。玉座には、女王・リューカが座っている。その周りに、3人の幹部がいる。
「クライ、なんとなく嫌な予感がするんだけど・・・・」

 リューカの言葉に、濃い青の服、おどおどした感じ、濃い青の眼鏡に、悪魔の角がついたフード、3人共通の赤い目と髪の少女が答えた。
「はいッ!?女王様ッ」
「キュフフッ♪緊張しすぎ!リラックス、リラックス!」
 赤い目と髪、長めのクレオパトラカット、まあやぐらいの体格、
カウボーイハットと、レオタードにひらひらがついた感じの濃い紫の服、左目の下に泣きぼくろの少女が励ました。
「ありがとう、サッド・・・・。女王様、実は、今朝占いましたところ、伝説の戦士・プリキュアが誕生するだろうとのことでした」
 クライの言葉に、リュ-カがためいきをついた。
「邪魔者登場ってことね。さて、誰をそこに行かせようかしら。」
「俺が行ってきましょうか?」
 焦茶の道着に、短めのポニテ、赤い目と髪、高身長で、キリッとした青年が申し出た。
 すると、リューカは微笑んで言った。
「いいえ、大丈夫よ、アングリ。今回は、サッドに行かせるわ。」
「キュッハハーイ♪ありがとうございまーす!」
 サッドは、一通りはしゃぎまわったあと、ひざをついて座った。
 そして、3人とも同じ体勢になったのを見計らって、リューカが言った。
「全てをバーチャルに!」
 3人も続けて言った。
「「「全てをバーチャルに!」」」


 サッドは、深心ニュータウン上空に浮いている。
「プリキュア来ーい!」
 と、怪物を召還するとき、サッドは、悲しい顔をした。
 これは癖みたいなもので、ケンオー(ザケンナー等にあたる)を出すときなどに、悲しい顔になる。
 因みに、こういう時、クライは涙をながし、アングリは、憤怒した顔をする。

「ケンオー、しょーうかんッ!」
「ケケケケッ!」
 高い不気味な鳴き声をあげて、ケンオーが現れた。
 近くにいた住民は、悲鳴をあげて逃げ回る。

 お使いに向かっていたあやは、ケンオーが降り立った時の地響きを感じ、震源を向いた。
「あれは・・・・怪物!?とりあえず、逃げなきゃなイメージだy」
「ルゥゥゥゥゥゥゥゥ!!」
 あやも逃げようとしたが、空から声が降ってきたので、上を見てみると、まるで、キュアプリンセスの、『ω』の口&茶毛バージョンがデフォルメされたような感じの、ぬいぐるみのようなものが自分に向かって落ちてきたのが確認できた。
「どっ、どうしよどうしよどうし__ブッ!?」
 なすすべもないまま、あやはそれを顔で受け止め、後ろ向きに倒れた。
いたたぁ・・・・」
「ごめんルゥ・・・・」
 謝るそれに、あやはパッと立ち上がり・・・・
「い、いいよいいよ・・・・だけど、あなた誰?」
「ルゥたんルゥ。・・・・あなた、小野あやルゥ?」
「んぇ?そ、そうだけど・・・・」
 その言葉に、ルゥたんは表情を明るくした。
「なら話は早いルゥ!あや、プリキュアになってルゥ!」
「・・・・え?」
 あやは『野々村ポーズ(えりかの「はぁ?」に近い)』をした。
「お願いルゥ!確かあなた、リアルイメージャールゥ!?」
「そうなんだけどさぁ・・・・って、なんでそのこと・・・・」
 ルゥたんは、何が何でもあやに変身してほしいようだ。
「バーチャルイメージャー連合に全てをバーチャルにされてもいいルゥ!?」
 あやは、気迫に押されて、わかったからぁ・・・・と言った。

「リアルイメージ・リアルイメ・・・・ッ!?」
「・・・・どうしたルゥ?」
 あやは首を横に振りながら言った。
「イメージに制限がかかってるみたいで・・・・イメージしようとしても頭にもやがかかってるみたいで出来ないの」
「そんなぁ・・・・」
 がっかりしているルゥたん。
 だが、そうこうしているうちに、ケンオーはあやの近くに来てしまった。

 サッドは笑いながら言った。
「キュフフッ!妖精はっけーん!ってことは、この白髪の子がプリキュア候補?」
「・・・・」
 ルゥたんはかなり怯えているようだ。あやはそんなルゥたんを見て、表情を暗くした。
 __あたしには何も出来ないんだ・・・・!

「あれ?抵抗なし?じゃあ、妖精はもらっていくよ、お嬢ちゃん!」
「! ・・・・」
 あやは悩んでいた。自分が抵抗したところで、非力な自分が出来ることはない。自分だって痛い目に遭うかもしれない。
 __でも・・・・。
「ルゥたんは、あたしに助けを求めてきた・・・・。だけどあたしはまだ何もしてやれてない!怖いけど、とっても怖いけど、でもっ!」
 あやは、ルゥたんを抱き上げ、サッドに向かって叫んだ。
「ルゥたんは、絶対、あたしが守るッ!!」

 次の瞬間、あやは、まばゆい光に包まれた。
 そして、無意識の内に、こう言っていた。
「・・・・『To Be Pretty Cure』機能制限解除イタシマス」

 光が収まると、あやは、ルゥたんに言った。
「あたし、やってみせるよ!」


 あやは、目を閉じ、カッと見開いた。
「リアルイメージ・リアルイメージ!」
 光の粒子があやの周りに浮いた。
「あたしはプリキュア!」

 あやを、キュアミューズみたいな形の服が包み、白い髪がお尻の位置まで伸びる。
 但し、頭につけている、でっかいピンクのリボンはそのまんま。

 胸に、淡いピンクのハートのアクセサリーがつき、その下に、淡い水色の、涙マークのアクセサリーがつく。
 ハートのアクセサリーから、ピンクのリボンが生える。

メルヘンチックなドアを開けたあやは、バンザイの状態で、その先の落とし穴に落ちていく。

 光のトランポリンで一旦跳ね、着地は、ブラックを連想させる、がに股!!!!

 なんとか着地出来たことに安堵の表情を見せるあや。
 すると、下から照らす光にパッと顔が輝く!
 そして・・・・

「心を開いて!」
 あや・・・・いや、キュアマインドはポーズを決めた。
「キュアマインド!」


 マインドは、無言でケンオーのいる方向に走っていく。

 そして、ケンオーの10メートル手前で、こぶしを構え、加速する。
「ハァァァァァァァァァァ!!」
 そして、ケンオーにパンチラッシュをお見舞いした。

 いったんバック転で距離をとり、足に力を込め飛び上がる。
「たぁぁぁぁぁぁ!!」
 そして、ケンオーにかかと落としを食らわせてやった。

「そろそろかな・・・・!」
 マインドは、呪文を唱える。
「リアルイメージ・リアルイメージ!宇宙よ、ケンオーに裁きを!」
 マインドはケンオーの方向に両手を突き出す。

「プリキュア・・・・」
 右足をゆっくり後ろに下げる。
「リコール・・・・!」
 両のてのひらに虹色のエネルギーが溜まる。
「マイマインドぉぉぉぉぉぉ!!」

 その途端、両手から虹色のエネルギーか放出され、ケンオーは抹殺された。


「あーあ・・・・」
 サッドは、風と共にワープして消えた。

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【2話予告】

さあやだよ!
みんなで植物園におでかけすることになったんだけど、
そこで園長の孫とその知り合いとであったんだ。
しかも、そこにへんな怪物が現れて・・・・

『笑顔いっぱい!キュアファニー誕生!』

リアルイメージ・リアルイメージ!
次回へ続け!


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エンディング載せてみた。


空が、続く限り
夢を 追い続けよう
寂しくても 私がとなりにいる
それだけは 忘れないでね
君は 何をおもっているの
何を 感じてるの?
大丈夫 だよ
同じ この空の下
私は 君を支え続けるよ
ずっと


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伊智子「え、5760文字!?なっが!!」